その道20年のプロが考えた「成功する新商品の売り方」とは?
「つけパン」「ひたパン」キャンペーンのユニークなところは、クノールカップスープが考えていた「行儀のよい食べ方提案」ではなかった点。
主役のスープを脇役にし、「行儀が悪い」という非難を覚悟のうえで、朝の食卓でユーザーが楽しく、にぎやかにパンとスープを食べる姿を大切にしたということ。
スープを売るのではなく、むしろパンを売るという「ずらし」の発想が、成功を実現したわけです。
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このエピソードの他にも、ユニークな考え方が満載。売ることで悩んでいる人には、大きく役立つ一冊だといえます。
(文/印南敦史)
【参考】
※山田まさる(2015)『スープを売りたければ、パンを売れ』ディスカヴァー・トゥエンティワン