ただの迷信?黄金比は「世界で最も美しい比率ではない」と判明
心理学では「単純接触効果」と呼ばれる法則があります。
これは、「たくさん触れているものほど好ましく思うようになる」というもの。
いつも見ているコマーシャルの商品がだんだん気になってくるように、長方形の比率も見慣れたものほど美しく見えるのではないかと論じられているのです。
また美人とされる顔の造形は、時代とともに移り変わっているといわれています。
常に黄金比が美しいとされているわけではないのです。
しかもその時代ごとに、もっとも平均的な顔が美人と思われているという研究がよく知られています。
これも、単純接触効果を考えれば納得できる話ではあります。
■ただし「美しい女優の顔は黄金比」と主張する人も!
しかし同時に、黄金比に根強い支持があることも事実です。
脳の血流を測定するfMRIを使用した実験では、黄金比の長方形を見たときとそれ以外の比率の長方形を見たときで、脳の活動が異なるのだそうです。
また黄金比を用いた美容形成の手法で特許を取った美容外科医ステファン・マルカルトは、顔の美しさには黄金比が関わっていると主張し続けています。
マルカルト医師曰く、マリリン・モンローはかなり黄金比に近く、アンジェリーナ・ジョリーは唇がやや大きすぎるもののほぼ完璧、最も黄金比に近いのはオードリー・ヘップバーンとピアース・ブロスナンとのこと。