2022年1月20日 23:10
「私はどうしたい?」乳がん発覚後、待ち受ける決断の連続に… #40歳独身で乳がんになりました 6
同僚のお父さんのように、これが最後だと思っていたわけではありません。
ただ「自分がどうしたいか?」と前向きに考えたときに、地元の自然の中にいたいと思ったのです。
もしかしたら後悔する選択かもしれないし、何年かかけて自分が得てきたものを手放すかもしれない……。
でも、がん治療がどうなるか想像もつかないならば、「せめて自分が望む場所に身を置いて治療しながら生活したい」と思いました。
自分の中にそういった思いはハッキリとあるのですが、それは現実的に可能なのかどうか……。
グルグルと考えてもすぐに答えが出るはずもなく、その後細胞検査をすることに。
先生からは「1週間後に検査結果が出るから、それまでに紹介先の病院を決めておいてください」と言われました。
おこなった検査は針生検というもので、胸のしこりに針を刺して採取した細胞から、がんの有無やがんの性質を調べるもの。
私の場合は、悪性腫瘍であることが画像診断で確定しており、「顔つきが悪いがん」とも言われていたので、検査自体にドキドキ感はありませんでした。痛いことは痛いけれど、それどころじゃない……。
検査が終わったら痛み止めの薬と次回予約の確認用紙をもらい、粛々と会計をして終了。