2022年3月30日 23:40
「また血便…」。痔と思い込んで放置は危険!大腸がんの可能性も【医師監修】
ある日、トイレに向かうと突然の「血便」。大変な病気なのではと心配になりますが、一方で痔と思い込む人も多いそうです。痔の場合と、そうでない場合はどこに違いがあるのでしょうか。消化器内科・内視鏡内科医師の里村仁志先生に聞きました。
答えてくれたのは…
里村クリニック院長里村仁志先生
消化器疾患が専門。2003年獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。
★前回:女性は40代から急増!「死亡原因第1位」なのに早期発見で完治率が高い「がん」とは?
そもそも血便とは? どうして出るの?
そもそも血便はどうして出るのでしょうか。
「血便は臓器からの出血が便と混じって出てくるものです。血便とひと口に言っても、出血している部分によって様子が違ってきます。大きくは3種類あります。
鮮血便(鮮やかな赤色の血)→肛門や直腸などおしりの出口から近い場所での出血暗赤色便→どす黒い赤色。大腸の感染症やがんなどによる炎症の出血タール便(黒色便)→胃や十二指腸からの出血血便が出たら、色や様子をチェックしておき、医師に伝えてください」(里村先生)。