2022年11月3日 03:40
日本の失明原因の1位である「緑内障」。眼圧が正常値でも要注意!?【医師監修】
「緑内障」は日本人の失明原因の1位。自覚症状がほとんどなく、気付いたときには病状がかなり進行しているということもあるそう。今回はそんな静かに私たちを襲う病である「緑内障」について眼科医の田辺直樹先生にお伺いしました。
教えてくれたのは…
監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)
日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。
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緑内障ってどんな病気?
徐々に視野が欠けていく
緑内障は目と脳をつなぐ神経が傷付き、どんどん視野が狭くなっていく病気です。一度傷付いた神経が元に戻ることはなく、治療を受けなければそのまま目が見えなくなってしまうそう。
「まず、緑内障とは房水という目の中を流れる液体の流出障害によって引き起こされます。房水は血液の代わりに栄養を運んでくれる大切な液体です。