2022年11月3日 03:40
日本の失明原因の1位である「緑内障」。眼圧が正常値でも要注意!?【医師監修】
その房水の流れが悪くなると、眼球内に房水がたまってしまい、眼圧を高めてしまいます。
緑内障は、開放隅角緑内障(かいほうぐうかくりょくないしょう)と閉塞隅角緑内障(へいそくぐうかくりょくないしょう)の2つに分けられています。ほとんどの場合は開放隅角緑内障ですが、年を取っていると閉塞隅角緑内障になることがあります。
高齢であったり遠視が強かったりすると閉塞隅角緑内障になりやすいですね。閉塞隅角緑内障は突然房水の流出が停止し、急激に眼圧が高くなるので、眼痛などを感じることがあります。
逆に開放隅角緑内障は房水の流れが止まりはしないけど悪くなる状態のことを指します。緩やかに進行する病気なので、痛みを感じたりすることは少ないです。
また、開放隅角緑内障でも特に多いのは正常眼圧緑内障という病気です」(田辺先生)
正常眼圧緑内障とはどのような病気なのでしょうか?
「緑内障というと、皆さんは眼圧が高い病気というイメージを持たれていると思います。
ですが実際はそうではなく、眼圧は正常値なのに緑内障になられているという方が多いんですよね。
正常眼圧緑内障というのは、眼圧は正常値の範囲内であるにもかかわらず房水の流れが悪くなっている病気です。