2023年5月2日 22:10
閉経したら「慢性腎臓病」に要注意! 静かに忍び寄る病気の影。どうすれば気付くことができるの?
そのため閉経すると、尿酸がうまく排出できなくなり尿酸値が上昇しやすくなるのです。
尿酸値が上昇すると、痛風や尿管結石といった体に激痛をもたらす病気のリスクが高まります。
結石ができることで尿管や膀胱がふさがれてしまうと、尿がしっかりと排出できず、体に悪影響を及ぼすこともあります。
それから、腎臓にはカルシウムの吸収を促進する活性型ビタミンDを作る役割があります。しかし、腎機能が低下すればその役割が果たせなくなり、骨粗しょう症を招くことがあります。
骨粗しょう症の患者さんの中には、エストロゲンが減少しているだけではなく、腎機能が低下してしまっているという人もいます」(窪田先生)
ホルモン補充療法などでエストロゲンを補えば、腎機能の低下を予防できますか?
「エストロゲンを補充したからといって、腎機能が回復するというわけではありません。ですが、腎臓が悪くなりにくくはなると思います。骨粗しょう症や動脈硬化には効果的ですが、腎臓のためにホルモン補充療法を受けるということは現実的ではありません。
閉経してエストロゲンの生成量が大幅に減少することで、骨密度の低下や心血管疾患のリスク増加、更年期障害などの健康リスクにさらされるようになります。