2023年5月2日 22:10
閉経したら「慢性腎臓病」に要注意! 静かに忍び寄る病気の影。どうすれば気付くことができるの?
他の症状のために治療を受けていたら腎臓にもいいことがある、くらいの認識にしておくのがいいでしょう」(窪田先生)
慢性腎臓病ってどんな病気?
自覚症状が出たときはかなり危険な状態!
「慢性腎臓病」は、新たな国民病として近年話題になっている病気です。糖尿病や心臓病などと同じく、発症すれば生活の質を大幅に下げてしまう病気なのだとか。
「慢性腎臓病とは、さまざまな腎臓病の総称のことです。
例えば、糖尿病という病気は有名ですよね。ひと口に糖尿病といっても、妊娠糖尿病や1型糖尿病など病名はいろいろあります。
慢性腎臓病も細かく見ていけば、慢性糸球体腎炎や腎硬化症などさまざまな病名があります。そうした慢性的に腎臓の機能が低下していく病気のことを、慢性腎臓病と呼んでいます。
慢性腎臓病は腎臓の機能がかなり悪い状態にならなければ自覚症状が出てくることはありません。
そのため、なかなか病気に気付きにくいということがあります」(窪田先生)
なぜ自覚症状が出るのが遅いのでしょうか?
「腎臓は体内に2つあるため、どちらか片方が悪くなってももう一方が働きを補ってくれます。働きを補えているうちは体もいつも通りですから、気付くのが遅れてしまうのです。