アトピー性皮膚炎患者の将来を設計する「マンダラチャート」オンラインワークショップ開催
日本におけるアトピー性皮膚炎の患者さんは、厚生労働省によると51.3万人と推計されています。
多くの患者さんが症状の悪化により普段の生活に支障が出て、現在の治療では目標が十分に達成されていないと感じていることが明らかになっています。
日本イーライリリー株式会社は、日本最大級のアトピー性皮膚炎患者さん向けのアプリ「アトピヨ」を運営するアトピヨ合同会社協力の元、目標設定ツール「マンダラチャート」を使い、「より良い生活の質」を目指して目標を考え・将来を設計するワークショップをオンラインで開催しました。
アトピー性皮膚炎治療の最新情報
ワークショップに入る前に近畿大学医学部 皮膚科学教室 主任教授 大塚 篤司先生から、アトピー性皮膚炎治療の最新情報が発表されました。
アトピー性皮膚炎はかゆみのある湿疹が出て、良くなったり悪くなったりを繰り返すこと、さらに患者さんの多くがアトピー素因(気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちいずれか、あるいは複数の疾患をご両親、もしくはどちらか一方がかかっている)を持っていることが明らかになりました。
またフィラグリンという物質が減少すると乾燥肌になることもわかっており、患者さんの10〜30%くらいにフィラグリンの遺伝子異常が認められることもわかってきたそうです。