保険好きな日本人
生命保険文化センターが2009年末に発表した「生命保険に関する全国実態調査」では、生命保険の世帯年間保険料は45万円で、家計が厳しさを増すなかでも、依然年収の1割弱という大きな比率を占めている。
もともと日本人は「保険好き」。一人あたりの国内総生産に占める生命保険料の比率は07年では7.5%と、米国を大きく上回っている。しかし、本当にこれだけ大きな金額の保険料が必要なのだろうか。
保険に関する知識を増やすこと
生命保険については、しっかりと知識を得る場面が少ない。知識がないので、個人レベルでは見直しをするのも難しいのが現状だ。
まずは、保険に関する知識を増やすことが大事だ。同じ商品でも保険会社によって保険料は異なる。インターネット生命保険は、最も高い国内大手生保に比べると半分以下の水準と、驚くべき違いがある。
付加保険料がカギ
これだけの違いはどこからくるのか。高い保険料は保障が厚いからと思われがちだが、同じ保障でも価格は大きく違う。
実は、保険料のなかに含まれる付加保険料にそのカギがある。
付加保険料は、保険会社の経費や利益で、国内大手生保とネット生保とでその保険料の違いが出てしまうのは当然といえる。
もちろん安さだけでは比べられない。大手生保では従業員や膨大な数の営業拠点によって付加価値を感じることができるかもしれない。そのため、付加価値と保険料を合わせて選ぶことが重要だ。
知識を得ること、情報を開示することが大事
問題なのは、こうした知識を加入者がきちんと理解しているかどうか。死亡保険では実際の死亡率より、死亡率をやや高めに見込むなどの「死差益」という利益が存在することもあまり知られていない。
健全な保険料を定着させるためには、個人が保険料の仕組みを積極的に知ろうとすること、保険会社が積極的に情報開示をすることが必要である。
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