目指すは小さな政府!
11月2日に行われるアメリカの中間選挙を前に、アメリカの下院共和党は選挙公約「米国との誓約」を発表。小さな政府への路線を明確に打ち出したと共同通信が伝えた。
「米国との誓約」は23日に公表されたが、目玉は何といっても医療保険制度改革法の撤廃だろう。これは米国民主党とオバマ大統領の最大の売りであり功績であるが、「財政赤字を増やす」「大きな政府だ」との批判は共和党支持層を中心にくすぶっている。
国内での評価は今1つか
ウォールストリートジャーナルと米3大ネットワークの1つ「NBC」の共同調査によれば、以下のような結果も出ている。
オバマ大統領が推進した、「医療保険制度改革法の撤廃を主張する議員候補を支持するか」との設問では、賛成が45%、反対が42%とこれも拮抗。
海外では高い評価を得ているオバマ大統領だが、国内では遅々として進まない景気回復に、米国民の苛立ちは募っているという。今回の中間選挙も共和党が有利との見方が広がる中、「人間の尊厳」という理想論をとるか、「規律ある財政」という現実論をとるか、米国民の選択が注目される。
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