【知って得する!保険の基本】定額年金と変額年金とは
個人年金保険の加入を検討する際に、「定額年金がいいのか?それとも変額年金がいいのか?」と悩まれる方もいらっしゃるかもしれませんね。
それでは、「定額年金」、「変額年金」、それぞれの特徴を整理してみましょう。
定額年金とは?
一定期間、契約時の予定利率により積立運用を行い、契約時に定めた一定の年齢から年金を受け取る個人年金保険のことを、「定額年金」といいます。
運用は、保険会社が一般勘定により行います。
定額年金は、一般的に将来の年金原資が確定もしくは最低保証されているため安定的で、保険会社が破綻しない限り、元本割れの可能性は極めて少ないといえます。
しかし、インフレリスクに弱いというデメリットがあります。
図1 定額年金のイメージ 10年保証期間付終身年金と10年確定年金の例
資料:(公財)生命保険文化センターホームページをもとに作成
変額年金とは?
一方、価格変動幅の大きい金融商品等で年金原資を運用して、運用効果を高めることを目的とする個人年金保険のことを「変額年金」といいます。
複数種類の投資信託より契約者が選択し、保険会社が特別勘定にて管理し、運用を行います。
変額年金は、将来受け取る年金金額が運用実績によって変動します。
投資信託を通じて国内外の株式・債券等に投資され、運用実績に応じて、将来受け取る年金金額が大きくなる可能性もありますが、その逆の可能性、つまり、将来の年金受取総額が保険料の払込総額を下回る可能性もありますので、注意が必要です。
なお、変額年金では、年金原資や年金受取総額に最低保証が定められている商品もあります。
図2 変額のイメージ 10年保証期間付終身年金(保険料一時払い、年金額一定タイプの例)
資料:(公財)生命保険文化センターホームページをもとに作成