2021年12月20日 10:30
<開催レポート>すみだで作られる東京の特産品素材ピッグスキン(豚革)を使ったファッションショー「PIGGY'S SPECIAL」を12月8日開催 プロ3ブランドと学生12校75名が作品を発表
デザインの主軸には80'sのテーラーリングの再解釈、サブテーマは異なる物同士の接続「サプール」。
Re:quaL≡が成長したきっかけは80年代ソフトスーツ。私達はそれを、時代、性別、国籍、文化、風習、習慣の異なるサプールの人達が着ていたらどんなコレクションになるんだろうかと心を巡らせてみた。
サプールはスーツのシェイプをブリティッシュスーツをベースにしているのに対してイタリアンテーラーとは似ている中での似て非なる物だ。
私達も異なる物同士を接続させてみたいと思った。それは次の時代の価値観になるかもしれないから。
普通には結びつかない。簡単には超えられない。
変わらない。変えられない。をデザインは飛び越える事が出来る。
混ざり合う事のなかった文化の交流をスウェードを通して伝えれるのではないだろうか?
そして私達はまた異なる側面を持っている。そう、私達は日本人である。
だからこそ日本の結びの文化を題材に取り入れたスタイリングをアクセントに私達らしさを付け加えた。
◇ピッグスキンを使っての感想
コレクションを作る上でピッグスウェードの存在は必要不可欠だった。
イタリア特有の薄く度甘に織られた柔らかく繊細なアセテート混の80年代を象徴する梳毛ウールの印象は、ピッグスウェードが持つ滑らで上質ならしさとの共通項を感じていた。