2022年7月29日 14:00
東京国立博物館 第9回 秋の恒例企画「博物館でアジアの旅 アジア大発見!」が2022年9月21日(水)~10月16日(日)に開催
の札を添えています。ご観覧の目印としてお役立てください。
【東洋館3室】
二菩薩立像(にぼさつりゅうぞう)
中国、敦煌莫高窟蔵経洞(とんこうばっこうくつぞうきょうどう)
五代十国~北宋時代・10世紀
ペリオ探検隊将来品 ギメ東洋美術館交換品
敦煌莫高窟(とんこうばっこうくつ)は中国西北部の甘粛省(かんしゅくしょう)に位置する中国最大の石窟寺院です。1900年に蔵経洞(ぞうきょうどう)が発見され、1908年にフランス人の探検家ペリオがこの地に赴き、この絵を収集しました。
2枚の麻布を継いで菩薩像2尊を描き、その下に男女の供養者坐像各3体、銘文を書くための欄、そして短冊形があります。また上辺には羂(わな)と呼ばれるパーツが残っており、のれんのように棒を通してこの絵を掛けたことがわかります。
二菩薩立像
【東洋館8室】
重要文化財 五龍図巻(ごりゅうずかん)
中国、伝陳容(ちんよう)筆 南宋時代・13世紀
激しく波立つ水面、雲や岩の間にからみあって見え隠れする5匹の龍、水量を増して流れ落ちる滝を描きます。歴史に名高い龍の図の名手、陳容筆と伝えられました。
近年の調査研究により、本作品の兄弟ともいえる作品数点が、アメリカのいくつかの美術館に所蔵されていることが明らかになりました。