2022年10月5日 10:45
日本で失われつつある伝統技術、着物の仕立て コロナでの延期を乗り越え、一級和裁士がアメリカでワークショップ開催
の開催が決定しており、海外活動を再開します。
浴衣の裁縫指導の様子
【ニューヨークで失われつつある日本の伝統技術を伝える】
平山が伝えているのは、失われつつある日本技術の1つ、着物の仕立てです。本来、着物の仕立ては、反物(幅約38cm、長さ約13mの布)を切り落とすことなく、全て使い切って作成します。着物を着る人の成長や体型の変化に合わせ、仕立て直しをしていくことで自分に合った大きさで着続けることができます。そのため、以前の日本では、着物は世代を超え、代々受け継ぐものとして扱われてきました。廃棄しない衣類としてSDGsにもなります。しかし、現代日本では、日常から着物を着る人の数が減り、呉服屋(反物販売を行っているお店)も着物の仕立てを行う和裁士も減少しています。
一方、海外では、着物は日本の象徴として、アニメをきっかけに日本好きになった外国人などにも、人気があります。
WEBで気軽に購入できるため、ファッションの1つとして着物を着ている外国人もいます。しかし、仕立て直しが出来ないため、日本人体型と異なる外国人には、丈が短かったり、胴回りが足りなかったりする着物を直すことなく、そのまま着ていることが多いです。