くらし情報『法政大学島野教授の研究チームが、八重山諸島(石垣島と西表島)に生息する日本最大のヤスデであるヤエヤママルヤスデを新種記載』

2023年1月12日 15:00

法政大学島野教授の研究チームが、八重山諸島(石垣島と西表島)に生息する日本最大のヤスデであるヤエヤママルヤスデを新種記載

とされながらも、分類学的位置づけは長らく未解決でした。

しかし、本種の保全を考える上で、分類学的に明確にすることは必要であるため、環境省レッドリスト委員である島野教授は、加藤大河京都大学理学研究科大学院生、中野隆文同准教授、高野光男氏(元レッドリスト委員)と共に、本種の分類学的研究を行いました。

本論文では、形態学的および分子生物学的アプローチにより、ヤエヤママルヤスデの分類学的位置づけを検討しました。形態は、前脚の形態、後脚の形態、および後脚の側縁に4つの鋸歯を持つ点で中国大陸や台湾の固有種とは異なっていました。核の28SリボソームRNA遺伝子、ミトコンドリアのCOI遺伝子及び16SリボソームRNA遺伝子の部分塩基配列の情報はSpirobolus属に所属している事を示唆しました。これらの情報に基づいて、本種ヤエヤママルヤスデをSpirobolus akamma Kato, Takano, Nakano and Shimano, 2023として新種記載しました(学名読み:スピロボルス・アカンマ)。

本種は、体長6.5cm~7.5cmであり日本最大です。学名のakamma「赤馬(あかんま)」

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