2023年3月20日 11:45
三重県の酒蔵にて、やわらかな麹甘酒の甘さが楽しめる「ワンカップリン」を3月21日(火・祝)に新発売
甘酒は、すべて酒粕を使ったものだと思っている方が多いようです。また、麹の甘酒についても味噌や醤油に使う麹から発酵させたものが多く、日本酒に使う麹、特に吟醸酒に使うブドウ糖を多く作り出す麹を使っているというのがワンカップに使ってる甘酒の特徴です。
酒粕甘酒と麹甘酒の違いを分かっていただく為に、日本酒の発酵過程を麹の役割を中心に説明します。
(1)お米に含まれるデンプンを麹の酵素が分解して糖分に変える糖化
(2)糖化したものに酵母が働きアルコールが出来る
(3)それを搾ってできたものが日本酒、搾った残りが酒粕
麹甘酒は(1)の段階のものなのでアルコールが全くなく、発酵によってできた甘さが特徴です。酒粕甘酒は(3)で出てきた酒粕なのでアルコールが少し残っています。それに砂糖や生姜などで味付けしたものです。
今回のプリンに合う麹甘酒をつくるのに何度も試作を繰り返しました。麹が作り出す甘みには数種類あり、ブドウ糖や麦芽糖などが一般的です。
今回のプリンにはブドウ糖の甘みが合うことから、吟醸酒に使う麹を使うことになりました。この麹をつくるために大吟醸酒をつくるのと同じ様に三重県産の山田錦を50%まで精米するなどここでしか出来ないものに仕上がりました。