2023年7月27日 14:00
東京国立博物館で「博物館でアジアの旅 アジアのパーティー」を9月26日(火)~10月22日(日)に開催
蓋には楽器を演奏する天人、身の側面には仮面舞踏や楽団が描かれており、いずれも当時のクチャ地方の芸能文化を知る手掛かりとなっています。
山羊頭形リュトン
【東洋館3室】
山羊頭形リュトン(やぎがしらがたりゅとん)
イラン、ギーラーン地方
アケメネス朝時代・前6~前5世紀
動物形リュトン
【東洋館3室】
動物形リュトン(どうぶつがたりゅとん)
イラン パルティア時代・前3~後3世紀
山内信和氏寄贈
リュトンとは、宴席には欠かせない、お酒を入れる酒器のことです。野生動物をかたどった酒器は西アジアでは青銅器時代から定番でした。山羊頭形リュトン(上)は顎(あご)の下に、動物形リュトン(下)は両前足の先端に、それぞれ小さな孔(あな)があり、ワインなどの液体を注ぎ出す機能が備わっています。
重要美術品 五彩金襴手水注
【東洋館5室】
重要美術品 五彩金襴手水注(ごさいきんらんですいちゅう)
中国・景徳鎮窯 明時代・16世紀
坂本五郎氏寄贈
お酒を入れるのに使われる「仙盞瓶(せんさんぴん)」とよばれるこの水注は、イスラームの金属器の影響を受けた形と考えられています。華やかな金彩による絵付けは高価な金襴にたとえられ、16~17世紀の日本でも戦国大名や豪商に珍重されました。