くらし情報『リチウムイオン電池の大幅なコストダウンに期待!GSアライアンスが、リサイクル材料であるブラックマスを用いたリチウムイオン電池を開発』

2023年8月23日 10:30

リチウムイオン電池の大幅なコストダウンに期待!GSアライアンスが、リサイクル材料であるブラックマスを用いたリチウムイオン電池を開発

例えばコバルトにおいては、コンゴ民主共和国が世界の産出量の約半分を産出していますが、政治的不安定性から生じる供給不安や、児童労働搾取、コバルト鉱石の大量掘削作業による水質汚染、土壌汚染などが課題となっています。

よって、リチウムイオン電池をリサイクルして再生する試みが世界中の大学、研究機関、企業で検討され始めています。欧州連合(EU)においては、蓄電池のリサイクルを域内で義務づける規制を導入し、主要材料のリチウムは使用済み電池から2027年までに50%、31年までに80%を再資源化される計画です。

■研究の内容
現在検討が進められているリチウムイオン電池のリサイクルの主な方法においては、まず、使用済みのリチウムイオン電池を回収、分解、粉砕して、主なベースメタル(埋蔵量、産出量が多く、比較的精錬、回収が簡単な金属)や、その他の不純物などを取り除きます。このような工程を経た後に、見かけは黒い粉体である“ブラックマス”と呼ばれる物質を取り出してきます。このブラックマスには、リチウムイオン電池を構成していたプラスチック・樹脂・電解液・バインダー・アルミニウム・銅・鉄・スチール・グラファイトなどが含まれています。

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