くらし情報『赤ちゃんの「かわいさ」は逆さになっても分かる 学術誌「Perception」のオンライン早期公開版で研究成果を公開』

2023年9月7日 14:30

赤ちゃんの「かわいさ」は逆さになっても分かる 学術誌「Perception」のオンライン早期公開版で研究成果を公開

四天王寺大学人文社会学部社会学科の藏口 佳奈講師(前 大阪大学大学院人間科学研究科・助教)と大阪大学大学院人間科学研究科の入戸野(にっとの) 宏教授の研究グループは、赤ちゃん顔の「かわいさ」は、顔画像を逆さに提示したときでも同じように判断できることを明らかにしました。
これまでは、主におとなの顔を使った研究から、画像を上下逆さに提示すると、顔の認識や人物の同定が難しくなることが知られてきました(顔倒立効果)。この現象は、顔を知覚するときには、個々のパーツではなく、パーツ間の位置関係が重要である証拠とされています。
今回の研究では、赤ちゃん顔を正立または倒立させた状態で「かわいさ」を判断する課題を行いました。コンピュータで合成した赤ちゃん顔の「かわいさ」を評定してもらったところ、顔の向きによる評定値の差は認められませんでした。また、顔を倒立させても、偶然以上の確率で2つの顔からよりかわいい顔を選ぶことができました。これらの結果は、赤ちゃん顔の「かわいさ」は、顔のつくり(パーツ間の微妙な位置関係)よりも、輪郭の丸みや目の大きさなど、赤ちゃん顔によく認められる個々のパーツの物理的特徴に基づいて知覚されることを示しています
本研究成果は、学術誌「Perception」

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