くらし情報『チャン・チー監督×串田壮史監督とのコラボ対談が実現 「越境するアートハウス映画の“表現と視座”」を語る』

2024年3月7日 19:30

チャン・チー監督×串田壮史監督とのコラボ対談が実現 「越境するアートハウス映画の“表現と視座”」を語る

俳優であるからこそ、本当の自分を隠しつつ、自分が考えた役をこの街で演じているに過ぎない、信用できない語り手として存在しており、もはや今の時代は何が現実で何が嘘かを区別せずに生きるべきであると、強く訴えられました。私たちが今生きるべき姿を提示している、とても現代的な映画ですね。AIとか、役というアバターでの生活、時代に根差している作品です。

チャン:あなたの前作『写真の女』にも同じような現代性を感じましたよ。
加工で美しく盛った写真を自分自身の姿だと思い込んでいく様子は、とても現代的です。
より作家性が際立ったのが、『マイマザーズアイズ』ではないでしょうか。
私と串田監督は同世代の映像作家でお互いイギリスで映像制作を学んだ出自も共通しています。

串田:私の監督した2作品はどちらも「デヴィッド・クローネンバーグの影響を受けた」と評されています。
意識した自覚は無いのですが。

チャン:『海街奇譚』を海外の映画祭で上映したとき「冷たいマルホランド・ドライブのよう」とデイヴィッド・リンチ監督作品との親和性を指摘されました。私は意識しましたよ(笑)。

串田:それはチャン監督が映画を撮るにあたり、中国国内だけではなく、最初から海外の国際映画祭で勝負しようという意気込みがあったからですよね。

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