個・文化・社会がテーマのカリグラフィーアート 山田淳子カリグラフィー個展「Layers of Feelings II」10/8(火)~13(日)銀座で開催
(1)個人(内省する文字と言葉、心の葛藤、人間関係)を代表する作品として、「かさなる思いI」は、山田が日常の中で抱えてきた人間関係におけるすれ違いや葛藤を文字の重なりによって表現しています。
参考作品:「かさなる思いI」2008年 縦26cm×横36cm 紙にアクリル、ガッシュ
「かさなる思いI」
(2)文化(アイヌの模様)の代表作となる「かさなる思いII」は、個人と社会との繋がりである「文化」をテーマとした作品です。出身地である北海道の人間としてアイヌ文化を理解することは避けられない、とアイヌ文様に独自の解釈を加え、描きました。歴史という時間の重なり、文化を理解して想いを重ねることを試みた作品です。
カリグラフィーという技法を用いて表現することで幾重にも重ねられた文字がさらに大きな言葉やイメージを形作ります。
参考作品:「かさなる思いII」2009年 縦65cm×横51cm 紙にアクリル、ガッシュ
「かさなる思いII」
(1)と(2)が山田本人から発生した社会との繋がりであるのに対し、(3)社会(ウクライナなど時事を題材とした文字と言葉)を代表する作品は、社会や世界情勢を俯瞰した作品となっています。