知られざる美術工芸の魅力を約280点の作品で紹介する『嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した小さな容器』をたばこと塩の博物館(東京・墨田区)で9/21~12/22開催
Photo.02 金台エナメル仕上げ人物模様嗅ぎたばこ入れ フランス 18世紀
hoto.03 金台エナメル仕上げ風景模様嗅ぎたばこ入れ フランス 19世紀
Photo.04 嗅ぎたばこを嗜む18世紀フランスの地方領主 フランス 1775年
【さまざまな素材の嗅ぎたばこ入れ】
嗅ぎたばこ入れは、金、銀などの他に象牙や動物の角、貝、ガラスなど、様々な素材で作られています。人物、動物、貝など様々な形をしたもの、蓋面に肖像画や浮き彫りの文様を施したものなどもあり、実に多彩です。
Photo.05 貝製銀台座嗅ぎたばこ入れ イギリス 18~19世紀
Photo.06 瑪瑙製銀縁取り嗅ぎたばこ入れ 製作地不詳 18世紀
Photo.07 ガラス製瓶形嗅ぎたばこ入れ ドイツ 20世紀
Photo.08 角製アザミ風模様嗅ぎたばこ入れ イギリス 19世紀
3. 中国の嗅ぎたばこ
嗅ぎたばこは、17世紀ごろヨーロッパ人宣教師によって中国にもたらされました。ヨーロッパでは箱型のスナッフボックスが主流でしたが、中国では瓶または壺型の嗅ぎたばこ入れが主流で、鼻煙壺(びえんこ)と称されました。