くらし情報『知られざる美術工芸の魅力を約280点の作品で紹介する『嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した小さな容器』をたばこと塩の博物館(東京・墨田区)で9/21~12/22開催』

知られざる美術工芸の魅力を約280点の作品で紹介する『嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した小さな容器』をたばこと塩の博物館(東京・墨田区)で9/21~12/22開催

中国の歴代皇帝は工芸品の製作に関心を示し、宮廷専用の器物を製作する工房を紫禁城内や景徳鎮に設けるなどし、そこでは様々な素材の鼻煙壺が製作されました。
清朝の乾隆帝(在位:1736-1795)の時代に工芸技術は最盛期を迎えます。その恩恵を受けた鼻煙壺は、今日では美術工芸品として高く評価されています。

知られざる美術工芸の魅力を約280点の作品で紹介する『嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した小さな容器』をたばこと塩の博物館(東京・墨田区)で9/21~12/22開催

Photo.09 薬瓶を流用した磁器製鼻煙壺 中国 19 世紀

《薬瓶の流用》
ヨーロッパ同様、中国でも嗅ぎたばこに医療効果があるとされたため、最初は小さな薬瓶に保管された。

【さまざまな素材の鼻煙壺】
嗅ぎたばこが中国の宮廷や貴族間で流行すると、薬瓶を改良して、「鼻煙壺」と称される嗅ぎたばこ入れが生まれました。小さく開いた瓶口をコルク栓でしっかりと閉め、そのコルク栓の真ん中に一本の細長い小匙を取り付けた形態で、匙には象牙などの硬い素材が使われました。
康熙帝(在位:1661-1722)の時代以降、嗅ぎたばこがさらに流行すると、貴石、ガラス、陶磁器、金属、有機物など多彩な素材の鼻煙壺が作られるようになり、蓋であるコルク栓の上部に宝石や玉が用いられた豪華なものも作られました。


知られざる美術工芸の魅力を約280点の作品で紹介する『嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した小さな容器』をたばこと塩の博物館(東京・墨田区)で9/21~12/22開催

Photo.10 黄色ガラス製鼻煙壺 中国 20世紀
知られざる美術工芸の魅力を約280点の作品で紹介する『嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した小さな容器』をたばこと塩の博物館(東京・墨田区)で9/21~12/22開催

Photo.11 翡翠製鼻煙壺 中国 19~20世紀
知られざる美術工芸の魅力を約280点の作品で紹介する『嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した小さな容器』をたばこと塩の博物館(東京・墨田区)で9/21~12/22開催

Photo.12 影瑪瑙製大根と蝗模様鼻煙壺 中国 20世紀
知られざる美術工芸の魅力を約280点の作品で紹介する『嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した小さな容器』をたばこと塩の博物館(東京・墨田区)で9/21~12/22開催

Photo.13 磁器製八仙人模様鼻煙壺 中国 19~20世紀

【内画鼻煙壺】
ガラス製の鼻煙壺の中には、内側に人物や風景が描かれた内画(うちえ)

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