一般社団法人アジア家具フォーラム代表理事、株式会社東洋ファニチャーリサーチ代表取締役社長 阿部野 育三氏のインタビュー記事を『人民日報海外版日本月刊』にて公開
同年11月には中国家具協会が高山市を訪れ、地元の家具メーカーとの温かい交流が実現しました。
私は幸運にも、バブル経済崩壊後の20年以上にわたり、中国が世界第2の経済大国に成長する過程を間近で見てきました。この驚異的な発展を目の当たりにし、今後も日中関係が良好かつ長期的に発展することを心から願っています。
■アジア市場の潜在力を共に発掘する
―― アジア家具フォーラムには、日本を含む7か国の会員企業が参加しています。各加盟国の違いをどのように調整し、会員の強みを最大限に引き出しているのでしょうか。
阿部野 私たちは、アジア市場を一つのマーケットとして捉えています。現在、ZoomやSNSなどのインターネットツールによって、人々の距離が縮まり、交流の手段もより便利で多様化しました。しかし、どんな時代になっても重要なのはやはり「人・モノ・金」です。
この中でも特に大事なのは「人」であり、次に「商品」、そして最後に「価格」です。つまり、直接人と人との交流がなければ、すべてが無意味です。
会員同士の信頼と協力、そして緊密な交流は、アジア家具フォーラムの誇るべき強みの一つです。中国やマレーシアなどの国を訪れると、一つの工場から次の工場への連携がスムーズで、スケジュールも効率的に進むことがわかります。