ヒューマンサウンド代表、「琉球かれん」開発者 米須清二郎氏のインタビュー記事を『人民日報海外版日本月刊』にて公開
の二字は、単にこの楽器が生まれた土地や文化的背景を示しているだけでなく、そこに横たわる悠久の歴史と多様な文化をも内包する。そして「かれん」にはより深い寓意がある。泥水のなかから生まれて美しい花を咲かせる蓮は、逆境のなかにあっても汚れなき美しさを失わないことを意味している。米須先生は「琉球かれん」を演奏する一人ひとりが、いかなる困苦にその身を置いていようとも、蓮の花のように自分自身の価値を咲かせてくれることを望んでいるのである。
「琉球かれん」が特別であるのは、音楽の三大要素――リズム、メロディー、ハーモニーのすべてを融合している点にある。米須先生は誇らしげに紹介してくれた。「これほどシンプルで三つの要素を同時に含む楽器は、おそらく世界中を見渡してみてもほとんどありませんよ。『琉球かれん』はそれを成し遂げたのです。」演奏者は楽器上に付された番号に従えば、いとも簡単に対応するメロディーラインを見つけ出すことができ、和音とメロディーをうまく合わせて弾くこともできる。
音楽の素養がある人は言うに及ばず、音楽に触れたことさえない初学者であっても、あっという間に楽器の特性を知り、気軽に音楽の魅力や楽しみを実感できるのである。