ブログウォッチャーの位置情報データを利活用した「防災」「観光」「GHG排出量削減」に関する研究を第70回 土木計画学研究発表会・秋大会にて発表
位置情報データの活用シーンを増やすための分析や他データとの比較について、言及されました。
<ビッグデータを活用した全国幹線旅客純流動調査の高度化~国土交通省での取り組み~>新倉 淳史氏(一般財団法人運輸総合研究所)
スマートフォンの位置情報データを活用した幹線旅客流動*の把握に関する研究について発表されました。ビッグデータから乗継地・滞在地、交通機関、旅行目的を推計する手法を引き続き検討したいと言及がありました。
*幹線旅客流動:通勤や通学以外の目的で、航空や鉄道、旅客船、高速バスなどの幹線交通機関を利用し、都道府県を越えて移動する
<防災:令和6年能登半島地震を対象としたブログウォッチャーデータ分析>藤生 慎准教授(金沢大学)
震災発生時の避難状況とブログウォッチャーの位置情報データでプロットされた場所が概ね一致しており、発災時にスマートフォンのGPS由来の位置情報データが活用できることは人命救助の観点で有効であると示されました。
<観光・地域:人流分析を観光地の周遊分析と二次交通対策に有効に活用するために考えるべきこと>
清水 哲夫教授(東京都立大学)
位置情報データを観光地の周遊分析と二次交通対策に役立てていくために、まずは東京都の上野や浅草、スカイツリー周辺の観光客の周遊状況を分析を開始しているという説明がありました。