―あのコの恋愛事情― 目の前の男と解決できないことは他の男とも解決できない 編
という返事が返ってこないと、ついつい自分の正当性を並べてしまう生き物でもある。
「それは彼ひどいねー!まゆみは悪くないよー」(私だったらそんなこと気にしないけど)「別れた方いいんじゃないー?ありえないでしょ」(て言っておくか)
隠れた副音声つきの「相談」という時間は、お茶やお酒のつまみには持ってこいなんだけど、結局は二人の問題なのだ。
二人の間にある空気感や、直前までの会話、数日前の電話の内容まで含めて起きている「二人の隙間」なのであって、その瞬間だけを切り取ってどちらがありえないのか二人を一部しか知らない誰かがジャッジするなんて、簡単にできることではないのだ。
尚且つ、その相談相手が彼友だったり男性だったりするとたちが悪い。「男としてそれはないねー」て言われたら「やっぱり!」て思ってしまうし、彼友が「アイツはまゆみちゃんに本気だよ」なんて言われても「やっぱり!」なんて思ってしまって、彼との本質的な問題点ではなくて、自分や彼友の頭の中にいる彼と問題解決してしまったような気にすらなってくるのだ。
当たり前のことなんだけれど、彼との問題は彼と向き合うしか解決方法はない。「こう思ってるかも」