恋愛情報『「1万円」で目の前の幸せに気づいたリカ#終わらない恋のはじめ方』

2019年3月31日 13:00

「1万円」で目の前の幸せに気づいたリカ#終わらない恋のはじめ方

もしかしたら不倫ってこういうテンションで始まるもの?と、わかりたくもない気持ちが少しわかった気がした。

「1万円」で目の前の幸せに気づいたリカ#終わらない恋のはじめ方


『Kenさん』というおじさんとは、ウエスティンホテルのラウンジで待ち合わせだった。

知らないおじさんと会うのに娘を実家に預け、久しぶりのヒールをはき、髪もサロンで巻いてもらった。もちろん罪悪感はある。特に娘を実家に預けて泣かれたときは、自分が最低な母親に感じた。事実、最低な母親だろう。でも実家の両親には『女友達とランチ』と伝えているから急にドタキャンするのも怪しまれる。後ろ髪をひかれながら実家を出た。


しかし、自分のコスメと財布だけ入ったあまりにも小さなバックを持ってヒールで歩いているうちに、気分が良くなりテンションが上がってきた。別におじさんと会うことが楽しみなのではなく、こうして自由にオシャレして歩いていることがもはや非日常的で楽しい。リカは最高な気分でラウンジに到着した。そこにいた『Kenさん』は、写真通りのダンディなおじさんで、不快感も全くない。もちろん腕にはロレックス。高そうな細身のスーツも着こなしている。仕事は映像関係と言っており、今日のリカは受付嬢だ。

「1万円」で目の前の幸せに気づいたリカ#終わらない恋のはじめ方


姿勢よく、オーバーリアクション気味に、でも声は小さく相手の話に耳を傾ける。

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