石本藤雄の作品展「BLOOMING」が、東京・表参道のスパイラル1階のスペース「MINA-TO」にて、3月16日より開催される。石本藤雄は、 国内でも高い人気を誇るフィンランドのライフスタイルブランド、「マリメッコ(Marimekko)」のテキスタイルデザイナーとして32年にわたり活躍したのち、 1989年より同国を代表する陶器メーカー、「アラビア(ARABIA)」 のアート・デパートメント・ ソサエティの一員として作陶をしている、テキスタイルデザイナーであり陶芸家。雪解けを思わせる陶板石本の作品は、 躍動感あふれる色鮮やかで可愛らしい花々のレリーフが大きく取り上げられる 一方、 厳しい自然と共存するかのような力強く静謐な風景を彷彿とさせる陶作品も象徴的な表現として注目を集めている。本展では、新作の花のレリーフ6点をはじめ、 1990年代に制作した皿・陶板3点に加え、石本が監修した小作品の『蜜柑』が登場。新作の花のレリーフ6点 蜜柑石本作品ならではの色彩豊かで力強い作品がそろう。なお、本展の展示作品は、Spiral Online Store(store.spiral.co.jp) にて抽選予約を受付け、会期終了後に抽選、販売。『蜜柑』のみ数量限定で、MINA-TO店頭でも販売する。また今回は、初の試みとして、出展されている一部の作品をSpiral Webのオンラインギャラリーにて鑑賞することも可能に。こちらもぜひ、合わせてチェックしてみて。【展覧会情報】石本藤雄展「BLOOMING」会期:3月16日~4月5日会場:MINA-TO(スパイラル1F)住所:東京都港区南青山5-6-23時間:11: 00~20:00オンラインギャラリー: co.jp/topics/mina_to/ ishimoto2020(3月16日公開)
2020年03月12日今回、ご紹介する作品は、『劇場版 おいしい給食 Final Battle』。同名テレビドラマを映画化した、学園グルメコメディです。主人公である、給食マニアの教師・甘利田幸男(あまりだ・ゆきお)を熱演した市原隼人さんにお話をうかがいました。写真・角戸菜摘 文・田嶋真理 スタイリスト・大森裕行(VANITES) ヘアメイク・小野和美(Post Foundation)【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 57「青春はいくつになっても味わえると、改めて感じました」テレビ神奈川、TOKYO MX、BS12トゥエルビなどで放送され、好評を博したオリジナルドラマ『おいしい給食』。1980年代のある中学校を舞台に、給食マニアの教師・甘利田幸男と、給食マニアの生徒・神野ゴウが、どちらが給食をおいしく食べるかをめぐってバトルを繰り広げる、学園グルメコメディです。『劇場版 おいしい給食 Final Battle』では、給食がなくなるという大問題が発生! 愛する給食を守るために奮闘する、甘利田の姿が描かれます。甘利田を演じるのは、 映画『リリイ・シュシュのすべて』やテレビドラマ『ROOKIES』など、数々の名作で名演技を披露してきた市原隼人さん。シリアスなイメージの強い市原さんですが、本作では、「食ものコメディ」に初挑戦。足を上げて身を乗り出したり(この記事の下にある、映画のメイン画像で確認可能)、ハイテンションな動きで校歌を熱唱したりと、これまで見せたことのない、はじけた演技で楽しませてくれます。劇場版は、甘利田のライバルである、給食マニアの生徒・神野ゴウに佐藤大志さん、甘利田に想いを寄せる新米教師・御園ひとみに武田玲奈さん、甘利田の同僚・鷲頭星太郎にBOYS AND MENの辻本達規さんら、ドラマのキャストが揃って続投。甘利田の教育方針に異を唱える教育実習生・佐野正輝にBOYS AND MENの水野勝さん、給食反対派の教育委員会委員の鏑木に直江喜一さん、甘利田の同僚の国語教師・磐田にドロンズ石本さんら、個性豊かな新キャスト陣も加わり、物語を盛り上げています。ーー『おいしい給食』の出演オファーを受けたとき、率直にどう感じましたか?市原さん 脚本がとても面白く、誰が観ても楽しめる作品になりそうだなと直感しました。僕はこれまで、「食もの」をやったことがなかったので、「食もの」と向き合う自分を見てみたいとも思いました。ーー甘利田は、とてもインパクトのあるキャラクターです。市原さん この作品は、ひとりの孤独な男の物語でもあるんです。そんな男を救ってくれたのが給食で、給食を通して神野ゴウと同志の絆を育んでいく。どういう人物像に仕上げようかと悩んだ末に、振り切った芝居を選択しました。監督や演出、そしてチーム全体を信頼しなければ、生まれなかった芝居だと思います。自分の予想を超えていろいろな方に評価をしていただけたことをありがたく思っています。それと同時に、甘利田というキャラクターが、ひとつの作品の中の色となったことに、安心しています。ーーまわりの方からの反響も大きかった?市原さん 「なかなか見れない姿だね」といったことをよく言われました(笑)。脚本、セリフ、お芝居など、すべてがハプニングのような作品なんです。この空気感が作れたことは奇跡だと思います。貴重な経験をさせていただきました。ーー甘利田のライバルである中学生・神野ゴウを演じた佐藤大志さんは、市原さんの事務所の後輩でもあります。彼の印象は、いかがでしたか?市原さん 芝居経験が浅いこともあって、すごく無垢な子だったんです。彼が撮影を経るたびに、どんどん積極的に現場と向き合っていく姿を見て、涙が出そうになるほど嬉しくなって。この作品に参加して良かったなと思いました。ーー役者の先輩として、アドバイスをしたことは?市原さん 自分から教えられるものなんて微々たるものですが、「お芝居は人が普段見せない姿を見せていくもの。恥じらいや躊躇する気持ちを捨て、感情に残していけば、必ず良い作品になるし、役者としてもっと楽しめるよ」とだけ、伝えました。彼はしっかりと頷きながら、僕の話を聞いてくれました。彼は、これからもずっと気になる存在です。親心のようなものかもしれません(笑)。ーー最後に、この作品の魅力をお願いします。市原さん 僕にとってめったにないことなのですが、笑いが止まらなくて本番中に吹き出したことがあるほど、笑いの絶えない楽しい現場でした。夏の学校に通う生徒のような気持ちで撮影に挑むことができたんです。青春はいくつになっても味わえると、改めて感じました。甘利田の暴走を楽しみ、彼の言葉に共感し、最後には忘れかけていた懐かしい記憶を呼び覚ましてくれる、そんな作品に仕上がっていると思います。令和初のぶっ飛んだエンターテインメントをぜひご覧ください。インタビューのこぼれ話市原さんがとってもおいしそうに食べるシーンが印象的な本作。カップラーメンを食べるシーンは、なんと4食目を食べ終わったところでOKが出たそう。しかも撮影した日は、真夏! 「一番暑い時期に食べたカップラーメンの味は忘れません(笑)」と市原さん。撮影で爆食しても、体を鍛えたり、サウナで汗を流したりすることで、理想の体重をキープし続けていたというから、さすがのプロ意識。市原さんの役者魂を再認識できる作品です!Information『劇場版 おいしい給食 Final Battle』3月6日(金)より、ユナイテッド・シネマ豊洲ほかにて全国公開出演:市原隼人、武田玲奈、佐藤大志、豊嶋花、辻本達規、水野勝、直江喜一、ドロンズ石本、いとうまい子、酒向芳ほか配給:AMGエンタテインメント/イオンエンターテイメント©2020「おいしい給食」製作委員会衣裳協力:ニット¥28,000(LANVIN en Bleu/ジョイックスコーポレーション TEL:03・5213・2510)そのほかのアイテムは、本人私物
2020年03月05日マリメッコ(Marimekko)のデザイナーとして長きにわたり活躍してきた石本藤雄に焦点を当てた大規模個展「石本藤雄展 -マリメッコの花から陶の実へ-」が、東京・青山のスパイラルで6月19日から開催される。それに伴いマリメッコ表参道店では、6月19日から7月7日の期間、石本藤雄の作品にフォーカスしたイベントが開催される。ヘルシンキを拠点にする日本人テキスタイルデザイナーで陶芸家の石本藤雄。1974年からマリメッコのデザイナーを務め、これまで手掛けた柄は400にも及ぶという。なかでも1975年に発表された人気のOnni(オンニ=幸福)柄と、Kukkaketo(クッカケト=花畑)柄は、2019年春夏コレクションで復刻し、再び話題を集めている。イベント期間中マリメッコ表参道店では、石本藤雄のデザインによるパターンが使われたウエア、バッグからホームコレクションまで幅広くラインアップする2019年プレフォールコレクションの先行予約会を開催する。また、石本藤雄が過去にデザインしたマリメッコのファブリックを種類豊富に取りそろえ販売。中には現在入手困難な柄のファブリックやはぎれも数量限定で登場する。さらに、期間中は石本藤雄デザインのアイテムを含む税込1万800円以上購入、または予約者を対象に先着100名様で、Kukkaketo柄の限定ラッピングクロス(H45cm x W45cm)のプレゼントも。
2019年06月21日今回、ご紹介する作品は、『柴公園』。個性豊かな柴連れおっさん3人の会話劇が話題を呼んだ、同名ドラマの映画版です。主人公・あたるパパ役の渋川清彦さん、じっちゃんパパ役の大西信満さん、さちこパパ役のドロンズ石本さんにお話を伺いました。写真・大内香織 文・田嶋真理 スタイリスト・岡本佳子 ヘアメイク・杉山裕美子【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 39柴犬にメロメロ! 愛すべきおじさまたち写真左から、ドロンズ石本さん、渋川清彦さん、大西信満さん。「おっさん×柴犬×会話劇」という斬新な組合せが魅力の『柴公園』。映画版では、柴連れおっさん3人が公園を飛び出し、新たな人間ドラマが展開されます。そして、3人の中で唯一独身のあたるパパには恋の予感が! あたるパパの恋を不器用に応援する、じっちゃんパパとさちこパパのコミカルな言動も楽しみのひとつです。主人公・あたるパパ役の渋川清彦さん、じっちゃんパパ役の大西信満さん、さちこパパ役のドロンズ石本さんは、ドラマや映画でその姿を見ない日はないほどの売れっ子。それぞれが独特の存在感で観る者を惹きつけます。ーーこの作品のオファーをいただいたとき、率直にどう感じましたか?渋川さん まぁ、やってみようか、という気持ちでした。作品にどっぷりと関わることができ、気持ち良かったです。1か月と1週間は、ほぼ毎日撮影していました。ほかのことを考える余裕がないほど、頑張って取り組みました。大西さん キーさん(渋川さんの愛称)とはこれまでに何度も共演したことがありました。でも、こういう会話の掛け合いは初めてだったので、楽しい作品になりそうだなと思いました。脚本の完成度がものすごく高かったので、きちんとセリフを覚えて現場に行こうと。撮影期間は日々、そのことばかり考えていました。ドロンズ石本さん 僕の場合は、「柴犬が主役のドラマです」と聞いて詳しい内容がイメージできないまま、オファーを受けた感じです。(笑)ーー渋川さん、大西さんと初共演したお気持ちはいかがでしたか?ドロンズ石本さん 渋川さんと共演する前は、職人というか、男の匂いを感じる印象を抱いていました。渋川さん 加齢臭ではなく?(笑)ドロンズ石本さん 加齢臭ではないです(笑)。初めて脚本を読んだとき、全員が三枚目の路線だと感じたんですが、とくに大西さんは三枚目のイメージが想像できなくて。どういう演技をされるのかなと思っていました。撮影に入ると、おふたりとも気さくに接してくださって、とても楽しい現場でした。ーーこの作品を観ると、お三方の新たな一面を発見した気持ちになります。ドロンズ石本さんは面白くて演技もお上手なんだということがわかりますし。ドロンズ石本さん いえいえ。ーー渋川さんはどちらかというと、これまでは怖い人の役が多いですよね?渋川さん そうですね、よく言われます。ーーあたるパパが職場で見せる白衣姿はとても新鮮でした。大西さんはシリアスで芸術的な作品に多く出演されている印象を受けますが……。大西さん 今回は不幸な役じゃなくて、本当に良かったなと思っています。(笑)ーー柴犬たちとがっつりと共演したことで、新しい発見は?渋川さん それぞれの柴犬に個性がありました。実は、あたるを演じた柴犬だけが、男の子なんです。男の子のほうがやんちゃで好奇心旺盛でした。ドロンズ石本さん オスとメスでは、甘え方が違いますよね。渋川さん あたるは、甘えん坊なんです。ドロンズ石本さん 長い時間を一緒に過ごしているうちに、柴犬たちが僕らに似てくるような気がして。映画版で渋川さんとあたるが一体になって走っているシーンを観たとき、すごく感動しました。渋川さん 走っているだけで!?大西さん (涙もろくなるのは)年のせいですよ。(笑)ーーじっちゃん役のくぅはこの作品がデビュー作でした。さちこ役のななやあたる役のきぃのようにたくさんの出演をこなしているスター犬との違いはありましたか?大西さん 多くの人たちに注目されて普段通りの動きができないというのは人間も同じだと思います。うまくいかないところは、キャラクターとして生かせたので、彼女がじっちゃんで良かったと思います。ドロンズ石本さん みんなが撮影のない日に、あたるだけが別の仕事に出かけているときがありました。(笑)ーー本当にスター犬なんですね。(笑)ーー最後に、この作品に見どころを教えてください。大西さん 映画版に関しては、おじさんたちよりもあたるパパの恋が見どころです。みんなで協力してあたるパパの恋がうまくいくように奮闘するところを楽しんでいただきたいですね。渋川さん いっちゃんと別れるシーンで見せた、あたるの表情も必見です。ドロンズ石本さん あのシーンは、ヤバかったですね。ーーとても切ない表情でした。渋川さん 欲を言えば、この作品の続編をやってみたいです。これまで映画で続編をやったことがないので、同じチームでまた組んだらどうなるのかなと。すごく興味があります。ドロンズ石本さん この映画は、人生で一歩踏み出す勇気を描いています。小さい一歩ですが、すごく大事なことだと思います。そして、おっさん3人は公園からも一歩踏み出ていくという(笑)。ぜひその部分にも注目していただきたいです。名演技を披露した柴犬たち。写真左から、さちこ役のなな、あたる役のきぃ、じっちゃん役のくぅ。インタビューのこぼれ話渋川さん、ドロンズ石本さんは、本物の飼い主のようにそれぞれの柴犬と仲良し! 大西さんも動物好きで、猫を飼っているそう。動物愛にあふれた取材現場でした。Information映画『柴公園』6月14日(金)より全国のイオンシネマ、シネマート新宿ほかにて公開出演:渋川清彦、大西信満、ドロンズ石本ほか©2019「柴公園」製作委員会
2019年06月14日おっさんたちの公園シバイヌライフを描いたドラマ「柴公園」が、テレビ神奈川、TOKYO MXほかにて現在放送中。この度、主演を務める渋川清彦と共演の佐藤二朗が、登場する柴犬たちについてや、共演してみてのお互いの印象を語ってくれた。『人狼ゲーム』シリーズの綾部真弥監督が手掛ける本作は、街の公園で“柴犬連れおっさん3人”が、ダラダラと喋るだけの会話劇。柴犬を飼っているおっさんたちは、古い街に突如建ったタワマンに越してきた新参者。毎日、散歩で顔を合わせるが、お互いの名前も知らない適度な距離感。ベンチに座って話すのは、決まって他愛の無い世間話。ところが、やたらIQの高い3人の会話はいつもエスカレートし、柴犬たちは置いてけぼりに…。主演の渋川さんが演じているのは、赤柴のオス・あたるパパ役。渋川さんといえば、『パンク侍、斬られて候』『止められるか、俺たちを』などに出演し、2018年の映画出演数は14本を数え、映画関係者がいま最も起用したい俳優のひとり。そんな渋川さんが今作で連続ドラマ初主演を果たしている。一方、「勇者ヨシヒコ」シリーズや『銀魂』、「今日から俺は!!」などで唯一無二の存在感を発揮し、いまや日本のエンターテイメント界で欠かせない存在といえる佐藤さんは、芝二郎役で出演。「マメシバ」シリーズのあのニートが、今作にも登場している。――佐藤さんは4作品製作された「マメシバ」シリーズの芝二郎としての参加ですね。佐藤:小日向文世さんの「犬飼さんちの犬」にも芝二郎は登場してまして。中年おやじと小動物のシリーズですね。僕も30代で最初に芝二郎をやり始めて、まさか50歳手前になってまたこの役をできるとは思ってませんでしたけど。思い入れのある役なので嬉しいです。――渋川さんは佐藤さんの「マメシバ」シリーズはご存知でしたか?渋川:名前は知ってますけど…。佐藤:正直に言ってください。渋川:観てはいなかったです。佐藤:なんだと!渋川:す、すみません(苦笑)<おっさん3人+柴犬3匹の公園ダベリエンターテインメント>ということで、本作には可愛すぎる様々な柴犬たちが登場。渋川さんは、自由で気ままな赤柴のオス・あたるを飼っており、佐藤さんは赤柴の子犬・一郎と人生模索中(?)――今回渋川さんは、あたるパパとして連続ドラマと映画版と撮影されましたが、あたると一郎と、2匹を世話する場面も出てきますね。渋川:正直、あたるは初め一郎に緊張しているように思いました。一郎は誰かれ構わずわ~っと遊びに来るんですけど、あたるはそのテンションについていけてなかったんじゃないかなと。だから台本通りに仲良くとかはできないので、一郎は抱っこした状態であたるを散歩してました。暴れたら暴れたで臨機応変に。あまり決めずにやってましたね。監督もそうでしたし。佐藤:この間、渋川さんが一郎を抱っこしてるとき、ものすごく安定してました。頭を撫でたらすごく大人しくしてて。渋川:そうでしたね。佐藤:僕よりお上手でしたよ。渋川:そんなことないですよ(苦笑)。セカンドバックみたいにっていう、二朗さんのあの感じを盗みました。佐藤:安定すると安心するみたいですね。渋川:そうですね。ただやっぱりあたるのほうに自分は目が行ってしまいますね。一郎は、あんなにちっちゃくて可愛いから、みんな行くんですよね。だからまあ、僕はそこにはいかずに、あたるがやっぱり可愛いかなと。――それはやっぱりあたるパパとして触れてきたからですかね。渋川:うーん、分からないですけど。佐藤:何かちょっと分かる気はしますね。みんながわ~ってなってるほうじゃない側に愛着が沸くという。渋川:そうそう。なんか、二朗さんも僕もガラケーなんですよ。佐藤:ん?ごめんなさい、後半の部分にはあまり共感できないです。ガラケーは関係ないです。渋川:あはは。ガラケーの話をしたときに、半ば意地になってるところもあるとお話されていて、自分もそういうところがあるなと思ったんです。佐藤:でも渋川さんは、タブロイド、じゃなくて。渋川:タブレット(笑)。佐藤:そうそう、タブレットは持ってるんですよね?渋川:はい。佐藤:なので、若干リードされてるんですよねぇ。――作品の外で共通のお友達を通じて会ったりは。2人:ないですね。佐藤:共通の友人はたくさんいると思いますけどね。僕は渋川さんって、役のイメージもあって、ちょっと怖い人なのかなと思ってたんです。でも会って15秒くらいで、「あ、この人は話しやすい人だ」って思いましたね。年も近いし。ある意味、普通のおじさんという。渋川:そうですね。佐藤:今回、僕は絡む人が本当に少なくて。ほとんどが渋川さんとのシーンなんです。ぶっちゃけ2日間だけの撮影なんですが、特に1日目は渋川さんとずっと一緒で。非常に濃密なおやじふたりの楽しい時間を過ごせました。――濃密なお時間を過ごされてみて、どんな。佐藤:ちょ、ちょっと待って。おやじふたりの濃密な時間って。ちょっと違ったね。俺が表現を間違えた。渋川:ははは。佐藤:楽しい時間ね(笑)。「マメシバ」シリーズは4作あったんですけど、ひと癖ある芝二郎のことを分かっている人たちが相手だったんです。でもあたるパパは芝二郎を知りませんから。なんだこいつはってなりますよね。いきなりこんなヤツが現れて。それが新鮮でしたね。――渋川さんは佐藤さんとお芝居されていかがでしたか?渋川:いろいろと二朗さんの作品を拝見してきましたが、変なことをやってくるのかなと思ってたんです。佐藤:ははは。…どういうことですか!渋川:いや、きっとみなさんも感じると思うんです。どういうことを二朗さんがやってくるだろうと。いろんなことを仕掛けてくるだろうから、そこにどう対処していこうと思っていたら、すごく台本通りなんです。「う、うん」っていう芝二郎のキャラクターの感じも台本通り。すごく真面目な人なんだなと思って。佐藤:ちょっと、いま、良いこと言った!絶対使ってください!真面目な人で、台本通りだと!世間には勘違いしている人が多いので。渋川:しかもちゃんと計算されてやられてるんだなと思いました。佐藤:台本通りですよねっ。そこはもう本当にみなさんに伝えたい。もう一度。渋川:台本通りです。佐藤:もう満足です。この対談は僕にとって意味があった(笑)――佐藤さんは「柴公園」という作品を外からご覧になって、どういうところに面白みを感じますか?佐藤:永森裕二という人がいてですね、僕のときの「マメシバ」も、小日向さんの「犬飼さんちの犬」も、大杉漣さんの「ネコナデ」も彼が書いてるんです。渋川:全部。佐藤:全部そうなんです。中年おやじと小動物もの。いわゆる普通の動物映画とは違って、そんなにべたべたしないし、動物自身が大きな活躍をしたりとか、擬人化したり、動物が死んじゃって泣かせるとか、そういうのは一切なくて、動物は基本的にただそこにいるだけみたいな距離感が、ほかの動物映画とはちょっと違うんですよね。そこに加えて今回は会話劇ということで、またさらに違いますが、見事に今までのテイストもあって。観る人が観たらすごくぐっとくる作品だと思います。渋川:同感です。佐藤:ね。それと、佐藤二朗は、セリフを。渋川:台本通りに演じられています。佐藤:はははは!本作には、個性豊かな会話劇を繰り広げる3人のおっさんとして、渋川さんに加え、大西信満(じっちゃんパパ役)、ドロンズ石本(さちこパパ役)が出演。そのほか、ヒロイン・ポチママ役の桜井ユキ、校長先生役の山下真司、“謎の男”として水野勝も参加している。ドラマ「柴公園」は毎週木曜日23時~テレビ神奈川にて、ほか全国12局以上で放送中。映画『柴公園』は6月14日(金)より全国のイオンシネマ、シネマート新宿ほかにて公開。(cinemacafe.net)
2019年02月03日展覧会「石本藤雄展―マリメッコの花から陶の実へ―」が2019年6月19日(水)から30日(日)まで、に東京・表参道のスパイラルガーデンにて開催される。愛媛県美術館および京都・細見美術館で開催された展覧会に続く、第3弾の展覧会となる。マリメッコのテキスタイルデザイナーを務めた石本藤雄石本藤雄は、マリメッコ(marimekko)で32年間にわたり400点を超えるテキスタイルデザインを生み出したテキスタイルデザイナー。その後、フィンランドの老舗陶器メーカー「アラビア」のアート部門に所属し、陶芸家としても数多くの作品を残している。石本が幼少期を過ごした愛媛県砥部町の風景や、フィンランドの豊な自然を創作のインスピレーションに、意欲的に新しい表現を追求してきたアーティストだ。ファブリックの展示やインスタレーション「石本藤雄展―マリメッコの花から陶の実へ―」では、石本が過去にデザインを手掛けたマリメッコのファブリックの数々を筒状にして展示。まるでテキスタイルの森の中を歩くかのような空間を楽しめる。四季を描いたマリメッコ製のテキスタイル《ケサスタ・ケサアン(kesästä kesään/夏から夏へ)》を背景に、侘び寂びの世界観を表現する、最新作の《冬瓜》のインスタレーションにも注目したい。復刻デザインのマリメッコアイテムを販売さらに、石本がマリメッコのデザイナーになった1975年当時に、アメリカのハウスウェアブランドのために描きおこしたテキスタイルデザイン《Onni(オンニ/幸せ)》と《Kukkaketo(クッカケト/花畑)》が2019年春にマリメッコより復刻。ファブリックを大々的に展示するほか、デザインをプリントしたマグカップやプレートなどが販売される。カフェコラボやオリジナルグッズ会期中は、会場に隣接するスパイラルカフェともコラボレーション。マリメッコの《Onni(オンニ/幸せ)》と《Kukkaketo(クッカケト/花畑)》のファブリックが店内を彩り、フィンランド・ヘルシンキにある「カフェ・アアルト」のメニューを提供する。また、スパイラル1Fの「MINA-TO」では、《オオイヌノフグリ》や《冬瓜》などの作品をモチーフとした展覧会オリジナルグッズを販売する。詳細石本藤雄展―マリメッコの花から陶の実へ―開催時期:2019年6月19日(水)~30日(日)場所:スパイラルガーデン(スパイラル1F) ※入場無料住所:東京都港区南青山5-6-23TEL:03-3498-1171■マリメッコ商品・Onni プレート(20cm) 4,500円+税・Onni マグ 2,500円+税・Kukkaketo エプロン 7,000円+税・Onni バッグ 4,500円+税■オリジナルグッズ ※MINA-TO(スパイラル1F)にて販売。・付箋 500円+税・一筆箋 850円+税・マグカップ 1,800円+税・トートバッグ 1,400円+税・冬瓜ブローチ 2,400円+税
2018年11月17日こうの史代による人気同名コミックを松本穂香、松坂桃李らの出演で連続ドラマ化した日曜劇場「この世界の片隅に」の第8話が9月9日(日)に放送された。号泣展開に「今日のはやばい」「まじで無理」などの声が相次ぐなか、松本さんの演技に改めて賞賛が集まっている。広島県の江波から呉に嫁いだヒロイン・北條すずを松本さんが演じ、その夫・周作を松坂さんが演じる本作。かつて周作と恋仲だった呉の遊女・白木リンに二階堂ふみ、すずの幼なじみ・水原哲に村上虹郎、そのほか田口トモロヲ、尾野真千子、木野花、宮本信子、仙道敦子、ドロンズ石本、大内田悠平、久保田紗友、伊藤沙莉、ドラマオリジナルの現代パートには榮倉奈々と古舘佑太郎らが出演する。すずと周作の出会いと成長した2人の再会、嫁入りしたすずの呉での生活から、周作の過去の恋人だったリンとすずとの交流など、戦時下ながらホームドラマのような日常が描かれた前半。そこからすずの兄・要一の死、本格化する空襲ですずは義理の姉・黒村径子の娘を亡くすなど、身近な人々の死が続く展開に。ついに前回の終盤では広島に原爆が投下されることに…。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。家族が心配なすずは広島行きを懇願するも、救援のトラックは医療関係者しか乗れないという。そんななか広島から歩いてきたと思われる黒焦げの人物が行き倒れ、運ばれる。すずは周作と仲直りするがその翌日玉音放送が流れ敗戦。今まで信じてきたものが崩れ去るなかで「こんなん納得できん!」とすずは泣き叫ぶのだった。その後、行き倒れの死体が幸子(伊藤さん)の兄だったと判明。周作が反乱軍の制圧に赴くことになり見送りに同行したすずは、リンの遊郭が廃墟になっているのを見る…というストーリー。「毎週泣いてるけど今日のはやばいな」という声に代表されるように「まじで無理泣いてまう」など、今回も号泣したという視聴者が続出。特に「わたし呉出身。この世界の片隅にをみながら毎週泣いとる。」など舞台となった広島の視聴者からのツイートも多数。「ドラマ、終戦を受け止める時間がアニメより長く取られてるね」「ドラマ版も好き」など、今回も終戦パートを中心としてじっくり描けるドラマ版ならではの良さを感じたという声も数多く見られた。また前半ののほほんとした雰囲気から一変、感情をむき出しにして“強くなろう”ともがくすずを熱演している松本さんに「松本穂香ちゃん、良い女優さんだと思います」「松本穂香さん、稀代の名演だ」など改めて高い評価が集まっている模様。来週はいよいよ最終回となる本作。「松本穂香にあえるのもあと1週か」と残念がる声も寄せられている。(笠緒)
2018年09月09日松本穂香、松坂桃李らのキャストで人気コミックをドラマ化したTBS日曜劇場「この世界の片隅に」の第7話が9月2日にオンエアされ、尾野真千子の演技に泣かされる視聴者、激しい空襲の模様に衝撃を受ける視聴者が続出している。こうの史代の累計130万部突破原作コミックに、現代パートなどのオリジナル要素も加え連続ドラマ化。太平洋戦争のさなか、広島の江波から呉に嫁いだすず(松本さん)が嫁ぎ先の北條家で暮らす、かけがえのない日常を丹念に描いていく本作。松本さんがすずを演じ主演、すすが幼い頃出会いその後結婚した周作に松坂さん、周作の姉・黒村径子に尾野さん、周作の父・円太郎に田口トモロヲ、周作の母・サンに伊藤蘭、北條家の隣人・刈谷幸子に伊藤沙莉、すずの母・浦野キセノに仙道敦子、父・十郎にドロンズ石本、すずの妹・すみに久保田紗友、すずの幼なじみ・水原哲に村上虹郎、呉の遊女・白木リンに二階堂ふみといったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。当初は戦時下ではありながらあくまで日常の人間ドラマが描かれてきた本作だが、前回から呉の町も空襲に襲われるようになった。そんななか負傷した円太郎を見舞った帰り、時限爆弾の爆発に巻き込まれすずは一緒にいた径子の娘・晴美を亡くし、自らの右手も失う重傷を負う。そんな幕開けに「初っ端から尾野真千子さんの演技に泣かされる…」「ひどいことになっとる」「そうかもう晴美さん…」など衝撃を受ける視聴者が続出。原作やアニメ版を観ている視聴者からは「今日はキツい展開」という声も。その後意識が戻ったすずだが径子から厳しい言葉を浴びせられ、さらに度重なる空襲で精神的にも負担を強いられることに。訓練から戻りすずを気遣う周作に「広島に帰る」と空襲のさなかにも関わらずケンカになってしまう。すみが見舞いに来たり、径子からも謝罪さら、北條家に残ることを決めたすずだが、その瞬間強い閃光と激しい衝撃波に襲われる。広島に原爆が投下されたのだった…というのが7話のあらすじ。アニメが大ヒットしたこともあり、ドラマ版にも大きな注目が集まっていた本作だが「映画でカットされてたとこ結構多いのうれしい」「径子さんのセリフが原作バージョンになってて個人的にこっちが好き」と、時間をかけて描けるドラマならではの丁寧な演出を評価する声や、「北条家セット。何がすごいって、太陽の角度の再現が素晴らしい。この感覚は地元民じゃないと分からんことかも知れんけど」などといったツイートも多数寄せられていた。(笠緒)
2018年09月02日好評放送中のTBS日曜劇場「この世界の片隅に」の第6話が8月19日放送された。すずの暮らす呉の街も空襲が襲い、衝撃的なラストシーンと次回予告に、原作やアニメ版を知る視聴者からの「あまりに辛い」「観れるか自信ない」などの声が殺到している。累計130万部突破のこうの史代による漫画を原作に、オーディションで3,000人の中から選ばれた松本穂香がヒロイン・北條すずを、すずの夫・周作を松坂桃李が、かつて周作と恋仲だった呉の遊女・白木リンを二階堂ふみが、すずの幼なじみ・水原哲を村上虹郎がそれぞれ演じる。また田口トモロヲ、尾野真千子、木野花、宮本信子、仙道敦子、ドロンズ石本、大内田悠平、久保田紗友、伊藤沙莉らのほか、ドラマオリジナルの現代パートも追加され榮倉奈々と古舘佑太郎が出演。太平洋戦争の最中、広島県の江波から呉に嫁いだヒロイン・北條すずが、嫁ぎ先の北條家で夫・周作らとともに暮らすかけがえのない日常を丹念に描いていくほか、当初は戦時下を舞台にしながらもあくまですずを中心として日常が描かれてきた本作。それゆえに「朝ドラのよう」といった声も聞かれるほどだったが、前回の5話のラストでついに舞台となっている呉にも空襲が。原作やアニメ版を見ている視聴者の「この回やばい…!一番アカン回やんけ」「泣くやつや。つらいやつ」などの声が放送開始前からタイムラインに流れる。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。昭和20年春。呉にも空襲がやってくるようになり、北條家ではこんなご時勢だからと花見を企画。花見は幸子(伊藤さん)に周作の同僚・成瀬(篠原篤)を紹介することも兼ねていた。花見に向かったすずは人ごみの中にリンを見つけ、桜の木のもと語り合う。その後、円太郎(田口さん)が勤務する工場に空爆があり円太郎が行方不明に。その夜、すずは周作から「武官になることになり軍事教練のため三か月家に帰れない」と告白され、突然のことに絶句する。円太郎の無事が確認され。すずと晴美は見舞いに向かうのだが、その帰りに空襲に遭う。防空壕に入り難を逃れるも地上に出たすずは晴美のすぐ後ろに爆弾があるのを発見、晴美の手をひき逃げようとした瞬間、光が晴美を包む…というシーンで6話は終了した。その後の次回予告では尾野さん演じる晴美の母・径子の泣き崩れる姿や、すずの「なんじゃあの雲は」などといったカットが流れ、「予告の時点で辛いのにな」「次回めちゃくちゃ重い回だな」「結末知らないけど超絶鬱展開なのは想像つく」どの声がSNSに殺到している。(笠緒)
2018年08月20日累計120万部を超えるこうの史代の同名コミックを松本穂香、松坂桃李らの出演で連続ドラマ化したTBS日曜劇場「この世界の片隅に」。8月12日放送の第5話では村上虹郎演じるすずの幼なじみ・水原哲に対し「かっこよすぎる」「泣けてくる」などの声が寄せられている。本作は太平洋戦争の最中、広島県の江波から呉に嫁いだヒロイン・北條すずが、嫁ぎ先の北條家で夫・周作らとともに暮らすかけがえのない日常を丹念に描く物語。オーディションで3,000人の中から選ばれた松本さんがヒロイン・すずを演じ、すずの夫・周作を松坂さんが、すずの幼なじみですずに対し恋心を抱いている水原哲を村上さんがそれぞれ演じる。その他すずの祖母・森田イトに宮本信子、すずの母・浦野キセノに仙道敦子、父・十郎にドロンズ石本、すずの兄・要一に大内田悠平、すずの妹・すみに久保田紗友。周作の父・円太郎に田口トモロヲ、周作の母・サンに伊藤蘭、周作の姉・黒村径子に尾野真千子。また周作と縁談が持ちあがった過去のある呉の遊女・白木リンに二階堂ふみ、といったキャスト。また、ドラマ版のオリジナル要素として現代パートが加わっており榮倉奈々と古舘佑太郎が出演している。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。第5話では出征していた哲がすずのもとを訪ね、北條家に一晩泊めてほしいと言いだす。サンや径子は哲がすずのことを好きだと気づきこの状況を楽しむが、すずは戸惑い、周作もあまり快く思わない。夜になり哲から任務の話を聞いた周作は突然、哲に納屋で寝るよう伝え、すずにも納屋に行けと水を向ける。納屋ですずは哲からもらった鳥の羽でペンを作り画を描くのだが、すると哲がすずを抱き寄せる。驚くすずに哲は自分が死んでもお前は普通でいてくれと告げる…というストーリー。哲がすずを抱き寄せるシーンでは「さっきの村上虹郎エロすぎて泣いた」などの声と共に、哲のセリフの端々から漂う“もう帰って来れないかもしれない”という言葉の重みに「村上虹郎見るだけで泣けてくる」といった反応も。さらにすずの兄・要一の戦死に、ラストではすずの頭上に飛来した大量の米軍機と、放送開始当初の“ほっこり”ムードから一変した展開に「ついに辛いパートに入ってきてしまった」というツイートも。次回の6話ではさらなる過酷な試練がすずを襲うことに。放送後には「次回めっちゃつらいやつやん」「次回あれが来るかと思うと気が重い」などの声が多数投稿され続けている。(笠緒)
2018年08月12日松本穂香、松坂桃李らが出演、人気コミックをドラマ化したTBS日曜劇場「この世界の片隅に」の第2話が7月22日にオンエアされた。“主婦”となったすずを演じる松本さんに「癒される」などの声が相次いで寄せられたほか、久石譲の音楽への反応も高まっている。2016年公開の劇場アニメも大きな反響を巻き起こした、こうの史代による累計130万部突破の原作コミックを、オリジナルの現代パートなどの要素を加え連続ドラマ化した本作。太平洋戦争の最中、広島の江波から呉に嫁いだすず(松本さん)が嫁ぎ先の北條家で暮らす、かけがえのない日常を丹念に描いていく。すずを演じる松本さんのほか、その夫・周作を松坂さんが、すずを快く思わない周作の姉・黒村径子を尾野真千子が、周作のことが好きだった隣人の娘・刈谷幸子を伊藤沙莉が、すずの母・浦野キセノを仙道敦子が、父・十郎をドロンズ石本が、すずの兄・要一を大内田悠平が、すずの妹・すみを久保田紗友が、またすずに恋心を抱きながら海軍に入隊した幼なじみ・水原哲を村上虹郎が、呉の遊女・白木リンを二階堂ふみがそれぞれ演じる。1話では幼少期のすずが人さらいに遭い、そこで出会った周作とともに脱出を図った過去、そのことを周作が覚えていてすずを嫁に迎えるまでが描かれた。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。22日放送の2話では北條家に嫁いだすずの「主婦としての日常」が描かれた。朝暗いうちに起きて食事の準備をするなど慣れない新生活のなか、径子が嫁ぎ先を飛び出してきてしまい「広島に帰ればいい」と実家に帰る羽目になってしまうが、広島で画を描いている時に周作と出会ったきっかけを思い出す場面などが続いた。すずの“日常”を描いた2話に対し「松本穂香ちゃんの可愛さに癒される」「松本穂香とっても良い」「すずさん可愛くてつらい」などの声がSNSのタイムラインに溢れる一方、「久石譲さんの音楽がとても心地良い」「音楽が久石譲さんだから見始めたけど見入ってしまう」「音楽が久石譲だから、BGMがそこはかとなくジブリ感あって気になる」など、久石さんの音楽を評価する声も多数。次回放送の3話ではいよいよ本格的に戦争が描かれていくことに。「戦争が背景にある時代だから次回予告が既にしんどい」「次回予告だけで泣いた」など、次回予告で流れた映像の数々に多くの視聴者から不安の声が相次いでいる。(笠緒)
2018年07月22日この夏のTBS日曜劇場「この世界の片隅に」が7月15日から放送開始。原作、劇場アニメともに人気作のドラマ化ということで注目の第1話だったが「原作大事にしてる」と高く評価する反応が多数。また主演の松本穂香にも「すずさんそのもの」と絶賛の声が寄せられている。本作は累計130万部突破のこうの史代による漫画が原作。2016年には劇場アニメ版も公開されロングランヒットを記録したのは記憶に新しい。今回の連続ドラマ版ではオーディションで3,000人の中から選ばれた松本穂香がヒロイン・北條すずを演じて主演、すずの夫・周作に松坂桃李、すずの幼なじみ・水原哲に村上虹郎、呉の遊女・白木リンに二階堂ふみ、その他すずの祖母・森田イトに宮本信子、すずの母・浦野キセノに仙道敦子、父・十郎にドロンズ石本、すずの兄・要一に大内田悠平、すずの妹・すみに久保田紗友、周作の父・円太郎に田口トモロヲ、周作の姉・黒村径子に尾野真千子、北條家の隣人の刈谷タキも木野花といったキャストが共演。また幼少期のすずには新井美羽、現代パートには榮倉奈々と古舘佑太郎が出演する。物語は太平洋戦争の最中、広島県の江波から呉に嫁いだヒロイン・北條すずが、嫁ぎ先の北條家で夫・周作らとともに暮らすかけがえのない日常を丹念に描いていくもの。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。第1話では昭和9年、広島県広島市江波に住む幼少期のすずがおつかいの帰り道に絵を描いていたところを人さらいに捕まってしまうが、一緒に捕まっていた幼少期の周作の機転で逃げ出す2人の出会いから、哲が海軍に、すずの兄・要一が陸軍に出征、そして周作がすずを嫁に貰うことになり北條家に嫁ぐまでが、それと同時に現代パートでは榮倉さん演じる近江佳代と古舘さん演じる江口浩輔のカップルがすずの家を訪ねる様が描かれた。放送後のSNSには「全体的に原作大事にしてる」「原作の雰囲気出てる」といった声が続々。「原作を踏襲しつつ、オリジナルパートで人や世界を『わかりやすく』掘り下げてくいいドラマ」「原作に忠実にしつつ、アレンジも加えてる」「漫画や映画で描かれなかった部分が巧く補完されていて感心した」と連続ドラマならではの描写が良い形で受け入れられた様子。また主演の松本さんには「素敵すぎる。相当な役作りをしている」「松本穂香はすずさんにぴったり」「すずさんを上手に演じてた」「松本穂香ちゃんがすずさんそのもの」と絶賛する投稿が続々と寄せられ、「本当にみんな演技上手くて、ドロンズ石本がいい味出してた」「松坂桃李くんはイケメン俳優のくくりもうほんとうに脱してるんだなぁ」「尾野真千子さんイメージ合いすぎ」など共演者にも高評価の声が集まっている。(笠緒)
2018年07月16日松本穂香と松坂桃李が夫婦役で共演する、累計120万部突破のこうの史代の漫画の実写化「この世界の片隅に」。この度、本作の新たなキャストとして、二階堂ふみ、村上虹郎、宮本信子らの出演が発表された。太平洋戦争の最中、広島の江波から呉に嫁いだすず(松本さん)が嫁ぎ先の北條家で暮らす、かけがえのない日常を丹念に描いていく本作。松本さんと松坂さんが、ヒロイン・すずとその夫・周作を演じるほか、尾野真千子、田口トモロヲ、伊藤蘭、伊藤沙莉、土村芳、久保田紗友の出演が発表されていた。そして今回、新たにすずの人生に彩りを添えるキャストが決定!■二階堂ふみ、すずのよき友人となる“遊女”にまず、『私の男』で第38回日本アカデミー賞優秀主演女優賞などを受賞し、現在放送中の大河ドラマ「西郷どん」など、様々な作品で圧倒的な存在感を見せつけている女優・二階堂ふみが演じるのは、呉にある朝日遊郭の遊女で、買い物帰りに遊郭に迷い込んだすずと偶然知り合い、奇妙な友情を育むことになるこの物語のキーパーソン、白木リン。今回の出演にあたり、「当たり前が当たり前でなかった、悲しく寂しい時代に、私達と同じ人間が、懸命に生きていたことを感じる作品にできたら」と語る二階堂さん。原作でも人気の高いリンを彼女がどう演じていくのか楽しみだ。■村上虹郎、すずの幼なじみ役「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」で主演を務め、「仰げば尊し」やTVアニメ「いぬやしき」などに出演する村上虹郎が演じるのは、すずの幼なじみで、彼女とは互いに淡い恋心を抱きながらも、亡くなった兄の遺志を継いで海軍兵学校に入隊する水原哲。その後、周作と結婚したすずの元へ、哲が再び現れて…。映画版を観賞したという村上さんは、「劇中で幾度と鳴る空襲警報に子どもが『警報飽きた~』と言うんです。その言葉がずっと脳裏に残っています」と明かし、「こんな素晴らしい作品を実写ドラマ化と共によりたくさんの人に届けられること、そして水原哲という役を演じられることがとても嬉しいです」とコメントを寄せている。■すずを見守り続ける祖母役には宮本信子そして、幼い頃から孫のすずを温かく見守り、不器用なすずの優しさを誰よりも理解している祖母・森田イト役には、近年では、連続テレビ小説「あまちゃん」「ひよっこ」などでヒロインを時に厳しく、時に優しく支え続ける人物を好演した宮本信子に決定。「イトは明治生まれで、その時代を生きた人。ごくごく普通の人がその人なりに一生懸命生きてきた、その“なり”を芝居に活かしていきたいです」と意気込みを語った宮本さんは、「松本穂香さんとは前から知っているので、自然に孫とおばあちゃんみたいな空気感でやっています」と撮影状況を明かし、「お客様がどのように感じてくださるか楽しみです」と述べている。■すずの両親ほか、多彩なジャンルのキャスト決定ほかにも、すずの母・浦野キセノ役に、連続ドラマ出演は「徹底的に愛は…」以来25年ぶりとなる仙道敦子。父・浦野十郎役は、お笑いタレントで俳優のドロンズ石本。幼少期のすずを、大河ドラマ「おんな城主 直虎」や連続テレビ小説「わろてんか」でヒロインの幼少期を演じた子役の新井美羽。すずが嫁いだ北條家の隣人家族の母で、主婦仲間のリーダー的存在、刈谷タキ役を木野花、隣人家族の祖父・堂本安次郎役を塩見三省。そして、尾野真千子扮する周作の姉・黒村径子の娘・晴美には、「コウノドリ」「ブラックペアン」にも出演した子役・稲垣来泉が抜擢された。日曜劇場「この世界の片隅に」は7月より毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2018年06月04日