今回は、物語をもとにしたクイズを紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。【LINE】嫁の用意する食事に文句を言う夫主人公は仕事に家事に忙しい兼業主婦です。夫が主人公の用意する食事に対し「食えるものを準備しろ」と文句を言います。それだけではなく、主人公へ専業主婦になるよう強要。しかし、夫のあることを不安に思っていた主人公は夫の要求を拒否します。夫が入院となり…出典:Youtube「Lineドラマ」そんなある日、夫が病院へ行くと医師から至急入院するよう言われました。それには明らかな原因があり…。問題さあ、ここで問題です。夫が至急入院になった原因は何でしょうか?ヒント主人公は夫の身体を気遣っていたのですが…。みなさんは答えがわかりましたか?正解は…出典:Youtube「Lineドラマ」正解は「主人公が用意した料理を食べなかったから」でした。実は以前から医師に食事制限するよう忠告を受けていた夫。主人公はそんな夫を気遣い味の薄い食事を用意していたのですが…。夫は気に食わなかったようで、主人公の料理を捨て店屋物ばかりを食べていました。当然の結果に「そうね…」と呆れる主人公なのでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(lamire編集部)
2024年03月07日いいから黙って食え!第33話。ときにぶつかりながらも、お互いのことを思いやることができるようになっていった夫婦の関係性。夫は妻の話をちゃんと聞いてくれるようになり、妻は自分の気持ちを少しずつ伝えられるようになっていきました。すると、妻が飲んでいた薬の量は減っていき、病院ともサヨナラできたのです。そして、いよいよ最終回! いいから黙って食え! 第33話 妻が子ども2人と一緒に帰宅すると、パパが食事の準備をしています。 テレビをつけると、お惣菜に対して否定的な意見を述べている男性がインタビューを受けていました。 それを見た夫は「俺、この人と同じようなことを言ってたな……」と過去を振り返ります。 しかし、妻はそんな夫に対して、「もういいの。今のあなたはテレビの人とは違うから」とひと言。 家族団らんの楽しいひととき。 子どもの声によって、チャンネルは変えられました。 ★「いいから黙って食え」はこれにて完結です。ご愛読ありがとうございました!著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年12月06日いいから黙って食え!第32話。5年の月日が流れ、子どもは幼稚園生になり、妻も春から復職することに。夫もこれまでとは変わり、家事や育児に協力してくれるようになりました。しかし、次第に夫の残業が増え、ワンオペ育児になる日々。うつを患っていたこともあり、「しんどい」「つらい」と感じることが増えました。ある日の夜、ぐったりして横たわっていると、夫がやってきて「俺にして欲しいことある?」と聞くのですが……? いいから黙って食え! 第32話 夫のやさしい言葉に、我に返る妻。 (1人で抱え込まないで、つらいときはつらいって言わなきゃ! ) 勇気を振り絞り、夫に自分の本音を伝えると、夫は笑顔で「もちろんいいよ! いつもありがとうね」と返します。 そのとき、母が妻に言った「旦那さん変わったわ」というひと言を思い出すのでした。 次回はいよいよ最終回! ぜひお見逃しなく……! 著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年12月01日いいから黙って食え!第31話。悩みながらも離婚をするのではなく、再び夫と暮らすことを選択した妻。退院日には家族4人で家に帰ります。そして、あれから5年の月日が過ぎて……!? いいから黙って食え! 第31話 5年の月日が流れました。 退院後は大変だったものの、子ども達は日々成長し、夫とは育児を分担しながら生活が送れるように。 しかし、妻はうつで入院していたことがあるため、心身ともに負担をかけすぎないようにと、周りの手を借りたり、できるだけ無理しないように努めてきました。 しかし、現実では双子の育児に手一杯になり、限界になってしまいます。 ある日の夜、ぐったりしている妻の姿を見た夫は、「俺にして欲しいことはある?」と声をかけるのですが……? ★♡★♡ベビカレ秋のマンガ祭り★♡★♡マンガ200連載突破を記念して『べビカレ秋のマンガ祭り』開催中!話題のマンガを毎日増量配信♪ぜひチェックしてくださいね!著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年11月24日いいから黙って食え!第30話。母親と話し合いをしたものの、感情の整理が今一つつかずにいた妻。しかし、翌朝は退院日。お世話になった看護師さんに挨拶をして、病室を後にします。不安を抱えながらも、決断した選択とは……。 いいから黙って食え! 第30話 不安な気持ちを抱えたまま、後にした病室。 何が選択することが自分にとっていいのか悩みながらも、(この先のことは分からない。もしかしたらダメだと思うことが出てくるかもしれない。でも、そのときは夫と話しをしよう。) そう決意し、再び夫と暮らすことを選択します。 そして、5年の月日が過ぎて――。 ★♡★♡ベビカレ秋のマンガ祭り★♡★♡マンガ200連載突破を記念して『べビカレ秋のマンガ祭り』開催中!話題のマンガを毎日増量配信♪ぜひチェックしてくださいね!著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年11月14日いいから黙って食え!第29話。お見舞いに来てくれた母に、開口一番で伝えた自分の想い。しかし「離婚しようって思って…」とは言ったものの、本当のところはまだ悩んでいたのです。すべてを話し終わると、「ねぇ、お母さんの目にはどう見えた?」と母親に意見を求めます。すると、「そうねぇ…」とゆっくりと話し始めました。 いいから黙って食え! 第29話 「旦那さん変わったわ」 お母さんは、これまでに夫を見てきて変わったと思う部分を話してくれました。 「迷ってるなら無理に答えを出さなくてもいいの」 やさしい母の言葉に、思わずポロポロと涙がこぼれます。 (私が決めるまでみんな待っていてくれるの――?) 次回はいよいよ退院日。妻はある決断をすることに……! ★♡★♡ベビカレ秋のマンガ祭り★♡★♡マンガ200連載突破を記念して『べビカレ秋のマンガ祭り』開催中!話題のマンガを毎日増量配信♪ぜひチェックしてくださいね!著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年11月10日いいから黙って食え!第28話。「明日のお見舞いはお母さんにお願いしたい」という妻のメッセージを見た瞬間、表情が曇る夫。最悪の結末を想定しながらも「これからは嫁ちゃんの言う通りにしてあげたいんです」と義母に伝え、お見舞いを託すことに。そして翌朝、お見舞いに来た母親に娘が言った言葉は……。 いいから黙って食え! 第28話 最初に「離婚しようって思って…」と決意を話すも、お母さんに「そう…決めたの?」と聞かれると、首を横に振り「本当は、まだ迷ってる」と本音が――。 そして、体を震わせながら「ねぇ、お母さんの目にはどう見えた? 」と必死に問いかけます。 ★♡★♡ベビカレ秋のマンガ祭り★♡★♡マンガ200連載突破を記念して『べビカレ秋のマンガ祭り』開催中!話題のマンガを毎日増量配信♪ぜひチェックしてくださいね!著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年11月04日いいから黙って食え!第27話。「今までありがとう。今までごめん」。夫からはこれまでの自分のあやまちを謝罪する文章が届きます。しかし、それを見た瞬間、妻は「許したいけど許したくない! なんで今気づいちゃうの!? 」と心の整理がつかない状態に……。さて、悩んだ末に出した答えとは……!? いいから黙って食え! 第27話 ピロンと鳴ったスマホ。 急いで内容を確認すると、妻から「明日のお見舞いはお母さんにお願いしたい」というメッセージが。 夫は内心(離婚の話かも……)と思いながらも覚悟を決め、義母にお見舞いをお願いすることに。 そして次の日。妻は母親にある決意を伝えます。 ★♡★♡ベビカレ秋のマンガ祭り★♡★♡マンガ200連載突破を記念して『べビカレ秋のマンガ祭り』開催中!話題のマンガを毎日増量配信♪ぜひチェックしてくださいね!著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年11月01日いいから黙って食え!第26話。「信じられない」「あの人は変わらない」。妻だからこそわかる夫の本性。妻は夫の言葉を信じることができませんでした。だからこそメールもすべて無視していましたが、母から「メールを見てあげて」というメッセージが届いて……。 いいから黙って食え! 第26話 意を決して夫からのメールを見た妻は、「味噌汁を作ろうと思ったけど…」という空の鍋の写真で手が止まってしまいました。 描く未来は私と双子の三人だけなのに。夫の姿はなかったはずなのに。 夫からのメールに大きく感情を揺さぶられて……。 著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年10月13日いいから黙って食え!第25話。夫の問いかけにも手紙にも無言を貫いた妻。もちろん、夫の言葉はしっかりと耳に届いていました。「オレ、少しは変わったんだよ」――そう言われても……。妻が夫の言葉に反応を示さなかったのには理由がありました。 いいから黙って食え! 第25話 「あの人は変わらない」 夫のことをよく知っているからこそ、妻は夫の言葉を信じることはできませんでした。子どもとは一緒に過ごしたいのに、自分が思い描く未来に夫の姿はない。 ずっと「離婚」を自問自答するなか、母からは「夫のメールを見てあげて」という連絡が届いて……。著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年10月12日いいから黙って食え!第24話。病室で妻に声をかけても、「今は話したくない」という無言のサインなのか妻が夫の呼びかけに応えることはありませんでした。無言を貫く妻に、夫はある行動に出て……? いいから黙って食え! 第24話 奮起した夫は義母に協力してもらいながら、家事、双子の育児、仕事に力を注ぎました。妻の元には毎日通い、手紙を置き続ける日々。 「すごく妻と話がしたい」――。 しかし、夫の声に妻が応えることはありませんでした。 妻が夫の声に耳を貸さなかったのには理由があって……。 著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年10月11日いいから黙って食え!第23話。「奥様は、うつです」。妻のお見舞いに行った夫は、医師から妻の容体を聞き固まってしまいました。妻がうつだって? 一体、いつから――? 医師と看護師が語った妻の様子とは。 いいから黙って食え! 第23話 ひとり涙を流し、食事も吐き出してしまう。医師から妻の様子を聞き、夫は言葉を失ってしまいます。 病室に戻った夫は、寝息を立てる妻に声をかけますが、妻が応えてくれることはなく……。著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年10月10日いいから黙って食え!第22話。妻のお見舞いのために病院を訪れた夫。しかし、そのとき妻と言葉を交わすことはできませんでした。夫は、妻の容体を聞くために医師の元へ。そこで告げられたこととは……!? いいから黙って食え! 第22話 退院は1、2週間ほどでできる。夫は胸を撫でおろしました。 しかし…… 「奥様は、うつです」 という医師の言葉に、夫は言葉を失ってしまいます。病院での妻の様子とは……?妻の症状を聞かされた夫は……!? 著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年09月23日いいから黙って食え!第21話。「明日は、妻のお見舞いに行きます」義母からの叱咤激励を受け、夫は仕事を調整することを決意しました。翌日、完全に休みとまではいかなかったものの、在宅で仕事をすることになった夫。初めてのワンオペ育児に夫は何を思った? いいから黙って食え! 第21話 妻が入院している間、義母に協力してもらいながら仕事、家事、育児をこなすことになった夫。初めての双子のワンオペ育児に、これまで妻がしていたことの壮絶さを体感することに。 そして、夫はお見舞いに病院へ。妻は眠っていたようで、夫がやってきたとき言葉を交わすことはできませんでした。 「また後で来るね」夫はそう言って妻に背中を向けると……。次回、妻の容体は……!? 著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年09月22日いいから黙って食え!第20話。仕事を急に休めない。家事や育児もひとりでできる気がしない。自分にのしかかるものの大きさに、夫は不安になってしまいました。そんな夫の姿に、妻の母は語気を強めます。「休んだ人の仕事をどうするか考えるのも上司の仕事!」「勇気を出して休みますと言いなさい!」義母からの叱咤激励を受けた夫は……。 いいから黙って食え! 第20話 義母からの言葉に背中を押され、頼れる存在がいることがどれだけ心強いものなのかを知った夫。しかしそれと同時に、妻にとって「頼れる存在」であるはずだった自分は妻の思いをことごとく裏切っていたことを痛感させられました。 怒鳴られても、罵られてもいい。妻に会ってちゃんと謝りたい。 病院へ行ったとき、その思いは叶うことはなかった――。 著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年09月20日いいから黙って食え!第19話。「明日、お見舞いに行ってあげて」。妻の母からのお願いに、夫は一時言葉を失ってしまいます。妻が倒れたのは自分のせいだ。反省している。お見舞いにも当然行くつもりだった。でも――。明日の仕事や育児が気がかりで、夫は義母の言葉に即答できなくて……。 いいから黙って食え! 第19話 仕事を休めるだろうか、家事、育児……妻がやっていたことをすべてひとりでできるのだろうかと、急に不安になってしまった夫。すっかり肩を落とす夫に、義母はキッパリと言い放ちます。 「休んだ人のことの仕事を考えるのも上司の仕事なのよ!」「明日は勇気を出して休みたいと言いなさい!」 会社での立場を気にして上司に気を遣いながら仕事をしていた夫にとっては、義母の言葉は寝耳に水だったでしょう。 「それでも休めないおかしい職場なら、そのときは…」 そのときは……!? 著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年09月19日いいから黙って食え!第18話。高熱を出した妻が倒れ、入院することに。家事も双子の育児も妻任せだった夫は「自分のせいだ」と自身を省みました。「オレが全部悪いんです」――。子どものお世話のために家に来ていた妻の母に頭を下げた夫。その姿に、妻の母は「あなたが謝る相手は私じゃない」と言い放って……。 いいから黙って食え! 第18話 妻の母は、夫のことを頭ごなしに怒るわけでなく、言葉を選びながら諭していきます。夫も、義母の言葉をしっかりと受け止めていました。そして義母から夫にあるお願いが。 「今回のことで謝りたいと思ってくれているなら、明日、お見舞いに行ってあげて」 その言葉に夫は何を思う? 夫の表情のワケとは……! 著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年09月18日いいから黙って食え!第17話。家事も双子の育児も妻任せ。妻が双子の育児で大変なことは分かっていたけれど、自分も仕事の異動などで余裕がなくなっていた。夫は自分の言動で妻を責め、倒れるまで追い詰めていたことを義母に謝罪しました。頭を下げる夫に義母は……。 いいから黙って食え! 第17話 妻のSOSには、随分前から気づいていた夫。しかし、そのときは「なぜ家事も育児もできないのか」としか思えていなかった。妻が高熱を出す前にSOSの信号に気づいていれば、入院することもなかった。夫は自分の非を認め、義母に謝罪しました。 「あなたが謝る相手は、私じゃない」 義母の言葉に夫は……。著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年08月18日いいから黙って食え!第16話。帰宅した夫に義母が出してくれたごはんと味噌汁。義母がつくった味噌汁だと喜びを見せていた夫ですが、「つくったのは私じゃなくてあの子なのよ」という義母の言葉に固まってしまいます。体調が悪いのに味噌汁をしっかりつくっていた妻。妻が倒れるまで追い詰めてしまったのは自分だと夫は自身を省みて……。 いいから黙って食え! 第16話 「妻が倒れるまで頑張ったのはオレのせいだ」「オレが妻を追い詰めてしまった」 家事も双子の育児もすべて妻にまかせきり。妻が双子の育児で大変ななか、「毎日味噌汁をつくるって約束忘れちゃった?」と口にしたり「味噌汁の具は?」という連絡をしたりと、夫は自分の言動が妻を追い詰めていたことに気づきました。 自身を省みた夫は、義母に頭を下げて……。著者:イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2021年08月17日「このままでは、日本は将来メシが食えない大人を量産してしまうのでは?」という危機感から花まる学習会を始めた高濱正伸さん。息子を「メシが食えない大人」にしないための方法を教えていただきます。今回は「男の子ならでは!」の、とりわけ身につけさせたい生活習慣についてお話を伺います。■子育ての最終目標とは突然ですが、子育ての最終目標とは、何でしょうか? それは、親元から離れ、ひとりで自立して生きていく手段(=仕事に就く能力)を身につけさせてあげることでしょう。ゆくゆくは自分の力で仕事を見つけ、自立してほしい、というのが親の共通した願いのはずです。そのために、今回は、「子ども時代にどんな習慣を身につけさせ、どんな経験をさせることが必要か」について考えてみます。「子どもに必要な生活習慣」のベーシックな部分は、次のとおりです。※高濱さんの考える「自分の力で生きていくために必要な幼児期からの習慣」その1 休みの日も「遅起き」しないその2 「休まない体力」が必要その3 「なにくそ」と思える根性その4 「やったぁ!」という達成感その5 「これだけは負けない」ものをひとつ身に着けるこれに加えて、男の子なら身に着けてほしい「プラスαの力」を高濱さんに教えていただきました。 ■男の子の「運動コンプレックス」は危険!?「幼少期における運動コンプレックスを、甘くみてはいけません」(高濱さん)。とくに男の子が、このコンプレックスを持ってしまうのは危険です。「ひきこもってしまった子たちのなかで、『運動が苦手でした』というケースはたしかに多かったからです」(高濱さん)。【息子の運動嫌いを克服させるコツ】運動コンプレックスは、運動でこそ克服できます。たとえば、水泳は、太っている、やせているということは関係ありませんし、何といっても「級システム」がいいのです。細かく級が上がるので、「五級に上がったよ」と、ひとつひとつをお母さんに報告できます。また、作法がはっきりある「武道」系はすべてよいでしょう。とくに、察してもらいたがるタイプが多い、長男の悩みには効きます。武道系は、声を出すことで、はっきり発言できるようになるので、目を見て言いたいことを言う能力を養うのに最適です。■ケンカを回避しすぎると、社会で渡り合えない?男の子は、「何回ガツガツと他人とぶつかり合えたか」で、「人としての幅の広さ」が決まってくるところがあります。「目の前のケンカを回避・除菌したくなるのが、ママとしての気持ちでしょうが、それを避けすぎても健全ではありません。男の子は、本能としてオス同士で張り合うものなのです」(高濱さん)。【自信のある男の子を育てるコツ】息子が、友だちとケンカをしているのを「傍観」するのは、ママにとって身を引きちぎられるような気持ちです。でも、高濱さんは言います。「ママには、『あとあと、この子は魅力的になるぞ~』というおおらかな視点が、ある意味必要なのです」●ケンカもあるけれど、でも、「みんなと一緒にいたほうが楽しい」という経験●つらかったし悲しかったけど、「いまはもう大丈夫」という経験●ちょっと厳しい課題だったけれど、「自分で乗り越えたもんね」という体験「僕は、社会と渡りあえる」と思わせてくれるひとつひとつの経験が、幅の広い、分厚い自信をつくりあげていくのです。■失敗に「めげない子」を育てるには逆境、失敗、敗北、がんばったけれどうまくいかない…。人生には、何度もそういう場面が訪れます。「そういう場面での、自分のイヤな気持ちをプラスへコントロールするためには、経験値が必要でしょう」(高濱さん)。事あるごとにいちいち、めげたりしょげたりしていては、生きていけません。また、逃げ癖や負け癖が身についてしまって、何事もあきらめて、投げ出してばかりの人は魅力的ではありませんよね。【簡単にめげない男の子を育てるコツ】「簡単にめげない子を育てる秘訣(ひけつ)は、物事を『事件化しないこと』だと思います」(高濱さん)。子どもがめげてしまう裏には、かわいいわが子だからこそ「事件化して、親がしょげたり、怒ったりしている」という背景があるのかもしれません。逆説的にいえば、「めげない子」をつくるためには、「そういうこともある!」と、ひとつひとつの出来事をいちいち事件化しないという形で親が子どもに状況を提示してあげる必要があります。「見渡してみても、強くてめげない人の基礎には、『いちいち事件化しない姿勢』『いろいろなことがあるけれど、乗り越えてきた』という経験が必ずあるものなのです」(高濱先生)■優秀な男の子には落とし穴があった!「思いやり」は、なまじっか「優秀」と称賛されて生きてきた男に多い落とし穴のひとつです。自分ではちっとも思いやりがないとは思っていない。とくに、男子校でずっと育った場合は、必要に迫られないのでわからない部分かもしれません。「頭だけよくて論理的に優れていても、それは「嫌みな人」というだけで、世の中ではまったく通用しないのです」(高濱さん)【思いやりのある男の子に育てるコツ】「『思いやり』というのは、思いやり体験をたくさんしていないと、育たない部分です」(高濱さん)。思いやり体験とは、「他者性」と言い換えてもいいでしょう。思いやりを持てる人になるためには、自分とは違う立場の人たち、感性の異なる人たちへの想像力が必要なのです。幼児期においては、違う主張や考えを持った、異学年や異性や立場の異なる子どもたちとたくさん遊び、交流する経験こそが重要です。「女はすぐ泣くんだもん」などと言いながらも一緒に遊ぶことが大切ですし、女の子が捕まえられずにいた虫をさっと捕まえられた、などの小さなことでも、女子から「えーすごい!」と本気で言われたり、心から「ありがとう」と言われたりすることを体験していくことで、だれかにまた「思いやり」を届けることができるようになります。このような「ミニもて経験」こそ、大人になったときに、魅力として出てくる部分です。いかがでしたか? 記事を書きながら筆者が思ったことは、「『息子を育てること』が、to doリスト化していたなぁ」ということです。毎日の生活を回すために、「コレ、して」「アレ、して」と、to doリストを消すかのごとく、息子に接していました。でも、高濱さんに男の子の「特性」を教えていただいたことで、その接し方が、息子の「男の子としての本質」からいかにずれていたか! それをつくづく実感しました。これからは、「いまの困った」は、「将来、有望男子になる芽」であることをイメージして、ゆったりした気持ちで子育てしていきたいです。【自立できる男の子の育てるため まとめ】●運動コンプレックスを甘く見ないひきこもってしまった子たちの多くは、「運動が苦手」だった。●ママはケンカを回避・除菌しすぎない社会と渡りあえる大人に育てるには、ケンカの経験も必要。それが、幅の広い、分厚い自信をつくりあげる。●ママは物事を事件化しない事あるごとにいちいち、めげたりしょげたりしていては、生きていけない。■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書 『お母さんのための『男の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)●こちらもあわせてどうぞ! 『お母さんのための『女の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: <Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された思考センス育成教材アプリ「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。Think!Think!とは:
2017年12月07日男の子は、「ママとはまったく違う生き物」。男の子の特徴を知ることで、「何で!?」「どうして?」というママたちの気持ちを、「これは男の子の特徴なんだ」と納得モードに切り替えることができます。ママから見ると、ため息をつきたくなる行動ばかりだけれど、そんな男の子の特徴を知って、接し方を少し工夫するだけで、ママは随分と楽になることでしょう。お話を伺ったのは、花まる学習会代表の高濱正伸さんです。■行動が遅い男の子は「個性」で認めない男の子の「行動が遅い」というパターンには、2種類の意味があります。それぞれ別問題なので、別個の話としていくつかの事例を使ってご紹介しましょう。①「ひとつひとつの行動が遅い」場合例)朝、洋服を着替えるのに時間がかかるという男の子【ママの接し方のコツ】「個性」だと認めず、根気よく声かけを「ひとつひとつの行動スピードは、ある程度までは上げないといけません。美意識からではなくて、『現代の厳しさ』という意味からです」(高濱さん)。高濱さんは言います。「近年の教育で間違っていたことのひとつは、なんでも『個性』で認めすぎてしまったところです」。たとえば、「ごはんを食べるのが遅い子もいます」と多少認めることは問題ありませんが、それも程度問題。あんまり遅いと、その子が社会に出たときに苦労します。現代の日本社会で働いていくためには、「トロい人は正直困る」というのが、みんなの共通感覚でしょう。基本的に、子どもに対しては「テキパキできるのがカッコいいよね」というスタンスで、根気強く声掛けをしてあげることが大切です。②動作への「取りかかりが遅い」場合例)朝起きて、洋服に着替えるのになかなか取りかからない男の子【ママの接し方のコツ】言葉だけでなく、体をさわりながら指示を「早く、洋服着替えてね」と言っているのに、「は~い」と返事をするもののパジャマのままブロック遊びをしている…。これが「取りかかりが遅い」ということです。「やっていることがおもしろいとやめられないのが、男の子の特徴です。男の子には、何歳になってもそういう側面があります」(高濱さん)。高濱さんの経験では、口だけの指示でなく、肩でも頭でもさわりながら指示すると、声かけが体に入っていきやすいようです。■「字をきちんと書く病」の男の子は伸び悩む!? 「平均して、男の子のほうが字は汚くなりがちです」(高濱さん)。でも、低学年時代にママが「この子、字が汚いんです」と言うときは、「常にいつもきれいに書いてほしい」というママの想いが強すぎる、という事例がほとんどだそう。学校に入ってしまうと、学校の様子をママが垣間見るのは、連絡帳やノートからだけ。だからとくに低学年時代は、子どもにガミガミ言ってしまいがちなのだとか。【ママの接し方のコツ】ママの意識こそ変えるべき「男の子に対しては、字は書くべきときに書ければよいと割り切ってください」(高濱さん)。たとえば、年賀状や硬筆の時間などの、ちゃんと書くべきときにきれいに書くことができていれば充分。かえって高濱さんが「きちんと病」と呼んでいる状態に陥ってしまう方が怖いそうです。「きちんと病」とは、ノートをきれいに書くことばかりに神経を使ってしまい伸び悩みに繋がること。これは、「最初の子」かつ「男の子」の場合に多くあるそう。もちろん、汚い字が良いということではないですが、「字がきれいでもまったく頭に入っていないのでは本末転倒。「必要なときにきれいな字を書ける、頭の回転が速い子」に育てたいもの。「ここは、お母さんの意識こそを変えるべき項目です」(高濱さん)。■男の子が「汚いこと」に悲鳴をあげるママへ「信じられない!」。ママの悲鳴が聞こえるほど、男の子は「ママが汚いと思うこと」をまったく気にしません。上着に泥がついていても平気。膝が破けたズボンを次の日も学校にはいていこうとする。これは、「男の子ある、ある」なのでは?!【ママの接し方のコツ】思春期までは目くじらを立てずに見守る男の子は、「危ないから!」と思うようなことも平気でやります。男の子にとっては、怪我は挑戦の勲章なのです。『風邪をひくから、汗をかいたら着替えなさい』の感覚もわからないのです。「俺、風邪なんてひかないし」と思っています。一説には、男の子は女の子より皮膚感覚が鈍感ということもあるようです。思春期に入って、「「身だしなみ」という言葉がわかるようになるまでは、あまり目くじら立てずに、大らかでいてください」(高濱さん)。ここまで書いてきて、「男の子を育てるには、やっぱり度量が求められるのねぇ」と、筆者はため息のひとつもつきたくなりました(涙)。でも、次はステキな話ですよ! ■男の子は「お母さんのことが世界で一番好き」男の子は、ママたちが自分で意識している以上に、「母への忠誠心」を持っています。「お母さんが喜ぶならなんでもしたい」と思っているのです。つまり、お母さんは、男の子にとっての「女神」なのです。「女神を崇拝している、その中心には『ご飯』があります」(高濱さん)。昔から言われていることですが、男の子(男)は「胃袋をつかむ」ことが大切なのです。また、いつでも自分の身の回りのことを心配してくれている人という意味でも、ママは男の子にとって一番大切な存在。どんなときでも「おなか空いてないかな? 寒くないかな?」と、息子のことをイメージできるママは男の子にとって、唯一無二の味方なのです。この記事を書いている筆者の実感として、男の子と女の子、両方の性別の子どもがいるママ友たちは口をそろえて、「男の子の方が、かわいい!」と、言います。子どもが全員男の子の私は、「男子の子育て、これだけ大変なのに?」と、そんなママたちの意見が長らく謎でした。けれども、「お母さんは、男の子にとっての『女神』なのです」という一言で、謎が少し解明された気分になりました。男の子を育てることは、かなり大変! でも、男の子の「ママへの想いは世界一!」そう思えたら、「がんばろう!」という気持ちになれそうです。次回は、「ママの『いま困った』が、将来“自立できる男の子”の芽となる?」です。小学校3年生までに身につけたい生活習慣(男の子編)を教わります。【男の子を育てる上でママの意識改革が必要なこと】●行動が遅い「ひとつひとつの行動が遅い」場合と動作への「取りかかりが遅い」場合では対応方法が異なる。●字が汚いノートをきれいに書くことばかりに神経を使う子は伸び悩みに繋がる。必要なときにきれいな字を書けるればいいと、ママの意識こそ変えるべき。●汚いことを気にしないケガもなく無事なら、ママは目くじらを立てない●お母さんのことが世界で一番好き男の子は、「お母さんが喜ぶならなんでもしたい」と思っている。ママは男の子にとっての「女神」だった。■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書 『お母さんのための『男の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)●こちらもあわせてどうぞ! 『お母さんのための『女の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: <Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された思考センス育成教材アプリ「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。Think!Think!とは:
2017年12月06日息子を「メシが食える大人」に育てるために大切なことは、「男の子は、自分とはまったく違う生き物だと思うこと」。そうすることで、「男であることの芽」を摘まずにすみます。では、男の子の特徴って、何ですか? 花まる学習会代表の高濱正伸さんに、子育てで大切な時期にあたる3歳から10歳までの「男の子」の特徴を5つ教えてもらいました。■男の子は「何度言っても片付けができない」「『脱いだ靴下は、ここ』と、男の子に何度言っても無駄なんです」と、高濱さん。ママたちにまず知って欲しいことは、幼児期の大きな特徴は、振り返りが苦手だということ。そもそも、自分の行動を振り返ることや反省という概念そのものが、幼児にはありません。いま、いま、いま、と「いま」を生きていて、次々と新しくて面白いことをやりたいのが幼児なのです。【ママの接し方のコツ】どんなことでも「新しいゲーム」として提示しよう片付けを「ゲーム」にしてしまいます。「さぁ、これから時計の長い針が6にいくまでに、どれだけきれいになるでしょう? よーい、スタート!」「ママが洗濯物をいれるのと、まーちゃんが全部おもちゃを片付けるの、どっちが早いか競争ね!」こんなふうに、どんなことでも「新しいゲーム」であり、「前向きなもの」として提示します。■男の子とは「好きなことしかやらない生き物」「子どもが一生懸命やることは、二つしかありません」(高濱さん)。それは「生活のなかで必然性があること」か、「おもしろいこと」です。「おもしろいこと」を一生懸命やるのはわかりますが、“必然性”というのはどういう意味なのでしょうか? たとえば「自分がこのお茶わんを運ばないと、家族みんなが食事をはじめられないと思うと、手伝いたい気持ちになるし、一生懸命やります」(高濱さん)【ママの接し方のコツ】ママは女優になって、ワクワクする声かけをこのとき、の接し方の一番のポイントは、“強制”のニオイがしないこと。少しでも強制のニオイがしたら、もうNGです。「でも、それだったらお茶わん運びなんてお手伝い、うちの子は絶対にやらないです」という声が聞こえてきそう。じつは、これは大人側の力量・芸風の問題でもあります。前述の片付けと同じように、遊びとして提案すると成功する可能性は大!「子どもがワクワクするような声かけ」を極めるのは、ママの技量。「どう声がけすれば、この子は動くかな?」。そう考える「間」が、「何で片付けられないの!?」と、キーっとなっているママのテンションを少し下げてくれるかもしれませね。それだけでも十分、意味があるのかも…(笑)。■男の子にとって、冒険やスリルは「カッコいい」「うちの子は、何をしでかすか、わからない」。男の子のママの中には、そんな不安と隣合わせで毎日を送っている人も多いでしょう。(じつは筆者もそうです)。「男の子同士では、危険なことをした人間は“株が上がる”のです」(高濱さん)。男の子は「冒険」というだけで、大概、なんでも好きになるし、わくわくするものです。なぜかはわかりませんが、リスクやスリルは「カッコいい」という気がするのです。「危ないことが、『何でこんなに好きなのかなぁ』と、女性ならだれもが不思議に思うくらい好きなものなのです」(高濱さん)。【ママの接し方のコツ】これが「男」という生き物だと受け入れるべしママは、男の子とは理由もなく危険を愛する「生き物」と、受け入れるしかなさそうです。なぜなら高濱さん(現在、50代後半)ですら、たとえば、いま、座っている椅子を座りながらどこまで傾けたら倒れるか、試したい気持ちが常に「ある」そう。「笑ってしまうと思いますが、これが男の子(男)なんです」(高濱さん)■勝ち負けにこだわる男の子の将来は?「家族でトランプをしていても、負けると最後は泣き出すので困る、というママもいるでしょう」(高濱さん)。「はい、それは、うちの息子です!」と思わず筆者も手を挙げたくなりました。わが家の3人の息子は、毎日が「勝った」「負けた」のケンカで明け暮れています。女親の私は、「よく、毎日、勝ち負けにこだわれますね」と思ってしまいます。でも、本人たちにとっては、「勝ち負け=プライドの問題」のようなのです。【ママの接し方のコツ】将来有望?! ドンと構えて見守ろうじつは、「勝負事に負けて泣けるような子、また、この負けず嫌いの傾向は、将来有望な証でもあります。勉強面で、『自分がわかったか、わからなかったか』や『目の前の一問』にこだわれる子が多いので、伸びる可能性が高いのです」(高濱さん)。こちらも将来をイメージしながら、ゆったりした気持ち(諦め?)で見てあげるのが良さそうですね■男の子は「品のないことが大好き」高濱さんが、花まる学習会のサマースクールで、小学校1~3年生の班を担当したときのこと。「男の子たちは、1日の9割は、品のないことを言っていました」(高濱さん)。1日の9割ですか!【ママの接し方のコツ】それが男という生き物、と傍観せよ「『下ネタ』だったり『笑われること』を言えたり、やったりする方が勝ちというのは、まさに男の文化です」(高濱さん)。これまた、ママたちにはまったくわからない領域の話ですね。「男には『カッコつけないほうがカッコいい』『どっちが恥ずかしいことを言えるか』」というように、『品の悪さ』で勝負しているところがあるんです」(高濱さん)。「へぇ、そうなんですね」と、ママはへぇボタンを押しつつ、心のメモ帳にメモしておきましょうか。次回は、「ママ泣かせの『男の子あるある』。でもママの意識こそ変えるべきだった!?」です。「ダラダラ」「グズグズ」と、行動が遅い男子への接し方のコツです。【男の子の特徴】●何度言っても忘れる 片付けができない“いま”を生きる男の子は、新しくて面白いことをやりたい。●好きなことしかやらない男の子がやるのは、「生活のなかで必然性があること」か、「おもしろいこと」。●冒険やスリルが好き男の子とは理由もなく危険を愛する「生き物」。ママは、そうなんだ、と受け入れるしかない。●勝ち負けにこだわる勝負事に負けて泣けるような子は、将来有望。●品のないこと好き男の子は、「カッコつけないほうがカッコいい」で勝負している。■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書 『お母さんのための『男の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)●こちらもあわせてどうぞ! 『お母さんのための『女の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: <Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された思考センス育成教材アプリ「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。Think!Think!とは:
2017年12月05日「どうして、うちの子はこうなの?」。男子を3人育てている筆者は、毎日、そんな気分で暮らしています。そんな「少しあせり気味のママたちに、聞いて欲しい話がある」というのは、花まる学習会代表の高濱正伸さん。3歳児から10歳まで、大事な時期の「男の子」の育て方について、じっくりお話を伺いました。高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。■「メシが食えない大人」が量産されている「この国は『メシが食えない大人』を量産しているのではないか?」そんな痛切な問題意識が花まる学習会の出発点だったと高濱さんは言います。20年以上前、高濱さんは予備校の先生として18、19歳の大学受験生を教えていて、「はたしてこの子たちは、将来、メシが食えるのか?」と、本気で心配になったそうです。 高濱さんは、企業の人事担当者と話すことも多く、その人たちは異口同音に「いいと思う子は、みんな女の子なんですよ」と言っているそう。ムムム! これは男子母としては聞き捨てならないセリフです。男子の何がいけないのでしょうか? 「男の子はたたかれると、ボキっと折れてすぐに会社を辞めてしまう子が多いんですよ」(高濱さん)。そうなんですか! 息子が将来、社会で食いっぱぐれてしまっては困ります。 ■折れやすい男子に共通していること「何かあるとポキッと折れてしまう男子に共通しているのは、『鍛えられていない』こと。ガツンと言ってくれる大人に出会えずに育ってしまったというのが問題です」(高濱さん)。ノウハウ重視で、表面上はわかったふりをしているけれども、本質的な厳しさや我慢を知らず、根性が身についていないそうです。「いる、いる」「ある、ある」。わが子を棚に上げて(しまいこんで!?)、社会で見かけた、あの人、この人の顔を思い浮かべるママも多いのでは? 息子が将来そうならないために、いま、ママができることは何なのでしょうか?「もともと男の子というのは、自分とはまったく違う生き物であり、さっぱりわからないし、ママの女性らしい感覚は共有できない。これを共通認識として持っていて欲しいのです」(高濱さん)。つまりは、「ママの理解の範疇」で息子を育てようとすると、それは、真綿でくるまれた「ヤワな男の始まり」だということなのですね!■ママには息子は理解できない?「男の子ってわからない!」。これは高濱さんが教室や講演会場で、お母さんたちからよく聞くセリフだそうです。男の子を育てている筆者にしても、「男の子のことなんて、ちっとも、わかりたくもない!」という気分になる日が多々あります。「そもそも『男と女』は物事の考え方に大きな違いがあって、根本のところではわかりあえないもの。くわえて、男の子は『子ども』でもあるので、『異性&子ども』のダブルパンチです。ママは、わからなさすぎて、イライラしてしまうことも多いのでしょう」(高濱さん)ママの感覚で息子を理解しようするから、「何で?」「どうして!」という怒りばかりが沸いてくるけれど、「自分とはまったく違う生き物である」。そう思うことができれば、気持ちの距離ができて、少しは心の余裕が生まれるのかもしれません。それでは、男の子とは、どんな「生き物」なのでしょうか? 高濱さんに、より具体的に教えていただきましょう。■男の子に「じっとして!」は絶対無理高濱さんは、「子育てに悩むママたちにこれはぜひ教えてあげたい!」と思うことがあるそうです。たとえば、「高校生以降伸びるタイプの子は、小さい頃は生命エネルギーにあふれていて、落ち着きがなかった」ということ。「男の子に対して、『いい加減にじっとしていて!』は絶対無理! と肝に銘じるべきです。何かおもしろいことをしたいし、興味のままに動く」のが男の子。身体が大きくなって、ママと体格が同じくらいになれば、うそのように落ち着くものです。「たいていの男の子は、『振り返ったら同じところにもういないもの』と思って育ててください」(高濱さん)。高濱さんに、男の子に「じっとして!」は絶対無理と言われると、「うちの子だけじゃないんだ!」と、筆者はものすごくホッとしました。次回は、「息子が『何をしでかすかわからない!』不安と隣り合わせのママへ」です。「男の子の特徴」をあげてもらいつつ、それに対しての対応策を教えていただきます。【男の子とは?】●ママとはまったく違う生き物ママの女性らしい感覚は共有できない。●男の子に「じっとして!」は絶対無理男の子は、「振り返ったら同じところにもういないもの」。■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書 『お母さんのための『男の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)●こちらもあわせてどうぞ! 『お母さんのための『女の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: <Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された思考センス育成教材アプリ「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。Think!Think!とは:
2017年12月04日娘にはすてきなパートナーと出会い、幸せな家庭を築いてほしいと思うママは多いことでしょう。「仕事でも家庭生活でもキーワードとなるのが、『魅力』です。魅力的であることは、『自立』(※)の次のステップとして重要なのです」と言うのは、花まる学習会代表の高濱正伸さん。では、魅力とは何なのでしょうか? かわいがられる女性の魅力について、お話を伺いました。※高濱さんの考える「自分の力で生きていくために必要な幼児期からの習慣」その1 休みの日も「遅起き」しないその2 女の子だって「休まない体力」が必要その3 女の子にも「なにくそ」と思える根性その4 「やったぁ!」という達成感その5 「これだけは負けない」ものをひとつ身に着ける■魅力があるからこそ、次のステップにいける高濱さんが使っている「魅力」という言葉は、「まわりから好かれる=かわいがられる」という意味です。この場合の「かわいがられる」とは見た目の「かわいさ」ではなく、「この人と仕事がしたい」と思ってもらったり、「あの子、こっちの部に異動して欲しいな」などと、自分より年長で責任ある人から認められて、引っ張られる、引きたてられるという意味です。「人と人とのつながりで人は生きていて、社会が構成されている以上、『目上の人が引きたてて認めてくれて』のくり返しで、人は成長していくのです」(高濱さん)■魅力のベースは、「愛されてきた自信」「魅力にはたくさんの項目がありますが、まず、魅力論のベースに来るのは、『愛されて育った人』に共通する、伸びやかなオーラです」(高濱さん)「お母さん・お父さんは、私のこと、大好きだもんね」という、愛されてきた自信は、絶対の自己肯定感を育んでくれると高濱さんはいいます。この自信は、人生を生き抜くうえで、そして人と対峙していくうえで、どんなに助けになってくれることでしょう。逆にこのベースがない女性は、本当にちょっとしたことでやる気や自身を失いがちになります。ポイントは、「その子その子の成長を、認めてあげること」。そのための親の態度として幼少期に大切なことをひとつあげると、「比較して評価しない」ことだといいます。次の「OKワード」「NGワード」を参考に、声がけを具体的に変えていくことから始めてみてもいいですね。<高濱さんの考えるOKワード・NGワード>●OKワード「あなたのいいところは〇〇ね」「前より〇〇ができるようになったね」そして、ほほえみやうなずき。(ほめるのが苦手なママは、ちょっとしたほほえみやうなずきだけでもOKです。子どもは認められたことを敏感に感じとります)●NGワード「弟ができているのに、なんであなたはできないの!」「隣のAちゃんはもう字が書けるんだって」「うちの子、まだ〇〇ができないのよ(世間話で)」■うまくいかないことを人のせいにしない「品というのは、育ちから生まれるものなのでしょう」と、高濱さん。立ち居振る舞いや、節目、節目のちょっとした行動に、品のよさは現れます。高濱さんが一緒に働いている女性は、みな品のよい方たちだそうです。「そんな女性たちの共通項は、愚痴と人の悪口は言わないことです」(高濱さん)。彼女たちは、人の落ち度を責める態度は一切見せないそうです。何かあった際も、あくまで自分の落ち度として報告してくるといいます。人間とは不完全な生き物です。そういう自分の弱さを直視できるからこそ、人の至らなさや弱さも許し、最終的には「自分が至らなかったんだ」という考えをもてるのでしょう。人生において、うまくいかない局面は多くあります。そのうまくいかないことを人のせいにすること自体を、恥ずかしいと思う矜持があるということです。こういう女性は、絶対的に信頼できます。「人のせいにした瞬間に失うものがあるのです。それが『品』なのです」(高濱さん)■素直な気持ちが伸びていく秘訣(ひけつ)高濱さんは、「他人からの指摘に対して、『そうかな』と思って、素直に受け入れることができる人は伸びます」といいます。人からの指摘というのは、基本的には苦いものです。でもそれを受け止めて、自分を変えられるかどうかが重要なのです。素直さを別の言葉でいうと、「世界に対する肯定的な見方を身につけていること」ともいえます。「これを子育てに置き換えて何が大事かというと、幼少期には、ポジティブな言葉をまわりが言い続けていることが重要なのです」(高濱さん)。子どもは、周囲を見て育ちます。素直な姿勢も、人への敬意も、親の態度から学びます。ここで気をつけたいのは、ママが陥りやすい落とし穴。それは、「愚痴」です。女性同士では愚痴の言いあいが、世間話のひとつのようになっている場合もあります。「せめて、子どもの前では愚痴を言わないでください」(高濱さん)。■「漏れなく、きちんと」は最強の女の武器「女性と一緒に仕事をしていくなかで、大きな魅力のひとつとして感じるのは、『漏れのなさ』や『きちんと全部やる』という能力です」(高濱さん) いわゆる清楚(せいそ)な良妻賢母に求められる「きちんと」ではなく、女性本来の性質としての「きちんと」を母娘間で継承していくと、社会に出てからも重宝されます。「ときどきいるお姫様体質の子や天才型の女の子はさておき、女の子が10人いれば、7人は『きちんと』ができる芽があると思います」(高濱さん)。女の子の子育てにおいては、「きちんと」できたことを認めてほめてあげましょう。「その『きちんと』は将来、全部同時にやり遂げる『マルチタスク能力』として、わが子の大きな武器になります」(高濱さん)。■「おしゃれ」は気持ちの負け組にならない「おしゃれ」と言うと、「なんだ、そんな表面的なこと」と思うかもしれません。もちろん、娘がおしゃればかりにかまけていたら、ママとしては心配でしょうから、何事もバランスが必要ではあります。ですが高濱さんは、「幼児期から思春期にかけて、外見に関して、気持ちの面で負け組にまわらないでほしいと思います」といいます。高濱さんによると、「不思議なことに、外見の服のセンスは、その家の文化が母娘間で伝承することが多いように感じます。身なりに興味がないママは、娘がオシャレをしはじめると、得てして非難したりしますが、それは確実にコンプレックスを植え付けることになります」。「娘さんの魅力をぜひ口に出してほめてほしいあげてください」(高濱さん)。「あなたは目がいいよね」「髪の毛がサラサラですてき」というように。どんな子にも魅力的なところがあるはずですから! いかがでしたでしょうか? 高濱さんが教育現場での20年を経て、ご自身の目で見て実感していることをお伝えいただきました。「『そうそう』もしくは、『そうかなぁ?』と、いろんな感想があるかと思います。この記事を書きながら、「女の子には、多くのプラスの言葉がけが大事なんだな」と感じました。筆者には、3人の男の子がいますが、日頃、「女の子のママたちは、まじめでがんばり屋の方が多いなぁ」と感じています。反対に言えば、プラスの言葉がけを意識していれば、少し抜けていても大丈夫なのかもしれません。女の子のママたちが少しでも肩の力を抜けるキッカケに本連載がなれたらうれしいです。ママがいきいきと日々を過ごすことこそが、子どもにとって何よりも人生の指針となることを信じて!【娘を愛され女子に育てるコツ】●「ママに愛されている」が自信になるお母さん・お父さんは、私のこと、大好きだもんね」という、愛されてきた自信は、絶対の自己肯定感を育んでくれる。●「他人のせいにするのは恥ずかしい」と思う矜持品のある女性たちの共通項は、愚痴と人の悪口は言わないこと。●素直な気持ちが伸びていく秘訣素直さを別の言葉でいうと、「世界に対する肯定的な見方を身につけていること」。幼少期には、ポジティブな言葉をまわりが言い続けていることが重要となる。●「漏れなく、きちんと」は最強の女の武器女性本来の性質としての「きちんと」を母娘間で継承していくと、社会に出てからも重宝される。●見た目で負けないように応援する幼児期から思春期にかけて、外見に関して、気持ちの面で負け組にまわらない。娘の魅力は口に出してほめる。■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書 『お母さんのための『女の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)●こちらもあわせてどうぞ! 『お母さんのための『男の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。<Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された思考センス育成教材アプリ「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。
2017年11月30日「これからの時代、たとえ女の子であろうとも自力で『一生メシを食える』大人に育てる必要があります」。そう語るのは、花まる学習会代表の高濱正伸さん。将来、仕事を持ち、自分の力で生きていくためには、幼児期にどんな習慣を身につけさせる必要があるのでしょうか? 小学校3年生までに育てたい力について、高濱先生に伺いました。■休みの日も「遅起き」は許さない幼児期に身につけさせたい生活習慣とは、何なのでしょうか?「生活習慣の一番目の項目は、『早寝早起き』です。精神的な強さにつながる一歩目です。社会人だったら毎日、早起きし続けられる人は信頼できます」(高濱さん)「そんな当たり前のこと!?」そう拍子抜けした方も、いらっしゃるかもしれませんね。けれども、不登校やひきこもりの子たちも多く預かったことがある高濱さんにとって、ここは「まずお伝えしたい最初の要」なのだといいます。ネットやゲームなどで昼夜逆転の生活を送るようになると、子どもたちは、ちょっと頭が痛いとか、眠いとかで「今日、無理かも。学校を休もう」という発想をしてしまいがちになります。「幼少期において、親が気をつけるべきは、『休みのときくらい』という軽い気持ちで『遅起き』を許さないということです」(高濱さん)■女の子だって「休まない体力」が必要「私が知るかぎり、社会で活躍している女性で、休みが多い人は見たことがありません」(高濱さん)。体力といってもプロのアスリートのような最大級の体力ではなく、「基本的に休まない」という基礎体力のことです。さらに具体的に言うと、「脚力」が基礎となります。たとえば、東大生は意外と1500m走のタイムが良いとか。これは何につながるかというと、「粘り強さ」です。頭がいいといわれる人でも、基礎体力、粘り強さという意味での体力は必須項目なのです。とりわけ都会で育つ子は要注意! 「意識して、外遊び、体を動かす機会を設ける必要があります」(高濱さん)■いじめられても、女の子にも「なにくそ」根性を高濱さんは、「『なにくそ』と思える子を育てないといけない」といいます。働くうえでは、この精神的な力があるかないかで、任された仕事をやり遂げられるかが決まります。つらくても、そんな自分をコントロールできる力が必要なのです。「やってらんないわよ」と逃げ続けていても、何にもなりません。「試練や逆境などの『もめごと』経験が、どれほど子どもの『こやし』になるかを、私たち大人は考え直さなければなりません」(高濱さん)。つらい経験があり、それを克服した経験こそが、子どもが社会に巣立ったときに必要なのです。学校や近所でも、トラブルは日常茶飯事であり、それに対処していくことが、生きていくということです。「子どもには、いじめられないようにと教えるのではなく、いじめられてもはねのける精神力を身につけられるよう、支えたいものです。支えるという意味では、たくさんの成功体験で自己像を大きくしておくことが重要です」(高濱さん)。どんなにつらい状況に陥っても、「私は、大丈夫! がんばれる!」と思える子どもに育てることが、親にできる最大の“支え”なのかもしれませんね。■「遊び尽くす」で得られる達成感が自信につながる「『遊び尽くしたこと』と『がまんの経験をしたこと』。幼少期におけるこのふたつの経験が、『達成感の経験値』を上げます。」(高濱さん)まずは「遊び」について。熱中して「遊び尽くす」ことは、幼児期にこそできる貴重な体験です。「逆に言えば、没頭して熱中する経験は、幼児期では、『遊び』以外では絶対にないでしょう」(高濱さん)たとえば、積み木で「どの高さまで積もう?」と考えたなら、自分で何度も挑戦する時間が必要です。「自分で決めるから、やり遂げようと思うのです。ここに『遊びの原点』『情熱の原点』があります。『いつまでやっているの!』と怒られるくらい没頭するのが良いのです」(高濱さん)ただし、いわゆる電子ゲームはNGです。一方で、「がまんの経験」も、「達成感を得る経験」としては必須だと高濱さんはいいます。人生においては、何度も苦しいときがやってきます。そのときにがまんしてそれを自分の力で乗り越える経験が足りないと、人は折れやすくなってしまいます。「『あのときがんばって乗り越えられたから、いま、苦しくても、きっとこの先にはまた新しい世界があるんだろう』と思えることが重要です」(高濱さん)■「これだけは負けない」ものをひとつ持たせる「これは、親御さんにとって大きな課題です。子育ての中で、わが子に『これだけは負けない』と思えるものを、たったひとつでもいいので身につけさせてあげること。それができれば、子どもは自分の人生を活き活きと生きていけるでしょう」(高濱さん)得意技は中学・高校で変わっても大丈夫! そして、簡単なことで良いのです。マンガやイラストを描くのが上手、話が面白い、水泳が得意…。「クラスのなかで一番」というレベルで構いません。「足場があることが重要なのです。子ども同士の関係で『すごいね』と称賛される瞬間があることこそが重要なのです」(高濱さん) 親が幼少期にできることは、子どもが興味を持ったことを否定しないことです。もしかしたら、それは将来につながるダイヤモンドの原石かもしれないのだから。いかがでしたか? 子どもが男の子であっても、女の子であっても、子育ての基本方針として再度、確認したいことばかりだったのではないでしょうか。【小学校3年生までに育てたい5つの力】①休みのときも「早寝早起き」。「遅起き」は許さない。「早起き」ができない人は、社会人になっても、どこかで「つらい」「無理」と言い出す。②女の子だって「休まない体力」は必要女性だからといって仕事をしていれば甘えは許されない。「いざ」というときに乗り切る体力を。③女の子にも「なにくそ」根性を。この精神力があれば、任された仕事をやり遂げることができる。④「やったぁ!」の達成感が自信を生む遊び尽くすことで最後までやり遂げる経験を味わえる。⑤「ここだけは負けない」ものをひとつ身につけさせるそれができれば、自分の人生を活き活きと生きていける次回は、「娘を「愛され女子」に育てるためにママができること」です。女の子がすてきなパートナーと出会い、幸せな家庭を築くために必要な「魅力」について考えます。■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書 『お母さんのための『女の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)●こちらもあわせてどうぞ! 『お母さんのための『男の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: <Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された思考センス育成教材アプリ「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。Think!Think!とは:
2017年11月29日ママにとって、娘は同性。「だから、わかる!」という思い込みを、いったん横に置いておいて、「女の子という生き物」について知ってみませんか?「『娘にイライラしてしまう』というママは、すごく多いんです」とおっしゃるのは、花まる学習会代表の高濱正伸さん。娘に対して客観的な視点を持つことが、母娘関係の風穴になるかもしれません。前回、女の子の特徴として「ママがモデル(お手本)」と伺いました。引き続き、女子の特徴について、高濱先生に解説していただきましょう。■女の子はナンバーワンよりオンリーワン「男の子が群れの一番をめざす生き物であるのに比べて、女の子はだれかにとって自分がオンリーワンであれば満足する生き物なのだと思います」(高濱さん)。たとえば、花まる学習会のサマースクールという野外体験では、夕飯時や寝るときに、ホームシックになる子がいます。男子は、やせがまんで何とか乗り切るか、ポロポロ泣いて、疲れ果てたら眠る。一方、女の子は、同じホームシックになっても、そのおさまり方がまったく違うそう。「リーダーに『特別扱い』されると、あっという間に落ち着いてしまうのです」(高濱さん)【ママの接し方のコツ】女の子はお姫様扱いせよ!野外体験のホームシック対策で、高濱さんがよくするのは、「お姫様作戦」。まず、「ねぇ、星空を見に行かない?」と、ほかの子がいない空間に誘い出します。そして、「ほら見てごらん、星がきれいだね」「○○ちゃん、がんばれって、応援しているんだよ」とお姫様を扱うかのように言うと、あっという間に泣き止むのだそうです。「目の前の人が『自分の気持ちをくんでくれて』『自分のためだけに』何かをしてくれたら、女の子は、それで心が満たされるのです」(高濱さん)。お姉ちゃんが下の子に嫉妬していじわるをする…なんていうパターンでは、この「特別扱い」は効きそうですね。 ■女の子は「あなたのことを思っている」で納得する高濱さんが受け持っている教室で、先日、「作文が書けない」「絶対に書かない」と泣き叫ぶ小学校2年生のSちゃんという女の子がいました。キーっとヒステリックになり、廊下まで響き渡るほどの声で、意地になって泣いています。そんなときは、高濱さんの出番です。高濱さんは、こんなとき、慌てず「今日は勝負だな」と覚悟を決めて、徹底して時間をかけます。「女の子は『とことん心配してくれる』という、相手の熱い気持ちに反応するからです」(高濱さん)【ママの接し方のコツ】ヒステリーには感情で納得させよ「作文なんて書かない。もう帰る!」と泣きさけぶSちゃんに対して、高濱さんは静かに語りかけました。「Sの将来のことを考えたら、とてもこのままでは帰せない。「書かない」ということは簡単だけれど、この先、「もういやだな」と思うことはもっとたくさんある。それを全部「やりたくない」って逃げてしまったら、「Sさんはいつもすぐ諦めるから」って言われてしまうよ。先生、がんばり屋さんのSがそんなふうに言われちゃうのは我慢できないんだ」こんなふうに「いかにあなたのことを思っているのか」ということをラブコールのように伝えると、だんだん泣き止みはじめ、しばらくすると、Sちゃんはカリカリと作文を書き始めたそうです。男の子が「理屈で説得」すれば納得するのに比べて、女の子は「感情」で納得します。「『感情』が納得し、満足すれば、力を発揮し、目の前のことに取り組めるのが女の子です」。(高濱さん)■女の子は「いじわるして、いじわるされて」しぶとく育つ「女の子のいじめは小さな頃から精神的な圧迫合戦です」(高濱さん)。男の子は精神的な圧迫をかけるという発想もなければ、そんな考え方に触れることもないまま、一生を終えるのではないかと思います。基本的に、男の子はケンカ、女の子はイジメになりやすいようです。人生を語っている本には、みな一様に「人間は何がきついかというと、みんなに無視されることである」と書いてあります。学校へ行っても、グループのみんなに無視されるなど、自分が存在していないかのように振る舞われることほど、つらいものはないのです。女の子は、人にとって何が一番きついか、幼くして知っているから神経戦をしかけて、だれかを孤立させようとするのでしょう。【ママの接し方のコツ】いじわるされたら「生き抜く練習」と思え!「いじわるで しぶとく育つ 女かな」という句は、女の子独特の特性をまさに言いえています。女の子のいじめは、グループ内で順繰りに回ったりします。これは、男の子にはあまりありません。「次は私にいじめが回ってくるかも」と思いながら、同調圧力をかけあう女子たち。「これを小さいころから経験しているからこそ、社会人になってからも、ちょっとやそっとのことには負けず、本当にしぶとく生き抜けるのは女の子なのです」(高濱さん)。娘がいじわるをされているとなれば、ママとしては生きた心地がしません。でも、そんなとき、「しぶとく生き抜く練習をしている」と思えたら、ママの胆力につながるかもしれません。■女の子は「これ、かわいいね」で友だちができる男の子の判断基準が「おもしろい」「カッコいい」であることに対して、女の子の判断基準は、何歳になっても、「かわいい」「きれい」「わかる」だとか。「『共感そのもの』を食して生きているのが女の子、女性なのでしょう」(高濱さん)。男の高濱さんからすれば、「よくそんなことを共感できるな」と思うことを共感しあっていて、それこそが「女性ワールドなんだなぁ」と思っているそうです。【ママの接し方のコツ】ほめると仲良くなれる基本をマスターせよ高濱さんは小学校1年生の女の子から教えてもらった、あるひと言が忘れられません。それは、「あのね、『これ、かわいいね』とほめると、友達ができるんだよ」。ほとんど金言に近い言葉だったと高濱さんは感慨深げに言います。「女の子同士の仲良くなる基本が『見せて~』であり、『かわいい!』であり、『きれ~い!』であり、『わかるぅ~』なのでしょう」(高濱さん)。娘といえども、女同士。こんな「ミニ知識」をママが意識的に使えると、「いざ!」というときに威力を発揮するかもしれません。■女の子の「よい子でありたい」美学を理解する「女の子は、いわゆる『よい子』を演じようとします。「『しっかりとした美学』があり、『恥』という概念を獲得するのが早いのでしょう」(高濱さん)。男の子のように下品なことを言って笑いを取ろうとしたり、枠をはずしてみせたりすることはほとんどしません。「あの子は変だ」、「あの子は馬鹿だ」と思われるのがイヤなのです。だから、たとえば、「マルつけのときにこっそり間違いを消して書き直す子」「ほかの子の方が先に解けるとなると『やらない』と言い出す子」「間違っても『わかりません』とは言わない子」などが出てくるそうです。【ママの接し方のコツ】繰り返し問題意識を改善せよ親としては「たくさん間違うから頭がよくなるんだよ」「できなかったことをできるようにするのが勉強だよ」など繰り返し指導して意識改善をしていく必要があります。けれども、「恥をさらせる男の子に比べて、『よい子でありたい』という気持ちは、女の子特有だなぁと日々感じています」(高濱さん)。「「なんでかな よい子でいたい 私なの」という句は、まさに女の子の心情を表しています。「女の子は、そういう生き物なんだ」という気持ちの余裕を持てるといいですね。いかがでしたか? 高濱さんに「女の子という生き物」を解説してもらうと、「たしかに、それってあるなぁ」と、筆者自身もわが身を省みて思うことだらけでした。この知識は、娘との関係の上ではもちろん、ママ友、そして、自分自身と付き合う上で役に立ちそうです。【女の子ってこんな生き物】●女の子にとってママはモデル(お手本)娘の口調がママと同じになっている。●ナンバーワンよりオンリーワン目の前の人が『自分のために』何かしてくれたら心が満たされる。●感情で納得する女の子は「とことんまで心配してくれる」相手の熱い気持ちに反応する。●いじわるをする/いじめが神経戦いじわるな世界を生き抜いてきた分、女の子は社会人になってからも、しぶとく生き抜ける。●「かわいい」「きれい」「わかる」が基準「これ、かわいいね」で友達をつくっていくのが女の子。●「よい子」であろうとする「あの子は変、馬鹿だ」と思われるのが女の子はイヤ。次回は、「将来を生き抜くために、小3までに身につけたい5つの力」です。これからの時代、たとえ女の子であろうとも自力で『一生メシを食える』大人に育てるために必要なことについて伺います。■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書 『お母さんのための『女の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)●こちらもあわせてどうぞ! 『お母さんのための『男の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: <Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された思考センス育成教材アプリ「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。Think!Think!とは:
2017年11月28日「娘にイライラしてしまう」。「花まる学習会」代表の高濱正伸さんに寄せられる相談でもっとも多いのは、母と娘の関係性の悩みだそうです。そこには、もしかしたら同性同士だからこそ気がつかない落とし穴があるのかもしれません。そんな「イライラしてしまうママたちに聞いて欲しい話がある」と高濱さんはおっしゃいます。女の子とは一体どんな生き物なのでしょう? ママたちも知っているようで知らなかった女の子の特徴と、小学校3年生までの「女の子」の育て方についてお話を伺いました。高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。■娘とうまくいっていない母の特徴とは?「自分とうまくいっていない娘のことを話すママは、一様に顔の相が悪いんです。ため息まじりに、はき捨てるように娘のことを話す様子は、息子のことを語るママにはまったくない特徴です」(高濱さん)。娘の方もわざわざ母親がイライラするようなことを言うのです。たとえば、「お母さんだって、口だけじゃん」「その服、似合わないね」「買い物、失敗したんじゃない」いったいなぜ、こんな関係になってしまうのでしょうか?●ママも知らない!? 「女の子という生き物」自分と同性である娘は、ママにとって「自分と同じ」だから「わかる」と思いがち。でも、その思い込み、距離感こそが、問題なのかもしれません。まずは、高濱さんに「女の子とは、こんな生き物だ!」ということを教えてもらいます。娘を少し客観的に見ることで、母子の関係性の「風通し」が良くなることでしょう。また、ママの中の「女の子」を客観視することで、ママ自身を知ることにも繋がるのではないでしょうか? ■女の子にとって母は「お手本」「男の子にとって、母は『女神』であり、その愛が自信の源であるのに比べて、女の子にとっての母は『モデル(お手本)だなぁ』とつくづく思います」(高濱さん)ある朝のこと。高濱さんは家の近くで小学校へ向かう、登校班を見かけました。班長は女の子だったのですが、ふざけて歩いている男の子に向かって口をすっぱくして言っていたのが、このセリフ。「何回言えばわかるの?」「白線をはみださないでって、言っているでしょ!」まるで、その子のお母さんのような口ぶり。「きっとこの子のママも、まったく同じ言い方をするのだろうなぁと思いました」(高濱さん) 娘の口調が、「怒っているときの自分」にそっくりでヒヤっとしたこと、ありませんか? それこそが、女の子にとってママが「モデル=お手本」という証明なのだと思います。■母の時代とは異なる「いい男」観「いくらとり繕おうとしても、わが子の前では隠せません。子育ての場面では、ママのいままでの人生観がすべて出てしまうのです」(高濱さん)娘にとって、ママが「モデル=お手本」だと言われてしまうと、相当プレッシャーですよね。さらに、時代が激変しているいま、ママ世代の価値観だけで娘を育てていて本当に大丈夫なのかな? という不安もあるでしょう。たとえば大きな流れとして、今後は当然のように、女性も一生仕事を続ける時代がやってきます。産休後の仕事復帰タイミングも、どんどん早まっていくかもしれません。また、「いい男」観もどんどん変化しています。ママたちの時代は、「いい男=経済力のある男」でしたが、これからの女性が男性に求めているのは、経済力だけでない+αの「思いやり」「共感力」「会話力」…。「この連載を通じて、どんな潮流にもわが子が対応できるように『一生メシが食える』かつ『いいパートナーを見つけられる』女性に育てる方法を考えてみましょう」(高濱さん)次回は、「女の子特有の『いじわる』。娘がされたら、ママはどうすればいい?」です。■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書 『お母さんのための『女の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)●こちらもあわせてどうぞ! 『お母さんのための『男の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: <Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された思考センス育成教材アプリ「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。Think!Think!とは:
2017年11月27日