『シェイプ・オブ・ウォーター』ギレルモ・デル・トロ監督の原点『スケアリーストーリーズ 怖い本』から、デル・トロの心を鷲掴みにした激ヤバビジュアルのモンスター“ペール・レディ”(青白い女)の劇中写真&登場シーンが解禁となった。黒いロングヘアに、もちっとした青白い肌。ちいさい目でこちらを見据え、のんびり近づいてくる、まあるい背中の洋ナシ型シルエット。すでに本編映像でちらりと見ることができるインパクト大な“ペール・レディ”は、遠目には、よちよち歩く着ぐるみマスコットのようでたいそう可愛らしい。しかし間近で見るとその印象はがらりと変わる。口角は大きく上がり微笑みをたたえてはいるが、真っ黒な瞳の奥は暗く濁っていて一切の感情はうかがえない…。脂っぽい髪はべったりと体に張り付き、血の気のない、なめし革のような皮膚が不恰好に垂れさがっている。命のぬくもりが感じられない無機質な表情とふくよかな体形はアンバランスで、何とも言えず不気味。見ているだけで不安で落ち着かない気持ちになるのに、なぜか目が離せない。得体のしれない恐怖心を煽られる、デル・トロ印の魅力的なクリーチャーが新たに誕生した!ペール・レディはスティーブン・ガンメルの挿絵に登場し、液体に近い黒鉛で描かれており、映像化する際にもそんな原画の再現に力を注いだデル・トロは、その透き通るような肌質にはこだわりが相当にあったようで「モンスターたちの色彩も、白やオイスター・グレイ、イエロー・パーチメント(羊皮紙のような黄色)などを混ぜて青白くしたかったんだ。一部ではデジタル効果を使って質感が固体よりもより滑らかに、液体っぽく感じられるようにもした」と明かす。さらに、しっとりと湿った黒々としたロングヘアは、同じく長い黒髪に白いワンピースをまとい井戸やテレビから這い出る“日本で最も有名な怨霊”・貞子ともいい勝負!?造形を担当したのは、『シェイプ・オブ・ウォーター』でもデル・トロと一緒に半魚人を創作したマイク・ヒル。「彼女の何かにとても惹かれたんだ!」と語る彼は、本のページから実際に這い出てきたような錯覚に陥るほど、“ペール・レディ”を誰もが怯えるモンスターとして見事に作り上げている。『スケアリーストーリーズ 怖い本』は2月28日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年01月30日『シェイプ・オブ・ウォーター』で第90回米アカデミー賞で作品賞はじめ計4部門を受賞し、2019年にはハリウッドの殿堂入りも果たしたギレルモ・デル・トロ。オスカー受賞後はじめてストーリー原案・製作を担当した『SCARY STORIES TO TELL IN THE DARK』が『スケアリーストーリーズ 怖い本』として2020年2月28日(金)より日本公開が決定。初映像となる特報が解禁となった。本作の基となったのは、累計700万部もの売り上げを誇りながらも、全米では図書館に置くことが禁じられた児童書シリーズ「スケアリーストーリーズ怖い本」。ギレルモ・デル・トロが10代の頃に多大な影響を受けた本シリーズは、1981年に第1作が発表され、全米で大ベストセラーに。しかし、実際の事件を彷彿とさせるような描写やおどろおどろしいスティーブン・ガンメルの挿絵に親たちや教師から苦情が殺到、児童書にも関わらず子どもには過激すぎるとして全米の学校図書館に置くことを禁止する論争が巻き起こった。そして、日本文化をはじめ、幅広い物語に影響を受けてきたデル・トロは、自身の原点の一つといえるこの“怖い本”の映画化に、「今作を任せられる監督は彼しかいない」とスティーヴン・キング原作『死のロングウォーク』の監督にも決定している期待の新星アンドレ・ウーヴレダルを大抜擢。強力なタッグが実現した。「新たな恐怖は本の中からやってくる」解禁された特報映像では、全ての元凶である“怖い本”が登場し、背筋が凍りつくような戦慄の一部を体感することができる。ある夜、高校生のステラたちは、古い洋館の地下室で一冊の本を見つける。そこには美しい手書きの文字で書かれた物語が。しかし、それは絶対に持ち帰ってはいけない、読んではいけない危険な1冊だった。毎夜、血のように滲み出す文字が新たなページを綴るとき、一番の恐怖が現実となって襲い掛かる――。今回の特報で、赤い光が点滅する廊下に姿を見せた不気味な“何か”は、デル・トロがこだわりを詰め込んだフォルムになっており、恐ろしさを感じさせつつも好奇心を掻き立てる映像だ。また、併せて解禁となったポスタービジュアルでも、特報映像にも登場する白くて丸みをおびたフォルムで存在感を放つ“何か”が廊下の奥にうっすら見てとれる。本の1ページ目も大きく開かれ、まるで物語への入り口のよう。これから語られる“恐ろしい話”への期待が膨らむビジュアルとなっている。本作は現地時間8月9日(金)に全米で公開されると瞬く間に話題となり、初日には全米1位を記録するなど大ヒットを記録している。『スケアリーストーリーズ 怖い本』は2020年2月28日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年10月31日マンサー・ガブリエル(Mansur Gavriel)の2019-20年秋冬コレクションルック。
2019年09月10日レオナルド・ディカプリオがフォックス・サーチライト・ピクチャーズ製作、ギレルモ・デル・トロ監督最新作となる『Nightmare Alley』(原題)の主演として、出演交渉に入っているという。「Variety」誌などが報じた。デル・トロ監督は『シェイプ・オブ・ウォーター』でプロデューサーを共に務めたJ・マイルズ・デイルと今作も一緒に製作し、キム・モーガンと脚本も執筆する。作家ウィリアム・リンゼイ・グレシャムの同名小説を原作とした『Nightmare Alley』は、1947年にも映画化されたことがある。日本では『悪魔の往く町』のタイトルでDVD販売中だ。『悪魔の往く町』はある町の見世物小屋で働くことになった野心的な詐欺師のスタンが、読心術師のジーナとその夫でアルコール依存症のピートと組み、一儲けしようとたくらむ物語。デル・トロ版はより原作に近い話になるとのこと。ディカプリオが出演するとすれば、スタンを演じるとみられる。ディカプリオは念願のアカデミー主演男優賞受賞を果たした『レヴェナント:蘇えりし者』(2015)以来スクリーンに姿を見せていなかったが、7月26日にアメリカで公開となる『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で4年ぶりに復帰する。(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年秋、全国にて公開予定
2019年04月24日今月初め、ギレルモ・デル・トロが監督・脚本、J・J・エイブラムスがプロデューサーを担当し、アクション映画『Zanbato』(原題、“斬馬刀”の意とみられる)を企画中であることが報じられた。「Collide」によれば、主役は10歳から15歳くらいで破壊的な攻撃力を持つ、『キック・アス』のヒットガールや『アリータ:バトル・エンジェル』のアリータのような強い少女で忍者だという。デル・トロ監督は、「Collider」のこの記事をリツイートするとともに、「この映画を6年ちょっとかけて企画しているんだ。J・Jの超厳重なセキュリティシステムに感謝だよ。情報が流出しなかったんだから。企画は着実に進んでいるよ。次にどの企画の撮影が始まるかっていうニュースを待っていてね」とファンに伝えた。デル・トロ監督は多くの企画を抱えており、現在はストップモーション・アニメの『Pinocchio』(原題)の製作に入る直前であることも明かしている。また、追加ツイートで『Zanbato』は「忍者モノではない」と忍者映画であることは否定したが、「忍者は出てくるけどね…」と気になるコメントも残した。(Hiromi Kaku)
2019年03月06日今年のアカデミー賞で作品賞を含む最多4部門で受賞を果たした『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が、Netflix初のホラーアンソロジーを製作する。「Deadline」などが伝えた。タイトルは「10 After Midnight」(原題)に決定しており、デル・トロ監督が「個人的に集めてきた、洗練されていてかつ恐ろしい物語」が描かれる。もちろん、デル・トロ監督自身が脚本を執筆し、監督するエピソードも。また、デル・トロ監督は物語のみならず、自らホラー界のトップライターやフィルムメーカーたちを集める、と意気込んでいるようだ。『シェイプ・オブ・ウォーター』のプロデューサーのJ・マイルズ・デイルを迎え、ともに製作総指揮を務めるという。Netflixとデル・トロ監督がタッグを組むのはこれが初めてではなく、アニメの「トロールハンターズ:アルカディア物語」も手掛けてきた。同アニメはエミー賞やアニー賞を受賞したNetflixの人気作品で、5月25日からはシーズン3の配信が開始になる。(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2018年05月15日ギレルモ・デル・トロが31年間も連れ添った妻と昨年離婚していたことがわかった。先日、『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞を受賞したばかりのデル・トロ監督だが、1986年に結婚した妻ロレンザ・ニュートンと昨年2月に別居し、9月には離婚が成立していたという。ギレルモ・デル・トロ(C)BANG Media Internationalデル・トロ監督はメキシコのレフォルマ誌に「2月に別居して、9月に離婚したんだ。でも、ごく僅かな人しか知らなかったことだよ」とコメントした。4日に開催された第90回アカデミー賞で『シェイプ・オブ・ウォーター』で監督賞と作品賞に輝いたデル・トロは、式典の会場で脚本家のキム・モーガンと腕を組んで歩く姿を目撃されていたが、今回デル・トロは、新作『ナイトメア・アリー』の脚本を執筆したモーガンとはただの友人関係で、離婚とは関係ないとコメントしている。「キムと私は仕事仲間だよ。良い友人関係なんだ」「何かニュースが出た場合のためにはっきりさせておくけど、2月には別居していたんだ。キムとは夏の終わりに一緒に仕事を始めたんだよ」監督賞の受賞スピーチの際、デル・トロはキムのほか、ロレンザとの娘たちに感謝を示したが、ロレンザの名前は挙げていなかった。デル・トロ監督とロレンザは、2人がメキシコのグアタラハラのインスティテュート・デ・シエンシャスで学んでいた時に、交際を始めていた。(C)BANG Media International
2018年03月10日第90回アカデミー賞が3月4日(現地時間)に発表され、ギレルモ・デル・トロ監督『シェイプ・オブ・ウォーター』が作品賞、監督賞、作曲賞、美術賞の最多4部門に輝いた。モンスターをこよなく愛する“オタク”監督の快挙を祝して、1月末に来日した際の取材秘話をお届けする。■『シェイプ・オブ・ウォーター』は「いちばん大好きな作品」今年のアカデミー賞で最多13部門にノミネートされ、4冠を達成した本作。米ソが冷戦を繰り広げていた1962年、政府の極秘研究機関で清掃員として働く女性イライザと、そこで出会った“不思議な生き物”が運命の愛を織りなすファンタジックなラブストーリーだ。「奇妙で寓話的なテイストが強い映画だし、完成するまで『どんな映画なの?』って不安がる声もあった。だからこそ、監督として、テーマや題材に信念をもつことが一番大切だったんだ。実際、『シェイプ・オブ・ウォーター』は、自分なりの美意識と詩的なパワーを詰め込んだ、いちばん大好きな作品なんだ」とデル・トロ監督。ちなみに、2番目に好きな自分の作品は、『デビルズ・バックボーン』(2001年製作)だといい「公開当時はまったく評価されなかったけど、そんなこと、全然気にしていないよ」■「僕は大人になったんだ!」とドヤ顔、その理由は?来日するたび、秋葉原や中野ブロードウェイといった“聖地”に立ち寄っては、日本のアニメや特撮関連のグッズを大量に買い込むことで有名なデル・トロ監督。今回もさぞや、買い物したのかと思いきや、「中野ブロードウェイに行ったけど、何も買わなかったよ!」と驚きの発言。さらに「僕は大人になったんだ!」とドヤ顔まで!「それくらい、僕は『シェイプ・オブ・ウォーター』という作品に、満足感と達成感を得たんだ。何かを買うとか、そういう物欲が抑えられるくらいにね(笑)」うーん、ファンとしては少々さみしい“成長”だが、「これからも、誰もが楽しめるエンターテインメント全開の作品もたくさん作るから、安心してよ」と笑顔で語ってくれた■「ちょっと待って…、いま口の中に」取材中にもぐもぐタイムデル・トロ監督はインタビュー中、記者の質問に熱心に耳を傾け、それに対する回答も真摯かつウィットに富んでいて、何より作品に対する愛があふれている。ただし、通訳さんが回答を日本語に訳す“待ち時間”だけは、テーブルに並んだ薄焼きせんべいや、海苔巻きあられに手を伸ばしては、もぐもぐタイム(笑)。写真撮影の際に、「じゃあ、次は笑顔でお願い!」とオファーを出すと、「ちょっと待って、いま口の中に、お菓子が残ってるから」と申し訳なさそうな表情。さっき「僕は大人になったんだ!」って言ったばかりなのに…。そんな飾らない人柄は、アカデミー賞監督になっても変わらないと願いたいし、実際、変わることはないはずだ。『シェイプ・オブ・ウォーター』は全国にて公開中。(text:Ryo Uchida)■関連作品:シェイプ・オブ・ウォーター 2018年3月1日より全国にて公開ⓒ 2017 Twentieth Century Fox
2018年03月09日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、監督賞に『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が輝いた。デル・トロ監督は、同賞に初ノミネートで初受賞を果たした。■今年、最多となる13部門にノミネート!最多13部門にノミネートされた本作は、監督賞をはじめ、美術賞、作曲賞(アレクサンドル・デスプラ)に輝いている。■『シェイプ・オブ・ウォーター』とは?米ソが冷戦を繰り広げていた1962年、政府の極秘研究機関で清掃員として働く女性イライザと、そこで出会った“不思議な生き物”が言葉を超えた運命の愛を織りなすファンタジックなラブストーリー。映画は昨年のヴェネチア国際映画祭にて満場一致で金獅子賞に輝き、デル・トロ監督もゴールデングローブ賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、英国アカデミー賞などで監督賞を受賞している。過去に代表作『パンズ・ラビリンス』でオリジナル脚本賞にノミネートされたことがある。『シェイプ・オブ・ウォーター』は全国にて公開中。■受賞者コメント今回初受賞となったデル・トロ。「私はメキシコからの移民です。多くの皆さんと同じように。過去25年会自分の国に住んでいました」と話しはじめ、「この業界も、もっと国境を超えて仕事を進めていくべきだと思うんです」とアツいコメント。また、ミュージカルもスリラーも入った本作をやろとついてきくれた人たちへの大きな感謝を寄せ、「父が母が、兄弟が皆さんに感謝を言っています。僕からも本当にありがとうございます」と歓喜の様子で話した。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シェイプ・オブ・ウォーター 2018年3月1日より全国にて公開ⓒ 2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日8月29日から9月8日(現地時間)まで開催する第75回ヴェネツィア国際映画祭で、ギレルモ・デル・トロ監督が審査員長を務めることが決定した。昨年の審査員長はアネット・ベニング。11年ぶりの女性審査員長であることが話題になった。今年、審査員長に選ばれたデル・トロ監督は「ヴェネツィアで審査員長を務めることは、大変光栄であり責任も重大です。尊敬と感謝の気持ちを持って引き受けました。ヴェネツィアは世界の映画に門戸を開き、才能や文化の大切さを世の中に知らせるチャンスを与えてくれます」とコメントしている。昨年、デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』が同映画祭でデビューを果たし、金獅子賞を獲得。以降、ゴールデングローブ賞の監督賞、放送映画批評家協会賞の作品賞と監督賞などを受賞しており、18日に授賞式が行われる英国アカデミー賞では14ノミネート、3月4日に行われるアカデミー賞では最多13ノミネートを受けている。デル・トロ監督が初めてヴェネツィア国際映画祭に参加したのは、1997年。監督にとって初めて英語で撮った長編作『ミミック』が上映された。2006年には新人監督賞に相当する「ルイジ・デ・ラウレンティス賞」の審査員を務めていた。(Hiromi Kaku)
2018年02月13日第90回アカデミー賞で最多13部門にノミネートされるなど、大きな注目を集めるギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』。このたび、デル・トロ監督や主人公イライザを演じたサリー・ホーキンスらが本作について語るインタビューと、未公開シーンも含む本編による特別映像がシネマカフェに到着した。本作は、本年度ベネチア国際映画祭で満場一致の金獅子賞ほか、第75回ゴールデン・グローブ賞監督賞、第70回全米監督協会賞などを受賞したギレルモ・デル・トロ監督の最新作。声を発することのできない女性イライザと、不思議な生きもの“彼”との切なくも愛おしい究極のファンタジー・ロマンスを、監督独特の映像美で描き出す。まず、「“美女と野獣”を描くならこだわりがあった。野獣は変身させない」と語るのは、自ら脚本も手がけたデル・トロ監督。また、「水と愛は似ている。愛と水は宇宙で最も柔軟で力強いんだ」と本作のタイトル“水の形”に掛けた意味を説明する。また、声を発することはできないイライザの孤独と“彼”への思いを全身全霊で演じきり、アカデミー賞ほか数多くの主演女優賞にノミネートされたサリー・ホーキンスは、「不思議な生物に恋する女性の物語なの。人が怪物だと言っても彼女には関係ない。愛が壁を打ち破ったの。愛の力は偉大なの。誰にも止められない」と熱弁する。イライザが心を許せる数少ない人物、同僚ゼルダ役のオクタヴィア・スペンサーも「イライザは心の声に従った。彼女は声が出なくても強い信念を持ってる」と、その強さを説明、同じく隣人ジャイルズ役を演じたリチャード・ジェンキンスは「良くも悪くも“彼”が皆を変えた」と神秘的で不思議な“彼”についても言及する。現在のような「乱世に語りたいおとぎ話だ」とデル・トロ監督が言葉を強める本作。そんなイライザと“彼”の究極の愛を、まずはここから確かめてみて。『シェイプ・オブ・ウォーター』は3月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年02月12日ニューヨークを拠点とするデザインブランド、マンサー・ガブリエル(Mansur Gavriel)が、2月14日から27日まで伊勢丹新宿店本館3階=リ・スタイルでポップアップストアをオープン。2月11日にニューヨークにて2回目となるSee-Now-Buy-Now形式のランウェイショーで発表されたばかりの2018年春夏コレクションの新作が発売される他、日本では伊勢丹新宿店のみとなる、RTWコレクションが展開される。イタリアで製造された新コレクションは、上質なシルク、リネン、コットン、モヘア、クレープなどラグジュアリーな素材やカラーを通し、様々な感情を表現するブランドのコアなアイディアを体現。柔らかく質感のあるニットに見られるように、シンプルなラインは美しくエアリーな素材によって描かれている。「MINI SUN BAG」CALF LEATHER BLUSH(13万1,295円)同ブランドのフラッグシップショップを思わせる、アイコニックなピンクの空間が広がる今回のポップアップストアでは、美しいイタリア産レザーを用い、鮮やかなカラーバリエーションが揃う12型のハンドバッグとフットウエアのセレクションに加え、15型の新しいRTWのシルエットがラインアップ。コレクションのキーシルエットであるグラフィカルなシェイプを、大胆かつ明るいカラーリングで展開する。 【イベント情報】MANSUR GAVRIEL POP UP会期:2月14日〜2月27日会場:伊勢丹新宿店本館3階=リ・スタイル住所:新宿区新宿 3-14-1営業時間:10:30〜20:00
2018年02月12日第70回全米監督協会(DGA)賞が3日(現地時間)にロサンゼルスで発表され、『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が長編映画監督賞を受賞した。デル・トロ監督は初ノミネートにして受賞という栄冠。今回の候補者はクリストファー・ノーラン監督(『ダンケルク』)を除いて、グレタ・ガーウィグ監督(『レディ・バード』)、マーティン・マクドナー(『スリー・ビルボード』)、ジョーダン・ピール監督(『ゲット・アウト』)の3人もこれが初めてのノミネートだった。『ゲット・アウト』がデビュー作だったジョーダン・ピール監督が新人監督賞を受賞した。グレタ・ガーウィグも『レディ・バード』が単独での監督デビュー作だが、2008年に『Nights and Weekends』(原題)で共同監督を務めたため、新人監督賞候補には入っていない。ドキュメンタリー部門は『City of Ghosts』(原題)のマシュー・ハイネマン監督(『カルテル・ランド』)が受賞した。TV部門では、ジャン=マルク・ヴァレ監督が「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」でTV映画/ミニシリーズ部門監督賞を受賞。ドラマ・シリーズ部門は「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」のエピソード「Offred」のリード・モラーノ、「コメディ・シリーズ部門は「Veep/ヴィープ」のエピソード「Chicklet」のベス・マッカーシー=ミラーが受賞した。DGA賞とアカデミー賞監督賞の受賞結果はこれまでほぼ一致していて、違う結果になったのは過去に7回だけ。最近では2012年にベン・アフレックが『アルゴ』でDGA賞を受賞したが、アカデミー賞にはノミネートされず、その年のオスカーはアン・リー(『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』)が受賞した。今年のアカデミー賞候補にも強敵がそろっているが、果たして結果はどうなるか。第90回アカデミー賞は3月4日(現地時間)に発表される。(text:Yuki Tominaga)
2018年02月04日「日本、大好き」と親日家を名乗る俳優や監督は数多いが、ギレルモ・デル・トロはガチ。しかも筋金入りの“オタク”。ウルトラマンや怪獣たち、「マジンガーZ」などのロボットアニメを愛するあまり、2013年『パシフィック・リム』を製作・監督、日本のファンの心を鷲づかみにした。そしていま、その続編『パシフィック・リム:アップライジング』(製作)の公開も控える中、原案・脚本から手がけたファンタジックなラブストーリー『シェイプ・オブ・ウォーター』が映画賞レースを牽引、第90回アカデミー賞にも作品賞・監督賞ほか最多13部門でノミネートされている。先日、同作を引っさげての来日では、日本のお菓子を食べ過ぎて「ジャケットのボタンが閉まらないよ」とお茶目な姿も披露。『パシフィック・リム』出演者・菊地凛子との再会や、怪獣ピグモンとの対面に歓喜し、ゲームクリエーター・小島秀夫氏のもとを訪れたり、神保町の古書専門店に出没したりと日本を満喫していた様子のデル・トロ監督。日本滞在中はいつもゴキゲン、というより、終始ニコニコと愛嬌たっぷりで穏やかなイメージがあるが、会心作『シェイプ・オブ・ウォーター』には真摯な思いが込められているという。■『パシフィック・リム』『パンズ・ラビリンス』の鬼才は“トトロ”!?「私の太ったハート(fat heart)に、ここ日本はとても近しい場所」と、先日の来日記者会見で日本愛を語ってくれたデル・トロ監督。特に2013年に公開されたKAIJU(怪獣)vs巨大ロボの激アツバトル『パシフィック・リム』は、「怪獣映画、ロボ文化を生み出した日本へのラブレター」と当時も語るほど思い入れたっぷり。同作は、『バベル』でアカデミー賞ノミネート経験がある菊地さんが主演の1人を務め、その幼少期を“天才子役”として注目を集めていた芦田愛菜が演じ、日本でも熱狂を持って迎えられた。デル・トロ監督は公開時9歳だった芦田さんについて「天才」と断言しており、「本当は50歳くらいなんじゃないかというくらい、賢く、準備が整っている」と絶賛。撮影中、芦田さんが「デル・トロ」とうまく発音できなかったことから「トトロって呼んでいいよ」と話したという、宮崎駿ファンで知られる監督らしいエピソードも知られている。また、過酷な撮影に臨んでいた菊池さんには、集中力が途切れないよう、監督自ら「日本語で『トトロ』の歌を歌ってくれた」(!?)のだとか。そんな日本愛にあふれるデル・トロ監督を一躍、世界的に有名にしたのが、2006年にスペインで製作されたダーク・ファンタジー『パンズ・ラビリンス』だ。アカデミー賞オリジナル脚本賞や外国語映画賞などにノミネートされ、撮影賞、美術賞、メイクアップ賞を受賞。各国で高い評価を受けて、気鋭の鬼才監督として広く知られるようになった。独裁政権下、孤独な少女が迷宮の守護神“パン”に誘われ、地底の国のプリンセスとして3つの試練に挑んでいく映画は、ダークでおどろおどろしくも独特の色彩に貫かれた幻想的な映像美と、特殊メイクや着ぐるみによるどこかリアルなクリーチャーたち、現実世界とつながる切実で残酷なストーリーが映画ファンを魅了した。■時にはスタジオと対立も…そのこだわりが愛される作品を生み出す1964年10月9日生まれ、メキシコ出身のデル・トロは、大学卒業に渡米し、特殊メイクアップ界の巨匠である故ディック・スミス(『エクソシスト』『ゴッドファーザー』)に師事、特殊メイク技術を学んだ。ちなみに、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でゲイリー・オールドマンをチャーチル元英国首相に変身させ、アカデミー賞にノミネートされている辻一弘氏もスミスに師事した1人だ。メキシコに帰国後のデル・トロは特殊メイクと造形の会社を立ち上げ、短編やTVシリーズをへて1992年『クロノス』で劇場長編監督デビュー、97年にSFホラー『ミミック』でハリウッド・デビューを果たす。その後、スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル製作のもと『デビルズ・バックボーン』(01)、ハリウッドで『ブレイド2』(02)を送り出す一方、昔からファンだったアメコミの実写映画化『ヘルボーイ』(04)を実現させた。しかし、『パシフィック・リム』にも出演している盟友ロン・パールマン(ハマリ役!)の主演をめぐっては、より知名度の高いスター俳優を起用したいスタジオ側と長年対立。製作費の大幅削減の中で何とか作品を完成させた彼は、結果的には続編『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』(08)も製作される大ヒットに導いた。いまもカルト的人気を誇る作品だけに、第3弾が長らく期待されていたが、やはり独自の構想があるデル・トロとプロデューサー側が折り合わず、彼やパールマンが参加しない形でリブートされることが決まっている。また、多くの映画監督たちが製作の場を求めてTV界に進出しているように、デル・トロもTVシリーズ「ストレイン」やNetflixアニメ「トロールハンターズ」を手がけている。「ストレイン」ではヴァンパイアものが流行する中で、寄生虫によって感染する驚異のヴァンパイア世界を生み出したが、これも元々TVシリーズ用に準備していた企画に局側からあれこれと要望を出されたため、一度断念した経緯があったという。そして小説(共著)という形で発表したところ、映像化のオファーが殺到、デル・トロ自ら製作総指揮・脚本といくつかのエピソード監督を務めあげることになった。さらに、『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚にあたる『ホビット』シリーズでも、監督を担当するはずだったデル・トロ。ピーター・ジャクソンとともに脚本を手がけていたが、スケジュールの遅延により監督をやむなく降板、脚本としてそのままクレジットされている。■「ここまで来るのに25年かかった」渾身の『シェイプ・オブ・ウォーター』1月に行われた第75回ゴールデン・グローブ賞で監督賞を手にし、受賞スピーチで「(デビュー作『クロノス』から)25年かかった」「怪物たちに感謝を」と語っていたデル・トロ。本作『シェイプ・オブ・ウォーター』は、政府の極秘研究機関で清掃員として働く、声を発することのできない女性イライザ(サリー・ホーキンス)と、アマゾンで捕らえられた“彼”が運命の愛を織りなす、切なくもファンタジックな大人のラブストーリーだ。“オタク”のデル・トロ監督としては異色作に見えるかもしれないが、決してそんなことはない。思い入れの強い『ヘルボーイ』では、情に厚い異形のヒーロー・ヘルボーイと自然発火能力を持つ女性リズとのロマンスは重要な要素であるし、前作『クリムゾン・ピーク』も幽霊屋敷がアピールされたが、自ら「最も美しい映画」と称しているように、ミア・ワシコウスカ、トム・ヒドルストン、ジェシカ・チャステイン、チャーリー・ハナムという人気実力派によって抗えない愛を描いたゴシックロマンスでもあった。『クリムゾン・ピーク』や『パンズ・ラビリンス』の主人公の一途な純朴さや疎外感は、本作のイライザにも通じる側面だ。しかも、『ヘルボーイ』シリーズで知能が高く、特別な力を持つ半魚人エイブ・サピエンを演じていたダグ・ジョーンズが、再びアマゾンからの不思議な生きものに扮している。『パンズ・ラビリンス』でもパンとペイルマンを演じていたダグもまた、デル・トロ監督の思い描く愛すべき“怪物”を体現してくれる貴重な俳優の1人なのだ。実は本作は、舞台こそ米ソ冷戦時代だが、国同士が牽制しあう様子や、人種差別や性差別など描かれていることは現在と何ら変わりはない。そんな不寛容ないまだからこそ、声を上げられない“陸にあがった人魚姫”のような女性と神秘的な存在である“彼”という“異形の者”同士のロマンスを通じて、デル・トロ監督は実に彼らしいやり方でメッセージを送っている。思えば、デル・トロ監督の作品には、入り組んだ迷宮のような建物やどこに辿りつくか分からない長い廊下が頻繁に登場するが、主人公は、最後には意を決してそこから飛び出していく。一見非力に見えても、とてつもない意志と勇気を内に秘めた彼らは、デル・トロ監督そのものといえるかもしれない。第74回ヴェネツィア国際映画祭・金獅子賞(最高賞)を皮切りに世界各国の映画賞を総なめにし、賞レースのトップを走る本作。2007年に『バベル』『レヴェナント:蘇えりし者』のアレハンドロ・G・イニャリトゥ、『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロンとともにメキシコ出身監督3人で製作会社「チャチャチャ・フィルム」を設立しているデル・トロ監督だが、今回もしアカデミー賞に輝けば、彼ら全員がオスカー像を手にすることになる。集大成ともいえる『シェイプ・オブ・ウォーター』で、ついにその栄誉を手に入れるのか。もっとも彼の最大の関心は、日本や世界の人々に“2人の究極の愛”が受け入れられることにほかならないだろうけれど。(text:cinemacafe.net)
2018年02月04日第90回アカデミー賞で最多13部門にノミネートされている『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が1月30日(火)、都内で来日記者会見を行った。■『シェイプ・オブ・ウォーター』ってどんな映画?昨年のヴェネチア国際映画祭にて満場一致で金獅子賞に輝き、その後の映画賞レースを牽引している本作。第75回ゴールデングローブ賞でも2部門に輝き、来月の米アカデミー賞まで勢いは衰え知らずだ。米ソが冷戦を繰り広げていた1962年、政府の極秘研究機関で清掃員として働く女性イライザと、そこで出会った“不思議な生き物”が言葉を超えた運命の愛を織りなすファンタジックなラブストーリー。『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』のデル・トロ監督が監督・脚本・製作・原案を手がける。■実写版トトロ?「日本でお菓子食べ過ぎた…」とお茶目な素顔日本のカルチャーに造詣が深く、自ら“オタク”だと認めるデル・トロ監督は「私の太ったハート(fat heart)に、ここ日本はとても近しい場所なんだ。だから、自分らしい表現を貫いた自信作を持って、来日できて光栄だよ」と挨拶。ジャケットのボタンが閉める仕草をしつつ「日本に来て、お菓子を食べ過ぎちゃって…。それにしゃぶしゃぶもね。だから、ボタンが閉まらないよ」とおどける姿は、まるで実写版トトロ?■「いまの時代にこそ、必要な作品だと思う」と自信のコメント言葉を話せない女性と、半魚人のような“不思議な生き物”のピュアな恋愛ストーリーを描いた理由は、「自分とは異なる存在、価値観を恐れるいまの時代にこそ、他者を愛する気持ちの重要性を描く作品が必要だと思ったから」とデル・トロ監督。舞台は1962年だが「差別が消えていないという意味では、いまとまったく変わらない」と語り、「ファンタジーでしか表現できない、詩的なパワーを信じたんだ」と集大成にして新境地である本作に胸を張った。■菊地凛子と再会し『パシリム』思い出話!会見には『パシフィック・リム』に出演した菊地凛子が登場。うろこのように輝く、神秘的なグリーン色が印象的なドレス姿は、まるで“不思議な生き物”のようだった。久しぶりに再会したと言うデル・トロ監督に「昨日、映画を拝見したばかりで、いまも感動がさめていない。究極のラブストーリーであり、深い愛を見せてもらった」と『シェイプ・オブ・ウォーター』の感想を伝えていた。話題が『パシフィック・リム』撮影時の思い出話に及ぶと、菊地さんは「重いスーツを着て、波打ったプールに飛び込んだことも。最初は(飛び込むと)聞いていなかったが、監督に『できない』とは言えなかった。それくらい、やる気にさせてくれて、愛情に応えたくなる監督。現場のみんなが信頼していた」と回想。デル・トロ監督も「あのときは、僕もプールに飛び込んだよね」と懐かしそうに語っていた。■注目の第90回アカデミー賞は、3月4日(現地時間)発表第90回アカデミー賞で『シェイプ・オブ・ウォーター』が候補に挙がっているのは、以下の13部門。果たして、何部門で栄冠を勝ち取るのか、ぜひ注目したい。▽作品賞▽監督賞(ギレルモ・デル・トロ)▽主演女優賞(サリー・ホーキンス)▽助演男優賞(リチャード・ジェンキンス)▽助演女優賞(オクタヴィア・スペンサー)▽脚本賞▽美術賞▽撮影賞▽衣装デザイン賞▽編集賞▽音響編集賞▽録音賞▽作曲賞(アレクサンドル・デスプラ)『シェイプ・オブ・ウォーター』は3月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年01月30日世界が熱狂したアクション大作待望の続編『パシフィック・リム:アップライジング』。2018年4月日本公開に向けて、ギレルモ・デル・トロも認める後継者といえる本作のスティーヴン・S・デナイト監督の緊急初来日が決定!「東京コミコン2017」に登壇する。あの戦いは終わりではなく、始まりだった。前作で描かれた人類(イェーガ―)とKAIJUの死闘から数年後が舞台となる本作は、平穏が戻っていた地球に、進化を遂げたKAIJUが再び姿を現し、世界を絶望の淵へと突き落とす。新世代のイェーガーに乗り込む、若きパイロットたちは、迫りくるKAIJUを撃ち滅ぼすことができるのか…!?前作で、日本のアニメや特撮への愛情を余すことなく注ぎ、とことんこだわり抜いた世界観で日本はじめ世界中から絶賛を集めたデル・トロ監督は、本作には製作として参加。『スター・ウォーズ』新3部作への大抜擢で一躍スターダムを駆け上ったジョン・ボイエガを主演に、KAIJUオタクのニュートン博士(チャーリー・デイ)や森マコ(菊地凛子)ら人気キャストが続投、新キャストとしてスコット・イーストウッド、新田真剣佑らも名を連ねている。そんな本作の完成が待たれる中、日本へのリスペクトを込めて真っ先に作品を熱く語りたいという想いから、デナイト監督の初来日が緊急決定!12月1日(金)より3日間開催される世界最大級のポップカルチャーイベント「東京コミコン2017」のゲストとして登壇する。10月にニューヨークで行われた「コミコン」では、続編となる本作のテーマなどを熱く語り、劇中でキャラクターが着用する軍服に身を包んで登場したデナイト監督は、「最新のテクノロジーでとても素晴らしく作り上げることが出来るし、戦闘シーンはほかのどんな映画にもない戦いだよ。小さいころから日本の巨大恐竜の作品を観ていてとても好きなんだ。ウルトラマン、マグマ大使、ゴジラとかね」と、日本が世界に誇る偉大なキャラクターたちへの大いなる愛を激白。日本の特撮・ロボットアニメへの多大なるリスペクト精神が人気を博した前作を引き継ぎながら、現在本編を絶賛制作中の合間をぬって、ほかでもない日本をまず訪れることを心待ちにしている様子だ。先日、本作の日本公開決定と共に初の予告映像が解禁されると、SNS上では「は~~~っ!!観に行くしかねぇ~~~っ!!!」「楽しみすぎて頭がおかしくなりそうです」「パシフィック・リムの予告編、100億点だ」「パシリム2の予告、笑いが出るくらいカッコいいな!? ロマン詰め込みましたっていうスタンス大好きよ」など大興奮の声が多く上がり、注目度の高さが伺えた本作。デル・トロ監督が認めた男は、愛する国・日本で何を語ってくれるのか、引き続き注目していて。『パシフィック・リム:アップライジング』は2018年4月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月27日比類なき世界観でヴェネチア国際映画祭を魅了し、最高賞・金獅子賞を満場一致で獲得したギレルモ・デル・トロ監督の最新作『The Shape of Water』が、邦題『シェイプ・オブ・ウォーター』として2018年3月1日(木)より全国公開されることが決定した。1962年、冷戦時代のアメリカ。政府の極秘研究所に勤めるイライザは、秘かに運び込まれた不思議な生きものを見てしまう。アマゾンで神のように崇められていたという“彼”の魅惑的な姿に心を奪われたイライザは、周囲の目を盗んで、“彼”に会いに行くように。子どものころのトラウマが原因で声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は必要なかった。“2人”の心が通い始めたとき、イライザは“彼”が間もなく実験の犠牲になると知る――。『パンズ・ラビリンス』や『パシフィック・リム』シリーズで知られるデル・トロが監督・脚本・製作を務めて新たに手がけたのは、切なくも愛おしい、誰も観たことがないファンタジー・ロマンス。早くも『ダンケルク』や『ダウンサイズ』などとともに、2018年の第90回アカデミー賞の有力候補として名乗りを上げている。ヒロイン、イライザを演じるのは、『パディントン2』のブラウン夫人やアカデミー賞ノミネート作『ブルージャスミン』で知られるサリー・ホーキンス。言葉なしであふれんばかりの感情を表現する渾身の演技は、本年度主演女優賞の大本命と目されている。助演陣として、イライザを温かく支える友人に『ドリーム』のオクタヴィア・スペンサー、『扉をたたく人』のリチャード・ジェンキンス。さらに、イライザと“彼”を執拗かつ残忍に追い詰めるエリート軍人にマイケル・シャノンと、オスカー級の名優たちが脇を固め、謎の生きもの“彼”を『パンズ・ラビリンス』などデル・トロ作品常連でもあるダグ・ジョーンズが演じている。さらに、『グランド・ブダペスト・ホテル』でオスカーに輝くアレクサンドル・デスプラの優美で印象的な音楽が、ロマンティックで官能に満ちた世界に見るものを誘う本作。アンデルセンの「人魚姫」から『シザーハンズ』『美女と野獣』まで、いつの時代も愛されてきた種族を超えたラブストーリーが、奇才デル・トロの手によって現代に蘇り、サスペンスフルでユーモラス、そして官能的な究極のファンタジー・ロマンスとして登場する。なお、第90回アカデミー賞は現地時間2018年1月23日にノミネートが発表され、授賞式は同3月4日(現地時間)に開催される。『シェイプ・オブ・ウォーター』は2018年3月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月30日ギレルモ・デル・トロ最新作『シェイプ・オブ・ウォーター』が、2018年3月1日(木)より全国公開される。2017年度のヴェネツィア国際映画祭では、最高賞にあたる金獅子賞を受賞した作品だ。孤独な女性と不思議な生物の“愛”を描くファンタジー・ロマンス『シェイプ・オブ・ウォーター』は、過去のトラウマで声を出すことができない一人の孤独な女性と、水の中で生きる、それはまるで半魚人のような不思議な生物との言葉を超えた“愛”を描いたファンタジー・ロマンス作品だ。監督はギレルモ・デル・トロギレルモ・デル・トロはメキシコ出身の映画監督。特殊メイクから映画の世界に入った監督で、独特な世界観の作りこみに定評がある。代表作はスペイン内戦後を舞台に、悲しげな少女を描くダーク・ファンタジー『パンズ・ラビリンス』。菊地凛子が主演を務めた大作『パシフィック・リム』、アメコミ系の『ブレイド2』『ヘルボーイ』を手掛けていたり、最近の作品では、心霊屋敷が舞台にしたダークミステリー『クリムゾン・ピーク』を送り出した。『ホビット』シリーズでは脚本を担当している。彼が生み出してきた映像は美しくも独特であり、拘り抜いたもの。キャラクターはどこか憎めなく、そして魅力的。モンスターをはじめとする奇妙な物品を愛し、“荒涼館”と呼ばれる自宅に収集していることでも知られているギレルモ・デル・トロだが、『シェイプ・オブ・ウォーター』ではモンスター×人間のラブストーリーが題材。過去の多くの作品と同じで今とは違う時代、冷戦時代が舞台の世界が舞台だ。ギレルモ・デル・トロの作品の中でも珍しく今回はラブストーリーなのだ。さらに『パンズ・ラビリンス』を超えた?あるいは最高傑作ではないか?と言われている。主人公をサリー・ホーキンス極秘研究所に勤める主人公のイライザ。たまたま目撃した不思議な生物“彼”の魅惑的な姿に心を奪われていく。周囲の目を盗んで会いに行くようになる。子供の頃のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は必要なかった…。そうして不思議な生き物と心を通わせていく。演じたのはサリー・ホーキンス。言葉を使わずに溢れんばかりの感情を表現する、渾身の演技を見せた。本作ではその演技が認められアカデミー主演女優賞にノミネートされている。2008年の『ハッピー・ゴー・ラッキー』で、ベルリン国際映画祭女優賞にあたる銀熊賞、ゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ主演女優賞を受賞。ウディ・アレン監督による『ブルージャスミン』でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、近年ますます注目が集まる女優だ。ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』でも主要キャラを演じている。水の中で生きる謎の生物アメリカ政府の極秘研究所へ秘かに運び込まれた不思議な生きもの…。それはアマゾンで神のように崇められていたという。水の中で生きる半魚人のようおな謎の生き物“彼”は間もなく実験の犠牲になるという状況だが…隣人役に名優リチャード・ジェンキンス優しい隣人役ににリチャード・ジェンキンス。70歳を超えて未だ現役・名脇役と呼ばれる俳優だ。2001年にはじまったテレビドラマ「シックス・フィート・アンダー」で知られ、2009年には『扉をたたく人』ではアカデミー主演男優賞にノミネート。そして『シェイプ・オブ・ウォーター』でも助演男優賞にノミネートを果たした。同僚ゼルダをオクタヴィア・スペンサーイライザを暖かく支える同僚ゼルダを『ドリーム』のオクタヴィア・スペンサー。裁判映画『評決のとき』ではじめて映画に出演し、その後は地道に出演を続け、2011年、『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』でブレイク。アカデミー助演女優賞を受賞した。最近は『ドリーム』『gifted/ギフテッド』への出演や『ズートピア』では声優として活躍している。その他、イライザと恋に落ちる生き物の声は『パンズ・ラビリンス』をはじめデル・トロ監督作の常連ダグ・ジョーンズ、冷徹な政府調査官は『マン・オブ・スティール』のマイケル・シャノンが担当する。ヴェネツィアに留まらずアカデミー賞では13部門ノミネートヴェネツィア国際映画祭の金獅子だけではなく、『シェイプ・オブ・ウォーター』は、賞レース前哨戦でも既に16受賞、80ノミネートを果たし、特にアカデミー賞との親和性も高い放送映画批評家協会賞では、ぶっちきり史上最多となる14部門でのノミネートを果たしている。第75回ゴールデン・グローブ賞は、作品賞(ドラマ)、監督&脚本賞(ギレルモ・デル・トロ)、ドラマ部門主演女優賞(サリー・ホーキンス)、助演男優賞(リチャード・ジェンキンス) 、助演女優賞(オクタヴィア・スペンサー)、作曲賞(アレクサンドル・デスプラ)とノミネートされ、監督賞と作曲賞を受賞した。そしてアカデミー賞では、作品賞、監督賞(ギレルモ・デル・トロ)、主演女優賞(サリー・ホーキンス)、助演男優賞(リチャード・ジェンキンス)、助演女優賞(オクタヴィア・スペンサー)、脚本賞(ギレルモ・デル・トロ)、作曲賞、編集賞、衣裳デザイン賞、美術賞、撮影賞、音響編集賞、録音賞と、最多13部門のノミネートを果たした。『シェイプ・オブ・ウォーター』あらすじ舞台はアメリカとソビエトの冷戦時代の1962年。清掃員として政府の極秘研究所に勤務するイライザ(サリー・ホーキンス)は孤独な生活を送っていた。そんな彼女の生活だったが、ある出来事を機に永遠に変わってしまう。同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と一緒に極秘の実験を見てしまったのだ。人間ではない不思議な生き物との言葉を超えた愛。それを支える優しい隣人らの助けを借りてイライザと“彼”の愛はどこへ向かうのか…。【作品詳細 】『シェイプ・オブ・ウォーター』原題:The Shape of Water公開日:2018年3月1日(木)より全国ロードショー監督・脚本・プロデューサー:ギレルモ・デル・トロ音楽:アレクサンドル・デスプラ衣装 : ルイス・セケイラ美術 : ポール・オースタベリー撮影:ダン・ローストセン出演:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、オクタヴィア・スペンサー、ダグ・ジョーンズ、マイケル・スツールバーグ、ローレン・リー・スミス、ニック・サーシー、デヴィッド・ヒューレット配給:20世紀フォックス映画(C)2017 Twentieth Century Foxシェイプ・オブ・ウォーターのアートブックも発売なお、映画の公開前、2018年2月9日に、キャラクターや小道具のデザインから撮影に至るまでフィルムメイキングの過程を網羅するアートブックも発売される。『ギレルモ・デル・トロのシェイプ・オブ・ウォーター混沌の時代に贈るおとぎ話ジーナ・マクインタイア[著]阿部清美[訳]発売:2018年2月9日A4変型(予定)/並製/ 168 頁オールカラー予価:本体3,800円+税発行元:DU BOOKS内容:・登場人物はこんな過去を抱えていた。デル・トロ監督による人物設定詳細資料・セットの一部には葛飾北斎の神奈川沖浪裏が隠れている。・クリーチャー制作のヒントとなった日本画。・特殊メイクへのとてつもないこだわり。・主要俳優陣やアレクサンドル・デスプラ(音楽)をはじめとする制作スタッフの貴重なコメント大公開。・超貴重、デル・トロの創作ノートより、一部公開。
2017年09月16日オーストリアのワイングラスカンパニー「リーデル」を展開するRSNJapanから、4色のパステルカラーで人気の脚なしワインタンブラーセット『ハッピー・オー』の新たなカラーバリエーション『ハッピー・オーVol.2』が発売しました。ワインの楽しさ広がる!気軽に使えるワインタンブラーのセットとして人気の『ハッピー・オー』。これまでの4色(レッド、グリーン、ブルー、イエロー)に加え、新たにシナバーレッド、オレンジ、パープル、アジュールブルーが仲間入りしました。ふっくらとした卵型の形状は、ワインの香りを最大限に引き出すためのもの。冷茶などのソフトドリンクでもその機能を発揮します。水を入れるとグラス底部の色が反射し、食卓を彩るアクセントになります。倒れにくく持ち運びにも便利で、ピクニック、パーティー、旅行にと、どんな場面でも活躍。口当たりのよい薄い飲み口ながら、食器洗浄機が使用可能なのも嬉しいポイントです。商品概要発売日:2017年8月2日(水)シリーズ名:リーデル・オー<リーデル・オー>ハッピー・オーVol.2品番:5414/88サイズ:H96mm/320ml本体価格:10,000円(税込価格10,800円)クリスタルガラス製マシンメイドドイツ製「リーデル・オー シリーズ」商品ページ取扱い店舗リーデル直営店舗、リーデル公式オンラインショップ、および全国のお取扱い百貨店・専門店リーデル公式オンラインショップ※店頭に在庫がない場合もありますので、ご来店前に直接店舗へお問合せください。
2017年08月09日オーストリアのワイングラスカンパニー「リーデル」を展開するRSNJapanから、コニャックやウイスキーのボトルをモチーフにした3種のデカンタ『リーデル・エムコレクション』が8月2日(水)より発売しました。ワインを穏やかに空気と触れ合わせ、飲み頃の状態へと導く『リーデル・エムコレクション』のどこか懐かしさを感じるクラシカルなフォルムは、器としての価値も高く評価された100年前のコニャックやウイスキーのボトルに着想を得てデザインされました。優しい丸みを帯びたフォルムは、ワインを穏やかに空気と触れ合わせ飲み頃の状態へ導きます。長期熟成タイプの赤ワインや若い白ワインに、特におすすめです。ワインをしっかりと空気に触れ合わせることができるダブルデカンタ、ショックデカンタなど、ユニークな機能を併せ持つデカンタが人気となる一方で、シンプルで使いやすいデカンタを求める声も聞かれます。この『リーデル・エムコレクション』は、基本に立ち返り複雑な機能を排除したデカンタで、初心者にも安心して使えます。商品概要<デカンタ>マコン品番:2017/01サイズ:H210mm/1425ml本体価格:20,000円(税込価格21,600円)クリスタルガラス製ハンドメイドスロバキア製<デカンタ>マルヌ品番:2017/02サイズ:H200mm/1894ml本体価格:20,000円(税込価格21,600円)クリスタルガラス製ハンドメイドスロバキア製<デカンタ>マルゴー品番:2017/03サイズ:H153mm/1680ml本体価格:20,000円(税込価格21,600円)クリスタルガラス製ハンドメイドスロバキア製取扱い店舗リーデル直営店舗、リーデル公式オンラインショップ、および全国のお取扱い百貨店・専門店リーデル公式オンラインショップ※店頭に在庫がない場合もありますので、ご来店前に直接店舗へお問合せください。リーデル公式ブランドサイト
2017年08月08日シャネル(CHANEL)が、新作フレグランス「ガブリエル シャネル」を2017年9月1日(金)より発売。4つの"白い花"でガブリエル・シャネルの魅力を表現“ガブリエル”は、シャネルの創始者・ココ シャネルが出生時に与えられた名前。女性としてのエレガンスと自由なスプリットを持ち合わせ、時代を切り開いていった彼女の強く可憐な姿を、4つの白い花々で表現した。4種類の白い花々それぞれの個性が美しいハーモニーを奏でる。朝の日差しのように爽やかなオレンジ フラワーは、みずみずしさを演出。ジャスミンの上品な香りは、いつまでも優しく包み込んでくれる。イラン イランは、どこかオリエンタルで魅惑的なムードを漂わせて。そして、南仏で育ったチュベローズ(月下香)は、そのセンシュアルで甘美な香りで、女性らしい魅力を引き出してくれる。「ガブリエル・シャネル」の世界を体験できる限定イベントまた、新作フレグランス「ガブリエル・シャネル」の世界を体感できるイベントが、2017年9月29日(金)から10月1日(日)まで東京ミッドタウンにて開催される。14年ぶりにシャネルから登場したこの新しい香りを、自由に試したり購入することができるほか、香りに使用されている花々のエッセンスを体験したり、フレグランス スペシャリストによる香りのカウンセリングを受けたり、ボトルをモチーフにしたスペシャルフォトブースで写真撮影を楽しんだりすることが出来る。詳細ガブリエル シャネル オードゥ パルファム発売日:2017年9月1日(金)価格:・50mL 13,000円+税 / 14,040円+税・100mL 18,500 円+税 / 19,980円+税■先行発売・8月19日(土) NEWoMan店・GINZA SIX店■期間限定イベント開催期間:2017年9月29日(金)~10月1日(日)時間:11:00~19:00 ※9月30日(土)は11:00~22:00まで。会場:東京ミッドタウン アトリウム住所:東京都港区赤坂9-7-1入場無料【問い合わせ先】シャネル(香水・化粧品)TEL:0120-525-519
2017年07月15日フランスのアヌシーで開催された国際アニメーション映画祭で、『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督が90分の特別講義を行った。観客との質疑応答のコーナーで、デル・トロ監督はいままでに監督を断った作品の中で、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を「唯一後悔している作品」と語った。2004年に製作された『ハリポタ』シリーズの3作目である同作は、前2作を監督したクリス・コロンバスが降板し、新たな監督を探すことに。そこへデル・トロ監督に白羽の矢が立ったのだが、当時は後に代表作と評されることになる『ヘルボーイ』に着手していたのと、前2作がデル・トロ監督から見て“ハッピー”で“明るすぎる”トーンでありすぎるため、興味を持てなかったということから、友人であるアルフォンソ・キュアロン監督が監督の座に就くことになったのだそうだ。しかし、同作は「『ハリポタ』シリーズの最高傑作」として挙げられるほどの人気と評価を得た。トーンも前2作とは打って変わってダークさが増し、デル・トロ監督が「これなら監督してみたかった!また声を掛けてくれたらぜひやりたい」とワーナーにラブコールを送ったほど。残念ながら再び声が掛かることはなかった。(Hiromi Kaku)
2017年06月28日ギレルモ・デル・トロ監督の蒐集物を紹介する展覧会の公式ガイドブックの邦訳版が、2017年7月7日(金)より限定3,000部で発売される。『パシフィック・リム』や『クリムゾン・ピーク』などの作品を手掛けた映画監督ギレルモ・デル・トロ。怪物やモンスターなど奇妙奇天烈な物品を“荒涼館”と呼ばれる自宅に蒐集していることでも知られ、その特殊な蒐集物を披露する展覧会「ギレルモ・デル・トロの怪物の館」がロサンゼルス・カウンティ美術館とミネアポリス美術館にて開催され、大きな話題を呼んだ。展覧会の公式ガイドブックを邦訳した本書には、荒涼館に飾られた物品の写真や、デル・トロ自ら選び抜いた各美術館所蔵の作品、デル・トロへのインタビュー、怪物論などの論考が収録されている。さらに、日本版オリジナルコンテンツとして、ホラー漫画家の伊藤潤二が描き下ろしたイラストとインタビュー、翻訳者による展示会レポも加わり、充実の内容となっている。なお、残念ながら日本での開催は未定だが、展覧会は2017年9月30日(水)から2018年1月7日(日)まで、カナダのオンタリオ美術館にて開催されることが決定している。今後も注目されること間違いなしのギレルモ・デル・トロの世界を本書で体感してみては。【詳細】「ギレルモ・デル・トロの怪物の館 映画・創作ノート・コレクションの内なる世界」発売日:2017年7月7日(金)価格:3,800円+税サイズ:A4 168ページ オールカラー発行元:DU BOOKS
2017年06月24日シャネル(CHANEL)の歴史やアイデンティティーを紐解くフィルムプロジェクト「インサイド シャネル(INSIDE CHANEL)」から、第十八章「ガブリエル 真の反逆者」が公開された。本作では、ココ・シャネルの愛称で知られたメゾンの創業者ガブリエルと、彼女を伝説にまで押し上げたクリエーションについて新しい洞察を提示。この章にスポットライトを当てることで、これまでに公開された過去17本の作品をさらに深く読み取ることができる。モノクロのフィルムには、「選択」「願望」「あるべき姿」という3つの信念のもと、直感で未来へと突き進むガブリエルの姿が描かれている。自由への渇望や反逆心を創作のインスピレーション源とし、アヴァンギャルドな魂を持ち続けることで独自のスタイルとルックを生み出したガブリエル。ファッションに革命をもたらしただけでなく、ジュエリーやフレグランスの伝統的なコードをも揺るがした彼女の生き方をつぶさに見ることができる。さらに、「誰もが知るブラックジャケットはどのようにして誕生したのか?」「マリリン・モンローと彼女が愛したシャネルN°5に隠された秘密とは?」など、時代を超えて愛されるメゾンの名品についても言及されている。シャネルは、2017年を通して創業者のファーストネーム・ガブリエルにフォカース。「反逆心」「自由」「情熱」「アリュール」という彼女を象徴する4つの価値観をテーマにしたショートフィルムを順次公開していく。また、ガブリエルの名を冠したバッグ「ガブリエル ドゥ シャネル」を2017年春夏プレタポルテコレクションで発表した他、秋には新しいフレグランス「ガブリエル シャネル」のローンチも予定されている。動画引用元: (シャネルオフィシャルYouTube:
2017年03月07日ベルギーの北部に位置する都市アントワープ発のラグジュアリーなチョコレートブランド「デルレイ(DelReY)」が、2016年のクリスマスに贈るのは、クリームブリュレやビスキュイ、ヘーゼルナッツムースが層になった濃厚な味わいのクリスマスケーキ「ノエル デルレイ」だ。「デルレイ」と言えば、ダイヤモンドのフォルムを模した、まさに宝石のような華やかでフレーバー豊かなショコラがアイコニック。ダイヤモンド取引の中心地として栄え、またファッションの最先端を行く都市としても有名な発祥地のアントワープの文化を背景にしたブランドだ。デルレイのショコラを味わえるのは、アントワープ本店以外では、世界で日本だけ。ショコラは全て本店でひとつひとつ丁寧に作られている。スタイリッシュでシックなムードの「ノエル デルレイ」は、サクサクとした食感のヘーゼルナッツのフォンダンとダークチョコレートの絶妙なバランスが特徴的。チョコレートブランドならではの奥行きのあるチョコレートの味わいを堪能できる大人のクリスマスケーキに仕上がった。直径約12cm、価格は6,480円。11月14日(月)より、デルレイ直営店「デルレイ銀座ショコラトリー」にて、11月25日(金)からは、同日オープン予定の「デルレイ銀座 パティスリー」にて、来店または電話で予約開始となる。全国百貨店では予約受付中だ。(text:cinemacafe.net)
2016年11月15日『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督がドリームワークスとタッグを組み、自ら執筆した原作を基にアニメーション・シリーズに初挑戦した「トロールハンターズ」が、Netflixにて12月23日(金)より世界同時配信されることが決定。日本語版予告編とキービジュアルが解禁となった。小さな町に住む、ごく普通の高校生ジム。ある日、通学途中に不思議なお守りのバッジを拾ったことで彼の運命は急展開。学校生活を忙しくこなしながら、善良なトロールたちの文明と人類の平和を守る。人類初の“トロールハンター”として、何百年も続くトロール族の戦いに挑むことに――。『パシフィック・リム』『パンズ・ラビリンス』『クリムゾン・ピーク』など、数々のヒット作を監督し、近年『カンフー・パンダ3』をはじめアニメーション作品のプロデューサーとしても活躍するギレルモ・デル・トロ。幻想的な世界観と独特の映像美を得意とするヒットメーカーが、ドリームワークス・アニメーションとタッグを組み、自ら原作した小説を初めてアニメーションシリーズ化。デル・トロはエグゼクティブ・プロデューサーほか、共同監督・脚本も務め、壮大な冒険ファンタジーを描き出す。英語版で主人公ジム役の声を務めるのは、今年6月に急逝した『スター・トレック』シリーズのアントン・イェルチン。主人公を手助けする善良なトロールには、『トイ・ストーリー2』のケルシー・グラマー、敵対するトロールには、『パシフィック・リム』『ヘルボーイ』シリーズのデル・トロ監督作品の常連ロン・パーマーと豪華な布陣。このたび公開された日本語版の予告編では、人間世界とその地下に広がるトロール文明の2つの世界で、主人公ジムが戦う決意を固め、仲間たちと邪悪な敵に立ち向かう様子が描かれている。冒険、友情、初恋、親子愛、さまざまな要素が詰まった家族で楽しめるアニメを、この年末に楽しんでみては?Netflixオリジナルアニメ「トロールハンターズ」は12月23日(金)よりNetflixにて世界同時配信開始。(text:cinemacafe.net)
2016年10月17日2016年秋、オーストリアのワイングラスカンパニー「リーデル」を展開するRSN Japaから、テーブルにも掛けられる画期的な『アヤム』デカンタが発表されるという情報をキャッチ。秋の夜長を素敵に楽しめそうです。インドネシア原産の希少な鶏(アヤム・セマニ)に着想を得てデザイン『アヤム』デカンタは、インドネシア原産の希少な鶏(アヤム・セマニ)に着想を得てデザインされています。機能美を極めたワインツールとしてテーブルを個性的に演出。無色透明のクリスタルを使用した『アヤム』のほか、ブラッククリスタルをあしらった『アヤム ブラック』、ホワイトクリスタルをあしらった『アヤムホワイト』と共に計3種類のラインナップがあります。リーデルの熟練のガラス職人は、型を一切使わず、空中で形を整えるフリー・ブロウン(宙吹き)という技術で『アヤム』デカンタを成形しています。ボトルからデカンタへ、ワインの移し替えをしやすい幅のある注ぎ口は、さらに幅の広い底部へとつながり、ワインがデカンタを伝う間にも、ワインを十分に空気に触れさせることができます。先細で丸まった持ち手は、アヤムにもう一つの機能を加えています。この持ち手部分は、テーブルの端に掛けられる形状になっているのです。限られたスペースを有効に活用し、ワインを移すときとグラスに注ぐとき、共に効率的にデカンティングをすることもできる画期的なデザインは、「形状は機能に従う」というリーデルの理念を体現しています。「アヤムの開発では、リーデル創業260周年の記念になるような、これまでの概念を覆すデザインを目指しました」と、リーデル家11代目当主マキシミリアン・リーデルは語ります。画期的な機能と、ユニークなデザインを併せもつ『アヤム』デカンタは、ワンランク上のテーブルトップを実現する、究極のおもてなしツールとして活躍してくれます。リーデル公式オンラインショップ
2016年09月26日リブート版『プレデター』に、ベニチオ・デル・トロが主演することになりそうだ。デル・トロは現在、20世紀フォックスと話し合いを進めている段階。監督には『アイアンマン3』『キスキス,バンバン』のシェーン・ブラックが決まっている。ブラックは、87年のシュワルツェネッガーの『プレデター』に、俳優として出演している。その他の情報デル・トロの最新作は、昨年日本公開されたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『ボーダーライン』。その続編にあたる『Soldado』にも出演が決まっている。続編は、ヴィルヌーヴに代わり、ステファノ・ソリマが監督する。また最近、『スター・ウォーズ/エピソード8』を撮り終えたところだ。一方ヴィルヌーヴは、現在『ブレードランナー』を撮影中。彼の最新作『メッセージ』は、ヴェネツィア映画祭と現在開催中のトロント映画祭で上映された。文:猿渡由紀
2016年09月13日激しく足を打ち鳴らす音と手拍子、掛け声の余韻がいつまでも耳に残る…。そんなフラメンコの舞台『「フラメンコ・カフェ・デル・ガト』が大阪・サンケイホールブリーゼで幕を開けた。同作は、湖月わたる、水夏希、原田薫で結成された「BAD GIRLS」が、異国のダンスに挑戦する「ダンス・レジェンドシリーズ」の第3弾。今回は、スペイン人舞踊家でマリア・パヘス舞踊団第一舞踊手のホセ・バリオスが構成・演出・振付を手掛けた。「BAD GIRLS」のメンバーに、元宙組男役スター緒月遠麻、ダンサー大貫勇輔を迎え、皆、マドリッドで約1ヵ月間の稽古を積んだという。そのメンバーにスペインから招聘した女性ひとり、男性4人の若手実力派のフラメンコダンサーが加わった。「フラメンコ・カフェ・デル・ガト」チケット情報1幕目は、スペインの酒場「カフェ・デル・ガト」で、長女ローラ(湖月)、次女カルメン(緒月)、弟ルイス(大貫)ら兄妹がフラメンコを踊り始める。そこへ仲間を連れた闘牛士が登場。スペイン人を含めたキャスト全員が踊り、その迫力、華麗さに目は釘づけになった。日本人女性キャストは、踊りながらマントン(大型のショール)を回したり、アバニコ(扇)を振ったり、難しい小道具も使って美しく優雅に見せる。大貫はスピーディにステップを踏み体の切れも抜群だ。日本人キャストは皆、フラメンコ初挑戦だが、スペイン人キャストに引けを取らない。「ダンスのジャンルが違っていても『核』があれば踊りこなせる」と、大貫が取材で語った言葉を全員が体現している。ローラは闘牛士に心を奪われ、女たらしの彼と付き合うことを許さないルイスは怒り狂う。ルイスと闘牛士がバストン(杖)で地面を激しく叩き合って闘うシーンは、そのバストンの音、ダンサーが奏でる箱型の打楽器カホンのリズム、ダンサーが足で床を鳴らす音が、大雨のように舞台を打ち続け強烈な印象を残す。さらに、闘牛士を誘惑するマリア(原田)まで現れ、店の主人アナ(水)は混乱した状況を収めようとするが…。意外な結末は見てのお楽しみだ。第2幕は、アンダルシアを舞台に、キャストが各地を旅するようにフラメンコで表現するショーが展開。土地によって違う独特の音楽や踊りが堪能できる。日本人女性キャストが、アルメリアでパンツスーツを着てジャズダンスを踊る場面は、マニッシュで「BAD GIRLS」らしい魅力が満載だ。また、スペイン人キャストがセルビアで踊るシーンは、一秒ごとに振付けをしているかのような緻密で繊細な手と足さばきに圧倒される。息をするように踊り、大地を踏みしめて力強く生きることがフラメンコだと実感した。日本、スペインの両キャストが美しく調和しそれを伝えてくれた。この後、6月29日(水)から7月4日(月)まで東京芸術劇場 プレイハウスで上演される。チケットは発売中。取材・文:米満ゆうこ
2016年06月27日シャネル(CHANEL)が5月、ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)が愛した花である“カメリア”をテーマにした16年ビジューアイウエアコレクションを発売する。今年で4年目を迎えた同コレクション。今回は、ロマネスクとバロックの色調を取り入れた個性溢れるデザインに仕上げられた。テンプルにはどれも、ガブリエル・シャネルが愛したカメリアの花をモチーフにした細工があしらわれ、ゴールドメタルやシルバー、ルテニウムといったフレームに調和する様々な色を手作業でエナメル着色したものと、レリーフ効果を高めるラッカー加工の2種類のカメリアとともに、小さなCCマークがさりげなく施されている。サングラスでは、細いシェイプのキャットアイ、丸みのあるキャットアイ、マキシスクエア、レトロバタフライの4種類を用意。オプティカルフレームは2スタイルで展開され、カラーはインテンスブラック、バーガンディー、ネイビーブルー、べっ甲、シーグリーン、グレーなどのカラーが用意された。なお、同コレクションではすべてのアイテムに金属の品質を保証するホールマークが刻印されている。動画引用元: (シャネルオフィシャルYouTube:
2016年04月14日