“茶の湯”をテーマにした特別展「京(みやこ)に生きる文化 茶の湯」が、10月8日(土)より京都国立博物館にて開催される。特別展「京に生きる文化 茶の湯」 チケット情報いまに繋がる茶の湯の原形は、平安時代末頃に中国からもたらされた。茶の湯は、鎌倉時代、南北朝時代、室町時代と時代が進むなかで徐々に和様化し、現在では日本文化を象徴するものとして世界で認知されている。現在でも、茶道の家元や茶家の多くが京都を本拠としており、京都はそうした茶の湯の歴史のなかで、中心的な役割を果たしてきた。本展では、京都にゆかりのある各時代の名品を通して、今なお茶の湯が生きる、千年のみやこ・京都を中心とした茶の湯文化を紹介する。中でも、茶の湯の茶碗の最高位ともよばれる、国宝「大井戸茶碗 銘喜左衛門」の展示や、喜左衛門と並び称され、秀吉が愛用したとされる重要文化財「大井戸茶碗 銘筒井筒」の数十年ぶりとなる関西での公開は見逃せない。また、400年、禅の心をもって守り伝えられてきた名碗。世界に三碗現存するうち、京都・龍光院所蔵の国宝「曜変天目」が10月8日(土)から23日(日)まで公開。さらに、宋の皇帝・徽宗(きそう)筆とつたわる宮廷絵画の傑作、国宝「桃鳩図」が11月3日(木・祝)から6日(日)の4日間、期間限定で公開される。豊臣秀吉の「黄金の茶室」や千利休の「わびの茶室」が再現展示されるので、時代ごとの喫茶の場をぜひ体感してほしい。なお、本展と京都国立博物館での呈茶サービスがセットになった観覧券も販売。表千家不審菴、裏千家今日庵、武者小路千家官休庵、藪内家燕庵の協力を得た呈茶が楽しめる。お土産に、京都国立博物館公式キャラクター・トラりんとコラボした京都・老松の和菓子もプレゼント。チケットは発売中。
2022年08月29日2022年10月6日(木)~10月16日(日)半田赤レンガ建物「京都嵐山オルゴール博物館実行委員会」は、オルゴールの企画展として、『オルゴール博物館展in半田赤レンガ建物』を10月6日(木)より、半田赤レンガ建物で開催します。当展覧会では、会場2フロアを使用し、博物館ブースとして、約50点のオルゴールコレクションをご紹介し、併設でオルゴールショップも期間限定でOPEN致します。今回、世界最古のオルゴールを初め、オルゴール黎明期に製作された宝飾、時計、小物。シリンダーオルゴール、ディスクオルゴール、オートマタ(自動人形)、蓄音機、大型自動演奏楽器などのオルゴールの様々な姿を通して自動演奏楽器の歴史を紹介します。当展覧会は、いままでのみなさんのオルゴールのイメージを覆す企画展として、お楽しみいただけます。また京都嵐山オルゴール博物館より出張にて、名物館員佐野による実演、解説も魅力の一つです。今回は、Makuake様にご協力頂き、ギド・リュージュ氏より譲り受けた、貴重なアンティークオルゴールの修復を行い、本イベントで展示するためのプロジェクトの立ち上げが決定しています。※お客様が安心してご来場いただけますように、ご入場前にお客様の体温確認・マスク着用のお願いや、スタッフの検温等による体調管理の徹底など、万全の新型コロナウイルス感染防止対策を講じます。| The Exhibition Of Or : 開催概要タイトル:京都嵐山オルゴール博物館展in半田赤レンガ建物~古人(いにしえびと)から子供達へ音色の架橋~期間:2022年10月6日(木)~16日(日) 11日間開館時間:平日10:00~19:00(最終入館時間18:00)土日祝9:30~21:00(最終入館時間20:00)開催場所:半田赤レンガ建物(愛知県半田市榎下町8番地)主催:京都嵐山オルゴール博物館実行委員会後援:半田市・半田市教育委員会・在日スイス大使館協力:半田赤レンガ建物・株式会社トヨタエンタプライズ入場料:大人¥1,000シニア¥900(60歳以上) 中高生¥600※小学生以下無料(保護者同伴)イベント公式サイト: Makuake特設サイト: 本展の魅力魅力①世界最古のオルゴールの特別展示決定!魅力②オルゴール博物館展として、半田市で初開催!魅力③京都嵐山オルゴール博物館より出張にて、名物館員佐野による実演、解説決定!100年の時を超えて ”つなぐ” 、アンティークオルゴール修復プロジェクト!! 決定今回、Makuake様にご協力頂き、【100年の時を超えて ”つなぐ” 、アンティークオルゴール修復プロジェクト!!】の立ち上げが決定しました。京都嵐山オルゴール博物館の思い「次の世代の子供たちへ語り継いでいく事」とギド・リュージュ氏の思い「世界中の人々に愛されてほしい」をしっかりと形にしていきたいと考えております。ただ、100年以上経過したオルゴールや自動演奏楽器は、定期的なメンテナンス以外にオーバーホール、金属の経年劣化した部品の製作交換、フイゴの皮交換など、様々な修復を行う必要があります。特に、オートマタは、1800年代中頃から1900年代初頭に製作されたもので、ゼンマイを動力に動く人形です。人形が身に着ける服は、当時の流行を反映したもので、服飾文化を後世に伝える重要なものです。しかし、動かすと服が傷み、動かさなければうまく動かなくなるという管理上のジレンマがあります。また、人間のように自然にやわらかく動く瞼などにはガット(動物の腸)等の特殊な素材を使用して製作されており、動かし続けると劣化しやすく、張り替えには特殊な職人の技術も必要です。この人類の宝ともいうべきオートマタをはじめ、沢山のオルゴールを良好な状態で保つためには今、大掛かりな修復が必要と考えています。▶Makuake様を通して、集まった応援購入の使用用途●皆さんに100年以上前の音色を楽しんで頂くためのオルゴール修復費●より多くの人々にオルゴールの音色を聞いて頂き、楽しんで頂き、愛して頂くための全国巡回企画展を実施計画中。<プロジェクト詳細>Makuake特設サイト 注目の作品世界最古のオルゴールロッホマンオリジナルNo.172バードケージ画家オルゴール博物館展プレスリリース_0825.pdf : 本件に関するお問合せ京都嵐山オルゴール博物館実行委員会080-3584-6934<お問い合わせ対応時間>会期前(8/25~10/5):10:00~17:00(土日祝日を除く)会期中(10/6~10/16):平日10:00~19:00/土日祝09:30~21:00 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年08月25日「博物館でアジアの旅 アジア大発見!」が、東京国立博物館 東洋館にて2022年9月21日(水)から10月16日(日)まで開催される。東洋館を舞台に“発見”の物語を辿る東京国立博物館の「博物館でアジアの旅」は、今回で9回目を迎える秋の恒例企画。東洋の美術・工芸・考古遺物が集う「東洋館」を舞台に、テーマに沿った名品を館内随所に展示するイベントだ。2022年のテーマは「発見」。19世紀末から20世紀初頭の、ヨーロッパや日本の学術探検隊による発見とその物語や、作品にまつわる知られざるエピソード、改めて資料を見つめることで明らかになった新知見などを、東洋館に集まったコレクションの伝来を辿りながら紹介する。中国最大の石窟寺院で発見された「二菩薩立像」中国西北部の甘粛省(かんしゅくしょう)に位置する中国最大の石窟寺院・敦煌莫高窟(とんこうばっこうくつ)で発見された絵「二菩薩立像(にぼさつりゅうぞう)」。1900年に洞窟・蔵経洞(ぞうきょうどう)が発見されたのち、1908年にフランス人の探検家ペリオが赴き、この絵を収集した。“兄弟作品”が見つかった重要文化財「五龍図巻」雲や岩の間にからみあって見え隠れする5匹の“龍”が、激しく波立つ水面や水量を増して流れ落ちる滝と共に描かれた重要文化財「五龍図巻(ごりゅうずかん)」は、歴史に名高い龍の図の名手・陳容筆と伝えられたもの。近年の調査研究により、本作品の兄弟ともいえる作品数点が、アメリカの複数の美術館に所蔵されていることが明らかになった。本作品はその中でも貴重な一作といえよう。高橋由一が清朝・南京から持ち帰った「緑釉龍文軒丸瓦」「緑釉龍文軒丸瓦(りょくゆうりゅうもんのきまるがわら)」は、龍の姿が彫られた円形の瓦。日本における洋画の先駆者・高橋由一が、遣清貿易使節団の一員として清朝の地を歴訪した際に南京で得たもので、裏面には自らの目でアジアを“発見”した興奮が綴られている。ホータン王国の「如来像頭部」、西域における最古の金銅仏第一次大谷探検隊が、かつて仏教王国として栄えたホータン王国(現在の中華人民共和国新疆ウイグル自治区)で発見した「如来像頭部(にょらいぞうとうぶ)」。溶けた青銅を型に流し込み、金メッキを施した金銅仏で、西域における最古の作例とされる貴重な作品だ。“獣”の意匠が謎を呼ぶ「獣面装飾付鉄剣」やベトナム茶陶もさらに、起源をめぐって今なお研究者を悩ませる「獣面装飾付鉄剣(じゅうめんそうしょくつきてっけん)」や、明時代の漆芸を再認識させる漆器「松竹梅填漆合子(しょうちくばいてんしつごうす)」、赤を基調に緑や金の上絵具で細やかな文様を付したベトナムの茶陶で、重要美術品にも指定されている「紅安南唐草文茶碗(べにあんなんからくさもんちゃわん)」などを間近で見ることができる。【詳細】博物館でアジアの旅アジア大発見!会期:2022年9月21日(水)~10月16日(日)会場:東京国立博物館 東洋館住所:東京都台東区上野公園13-9開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。休館日:月曜日、10月11日(火) ※10月10日(月・祝)は開館。観覧料:一般 1,000円 / 大学生 500円※総合文化展観覧料で観覧可能。※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上は無料。入館の際に年齢のわかるものを提示する。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などを提示する。※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間等は、今後の諸事情により変更する場合がある。詳細は東京国立博物館ウェブサイト等を要確認。【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:050-5541-8600
2022年08月22日英国アンティーク博物館BAM鎌倉が、2022年9月23日(金・祝)、神奈川・鎌倉にオープン。建築は隈研吾の設計による。全4フロアで英国アンティークを紹介英国アンティーク博物館BAM鎌倉は、100年以上の歴史をもつ本物のアンティークを紹介する博物館だ。1階から4階までの全4フロアから構成され、それぞれ時代やテーマの異なるアンティークを展示する予定です。各フロアは、ヴィクトリア時代やシャーロック・ホームズなど、それぞれに異なるテーマに沿った空間でコーディネート。さらに、グランドフロアではヴィンテージのロンドンタクシーも目にすることができます。英国アンティーク博物館BAM鎌倉の建築の設計を手がけたのは、隈研吾。アンティークの展示空間とマッチするよう、すべての窓をなくしシンプルに整えるとともに、鎌倉の伝統文化を象徴する鎌倉彫を着想源に、ヒノキを用いたファサードを採用。【詳細】英国アンティーク博物館BAM鎌倉オープン日:2022年9月23日(金・祝)住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下1-11-4-1開館時間:10:00~17:00※開館時間は変更となる場合あり休館日:月曜日(祝日の場合は開館)アクセス:JR横須賀線「鎌倉駅」東口より徒歩7分【問い合わせ先】TEL:0467-84-8689
2022年08月10日東京国立博物館「博物館でアジアの旅」は、今年で9回目を迎える秋の恒例企画です。東洋の美術・工芸・考古遺物が集う「東洋館」を舞台に、毎年独自のテーマを掲げ、それにちなんださまざまな作品を館内随所に展示します。博物館でアジアの旅今年のテーマは「発見」です。19世紀末から20世紀初頭の、ヨーロッパや日本の学術探検隊による発見とその物語、作品にまつわる知られざる発見のエピソード、改めて資料を見つめることで明らかになった新知見など、東洋館に集まったコレクションの伝来をたどりながら、さまざまな「発見」をご紹介します。小冊子(*1)と「博物館でアジアの旅2022 調査ノート」(*2)を手に、東洋館の魅力を再発見する旅へお出かけください。*1 ミュージアムショップにて販売予定。*2 会期中、東洋館インフォメーションで無料配布予定(数に限りがございます)。当館ウェブサイトからもダウンロードできます。●主な展示作品● ※すべて東京国立博物館蔵。展示期間の記載が無い作品は、通期でご覧いただけます。東洋館の各展示室では、「発見」にまつわる作品のそばに「博物館でアジアの旅 アジア大発見!」の札を添えています。ご観覧の目印としてお役立てください。【東洋館3室】二菩薩立像(にぼさつりゅうぞう)中国、敦煌莫高窟蔵経洞(とんこうばっこうくつぞうきょうどう)五代十国~北宋時代・10世紀ペリオ探検隊将来品 ギメ東洋美術館交換品敦煌莫高窟(とんこうばっこうくつ)は中国西北部の甘粛省(かんしゅくしょう)に位置する中国最大の石窟寺院です。1900年に蔵経洞(ぞうきょうどう)が発見され、1908年にフランス人の探検家ペリオがこの地に赴き、この絵を収集しました。2枚の麻布を継いで菩薩像2尊を描き、その下に男女の供養者坐像各3体、銘文を書くための欄、そして短冊形があります。また上辺には羂(わな)と呼ばれるパーツが残っており、のれんのように棒を通してこの絵を掛けたことがわかります。二菩薩立像【東洋館8室】重要文化財 五龍図巻(ごりゅうずかん)中国、伝陳容(ちんよう)筆 南宋時代・13世紀激しく波立つ水面、雲や岩の間にからみあって見え隠れする5匹の龍、水量を増して流れ落ちる滝を描きます。歴史に名高い龍の図の名手、陳容筆と伝えられました。近年の調査研究により、本作品の兄弟ともいえる作品数点が、アメリカのいくつかの美術館に所蔵されていることが明らかになりました。五龍図巻【東洋館4室】緑釉龍文軒丸瓦(りょくゆうりゅうもんのきまるがわら)中国 明時代・14~17世紀 高橋由一(たかはし ゆいち)氏寄贈日本における洋画の先駆者として知られる高橋由一は、慶應2年(1865)の冬から翌年の夏にかけて、遣清貿易使節団の一員として清朝の地を歴訪しました。本作品はその際に南京で得たものです。裏面には自らの目でアジアを発見した興奮が綴られています。緑釉龍文軒丸瓦【東洋館3室】如来像頭部(にょらいぞうとうぶ)中国、ホータン 3~4世紀 大谷探検隊将来品第一次大谷探検隊が、かつて仏教王国として栄えたホータンで発見したものです。溶けた青銅を型に流し込み、金メッキを施した金銅仏で、西域における最古の作例とされる貴重な作品です。如来像頭部【東洋館10室】獣面装飾付鉄剣(じゅうめんそうしょくつきてっけん)推定朝鮮 1世紀獣面の両脇に龍を従えた意匠は発見例が少なく、その起源をめぐって今なお研究者を悩ませ続けています。獣面装飾付鉄剣【東洋館5室】垂飾 平絹綾夾纈羅裂縫い合わせ(すいしょく へいけんあやきょうけちらきれぬいあわせ)中国、敦煌莫高窟曹氏帰義軍期敦煌・9~10世紀大谷探検隊将来品1912年に大谷探検隊により発見された祭壇の掛布です。吊るための輪が上部に縫い付けられ、幅は270cmを超えます。色は褪せてしまっていますが、1000年を超えてなお、当初の壮麗さを感じ取ることができます。異なる紋織(もんおり)や染めが施された22種類もの染織品を使用しており、敦煌の仏教荘厳(しょうごん)を伝える貴重な作例です。垂飾 平絹綾夾纈羅裂縫い合わせ【東洋館5室】幡 淡茶地花文夾纈平絹・淡茶地平絹縫い合わせ(ばん うすちゃじかもんきょうけちへいけん・うすちゃじへいけんぬいあわせ)中国、敦煌莫高窟 吐蕃~曹氏帰義軍期敦煌・8~10世紀大谷探検隊将来品敦煌莫高窟で発見された、幡と呼ばれる仏教荘厳に用いられた旗の断片です。かつては、上部に三角形の幡頭(ばんとう)、下部に細長い裂(きれ)を数枚重ねた幡足(ばんそく)をともなっていたようです。夾纈(きょうけち)とは、文様を彫った1組の板で裂を挟み、染料を注ぐ染色技法で、少しぼやけた輪郭がその特徴です。幡 淡茶地花文夾纈平絹・淡茶地平絹縫い合わせ【東洋館9室】松竹梅填漆合子(しょうちくばいてんしつごうす)「大明宣徳年製」銘中国 明時代・宣徳年間(1426~35)(10月2日<日>まで展示)器体に厚く漆を塗って文様を彫り、そこへ色漆を塗り込める填漆(てんしつ)という技法によって、蓋面には松竹梅が表されています。明時代の漆芸を再認識させる貴重な作品です。松竹梅填漆合子【東洋館5室】越窯址採集陶片(えつようしさいしゅうとうへん)中国・越窯 五代~北宋時代・10~11世紀 百瀬治氏・富美子氏寄贈(10月2日<日>まで展示)呉越国(ごえつこく)が北宋(ほくそう)王朝に納めるためにつくらせた越窯青磁の破片。その窯址は日本人によって発見されました。毛彫りの美しい装飾が見どころです。越窯址採集陶片【東洋館8室】行書王史二氏墓誌銘稿巻(ぎょうしょおうしにしぼしめいこうかん)中国、黄庭堅(こうていけん)筆 北宋時代・11世紀北宋の能書、黄庭堅の平生の字姿を伝える墓誌銘の草稿です。所狭しと捺(お)された印は、珍重されてきた証。中国書法の名品を鑑賞した近代の日本人も、巻末に眼福の喜びを認(したた)めています。行書王史二氏墓誌銘稿巻【東洋館12室】重要美術品 紅安南唐草文茶碗(べにあんなんからくさもんちゃわん)ベトナム 16世紀 岡野繁蔵氏旧蔵ベトナムで焼かれた「安南焼(あんなんやき)」のなかでも、赤を基調に緑や金の上絵具で細やかな文様を施したものは日本で「紅(べに)安南」と呼ばれ、茶陶としての魅力が新たに見出されました。紅安南唐草文茶碗■博物館でアジアの旅 アジア大発見!会期 : 2022年9月21日(水)~10月16日(日)会場 : 東京国立博物館 東洋館開館時間 : 9時30分~17時 ※入館は閉館の30分前まで休館日 : 月曜日、10月11日(火) ※10月10日(月・祝)は開館観覧料 : 一般 1,000円/大学生 500円※総合文化展観覧料でご覧いただけます。※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間等については、今後の諸事情により変更する場合がありますので、東京国立博物館ウェブサイト等でご確認ください。お問合せ : 050-5541-8600(ハローダイヤル)ウェブサイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月29日『死霊館』ユニバース7作目となる映画『アナベル 死霊博物館』(19)が、映像配信サービス・dTVで配信開始した。『ソウ』シリーズのジェームズ・ワン監督が手掛けた映画『死霊館』(13)から始まり、超常現象研究家のエド&ロレイン・ウォーレン夫妻が遭遇した実際の事件を基にしたホラーシリーズ「死霊館ユニバース」。その7作目となる同作は、『アナベル 死霊館の人形』、『アナベル 死霊人形の誕生』に続き、呪われた人形・アナベルをフィーチャーした第3弾。ウォーレン夫妻の娘・ジュディたちが夫妻の留守中、呪われた品々とともに厳重に保管されていたアナベルの封印を解いてしまう。アナベルをはじめ、夫婦が世界中で集めてきた悪魔・悪霊たちが解き放たれ、子供たちに襲い掛かる。今作の監督・脚本は、『アナベル 死霊館の人形』、『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』などで脚本を手掛けたゲイリー・ドーベルマンが担当。制作に名を連ねたジェームズ・ワンが「これはアナベル版ナイトミュージアム」と表現し、同シリーズでは珍しく年齢制限の指定がない作品となっている。
2022年07月26日国立科学博物館(東京・上野公園)では、著名な化石ハンターであるロイ・チャップマン・アンドリュースの中央アジア探検100周年を記念した特別展「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」を、2022年7月16日(土)から10月10日(月・祝)まで開催します。本展は、化石ハンターとして世界的に有名なロイ・チャップマン・アンドリュースが、1922年に大規模な調査隊を編成してゴビ砂漠へ探検を開始してからちょうど100年を記念した展覧会です。恐竜・哺乳類の貴重な化石標本や、世界の名だたる化石ハンターたちの探検・功績を紹介する、この夏イチオシの科学展覧会の決定版です。杉田智和さん釘宮理恵さん【音声ガイド】本展の音声ガイドナビゲーターには、声優の杉田智和さんと釘宮理恵さんがコンビで出演します。今回は、古生物学者を夢見る科博に訪れた女の子・エリコ(釘宮さん)が、ハカセ(杉田さん)の解説で本展を巡っていくストーリー仕立てでお届けします。息の合った掛け合いをお楽しみください!【オリジナルグッズ】モルモットが車になった世界を描く癒し系の人気パペットアニメ「PUI PUI モルカー」と化石ハンター展の特別コラボが実現しました。本展オリジナルデザインのキーホルダー・クリアファイル、Tシャツなどのグッズに加え、トレジャーモルカーがスコップを持って、「化石ハンターモルカー」としてグッズに登場します!その他にも、本展のみどころである「チベットケサイ」の親子ぬいぐるみ・定番のステーショナリーや、お土産にぴったりな、とんこつ味のインスタントラーメン「骨ラーメン(キリマルラーメン)」などの食品まで幅広いラインナップを取り揃えました。【杉田智和さん・釘宮理恵さんからのスペシャルコメント】■杉田智和さん コメント今回、音声ガイドのハカセ役とナレーションを担当しました。連なる歴史がどのような未来への軌跡を描くのか、是非とも会場へ足を運んで下さい。よろしくお願いします。<プロフィール>埼玉県出身。AGRS所属。主なアニメ出演作品は「銀魂」坂田銀時役、「ジョジョの奇妙な冒険Part2 戦闘潮流」ジョセフ・ジョースター役、「ONE PIECE」シャーロット・カタクリ役、「鬼滅の刃」悲鳴嶼行冥役など。「オビ=ワン・ケノービ」ハジャ・エストリー役(クメイル・ナンジアニ)、「モービウス」マイロ(マット・スミス)など、外画吹替え・ナレーションなどでも幅広く活動中。■釘宮理恵さん コメント本展にて、エリコ役を担当させていただきました釘宮理恵です。将来、古生物学者を目指すエリコの視点から、伝説的な化石ハンター、ロイ・チャップマン・アンドリュースさんの功績を辿ったり、様々な恐竜や古生物の化石をハカセと共に探っていきます。見逃せない展示も沢山ありますので、お友達やご家族と、長い長い歴史に想いを馳せながら楽しく見ていただけると嬉しいです。<プロフィール>熊本県出身。アイムエンタープライズ所属。アニメ「キングダム」可了貂役、「銀魂」神楽役、吹き替え「ストレンジャー・シングス 未知の世界」イレブン役など。【音声ガイドの内容を一部紹介!】・伝説の化石ハンターの誕生・アンドリュース、ゴビ砂漠への探検!・アンドリュースに続け、世界の恐竜ハンター・アンドリュースが追い求めた哺乳類の起源■音声ガイド詳細ナビゲーター :杉田智和(声優)、釘宮理恵(声優)解説時間 :約35分貸出価格(税込):1台 一般・大学生 ¥600、高校生以下 ¥550★展覧会オリジナルグッズ(一部)※価格はすべて税込み。※化石ハンター展特設ショップでは、商品のお持ち帰り袋は有料の紙袋(1枚税込み55円)になります。エコバッグのご持参を推奨いたします。※グッズ画像は一部イメージ画像です。【「PUI PUI モルカー」コラボグッズ(一部)】クッション(2,750円)クッション(2,750円)Tシャツ M/L/110/130/150(各3,520円~)Tシャツ M/L/110/130/150(各3,520円~)クリアファイル(385円)クリアファイル(385円)アクリルキーホルダー(全2種、各660円)アクリルキーホルダー(全2種、各660円)ステッカー(各330円)ステッカー(各330円)缶バッジ(各440円)缶バッジ(各440円)ビニールポーチ(1,265円)ビニールポーチ(1,265円)コルクコースター(385円)コルクコースター(385円)マスキングテープ(550円)マスキングテープ(550円)アクリルスタンド(全2種、各1,320円)アクリルスタンド(全2種、各1,320円)3Pマグネット(550円)3Pマグネット(550円)巾着(1,265円)巾着(1,265円)【展覧会オリジナルグッズ(一部)】チベットケサイぬいぐるみ 親(2,750円)本展の目玉展示であるチベットケサイのぬいぐるみ。リアルさも兼ねたふわふわの毛並みが可愛らしいアイテムです。チベットケサイぬいぐるみ 親(2,750円)マスク 化石シルエット(770円)化石ハンター展のキービジュアルの恐竜・哺乳類の化石のイラストが描かれたマスクです。マスク 化石シルエット(770円)キッズメッシュキャップ(全2種、各1,100円)チベットケサイモチーフと、恐竜・タルボサウルスをモチーフにしたブラウンとグリーンの2種展開のキャップです。キッズメッシュキャップ(全2種、各1,100円)文具セット(各880円)鉛筆・定規・消しゴムがセットになった文具セットです。本展オリジナルと手書き風イラストの2種。文具セット(各880円)化石てぬぐい(各1,650円)本展の恐竜・哺乳類の化石を描いたてぬぐい。バリエーション豊かな全3種類を用意しました。化石てぬぐい(各1,650円)キリマルラーメン(432円)化石ハンター展限定のオリジナルラーメンです。(とんこつしょうゆ味)キリマルラーメン(432円)★「化石ハンター展」オリジナルグッズや「PUI PUI モルカー」コラボグッズ商品の一部は、7月16日(土)9時より化石ハンター展オンラインストアでも発売します。URL: ※「PUI PUIモルカー」グッズは、会場内ショップ・オンラインストアとも各商品お1人様3個までとさせていただきます。7/19以降販売状況により変更になる場合があります。※転売目的でのご購入はご遠慮ください。※商品ラインナップ、商品名、価格、デザイン、仕様などは変更になる場合があります。【開催概要】●展覧会名 : ロイ・チャップマン・アンドリュースの中央アジア探検100周年記念特別展「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」●会期 : 2022年7月16日(土)~10月10日(月・祝)※会期等は変更になる場合がございます。●開館時間 : 9時~17時 ※8月5日(金)~14日(日)は9時~18時※入場は閉館時刻の30分前まで●休館日 : 9月5日(月)、12日(月)、20日(火)、26日(月)●入館料 : 一般・大学生 2,000円 小・中・高校生 600円(各税込み)●入場方法 : ご入場されるすべてのお客様は、事前に公式サイトで日時指定予約が必要です。当日、会場で販売する当日券での入場枠も設けていますがご入場までお待ちいただく場合や入場枠が完売した際は入場できません。●会場 : 国立科学博物館(東京・上野公園)〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20●主催 : 国立科学博物館、日本経済新聞社、BSテレビ東京●後援 : 駐日モンゴル国大使館●協力 : アメリカ自然史博物館、岡山理科大学、神奈川県立生命の星・地球博物館、群馬県立自然史博物館、高知大学、滋賀県立琵琶湖博物館、千葉県立中央博物館、兵庫県立人と自然の博物館、福井県立恐竜博物館、北海道大学総合博物館、瑞浪市化石博物館、美濃加茂市民ミュージアム、日経サイエンス、日経ナショナル ジオグラフィック●企画協力 : テレビ東京メディアネット●お問合せ : 050-5541-8600(ハローダイヤル)●公式サイト: ●公式SNS : @kasekihunters (Twitter、Facebook、Instagram)※今後の諸事情により、開館時間や休館日等について変更する場合がございます。最新情報は公式サイト等でご確認ください。※本リリースに掲載の広報用画像や取材をご希望の場合は、下記広報事務局までご連絡ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月15日2022年に創立150年という大きな節目を迎えた東京国立博物館。これを記念して、7 月20日(水)から5日間にわたり総合文化展を無料で観覧できる「無料観覧日」を設定。さらに、最終日の7月24日(日)には、親子で楽しめるイベント盛りだくさんの「グランドキッズデー」が開催される。総合文化展では、展示替えを行いながら同館の収蔵品・寄託品を常時約 3,000 件展示。同館研究員がイチオシの作品を紹介する特集展示「未来の国宝―東京国立博物館 書画の逸品―」(本館12室)では、エキセントリックな画風で知られる雪村(せっそん)の真骨頂的作品《蝦蟇鉄拐図(がまてっかいず)》を7月31日(日)まで展示中。また、主に明治期前後につくられ、博物館草創期にコレクションに加わったガラスコレクションを紹介する「東博のガラスコレクションー明治期ガラス工芸の諸相」(本館14室、9月4日(日)まで)などの特集展示も無料期間中に楽しむことができる。また、親子で心置きなく博物館を満喫できるよう毎月第4日曜日には「月イチ!トーハクキッズデー」が開催されているが、7月24日(日)はいつもよりもイベント数を増やし「グランドキッズデー」と題して展開。展示中の作品に関連した昔話紙芝居『ぶんぶくちゃがま』の読み聞かせや、犬の埴輪の立体パズルを通して埴輪の作り方を学んだり、レプリカの小判で昔のお金の重さを感じたりできるコーナー「さわってみよう!考古ハンズオン」が登場するほか、みんなでつくる記念チケット・お絵描きコーナー、うるし体験ペーパークラフトプリントサービスなど、夏休みにぴったりの催しが用意される。リピーターはもちろんのこと、博物館に行ったことがないという人も、無料で入館できるこの機会に、時間をたっぷりとって足を運んでみてほしい。紙芝居読み聞かせの様子雪村周継筆《蝦蟇鉄拐図》室町時代・16世紀東京国立博物館蔵宮垣秀次郎作《切子銅赤色被せガラス鉢》明治14年(1881)頃第二回内国勧業博覧会出品 東京国立博物館蔵【開催概要】東京国立博物館「無料観覧日」総合文化展無料観覧期間:7月20日(水)~24日(日)※有料展示、有料イベントは、別途料金が必要時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(祝・休日の場合は翌平日休館)東京国立博物館ウェブサイト: 東京国立博物館創立 150 年記念特設サイト:
2022年07月14日シンガポール発のラグジュアリーホテル「カペラ」が日本初上陸。「カペラ京都」が、2025年夏、京都市東山区にオープン予定だ。シンガポール発ラグジュアリーホテルが日本初進出カペラホテルグループが運営する「カペラホテルズ&リゾーツ」は、シンガポール、バンコク、ハノイ、バリ島・ウブド、上海、海南島などで事業を展開するラグジュアリーホテルブランド。今後もモルディブ、シドニー、韓国に、続々とホテルがオープンする予定だ。京都・東山区にオープン日本初上陸となる「カペラ京都」は、京都市東山区・新道小学校の跡地に建設。京都五花街のひとつ、宮川町の芸妓・舞妓が伝統伎芸を披露する「宮川町歌舞練場」に近接している。周辺には、清水寺や八坂神社、建仁寺、鴨川など、世界的に有名な観光地があり、観光拠点としての利便性も高い。92の客室やレストラン、スパなどを完備建物は、地上4階、地下2階建て。スイートルームを含む92の客室のほか、レストラン、宴会場、スパを備え、カペラホテルグループのフラグシップホテルとして、世界最上級のホスピタリティを提供する。建築デザイン監修は隈研吾建築都市設計事務所なお、「カペラ京都」は、地域住民に100年以上愛されてきた新道小学校跡地にホテルを新設し、近接する「宮川町歌舞練場」や地域施設の建て替えを行う、NTT都市開発による再開発プロジェクトの一環としてオープン。建築デザイン監修は、隈研吾建築都市設計事務所が手がける。【詳細】ラグジュアリーホテル「カペラ京都」オープン時期:2025年夏(予定)住所:京都府京都市東山区大和大路通四条下る四丁目小松町130番、125番1京都府京都市東山区新道通団栗下る二丁目下柳町165番ホテル客室:92室(予定)構造規模:地上4階、地下2階(一部地域施設を含む)敷地面積:約4,014㎡ (一部地域施設を含む)延床面積:約15,729㎡ (地域施設218㎡を含む)交通:京阪本線「祇園四条」駅 徒歩4分阪急電鉄京都線「京都河原町」駅 徒歩8分
2022年07月08日2022年7月16日(土)~10月10日(月・祝)に、国立科学博物館にてロイ・チャップマン・アンドリュースの中央アジア探検100周年記念 特別展「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」を開催いたします。展覧会メインビジュアル<ロイ・チャップマン・アンドリュース> (C)American Museum of Natural History - Research Library本展は、化石ハンターとして世界的に有名なロイ・チャップマン・アンドリュースが、大規模な調査隊を編成してゴビ砂漠へ探検を行った1922年から今年が100年目であることを記念した特別展です。貴重な恐竜・哺乳類化石や標本をたどりながら、アンドリュースや彼の偉業を追いかけた名だたる化石ハンターたちの探検を紹介します。氷河時代における哺乳類の進化に関する「アウト・オブ・チベット」説の紹介や、その説を導き出す証拠となった“チベットケサイ”の全身骨格復元標本・生体復元モデルを世界初公開します。その他にも、史上最大の陸生哺乳類「パラケラテリウム」、史上最大の陸生肉食哺乳類「アンドリューサルクス」などの大迫力の標本や、次代の化石ハンターを目指す子どもたちに向けてのメッセージの展示など、この夏必見の科学展覧会です。★本展のみどころ<みどころ(1)>君も冒険家に!アンドリュースのゴビ砂漠での探検をたどる!著名な化石ハンター、ロイ・チャップマン・アンドリュースがゴビ砂漠で発見した恐竜や哺乳類の研究成果を、標本や映像とともに紹介します。恐竜の卵化石や、史上最大の陸生哺乳類「パラケラテリウム」、史上最大の陸生肉食哺乳類「アンドリューサルクス」などの標本(複製)を展示します。<アンドリューサルクス 頭骨>国立科学博物館蔵<みどころ(2)>「チベットケサイ」の全身骨格・生体モデルを世界初公開!哺乳類の進化・放散の「アウト・オブ・チベット」説に迫る!世界初公開の大型獣「チベットケサイ」の全身骨格復元標本や生体復元モデルを展示。チベットケサイや、チベットユキヒョウ、プロトオービスなどチベット高原を起源とする哺乳類が、北極圏よりも先に寒冷環境となった高度の高いチベット高原で寒冷な気候に適応できるように進化した後に、氷河時代に高度の低いユーラシア大陸各地に放散したとする「アウト・オブ・チベット」説を紹介します。<チベットケサイ 生体復元モデル>国立科学博物館蔵<みどころ(3)>本展の監修者の日ごろの活動や「研究者になろうと思ったきっかけ」などを紹介、次世代の化石ハンターを目指す子どもたちに向けたメッセージを発信します。★展示構成<第1章「伝説の化石ハンターの誕生」>ロイ・チャップマン・アンドリュースがゴビ砂漠への大規模な発掘調査に旅立つまでを紹介します。アンドリュースはアメリカ自然史博物館で剥製担当助手としての職を得ると、やがて鯨類研究の専門家としてキャリアを積んでいきます。東アジアでの鯨類調査では数カ月にわたり日本にも滞在していました。一方、恩師オズボーンとの出会いを通じて「人類を含む哺乳類誕生の起源はアジアにある」との説を証明する化石を発見しようと考えるようになります。彼が目を付けたのは、これまでサイ類の化石ひとつしか見つかっていないゴビ砂漠でした。この章では、若き日のアンドリュースの足跡や調査研究の対象だったクジラの展示や、恩師オズボーンとの交流について紹介します。【展示される主な標本・資料】・ツチクジラ(哺乳網鯨偶蹄目ハクジラ亜目アカボウクジラ科)全身骨格・イワシクジラ(哺乳網鯨偶蹄目ヒゲクジラ亜目ナガスクジラ科)頭骨<ツチクジラ 全身骨格>国立科学博物館蔵<第2章「アンドリュース、ゴビ砂漠への探検!」>アンドリュースが率いた「中央アジア探検隊」は、機動力のある自動車隊とラクダのキャラバンによる補給隊で構成され、化石発掘に大きな成果を挙げました。特に「炎の崖」と呼ばれる発掘地では、「角のない」角竜類のプロトケラトプスや恐竜の卵の化石、獣脚類のべロキラプトルやオビラプトルなど様々な恐竜の化石を発見しました。探検は1922年から1930年まで計5回行われ、いずれも素晴らしい成果を挙げることができ、アンドリュースは伝説の化石ハンターとして歴史に名を残すこととなります。本章では、「化石ハンター」アンドリュースが1922年から1930年にかけて行った計5回の探検調査の成果を紹介します。また探検隊編成のアイデアや探検時の様々なエピソードも紹介します。【展示される主な標本・資料】・プロトケラトプス(恐竜類鳥盤類角竜類プロトケラトプス科類)全身骨格・恐竜の卵(恐竜類竜盤類獣脚類オビラプトル竜類)・プシッタコサウルス(恐竜類鳥盤類角竜類プシッタコサウルス科類)全身骨格・バクトロサウルス(恐竜類鳥盤類鳥脚類ハドロサウルス形類)全身骨格・べロキラプトル(恐竜類竜盤類獣脚類ドロマエオサウルス科類)全身骨格・ヘーユアンニア(恐竜類竜盤類獣脚類オビラプトル科類)全身骨格・アーケオルニトミムス(恐竜類竜盤類獣脚類オルニトミムス科類)全身骨格<プロトケラトプス 全身骨格>国立科学博物館蔵<ベロキラプトル 全身骨格>兵庫県立人と自然の博物館蔵<恐竜の卵>群馬県立自然史博物館蔵<第3章「アンドリュースに続け、世界の恐竜ハンター」>アンドリュースの探検からしばらくの時を経て、各国の調査隊が彼の後を追うようにゴビ砂漠へと向かい、数多くの新種の化石を発掘しました。現在に至るまで多くの化石ハンターがゴビ砂漠に魅了され、調査発掘を続けています。この章では、各国の化石ハンターが発見した化石と研究成果を紹介します。タルボサウルス、タラルルスなどゴビ砂漠を代表する化石や、プレノケファレ、シノルニトミムス、抱卵した姿勢のまま発見されたシチパチなどを展示します。また、日本・モンゴル隊が発見したゴビベナトル、ネメグトマイアも展示します。【展示される主な標本・資料】・タルボサウルス(恐竜類竜盤類獣脚類ティラノサウルス科類)頭骨・タラルルス(恐竜類鳥盤類装盾類アンキロサウルス科類)全身骨格・プレノケファレ(恐竜類鳥盤類堅頭竜類パキケファロサウルス科類)全身骨格・シノルニトイデス(恐竜類竜盤類獣脚類トロオドン科類)産状骨格・シチパチ(恐竜類竜盤類獣脚類オビラプトル科類)産状骨格、卵と胚の骨格・ゴビベナトル(恐竜類竜盤類獣脚類トロオドン科類)全身骨格・ネメグトマイア(恐竜類竜盤類獣脚類オビラプトル科類)全身骨格<シノルニトイデス 産状骨格>福井県立恐竜博物館蔵<ネメグトマイア 全身骨格>福井県立恐竜博物館蔵<第4章「アンドリュースが追い求めた哺乳類の起源」>様々な種類の恐竜化石を発見して有名になったアンドリュースですが、彼の本来の目的は人類の起源につながる哺乳類化石の発見でした。恩師オズボーンが提唱した「アジアが哺乳類進化のゆりかごであった」という説を証明するべく、大小様々な哺乳類の化石を発掘しました。本章では史上最大の陸生哺乳類「パラケラテリウム」や史上最大の陸生肉食哺乳類「アンドリューサルクス」、大きな下顎をもつ哺乳類「プラティベロドン」など、「中央アジア探検隊」が発見した数々の哺乳類を紹介します。また、「中央アジア探検隊」以降正確な位置がわからなくなっていた発掘地「プラティベロドン・クオリー」や「ウルフ・キャンプ」を再発見した古生物学者・王暁鳴(ワンシャオミン)博士の研究成果も紹介します。【展示される主な標本・資料】・パラケラテリウム(哺乳網奇蹄目サイ上科パラケラテリウム科)全身骨格・アンドリューサルクス(哺乳網鯨偶蹄目エンテロドン類またはメソニクス類※)頭骨※諸説あり・プラティベロドン(哺乳網長鼻目ゴンフォテリウム類)下顎・小さな哺乳類クリケトプス(哺乳網齧歯目キヌゲネズミ科)下顎ツァガノミス(哺乳網齧歯目ツァガノミス科)頭骨<パラケラテリウム 全身骨格>国立科学博物館蔵<プラティベロドン 頭骨>国立科学博物館蔵<第5章「挑戦の地、チベット高原へ」>この章では、5,000万年前から1,000万年前までの「中央アジア」の環境変化を解説します。インド亜大陸の大移動とユーラシア大陸への衝突・隆起でヒマラヤ山脈が出現すると、アジアの気候は大きく変動しました。「中央アジア」はヒマラヤ山脈が障壁となって乾燥化が進み、モンスーン(季節風)の湿った風が流れ込んだ東アジアは温暖で湿潤な気候になりました。このような環境変化により、アジアの動植物相(特定の場所に生息する動物または植物群)は、大きく変化していきます。この章では「アウト・オブ・チベット」説の舞台となるヒマラヤ山脈やチベット高原の成立と環境の変化、モンスーン気候の成り立ちとそれに伴う生物相の移り変わりについて解説します。【展示される主な標本・資料】・チベット高原の地質調査と砂岩、かつて海だった証拠となる化石群・モンスーン気候に適応した動物たちヒッパリオン(哺乳網奇蹄目ウマ科)頭骨キロテリウム(哺乳網奇蹄目サイ科)全身骨格<第6章「第三極圏の超大型獣に迫る」>隆起したヒマラヤ山脈とチベット高原が極寒の地になると、厳しい環境に適応した動物たちのみが進化していきました。やがて地球規模で寒冷化が進むと、寒冷化に順応した動物たちがチベット高原から高度の低いヨーロッパやアジア各地に進出していきます。これが哺乳類の放散と進化を示す「アウト・オブ・チベット」説です。この説を生んだきっかけとなったのが大型哺乳類チベットケサイの化石発見でした。この章では世界初公開となる「チベットケサイ」の全身骨格復元標本と生体復元モデルを展示します。また氷河時代の大型動物の起源や、チベット高原から放散していったとされる哺乳類の化石と研究成果も紹介します。さらにヒマラヤ山岳地帯に現生する動物の剥製標本も展示し、厳しい環境に適応した進化のしくみに迫ります。※ヒマラヤ山脈は真夏でも一部に厚く積もった雪が氷河を形成していることから北極・南極に次ぐ第三の極地とされ、その裾野に広がるチベット高原を含め第三極圏と呼ばれています。【展示される主な標本・資料】・世界初公開「チベットケサイ」の全身骨格復元標本と生体復元モデル(日・米・中の古生物学者が共同監修)・極寒環境に適応したチベット高原の哺乳類チベットユキヒョウ(哺乳網食肉目ネコ科)頭骨チベットザンダギツネ(哺乳網食肉目イヌ科)下顎・ヒマラヤ山岳地帯に現生する動物たちアルガリ、バーラル、ヒマラヤタール(いずれも哺乳網鯨偶蹄目ウシ科)本剥製<チベットケサイ 全身骨格復元標本>国立科学博物館蔵 ※本写真の骨格は製作段階のもので完成版とは形状が異なります。<第7章「次の化石ハンターとなる君へ」>地球の未来を担う子どもたちに向けて、本展覧会の監修者からのメッセージを伝えます。自らが化石ハンターを目指したきっかけや、現在の研究活動の様子を紹介します。またチベットケサイの全身骨格・生体モデルの復元作業映像から、標本制作に関わる人たちの仕事を紹介します。【開催概要】●展覧会名 : ロイ・チャップマン・アンドリュースの中央アジア探検100周年記念特別展「化石ハンター展~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」●会期 : 2022年7月16日(土)~10月10日(月・祝)※会期等は変更になる場合がございます。●開館時間 : 9時~17時 ※8月5日(金)~14日(日)は9時~18時※入場は閉館時刻の30分前まで●休館日 : 9月5日(月)、12日(月)、20日(火)、26日(月)●入館料 : 一般・大学生 2,000円 小・中・高校生 600円(各税込み)●入場方法 : ご入場されるすべてのお客様は、事前に公式サイトで日時指定予約が必要です。当日、会場で販売する当日券での入場枠も設けていますがご入場までお待ちいただく場合や入場枠が完売した際は入場できません。●会場 : 国立科学博物館(東京・上野公園)〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20●主催 : 国立科学博物館、日本経済新聞社、BSテレビ東京●後援 : 駐日モンゴル国大使館●協力 : アメリカ自然史博物館、岡山理科大学、神奈川県立生命の星・地球博物館、群馬県立自然史博物館、高知大学、滋賀県立琵琶湖博物館、千葉県立中央博物館、兵庫県立人と自然の博物館、福井県立恐竜博物館、北海道大学総合博物館、瑞浪市化石博物館、美濃加茂市民ミュージアム、日経サイエンス、日経ナショナル ジオグラフィック●企画協力 : テレビ東京メディアネット●お問合せ : 050-5541-8600(ハローダイヤル)●公式サイト: ●公式SNS : @kasekihunters (Twitter、Facebook、Instagram)※今後の諸事情により、開館時間や休館日等について変更する場合がございます。最新情報は公式サイト等でご確認ください。※本リリースに掲載の広報用画像や取材をご希望の場合は、広報事務局までご連絡ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月05日大規模改修工事のため、2022年4月より2025年度中までの予定で長期休館に入った江戸東京博物館。同館が所蔵する江戸から東京に関する豊富な資料を、その分館である江戸東京たてもの園で紹介する展覧会『江戸東京博物館コレクション――東京の歩んだ道』が2023年2月12日(日)まで開催されている。同展では、江戸東京博物館で展示されていた資料や模型に加え、江戸東京たてもの園の前身にあたる武蔵野郷土館が収集した資料も交え、旧石器時代から戦国時代、江戸時代、明治・大正・昭和、戦後から高度成長期と、4章で東京の長い歴史を紹介。大田区で出土した古墳時代の埴輪から江戸の町を描いた浮世絵、終戦直後の荒れ果てた東京を捉えた写真など、さまざまな資料が展示される。都内に現存した歴史的建造物を移築復元して公開している同園で展観することにより、より深く東京の歩みを知ることができそうだ。歌川広重《名所江戸百景大はしあたけの夕立》1857年(安政4)9月東京都江戸東京博物館蔵※展示期間:7月26日(火)~8月28日(日)ミニチュア台所道具明治時代東京都江戸東京博物館蔵G・フェ-レイス《畑をたがやす女性(新橋・有楽町付近)》1945年(昭和20)東京都江戸東京博物館蔵/PPS通信社【開催概要】江戸東京たてもの園特別展『江戸東京博物館コレクション――東京の歩んだ道』会期:2022年6月25日(土)~2023年2月12日(日)会場:江戸東京たてもの園時間:9月30日(金)までは9:30~17:30、10月1日(土)から16:30まで(入園は閉園30分前まで)休園日:月曜(祝日の場合翌日休)、2022年12月25日(日)~2023年1月1日(日)料金:一般400円、大学320円、高中(都外)・65歳以上200円公式サイト:
2022年07月05日中京テレビ放送は、名古屋市博物館とともに主催する「もしも猫展」を2022年7月2日(土)より名古屋市博物館で開催いたします。「もしも猫展」7月2日(土)開幕!「もしも、うちの猫が人のように話したら?」そんな想像をしたことはありませんか。人間以外の何かを人間になぞらえることを擬人化(ぎじんか)とよびます。天保12年(1841)頃から、浮世絵師の歌川国芳《うたがわくによし》は猫を擬人化したり、役者を猫にした作品を次々と発表していきます。本展では猫の擬人化作品と、それらを描いた歌川国芳を主軸に据えながら、江戸時代の擬人化表現の面白さに着目します。そのなかで、なぜ国芳の作品にかくも惹きつけられるのか、その魅力のありかを探っていきます。歌川国芳 流行猫の曲鞠 個人蔵【みどころ】1) 人のような猫の愛嬌ある姿を楽しむ猫をテーマに据えた浮世絵をはじめとする135件の作品により、江戸時代における擬人化の世界を紹介します。浮世絵や猫を愛してやまない皆さんはもちろんのこと、現代の擬人化表現に関心を持つ方にも楽しんでいただけることでしょう。ユーモラスで愛嬌ある姿に思わずクスリとすること、請け合いです。2) 歌川国芳の機智に富んだアイデアを楽しむ大の猫好きとして知られる浮世絵師の歌川国芳《うたがわくによし》は、天保12年(1841)から集中的に猫の擬人化作品を描いています。その展開と後世への影響を紹介しながら国芳の魅力を探ります。機智に富んだアイデア溢れる国芳の作品をご堪能ください。3) クイズやAR体験で楽しむ作品を見くらべることで理解を深める「くらべるクイズ」、「もしも国芳らが描いた猫たちが絵から飛び出してきたら?」を実現した「もしもAR」など、展覧会を楽しむための仕掛けをご用意しています。さまざまな切り口から作品をご鑑賞いただけます。【展示構成】序章) 猫を描く人もしも猫が人であったなら。人が猫であったなら。多くの人が抱く夢想ですが、突き詰めた絵師といえば、この人をおいて他にいないでしょう。根っからの猫好きで知られる浮世絵師の歌川国芳《うたがわくによし》を紹介します。第1章) くらべてみる展覧会の幕開けとして、擬人化して描いた作品と、共有されていたイメージを具体的に見くらべてみることで、擬人化表現の魅力を再発見していきます。歌川国利 新版猫の玉のり 個人蔵新版玉のり尽 個人蔵第2章) 擬人化の効能擬人化世界の入り口としてまず、人ならぬものが主役の異類物《いるいもの》を、つづいて昔ばなしや戯画《ぎが》、風刺画《ふうしが》など、江戸時代から明治にかけての擬人化作品を紹介していきます。これらを眺めていくことで、擬人化することによりどのような効能が引き出されるのか、感じていただけることでしょう。第3章) おこまものがたり天保13年(1842)、山東京山と歌川国芳によって、猫のおこまの一代記をあらわした合巻《ごうかん》(長編小説)『朧月《おぼろづき》猫《ねこ》の草紙《そうし》』が刊行され、人気をよびました。異類《いるい》(人にあらぬもの)の婚礼儀礼をつづった「嫁入物《よめいりもの》」の流れのなかに同書を位置づけながら、「おこまものがたり」の継承と広がりを明らかにしてきます。山東京山作・歌川国芳画『朧月猫の草紙』六編 個人蔵第4章) 人、猫になる天保12年(1841)、歌川国芳《うたがわくによし》による団扇絵《うちわえ》「猫の百面相《ひゃくめんそう》」が流行します。猫を人のように描くのではなく、実在する人間の歌舞伎役者を猫に見立てて描くという趣向は、これまでにない新機軸でした。こちらは「もしも、あの有名人が猫になったら?」というアイデアが起点になったものといえるでしょう「猫の百面相」流行の様相と展開をみていきます。【特集】おしゃべりな顔、百面相『朧月猫の草紙』や「猫の百面相」を発表する少し前から、国芳は「百面相」なる絵を手掛けるようになります。表情だけでその人がどのような状況に置かれているのかを滑稽に表したものです。「猫の百面相」との関係を探りつつ、国芳の「百面相」を見ていきます。第5章) 国芳のまなざしいかに対象を観察し、描くか。そしてアイデアをどのように膨《ふく》らませ、形にしていくか。「百面相《ひゃくめんそう》」で培《つちか》われた画才は、そのまま猫の戯画《ぎが》にも結実しています。国芳の観察力や的確な表現力とともに、次から次へとあふれでるユーモラスなアイデアをお楽しみください。歌川国芳 流行猫の狂言づくし 個人蔵終章) もしも…。展覧会の最後にもういちど、歌川国芳が擬人化猫作品を集中的に描きはじめた頃の作例をご覧いただきます。浮世絵師、歌川国芳の溢れる才と魅力を存分にご堪能ください。【開催概要】展覧会名 : 「もしも猫展」会期 : 2022年7月2日(土)~8月21日(日)会場 : 名古屋市博物館(愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1)TEL 052-853-2655 FAX 052-853-3636 開館時間 : 9時30分~17時00分(入場は16時30分まで)休館日 : 7月4日、11日、19日、25日、26日、8月1日、8日主催 : 名古屋市博物館、中京テレビ放送公式サイト: Twitter : Instagram : 観覧料 : 一般1,600(1,400)円、高大生1,000(800)円、小中生500(300)円・( )内は前売および20名以上の団体料金。・前売券は2022年7月1日(金)までお求めいただけます。・高大生・中学生は学生証等を提示してください。・名古屋市交通局の一日乗車券・ドニチエコきっぷを利用してご来館の方は当日料金より100円割引。・身体等に障害のある方は手帳、難病患者の方は受給者証のご提示により、本人と介護者2名まで当日料金の半額。・各種割引は重複してご利用していただくことはできません。ご了承ください。音声ガイド: 会場内の二次元コードを、お手持ちのスマートフォンで読み取ると音声ガイドをお聞きいただけます。※ご利用無料 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月28日アクティビティサービス提供を行っているsoobox~想箱~(所在地:秋田県鹿角市、代表:川又 伸文)は、「十和田国立公園、八幡平国立公園での体験型観光拠点づくり事業」をクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて2022年6月11日(土)より開始しています。「CAMPFIRE」クラウドファンディングサイト 十和田湖でSUP(サップ)■開発背景私が起業をしたきっかけの一つが、地元での新しい仕事のカタチづくりと地方観光地の課題解決です。バブル期に避暑地として人気があり賑わっていた十和田国立公園と八幡平国立公園でしたが、現在では以前の賑わいには程遠いのが現状です。そんな賑わいがなくなった十和田八幡平国立公園を地元の個人事業ではありますが、アクティビティ事業を中心としたコンテンツや予約システム体制を整え「体験する観光」の拠点を創り、新しい観光のかたちとして、地元の新しい働き方として地域のために事業を通じて、貢献したいと日々奮闘しています。■特徴*大型観光バスなどの観光客ではなくマイカーやレンタカー、トレッキング、サイクリング個人観光客をターゲットとしたお手軽にアクティビティ体験を提供*国立公園の十和田湖、八幡平の四季折々の景色と大自然を体感できる体験プログラム*地元生まれ地元育ちのスタッフが、個人事業での地元初アクティビティ事業チャレンジ*昨年のプレオープンから徐々にお客様やお問い合わせが増え、7月~9月まで北東北三県大型観光キャンペーンに事業提供■リターンについて・10,000円:soobox ECサイトで掲載予定のコーヒー豆セット!sooboxのアクティビティ事業の拠点になっている十和田ふるさとセンター内にあるcafe「kotoriusagi(コトリウサギ)」で販売しているエチオピア産豆のセットになります。・25,000円:カヤック体験(1名分)十和田ふるさとセンター桟橋をスタートにして十和田湖の大自然を感じながらのカヤック体験になります。サポートスタッフ付きで体験時間は90分。・1,000,000円:アクティビティ(カヤック、サップ、トレッキング)5年間ペア体験提供。十和田湖西湖岸の大自然をアクティビティを通して体感してください。(サポート、ガイドスタッフ付)■プロジェクト概要プロジェクト名: 「十和田国立公園、八幡平国立公園での体験型観光拠点づくり事業」期間 : 2022年6月11日(土)~8月25日(木)23:59URL : ■会社概要商号 : soobox~想箱~(ソウボックス)代表者 : 代表 川又 伸文所在地 : 〒018-5334 秋田県鹿角市十和田毛馬内字中陣場117-3設立 : 2022年5月事業内容: アクティビティ提供事業サービス、ふるさと納税自治体サポートサービス、ECセレクトショップ(準備中)資本金 : 10万円【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】soobox~想箱~(ソウボックス) お客様相談窓口TEL:090-6627-7231 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月25日特別展「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」が、東京・上野の国立科学博物館にて2022年7月16日(土)から10月10日(月・祝)まで開催される。化石ハンターたちの探検を辿る特別展「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」は、化石ハンターとして世界的に有名なロイ・チャップマン・アンドリュースや、彼の偉業を追いかけた名だたる化石ハンターたちの探検を紹介する展覧会。世界的な化石ハンター、ロイ・チャップマン・アンドリュースロイ・チャップマン・アンドリュースは、1922年に大規模な調査隊を編成してゴビ砂漠への探検を開始。アンドリュースが発掘した、恐竜や哺乳類の貴重な化石の数々は古生物学上の大発見とされ、その功績は後世の化石ハンターたちに多大な影響を与えてきた。会場では、アンドリュースがゴビ砂漠で発見した恐竜や哺乳類の研究成果を、標本や映像とともに紹介。恐竜の卵化石や、史上最大の陸生哺乳類「パラケラテリウム」、史上最大の陸生肉食哺乳類「アンドリューサルクス」などの複製標本の展示を通して、アンドリュースの探検を辿っていく。大型獣「チベットサケイ」全身骨格復元標本を世界初公開また、世界初公開となる大型獣「チベットケサイ」の全身骨格復元標本や生体復元モデルの展示にも注目。「チベットケサイ」の全身骨格復元標本は、アンドリュースから大きな影響を受けた古生物学者たちの研究により明らかになった、「アウト・オブ・チベット」説を導き出す証拠となった貴重な資料だ。「アウト・オブ・チベット」説は、氷河時代における哺乳類の進化に関する説。「アウト・オブ・チベット」説では、「チベットケサイ」をはじめ、「チベットユキヒョウ」、「プロトオービス」などの哺乳類が、北極圏よりも先に寒冷環境となったチベット高原で寒冷気候に適応してから各地に放散したとされている。【詳細】ロイ・チャップマン・アンドリュースの中央アジア探検100周年記念特別展「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」会期:2022年7月16日(土)~10月10日(月・祝)※会期等は変更になる場合あり。会場:国立科学博物館住所:東京都台東区上野公園7-20開館時間:9:00~17:00 ※入場は閉館時刻の30分前まで休館日:9月5日(月)、12日(月)、20日(火)、26日(月)入場料:一般・大学生 2,000円、小中高生 600円※入場方法等の詳細は決定次第、公式サイト等にて告知。※諸事情により、開館時間や休館日等は変更となる場合あり。最新情報は公式サイト等で確認。【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2022年05月22日スペシャルゲストとしてTEAM SHACHI(チームシャチ)の秋本帆華さんも登場!リアル脱出ゲームを企画運営する株式会社SCRAP(所在地:東京都渋谷区、代表者:加藤隆生)は、2022年5月12日(木)から始まるリアル脱出ゲーム『東京国立博物館からの脱出』の開催を記念したオープニングセレモニーを行いました。【『東京国立博物館からの脱出』特設サイト 】『東京国立博物館からの脱出』セレモニーリアル脱出ゲームは、謎を解き明かすことである特定の空間や状況からの脱出を目指す、体験型ゲーム・イベントです。『東京国立博物館からの脱出』では、プレイヤーが探偵事務所に入所したばかりの新人探偵となって、不思議な出来事の解明に挑みます。その舞台となるのが、日本で最も長い歴史を持つ博物館である東京国立博物館です。謎を解くための鍵となるのは、東京国立博物館で展示されている作品の「声」。プレイヤーは作品の声を聞くことができる本公演専用の調査アプリを使い、不思議な出来事の真相解明を目指します。本イベントは東京国立博物館創立150年記念事業の一環として企画、制作されました。東京国立博物館の館内でリアル脱出ゲームが開催されるのは、本作が初めてとなります。東京国立博物館内今回そのイベントの開催を記念して、開幕前日である5月11日(水)に、東京国立博物館の本館、その象徴である荘厳な大階段と大時計の前で、関係者とスペシャルゲストによるオープニングセレモニーを開催いたしました。東京国立博物館長 銭谷 眞美(ぜにやまさみ)氏まず最初に登壇したのは、東京国立博物館長 銭谷 眞美(ぜにやまさみ)氏。「東京国立博物館創立150年のテーマは、『新しい一歩を、あなたと』。このイベントはまさに『新しい一歩』となるイベントとなるでしょう。このイベント開催を通じて、20代、30代の若い方のご来館が増えることを期待しています。このイベントでは、東京国立博物館の創立にまつわるストーリーが展開します。作品たちのおしゃべりに耳を傾けながら、博物館の魅力を存分に味わってください。」株式会社SCRAP代表取締役 加藤 隆生(かとうたかお)続いてはリアル脱出ゲームの生みの親、株式会社SCRAP代表取締役 加藤 隆生(かとうたかお)の登壇。「この東京国立博物館さんとの企画が持ち上がった時、『国』(国立)という言葉の重みに戦慄しました。この歴史ある場所でイベントを行うことの大変さを感じましたが、そのうえで一緒にイベントを作ることの面白さもありました。とても素晴らしい作品が出来たと思っています。ただ見るだけで楽しいこの場所で、さらに楽しいイベントを行います。自分が動かなければ物語は動きません。150年間の歴史があるこの場所だからこそ、この場所でしかできない体験をお楽しみください」両名による挨拶が終わった後、このオープニングセレモニーにふさわしいスペシャルゲストが登場しました。左:東京国立博物館公式キャラクター「トーハクくん」右:TEAM SHACHI 秋本 帆華(あきもとほのか)氏本イベントで使用する専用アプリのボイスキャストを務める、秋本 帆華(あきもとほのか)氏と、東京国立博物館公式キャラクターの「トーハクくん」です。秋本氏がトーハクくんの手をひき、ゆっくり大階段の中央へ移動。秋本氏による挨拶も行われました。TEAM SHACHI 秋本 帆華(あきもとほのか)氏「私は今回ボイスキャストとして、探偵事務所の助手、赤坂役として出演しています。皆さんと一緒に謎を解くのを楽しみにしています!ただ訪れるだけでもワクワクする東京国立博物館で、展示作品が喋るということでこんなにワクワクすることは無いと思います。一人で黙々と謎を解いたり、友人や家族、恋人と協力して脱出を目指すのも楽しいと思います。極上の謎と物語が、東京国立博物館で皆さんを待っています。みなさんぜひ楽しんでください!」スペシャルゲストによる挨拶の後には、銭谷 眞美氏、秋本 帆華氏、加藤 隆生、トーハクくんのフォトセッション。のんびりと愛らしいポーズを決めるトーハクくんと、その姿を見て笑顔を零す和やかな雰囲気の3名の姿を、集まったメディアやイベント関係者、東京国立博物館の来場者のカメラが収め、オープニングセレモニーは幕を閉じました。リアル脱出ゲーム『東京国立博物館からの脱出』セレモニー5月12日(木)より始まった『東京国立博物館からの脱出』。謎解きキットと専用アプリを使いながら、館内を周遊して謎を解く形式で、時間制限/人数制限がないため、謎解き初心者の方にもオススメのリアル脱出ゲームです。1人のんびり東京国立博物館の美しい建物や庭園、展示作品を眺めながら。友人や家族との休日のレクリエーションとして。「東京国立博物館の作品に聞き込みしながら真実へ辿り着く」という、ここでしかできない体験をどうぞごお楽しみください。『東京国立博物館からの脱出』公演概要リアル脱出ゲーム『東京国立博物館からの脱出』メインビジュアル横型■ストーリー2022年に創立150年を迎えた東京国立博物館。あなたはそんな博物館の近くの小さな探偵事務所に入所したばかりの新人。ある日、事務所に一本の電話が鳴り響く。「トーハクの創設の起源となった博覧会関係者の1人が集合写真から消えてしまったんです! そして、不思議なことにその人物のことを誰一人として思い出せないんです! どうか、この奇妙な出来事を解明してくれないでしょうか?」依頼人は博物館の職員。手がかりの少ない依頼内容に頭を抱えていたあなたに探偵事務所の所長がある助言をする。「人に聞くことができないなら、〝作品〟から話を聞けばいいんだ」人々を見守り続けてきた仏像。美しいルビーで彩られた双子のザクロの置物。古代エジプトからやってきた沈黙するミイラ。あなたは調査アプリを駆使し、博物館に展示されている作品たちへ聞き込みに向かう。果たして、博物館で起こった謎の出来事の真実にたどり着くことができるのか?■開催日程2022年5月12日(木)〜■プレイ形式制限時間:なし参加人数:制限なし開始タイミング:随時スタート場所:屋内※東京国立博物館の建物間の移動のため、一部屋外に出るシーンがございます。■謎解きキット情報販売価格:2,200円(税込)※前売り、学生一律金額※別途東京国立博物館入館料が必要補足情報■「リアル脱出ゲーム」とは2004年に発表された「クリムゾンルーム」というネットの無料ゲームを発端に、爆発的に盛り上がった「脱出ゲーム」です。そのフォーマットをそのままに現実世界に移し替えた大胆な遊びが「リアル脱出ゲーム」。マンションの1室や廃校、廃病院、そして東京ドームや六本木ヒルズなど、様々な場所で開催されています。07年に初開催して以降、現在までで累計940万人以上を動員しています。日本のみならず上海、台湾、シンガポールやサンフランシスコなど全世界で参加者を興奮の渦に巻き込み、男女問わずあらゆる世代を取り込む、今大注目の体験型エンターテインメントです。リアル脱出ゲーム公式サイト: リアル脱出ゲームTwitterアカウント: ※「リアル脱出ゲーム」は株式会社SCRAPの登録商標です。■「東京国立博物館」とは東京国立博物館(トーハク)は、明治5年(1872)に湯島聖堂の大成殿で開催された博覧会から始まる、日本で最も長い歴史をもつ博物館です。日本を中心にした東洋のさまざまな国や文化の美術作品、歴史資料、考古遺物などを集めて大切に保管しています。収蔵品は約12万件におよび、総合文化展と呼ばれる常設展示では約3,000件を常時公開しています。教科書でみた名品の本物を見られる博物館です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年05月13日日時:2022年5月11日(水)10時受付開始リアル脱出ゲームを企画運営する株式会社SCRAPは、2022年5月12日(木)より東京国立博物館にて初開催となるリアル脱出ゲーム『東京国立博物館からの脱出』を開催いたします。そこで開催に先駆け、公演開始前日である5月11日(水)に、開催を記念したセレモニーと、皆さまに先行してご体験いただける機会を設けさせていただきました。東京国立博物館からの脱出リアル脱出ゲームは、閉じ込められたある特定の空間から、仲間と協力して謎を解き明かすことで脱出を目指す体験型ゲーム・イベントです。今回舞台となるのは、日本で最も長い歴史を持つ博物館である東京国立博物館。東京国立博物館創立150年記念事業の一環として開催され、プレイヤーは東京国立博物館を歩きながら、会場に仕掛けられた謎を解き明かすことを目指します。館内でリアル脱出ゲームが開催されるのは本作が初めてとなります。本作は、謎解きキットと専用アプリを使いながら、館内を周遊して謎を解く形式のリアル脱出ゲーム。時間制限/人数制限がないため、謎解き初心者の方にもオススメです。『東京国立博物館からの脱出』では、プレイヤーは探偵事務所に入所したばかりの新人として、博物館で起きた奇妙な出来事の解明に挑みます。事件を紐解くためのキーになるのは、東京国立博物館で展示されている”作品の声”。作品の声を聞くことができる調査アプリを使い物語を進行します。「東京国立博物館の作品に聞き込みしながら真実へ辿り着く」という、ここでしかできない体験にどうぞご期待ください。当日会場では、『東京国立博物館からの脱出』の開催を記念した関係者の挨拶や、東京国立博物館のキャラクターである「トーハクくん」も登場するフォトセッションなどのセレモニーを開催。また、その場で実際に公演にご参加いただける先行体験会も行います。ご参加いただける場合は、お手数ですが下記のフォームよりご応募くださいませ。5月10日(火)12:00 までにご連絡いただきますよう、何卒よろしくお願いいたします。▼セレモニー&先行体験会お申込みフォーム ※当日のご案内を5月10日(火)23:59までにご指定のアドレスにお送りします。▼『東京国立博物館からの脱出』特設サイト プレイイメージプレイイメージ開催記念セレモニー&先行体験会概要■受付時間先行体験会開催日:2022年5月11日(水)<スケジュール>10:00受付開始(東京国立博物館正門特別受付)11:10本館エントランス集合11:15セレモニー開始11:25フォトセッション11:30セレモニー終了※セレモニーでは、『東京国立博物館からの脱出』の開催を記念した関係者の挨拶や、東京国立博物館のキャラクターである「トーハクくん」も登場するフォトセッションなどを予定しております。※セレモニー終了後、ご希望の方には実際に『東京国立博物館からの脱出』をご体験頂けます。体験は30分ごとに随時受付となり、各回最大20名様までのご案内となります。■先行体験会会場会場:東京国立博物館所在地:東京都台東区上野公園13-9アクセス:JR上野駅公園口、または鶯谷駅南口下車徒歩10分東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅下車徒歩15分京成電鉄京成上野駅下車徒歩15分公演概要■ストーリー2022年に創立150年を迎えた東京国立博物館。あなたはそんな博物館の近くの小さな探偵事務所に入所したばかりの新人。ある日、事務所に一本の電話が鳴り響く。「トーハクの創設の起源となった博覧会関係者の1人が集合写真から消えてしまったんです! そして、不思議なことにその人物のことを誰一人として思い出せないんです! どうか、この奇妙な出来事を解明してくれないでしょうか?」依頼人は博物館の職員。手がかりの少ない依頼内容に頭を抱えていたあなたに探偵事務所の所長がある助言をする。「人に聞くことができないなら、〝作品〟から話を聞けばいいんだ」人々を見守り続けてきた仏像。美しいルビーで彩られた双子のザクロの置物。古代エジプトからやってきた沈黙するミイラ。あなたは調査アプリを駆使し、博物館に展示されている作品たちへ聞き込みに向かう。果たして、博物館で起こった謎の出来事の真実にたどり着くことができるのか?■開催日程2022年5月12日(木)〜■プレイ形式制限時間:なし参加人数:制限なし開始タイミング:随時スタート場所:屋内※東京国立博物館の建物間の移動のため、一部外に出るシーンがございます。■謎解きキット情報販売価格:2,200円(税込)※前売り、学生一律金額※別途東京国立博物館入館料が必要補足情報■「リアル脱出ゲーム」とは2004年に発表された「クリムゾンルーム」というネットの無料ゲームを発端に、爆発的に盛り上がった「脱出ゲーム」です。そのフォーマットをそのままに現実世界に移し替えた大胆な遊びが「リアル脱出ゲーム」。マンションの1室や廃校、廃病院、そして東京ドームや六本木ヒルズなど、様々な場所で開催されています。07年に初開催して以降、現在までで累計820万人以上を動員しています。日本のみならず上海、台湾、シンガポールやサンフランシスコなど全世界で参加者を興奮の渦に巻き込み、男女問わずあらゆる世代を取り込む、今大注目の体験型エンターテインメントです。リアル脱出ゲーム公式サイト: リアル脱出ゲームTwitterアカウント: ※「リアル脱出ゲーム」は株式会社SCRAPの登録商標です。■「東京国立博物館」とは東京国立博物館(トーハク)は、明治5年(1872)に湯島聖堂の大成殿で開催された博覧会から始まる、日本で最も長い歴史をもつ博物館です。日本を中心にした東洋のさまざまな国や文化の美術作品、歴史資料、考古遺物などを集めて大切に保管しています。収蔵品は約12万件におよび、総合文化展と呼ばれる常設展示では約3,000件を常時公開しています。教科書でみた名品の本物を見られる博物館です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年05月06日『スコットランド国立美術館THE GREATS美の巨匠たち』が東京都美術館(台東区)で開催中だ。1859年に開館したスコットランド国立美術館は、世界でも指折りの西洋絵画コレクションを有する。本展は、そのコレクションの中から、ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、ブーシェ、スーラ、ルノワールなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品を展示。そのほか、ゲインズバラ、レノルズ、ブレイク、コンスタブル、ターナー、ミレイといったイングランド出身の画家に加え、日本ではなかなか見ることのできないレイバーン、ラムジー、ウィルキー、ダイスなどスコットランド出身の代表的な画家たちの名品も。油彩画・水彩画・素描約90点を通じ、西洋美術の流れとともに、ヨーロッパ大陸と英国との文化交流から、英国美術がはぐくまれた様子を紹介している。展示構成は、スコットランド国立美術館の建物や館内の様子を描いた作品を紹介する「プロローグ」から始まり、アンドレア・デル・ヴェロッキオ(帰属)《幼児キリストを礼拝する聖母(「ラスキンの聖母」)》やエル・グレコ《祝福するキリスト(「世界の救い主」)》などが並ぶ「ルネサンス」、ディエゴ・ベラスケス《卵を料理する老婆》、レンブラント・ファン・レイン《ベッドの中の女性》といった「バロック」と続く。英国のコレクターたちが美術品の購入や文化的教養を深めるために大規模なヨーロッパ旅行をした「グランド・ツアーの時代」では、フランソワ・ブーシェの晩年の作である《田園の情景》やジョシュア・レノルズ《ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち》などが見られる。「19世紀の開拓者たち」では、フランシス・グラント《アン・エミリー・ソフィア・グラント(“デイジー”・グラント)、ウィリアム・マーカム夫人(1836-1880)》、クロード・モネ《エプト川沿いのポプラ並木》などを紹介。「エピローグ」では、フレデリック・エドウィン・チャーチ《アメリカ側から見たナイアガラの滝》という圧巻の作品で締め括られる。本展は7月3日(日)まで(休室日は月曜日)。開室時間は午前9時30分〜午後5時30分※金曜日は午前9時30分~午後8時(入室は閉室の30分前まで)。展示室の混雑を避けるため、日時指定予約制。一般1900円、大学生・専門学校生1300円、65歳以上1400円。天海祐希がナビゲーターを務める音声ガイドとのセット券は2400円(5月8日入場分までの期間限定)。なお、7月16日(土)〜9月25日(日)は神戸市立博物館、10月4日(火)〜11月20日(日)は北九州市立美術館 本館でも開催される予定だ。取材・文・撮影:五月女菜穂
2022年05月06日サントリー美術館で『大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―』が4月16日(土)よりスタートした。世界屈指の質とされる大英博物館の北斎コレクションを中心に、葛飾北斎の、特に還暦を迎えた60歳から90歳で亡くなるまでの30年間に焦点を当てる注目の展覧会。6月12日(日)までの開催となる。江戸時代後期を代表する浮世絵師、そして世界でもっとも有名な日本人芸術家、葛飾北斎。「冨嶽三十六景」や『北斎漫画』の強いインパクトは国境を越えてヨーロッパの人々も魅了し、印象派やポスト印象派の画家たちに大きな影響を与えた。イギリスでも北斎の魅力に惹き付けられた多くのコレクターや研究者が誕生。大英博物館には複数のコレクターによる北斎の優品が収蔵されるようになり、時を経て世界有数の北斎コレクションが形成された。この展覧会は、その大英博物館が所蔵する北斎作品を中心に、国内の肉筆画の名品をあわせて北斎の画業の変遷を追っていくもの。特に代表作の多くが描かれている60歳から90歳にかけての北斎の作品を紹介していく。展覧会エントランス展覧会は6章構成。第1章の「画壇への登場から還暦」では60歳までの北斎の画業をコンパクトにまとめている。勝川春章に入門し「春朗」と名乗っていた北斎は役者絵で頭角を表していたものの、師の没後は勝川派から離れ「宗理」の名前で活動を開始。琳派に接近しつつ、日本や中国、さらにはヨーロッパの技法を学び、精力的な活動を行っていた。その後、今日最も知られている「北斎」を筆頭に名前を変えながら独自の芸術を追求していく。《市川鰕蔵の山賤実は文覚上人》は、春朗時代の作品。後の五代目市川團十郎となる市川鰕蔵が演じていた文覚上人を描いている。文覚上人は、現在の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では四代目市川猿之助が演じている。葛飾北斎《市川鰕蔵の山賤実は文覚上人》寛政3年(1791)大英博物館《為朝図》は、版元の平林庄五郎が、北斎と曲亭馬琴とのタッグで制作した読本『椿説弓張月』の完成を祝って注文した肉筆画。画中に馬琴が漢詩を寄せている。葛飾北斎《為朝図》一幅江戸時代文化8年(1811)大英博物館第2章「富士と大波」では、北斎の世界的な代表作「冨嶽三十六景」など、北斎が富士山をモチーフにした作品を取り上げる。当時、輸入されたばかりの藍色の色料「ベロ藍(プルシアンブルー)」を用いた「冨嶽三十六景」や、版本『富嶽百景』など、北斎は富士山の姿をさまざまな構図で描き、日本はもちろんのこと、海の向こうの人々までをも熱狂させている。展示風景よりまた、富士山と同じく北斎は水の造形に興味・関心を持ち、丹念に描いている。《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》の波のうねり、しぶきはその研究のあらわれのひとつだ。葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》江戸時代天保元~4年(1830~33)頃大英博物館蔵第3章「目に見える世界」、続く第4章「想像の世界」は、では、北斎の卓越した描写力と想像力に着目する。北斎はたぐい稀なる画力で、名所絵や花鳥画を描き、やがては現実を凌駕した世界も描き出すようになる。奇抜な橋が多数登場する《諸國名橋奇覧》は北斎が好んで描いた水、そして橋がさまざまな形で登場する。《百物語》は当時江戸の町でブームになっていた怪談をテーマにしたシリーズ。現在展示されている2作品を含め5作品が確認されている。葛飾北斎《諸國名橋奇覧 三河の八つ橋の古圖》天保5年(1834)頃大英博物館蔵葛飾北斎 左:《百物語 こはだ小平二》右:《百物語 笑ひはんにや》天保4年(1833)頃 いずれも大英博物館蔵第5章「北斎の周辺」は、葛飾北斎を取り巻く人々にも焦点を当てる。《女重宝記》は北斎の娘で絵師の葛飾応為が挿絵を描いた、女性に日常的に必要となる知識ををまとめた本。そして《漁師図》は、北斎と応為との共作。画中には北斎と応為のそれぞれが書いた句が書かれている。葛飾応為《女重宝記》 弘化4年(1847) 大英博物館蔵葛飾北斎《漁師図》 文政年間(1818~30)頃 大英博物館蔵最晩年の北斎は肉筆画に制作の中心を移していった。最終章となる第6章「神の領域―肉筆画の名品―」では、肉筆画の名品を取り上げる。80代にしてなお画力の向上を願い、長生きを願った北斎の探究心が作品から垣間見える。葛飾北斎《白拍子図》 文化3年(1820)頃北斎館所蔵※5月16日までの展示葛飾北斎《肉筆画帖》天保5~7年(1834~36)頃 北斎館蔵※5月16日まで展示、5月18日より場面替年齢を重ねれば重ねるほど、画力が研ぎ澄まされていった葛飾北斎。日本でこれだけの良質な作品をまとめて鑑賞できるこの機会を逃さず、しっかりと楽しもう。【開催情報】『大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―』4月16日(土)~6月12日(日)、サントリー美術館にて開催取材・文:浦島茂世
2022年05月02日特別展「毒」が、東京・上野の国立科学博物館にて2022年11月1日(火)から2023年2月19日(日)まで開催される。「毒」がテーマの展覧会、国立科学博物館で初開催特別展「毒」は、国立科学博物館にとって初となる「毒」をテーマにした展覧会だ。この世界のあらゆるところに存在する毒を、各研究部門のスペシャリスト9名が徹底的に分析し、様々な「毒」世界を探求。「毒」は基本的に生体に対して害を与える物質として理解されているが、「毒」には多面的な要素があり、薬効を持つものもある。例えば人体に有用なものでも、摂りすぎると毒になることがあったり、アレルギー反応に見られるように、感受性の高低によっても毒性は異なっている。自然界のあらゆるところに存在し、様々な一面を持つ「毒」を動物学、植物学、地学、人類学、理工学と多角的な視点から掘り下げ、国立科学博物館ならではの貴重な標本資料などを用いて解説。総展示数はおよそ250点と、見応えのある展示になっている。有毒生物の巨大模型や標本例えば、身を守るため、捕食のために用いられる有毒生物の「毒」のシステム・仕組みは、巨大模型や、剥製などの標本を使って説明。有毒な植物や毒虫、有毒爬虫類、有毒両生類などを一気に紹介していく。見所は、迫力いっぱいの“巨大模型”。ハブは実物の約30倍、オオスズメバチは約40倍、イラガは約100倍、セイヨウイラクサは約70倍サイズの巨大模型が会場に登場する。菌類による「毒」や人工「毒」もさらに、様々な中毒症状を引き起こす毒きのこをはじめとする、菌類による「毒」、鉱物など生物以外のものに含まれる自然界の「毒」、クジラの体内から見つかったマイクロプラスチックなどの、歴史の中で人間が作り出した“人工毒”と、様々な「毒」に迫っていく。「毒」と進化&「毒」と人間の関係また、「毒」のある生物への擬態や、「毒」に耐える性質の獲得、「毒」を利用した種子の散布など、「毒」と生物の進化の関係、「毒」に起因する多様性についても紐解く。例えばコアラが食べるユーカリにはタンニンやテルペン、青酸配糖体、フェノール化合物などの毒性をもつ化学物質が多く含まれているため、コアラは毒に対抗する様々な機能が発達している。肝臓の酵素で解毒を行う他、ユーカリの葉の毒性を味・匂いで選別し、より毒性の少ない葉を選び取ることができると考えられている。さらに、古代から「毒」を武器や薬として使用してきた人間との関係も紹介。「毒」と人間の歴史を辿りつつ、科学の進歩による「毒」の解明、そしてその利用などの「毒」の研究も紹介していく。【詳細】特別展「毒」会期:2022年11月1日(火)~2023年2月19日(日)会場:国立科学博物館 地球館地下1階 特別展示室住所:東京都台東区上野公園7-20開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜日、12月28日(水)~1月1日(日・祝)、1月10日(火)※ただし1月2日(月・休)、 9日(月・祝)、2月13日(月)は開館※会期等は変更になる場合あり。※入場方法等の詳細は公式サイトを確認。■チケット〈要日時指定予約〉入場料:一般・大学生 2,000円、小・中・高校生 600円チケット発売:公式チケットサイト(ART PASS)、美術展ナビチケットアプリ、各種プレイガイド※未就学児は無料。※障害者手帳を持参した本人とその介護者1名は無料。※時間ごとに入場定員あり。入場者は公式サイトより日時指定予約が必要。※当日、博物館で販売する当日券での入場枠もあり。ただし、入場待ちとなる場合や、入場枠が完売となる場合あり。※学生料金で入場の際には学生証の提示が必要。※本展を観覧した人は、同日に限り常設展(地球館・日本館)も観覧可能。ただし、常設展示の開館時間内に限る。また、日時指定日の指定時刻の前に常設展示を観覧することはできない。※チケットのキャンセル・券種変更・払い戻し・再発行は不可。再入場は不可。※会場内の混雑等により、入場待ちとなる場合あり。【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2022年04月17日国立科学博物館(東京・上野公園)は、 2022年11月1日(火)から2023年2月19日(日)まで、「毒」をテーマにした特別展を開催いたします。人間を含む生物に害を与える物質「毒」。本展では動物、植物、菌類、そして鉱物や人工毒など、自然界のあらゆるところに存在する「毒」について、動物学、植物学、地学、人類学、理工学と多角的な視点から、各研究部門のスペシャリスト9名が徹底的に掘り下げ、国立科学博物館ならではの貴重な標本資料を用いて解説します。また「毒」と共に進化してきた生物の歴史や、古代より毒を、時には武器として、時には薬として使用してきた人間と毒との関係も紹介。様々な「毒」世界を探求することにより私たち人間のこれからの未来も考えていく特別展です。国立科学博物館 特別展「毒」どうぞご期待ください。【展示構成】(予定)■第一章 イントロダクション私たちの身近な生活の中や、自然界には様々な「毒」が存在します。「毒」っていったいなんだ?展覧会はそんな「毒」の概念から始まり、様々な「毒」を紹介しながらそれが人間を含む生物にどのように作用するのかを見ていきます。■第二章 毒の博物館第二章では私たちの周りにある様々な「毒」と、「毒」を持った生物を紹介します。私たちと同じ地球上に生きる「生物の毒」(動物・植物・菌類)はそれぞれ目的があって存在します。狩り(捕食)のために使用する「毒」、自分を守るために存在する「毒」、様々な有毒生物の「毒」のシステムと仕組みを、はく製などの標本を見ながら説明していきます。また、生物以外にも鉱物など無生物に含まれる「自然界の毒」や、歴史の中で人間が作り出した「人工毒」にも迫ります。■第三章 毒と進化毒の存在は、生物の進化の要因ともなってきました。「毒」のある生物への擬態や、「毒」に耐える性質の獲得、「毒」を利用した種子の散布などです。第三章では「毒」が招いた多様性と進化の例を紹介し、「毒」と生物の進化の関係を考えていきます。■第四章 毒と人間狩猟や戦、処刑や兵器、また「毒」を研究することにより薬を生み出すなど、私たち人間はこれまで様々な形で「毒」と付き合い、操ってきました。第四章では「毒と人間」をテーマに、私たち人間は「毒」の歴史を探求します。また、科学の進歩による「毒」の解明、その利用など最先端の「毒」の研究も紹介します。■終章現在、私たち人間の活動が新たな「毒」を生み出しています。これからの未来に向け私たちが地球規模で今考えなくてはならないこと、向き合っていくべきこととはなんでしょうか。私たち人間のこれからの未来も考えていきます。【監修者】*細矢 剛(植物研究部長)*中江 雅典(動物研究部 脊椎動物研究グループ 研究主幹)*吉川 夏彦(動物研究部 脊椎動物研究グループ 研究員)*井手 竜也(動物研究部 陸生無脊椎動物研究グループ 研究員)*田中 伸幸(植物研究部 陸上植物研究グループ長)*保坂 健太郎(植物研究部 菌類・藻類研究グループ 研究主幹)*堤 之恭(地学研究部 鉱物科学研究グループ 研究主幹)*坂上 和弘(人類研究部 人類史研究グループ長)*林 峻(理工学研究部 理化学グループ 研究員)※上記構成は変更の可能性があります。<開催概要>【展覧会名】国立科学博物館 特別展「毒」【会 期】2022年11月1日(火)~2023年2月19日(日)※会期は変更になる場合がございます。※開館時間や休館日、入場料、入場方法等は決定次第、公式サイトでお知らせします。【会 場】国立科学博物館 地球館地下1階 特別展示室【主 催】国立科学博物館・読売新聞社・フジテレビジョン【お問い合わせ】050-5541-8600(ハローダイヤル)・03-5814-9898(FAX)【公式サイト】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月14日国宝、重要文化財などを多数所有する奈良国立博物館の所蔵品を、名品展として東京で初公開する『SHIBUYAで仏教美術 ―奈良国立博物館コレクションより』が、4月9日(土)より渋谷区立松濤美術館にて開催される。明治28(1895)年4月、帝国奈良博物館として開館して以来、127年の歴史を有する奈良国立博物館。仏教と関わりの深い古美術品や考古遺品などの保存、調査・研究、展示を通じて、優れた仏教美術の魅力とその背景にある豊かな歴史・文化を、長きにわたり多くの人々に伝えてきた国内有数の博物館で、毎秋に開催される『正倉院展』の会場でもある。同展では、奈良国立博物館の数多くある所蔵品の中から、国宝《牛皮華鬘》、重要文化財《如意輪観音菩薩坐像》など、これまで、東京ではまとまった形で公開したことのなかった、主に仏教に関する美術工芸品83件を名品展という形で紹介する。新型コロナウイルスの影響で、国内の移動もままならない現在。奈良にある名品を東京で鑑賞することで、心やすらぐ時間を過ごすことができるだろう。《如意輪観音菩薩坐像》 木造 古色(現状)平安時代 9~10世紀重要文化財 画像提供:奈良国立博物館《烏樞沙摩明王像》 絹本著色 鎌倉時代 14世紀 画像提供:奈良国立博物館【後期展示】《辟邪絵 天刑星》(部分) 紙本著色 平安~鎌倉時代 12世紀 国宝 画像提供:奈良国立博物館【前期展示】《泣不動縁起》(部分) 紙本著色室町時代15世紀 画像提供:奈良国立博物館【前後期で場面替え有】【開催概要】『SHIBUYAで仏教美術 ―奈良国立博物館コレクションより』会期:2022年4月9日(土)~2022年5月29日(日) ※会期中展示替えあり会場:渋谷区立松濤美術館時間:10:00~18:00休館日:月曜、5月6日(金)料金:一般1,000円、大学800円、 高校・60歳以上500円、中小100円※土日祝は小中学生無料、金曜日は渋谷区民無料※土日祝、最終週は「日時指定予約制」。公式サイト:
2022年04月08日印刷博物館P&Pギャラリー企画展『グラフィックトライアル2022 -CHANGE-』が4月23日(土)~7月24日(日)にかけて、東京・印刷博物館P&Pギャラリーで開催される。本企画は、第一線で活躍するクリエイターと凸版印刷が協力して新しい印刷表現を探るプロジェクト。色数や用紙、インキ等に制限を付けず、究極の色再現やリアルな質感再現を印刷技術の力で最大限に引き出すことで、印刷が持つ豊かな表現の可能性を追求している。展覧会ではクリエイターの独創的なアイデアと印刷技術を組み合わせて完成させたポスターと、制作過程での数々のトライアルが紹介される予定だ。16回目を迎える今回のテーマは「CHANGE」。コロナ禍で拍車がかかった様々な変化の波、新たな価値観や世界観の到来を居山浩二、GOO CHOKI PAR、小玉文、田中良治、増永裕子の5名がポスター作品に昇華する。一般的に印刷は変化しないものだが、テーマを受けて絵柄が変わる作品、存在感が変わる作品など、全てが「変化するポスター」に仕上がっているという。さらに網点の形を変える「スクリーンメーカー」をはじめ、 オフセット印刷でホログラムを再現した「オフセットホロ」、 繊細な水滴を印刷で再現した「結露印刷」など、今までにない印刷表現にも期待だ。また日本を代表するアートディレクターのひとりである葛西薫氏(「グラフィックトライアル2019」参加クリエイター)が音声ガイドのナレーターを担当。印刷に精通する葛西氏の目線からの解説も楽しめる。それぞれのアーティストが表現と技術のコラボレーションの先に見出した“CHANGE”の形をぜひ現場で目撃してほしい。■展示情報『グラフィックトライアル2022 -CHANGE-』4月23日(土)~ 7月24日(日)時間:10:00~18:00休館日:毎週月曜日(ただし7月18日は開館)、7月19日(火)会場:印刷博物館 P&Pギャラリー入場料:無料※印刷博物館展示室の入場料は必要※事前入館予約を実施※本展および関連イベントは、 新型コロナウイルス感染拡大防止のために中止もしくは延期など変更になる可能性あり。なお、開館する場合でも入場制限の措置あり。<関連イベント>「クリエイタートークイベント」4月22日(金)18:00~19:30出演:居山浩二、 GOO CHOKI PAR、 小玉文、 田中良治、 増永裕子(凸版印刷)オンライン開催 / 参加無料定員:300名 / 事前予約制・先着順詳細・申し込みは公式サイトへ
2022年04月06日今年3月に創立150年を迎えた東京国立博物館(所在地:東京都台東区)は、記念事業の一環として、同館を代表する名品「埴輪 踊る人々」と「見返り美人図」の文化財修理にかかわる費用を個人や企業から寄附を募るファンドレイジング事業、「踊る埴輪&見返り美人 修理プロジェクト」を、文化財活用センターと共同で2022年4月1日から開始します。目標金額は1,000万円。ご寄附はウェブサイト(クレジットカード、銀行振込)のほか、館内に設置された募金箱などから受け付けます。【プロジェクト紹介ページ 】「踊る埴輪&見返り美人 修理プロジェクト」東京国立博物館の150年の歩みの中で変わらない使命は、先人から受け継いだ文化財を大切に守り、次の世代へ伝えることです。これまでも東京国立博物館は文化財の保存と修理に日々取り組んできましたが、限られた予算の中で多くの文化財が修理の順番を待っています。「埴輪 踊る人々」と「見返り美人図」という館を代表する作品の修理をきっかけに、ひとりでも多くの方と一緒に過去と未来の懸け橋となって、かけがえのない文化財をつないでいきたい。その思いから新たに立ち上がったプロジェクトです。皆様のあたたかいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。■プロジェクト概要東京国立博物館創立150年記念 踊る埴輪&見返り美人 修理プロジェクトプロジェクトの詳細は、東京国立博物館ウェブサイトでもご紹介しています。東京国立博物館創立150年記念 踊る埴輪&見返り美人 修理プロジェクト 紹介ページ 目標金額 :1,000万円寄附募集期間:令和4年(2022)4月1日~令和5年(2023)3月31日寄附金の使途:「埴輪 踊る人々」「見返り美人図」の修理に関連する費用※寄附金額が上記の費用を上回った場合、東京国立博物館が所蔵する他の文化財修理費として大切に活用いたします。寄附方法 :ウェブサイト(クレジットカード、銀行振込)、館内募金箱など寄附コース :応援コース(返礼なし)と、お楽しみコース(返礼あり)をご用意しています。寄附コース一覧■記念品のご紹介1万円以上のご寄附をお申し込みいただいた方にオリジナルデザインの記念品を贈呈します。※画像はサンプルです。仕様等は変更される場合があります。◆1万円のご寄附【踊る埴輪&見返り美人デザイン】てぬぐい「見返り美人」のきものの柄と「踊る埴輪」をデザインした記念てぬぐいです。日本の人々の生活に寄り添ってきたてぬぐいのように、作品も長く愛され受け継がれてほしいという願いを込めました。額に入れてインテリアとしてもお使いいただけます。素材 :綿100%サイズ(約):縦90cm×横33cm【踊る埴輪&見返り美人デザイン】てぬぐい◆3万円/5万円のご寄附【踊る埴輪デザイン】熊谷染小風呂敷「踊る埴輪」の出土地である埼玉県熊谷市の伝統工芸「熊谷染」とコラボレーション。小さな贈り物を包むのに最適なかわいらしい小風呂敷です。伝統的な小紋をバックに踊る埴輪は、本プロジェクトのための特別デザインです。(桐箱入り)素材 :絹100%サイズ:縦40cm×横40cm【踊る埴輪デザイン】熊谷染小風呂敷◆3万円/5万円のご寄附【見返り美人デザイン】江戸硝子オールドグラス「見返り美人」が描かれた江戸の地で育まれた、江戸硝子のオリジナルグラスです。二層の色被せガラスに手作業で彫刻を行い、きものの菊と桜の模様を華やかに浮かび上がらせました。底面には創立150年記念ロゴが彫り込まれています。素材 :ソーダ硝子サイズ:最大径8.7cm×高さ8.5cm【見返り美人デザイン】江戸硝子オールドグラス■修理対象作品について◆「埴輪 踊る人々」 埼玉県熊谷市 野原古墳出土 古墳時代・6世紀ポカンとあいた目と口の愛らしい表情。左手をあげて右手を胸前に出すポーズ。埴輪と言えばこのフォルムを思い浮かべる人も多いでしょう。「踊る埴輪」として親しまれていますが、近年では左手で馬の手綱を引く馬子(まご)とみる説もあります。小さい方の埴輪は、腰に鎌を着け、顔の両脇で髪を結って束ねる美豆良(みずら)という男子の髪型をしています。一方、大きい方の埴輪にはその特徴がみられず、男女のどちらかよくわかっていません。ただ、女子の埴輪によくみられる胸部や服飾の特徴的な表現がないことから、男子の埴輪であるとも考えられています。衣服や武具、アクセサリーを身に着ける埴輪も多くありますが、この作品はどちらの衣装も帯のみと大胆にデフォルメされています。この素朴さ、そして生き生きとした動きが作品の魅力でもあるのではないでしょうか。「埴輪 踊る人々」 埼玉県熊谷市 野原古墳出土 古墳時代・6世紀●必要な修理胴や腕の部分に横向きの亀裂が複数みられます。また、過去の修理による石膏が経年劣化し、一部に剥離が生じている状態です。東京国立博物館の所蔵する埴輪の中でも知名度の高い作品であることから、他施設から貸出し依頼の多い作品ですが、慎重な取扱いを必要とするため、断念せざるを得ない状況です。▼胴に横向きの亀裂が入っている「埴輪 踊る人々」(部分) 胴に入る亀裂の様子今回の修理では、解体、旧修理による石膏部分の除去、亀裂の強化・接合などが行われる予定です。旧修理の石膏を除去した部分には劣化しにくい補填材を使用し、最新の知見をもとに復元する計画です。▼右半分が旧修理で施された石膏「埴輪 踊る人々」(部分) 旧修理で施された石膏(右半分)●担当研究員の声 東京国立博物館 特別展室 主任研究員 河野正訓東京国立博物館で収蔵している埴輪の多くが、明治から昭和初期に出土したものです。教科書でおなじみの「埴輪 踊る人々」も、昭和5年(1930)に山林を開墾中に偶然発見され、その後すぐに石膏をつかい修理されています。上半身は比較的オリジナルが残っていますが、意外にも下の円筒部は石膏による復元が大半を占めます。昭和初期の修理のため石膏が非常に脆くなっており、当館で展示する際の取扱いや、他施設の展覧会に出品するための輸送に耐えられなくなっています。今回の修理プロジェクトによって、引き続き展示で皆様にお見せできるように、そして未来の世代にこの貴重な文化財を引き継げるようにしたいです。あたたかいご支援を心よりお願いいたします。◆「見返り美人図」 菱川師宣(ひしかわもろのぶ)筆 江戸時代・17世紀目にも鮮やかな濃い紅色の綸子(りんず)地の振袖をまとった若い女性がふと振り返る一瞬を描いた、菱川師宣晩年の肉筆画。切手のデザインになったことでも有名です。「玉結び」というヘアスタイル、菊や桜の花で描かれた「花の丸」模様の振袖、人気役者の着こなしにちなんだ帯結び「吉弥(きちや)結び」など、当時の町中で流行した最新のファッションを描いていることもこの作品の魅力です。また、織り出された綸子の地模様まで詳細に描くリアリティは、きものに刺しゅうと金銀の箔で模様を施す縫箔師(ぬいはくし)の家に生まれた師宣ならではといえるでしょう。江戸時代の戯作者(げさくしゃ)山東京伝(さんとうきょうでん)(1761~1816)が、箱書きをしており、江戸時代から有名な作品だったようです。「見返り美人図」 菱川師宣(ひしかわもろのぶ)筆 江戸時代・17世紀●必要な修理桜の花など絵具の部分には多くの剥離、剥落がみられる状態です。こういった部分には膠(にかわ)水溶液など天然の接着剤による剥落止めを行ない、これ以上傷みが進まないよう保護します。▼桜の花の描かれた箇所が剥落している「見返り美人図」(部分) 剥落の様子本作品には巻いて収納する掛軸特有の傷みともいえる、折れや擦れがみられます。折れには、細く帯状に切った和紙で裏面から部分的に補強する、「折れ伏せ」といわれる技法を用いて修理をします。表から見える部分ではありませんが、長く作品を引き継いでいくうえでとても大切な処置です。また擦れて欠損した部分には、そのかたちに合わせて調整した、本紙に似寄りの材料を用いて補います。その他、経年による汚れのクリーニングや旧裏打ち紙の除去、新たな裏打ちも行います。▼本紙と表装裂(ひょうそうぎれ)(織物)の重なる部分に折れや擦れがみられる「見返り美人図」(部分) 折れや擦れの様子●担当研究員の声 東京国立博物館 絵画・彫刻室 研究員 大橋美織切手の図柄としても有名な見返り美人。思っていたより小さかった!と驚かれる方が多いのですが、その小さな画面からは、彼女が生きた時代の息吹までをも感じられるように思います。鮮やかな振袖を纏った姿は一見綺麗に見えますが、細かく画面を見てみると、折れや浮き、繊細な模様の絵具にも剥落がみられます。一度損傷してしまった部分は、もう元には戻りません。これ以上作品の状態が悪くなる前に、「綺麗に見える」現在の姿を保つことが重要です。また、東京国立博物館の所蔵品の中でも、多くの方々に親しまれている作品を修理することで、より広く修理の大切さを伝えたいとも思っています。「見返り美人図」をより安全な状態で後世に繋いでゆくために、皆様のご協力をお願いいたします。■企業協賛個人からのご寄附に加え、本プロジェクトの趣旨に賛同をいただける企業の皆様からご協賛を承っています。協賛内容など詳細は、東京国立博物館 総務部総務課 渉外開発担当までお問合せください。【協賛企業】(令和4年4月1日時点)株式会社東京美術倶楽部、株式会社やまと■初音ミクとのコラボレーション本プロジェクトの一環として、「初音ミク」を展開するクリプトン・フューチャー・メディア株式会社とコラボレーションを実施します。同コラボは平成31年(2020)1月~令和3年(2021)12月に行った「〈冬木小袖〉修理プロジェクト」での〈冬木小袖〉ミクに続き、2回目となります。キービジュアルの「見返り美人ミク」は、国内外で幅広い人気を得ているイラストレーター・Rellaさんにご担当いただきます。コラボレーショングッズは現在準備中。今回もグッズ売り上げの一部が文化財の修理に充てられます。●『初音ミク』 クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が開発した、歌詞とメロディーを入力して誰でも歌を歌わせることができる「ソフトウェア」です。大勢のクリエイターが『初音ミク』で音楽を作り、インターネット上に投稿したことで一躍ムーブメントとなりました。「キャラクター」としても注目を集め、今ではバーチャル・シンガーとしてグッズ展開やライブを行うなど多方面で活躍するようになり、人気は世界に拡がっています。(過去のコラボ事例)〈冬木小袖〉ミク Art by 森倉円 (C) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net■東京国立博物館とは 明治5年(1872)創立、今年で150周年を迎える日本でもっとも長い歴史を持つ博物館。収蔵する文化財は約12万件。日本から中国、朝鮮半島、西アジア・エジプトまでの地域を網羅し、土器や土偶などの考古遺物から浮世絵や刀剣、甲冑、近代絵画など、日本の美術史をたどることのできるコレクションとなっている。創立150年記念特設サイト トーハク広報室 Twitter @TNM_PR トーハク広報室 Instagram @TNM_PR ■文化財活用センターとは 2018年に設置された、文化財活用のためのナショナルセンター。「文化財を1000年先、2000年先の未来に伝えるために、すべての人びとが、考え、参加する社会をつくる」というビジョンを掲げ、「ひとりでも多くの人が文化財に親しむ機会をつくる」ことをミッションとして、さまざまな活動をしている。ぶんかつ公式サイト ぶんかつ Twitter @cpcp_nich ぶんかつ Instagram @cpcp_nich 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月01日― 作品の”声”が真実へと導く ―株式会社SCRAP(所在地:東京都渋谷区、代表者:加藤隆生)は、東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:銭谷眞美)と、2022年5月よりリアル脱出ゲーム『東京国立博物館からの脱出』を共催することを発表いたします。★特設サイト: 『東京国立博物館からの脱出』メインビジュアル『東京国立博物館からの脱出』イメージ『東京国立博物館からの脱出』イメージリアル脱出ゲームは、謎を解き明かすことである特定の空間から脱出を目指す体験型ゲーム・イベントです。2007年の初開催以降、世界中で820万人を動員し、マンションの1室や遊園地、東京ドームや六本木ヒルズなど様々な場所で開催してきました。今回の舞台は、日本で最も長い歴史を持つ博物館である東京国立博物館。同館の創立150年を記念して、株式会社SCRAPとのコラボレーションにより、リアル脱出ゲーム『東京国立博物館からの脱出』を開催することになりました。本作は、謎解きキットとスマートフォンの専用アプリを使いながら、館内を周遊して謎を解く形式のリアル脱出ゲーム。時間制限がないため、謎解き初心者の方にもオススメです。『東京国立博物館からの脱出』では、プレイヤーが探偵事務所に入所したばかりの新人として、博物館で起きた不思議な出来事の解明に挑みます。謎を紐解くためのキーになるのは、東京国立博物館で展示されている作品の”声”。作品の声を聞くことができる調査アプリを使いゲームは進行します。「東京国立博物館の作品に聞き込みしながら真実へ辿り着く」という、ここでしかできない体験にどうぞご期待ください。物語の中にはオリジナルキャラクターが登場。それぞれのボイスに、豪華キャストの出演が決定しています。参加者を導く「所長」の声は、テレビドラマ『医龍~Team Medical Dragon~』シリーズやバラエティ番組『サラリーマンNEO』で注目を集めた池田鉄洋が担当。探偵事務所の「助手」の声は、名古屋発ラウドポップユニット・TEAM SHACHIの秋本帆華が演じます。そして、物語の鍵を握る登場人物の声には、ドラマ『真犯人フラグ』や『鎌倉殿の13人』で話題の迫田孝也が担当。豪華キャストが演じるオリジナルキャラクターにもご期待ください!また、秋本帆華(TEAM SHACHI)が出演する本イベントのCMも本日公開いたしました。こちらも併せてご注目ください。150年の歴史を刻む東京国立博物館。館内でリアル脱出ゲームが開催されるのは本作が初めてとなります。『東京国立博物館からの脱出』は、謎解きが初めてな方も、東京国立博物館に初めて足を運ぶ方も、双方の魅力を存分にお楽しみいただけます。皆さまぜひ奮ってご参加ください。『東京国立博物館からの脱出』概要■イベント特設サイト ※3/25 AM11:00公開■CM ■ストーリー2022年に創立150年を迎えた東京国立博物館。あなたはそんな博物館の近くの小さな探偵事務所に入所したばかりの新人。ある日、事務所に一本の電話が鳴り響く。「トーハクの創設の起源となった博覧会関係者の1人が集合写真から消えてしまったんです! そして、不思議なことにその人物のことを誰一人として思い出せないんです! どうか、この奇妙な出来事を解明してくれないでしょうか?」依頼人は博物館の職員。手がかりの少ない依頼内容に頭を抱えていたあなたに探偵事務所の所長がある助言をする。「人に聞くことができないなら、〝作品〟から話を聞けばいいんだ」人々を見守り続けてきた仏像。美しいルビーで彩られた双子のザクロの置物。古代エジプトからやってきた沈黙するミイラ。あなたは調査アプリを駆使し、博物館に展示されている作品たちへ聞き込みに向かう。果たして、博物館で起こった謎の出来事の真実に辿り着くことができるのか?■プレイ形式・制限時間:なし(プレイ時間の目安は2~3時間です。)※プレイ可能時間は東京国立博物館の総合文化展の開館時間に準じます。・参加人数:制限なし・場所:東京国立博物館展示館内・敷地内屋外・開始タイミング:随時スタート(ただし、謎解きキット購入時に指定された時間からの開始となります。)・プレイ方法 :謎解きキットと専用アプリをダウンロードしたスマートフォンを使用(東京国立博物館において参加用のスマートフォン、イヤホンの販売/貸し出しはございません。必ずご持参ください。)■会場東京国立博物館〒110-8712東京都台東区上野公園13-9■開催日程2022年5月12日(木)〜■ボイスキャスト所長役池田鉄洋1970年、東京都生まれ。主な出演作は「トリック」シリーズ他、数々のドラマや映画、舞台に出演。脚本家、演出家としても活躍中。テレ東4月ドラマ「吉祥寺ルーザーズ」脚本。??役迫田孝也1977年、鹿児島県生まれ。広島大学教育学部卒業後、役者を志し 上京。 劇団〈STRAYDOG〉に約8年間在籍、数々の舞台やドラマに出演。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演中。助手役秋本帆華1997年11月15日生まれ、愛知県出身。2012年、チームしゃちほこ(現・TEAM SHACHI)メンバーとして名古屋城路上デビュー。2014年、路上デビューから2年4ヶ月で日本武道館公演を開催。精力的にライブ活動を行う一方、映画やナレーションなどでも活躍中。近年の出演作品に【舞台】『アオアシ』【映画】『13月の女の子』【TV】日本テレビ「NETAMI」ナレーション、BS日テレ公式マスコット「バブちゅ〜」キャラクターボイスなどがある。■販売情報<謎解きキット予約開始日>少年探偵SCRAP団員(SCRAPファンクラブ)先行期間2022年4月23日(土)12:00〜2022年4月29日(金)23:59一般予約開始日発売2022年4月30日(土)12:00〜<謎解きキット販売価格>2,200円(税込)※前売り、学生一律金額※別途東京国立博物館入館料が必要<謎解きキット予約/当日販売場所>【事前予約】・スクラップチケット(スクチケ) 【当日販売】・東京国立博物館正門窓口※当日販売も行いますが、売り切れてしまう可能性がありますので、スクラップチケットからの事前予約を推奨いたします。補足情報【SCRAPとは?】2008年、株式会社SCRAPを設立。遊園地やスタジアムを貸し切ってリアル脱出ゲームを作ったり、本やアプリ、TV番組にも謎をしかけ、企業の謎解きプロモーション企画をお手伝いしているうちに、すっかり謎イベントの制作会社として世間に認知されてしまった京都出身のフリーペーパー制作会社(しかもフリーペーパーは絶賛休刊中)。勢いに乗ってファンクラブ「少年探偵SCRAP団」も結成。テレビ局・レコード会社などともコラボレーションを行い、常に新しいエンターテインメントを生み出し続けています。★公式サイト⇒ 【リアル脱出ゲームとは?】2004年に発表された「クリムゾンルーム」というネットの無料ゲームを発端に、爆発的に盛り上がった「脱出ゲーム」。そのフォーマットをそのままに現実 世界に移し替えた大胆な遊びが「リアル脱出ゲーム」。マンションの1室や廃校、廃病院、そして東京ドームや六本木ヒルズなど、様々な場所で開催されています。07年に初開催して以降、現在までで820万人以上を動員。日本のみならず上海、台湾、シンガポールやサンフランシスコなど全世界で参加者を興奮の渦に巻き込み、男女問わずあらゆる世代を取り込む、今大注目の体験型エンターテインメントです。※「リアル脱出ゲーム」は株式会社SCRAPの登録商標です。☆公式サイト→ ☆ツイッターアカウント→@realdgame【東京国立博物館とは?】東京国立博物館(トーハク)は、明治5年(1872)に湯島聖堂の大成殿で開催された博覧会をはじまりとする、日本で最も長い歴史をもつ博物館です。日本を中心にした東洋のさまざまな国や文化の美術作品、歴史資料、考古遺物などを集めて大切に保管しています。収蔵品は約12万件におよび、総合文化展と呼ばれる常設展示では約3,000件を展示替えをしながら常時公開しています。教科書でみた名品を見られる博物館です。☆公式サイト→ 【情報掲載の際にお渡しできるもの】・過去のリアル脱出ゲームで出した謎等・現在公演中のSCRAPのイベントへのご招待・メインビジュアルデータやコンテンツ紹介用の宣材画像その他必要なものがあれば気軽にお問い合わせください。画像をご使用の際は必ず「©SCRAP ©東京国立博物館」のコピーライト表記をお願いいたします。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月25日世界有数の博物館のひとつ、エルサレムのイスラエル博物館より、選りすぐりのピカソ作品が初来日する『イスラエル博物館所蔵 ピカソ ― ひらめきの原点 ―』が、4月9日(土)より、パナソニック汐留美術館にて開催される。同展では、イスラエル博物館が所蔵にする800点以上のピカソ・コレクションから、版画作品を中心に、油彩、素描から写真までの作品を通して、長く、豊饒な創作の軌跡を展観。世紀の変わり目の1900年頃の絵画から、亡くなる3年前の1970年の作品までを年代順に紹介していく。青の時代の傑作銅版画《貧しい食事》を含む〈サルタンバンク・シリーズ〉、1930年代の〈ヴォラール連作〉、戦時期の《フランコの夢と嘘 I、II》、86歳で制作した〈347シリーズ〉など、画風の移り変わりと技術的な実験の軌跡、そしてモチーフの変容を紹介し、ピカソのインスピレーションの源に迫る。【開催概要】『イスラエル博物館所蔵 ピカソ ― ひらめきの原点 ―』会期:2022年4月9日(土)~6月19日(日)会場:パナソニック汐留美術館時間:10:00~18:00、5月6日(金)、6月3日(金)は20:00(入館は閉館30分前まで)休館日:水曜(5月4日と5月18日は開館)料金:一般1,200円、65歳以上1,100円、大学700円、高校500円※予約サイトでの日時指定予約が必要▪美術館公式サイト:
2022年03月23日国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉が作品輸送費等を支出し、東京国立博物館・京都国立博物館・奈良国立博物館・九州国立博物館の4つの国立博物館が収蔵品を貸し出す「国立博物館収蔵品貸与促進事業」において、2022年度事業の実施対象館が決定いたしました。これにより国立博物館が所蔵する地域ゆかりの文化財113件が、愛知、島根、栃木、鹿児島、滋賀、沖縄の6つの施設で順次公開される予定です。■2022年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業 実施対象館(会期順)美術館・博物館名:刈谷市歴史博物館(愛知県)展覧会名 :伊勢物語とかきつばた会期(予定) :2022年4月23日(土)~2022年6月5日(日)貸与予定件数 :3件美術館・博物館名:島根県立古代出雲歴史博物館(島根県)展覧会名 :ハニワの世界へようこそ会期(予定) :2022年7月1日(金)~2022年8月28日(日)貸与予定件数 :9件美術館・博物館名:足利市立美術館(栃木県)展覧会名 :あしかがの歴史と文化再発見!会期(予定) :2022年7月30日(土)~2022年10月10日(月・祝)貸与予定件数 :16件美術館・博物館名:鹿児島県歴史・美術センター黎明館(鹿児島県)展覧会名 :茶の湯と薩摩会期(予定) :2022年9月22日(木)~2022年11月6日(日)貸与予定件数 :30件美術館・博物館名:滋賀県立安土城考古博物館(滋賀県)展覧会名 :大岩山銅鐸里帰り展(仮称)会期(予定) :2022年10月8日(土)~2022年11月20日(日)貸与予定件数 :6件美術館・博物館名:沖縄県立博物館・美術館(沖縄県)展覧会名 :琉球 ―美とその背景―会期(予定) :2022年10月14日(金)~2022年12月4日(日)貸与予定件数 :49件注目は、本土復帰50年の節目を迎える沖縄県で開催予定の「琉球 ―美とその背景―」展(会場:沖縄県立博物館・美術館)。東京国立博物館からは、「黒漆葡萄栗鼠螺鈿箙」や「三線」など28件、九州国立博物館からは、「浅葱地窓絵枝垂桜文紅型衣裳」や「鳳凰螺鈿七弦琴」など21件、合計49件の文化財を貸し出します。左:黒漆葡萄栗鼠螺鈿箙 沖縄本島 第二尚氏時代・18世紀末~19世紀 東京国立博物館蔵、右:浅葱地窓絵枝垂桜文紅型衣裳 第二尚氏時代・19世紀 九州国立博物館蔵(沖縄県立博物館・美術館で展示予定)また、開館30周年を記念する滋賀県立安土城考古博物館では「大岩山銅鐸里帰り展(仮称)」が開催されます。滋賀県野洲市の大岩山遺跡から出土した、現存する日本最大の銅鐸(重要文化財、総高 約135cm)をはじめ、竜王町高塚山出土の銅鐸など、東京国立博物館から6件の考古資料を貸し出します。さらに2021年に市制100年を迎えた足利市では、100周年記念に続く取り組みのひとつとして、足利市立美術館において「あしかがの歴史と文化再発見!」展が開催されます。東京国立博物館から、 熊野山古墳や十二天塚古墳(いずれも足利市)などから出土した考古資料16件を貸し出します。■2022年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業 展覧会概要(会期順)◆刈谷市歴史博物館「伊勢物語とかきつばた」 貸与予定件数:3件「伊勢物語」に登場する三河の「かきつばた」が広く受容された歴史を紹介する展覧会会期 : 2022年4月23日(土)~2022年6月5日(日)URL : 公式Twitter: みどころ : 愛知県刈谷市をはじめとする西三河地域は、かきつばたの名所として知られます。これは、平安時代の歌物語「伊勢物語」第九段の「東下り」で、在原業平といわれる主人公が八橋(現・愛知県知立市)で「かきつばた」を歌に詠んだことに由来します。公家の教養であった「伊勢物語」は、江戸時代には尾形光琳(1658~1716)や乾山(1663~1743)といった琳派によって八橋のかきつばたが描かれ、出版文化の隆盛とともに庶民にも活字で読まれるようになりました。本展では、「伊勢物語絵巻(模本)」などを東京国立博物館から、「伊勢物語絵巻 上巻」を京都国立博物館から貸し出し、江戸時代に焦点をあて、伊勢物語やかきつばたが広く受容された歴史を紹介します。伊勢物語絵巻(模本) 巻第一(部分) 古藤養成(他)模 江戸時代・天保9年(1838) 東京国立博物館蔵◆島根県立古代出雲歴史博物館「ハニワの世界へようこそ」 貸与予定件数:9件山陰地域出土品を中心に、形象埴輪の魅力に迫る展覧会会期 : 2022年7月1日(金)~2022年8月28日(日)URL : みどころ: 古墳上に埴輪を立て並べる習慣は、前方後円墳が全国的に築造されはじめるのにあわせて各地に広まりました。古墳時代後期には、古墳の一角を区切り、人物や動物、武具等の様々な器物を表現した埴輪を並べ、被葬者の生前の活躍や首長継承のまつりを再現するようになります。こうして埴輪は、より表情豊かで多彩なものへと変化していきました。本展では、東京国立博物館から「馬形埴輪」(重要文化財)をはじめとする考古資料を貸し出し、そのほか山陰地域出土の形象埴輪を中心に、人物や動物をかたどった様々な埴輪を展示します。制作時期や地域ごとの特徴や違いといった考古学的な比較だけでなく、個々のハニワが持つデフォルメの妙や豊かな表情など、形象埴輪の魅力を紹介します。重要文化財 馬形埴輪 古墳時代・6世紀 埼玉県熊谷市上中条出土 東京国立博物館蔵◆足利市立美術館「あしかがの歴史と文化再発見!」 貸与予定件数:16件足利ゆかりの文化財から市の歴史と文化を辿る展覧会会期 : 2022年4年7月30日(土)~2022年4年10月10日(月・祝)URL : 公式Twitter: みどころ : 2021年に市制100周年を迎えた足利市では、100周年記念に続く取り組みとして、郷土を見つめ直す企画展を開催します。本展では、東京国立博物館が所蔵する、熊野山古墳や十二天塚古墳(いずれも足利市)などから出土した考古資料を貸し出します。そのほか、足利ゆかりの文化財等を一堂に集め、これらを受け継いでゆく子どもたちにもわかりやすく、足利市の歴史と文化の源流を紹介します。埴輪 童女 古墳時代・6世紀 栃木県足利市 熊野山古墳群出土 山田宗治氏他寄贈 東京国立博物館蔵◆鹿児島県歴史・美術センター黎明館「茶の湯と薩摩」 貸与予定件数:30件薩摩の茶の湯文化の歴史について紹介する展覧会会期 : 2022年9月22日(木)~2022年11月6日(日)URL : 公式Twitter: みどころ : 日本の伝統文化のひとつである茶の湯は、中国から伝来した喫茶法をもとに育まれました。室町時代には将軍家を中心に権威の象徴となり「唐物」が愛好されましたが、安土桃山時代に千利休(1522~1591)が侘茶を大成すると、新たに価値づけされた「和物」が登場し、政権者から大名、町衆へと広がりました。本展では、東京国立博物館から、薩摩焼を代表する文琳形茶入として名高い「黒釉文琳茶入 銘 望月」をはじめとする23件、九州国立博物館からは「油滴天目」(重要文化財)を含む7件を貸し出し、侘茶との出会いや大名茶への展開など、歴史の動向や様々な文化交流によって拡がる薩摩の茶の湯文化の歴史について人的交流を軸に紹介します。左:黒釉文琳茶入 銘 望月 薩摩 江戸時代・17世紀 松永安左エ門氏寄贈 東京国立博物館蔵、右:重要文化財 油滴天目 中国・建窯 南宋時代 九州国立博物館蔵◆滋賀県立安土城考古博物館「大岩山銅鐸里帰り展(仮称)」 貸与予定件数:6件開館30周年を記念し、日本最大の銅鐸が里帰りする展覧会会期 : 2022年10月8日(土)~2022年11月20日(日)URL : みどころ: 開館30周年を記念し、日本最大の銅鐸が里帰りをします。弥生時代後期の大岩山銅鐸は、滋賀県野洲市の大岩山遺跡から明治14年(1881)、昭和37年(1962)の調査によって計24個が出土しました。本展では、東京国立博物館所蔵の、大岩山遺跡から出土した現存する日本最大の銅鐸(重要文化財)をはじめ、「扁平鈕式銅鐸」や「三角縁二神二獣鏡」など、地域ゆかりの考古資料6件を貸し出します。重要文化財 突線鈕5式銅鐸 弥生時代(後期)・1~3世紀 滋賀県野洲市小篠原字大岩山出土 東京国立博物館蔵◆沖縄県立博物館・美術館「琉球 ―美とその背景― 」 貸与予定件数:49件王都・首里や村々で花開いた琉球文化の美を紹介する展覧会会期 : 2022年10月14日(金)~2022年12月4日(日)URL : 公式Twitter: みどころ : 2022年に本土復帰50年を迎える沖縄県は、古くから海を通じて様々な国と交流し、独自の文化を発展させてきました。王都・首里を中心として発展したもの、島々で花開いたもの、各地域によって多様な文化を見ることができます。本展では、東京国立博物館から「黒漆葡萄栗鼠螺鈿箙」や「三線」など28件を、九州国立博物館からは「浅葱地窓絵枝垂桜文紅型衣裳」や「鳳凰螺鈿七弦琴」など21件を貸し出します。島々・村々で享受された「美」を地理的・歴史的な視点のみならず、民俗的な視点も含めて紹介します。キンカブ 奄美大島 第二尚氏時代・18世紀 東京国立博物館蔵※上記6つの展覧会の概要・貸与予定作品は2022年3月22日現在のものです。今後、変更になる場合があります。最新情報は各美術館・博物館の公式ウェブサイトなどでご確認ください。■2023年度「国立博物館収蔵品貸与促進事業」募集予定2022年4月1日(金)から、2023年度国立博物館収蔵品貸与促進事業実施対象館の申請受付が開始されます。申請受付期間:2022年4月1日(金)~6月30日(木) [17時必着]貸与促進事業の申請、展覧会情報に関する詳細は、以下の〈ぶんかつ〉公式ウェブサイトでご確認いただけます。URL: 全国の美術館・博物館からのご応募をお待ちしています。2023年度国立博物館収蔵品貸与促進事業 募集チラシ■国立博物館収蔵品貸与促進事業とは国内各地の美術館・博物館に対し、〈ぶんかつ〉が作品輸送費等を支出し、東京国立博物館・京都国立博物館・奈良国立博物館・九州国立博物館の4つの国立博物館が収蔵品を貸し出すこの事業は、各地ゆかりの文化財を展示に活用し、日本とアジアの歴史・伝統文化の発信ならびに地方創生・観光振興、次世代への文化財の継承に寄与することを目的としています。■文化財活用センターとは文化財活用センターは、国内外のさまざまな人が日本の文化財に親しむ機会を拡大するため、2018年7月、国立文化財機構のもとに設置された組織です。愛称は〈ぶんかつ〉。貸与促進事業のほか、文化財を通じて豊かな体験と学びを得ることができるよう、文化財を活用した新たなコンテンツやプログラムの開発、文化財のデジタル情報の公開、また文化財の保存環境に関する相談窓口を開設、文化財の保存と活用を目的とした寄付金の募集を行っています。▼ぶんかつSNSYouTubeチャンネル : Instagram @cpcp_nich: Twitter @cpcp_nich : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月22日特別展「北斎」が、福岡の九州国立博物館にて2022年4月16日(土)から6月12日(日)まで開催される。葛飾北斎の「日新除魔図」日本初公開特別展「北斎」は、世界でもっとも有名な日本の画家、葛飾北斎の想像力あふれる世界観を紹介する展覧会。2017年に九州国立博物館へ寄贈された、北斎の重要文化財「日新除魔図(宮本家本)」を、日本で初めて一般公開する。「日新除魔図」は、北斎が病や火災、借金苦などの災難を経て、毎朝魔除けのために描き続けた獅子たちを集めた圧巻の連作。九州国立博物館に寄贈される前は個人蔵であったためほぼ非公開状態であったが、寄贈後は九州国立博物館でのみ公開が可能に。80歳を過ぎた北斎による、門外不出の大作に注目だ。「冨嶽三十六景」や晩年の肉筆画「龍図・鳳凰図」もまた、「日新除魔図」と年代の近い浮世絵版画シリーズ「冨嶽三十六景」も登場する。さらに、長野・小布施から、北斎晩年の最重要作品である祭屋台の天井絵「龍図・鳳凰図」を九州初公開。躍動感あふれる肉筆画を、会期中通期で展示する。【詳細】特別展「北斎」会期:2022年4月16日(土)~6月12日(日)前期 4月16日(土)~5月15日(日)/後期 5月17日(火)~6月12日(日)※会期中、展示替えあり。場所:九州国立博物館住所:福岡県太宰府市石坂4-7-2休館日:月曜日(5月2日(月)は開館)開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)観覧料:一般 1,800円(1,600円)、高大生 1,000円(800円)、小中生 600円(400円)※( )内は前売料金※チケットはARTNEチケットオンライン、 ローソンチケット(Lコード:84527)、 チケットぴあ(Pコード:686-008)等で販売。※開催予定・内容に変更が生じる場合は、展覧会ホームページ等にて随時告知。【問い合わせ先】九州国立博物館 ハローダイヤルTEL:050-5542-8600(9:00~20:00/年中無休)
2022年03月13日教科書にも掲載されている《空也上人立像》をはじめ、京都・六波羅蜜寺の名品が一堂に会する特別展『空也上人と六波羅蜜寺』が東京国立博物館で5月8日(日)まで開催されている。《空也上人立像》は東京では50年ぶりの公開となる。2022年は、空也上人の没後1050年にあたる年。空也上人は疫病が蔓延していた平安時代中期に活躍した僧侶で、各地を遍歴し、「南無阿弥陀仏」と唱えれば極楽浄土に行けるという阿弥陀信仰を民衆に広めた。また、六波羅蜜寺の前身となる寺院、西光寺を開山した人物でもある。同展では、重要文化財である《空也上人立像》をはじめ、六波羅蜜寺が所蔵する寺宝を展示している。左右4体重要文化財《四天王立像》平安時代・10世紀増長天のみ鎌倉時代13世紀/ 中央重要文化財《薬師如来坐像》平安時代 10世紀いずれも六波羅蜜寺蔵六波羅蜜寺の前身、西光寺の創建は951年、平安時代半ばのことだ。《四天王立像》は、鎌倉時代に模刻された増長天を除き、西光寺の創建時に合わせて造られたと伝えられるもの。180cm弱の大きさがあり、重厚感に満ちている。四天王に挟まれた形で配置された《薬師如来像》は、空也上人の没後、弟子である中信が造像したと伝えられている。中信は西光寺を六波羅蜜寺に改名した僧侶で、この薬師如来像を本尊とした。また、六波羅蜜寺には、2体の地蔵菩薩も伝えられている。平安時代と鎌倉時代に制作されたそれぞれの菩薩像からは、時代による様式の変遷をしっかりと見て取れる。やわらかく華やかな印象を与える立像と、運慶による衣のひだまで繊細に作り込まれた坐像を見比べてみるのもおもしろい。重要文化財《地蔵菩薩立像》平安時代 11世紀京都・六波羅蜜寺蔵重要文化財 運慶作《地蔵菩薩坐像》鎌倉時代12世紀京都・六波羅蜜寺蔵重要文化財 《伝平清盛坐像》は慶派の仏師の手によるものと考えられている。僧侶の姿で巻物を持つ、他の同時代の像にはないポーズを取っている。なぜこの姿なのか、なぜ作られたのか、いまだにわかっていないミステリアスな本像だが、おそらく清盛の魂を鎮めるために作られたとも考えられている。重要文化財 《伝平清盛坐像》鎌倉時代13世紀京都・六波羅蜜寺蔵そして、なんといっても本展の目玉は空也上人立像。透明ケースに入り、360度どこからでも鑑賞することができる。空也の口から飛び出した6体の阿弥陀仏は、彼が「南無阿弥陀仏」と唱えたことで、念仏の文字の数だけ仏が生まれていたことを表している。この像は空也が亡くなった約250年後に制作されたもので、制作したのは運慶の四男、康勝と考えられている。重要文化財 康勝《空也上人立像》 鎌倉時代 13世紀京都・六波羅蜜寺蔵インパクトの強い口元と阿弥陀仏に注目が行きがちな立像であるが、この像は空也の体つきや、まとっている袈裟、握っている杖など、すべてが細部まで写実的に作り込まれていることも特長。正面だけでなく、横や後からもその姿をしっかりと眺めてみよう。腕に浮き出た血管や、薄いわらじなど、極めて写実的な描写に息を飲む。重要文化財 康勝《空也上人立像》(部分) 鎌倉時代 13世紀京都・六波羅蜜寺蔵重要文化財 康勝《空也上人立像》(部分) 鎌倉時代 13世紀京都・六波羅蜜寺蔵重要文化財 康勝《空也上人立像》(部分) 鎌倉時代 13世紀京都・六波羅蜜寺蔵コンパクトな会場のなかに、《空也上人立像》をはじめ、強く目を引きつける寺宝がならぶ『空也上人と六波羅蜜寺』。平安から鎌倉時代にかけての名品を、この機会にしっかりと目にやきつけよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『空也上人と六波羅蜜寺』3月1日(火)~5月8日(日)、東京国立博物館本館特別5室にて開催
2022年03月08日東京国立博物館は、今年も「博物館でお花見を」と題した春の恒例企画を実施します。本館の各展示室で、絵画や陶磁器、きものなど、桜をモチーフにした日本美術の優品をお楽しみいただき、本館北側に広がる庭園ではさまざまな種類の本物の桜を堪能できます。建物の内外で桜を楽しんだ後は、その印象を俳句にしてみませんか。「花見で一句」と題して投句を募集します。※昨年と同様本年も、新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、ワークショップやギャラリートーク等の建物内の関連イベントは見合わせることとなりました。ご了承ください。「博物館でお花見を」キービジュアル■本館桜めぐり本館内の各展示室では、「飛鳥山花見」(三枚続)など花見の風景を描いた浮世絵や、桜と山吹を描いた屏風にさまざまな季節の草花を描いた色紙を貼った上に時代を代表する書の名手が和歌を書いた「桜山吹図屏風」などの書画、また桜をモチーフにした陶磁器など様々な工芸作品を展示いたします。該当作品のキャプションには桜マークが付いていますので、それを探しながら展示室内の桜をご堪能ください。【主な展示作品】※作品はすべて東京国立博物館蔵、期間表示のないものは全期間展示飛鳥山花見(三枚続)<飛鳥山花見>鳥居清長筆 江戸時代・18世紀本館10室桜の名所、飛鳥山をワイドな画面を使って効果的に描いています桜山吹図屏風(6曲1双のうち右隻)<桜山吹図屏風>伝俵屋宗達筆 江戸時代・17世紀 6曲1双 田沢房太郎氏寄贈本館7室2022年3月23日(水)~5月8日(日)展示桜と山吹が咲きほこる春。宗達風の意匠美豊かな屏風です観桜図屏風(部分)<観桜図屏風>住吉具慶筆 江戸時代・17世紀 西脇健治氏寄贈本館7室3月23日(水)~5月8日(日)展示江戸時代のやまと絵の典型で、公卿が穏やかな風景の中で桜をながめています桜に春草図<桜に春草図>尾形乾山筆 江戸時代・18世紀 山本富子氏・山本賢二氏寄贈本館8室3月23日(水)~5月8日(日)展示満開の桜と春の草花。和歌は咲き誇る桜を将軍の権力にたとえた祝いの歌です色絵桜樹図透鉢<色絵桜樹図透鉢>仁阿弥道八作 江戸時代・19世紀本館8室3月23日(水)~6月5日(日)展示白、赤、青で点描画のように描かれた桜が、鉢の中に咲きほこります。江戸後期の京焼の名工仁阿弥道八による乾山風の代表作です小袖 紫白染分縮緬地笠扇桜文字模様<小袖 紫白染分縮緬地笠扇桜文字模様>江戸時代・18世紀本館10室歌を「カタカナ」で散らす点が珍しい友禅染の優品です桜蒔絵硯箱(蓋部分)<桜蒔絵硯箱>室町時代・15~16世紀本館12室金銀蒔絵で装飾する硯箱。蓋表から身の懸子、水滴まで全体に桜の意匠で統一した桜尽くしの作品です桜花山鵲図鐔<桜花山鵲図鐔>塚田秀鏡 明治3年(1870)本館13室向かい合う二羽の鳳凰と、咲き誇る桜の枝を金・銀で表現しています。塚田秀鏡(1848~1918)は、江戸に生まれ、大正2年帝室技芸員となりました色絵桜樹図皿(5枚組のうち)<色絵桜樹図皿>鍋島 江戸時代・18世紀本館13室鍋島焼が発案した見込中央白抜きのデザインで、春爛漫と咲き誇る桜の富貴な気分を描きます■「トーハクなび」でスタンプラリー形式のクイズを開催!東京国立博物館 公式鑑賞ガイドアプリ「トーハクなび」(※)にて、3月15日(火)~4月10日(日)の「博物館でお花見を」期間限定で、スタンプラリー形式のクイズ「さくらスタンプラリー」を開催します。スタンプラリーは、イベント開催中、アプリ内から参加することができます。本館展示室内に設定されたスタンプラリーのポイントでは、その展示室にある作品にちなんだクイズが出題されます。すべてのクイズに正解した方は、期間限定でオリジナルのプレゼント画像をダウンロードできます。「さくらスタンプラリー」スタート画面のイメージ(画像は2021年のものです)*お手持ちのスマートフォンやタブレットなどの端末に「トーハクなび」をダウンロードした後、アプリ内の「スタンプラリー」ボタンより参加できます。*「さくらスタンプラリー」に参加するには、「トーハクなび」を最新のバージョンにアップデートしてください。*「さくらスタンプラリー」は日本語のみです。※「トーハクなび」とは東京国立博物館 総合文化展の公式鑑賞ガイドアプリです。展示中のおすすめ作品を、音声と文章で紹介しています。さらに、テーマごとの鑑賞コースガイド、体験型コンテンツ、スタンプラリーを楽しむことができます。*「トーハクなび」のダウンロードは無料です。*「トーハクなび」の詳細については、以下のURLをご参照ください。 「トーハクなび」アプリ起動画面のイメージ■東博句会「花見で一句」を募集します!「博物館でお花見を」開催期間中に桜をモチーフにした作品や桜をテーマにした俳句を募集します。詳細は当館ウェブサイトをご覧ください。■庭園開放について本館北側の庭園を開放します。ソメイヨシノをはじめ、約10種類の桜をご覧いただけます。改修が完了し、ベンチなどを増設、園内を散策しやすくなりました。【開放時間】10:00~16:00*悪天候により中止する場合がございます。*茶室内には入れません。庭園風景※写真はイメージです■「博物館でお花見を」来館案内入館方法について詳細は、東京国立博物館ウェブサイトをご確認ください。会期 : 2022年3月15日(火)~4月10日(日)会場 : 東京国立博物館開館時間 : 9時30分~17時 ※入館は閉館の30分前まで休館日 : 月曜日、3月22日 ※ただし、3月21日、28日は開館観覧料 : 一般1,000円、大学生500円※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。交通 : JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分お問合せ : 050-5541-8600(ハローダイヤル)ウェブサイト: ※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間、開催内容等については、今後の諸事情により変更する場合があります。詳しくは、当館ウェブサイト等でご確認ください。※2022年4月1日(金)より事前予約なしでご入館いただけます(3月31日(木)までは事前予約<日時指定券>推奨です)。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月17日国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉は、令和5(2023)年度「国立博物館収蔵品貸与促進事業」実施対象館を募集します。本事業では、東京国立博物館・京都国立博物館・奈良国立博物館・九州国立博物館(いずれも国立文化財機構)が全国の美術館・博物館に対し、地域ゆかりの収蔵品を貸し出し、〈ぶんかつ〉が作品輸送費等を支出します。※令和5(2023)年4月下旬から令和6(2024)年3月末までに開催される展覧会が対象です。本事業によって、立地条件等により、これまで国立博物館の収蔵品に親しむ機会が限られていた地域に対し、文化財が広く公開されること、日本とアジアの歴史・伝統文化の発信、地域文化の創生、次世代への文化財の継承、観光振興につながることをめざします。募集チラシこれまでに23施設16都府県で貸与促進事業の展覧会が開催過去の事業実績(展覧会)はこちらから ◆事業内容<主な展覧会開催費用について>本事業では、次の費用を〈ぶんかつ〉が支出します。(1)国立博物館貸与品の梱包・開梱および展示・撤収作業にかかる費用(2)国立博物館から貸与先へおよび貸与先から国立博物館への本事業の貸与品の輸送にかかる費用(3)国立博物館貸与品の保険にかかる費用※詳細につきましては必ず申請要項をご確認ください。<以下のいずれかのカテゴリーへの申請が可能です。>(1)【大規模貸与】1申請につき21~50件の国立博物館収蔵品を貸与/各年度1~2か所を選定予定(2)【小規模貸与】1申請につき20件以内の国立博物館収蔵品を貸与/各年度4~5か所を選定予定<申請にあたっては、以下のいずれかの方法で借用希望作品リストを作成してください。>(方法1)国立博物館の収蔵品の中から申請館が自ら設定したテーマに沿って作品を自由に選択してリストを作成。(方法2)貸与可能作品が掲載されたリスト(a. 【日本考古】およびb. 【黒田】)を活用し、必要に応じてその他の国立博物館の収蔵品を加えてリストを作成。a. 【日本考古】東京国立博物館所蔵の各時代や地域を代表する日本考古資料の優品28件。(『申請要項』別紙1-(1)参照)貸与可能作品例左:深鉢形土器(縄文時代〔中期〕・前3000~前2000年、長野県伊那市宮ノ前出土)、中央:みみずく土偶(縄文時代〔晩期〕・前1000~前400年、埼玉県鴻巣市滝馬室出土)、右:埴輪 馬(古墳時代・6世紀、群馬県伊勢崎市下触町出土)※いずれも東京国立博物館所蔵b. 【黒田】東京国立博物館所蔵の黒田清輝の代表作12件。(『申請要項』別紙1-(2)参照)貸与可能作品例左:読書(明治24年〔1891〕)、中央:重要文化財 舞妓(明治26年〔1893〕)、右:重要文化財 湖畔(明治30年〔1897〕)※いずれも黒田清輝筆、東京国立博物館所蔵◆本事業の対象となる美術館・博物館について文化庁長官の承認を受けた公開承認施設および博物館法で定められた登録博物館、博物館相当施設であれば、公私立を問わずにご応募いただけます。貸与条件や事業内容の詳細ならびに申請方法につきましては、<ぶんかつ>WEB掲載の「2023(令和5)年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業実施対象館申請要項」を必ずご確認ください。<ぶんかつ>WEB 2023年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業 申請要項URL: 全国の美術館・博物館からのご応募をお待ちしております。◆これから開催される令和3(2021)年度「国立博物館収蔵品貸与促進事業」展覧会「やまと絵のしらべ ―帆山花乃舎と復古大和絵―」展 会場 : 桑名市博物館(三重県)会期 : 2022年1月22日(土) ~ 2022年2月27日(日)貸与件数 : 18件公式サイト: 見どころ : 桑名出身の帆山花乃舎(1823~1894)は、復古大和絵派の絵師として活躍した画僧です。花乃舎は内国勧業博覧会への作品出品で全国的に名声を高めた一方で、桑名萬古焼の再興に挑んだ初代森有節(1808~1882)に絵を教えるなど、地域文化と芸術の発展に大きな貢献を果たした人物でした。花乃舎が師事した浮田一けい(草かんむり+惠)(1795~1859)や渡辺清(1778~1861)、そして復古大和絵の祖である田中訥言(1767~1823)の作品など18件の文化財を、東京国立博物館ならびに京都国立博物館からお貸し出しし、花乃舎の画風の源流とその功績を紹介します。桑名市博物館「やまと絵のしらべ ―帆山花乃舎と復古大和絵―」展チラシ(令和3年度国立博物館収蔵品貸与促進事業)※最新情報は博物館の公式サイトなどでご確認ください。▼ぶんかつSNSYouTubeチャンネル : Instagram @cpcp_nich: Twitter @cpcp_nich : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月11日