2015年10月より放送されたTVアニメ『ゆるゆり さん☆ハイ!』のメインキャスト陣で結成する「七森中☆ごらく部」によるイベント「七森中♪がくえんさい」が、2016年1月24日、アイア 2.5 シアタートーキョーにて開催された。イベントではおなじみとなった放課後のはじまりを告げるチャイムが鳴り、「七森中☆ごらく部」の三上枝織(赤座あかり役)、大坪由佳(歳納京子役)、津田美波(船見結衣役)、大久保瑠美(吉川ちなつ役)がステージに登場。まずは第3期のオープニングテーマ「ちょちょちょ! ゆるゆり☆かぷりっちょ!!!」でイベントが幕を開ける。今回のイベントは、「七森中♪がくえんさい」というタイトルどおり、学園祭っぽいこととして、ごらく部の歴史を歌と劇で振り返る「ゆるゆりミュージカル」、略して「ゆりミュ」を展開された。まずは【2011年 ポニーキャニオン1階】ということで、ごらく部の4人が初めて客前で歌ったイベントの模様を再現。第1期のオープニングテーマ「ゆりゆららららゆるゆり大事件」、そしてエンディングテーマ「マイペースでいきましょう」を披露する。その流れで、当時行われたイベントの模様を写真で振り返りつつ、ごらく部の芸人気質が発露した運命のイベント「緊急生放送! 七森中 ごらく部打ち上げ会場!」の模様が再現された。そして、「七森中♪りさいたる」やアニメ第2期決定のニコ生などを映像で振り返った後は、「ごらく部な地球の歩き方 ドイツ編」の再現。ここでは、ごらく部の4人がそれぞれ映像で、悪魔と天使に扮して心の中を描写する演出で会場を沸かせる「いぇす!ゆゆゆ☆ゆるゆり」のMV撮影の振り返りでは着ぐるみに着替えて「いぇす!ゆゆゆ☆ゆるゆり」を熱唱。「七森中♪ふぇすてぃばる」「七森中♪なちゅまつり」と回想は続く。「ごらく部☆なちゅまつり」の回想ではゲームコーナーが行われ、昼の部では「第一回! 緊張の夏、ゆるゆりの夏! ひやひや! ハラハラ! バランスゲームの巻 後半戦~!」と題して、「ジャンボアッカリーン(ジェンガ)」に挑戦。そして夜の部では「第一回ゆるゆり杯争奪! リアクションが命よ! 箱の中身はなんでしょネ!? 選手権の巻!」が行われた。そして、ごらく部の4人が2013年年末に天王洲アイルのホテルで行ったお泊り会の再現では、「おひるねゆにばーす」を披露。さらに、聖地・日比谷公園で行われた「七森中♪やがいふぇす」の振り返りでは、リハーサル時の模様ということで、大坪&津田コンビと三上&大久保コンビに分かれ、とある芸人をリスペクトしたネタを披露し、会場を大いに盛り上げ、そして新曲の練習ということで「ゆりしゅらしゅしゅしゅ」を熱唱する。そして時代はイベント当日、1月24日の「アイアシアター」へと進み、第3期のエンディングテーマ「あっちゅ~ま青春」で本編を締めくくった。ミュージカルらしく緞帳の下りたステージに、客席からはアンコールを求める「\アッカリーン/」コールが沸き上がる。その声に応えて再びステージに姿を現したごらく部の4人は、「うぃーあーごらく部」、そして「ハッピータイムは終わらない」を歌い上げ、3月20日に予定されている一大イベント「七森中♪はっぴ~ぱ~てぃ~」に向け、さらに続いていくハッピータイムを観客と共有して、舞台の幕を閉じた。(C)2015 なもり/一迅社・七森中ごらく部
2016年02月22日2015年10月より放送開始となったTVアニメ第3期となる『ゆるゆり さん☆ハイ!』より、スペシャルイベントとなる「七森中♪はっぴ~ぱ~てぃ~」の開催が決定した。開催は2016年3月20日で、会場は豊洲PIT。「七森中☆ごらく部」の三上枝織(赤座あかり役)、大坪由佳(歳納京子役)、津田美波(船見結衣役)、大久保瑠美(吉川ちなつ役)はもちろん、藤田咲(杉浦綾乃役)、豊崎愛生(池田千歳役)、加藤英美里(大室櫻子役)、三森すずこ(古谷向日葵役)の生徒会チームも出演が決定している。チケットは6,500円(税別/スタンディング)で、本日12月16日に発売開始となった『ゆるゆり さん☆ハイ!』のBlu-ray/DVD第1巻に、「イベントチケット先行購入申し込み券」が封入されている。そのほかイベントの詳細は公式サイトをチェックしてほしい。(C)2015 なもり/一迅社・七森中ごらく部
2015年12月16日2015年8月29日、さいたまスーパーアリーナにて開催された「Animelo Summer Live 2015 -THE GATE-」2日目の出番を目前に控えた「七森中☆ごらく部」の4人が、PS VITA『ミラクルガールズフェスティバル』の体験プレイを行った。PS VITA『ミラクルガールズフェスティバル』は、セガゲームスより2015年12月17日の発売が予定されているリズムアクションゲーム。本作には、人気アニメ11作品のオープニングやエンディング、挿入歌などが収録されており、10月からTVアニメ第3期シリーズの放送開始を控える『ゆるゆり』の楽曲も収録されているところから、今回の体験プレイが実現した。「七森中☆ごらく部」の三上枝織(赤座あかり役)、大坪由佳(歳納京子役)、津田美波(船見結衣役)、大久保瑠美(吉川ちなつ役)だったが、自分たちが演じるキャラクターが歌って踊るゲームということもあって、ライブ本番前にも関わらず、終始リラックスムードでゲームをプレイ。今回は、3月に行われた「Anime Japan 2015」に引き続いてのプレイだが、はたしてその結果は……!?。○「七森中☆ごらく部」からのメッセージここでは、今回の体験プレイ時に、七森中☆ごらく部の4人が語ってくれたメッセージをあわせて紹介しておこう。――「Animelo Summer Live 2015 -THE GATE-」の本番を直前に控えた今の気持ちを教えてください三上枝織「ごらく部は2年振り4度目の出演になるのですが、ごらく部が初心に帰ることができる場所がアニメロサマーライブだと思っているので、今はすごくドキドキしていますが、3期に向けての良い第一歩が踏み出せるように頑張ろうと思います」大久保瑠美「アニサマには4回目の出場になりますが、何度出させていただいても、緊張感だったり、大規模な会場に圧倒されたり、初心に帰れる素敵なライブだと思うので、出させてもらえることに感謝をしつつ、目一杯楽しんで、パフォーマンスをお届けできればいいなと思います」津田美波「またこうしてアニサマに私たち『七森中☆ごらく部』が出場することができて、すごくうれしいです。そしてまた素晴らしい方とコラボしていただけるということなので、ロックに頑張ろうと思っています。『ゆるゆり』3期がこの秋に放送されるということで、ここを第一歩として踏み出せることを本当にありがたく思っていますし、これでスタートを乗り切れるのではないかと思っています」大坪由佳「アニメロサマーライブは、アニメのいろいろなジャンルの曲がそろった、とてもすばらしい大きなイベントということで、そんな大きな場所に私たち『七森中☆ごらく部』として立つことができて、しかもそれを待ち望んでくださっているファンの皆様、パフォーマンスを楽しみにしてくださっている皆様、待っていてくださっている皆様がいるという事実がすごくうれしいです。4度目ともなると、スタッフさんたちとの団結力も上がってきていて、いろいろな驚きもあるのではないかと思いつつ、私たちも全力で盛り上げていこうとワクワクしております」――『ミラクルガールズフェスティバル』をプレイしてみた感想は?三上「私はリズムゲームというものを触ったことがない人間だったので、すごく苦戦しました。画面上にキャラクターたちが、すごく可愛く動いて、笑ってライブをお届けしているのに見とれてしまい、いろいろとミスを連発したのですが、発売されるのが今からすごく楽しみです。同じ曲を何度も何度もプレイして、ここでこのキャラが入ってくるとか、画面の切り替わりとかを、いろいろ覚えて楽しみたいです」大久保「先日行われた収録のときも体験版をプレイさせていただいたのですが、前回のイベントのときよりもダンスがさらにグレードアップしていて、キャラクターたちが私たちの振りをそのまま可愛く踊ってくれていました。自分たちが踊るのは良く見るのですが、キャラクターが踊っているのを見るのは初めての体験だったので、きっと皆様の、アニメのごらく部のキャラたちのダンスをすごく楽しめると思いますし、さらに曲も、ゲームも楽しめる、一粒で三度美味しい素晴らしいゲームだと思います。他の作品も含めて、絶対におもしろいゲームになると思うので、皆様もぜひ手に取っていただけるとうれしいです」津田「私自身がすごくゲームが好きで、音ゲーもよくプレイするのですが、やはりすごく可愛くて、自分自身のキャラクターが動いて歌って踊っているのを見るのは初めての経験だったので、やはり感動しました。画面に見とれているうちに操作を誤ってしまいそうで、『これは難しいゲームになるぞ』と思っています(笑)。振りもひとりひとりちょっとクセが違っていたり、ちょっと乗ってくると後ろの画面に……みたいなこともあったり、すごくこだわりを持って作られているのがわかる作品なので、ぜひぜひ皆様にも遊んでもらいたいなって思います」大坪「ただただ楽しくて、時間を忘れるといいますか、ずっとやっていたいなって気持ちになれるゲームだと思います。私もリズムゲームがすごく好きで、自分のキャラが動くのももちろんうれしいですし、キャラクターの表情がすごく繊細で、可愛さを前面に出していながらも、ダンスのキレも良かったりするので、私たちも負けていられないなって思います(笑)。リズムゲームとしても楽しいし、映像の部分でも楽しい作品で、人によって楽しみ方は様々だと思いますが、私としてはただ楽しいという感想しかないぐらい、楽しかったです」――今回の作品には「ゆりゆららららゆるゆり大事件」と「いぇす! ゆゆゆ☆ゆるゆり」の2曲が収録されますが、ほかに収録してほしいと思う曲はありますか?三上「『ゴゴゴゴごらく部』をぜひキャラクターに歌ってほしいです。『マジカル大☆大☆大冒険』のカップリング曲なんですけど、すごく激しくて、私たちもワチャワチャしながら踊っています」大坪「間奏のところで、私たちのバージョンだと、三上さんが縦笛ソロを披露するんですよ(笑)」三上「ぜひあかりちゃんに縦笛ソロをやってほしいです(笑)」大久保「逆に『MY SWEET MEMORY』とか『Precious Friends』とか、ちょっとしっとり系の曲がいいですね。私たちの振りもしっかり入っているし、特に『MY SWEET MEMORY』はスタンドマイクなんですけど、手の動きがきれいなので、そういう曲が入ったら楽しいのではないかと思ったりします」津田「私は『マジカル大☆大☆大冒険』ですね。私たちのための衣装がある曲なので、それをごらく部が着てくれて、踊ってくれるとうれしいなって思います」大坪「『大事件』『いぇす』と来たら、やはり3期のオープニングがほしくなるところですよね(笑)。私は3期のオープニングを希望します」――ちなみに3期の曲はどんな曲になっていますか?三上「オープニングはすごく耳に残る感じですね」津田「すごくノリが良いです」三上「『ゆるゆり さん☆ハイ!』という言葉がずっと頭に残り続けるような感じで……」津田「『ゆるゆり』らしさも残しつつ、でも何かちょっとグレードアップした感じの曲になっています」三上「新しいファンの方も入りやすいように作られているとプロデューサーの方も仰っておられました」大坪「私たちも、合いの手として、掛け声やコールをガッツリ入れさせてもらったので、それをぜひファンの皆さんにもライブでやってほしいなっていう風に思っています」三上「そしてゆくゆくはセガさんのゲームにも(笑)」――最後に『ミラクルガールズフェスティバル』の発売を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします三上「『ゆるゆり』は今回2曲収録させていただいてますが、皆様おなじみの曲になっております。私たちではなく、キャラクターが私たちの振りを踊るということで、とても可愛くなっております。ぜひぜひ楽しみにしていてください」大久保「こんなにもいろいろな作品がギュッとなってひとつのゲームで遊べるというのはなかなかないことだと思いますし、その中に『ゆるゆり』が参加させていただけるのがすごくうれしいです。音ゲーは、誰がやっても絶対に楽しめるゲームだと思うので、普段あまりゲームをやらない方も、アニメが好きな方なら、ぜひプレイしていただいて、『ゆるゆり』をはじめ、いろいろな作品の世界に浸っていだけるとうれしいです」津田「また新たな『ゆるゆり』の楽しみ方がひとつできたなと思って、私自身もすごく喜んでいます。もし『ゆるゆり』を知らないという方は、このゲームを通して、『ゆるゆり』にはこんな可愛い曲があるんだって、興味を持ってもらえたらうれしいです。そして、すでに『ゆるゆり』を知っててくださっている方は、『この曲じゃもうバッチリだぜ!』っていうくらいやりこんでもらいたいなって思っております」大坪「ありそうで、皆が望んでいたようなゲーム、本当に"ミラクル"だと思います! 私自身もゲームをプレイさせていただいて本当に楽しかったですし、これを機に沢山の方に『ゆるゆり』という作品を知ってもらい、こんな曲もあるんだって思ってもらえたらうれしいです。私自身も発売を楽しみにしております。一緒に楽しみましょう!」――ありがとうございましたPS VITA向けリズムアクション『ミラクルガールズフェスティバル』は、2015年12月17日の発売予定で、価格は6,990円(税別)。(C)SEGAミラクルガールズフェスティバル実行委員会(C)2014 なもり/一迅社・七森中ごらく部(C) 逢空万太・SBクリエイティブ/名状しがたい製作委員会のようなものF(C) vividred project・MBS(C)原悠衣・芳文社/きんいろモザイク製作委員会(C)原悠衣・芳文社/ハロー!!きんいろモザイク製作委員会(C)Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ(C)てさぐれ!製作委員会(C) Green Leaves / Wake Up, Girls!製作委員会 (C)SEGA /GO!GO!575製作委員会 (C)2014 白鳥士郎・SBクリエイティブ/のうりんプロジェクト(C) 荒井チェリー/一迅社・未確認で進行形製作委員会(C) Koi・芳文社/ご注文は製作委員会ですか??※画面は開発・監修中のものです。
2015年09月04日『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、第153回直木三十五賞の候補作となった自身の書き下ろし原作を映画化する『永い言い訳』。このほど、本作の主演に、現在公開中の『日本のいちばん長い日』で昭和天皇を演じている本木雅弘が決定。ミュージシャンの竹原ピストルと深津絵里らと共演を果たし、2016年秋に公開されることが決まった。長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)。夏子との間にはもはや愛情と呼べるものはなく、悲しみを“演じる”ことしかできない幸夫は、ある日、同じ事故で亡くなった夏子の親友の遺族と出会う。妻の死に憔悴したトラック運転手の父親・大宮陽一(竹原ピストル)と、母を亡くした幼い兄妹。幸夫は自分でも理由がわからぬまま、大宮家へ通い、兄妹の面倒を見ることを申し出る…。家族を突然失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか。人と人の“別れと出会い”を、「ゆれる」や『ディア・ドクター』のアナザー・ストーリー「きのうの神様」など、自身の映画作品から派生した小説で高い評価を得てきた西川監督らしい、鋭く、厳しくも優しい眼差しで描き出す本作。“津村啓”というペンネームでテレビのバラエティなどでも活躍する、主人公の人気小説家の衣笠幸夫を演じるのは、自らが企画し、第81回アカデミー賞「外国語映画賞」を受賞した『おくりびと』(’08)以来、実に7年ぶりの映画主演となる本木さん。『日本のいちばん長い日』での昭和天皇役が絶賛され、9月12日(土)公開の『天空の蜂』ではテロリストと戦う原発設計士を演じることでも話題となっている。まさに名実ともに日本の映画界を代表する俳優の本木さんが、西川監督の原作小説と脚本、そして主人公・幸夫のキャラクターに「自分のようだ」とほれ込んで、出演を快諾。「女性監督にお世話になるのは初めてですが、すでに春編、夏編の撮影を終え、監督の的確な指示に答えるべく鞭打たれた興奮から抜けられず、少しの毒と、温かみのある西川演出にハマっています」と、監督との相性のよさを実感している様子だ。また、本木さん演じる幸夫と同じように、事故で妻を亡くしたトラック運転手の陽一役には、ミュージシャンの竹原さん。俳優としても、熊切和嘉監督作『海炭市叙景』や松本人志監督作『さや侍』などで鮮烈な印象を残し、今回の大役を射止めた。突然のバス事故で亡くなる幸夫の妻・夏子役には、本木との共演は、「最高の片思い」(’95/CX)以来、実に21年ぶりとなる深津さん。さらに、陽一の子ども・真平と灯役に、オーディションで抜擢された藤田健心と白鳥玉季。陽一の妻・ゆき役に堀内敬子が決定している。<本木雅弘コメント全文>おそらく誰もが、小説「永い言い訳」を読むと、内視鏡で心の奥を覗かれたような恥ずかしさと共に、これは自分のことが書いてある! と、思うでしょう。そして、“愛するべき日々に愛することを怠ったことの代償は小さくない”…という言葉を噛みしめることになるのです。西川さんは、小説と映画は別物、切りはなして考えていると仰っていますが、自分は、この小説の味わいに翻弄され悦びを得たひとりとして、読者の期待も裏切らない作品に仕上げたいという思いで努力しています。女性監督にお世話になるのは初めてですが、すでに春編、夏編の撮影を終え、監督の的確な指示に答えるべく鞭打たれた興奮から抜けられず、少しの毒と、温かみのある西川演出にハマっています。妻役の深津絵里さんとは21年ぶりの共演になり、年を重ねても変わらぬ透明感に神秘を感じています。陽一役の竹原ピストルさんは、役以前に原石としての人間力が上等過ぎて嫉妬するばかりです。加えて、子役の2人の眩しい存在感にモ~タジタジです。いずれにしても、映画として何処に辿り着けるかは未知ですが、この物語は、僕が演じる幸夫だけのものではなく、いびつで、愛おしい、自分達に向けられた人間讃歌なのです。皆様、ぜひ期待して完成をお待ちください。<西川監督キャストへのコメント>本木雅弘さんは、映画を志したころから「いつかは」という思いを寄せていた人でしたが、会ってびっくり、恐ろしいほどこの物語の主人公に酷似しているのです。この人しかいない、と思いました。しかし本木さんがこの作品にかけてくれているまっすぐでひたむきな愛と真摯さは、日々私たちのこころを支えてくれています。深津絵里さんにお願いしたのは、姿を消しつつも、物語の中心に在り続けなければならない、難しい役です。物言わぬ遺影の中に、観る人が彼女について様々に想像し、そしていくら想像しても、手の届かない「x」が残り続ける。それを少ないシーンで体現できる俳優は、深津さん以外にないと思ったからです。撮影のたびに、大変な解釈力に絶句させられ、舌を巻いています。竹原ピストルさんはご本人の歌の強さそのものの、他に侵されることのない「たましい」のようなものをお持ちだと感じます。そして、本木さんとの並びのいびつさと言ったら!これは他のどんな俳優とも成立しない組み合わせだと思いました。絶対に交わるはずのなかったの人同士が交わってしまう話を、ゼロから作れる気がしたのです。『永い言い訳』は2016年秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月18日『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』に続く、西川美和長編監督5作目は自身の小説「永い言い訳」の映画化であることが明らかになった。映画界での活躍以外に小説・エッセイの執筆も手掛ける西川監督は、「ゆれる」のノベライズで第20回三島由紀夫賞候補、『ディア・ドクター』のアナザー・ストーリーである「きのうの神様」で第141回直木賞候補になるなど、自身の映画作品から派生した小説を書きおろし、高い評価を得てきた。今回映画化が決定した、第153回直木賞候補作「永い言い訳」は、初めて映画に先行して小説が出版された作品。もちろん映画化される本作も、これまで同様、自ら原案・脚本を手掛けた完全オリジナル作品である。長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓こと衣笠幸夫。夏子との間に既に愛情と呼べるものはなく、悲しみを演じることしかできない幸夫は、ある日、同じ事故で亡くなった夏子の親友の遺族と出会う。妻の死に憔悴したトラック運転手の父親と、母を亡くした幼い兄妹。幸夫は自分でも理由が分からぬまま、大宮家へ通い兄妹の面倒を見ることを申し出るのだが…。西川監督は「失うということがもたらす『はじまりの物語』を描きたいと思いました。これまで私は、安定していたはずの関係性が壊れてゆく物語を描いて来たように思いますが、崩壊のその後、ふたたび作り上げて行くということについてきちんと描いたことがなかったからです。『はじまりの物語』を綴ることは、人生を漕ぎ進むことの難しさに似ていますが、同時にあかるさや、楽しさにも満ちています」「これまでオリジナルで映画を作るときは、いつもはじめに脚本というかたちで物語を組み立ててきましたが、予算や時間の制約、という映画的な課題をいったん据え置いて、先に小説というかたちで自由に物語を作ってみることにしました。そうすることで『豊かな無駄』をゆっくりと熟成し、登場人物や物語を練り込む時間が取れたと思っています。小説は私の持ちうる言葉の限りで多くを語っていますが、こんどは言葉では語り得ないものをいかにスクリーンに映し出すかが第二の挑戦となりそうです。小説とは展開も設定も違えた部分が幾つもあります。私が原作者なので、それはもうやりたい放題です(笑)。長期にわたる撮影ですが、キャスト、スタッフとともにあたらしい映画を探し求めて行きたいと思います」と、映画化にあたってコメントを寄せた。『永い言い訳』は2016年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2015年07月30日TVアニメ第3期も決まり、ますますの盛り上がりを見せる『ゆるゆり』だが、2015年6月6日には、スペシャルイベント「七森中♪やがいふぇす」が、東京・日比谷野外音楽堂にて開催された。前日からの雨も上がり、日中には青空も広がるなど、まさに絶好のライブ日和と思われたのも束の間、ライブ直前に少々の雨が降り出すなど、梅雨入り前の不安定な天候の中、ライブはスタートする。日比谷野外音楽堂のある日比谷公園は、「七森中☆ごらく部」の4人、三上枝織(赤座あかり役)、大坪由佳(歳納京子役)、津田美波(船見結衣役)、大久保瑠美(吉川ちなつ役)が初めてごらく部として集まり、写真撮影を行った地であり、『ゆるゆり』にとっては"聖地"のひとつ。そんな野音にチャイムの音が鳴り響き、ステージ中央に鎮座したなもり先生バルーンの中からごらく部の4人が登場する。オープニングナンバーは「ゆるゆりんりんりんりんりん」。雨の上がった野音に、ごらく部の歌声と客席からの歓声が広がる。そして、「とらべりんぐ」「じゃんぷ!」と立て続けに披露したところで、まずは観客へのご挨拶。『ゆるゆり』の単独ライブイベントは2014年6月に行われた「七森中☆さみっと」以来であり、メンバー4人の表情にも自然と気合がみなぎる。今回はごらく部の単独ライブということで、4人曲はもちろん、デュエット曲も数多く披露。デュエット曲では、いつもの制服ではない趣向をこらした衣装で、観客の目を楽しませる。また、「ゴゴゴゴごらく部」での"水鉄砲"や"たて笛"、「女と女のゆりゲーム」での"マジックショー"、「ハッピータイムは終わらない」での"だるま落し"など、さまざまなギミックを交えることで、スペシャルな空間を演出していく。そんな中、ひときわ会場を盛り上げたのはシークレットゲストとして登場した生徒会のメンバー。杉浦綾乃役の藤田咲を筆頭に、豊崎愛生(池田千歳役)、加藤英美里(大室櫻子役)、三森すずこ(古谷向日葵役)らが次々とステージに登場すると、会場からは驚きと喜びの声が巻き上がる。特に加藤・三森のさくひまコンビは、観客とのコール&レスポンスを展開。加藤「私が"禁止"というので、みんなは全力で"おっぱい"」三森「それはひどいですわね、この野外で」加藤の「おっぱい・禁止」に負けじと、三森も「おっぱい・賛成」のコール&レスポンスを繰り広げ、日比谷の夜空に「おっぱい」の大歓声をこだまさせる。なお、何とか持ちこたえていた天候だったが、自他共に認める"雨女"の三森がステージに登場するや否や雨が降り出すというミラクルな一幕も見られた……。さらにアンコールでは、ごらく部4人の口から、『ゆるゆり なちゅやちゅみ!』の地上波放送決定をはじめ、『ゆるゆり なちゅやちゅみ!+』の放送、さらに第3期『ゆるゆり さん☆ハイ!』の放送開始が10月に決まったことなどを発表。出演者も観客も、まさにテンションMAXといったところで、ライブはラストスパートに入る。まずは『ゆるゆり なちゅやちゅみ!+』のオープニングテーマとなる新曲「ゆりしゅらしゅしゅしゅ」の初お披露目。そして、始まりの曲である「ゆりゆららららゆるゆり大事件」を夏祭りVerで熱唱する。「ゆりゆららららゆるゆり大事件」の2コーラス目からは生徒会メンバーも参加し、ライブの盛り上がりもピークに。最後のカーテンコールでは、ごらく部、生徒会のメンバーそれぞれがTVアニメ第3期に向けての決意をあらためて語り、およそ2時間30分のライブを締めくくった。今回のライブを皮切りに、7月の『ゆるゆり なちゅやちゅみ!』地上波放送、8/9月の「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+』、そして10月からスタートする第3期『ゆるゆり さん☆ハイ!』と、今後もさらなる展開が期待される『ゆるゆり』の動向は要チェックだ。なお、2015年7月26日には、『ゆるゆり なちゅやちゅみ!』の地上波放送記念&『ゆるゆり なちゅやちゅみ!+』『ゆるゆり さん☆ハイ!』の新情報を公開するニコニコ生放送『「ゆるゆり なちゅやちゅみ!」放送記念ニコ生「なつやすみになちゅやちゅみ!!』の放送が決定。放送時間は20時10分~となっているが、放送前の19時からニコニコ生放送でも『ゆるゆり なちゅやちゅみ!』が放送されるので、こちらも注目しておきたい。○「七森中♪やがいふぇす」セットリスト(C)2015 なもり/一迅社・七森中ごらく部
2015年07月10日BSスカパー!では、DREAMS COME TRUEのヴォーカル・吉田美和の50歳の誕生日となる5月6日に開催されるプレミアムライブ「スカパー!Super LiveDREAMS COME TRUE Special Live in Hawaiiよしだみちゃん、生まれて飛び出てジャジャジャジャ~ン♪え、50?!(仮)」を今夏に独占放送する。2015年は、ドリカムにとって4年に1度のグレイテストヒッツライブ「史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND」を行うだけでなく、吉田美和が50歳という節目の年を迎えるアニバーサリーイヤー。スカパー!では吉田の誕生日である5月6日(※現地時間)に、ハワイ・オアフ島にあるアウラニ・ディズニー・リゾート&スパ コオリナ・ハワイ ビーチエリアで一夜限りのプレミアムライブを開催。まさに夢のような一夜を実現する。現在、スカパー!では加入者の中から3組6名のLIVEレポーターを募集中。当選者には現地からライブの臨場感そのままに、ファン代表として生の声をレポートしてもらう企画となっている。ほかにも加入者50組100名にライブのチケットおよび渡航、宿泊費がセットとなったJTBツアー「スカパー!Super LiveDREAMS COME TRUE Special Live in Hawaiiオフィシャルツアー」への申込権をプレゼント企画も実施している。詳しくはスカパー!特設サイトへ。
2015年02月13日日本初上陸となる「ザ・コーポレートゲームズ 東京 2014」のリレーマラソンが9月27日に開催され、元プロビーチバレー選手の浅尾美和さん、元プロ野球選手で野球解説者の田口壮さんらがスタートアトラクションに参加。ランナーらに声援を送った。○日本で初めて開催されるザ・コーポレートゲームズ9月25日から4日間にわたって東京湾岸エリアで開催された「ザ・コーポレートゲームズ 東京 2014」は、13競技からなる市民参加型のマルチスポーツフェスティバルだ。もともとは1980年代にイギリスで設立され、これまで30カ国60都市で開催されてきた。トップアスリートが頂点を目指す国際スポーツ大会とは異なり、あらゆる団体が自由に参加できる市民参加型のイベントとなっている。企業や団体でチームを組むことによりコミュニケーションを促進させ、多くの人々が参加することで地域の活性を図っている。今回が日本では初めてのイベント実施となり、235の企業や団体、約6000人が参加。27日にはリレー形式でフルマラソンを走るリレーマラソンが行われ、夢の島陸上競技場でスタートアトラクションが開催された。○浅尾さんが笑顔で選手たちを応援妊娠7カ月になるという浅尾美和さんは、ドット柄のゆったりしたスポーツウェアで登場。リレーマラソンのスターターの役目に「緊張しています。(スターターピストルを)早めに鳴らしてしまったり、不発になったりしないようにしなきゃ」と少々プレッシャーを感じている様子だったが、「今日はいい天気でスポーツ日和。無理せず、楽しく笑顔で走っているみなさんを見たいなと思います」と、にこやかに選手らに声をかけた。一般チームのランナーとして参加する田口壮さんが「チームがガチで走るなら、僕もガチで走ります! 」と宣言すると、浅尾さんも「ガチで行きましょう! 」と応じ、参加者を盛り上げる一幕もあった。パラリンピック日本代表の石井康二選手も「パラリンピックアスリートを支援してくださる方々に参加のお誘いをいただき、いろいろな方にパラリンピックのことも知っていただければと思い参加しました」と、ランナーの1人として参加した。ランナーらは、浅尾さんのピストルの合図とともに一斉にスタート。トラックの横では、中央区立佃中学校太鼓部による和太鼓演奏や、中央区立日本橋中学校吹奏楽部によるブラスバンドにチアリーディング、さらにローカルアイドル「豊洲アイドル☆学園」によるパフォーマンスなど、ランナーを応援する催しも行われた。○今回のイベントを起点として、アジアまで広がりをザ・コーポレートゲームズ 東京 2014 実行委員会の実行委員で、三井不動産レジデンシャルの市場開発部・池内順平さんは、「スポーツを通じて、多くの方々に集まっていただく場を提供することで、交流が生まれて地域が活性化していくことを目的に実施しています」と、今大会の目的を話す。スポーツ好きでもともとはサッカーを続けていた池内さんだが、3年前に骨折をして以来、スポーツから離れてしまったという。「それでも(ザ・コーポレートゲームズは)13競技もあるので、これならできるかな、と思うきっかけになりました。今回のイベントには9歳から74歳の方まで、あらゆる世代の方に参加していただいています。参加している人を応援したり手伝ったりと、たくさんの人がいろいろな形でフェスティバルに関わることができるのが、ザ・コーポレートゲームズの良い部分だと思っています」。東京でのイベントをモデルケースに、日本各地での開催の動きもあるという。「来年3月には沖縄で開催することが決定していますし、今回のイベントに興味を持たれた自治体の方が何人か視察にも来られています。この東京を起点として、日本各地へ、そしてアジアの各都市へ広がっていくといいですね。実は2018年にザ・コーポレートゲームズの大きな大会があり、そのフェスティバルの約40%の参加者が開催国以外の方なんですね。できれば、それを日本で開催したいと考えています」。10月27日には、今回のイベントの表彰式典となる「クロージングアワードレセプション」が開催される。人生を豊かにするライフワークとしての生涯スポーツ。そのスポーツを通じて、地域を盛り上げていくザ・コーポレートゲームズの今後に、要注目だ。
2014年09月29日松屋銀座の催事に来場昨年12月、現役の引退を発表し、今季で選手生活にピリオドを打った元女子ビーチバレー選手の浅尾美和が8日、東京・松屋銀座で開催されている「風姿花伝観世宗家展」(開催中~2013年1月21日まで)に来場し、美しい振袖姿を披露した。鮮やかなグリーンを基調とし、大輪の花々がデザインされた艶やかな振袖に白の帯、可憐な多数の小花のヘアアクセサリーを付けたスタイルで、とても綺麗に着こなしており、報道陣からも称賛の声が上がったそうだ。現役時代より白くなったから似合う?!美女アスリートとして知られた彼女だけに、その美しさも納得といったところだが、振袖姿を絶賛する声には、現役時代より肌が白くなったので、こういう衣装も似合うかなと、はにかんでみせたという。一般男性との交際をオープンにしている彼女だが、結婚についての質問は笑顔でかわし、言明を避けている。引退して初めてのこの正月は、現役時代にはそうした余裕もなかなかなかったため、家族とゆっくり過ごしたそうだ。今後はビーチバレーの楽しさを子どもたちに伝えていくなどしたいと考えているという。選手時代とはまた違った輝きと美しさをみせた彼女。新たな歩みをしっかりとスタートさせているようだ。元の記事を読む
2013年01月09日『ゆれる』『ディア・ドクター』と観る者の心を静かに揺さぶる物語を世におくり出してきた西川美和監督の最新作『夢売るふたり』。火事で全てを失った夫婦(松たか子&阿部サダヲ)が結婚詐欺を繰り返すという、どこかファンタジーのようにも思える奇妙な設定の下、“愛とは何か? 結婚とは何か?”を生々しく問いかける。その他の写真初めて“女を描く”というテーマに臨んだ西川監督。「ダメな男のどうしようもない、でも魅力的なところを描いた映画はたくさんあるけれど、女のキャラクターというのは常にそれの引き立て役であり続けた気がするんですよね。だから私の知るかぎりの女の“ダメ”を描きたかった。結末が見えないまま発車して、いろんな角度から女を描き、日々実験を繰り返した感じです。阿部さんと松さんを見ながら『こういうふたりだったのか』と分かる部分がたくさんありました」と振り返る。金もなければイケメンでもない(失礼!)貫也に女たちは驚くほど簡単に騙されていく。阿部は彼女たちの気持ちについて「分からないですねぇ(笑)」と言いつつ、「理解できないからこそ演じるのが難しいし、面白かった」とも。「田中麗奈さんの涙を指で拭うシーンがあるけれど、現場の誰も、そんなことやったこともやられたこともないんですから(笑)」と照れくさそうに語る。本作は、女たちのセリフのひとつひとつが底知れぬ“深み”を帯びている。例えば愛人として生きてきた玲子(鈴木砂羽)が漏らす「すごいですね、奥さんて」というひと言。何気ない口調で放たれた言葉がなぜか脳裏にこびりつく。西川監督は「30年以上女として生きてるので、いろんな人の言葉が私の中に残ってます。妻子ある男の人を好きになった女性が発する『奥さん』という言葉に普通とは違う響きがあったりね」と静かに笑みを浮かべる。騙される女たち以上に女という生き物の生々しさをさらけ出すのが、夫の結婚詐欺を斡旋する妻・里子。唯一無二の存在感でもって演じた松たか子について「現場で見たときは怖さを感じなかった」という西川監督だが、「積み重ねてきたカットを編集で繋いだときに怖いと思いました。松さんが映ってるカットには『もう1秒だけ』とのばしたくなる吸引力があるんです」と明かす。夫として彼女と共に歩き、対峙した阿部は言う。「松さんは普段があまりに穏やかなので、スイッチが入ったときの怖さが倍増するんです。お風呂で浮気を問い詰められるシーンは、にらまれた瞬間に心から『申し訳ない』って思いましたね。電車でのシーンでも台本のト書きに『目が三角になる』とあったけど、本当になってましたから(笑)」。『夢売るふたり』9月8日(土)より新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー取材・文・写真:黒豆直樹阿部サダヲ:ヘアメイク・荒川英亮スタイリング・チヨ(コラソン)
2012年09月07日松たか子、阿部サダヲを夫婦役として迎えた最新監督作『夢売るふたり』の公開を9月に控える西川美和監督が初めて挑むスポーツ・ドキュメンタリーが、6月10日(日)、NHK−BS1にて放送されることが決定した。自ら手掛けた原案と脚本をもって、結婚詐欺を仕掛ける夫婦と、騙される女たちの愛の物語を描いた西川監督。阿部サダヲ演じる男による詐欺に遭う数々の女性の中でも異彩を放つのが、江原由夏扮する女子ウェイトリフティングの選手である。同役を描くにあたり、2年前にウェイトリフティング選手の取材で金沢学院大学に訪れた西川監督は、一途に競技に取り組む選手たちと絶妙な駆け引きの織りなす力比べの虜となり、今回、企画・構成そして聞き手として、初めてのスポーツ・ドキュメンタリーに挑むこととなった。ナレーションは連続テレビ小説「カーネーション」で脚光を浴びた尾野真千子が担当する。今回この設定を考えた理由について、「私は身体の大きな女性アスリートががむしゃらに健闘する様子が、好きなのです。柔道は花形だけれど、もっとひっそりと黙々と生きている勝負師。『どうしてそれを選んだんです?』と不思議がられるような世界で汗をかく女の人を探して、出会ったのがウェイトリフティングという競技でした」と語る西川監督。ロンドン五輪を前に、日本映画界の女性監督として新たな領域に挑み続ける彼女が見た、女子ウェイトリフティングの世界とは?女性ならではの視点で描く、女性の強さに注目したい。「重力に逆らってまで~映画監督・西川美和が見た女子ウェイトリフティング~」はNHK−BS1にて6月10日(日)21:00~放送。『夢売るふたり』は9月8日(土)より全国にて公開。■関連作品:夢売るふたり 2012年9月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012「夢売るふたり」製作委員会
2012年06月09日吉田美和、彼の母親は団塊の世代には懐かしい女性「DREAMS COME TRUE」の吉田美和(46)が19歳年下のロックバンド「FUZZY CONTROL」のJUNONこと鎌田樹音(27)との結婚を3月8日にしていたことを発表した。吉田の心を射止めた鎌田は、父親はギタリストで沖縄県出身のミュージシャンの前田達也の甥でもある。さらに、団塊の世代には大変懐かしい歌「私はないています」(1974年)で知られる歌手りりィを母親に持つ。吉田は前夫と死別吉田にとって再婚となるが、吉田と前夫である映像ディレクター、末田健氏とは不倫の末の略奪愛の噂の中結ばれた。しかし末田氏は33歳の若さで胚細胞腫瘍により他界、その際の吉田の落ち込みは激しかったという。二人のコメント吉田のブログには愛するベィビーズのみなみなさま。ニューヨークはあちこちで水仙や木蓮が咲いています。元気ですか?今日はこの場を借りてみんなに報告があります。あのね、ファジーコントロールの樹音くんと3月8日に入籍しました。ふたりで開けるこのドアがどこに通じているかはわからないけれど共に愛する音楽をますます大切にしながら家族や友達、まささん、そしてもちろんみんなから貰った勇気と愛をしっかりたっぷり抱えて一歩踏み出してみます。でも自分のことながら、縁って、ホンット、つくづく不思議なものだよね・・・。20122012年3月21日午後になって急に温度が上がっていきなりみんな半袖になってるnyから吉田美和でした。そして鎌田も「FUZZY CONTROL」の公式サイトで全身全霊を賭けて彼女を守り幸せにします。見ていて下さい。お願いしますと吉田への愛を誓っている。元の記事を読む
2012年03月21日『ゆれる』、『ディア・ドクター』の西川美和監督の最新作『夢売るふたり』で松たか子と阿部サダヲが夫婦役で初共演を果たすことが明らかになった。監督デビュー作『蛇いちご』では家族を、続く『ゆれる』で兄弟を描き出し、前作『ディア・ドクター』ではニセ医者の姿を通じて嘘があぶりだしていく真実の人間の絆を綴った西川監督が最新作で描くのは“夫婦”。東京の片隅で小料理屋を営んでいたが、火災で全てを失ったとある夫婦。自分たちの店という夢をあきらめきれず、彼らは再出発の手段として結婚詐欺を行う。真っ当ではないと知りつつも、金のために嘘をつき続けるが、やがて夫婦の間、騙した女たちとの間にさざ波が立ち始める。歯車の狂った夫婦が行き着く先は…。西川監督のオリジナル脚本による本作で、主人公の里子を演じるのは松たか子。『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』では破天荒な太宰治の妻を演じた彼女が、本作ではどんな妻、そして女の表情を見せてくれるのか?その夫の貫也には、映画にドラマ、舞台と幅広い活躍を見せる阿部サダヲ。どんな顔をして女たちを騙していくのか楽しみなところ。西川監督は「これまで自分がやってきていない“関係性”にトライしようと思ったのですが、普段からこの“夫婦”というのは奇妙だな、いびつだな、面白いな、と、どこの夫婦を見ても思っていまして、今回はそれに挑戦してみることにいたしました。松たか子さんは天性の品、阿部サダヲさんは天性の愛嬌、それに惹かれて出演をお願いいたしました。お2人の組み合わせで夫婦をやってみて一体何が起こるのか、私もさっぱりワカリマセ〜ン。たいへん楽しみです」と語っており、監督自身が誰よりもクランクインを楽しみにしているようだ。さらに「夫婦と並んで描こうと思ったのは女の人です。自分は男を書く方が筆が楽なので、いままでそうしてきたんですが、書いてみるといままでいかにさぼって来たかが分かりました。女は難しいですが、何層にもコクがあって面白いです。男の人が女を好きな理由が少し分かった気がします。灯りの消えた暗い東京に漂う『誰も見たことのない女たち』を描きたい。まあどうなるかは分かりませんが、志は高く、です」と意気込みを明かす。松さんは「西川監督の作品には、“今”という空気が強烈に漂っていながら、登場人物達が無気力になっていない、生命力があると思います。阿部サダヲさんは大好きな俳優さんなので、ご一緒できるのがとても楽しみです。“夫婦”として、苦楽を共にして、この夏をこの作品に捧げたいと思います」とこちらも気合十分。阿部さんも「『夢売るふたり』って、スゴイいいタイトルですよね。元々、色んな人に成り済まし願望みたいなものが強くて俳優を始めたとこもあるので、結婚詐欺の話って聞いてワクッてしたけど、台本読んだら全く自分が想像する詐欺師じゃなかった(笑)。でも西川監督が脚本、演出という事ですから初めてお仕事するけど勝手に信用しちゃってます。同様に、松さんも勝手に信頼、尊敬してます!いつかご一緒できたらと思っていたお2人なので大変光栄です。一生懸命、貫也だけに成り済ましたいと思います!よろしくお願いします!」と西川監督の現場、松さんとの共演が楽しみで仕方がないといった様子。3人が現場でどのような化学変化を生み出すのか、期待して待ちたい。まもなく8月20日(土)よりクランクイン。10月上旬にクランクアップの予定で、撮影中、公式Twitterから、現場の様子やマル秘エピソード(?)など、現場のスタッフからつぶやきが発信される。『夢売るふたり』は2012年秋、全国にて公開。『夢売るふたり』公式Twitter■関連作品:夢売るふたり 2012年秋、全国にて公開
2011年08月16日長編デビュー作『蛇イチゴ』、海外を含む各地の映画祭で激賞された『ゆれる』など、登場人物たちの微妙な心の揺れを切り取った独特の世界観で熱烈なファンを持つ西川美和監督。彼女が最新作『ディア・ドクター』で描く主人公は医者…しかも免許を持たないニセモノのドクターである。演じるのは、これが映画初主演となる笑福亭鶴瓶。なぜ“ニセモノ”の物語?なぜ、医者?なぜ、鶴瓶?監督に疑問をぶつけた。僻地の医師不足、終末期医療など、現代の医療が抱える様々な問題を浮かび上がらせる本作だが、なぜ“医療”を扱うことになったのだろうか?監督は「実はいろんな選択肢があって、政治家とかもいいなと思ったんです。総理大臣とかニセモノっぽいし」と笑顔を浮かべつつ、こう続ける。「観る人のために、本物とニセモノがはっきりと分かるものがよかった。とすると、免許が必要で、かつ社会的責任があって、生活に近いもので…と考えたら弁護士や教師よりも医者だな、と。医師って不思議な職業ですよね。生命を左右する技術や権利を持っていて、ある意味、人間じゃないような。そういう“力”を持った人の内にあるものは何なのか?もし、そういう人が間違った考え方を持ったらどうなるのか?ということにも興味がありました」。同時に、「生まれて初めて」という入院生活を送ったことも影響したようだ。「実際に世の中で言われるような、医療に関する不満みたいな部分を実感したところもありました。診察する先生が毎日替わって、同じ説明を毎回繰り返さなくちゃいけなかったり。一方で、こんなに大変な仕事があるんだろうか?と思うくらい、忙しい実態も目の当たりにしました。私が入院したのは都内の大学病院でしたが、その裏返しのような存在が僻地の診療所なんです。現代医療においては、必要がない治療方法をあえて施し、それで患者は安心したり、患者の性格的な部分までを踏まえて診ている。大学病院と僻地の先生で求められる技術の質が違うんですよ」。話を聞いていると、すでに監督自身、立派な無免許医師になれそうだが…。「多分、誰でもなりうると思います(あっさり)。実際にお話を伺った先生もそう言ってました(笑)。机で学ぶことがいかに微細なことなのか、とベテランの方ほどおっしゃいますね。絶対ムリ、とはじめは思ってたんだけど、取材や勉強を進めていくうちに、何となくそれが分かってきました」。初主演となった鶴瓶さんの魅力を監督は「ライブ」と表現する。「(鶴瓶)師匠は本当に…脚本を読まない(笑)。衣裳着て、現場に入ってその場で作り上げるんです。『どうやったっけ?このシーン何?』って…。想像できないものを作る可能性を秘めている、というのが起用の最大のポイントです。そこに瑛太くんや香川さんが絡むのが面白いな、と」。日本中の誰もが知っている鶴瓶さんなのに、映画の中では鶴瓶さんに見えない。そう伝えると、監督は静かにうなずいた。「観た人に『鶴瓶にしか見えない』と言われるのが一番辛いので、そうじゃないものを目指し、作り上げていきました。でも最近は、逆に『実は元々、映画の中で演じたような人だったのかもしれない』と思うこともあります。とにかく得体が知れないんです(笑)。そもそも、人を喜ばせたいという本能がすごく強い人なんですが、実は、(鶴瓶さん扮する)伊野という男の原動力もそこにある。善人ではないけど、目の前の人のリクエストに応えてしまう、という」。映画を観ていて、伊野の描き方を含め、“ニセモノ”に対する愛情のようなものを感じるが…。「ニセモノ、大好きです(笑)。逆に本家本元の方が怖いかも。インチキ臭くて胡散臭いもの…本物になれないところがかわいくもありますね」。そして、伊野というニセモノの存在についてこんなメッセージも。「別に、彼のことを『悪いやつだ』と思ってくれてもいいんです。でも、その基準を何か別のものに求めるのではなく自分の目で、フィルターを通さずに見て判断してほしいですね」。■関連作品:ディア・ドクター 2009年6月27日よりシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開© 2009『Dear Doctor』製作委員会■関連記事:瑛太、鶴瓶と過ごしたひと夏の思い出にニンマリ「本当にずーっと一緒にいました」鶴瓶&瑛太が深酒で倒れた?余貴美子も病院送りの恐るべき『ディア・ドクター』誰しもが抱える“嘘”から見る人間の“揺れ”西川美和最新作『ディア・ドクター』初主演・笑福亭鶴瓶×瑛太!『ディア・ドクター』試写会に10組20名様ご招待西川美和監督最新作『ディア・ドクター』で鶴瓶が世界デビュー!いざモントリオールへ
2009年06月29日人は多かれ少なかれ嘘をついて生きている──。数々の映画賞を総なめにした『ゆれる』(’06)に続いて西川美和監督が描くのは、そんな誰もが生きていく上でひとつは抱えている“嘘”をテーマにした人間ドラマ。ある小さな村で起きた医師の失踪事件から物語は始まり、彼の素性が徐々に浮かび上がっていく。真実と嘘、善と悪、生と死の間で揺れ動く人々の心情がリアルに映し出されるが、結末に用意されているのは否定でも肯定でもない何ともあやふやなものだ。しかしながら、何故かほっとさせられるのは私たち自身があやふやな存在だからゆえ。境界線がないからこそ、白黒はっきりしない余韻が心地よく感じられる。そして、原作・脚本・監督の全てを手がける西川美和が本作の主役に選んだのは、その名前と顔を知らない日本人はいない男・笑福亭鶴瓶。芸歴37年目にして主役を張り、致命的な秘密を抱えながらも僻村の唯一の医師として人々に慕われる伊野を演じている。さらに、彼のもとに転がり込む研修医の相馬役の瑛太をはじめ、八千草薫、余貴美子、香川照之といった日本映画界屈指の実力派たちが顔を揃えているのも見どころ。ハリウッド超大作のように派手な映像も仕掛けもないが、現代に生きる人々の心の処方箋になりうる作品であることは確か。主人公の心の揺れを感じることで、自分自身の中にある揺れを受け入れられる…小さな感動を与えてくれる本作のような映画こそが悩める現代人にとって必要な映画と言える。また、原作ありきの映画が当たり前の昨今、これだけ興味深いオリジナル・ストーリーを観ないなんて損!(text:Rie Shintani)■関連作品:Dear Doctorディア・ドクター 2009年6月27日よりシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開© 2009『Dear Doctor』製作委員会■関連記事:初主演・笑福亭鶴瓶×瑛太!『ディア・ドクター』試写会に10組20名様ご招待西川美和監督最新作『ディア・ドクター』で鶴瓶が世界デビュー!いざモントリオールへ
2009年06月10日