東北大学大学院医学系研究科教授の新刊10月7日、人体に欠かせない栄養素であるたんぱく質のおすすめのとり方について解説している新刊『食べてやせる!若返る!病気を防ぐ!たんぱく質・プロテイン医学部教授が教える最高のとり方大全』が文響社から発売された。著者は東北大学大学院医学系研究科教授で、東北大学病院リハビリテーション部長の上月正博(こうづきまさひろ)氏。A5判、168ページ、定価は1,485円である。高たんぱくレシピ・高たんぱく食ランキングなども三大栄養素であるたんぱく質は、人体のあらゆる組織の材料となる。ウイルス感染を防ぐ抗体も、ホルモンも、酵素もたんぱく質である。人間が生きていく上で欠かせないが、現在の日本人のたんぱく質摂取量は50年前のレベルに減少しているという。たんぱく質が不足すると、日常生活に必要な運動が困難になるロコモや、心身が虚弱になるフレイル、高齢者に急増しているという腰部脊柱管狭窄症の発症につながる可能性もある。また、ダイエットを考えるならば、たんぱく質の摂取比率を高めることが重要としている。新刊ではダイエットや健康、疲労回復、美肌、美髪に関係しているたんぱく質のとり方を解説。たんぱく質の最新知識や、「最高効率のとり方5W1H」などを図解とともに紹介する。さらに、たんぱく質不足チェック表、簡単で美味しい高たんぱくレシピ、高たんぱく食ランキングなども掲載されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※食べてやせる!若返る!病気を防ぐ!たんぱく質・プロテイン医学部教授が教える最高のとり方大全 - 文響社 - Bunkyosha
2021年10月13日「いまや成人の8人に1人が『慢性腎臓病』にかかっている。これは、“国民病”といわれる糖尿病の患者より多いのです。しかも慢性腎臓病は、かなり症状が進行しないと自覚症状が現れません」そう警鐘を鳴らすのは、東北大学大学院教授を務める腎臓専門医の上月正博先生だ。血液をろ過して、老廃物を体外に排出する機能を持つ腎臓。血液や骨の組成、そして血圧の維持にも関係しており、生命維持に欠かせない臓器だ。「腎臓の機能が徐々に衰えていくことを慢性腎臓病と言います。罹患者は50代から少しずつ増加し、60代では15%、70代では30%、80代では50%があてはまるほど。しかも、慢性腎臓病で腎機能が低下してしまうと、通院治療での回復が見込めません。結果、医療費負担の高い透析治療を行うことになってしまいます」日本の透析患者数は、高齢化に伴って急増しており、現在は33万4,000人以上。症状に気づかず放置した結果、60代後半で透析になる人が多いという。慢性腎臓病になりやすいのは、どんな人なのか。「高血圧、糖尿病、肥満やメタボなど、いわゆる生活習慣病にかかっている人。加えて喫煙者は、非喫煙者に比べて腎機能が早く低下します。さらに、頭痛薬や生理痛などの鎮痛剤を常用している人や、過去に常用していた人は、腎機能が低下しやすい。一時的な使用なら問題ありませんが、長期間の服用は控えたいものです」腎臓が健康なときの3割程度しか機能しなくなると、体に老廃物がたまり、さまざまな症状が。「いちばんわかりやすい症状は“むくみ”や“疲れやすさ”。そして、尿の色やにおいなどにも変化が表れます。次のチェックリストにあるような自覚症状が出ていたら、もう慢性腎臓病が進行してしまっている可能性があります。早期発見のためには、毎年、健診を受けるしかありません」【腎臓の健康チェックリスト】2つ以上当てはまる場合は「慢性腎臓病」が進行しているかも!?□血圧やコレステロール値が高い□毎日、起きたときにまぶたや顔にむくみを感じる□指輪や靴がきつくなったと感じる□疲れが取れず、いつもだるい感じがある□少し動いただけで息切れがする□めまいや立ちくらみなどが増えた□汗をほとんどかかなくなった□尿の色が赤っぽい、茶褐色だ□尿からかすかに甘いにおいがする□寝ているときに尿意で何度も目が覚める腎臓機能は、自治体が実施している健康診断で、尿検査と血液検査を受けることでわかる。「注目すべき項目は、『尿のタンパク』と『血清クレアチニン値』。クレアチニンとは、筋肉がこわれて出てくる老廃物のことで、この値が高い人は、腎機能低下の疑いがあります。ただし、一度の検査で判断はできません。鎮痛剤を服用したり、脱水症状があったりしても、クレアチニン値は高めに出ることがあります。3カ月後に再検査してみて、尿タンパクやクレアチニン値の異常が続いているようであれば、慢性腎臓病の可能性が高いとみてよいでしょう」【血清クレアチニン値で見る腎機能】50歳の場合腎臓が正常に働いている=0.8mg/dl未満軽度の低下が見られる=〜1.0mg/dl中〜高度の低下が見られる=〜1.4mg/dl高度の低下が見られる=〜2.8mg/dl末期腎不全、透析治療へ=2.9mg/dl超女性の場合、血中のクレアチニンの正常値は、0.46〜0.82mg/dl。50歳で約1.5mg/dlを超えてしまっている人は、“赤信号”だ。「女性自身」2020年3月3日号 掲載
2020年02月20日「腎臓の機能が低下してしまうと、通院で回復させるのは難しい」。腎臓内科の医師はそう語る。健康な腎臓を保つためには、多少“キツい”運動も心がけるべしーー。「いまや成人の8人に1人が『慢性腎臓病』にかかっている。これは、“国民病”といわれる糖尿病の患者より多いのです。しかも慢性腎臓病は、かなり症状が進行しないと自覚症状が現れません」そう警鐘を鳴らすのは、東北大学大学院教授を務める腎臓専門医の上月正博先生だ。血液をろ過して、老廃物を体外に排出する機能を持つ腎臓。血液や骨の組成、そして血圧の維持にも関係しており、生命維持に欠かせない臓器だ。「腎臓の機能が徐々に衰えていくことを慢性腎臓病と言います。罹患者は50代から少しずつ増加し、60代では15%、70代では30%、80代では50%があてはまるほど。しかも、慢性腎臓病で腎機能が低下してしまうと、通院治療での回復が見込めません。結果、医療費負担の高い透析治療を行うことになってしまいます」日本の透析患者数は、高齢化に伴って急増しており、現在は33万4,000人以上。症状に気づかず放置した結果、60代後半で透析になる人が多いという。慢性腎臓病になりやすいのは、どんな人なのか。「高血圧、糖尿病、肥満やメタボなど、いわゆる生活習慣病にかかっている人。加えて喫煙者は、非喫煙者に比べて腎機能が早く低下します。さらに、頭痛薬や生理痛などの鎮痛剤を常用している人や、過去に常用していた人は、腎機能が低下しやすい。一時的な使用なら問題ありませんが、長時間の服用は控えたいものです」腎臓が健康なときの3割程度しか機能しなくなると、体に老廃物がたまり、さまざまな症状が。「いちばんわかりやすい症状は“むくみ”や“疲れやすさ”。そして、尿の色やにおいなどにも変化が表れます。早期発見のためには、毎年、健診を受けるしかありません」検査で腎機能の低下が判明した人も含め、慢性腎臓病の予防のために実践してほしいのが“腎臓リハビリ”。「腎臓リハビリの基本は、“まず運動、つぎに食事”です。これまで腎臓病患者は、運動すると尿にタンパクが出て病状が悪化するという理由で、運動制限を受けていました。しかし、適度に運動をしたほうが生活機能の向上につながり、腎臓病を予防・改善できることが多くの研究でわかってきたんです」透析に至っていない慢性腎臓病患者のグループに、週3回・1日40分のウオーキングを続けてもらったところ、運動をせずに治療だけを受けたグループよりも、腎機能の改善効果が見られたという。運動のポイントは次のとおり。「運動療法には、(1)有酸素運動、(2)筋トレ、(3)ストレッチの3本柱があります。なかでも大事なのが有酸素運動。ウオーキングを週に3〜5回、1日20〜60分行うのが目安です。たとえば、週3回ウオーキングをするなら、1日60分程度。週5回なら、1日20分程度と考えてください。息切れするような運動は逆効果ですので、軽く汗ばむ程度にしましょう」■上月先生が指導!「太ももを鍛える筋トレ&ストレッチ」【スクワット】目標・5〜10回×3セット(1)足を肩幅より少し広く開いて、つま先は少し外側に。椅子の後ろに背筋を伸ばして立ち、背もたれに両手を添える。(2)息を吸いながらひざをゆっくり曲げ、息を吐きながらひざをゆっくり伸ばす。【太もものストレッチ】目標・左右それぞれ3〜5回1セット(1)椅子の後ろに立ち、右手で椅子の背もたれを持つ。(2)左ひざを曲げて左手で足先をつかみ、左足首を背中側に引き寄せる。10〜30秒キープして、ゆっくり元に戻す。反対も同様に行う。少しキツく感じるかもしれないが、筋トレは、週に2〜3回を5分程度。ストレッチは時間があるときだけでもOK。食事の基本は、「塩分」と「タンパク質」の摂取を抑えること。「みそ汁は一日1回にする。ラーメンは汁まで飲まない。スナック菓子を控える、など注意するだけでも塩分を控えられます。腎機能の低下が進んでいる人は、タンパク質を多く含む米やパン、麺類を、タンパク質の少ない加工食品に替えるか、おかずのタンパク質を減らすこと。食事制限は病状に依存するので、医師に相談しながら進めましょう」また、腰痛・膝痛などの痛み止めの長期服用も要注意。できるだけ、湿布などの外用薬に切り替えるようにしたい。透析治療の医療費は、1カ月に1万〜2万円ほどの自己負担を強いられる。出費を防ぐためにも、健康な腎臓の維持に努めよう。「女性自身」2020年3月3日号 掲載
2020年02月20日12月27日放送のフジテレビ系「直撃LIVEグッディ!」に、桑名正博さん(享年59)の息子を自称する桑名乃羅氏(42)が生出演した。乃羅氏の存在が世に知れ渡ったのは今月中旬。番組が報じたところによると、乃羅氏は背中に「全国行脚中」と書いた服を着て各地に出没。「桑名正博の長男で、乃羅(のら)です」と名乗っていたという。また福島の地元FM局番組や三重・四日市市内の飲食店などで、桑名さんのヒット曲「セクシャルバイオレットNo.1」などを熱唱。三重・四日市市の飲食店では客から“おひねり”を受け取ったり、知り合った人から旅費を無心。さらには、金銭トラブルも起こしていたというのだ。「報道が出ると、あっという間にインターネット上に“被害”が書き込まれました。テレビ各局のワイドショーにも、全国各地からタレコミの電話が入るようになったと聞きました」(芸能記者)同番組で乃羅氏は「先にSNSが出て、メディアが出て、便乗して出てくるのが多かった。リアルに会った人とかいっさいない。金銭トラブル自体もほとんどなかった」とトラブルを否定。また桑名さんの息子を名乗るまでの経緯については、「昨年、大阪でパパの幼なじみがくる店で『もう名前出してもいいんじゃないか』と言われた」と明かした。さらには、DNA鑑定に応じることを拒否しない意向を表明。また番組出演後、桑名さんの長男で歌手の美勇士(37)と初対面するという。「世間からは“ニセ息子”との声も上がっていますが、本当の息子だった場合は遺産相続など新たな騒動が勃発しそうです。DNA鑑定の意向を示したことで、ワイドショーも絶好のネタとしてさらに注目しています」(ワイドショー関係者)美勇士との対面の模様は、28日に同番組で放送予定だという。どのタイミングでDNA鑑定が実施されるかが注目される。
2018年12月27日東北大学は2月10日、音楽が運動後の自律神経活動に良い効果をもたらすことを科学的に実証したと発表した。同成果は同大大学院医学系研究科内部障害学分野の小川佳子 助教、上月正博 教授らのグループによるもので、米科学誌「PLOS ONE」に掲載された。心大疾患患者では、交感神経活動と副交感神経活動のバランスが乱れているが、運動を習慣的に継続するとこの自律神経活動のアンバランスが改善することが知られている。しかし、毎回の運動では、運動によって交感神経活動が増加したり副交感神経活動が低下したりする。運動を終了すると、運動中に低下していた副交感神経活動が急激に回復するが、これは心臓へのストレスを回避するための反応で、回復反応の遅れは致死性の不整脈や心臓突然死と関連しているとされる。そのため、運動あるいは運動療法を安全に行う上で、運動後の副交感神経活動の回復を高め、運動に伴う心臓へのストレスを減らすことが重要な課題となる。一方、音楽は自立神経活動を調整する効果があると考えられており、特に気分を落ち着かせるような音楽は副交感神経活動を高めることが明らかとなっている。今回の研究では、若年研究者に対して自転車こぎ運動の際に気分を落ち着かせる音楽を聞くことで運動後の副交感神経の低下が抑制されることを確認した。同研究グループは、運動療法に音楽療法を組み合わせることで、さまざまな疾病に対する新しいリハビリテーションプログラムの確立につながることが期待されるとしている。
2016年02月11日