織田裕二演じる“IQ246”の知能を受け継いだ貴族の末裔が、難事件を膨大な知識と鮮やかな推理で解決するドラマ「IQ246~華麗なる事件簿~」が10月16日(日)今夜スタートする。本作で織田さんが演じるのはやんごとなき貴族の流れを汲みながら、時の権力とは無関係に、代々ありとあらゆる学問のみを探求してきた法門寺家の末裔で、現当主の法門寺沙羅駆(ほうもんじ・しゃらく)。物語は織田さん演じる沙羅駆が嫡子だけに連綿と受け継がれる“IQ246”という異能を武器に、世にはびこる難事件を鮮やかに解決するという1話完結型ミステリーとなる。織田さん演じる沙羅駆の護衛を任されることになる刑事・和藤奏子には「お迎えデス。」や『青空エール』への出演、出演最新作『金メダル男』の公開も控える土屋太鳳。先日放送されたTBS系「オールスター感謝祭」の「赤坂ミニマラソン」での快走も感動をよんだ土屋さん。恋愛体質で“いまどき”女子の刑事という設定の奏子をどう演じるのかにも注目が集まる。法門寺家に代々仕える当代の執事・賢正にはディーン・フジオカ。沙羅駆の道楽につき合わされ調べ物をしたり、「恐れながら…」と言いつつ時に推理してみたり、アスリートばりの運動能力を持ち武芸をたしなみ、いざとなれば体を張って沙羅駆を守るスーパー“執事”を、世界的に活躍するディーンさんがスマートで華麗に演じる。沙羅駆の推理能力に魅了される法医学専門医監察医・森本朋美には中谷美紀。沙羅駆の推理能力に魅了されすっかりファンになり沙羅駆に頼まれると嫌と言えずいろいろ融通してしまう。検死しながらビーカーで味噌汁を飲んだりと少し変わったところも。検視が終わると死体に死化粧を施す…という役どころ。また人気バレエ団「Kバレエカンパニー」のプリンシパルで“バレエ王子”として人気の宮尾俊太郎が、警視庁捜査一課の刑事・山田次郎役で出演。超インテリな上、拳銃、柔術などにも長け数か国語を操るという優秀な刑事だが、自身が担当する事件に沙羅駆が首を突っ込んできて振り回された上、地味な名前をイジられたりしてプライドを踏みにじられるという。久々の連続ドラマレギュラー出演となる宮尾さんのイジられキャラぶりも楽しみだ。さらに第1話のメインゲストには石黒賢が出演。石黒さんと織田さんといえばかつて伝説的ドラマ「振り返れば奴がいる」で“ライバル”の医師役で共演した間柄。今回石黒さんはCMクリエイターという役柄で登場するそうだが織田さんとどのような関係性のキャラクターなのか。こちらも第1話の見どころになりそうだ。本作では今後も第2話に佐藤隆太が塾講師・前川公平役で、第3話に観月ありさがカリスマ主婦モデル・滝乃川美晴役で、第4話に国仲涼子がピアニスト・二本松由里役でゲスト出演するということで、毎回登場する豪華ゲストも見逃せない。注目の第1話では、奏子が突然捜査一課に配属され沙羅駆の護衛を担当することになり、法門寺家を訪れ執事の賢正に出会い、執事がいること自体に驚く。そして暇を持て余す沙羅駆はタクシーでこっそり家を抜け出し事件現場に偶然出くわす。女性の他殺体を一目見て被害者の人となりや犯行の手口などを鮮やかに言い当てる沙羅駆だが無銭乗車の罪で連行。沙羅駆逮捕の報を聞いて賢正と奏子は警視庁を訪れる。存在自体が国家機密のため解放された沙羅駆は、何食わぬ顔で2人の前に現れ初対面の奏子の生活レベルや心情などをズバリ言い当てる。その頃変わり者の法医学専門の監察医・森本朋美は運び込まれた遺体を検分、加害者をある程度絞り込むが、沙羅駆が全く同じ見立てをしたことを聞き、まだ見ぬ沙羅駆に心躍らせる。邸宅に戻った沙羅駆のもとに大金持ち・桜庭家の奥様がやってきて、住み込みで働いていた寿司職人・宮島がいなくなったので探して欲しいという。イヤイヤながら聞き込みを始める沙羅駆だが、厨房で宮島が愛用していた包丁と砥石を見つけると急に目を輝かせる。そのまま桜庭家のディナーに同席することになった沙羅駆は主賓のCMプランナー・早乙女と知り合う。宴が続く中で早乙女の携帯電話が鳴った。会社に強盗が入り部下が殺されたというのだ。失意の早乙女は会社に戻ると出て行くが、沙羅駆はなぜかその後を追いかけ…というストーリーが展開。ドラマ「IQ246~華麗なる事件簿~」第1話は10月16日(日)今夜21時~スタート。初回20分拡大。(笠緒)
2016年10月16日日曜劇場「IQ246~華麗なる事件簿~」の特別試写会が10月14日(金)、都内にて開催され、主演の織田裕二、出演の土屋太鳳、ディーン・フジオカが舞台挨拶に出席。トークの中で土屋さんが、織田さんへの憧れを明かす場面があった。本作は、やんごとなき貴族の流れを汲みながら、時の権力とは無関係に、代々ありとあらゆる学問のみを探求してきた法門寺家の末裔で、現当主の法門寺沙羅駆(ほうもんじ・しゃらく/織田さん)が、嫡子だけに連綿と受け継がれる“IQ246”という異能を武器に、世にはびこる難事件を鮮やかに解決するミステリー。沙羅駆を警護するために派遣された刑事・和藤奏子(わとう・そうこ)を土屋さんが、法門寺家に代々仕える当代の執事・賢正(けんせい)をディーンさんが演じる。異質な役を演じる織田さん、ディーンさんと一緒に登壇した土屋さんは、マイクを持つと、言葉をひとつ、ひとつ区切りながら、「法門寺の、護衛をする、捜査一課の、新人刑事、そして、思い込んだら突き進む、猪突猛進のタイプであり、この3人で唯一、一般的な家庭で育った(という役柄の)女性、和藤奏子を演じます、土屋太鳳です」とあいさつ。言い終わると「ああ、言えました!」と嬉しそうに声に出した。土屋さんの愛くるしい姿に会場中がメロメロとなり、織田さんとディーンさんは「すばらしい!」と絶賛。土屋さんは、同作で初の刑事役に挑む。「刑事役というのはやはり、演技のお仕事をしていれば、一度はやってみたいと憧れる役です」といい、「私もずっと憧れを持っていましたので、いま、本当に幸せですし、気合いを入れて、奏子の時間を噛み締めています」と目を輝かせた。土屋さんは、10月8日に放送された「オールスター感謝祭」(TBS系)の名物コーナーである「赤坂ミニマラソン」に本作の代表として参加し、ほかの女性参加者を寄せ付けない走りを見せた。ゴール後に力尽きて倒れ込んでしまうほどの土屋さんの渾身のパフォーマンスに称賛の声が多く寄せられているが、土屋さんにMCから「『オールスター感謝祭』での激走」について質問される一幕があった。MCから「どんな思い入れがあったのですか?」と尋ねられると、土屋さんは、「小さなころからずっと、映像を通してなど、織田さんから勇気やパワーを頂いていました。ディーンさんもそうですし、中谷美紀さんもそうです」と織田さんをはじめとする「IQ246」の共演者たちへの憧れを言葉にした。土屋さんは、「(憧れていた人たちが集結し)こんなにすてきなドラマはないなと思いました。だから、それを伝えられたらいいなと思って、気合いを入れて走りました」と胸の内を明かした。続けて、「折り返し地点で、織田さんたちと目を合わせて4周を走ったのですけど、そのおかげで、安心して全力で走ることができたと思います」とふり返った。満面の笑顔を浮かべながら、隣にいた織田さんに「ありがとうございます」と感謝。そんな土屋さんに会場から大きな拍手が贈られた。日曜劇場「IQ246~華麗なる事件簿~」は、10月16日(日)21時よりTBS系にて放送開始。(初回は20分拡大放送)。(竹内みちまろ)
2016年10月14日女優の土屋太鳳が14日、都内で行われた10月16日スタートの織田裕二主演ドラマ『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系 毎週日曜21:00~)の舞台挨拶に登壇した。同ドラマは、織田演じる貴族の末裔で、嫡子だけに受け継がれるという"IQ246"という異能を持つ天才・法門寺沙羅駆(ほうもんじ・しゃらく)が世にはびこる難事件を驚異的な頭脳で解決するミステリー。土屋は、沙羅駆を警護するために警視庁から派遣された猪突猛進型の刑事・和藤奏子(わとうそうこ)役を演じる。土屋は今月8日、ドラマの番宣で出演した『オールスター感謝祭』でミニマラソンに挑み、その激走が話題を呼んだ。司会の小倉弘子アナウンサーからその話を振られると、客席から大きな拍手と「頑張った!」という声が送られ、土屋は「ありがとうございます」と感謝した。そして、「小さい頃から、映像を通して織田さんに勇気やパワーをいただいていた。ディーン(・フジオカ)さんも中谷美紀さんも、この素晴らしい方々が…こんなに素敵なドラマないなって思ったんです。それを伝えられたらいいなと思って気合入れて走りました」と熱弁。「折り返り地点で織田さん方と目を合わせて4周走ったんですけど、そのおかげで安心して全力で走ることができたと思います」と織田らからパワーをもらっていたことを明かした。また、初挑戦の刑事役について「刑事役というのは一度はやってみたいと憧れていたのですごい幸せ。気合を入れて奏子の時間をかみしめています」としみじみ。最後には、「謎と人の心を解いていく、すごくスパイシーなドラマ。登場人物の方もユニークで、音楽もすごくワクワクする音楽なので、楽しみにしていただければと思います」とアピールした。
2016年10月14日2016年も残すところ、あと3か月となりました!今年もついにラストクールに突入です。秋ドラマの注目はやっぱりシリーズものの復活でしょうか。皆さん、ピックアップはお済みですか?まだ迷っているという方は是非この「ドラマニア」を参考に、視聴選びにお役立てくださいませ。■出版社、レストラン、病院――平日夜10時は、様々な舞台で女性が大活躍!毎クール女性人気の高い水曜10時枠に、石原さとみさんが登場します。今回はこの「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」が、民放ゴールデンドラマスタートの合図となりますよ。出版社・校閲部を舞台に、石原さん演じるファッション誌志望の河野悦子が大奮闘!視聴することで、普段何気なく使っている言葉の使い間違いを勉強する良い機会になるかもしれませんね。加えて、悦子が一目ぼれする謎の大学生作家役に、いまをトキメク菅田将暉さんが。2人の恋路はまさに、文学界ならでは!?独特の展開に着目してご覧あれ~。また、カッコイイ女性の代名詞ともいえるあの方も、大人気木曜10時枠で主演を務めます。ドラマ「Chef~三ツ星の給食~」で天海祐希さんが演じるのは、三ツ星レストランの天才女性シェフ・星野光子。ひょんなことから学校給食の世界に足を踏み入れ、栄養・経費・味覚の違いなど多くの壁にぶつかりながらも、最高の学校給食を作るために奮闘する姿を描く痛快エンターテインメント。これまで様々な職種に挑んできた天海さんですが、 意外にもシェフ役は初挑戦なんですって!調理シーンでは一体どんな腕前を見せてくれるのか、楽しみですね。コメディタッチのやり取りに期待高まる、遠藤憲一さんとの掛け合いにもご注目を。そして最後に、吉田羊さん演じる女性医師のチームが原因不明の病の解明に立ち向かう医療ミステリー「メディカルチームレディ・ダ・ヴィンチの診断」の放送は火曜10時です。個性的かつ優秀な女性医師チームのメンバーとして、相武紗季さん、吉岡里帆さん、「たんぽぽ」の白鳥久美子さん、滝沢沙織さん、笛木優子さん、伊藤蘭さんら多様な顔ぶれが出演。まるで女子校のような職場は未知の世界…?「チーム・バチスタシリーズ」の制作チームが再結成するということで、本格的な医療シーンを是非、お見逃しなく。■高視聴率ドラマが続々リターン9時枠は“痛快さ”が視聴者を惹きつける!?さて一方では今クール、大人気シリーズの復活も目立っていますね。高視聴率でお馴染みの「ドクターX~外科医・大門未知子~」(木曜9時)は、米倉涼子さんが主演を務める人気シリーズの連続ドラマ第4弾。医学界のしがらみを嫌い、派遣医師として活動する天才外科医・大門未知子が、「私、失敗しないので」という決め台詞を従え医療界の古き伝統を滅多切り!新キャストとして、ベテラン女優・泉ピン子さんの登場にドキドキ…!?“シリーズ史上最も危険で、最強の敵”を演じ火花を散らすそうなので、異色のコラボに注目が集まります。また同じくテレビ朝日から、こちらも大人気シリーズの新作がリターン。水曜9時枠の「相棒season15」も忘れてはなりません!前作では、反町隆史さん扮する法務省のキャリア官僚・冠城亘がシリーズ史上初の警察官ではない相棒となり、明晰な頭脳とコミカルな一面を披露して水谷豊さん演じる右京と新鮮なコンビネーションを見せてくれました。果たして今回は一体どんな形でタッグを組むのか…初回放送は必見です。復活と言えばもうひとつ、土曜9時枠の「THE LAST COP/ラストコップ」も面白さという点で負けていません。唐沢寿明さん×窪田正孝さんという豪華タッグは、スペシャル放送の時から一目置かれていましたよね~。日本テレビと動画配信サービス・Huluが手掛けたアクションエンターテインメントがついに、連続ドラマとなり復活!パワーアップした痛快アクションシーンをはじめ、新キャストとして名を連ねる豪華男性陣――竹内涼真さん、藤木直人さん、小日向文世さんの役どころに注目が集まります。いずれも後味がすっきり爽快感溢れる作品ばかりですので、ご家族揃ってご覧になってはいかがでしょうか。■秋クール日曜対決は、事件モノほっこりVS超本格派…勝つのはどっち?そして最後がこちら!毎度ウェブニュースを賑わせてくれる、日曜ドラマ対決についても少し触れておきましょう。フジテレビが届けるのは、玉木宏さん演じるキャリアの警察署長が悪を成敗する“平成版・遠山の金さん”「キャリア~掟破りの警察署長~」。キャリア上がりの警察署長・遠山金志郎は気になることがあると自ら街に出て事件を解決してしまう、マイペースな主人公。本作の見どころは一話完結のコミカルな展開にあるということで、日曜の夜にピッタリな一作と言えるかも…?事件解決後、遠山が身分を明かすお約束のシーンに、スタッフのこだわりが詰まっているそうなので、要チェック!一方、TBSが手掛けるは、織田裕二さんがIQ246の超遺伝頭脳で難事件を解決していく「IQ246~華麗なる事件簿~」です。役どころは貴族の末裔、学問・知識を追求してきた法門寺家の89代目当主・沙羅駆ということで非常に異色な背景設定。沙羅駆の護衛を突然任される刑事役に土屋太鳳さん、法門寺家に仕える執事役にディーン・フジオカさん、変わり者の法医学専門医監察医役に中谷美紀さんと、脇を固める個性的な面々との摩訶不思議な化学反応をお楽しみくださいませ。ドラマの視聴は、何と言っても初回と最終回が肝心です!お気に入りの一作を見つけ、秋の夜長を存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。(text:Yuki Watanabe)
2016年10月05日京都で誕生し、近年は海外のセレブリティにも着用されているジュエラー・NIWAKA(俄)が9月26日、東京国立博物館法隆寺宝物館にてハイジュエリーの展示を中心としたプレスイベント「The Unveiling of NIWAKA Fine Jewelry 美意識の継承」を開催した。NIWAKAは2013年にロサンゼルスにオフィスを構え、そこから現地のスタイリストを通じてジュエリーの評判に。2016年2月28日開催のアカデミー賞受賞式では、映画『ルーム』で主演女優賞を獲得したブリー・ラーソン(Brie Larson)がダイアモンドリング「京小路」を、プレゼンターのエミリー・ブラントが「梅宴」のイヤリングを着用し、世界各国のメディアで取り上げられるなど、ハリウッドで高い評価を得ている。今回の展示ではロサンゼルスで先行発表された日本未発表のジュエリー約70点を含む、ハイジュエリーの展示を中心に、ブランドを代表するジュエリーを披露した。トークショーのゲストには女優の中谷美紀さんが登壇。今回のコレクションについて「本当にディテールが細かくて繊細で美しく、京都の祇園祭などの歴史的なモチーフや四季の風景、伝統的な文様を用いた日本の美意識を凝縮したクリエイションなのですが、それでいて洗練されていてとても都会的に見えるというのが印象的でした。まばゆいばかりの光についつい自分の心が本当に魅了されてしまって、魔物が棲んでいる!とまで思いましたね」とコメント。中谷さん自身、年齢を経たことでジュエリーに対する意識の変化について感じているという。「私自身若かりし折には、おこがましくも、自分自身が輝いているからジュエリーなんて必要ないと思っていました(笑)。でも、やはり年齢を重ねていくにしたがってどうしてもシミやシワは出てきます。以前から憧れでしたジャンヌ・モロー(Jeanne Moreau)さんというフランスの女優さんがモノクロの写真集で、しわくちゃの顔でしわくちゃの手に美しいジュエリーをなさっているのを見て、ジュエリーって年齢を重ねてこそ似合うもの、ジュエリーの輝きをお借りして助けていただいて一緒に輝きたいなと思うように。いま、ジュエリーが似合う自分にようやくなれたなと思っております」現在のマーケットの状況に伝統の技術が求められていないことにも触れ、自分でも少しでも支えられればと着物を買い求めており、NIWAKAの伝統の技術を何千年後にも伝えていこうと努めている理念にも賛同していると語った。パーティーでは法隆寺宝物館前の舞台にて京都宮川町のお茶屋しげ森の舞妓・ふく苗さんと芸妓の小ふくさんによる伝統的な舞も行われ、来場者たちに京都の伝統文化の一面を伝えていた。4
2016年09月30日大人気作家・宮部みゆきのミリオンベストセラー「楽園」が、主演に女優・仲間由紀恵を迎え、WOWOWにて連続ドラマ化されることが決定。併せて本作の特報映像も到着した。当時15歳の娘を殺害し、遺体を自宅の床下に16年間隠していた土井崎夫妻の事件がニュースを騒がせていたある日、小さな編集プロダクションで働くライターの前畑滋子(仲間由紀恵)のもとに、主婦の萩谷敏子が訪ねてくる。敏子は、12歳の息子・等に“他人の記憶が見える”特殊能力があるかもしれないと前置きし、等が描いたという1枚の絵を差し出す。そこにはコウモリ形の風向計が特徴的な家の中で横たわる、灰色の顔をした少女が描かれており、土井崎夫妻の事件に酷似していた。滋子は半信半疑で調査を引き受けるが、等は交通事故で亡くなってしまう。一方、土井崎夫妻の次女・誠子は、父の代理という弁護士・高橋治美から、両親が誠子と縁を切ろうとしていると聞かされ戸惑う。そのころ、ある街で女子高校生が監禁されていた…。ばらばらに思える事件はやがて1つの“真実”へ――。これまで様々な作品が映像化されてきた宮部みゆき作品。今回映像化に挑戦するのは、社会の暗部を精緻なタッチで描き出したヒューマンドラマの最高峰「楽園」だ。2002年に芸術選奨文部科学大臣賞文学部門などを受賞したサスペンス「模倣犯」は宮部氏の代表作の1つであるが、「楽園」はこの「模倣犯」での事件から9年後を描いたもの。ライター前畑滋子が再び、ある殺人事件の真相へと迫っていく謎が謎を呼ぶ展開の中、単なるミステリー要素だけではなく、家族に向き合う“心”の物語が描かれている。そんな主人公の滋子を演じるのは、WOWOWドラマ初出演となる仲間さん。「模倣犯事件」の“トラウマ”を抱えながらも、新たな難事件に立ち向かう勇敢な心を持った女性を真っすぐに演じる。また、脚本は連続テレビ小説「まれ」の篠崎絵里子が務める。仲間さんは「とてもテンポ良くストーリーが展開されていきますが、色々な謎が解っていくにつれ『その先は一体どうなるのだろう?』と引き込まれる内容になっています」と本作について語り、「なぜ事件は起こったのか…最終話に待ち受けている、タイトルにもある“楽園”に込められたメッセージとは?全6話、最後まで楽しんでご覧ください」とメッセージを寄せた。また原作者の宮部氏は「今回主人公を演じてくださることが何より嬉しい」と仲間さんについて語り、「『楽園』は多少スーパーナチュラルな要素の入るミステリーですから、ファンタジックな部分がどのようにリアルに映像化されるのか…私がいちばんオンエアを心待ちにしております」と期待を寄せていた。また宮部氏の「模倣犯」は、中谷美紀主演で9月21日(水)&22日(木・祝)の2夜連続、前後篇で放送中。こちらと併せて見てみるのもいいかもしれない。日曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 楽園」は2017年1月より毎週日曜22時~WOWOWにて放送(全6話)。※第1話無料放送(cinemacafe.net)
2016年09月22日宮部みゆきの大ベストセラー小説を14年ぶりに映像化するドラマ「模倣犯」が、9月21日(水)今夜と22日(木)の2夜連続で放送される。主演には中谷美紀、そして坂口健太郎が自身初の“悪役”となる「ピース」こと網川浩一を演じる。“劇場型犯罪”を徹底的に描いた現代ミステリーの金字塔とも言われる宮部さんの原作は、2002年に映画化された際には「SMAP」の中居正広が“ピース”を熱演、大きな話題となった。今回は14年ぶりの映像化にして初TVドラマ化となり、前後篇という構成での放送となる。ドラマでは時代設定を現代に置き換え、未曽有の連続誘拐殺人事件を、被害者家族、加害者家族、警察、マスコミ、そして犯人など、多くの視点から重層的に描くという。ストーリーは史上最悪の犯罪者によって仕組まれた連続誘拐殺人事件。比類なき知能犯に挑むルポライター・前畑滋子(中谷さん)、第一発見者の少年・塚田真一(濱田龍臣)、そして孫娘を殺された有馬義雄(橋爪功)は、それぞれに苦しみながら、必死に事件に関わってゆく。そんな事態を楽しみながら、被害者宅やテレビの生放送に向け、不敵な挑発を続ける犯人…。だが、やがて事態は急転直下、交通事故死した男の自宅から、「殺人の記録」が発見される。男は本当に犯人なのか?女性ルポライターが、少年が、老人が、辿り着いた意外な結末とは…というもの。『ヒロイン失格』では学校イチのモテ男、朝ドラ「とと姉ちゃん」では“植物オタク”の学生、「重版出来!」では気の優しい出版社営業マンと、これまで“優しい”キャラクターを演じることが多かった坂口さん。「『模倣犯』も高校生の頃に読ませていただいていて、網川、ピースという物語での重要人物のことは記憶にありました」という坂口さん。ピースについて「心の闇、深さを考えていると、いままで演じてきた役の中で一番寄り添えない役でした」と明かし「ピースは色々な“悪役”の要素を沢山持っているので、色々な見え方がしていいだろうと思い、自分なりのピース、坂口健太郎の“網川”を探しながら演じました」と自身が演じたピース像について語っており、坂口さんがどんなピースを作り上げたのか、放送が楽しみだ。ドラマスペシャル宮部みゆきサスペンス「模倣犯」前篇は9月21日(水)21時~、後篇は9月22日(木・祝)21時~テレビ東京系列にて放送。(笠緒)
2016年09月21日俳優・山本裕典が14日、テレビ東京系スペシャルドラマ『模倣犯』(9月21日、22日 21時~)の製作発表記者会見に、共演の中谷美紀、坂口健太郎、清水富美加、岸部一徳とともに登場した。同作は小説家・宮部みゆきのベストセラーを原作に、中谷美紀主演でドラマ化。「第52回芸術選奨文部科学大臣賞」「第55回毎日出版文化賞特別賞」「第5回司馬遼太郎賞」「このミステリーがすごい!2002年版」などを受賞し、発行部数は420万部を突破している。2002年には、中居正広主演の映画版も公開された。坂口演じるキーパーソン・ピースと同級生役を演じる山本は「僕とカズ(満島真之介)とピースの関係性が、信用しているといいますか、BLっぽい。ボーイズ・ラブ」と表現。中谷から「ボーイズ・ラブって何ですか?」と質問が飛ぶと、山本は「男同士の愛情といいますか……」と苦笑しながら説明した。山本が「お姉ちゃんの幽霊を見て指をさすと、ピースが僕の指を優しく包んで、自分の胸に持ってきて『大丈夫だよ』というシーン」について語り、「絶対みんなモニターの前でキュンキュンしてるんじゃん! と思い、すっごい集中しづらかったです」と振り返ると、坂口は「そうなんだ」と驚いていた。更に山本は、メイクや衣装の女性も「キュンとするよね」「このシーンの撮影が楽しみだね」と話していたことを明かした。また中谷は、初共演となる坂口について「なんとなく、ゆるキャラのようなふんわりした感じのイメージ」を持っていたというが、「実はすごく情熱があって、とある映画間の年間会員になっている」と、撮影によって印象が変わったことを告白。「若い方でもこんな方がいらっしゃるんだと思って、未来に希望が持てました」と感心し、「あまりいい映画が作られなくなっているなか、わざわざいい映画を見ようと劇場まで足を運んでらして」と讃えた。そして中谷は「坂口さんのファンの方、女性の方でも男性の方でもどちらでもけっこうですので、ボーイズ・ラブ? でもいいので」と覚えたての言葉を使いつつ、「映画館に足を運んだり良質なドラマを見てくださる方が、坂口さんを通して増えたらいいなと思いました」と、期待を寄せた。一方坂口は、中谷を「一緒に共演してみて、今もまだ印象をもてていないかもしれない」とぽつり。「すごく強い女性に見える時もあれば、すごく柔らかい女性に見えることもあるし、儚く見えることもあれば、すごく愛しく見える時もある」とつかめない魅力を語った。
2016年09月14日女優・中谷美紀が14日、テレビ東京系スペシャルドラマ『模倣犯』(9月21日、22日 21時~)の製作発表記者会見に、共演の坂口健太郎、山本裕典、清水富美加、岸部一徳とともに登場した。同作は小説家・宮部みゆきのベストセラーを原作に、中谷美紀主演でドラマ化。「第52回芸術選奨文部科学大臣賞」「第55回毎日出版文化賞特別賞」「第5回司馬遼太郎賞」「このミステリーがすごい!2002年版」などを受賞し、発行部数は420万部を突破している。2002年には、中居正広主演の映画版も公開された。中谷は「かねてより憧れておりました、宮部みゆきさんの傑作」と気合いは十分。作品について「被害者にも同情を覚えますし、加害者の悲しみも描かれているというのが、本作の醍醐味」と語り、豪華共演者についても「台本読みの段階から心が震えましたし、涙が出そうになりました」と絶賛した。特に清水について「また清水富美加さんに泣かされまして、大ファンになってしまいました」としみじみ振り返ると、清水は驚いた様子で「後でグミを差し上げます」と提案。中谷は「グミはいらないです」と強めに返しながら、「好きです。ファンです」と告白していた。一方清水は、中谷との撮影中印象に残った"肩なめ"シーンのエピソードを披露。肩のアップから他の出演者の表情に近づいていくショットを撮るため、スタッフから「肩を貸してください」と言われた中谷が「なんなりと」と、応えていたという。清水は「『なんなりと』って自然におっしゃられて、かっこいいな、美しいなと思いました」と説明し、「私もいつか『なんなりと』って言う女性になりたいなと思いました」と、憧れを表した。
2016年09月14日ドラマスペシャル 宮部みゆきサスペンス「模倣犯」の製作発表記者会見が9月14日(水)、テレビ東京にて開催され、主演の中谷美紀、共演の坂口健太郎、山本裕典、清水富美加、岸部一徳が登壇。中谷さんが坂口さんを絶賛した。同ドラマは、“劇場型犯罪”を徹底的に描いた現代ミステリーの金字塔とも言われる原作(宮部みゆき)の同名小説で、初のテレビドラマ化となる。映像化は、2002年に公開された映画『模倣犯』以来、14年ぶり。ドラマでは時代設定を現代に置き換えて、未曽有の連続誘拐殺人事件を、被害者家族、加害者家族、警察、マスコミ、そして犯人など、多くの視点から重層的に描く。事件を追うフリールポライターを演じる中谷さんは、「共演者のみなさまにおんぶに抱っこで」と謙遜しながらも、撮影を「緊張感との戦い」とふり返った。そんな中谷さんは、山本さんが共演者の坂口さんや満島真之介との劇中での関係性を「BLっぽい」と表現すると、「BLって何ですか?」と素朴に質問。山本さんが「…ボーイズ・ラブ」と答えると、さらに、「ボーイズ・ラブって何ですか?」と質問を炸裂させ、山本さんをたじろがせる一幕があった。また、同作で中谷さんと坂口さんは初共演を果たした。中谷さんのことをテレビや映画を通してしか知らなかったという坂口さんは、「強い女性に見えるときもあれば、柔らかい女性に見えるときもありますし」、「はかなく見えるときもあれば、すごく愛しく見えるときもあります」と印象を明かした。「大先輩の女優さんなのですが」と恐縮しながら、カメラが回っていないときにも多彩な表情を見せることが「不思議でした」と素直な言葉で表現。中谷さんは、「嬉しいです。『こうだ!』と決めつけられるのが実は苦手なので」とほほを緩ませた。一方、中谷さんは、坂口さんの印象を「ゆるキャラのようなふんわりした感じで、いまの流行りでは“塩顔男子”というらしいのですが、“のれんに腕押し”(=のれんを手で押すように手ごたえがない、という意味)みたいな感じなのかと思ったのです」と事前の印象を告白するも、「実はすごく情熱があって、芯がしっかりしていて」と絶賛。さらに、中谷さんは、坂口さんが年間会員になって映画館にひんぱんに通っているエピソードを紹介。「若い方でもこういう方がいらっしゃるのだなと思いまして、未来に希望が持てました」と感慨深そうにコメント。「いい映画がなかなか作られなくなっているので、そんな中、いい映画を観ようとわざわざ劇場まで行かれる方がここにいらっしゃった」とも。中谷さんは、「映画館に足を運んで下ったり、良質なドラマを見て下さる方が坂口さんを通して増えたらいいなと思いました」と坂口さんのますますの活躍へ期待を寄せた。ドラマスペシャル 宮部みゆきサスペンス「模倣犯」は9月21日(水)22日(木・祝)の夜9時から2夜連続で放送。(竹内みちまろ)
2016年09月14日織田裕二主演で贈るTBSの新・日曜劇場「IQ246~華麗なる事件簿~」。この度、人気バレエ団「Kバレエカンパニー」のプリンシパルとして活躍中の“バレエ王子”こと宮尾俊太郎が、本作にレギュラー出演することが分かった。本ドラマは、やんごとなき貴族の流れを汲みながら、時の権力とは無関係に代々ありとあらゆる学問のみを探求してきた法門寺家の末裔で現89代目当主、沙羅駆が、嫡子だけに連綿と受け継がれるという“IQ246”という異能を武器に、世にはびこる難事件を鮮やかに解決する本格ミステリー。ストーリーは1話完結で描かれる。キャストには、主人公・法門寺沙羅駆役の織田さんを始め、土屋太鳳、ディーン・フジオカ、真飛聖、矢野聖人、篠井英介、寺島進、そして中谷美紀と個性豊かなキャスト陣が集結。そして今回新たに出演が明かされた、日本のバレエ界を牽引している「Kバレエカンパニー」のバレエダンサー・宮尾さんが演じるのは、警視庁捜査一課の刑事・山田次郎。ドラマの見どころは、常に暇を持て余し、自らが解くに値する謎を求める沙羅駆が、世間にはびこる難事件を鮮やかに解決へと導いていく姿であるが、そんな沙羅駆が首を突っ込んでいくことになる難事件の捜査を担当する刑事として登場するのが宮尾さんが演じる山田なのだ。山田は、灘高、東大、ハーバード大という超名門を次々首席で卒業したという経歴を持つ超インテリで、その上拳銃、柔術などにも長け、数か国語を操るという警視庁内でも一見優秀な刑事。警視庁内でその能力を見込まれているかは定かでないが、沙羅駆に出会って以来、難事件の捜査にあたる度に沙羅駆から捜査に首を突っ込まれては振り回され、その上その地味な名前をイジられたりしてプライドを踏みにじられるという役どころだ。連続ドラマのレギュラー出演は、2010年放送の「ヤマトナデシコ七変化」以来、本作で2作目となる宮尾さん。「出演オファーを頂き、とても嬉しかったです」と喜び、「映像のお仕事をしっかりとやってみたい、という気持ちがありましたし、豪華なキャストの方々からも沢山学ばせていただける機会をいただけたので、役者としての成長ができるように取り組みたい」と意気込んだ。また、今回は初の刑事役ということで、「刑事らしい所作、話し方など、普段経験したことがないので難しい部分もあると思っております。山田次郎は少し変わっているところがありますが、刑事という根本的な部分が揺らがないようにしたい」ともコメントした。今回の宮尾さん起用にあたって植田博樹プロデューサーは、「バレエ界という、ドラマとは異なるフィールドで日々戦っている宮尾さんから、新鮮で、バレエのように伸びやかな刺激をこの作品も受ける事を期待しています。気品溢れる佇まいの奥に親しみやすさを持つ宮尾さんは、この“山田次郎”の役にピッタリだと確信しております。ぜひ、お楽しみに!」と期待を寄せた。「IQ246~華麗なる事件簿~」は10月より毎週日曜日TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2016年09月07日テレビ東京は6日、都内で10月改編の説明会を開催し、新番組『超かわいい映像連発!どうぶつピース!!』(9月30日スタート 毎週金曜18:55~19:56)の発表をした。同局の2016年上期の平均視聴率は、ゴールデン6.4%(前年-0.2%)、プライムは6.1%(前年-0.3%)、全日は2.8%(前年-0.1%)と、全体的にマイナスの傾向となっている。4月期には木~土を中心に大きく改編を行ったが、高野学編成局編成部長は「定着するまでじっくり育てていくべき」と見解を述べ、10月の改編率は全日で12.1%となった。金曜の19時台は前出の『超かわいい映像連発!どうぶつピース!!』を新たに放送し、「とにかくかわいい」を追求。犬猫の赤ちゃん多数が登場し、仕事に疲れた人たちを癒やす。MCとしてお笑い芸人・オードリーの2人が出演するが、テレビ東京 清水俊雄プロデューサーは「オードリーはおまけというか、オードリーを通してかわいい犬と猫を見ていただければ」と発言し、笑いを誘った。また、平日夕方は経済ニュース番組『ゆうがたサテライト』(11月7日 16:54~17:45)が新たに開始する。同局のバラエティ番組『モヤモヤさまぁ~ず2』(毎週日曜 18:30~)で人気を博した狩野恵里アナウンサーが経済キャスターに挑戦。視聴者の目線に立ち経済ニュースを分かりやすく紐解く「テレビ東京らしい」番組を制作していくという。また、同局は11月にかけて本社を現在の神谷町から六本木3丁目に移転。高野編成部長は「他局さんのような大規模な移転ではなく、視聴者にはそこまで関係ない」としながらも、「移転プロジェクトという冠をつけた大型特番ということで、今までなかなかお付き合いができなかった出演者の方々に出演いただくことができた」と発表した。21日、22日には宮部みゆき原作、中谷美紀主演の『模倣犯』、28日には湊かなえ原作、広末涼子・伊藤淳史・濱田岳主演のオムニバスドラマ『望郷』、そして10月5日には真山仁原作、玉木宏主演の『巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲』を3週連続で21時より放送する。4月に新設されたドラマ枠<土曜ドラマ24>は継続し、ドラマ班とバラエティ班が混合チームとなった『潜入捜査アイドル・刑事ダンス』(毎週土曜24:20~24:50)を制作。また、『石川五右衛門』(毎週金曜20:00~20:54)、『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』(毎週金曜24:52~25:23)といった独自路線のドラマを展開する。さらに、<ドラマ24>枠では人気シリーズの最新作である『勇者ヨシヒコと導かれし七人』(毎週金曜 24:12~24:52)を放送する。同局 小松幸敏プロデューサーは『ヨシヒコ』について、「低予算ながらCGを頑張り、いろいろハリボテを駆使して楽しめるようにしています」と意気込みを語った。
2016年09月06日俳優の織田裕二が、10月スタートのTBS日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』で主演を務めることが25日、わかった。土屋太鳳、ディーン・フジオカ、中谷美紀と共演する。同ドラマは、織田演じるIQ246の天才・法門寺沙羅駆(ほうもんじしゃらく)が膨大な知識と鮮やかな推理で難事件を解決するミステリー。沙羅駆は、やんごとなき貴族の末裔で、嫡子は代々246という高いIQが遺伝するという特別な家系に生まれた男で、生活に困ることなくひたすら学問・知識を追求してきた法門寺家の現当主だ。沙羅駆を警護するために警視庁から派遣された猪突猛進型の刑事・和藤奏子(わとうそうこ)役には土屋太鳳、法門寺家に代々仕える当代の執事・賢正役にはディーン・フジオカ。そして、沙羅駆の推理能力に魅了される風変わりな法医学専門医監察医・森本朋美役を中谷美紀が演じる。9年ぶりにTBSの連ドラ主演を務める織田は「斬新で素晴らしいクリエイティブチームに出会いました。毎話次はどんな話かと、僕自身楽しみにしています」とコメント。「共演する皆さんも初共演の方が多く、撮影が始まるのがとても待ち遠しいです」と話し、「今回は今まで演じたことがないキャラクターなので、新たに皆さんに喜んでもらえるよう役作りに励んでいます」と意気込んでいる。ディーンは「今回、織田裕二さんと初めてご一緒させていただける作品に出演させていただき光栄です」と織田との初共演に感激。「私が、初めて織田さんをTVでお見かけした時には既に、織田さんは大人の世界を象徴していた日本を代表する俳優さんでした。織田さんを大先輩として、また兄貴として、胸をお借りして精いっぱい演じさせていただければと思います」と期待を寄せる。また、土屋は「初の刑事役だと知り、正直とても緊張しています。目標のひとつとしてきた刑事役に予想以上に早く出会えたことに驚いていますが、これまでの憧れとこれからの覚悟を、全力でぶつけたいと思います」と初の刑事役への思いを告白。中谷も「私の演じる朋美は、真実のみをそっとささやく死体を誰よりも愛する法医学専門医監察医で、同じように死体の言葉を聴くことのできる法門寺にシンパシーを感じていますので、法門寺に匹敵するくらいの変態ぶりを静かに発揮できたらと思います」と自身の役について語っている。(C)TBS
2016年08月26日4年ぶりの主演映画『ボクの妻と結婚してください。』も控える織田裕二が、貴族の流れを汲むIQ246という驚異の頭脳の持ち主を演じる「IQ246~華麗なる事件簿~」が、10月からの日曜劇場枠でスタート。およそ9年ぶりのTBS連続ドラマ主演となる織田さんに、土屋太鳳、ディーン・フジオカ、中谷美紀ら豪華共演者が明らかとなった。北鎌倉にある名家・法門寺家。やんごとなき人物の末裔で、時の権力者からその存在を隠され、現在もその存在を知る者はごく一部しかいない。そんな法門寺家は、ありとあらゆる学問を研究し、中でも犯罪研究に力を入れてきた学究派の家系。さらに長男には、IQ246の頭脳が代々遺伝する。そんな法門寺家の89代目当主・沙羅駆(織田さん)も例に漏れずIQ246の天才だった。凡人が治めるいまの世は刺激が少なすぎ、「あー、暇だ暇だ。どこかに私が解くに値する謎はないものか…」が口グセ。一方、警視庁の刑事・和藤奏子(土屋太鳳)は突然、捜査一課に配属され、法門寺家当主の護衛を任される。東京の治安を守る警視庁の刑事がなぜ北鎌倉?しかも配属された者はみな、1か月以内に辞職するらしい…。さまざまな謎を抱えたまま、奏子は法門寺家を訪れる。お手伝いさんに案内された奏子は、出迎えた男性に着任のあいさつをするが、その男は沙羅駆ではなく、代々法門寺家に使える執事の89代目・賢正(ディーン・フジオカ)だった。ド庶民の奏子は、執事がいること自体に驚く。暇に耐えかね、タクシーでこっそり家を抜け出した沙羅駆は、事件現場に偶然出くわす。女性の他殺体をひと目見た沙羅駆は、被害者の人となりや犯行の手口などを鮮やかに言い当てるが、無銭乗車の罪で連行されてしまう。だが、法門寺家自体が国家的な機密事項のため、警視総監命令ですぐに自由の身に。一方、沙羅駆逮捕の報を聞いた賢正は奏子と共に警視庁を訪れる。何食わぬ顔で現れた沙羅駆は初対面の奏子の生活レベルや心情などをズバリ言い当てた。そのころ、変わり者の法医学専門医監察医・森本朋美(中谷美紀)は運び込まれた遺体を検分し、加害者をある程度絞り込むが、沙羅駆が全く同じ見立てをしたと刑事から聞き、まだ見ぬ沙羅駆に心躍らせるーー。超遺伝的頭脳を持つ天才・法門寺沙羅駆が、難事件を膨大な知識と鮮やかな推理で解決する、1話完結型の本格ミステリーとなる本作。主役の法門寺沙羅駆を演じるのは、TBSの連ドラ主演は「冗談じゃない!」(07年4月)以来となる織田さん。“熱い男”のイメージが強い織田さんだが、今回演じる沙羅駆はやんごとなき貴族の末裔で、嫡子は代々246という高いIQが遺伝するという特別な家系に生まれた男。生活に困ることなく、ひたすら学問・知識を追求してきた法門寺家の現当主だ。その沙羅駆を警護するために警視庁から派遣された、猪突猛進型の刑事・和藤奏子を演じるのは、『青空エール』も大ヒット中の土屋さん。理屈より感情で動くタイプ、流行にも乗り遅れたくない“いまどき”女子。男女問わず惚れっぽく、時には犯人にさえも「もしかして…」とあらぬ妄想で頭がいっぱいになるほどの恋愛体質の一面も。また、法門寺家に代々仕える当代の執事・賢正役には、世界を舞台に活躍を続けるディーンさん。沙羅駆の道楽につき合わされ調べ物をしたり、「恐れながら…」と言いつつ、時に推理してみたり。「出過ぎた真似をいたしました」とあくまでも謙虚だが、時にヒントになっている。アスリートばりの運動能力を持ち、武芸のたしなみもあり、いざというときには体を張って沙羅駆を守る!?そして、沙羅駆の推理能力に魅了される法医学専門医監察医・森本朋美には、中谷さん。沙羅駆の推理能力に魅了され、すっかりファンに。そのため沙羅駆に頼まれると嫌と言えず、いろいろ融通してしまうも、毎回冷たくあしらわれる。検死しながらビーカーで味噌汁を飲んだり、少し変わったところも。検視が終わると、死体に死化粧を施すという。まさに魅力的なキャラクターが勢ぞろいした本作。主演の織田さんは、「斬新で素晴らしいクリエイティブチームに出会いました。毎話次はどんな話かと、僕自身楽しみにしています。共演する皆さんも初共演の方が多く、撮影が始まるのがとても待ち遠しいです。今回は今まで演じたことがないキャラクターなので、新たに皆さんに喜んでもらえるよう役作りに励んでいます。では、日曜夜9時にお会いしましょう!」と、自身も待ちきれない様子でコメント。また、土屋さんは「目標のひとつとしてきた刑事役に予想以上に早く出会えたことに驚いていますが、これまでの憧れとこれからの覚悟を、全力でぶつけたいと思います」とコメント。「私と同世代のイマドキの女性で共感を持ちやすい印象ですが、一方で“刑事”という職業に辿り着いていることを考えると、見た目の印象だけではない“何か”を持っている女性だと思います。“刑事”になるという厳しい試練を乗り越えた上でのものなので、その経緯を心のどこかで意識しながら演じていきたいと思っています」と役ヘの思いを語る。ディーンさんは、「大先輩として、また兄貴として、胸をお借りして精一杯演じさせていただければと思います。織田さん演じる法門寺沙羅駆をはじめ強烈な個性のあるキャラクターが多く、それを演じられる役者の方々も素晴らしい方々なので、どのような作品になるか今から共演が楽しみです。私が演じる賢正はアクションが多いと聞いているので、その役目を果たせるように身体を作り、撮影を安全かつ迅速に進められる様にリハーサルから全力で頑張ります」と、意気揚々といったところ。さらに中谷さんも「織田裕二さんが規格外の人物をどのように見せてくださるのか楽しみでなりません。(台本を読んで)法門寺の天才ゆえの傍若無人さや、貴族階級ゆえの世間知らず具合が絶妙で、思わずクスッと笑ってしまいました。その一方で、やはり事件を解決に至らしめる推理が鮮やかで、孤高の法門寺の行く末を見続けたいと思いました」とコメント、「法門寺に匹敵するくらいの変態ぶりを静かに発揮できたらと思います」とも明かしている。貴族で、しかも超絶頭脳の持ち主だからこその言動が魅力となる、織田さん演じる“浮き世離れしたヒーロー”。そんなヒーローにそれぞれ振り回される、キャスト陣にも注目していて。日曜劇場「IQ246~華麗なる事件簿~」は10月、毎週日曜21時~TBS系にて放送開始。(text:cinemacafe.net)
2016年08月26日俳優・坂口健太郎が、テレビ東京系スペシャルドラマ『模倣犯』(9月21日~22日 21:00~)に、ピース(網川浩一)役として出演することが23日、わかった。同作は小説家・宮部みゆきのベストセラーを原作に、中谷美紀主演でドラマ化。「第52回芸術選奨文部科学大臣賞」「第55回毎日出版文化賞特別賞」「第5回司馬遼太郎賞」「このミステリーがすごい!2002年版」などを受賞し、発行部数は420万部を突破している。2002年には、中居正広主演の映画版も公開された。坂口は、主演の中谷と初共演となり、事件の鍵をにぎる悪役を演じることになる。演じるピースについて、坂口は「心の闇、深さを考えていると、今まで演じてきた役の中で一番寄り添えない役」と語りながら、「考え方を理解できるような男ではないとも思っていたので、現場に入って感じるものや(中谷演じる)滋子さんとの空気感を大切にして演じました」と振り返った。さらに坂口は「ピースは色々な"悪役"の要素を沢山持っているので、色々な見え方がしていいだろうと思い、自分なりのピース、坂口健太郎の"網川"を探しながら演じました」と演技について語り、「僕が感じた目が離せなくなるような爽快感、スリル。それを感じてもらえると思います」と自信を見せた。宮部は同作を「私にとっては様々な意味でターニングポイントになった作品」と表現し、「思い入れもあれば後悔もあり、なかなか平らな気持ちで読み返すことができないまま年月を経てきました」と明かす。そして「今回、素晴らしいキャストとスタッフの皆さんによってドラマ化されることを心から喜んでおります」と喜びを語り、「オンエアを楽しみに、指折り数えて待っています」と、期待を寄せた。同作ではさらに、満島真之介、山本裕典、清水富美加、濱田龍臣、杉本哲太、吉田鋼太郎、室井 滋、高畑淳子、岸部一徳、橋爪功といった実力派俳優陣が出演する。
2016年08月23日宮部みゆきの大ベストセラー小説を、2002年の映画化以来、14年ぶりに映像化するドラマスペシャル宮部みゆきサスペンス「模倣犯」が、9月21日(水)&22日(木・祝)の2夜連続、前後篇で放送されることが決定。映画では「SMAP」中居正広が熱演したピースこと網川浩一役を、自身初の“悪役”となる坂口健太郎が演じることが明らかとなり、坂口さん、原作の宮部さんからもコメントが到着した。史上最悪の犯罪者によって仕組まれた連続誘拐殺人事件。比類なき知能犯に挑むルポライター・前畑滋子(中谷美紀)、第一発見者の少年・塚田真一(濱田龍臣)、そして孫娘を殺された有馬義雄(橋爪功)は、それぞれに苦しみながら、必死に事件に関わってゆく。そんな事態を楽しみながら、被害者宅やテレビの生放送に向け、不敵な挑発を続ける犯人…。だが、やがて事態は急転直下、交通事故死した男の自宅から、「殺人の記録」が発見される。男は本当に犯人なのか?女性ルポライターが、少年が、老人が、辿り着いた意外な結末とは…?14年ぶりの映像化に加え、TVドラマ化は初めてとなる本作。坂口さんは、主人公のルポライター・前畑滋子を演じる中谷美紀とは初共演。さらに自身にとって、かつてない複雑なキャラクターへの挑戦となる。『ヒロイン失格』の学校イチのモテ男や、朝ドラ「とと姉ちゃん」での“植物オタク”の学生、「重版出来!」での気の優しい出版社営業マンなど、いま最も好感度が高いといわれる坂口さんが、本作で事件最大のカギを握るピースをどのように演じるのか、いまからも期待は高まる。読書家で知られる坂口さんだけに、「以前から宮部みゆきさんの作品が好きだったので『模倣犯』も高校生の頃に読ませていただいていて、網川、ピースという物語での重要人物のことは記憶にありました」とコメント。「最初お話をいただいたときは、とても演じがいのある役だけれどその分とても難しそうで、ひと筋縄ではいかない役だなと感じ、またピースは色々な“悪役”の要素を沢山持っているので、色々な見え方がしていいだろうと思い、自分なりのピース、坂口健太郎の“網川”を探しながら演じました」と語る。そんなピースこと網川については、「心の闇、深さを考えていると、いままで演じてきた役の中で一番寄り添えない役でした」と明かす。そのため、「考え方を理解できるような男ではないとも思っていたので、現場に入って感じるものや(中谷さん演じる)滋子さんとの空気感を大切にして演じました」という。また、視聴者に対しては「台本をいただいて、僕が感じた目が離せなくなるような爽快感、スリル。それを感じてもらえると思いますし、凄まじい犯罪の傍で起こっている人々の営み、非日常の中での日常性。見る人によっていろいろな見方ができる作品になっていると思います」とメッセージを贈る。この坂口さんの起用について、テレビ東京のチーフプロデューサー・中川順平氏は、「中谷美紀さん、橋爪功さんと正面から対峙しながら作品を支える役であり、俳優として、時代を掴まえる勢いがあること。そして出来れば、まだ世間に悪役のイメージを持たれていないこと。ただ何よりも大切なのは、この魅力的な笑顔の裏側に、深い闇を抱えた怪物的な男を表現するポテンシャルがあること」とコメント。「表面は自己主張が強く押し出されることなく、良い意味で脱力した自然体。それでいて個性が薄いのではなく、確固たる存在感がある。絶対ピース役に嵌まると考えました。すでに撮影はある程度進んでいます。確実にいままで見たことのない坂口健太郎=ピース像が生まれつつあります」と手応えを覗かせる。原作者・宮部さんは、『「模倣犯」は、私にとっては様々な意味でターニングポイントになった作品です。思い入れもあれば後悔もあり、なかなか平らな気持ちで読み返すことができないまま年月を経てきましたが、今回、素晴らしいキャストとスタッフの皆さんによってドラマ化されることを心から喜んでおります。原作はなにしろ長尺で登場人物も多いので、多々ご苦労をおかけすると思いますが、オンエアを楽しみに、指折り数えて待っています』と、期待のコメントを寄せている。六本木3丁目移転プロジェクト ドラマスペシャル宮部みゆきサスペンス「模倣犯」前篇は9月21日(水)21時~、後篇は9月22日(木・祝)21時~テレビ東京系列にて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年08月23日好きな人とわかり合いたいと思っていても、うまくいかないと感じることってありませんか?望んでいないのに、なぜかケンカばかり…。それは、「自己表現(アサーション)」ができていないせいかもしれません。今回は「自己表現(アサーション)」とは何かや、うまくいかない原因などを心理学的に解説していきます。ぜひ、実生活に役立ててくださいね。「アサーション」と3つのポイント大きな話題を呼んだドラマ『私結婚できないんじゃなくて、しないんです』では、主演の中谷美紀さんが「恋愛弱者」と呼ばれる“結婚できない女性”の役を演じていました。マニュアルばかりで、心からの言葉で相手と向き合うことができていない。これでは、恋愛どころかどんな人間関係も上手くいきません。「アサーション」は、自分と相手との間で展開されるコミュニケーション。ポイントは次の3つです。・自分だけでなく、相手が傷つくような言動にならないようにする・相手とわかり合うことを前提とした言動をする・恐れず自分に正直になる例えば、怒鳴ったりヒステリックになったりすると、相手も自分も傷つけ疲れさせてしまいます。また、日本語がわからない外国人に日本語で話しかけても理解してもらえないように、自分しかわからないような言い方では相手に伝わらないのです。そして勇気を出して自分から伝えていかないと、相手はあなたを知ることができません。3つのポイントを意識してコミュニケーションをとることで、わかり合うための会話が成立するのです。「アサーション」を阻む3つの落とし穴このような「自己表現(アサーション)」がうまくできない人にありがちな、3つの落とし穴があります。【1】情にとらわれ過ぎる自分への同情を求めて気を惹くことばかり考えてしまう、あるいは相手の事情をかわいそうがるばかりでその奥にある相手の人間性を見ようとしない。→これらは、いずれも相手と向き合っているとはいえません。表面的なできごとばかりに目を奪われるのではなく、その事柄に垣間見える人となりを見るようにしましょう。【2】結果や周りの目を気にしすぎる自分の発言に対して、周囲がどう反応するかが気になって自分を抑え込んでしまう。→他人の目を意識しすぎるのは、よく思われたいという気持ちの表れ。つまり、見栄です。肩の力を抜いて、ありのままの自分でいいのだと腹をくくりましょう。【3】思い込みにとらわれ過ぎる女性ならばこうあるべき、男性ならばこうあるべき、という思い込みで頭がかたくなってしまっている。→これは他の意見を無視して視野を狭め、結果的に相手を拒絶することにつながってしまうのです。思い込みと願望は違いますから、ここはきちんと切り分けましょう。まとめ「自己表現(アサーション)」の大切さ、ご理解いただけましたでしょうか。相手が自分の思う通りの行動をしないことにイラ立ち、わざと相手を怒らせるようなことを言って、相手が癇に障る言い方で応戦し、ケンカへと発展してしまう。向こうは大人げない態度なのに、こちらだけが寛容になるなんて納得いかない、と思うことも。しかし、そもそも相手と自分は違う人間なので、思い通りに動いてくれないのが当たり前。何が嫌でどうしてほしいのか、自分はどのように感じているのか、伝えなければ相手は何もわかりません。傷つけないような言葉をチョイスしつつ、自分の気持ちを穏やかに伝えていくことで、相手もちゃんと受け留めるようになるでしょう。話し合いを通して理解が深まれば相手への思いやりが生まれ、不快になる行動を避け合えるので衝突が減っていくのです。良質なコミュニケーションは、長期的で円満な人間関係を生みます。大好きな人といつまでも一緒にいたいと思うのであれば、「自己表現(アサーション)」を心がけてみてくださいね。ライタープロフィール黒木蜜一般企業に勤めながら執筆した作品が日本文学館のオムニバス本に掲載され作家デビュー。古事記への造詣が深く、全国300ヶ所以上の神社紹介記事を執筆。現在、古事記の観点から紹介する神社コラム/恋愛コラムなども手がけている。
2016年08月22日女優・水野美紀が、テレビ東京の六本木3丁目移転プロジェクト ドラマスペシャル 湊かなえサスペンス『望郷』(2016年放送)に出演し、広末涼子と15年ぶりに姉妹役を演じることが6日、わかった。原作は『告白』『白ゆき姫殺人事件』など、ヒット作を数多く持つ小説家・湊かなえのミステリー短編集『望郷』(文春文庫)。収録された作品のなかから、「みかんの花」「海の星」「雲の糸」の3作をオムニバスドラマ化し、それぞれ広末、伊藤淳史、濱田岳が主演を務める。瀬戸内海に浮かぶ島で生まれ育った人々の人間模様を、連作で描いていく。水野は広末主演の『みかんの花』に出演する。広末演じる美里の姉・富田笙子を演じ、島を出て東京で人気小説家として活躍している設定だ。水野は「『大切なものを守るために』囚われ、足を踏み外す人間の機微を、因島の美しい景色が包み込んでいます。ぜひ、お楽しみください」とコメントを寄せた。また姉妹の母役に倍賞美津子、さらに田中圭、水橋研二、山口まゆ、中村靖日、田辺桃子が出演する。伊藤主演『海の星』では、伊藤演じる洋平の母役として若村麻由美が出演。ある日いなくなった夫を探すため、毎晩歩き続けるという役柄に、若村も「過酷でした」と振り返る。「因島の夕焼けと美しい海が切なく迫り忘れられません。ぜひ、ご覧いただきたいです」と作品を語った。洋平が「おっさんと呼んでいた漁師・真野幸作役にはテレビ東京系ドラマ初出演の椎名桔平。椎名は「以前、湊さん原作の連続ドラマ『Nのために』を見て感銘を受けていた私は、二つ返事でお引き受けした」と経緯を語った。さらに伊藤の少年期を加藤清史郎が演じるほか、平山あや、紺野まひる、橋本じゅん、平祐奈、モト冬樹が出演する。濱田主演『雲の糸』では、濱田演じるヒロタカの姉・亜矢役を内山理名が演じる。内山は「深く閉ざしているヒロタカの心を姉でしか出来ないやり方でぶつかっていくラストシーンは、 言葉ひとつひとつ大事に演じさせて頂きました」と、印象に残っているシーンを挙げた。姉弟の母役として麻生祐未が出演するほか、井頭愛海、西岡徳馬が脇を固める。(C)テレビ東京::link;;/news/2016/07/26/023//news/2016/07/25/008//news/2016/03/10/164//news/2016/01/07/668//news/2014/11/20/228/
2016年08月06日テレビ東京が新本社へ移転することを記念した「六本木3丁目移転プロジェクト」のドラマスペシャル第1弾として、中谷美紀を主演に迎えて贈る宮部みゆき原作のドラマ「模倣犯」。この度、満島真之介、山本裕典、清水富美加、吉田鋼太郎、濱田龍臣ら豪華な追加キャストが発表された。史上最悪の犯罪者によって仕組まれた連続誘拐殺人事件。比類なき知能犯に挑むルポライター・前畑滋子(中谷美紀)、第一発見者の少年、そして、孫娘を殺された老人。皆がそれぞれに苦しみながら、必死に事件に関わってゆく。そしてそんな事態を楽しみながら、被害者宅やテレビの生放送に向け、不敵な挑発を続ける犯人。が、やがて事態は急転直下。交通事故死した男の自宅から「殺人の記録」が発見される。男は本当に犯人なのか? 女性ルポライターが、少年が、老人が、辿り着いた意外な結末とは――!?いまなおミステリーファンを魅了し続ける宮部氏の代表作「模倣犯」を、初めてテレビドラマ化する本作。2002年に公開された映画『模倣犯』以来、14年ぶりの映像化となり、壮大なスケールで原作のもつ世界観を丁寧に表現するという。本作で、主人公の事件を追うルポライター前畑滋子を演じるのは、ドラマ「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」でのコミカルな役柄や、舞台での好演が記憶に新しい中谷さんだ。そして、滋子が出会うことになる、連続誘拐殺人事件の被害者の祖父・有馬義男役に、ドラマ・映画で活躍し続け、コミカルからシリアスまで幅広く演じるベテラン俳優・橋爪功が決定。橋爪さんは宮部氏の作品に出演するのは初めてだそうで「今回結構楽しみにしていたので、撮影していく中で、結構気を遣っていますよ。皆さんの演技の邪魔をしないようにね。変に芝居がかって突出するのも変だし、かといって豆腐屋のジジイ役だからといって、わざと地味に演るというのも…。そこの兼ね合いが難しいですね」と意気込みを語った。また、事件に巻き込まれる兄妹の兄・高井和明役に、テレビ東京開局50周年特別番組「永遠の0」ほか多くの舞台・映画で活躍する満島さん。和明の同級生・栗原浩美役には、ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」「桜蘭高校ホスト部」ほか映画・舞台に出演し、昨年には初めて舞台の演出家としてもデビューした山本さん。和明の妹・高井由美子役には、NHK連続テレビ小説「まれ」や映画『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』での好演で人気急上昇中の清水さん。滋子と共に事件を追うことになる、連続誘拐殺人事件の第一発見者・塚田真一役には、子役時代から大河ドラマ「龍馬伝」、「怪物くん」と活躍している濱田さん。さらに、滋子の夫・前畑昭二役には、数多くの連ドラでの熱演、テレビ東京「ガイアの夜明け」のナレーションなどでお馴染みの杉本哲太。義男の幼馴染みで、何かと義男を気に掛ける木田隆夫役には、ドラマ24「東京センチメンタル」での好演が記憶に新しい吉田さん。義男の娘で、自身の娘が誘拐殺人事件に巻き込まれる古川真智子役には、日本語吹き替えを担当した『ファインディング・ドリー』が絶賛公開中の室井滋。前畑滋子を叱咤激励しながら、総合雑誌「サブリナ」で事件について原稿を書かせる編集長・板垣雅子役には、大河ドラマや民放ドラマでの怪演ぶりが話題となった高畑淳子。事件を追う警視庁捜査一課・武上悦郎刑事役には独特の存在感でドラマや映画で幅広く活躍する岸部一徳がそれぞれ決定。ちなみに、本ドラマ最大のカギを握る「ピース」役については、今後発表予定。六本木3丁目移転プロジェクト ドラマスペシャル宮部みゆきサスペンス「模倣犯」は、テレビ東京系列にて、2016年放送予定。(text:cinemacafe.net)
2016年07月22日「SKE48」の松井珠理奈が連続ドラマ初主演を果たすこの夏“最恐”の本格ホラーサスペンスドラマ「死幣」が7月13日(水)今夜からTBS系「テッペン!水ドラ!!」枠で放送スタートとなる。これまで「SKE48」での活動のほか、映画『舞妓はレディ』への出演や、この春放送された「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」では中谷美紀演じるヒロインの高校時代を演じるなど女優業も行ってきた松井さん。BeeTVで配信された「学校の怪談」や「AKBホラーナイト アドレナリンの夜」といったホラー作品への出演も経験しているが、今作では他人の死が見える第六感を持った女子大生役ということでこれまでとは一味違う松井さんの演技が見られそうだ。松井さん演じる由夏の妹・小夢役に清原果耶、由夏に疑いの目を向ける刑事・若本猛役に戸次重幸、ほか、筧利夫、山田裕貴、葉山奨之、中村ゆりか、西田麻衣、白洲迅、吉岡里帆がキャスティングされている。またスピリチュアルに夢中なゼミの同級生・林絵里菜役で元「AKB48」の川栄李奈が出演することも発表された。経済学部に通う大学1年生・南由夏は、怖い話好きな妹から“死幣”の怪談を聞く。死幣はお金が欲しくてたまらない人に突然届く呪いのお金だという。そしてその死幣を使ってしまうと1万円札の福沢諭吉の肖像に黒い染みが浮かび上がり、使ってしまった人は残酷な死を遂げるという内容だった。ある日、経済学部教授・財津のゼミに所属する由夏は、しばらく連絡の取れない友人・郁美を心配し、同じゼミの先輩・三浦や、ゼミの仲間に聞いてみるが皆心当たりはないという。就職活動真っ最中の三浦は、お金は人を幸せにするものだと信じ貧困層を助ける仕事を志しており、その話を聞いた由夏は三浦の姿に憧れを抱く。その夜、由夏は連絡が取れていなかった郁美が街頭インタビューを受けているのをテレビで見る。女性は外見が大事だから整形したいと答える郁美。由夏はその瞬間耳鳴りのような音とともに郁美の顔が一瞬ねじれたように感じた。この現象が起こるときはこの後何か不吉なことが起こることを由夏は知っていた。由夏には第六感のような不思議な能力があったのだ。急ぎ郁美のアパートに向かう由夏。するとなぜか郁美の部屋の鍵が開いている。由夏が薄暗い部屋に入ると足元には焦げた1万円札が。さらに奥へ進むと、美容器具が散乱する部屋の中、ネックレスで首を吊った無残な姿の郁美が…。通夜の日、由夏や三浦ら財津ゼミの面々が弔問客として並ぶ中、ひとりの男が焼香に立つ。彼は刑事の若本。若本は親族や弔問客に向け突然事情聴取を始めると言い放った。そして、遺体の第一発見者である由夏に犯行の疑いをかけ――。出演にあたり「このドラマのセンターだと思って頑張ります! 大先輩の前田敦子さんのドラマ『毒島ゆりこのせきらら日記』の枠を引き継ぐということで、嬉しい反面プレッシャーも感じています。前田さんに負けないように頑張りたいと思います!」と意気込みを述べた松井さん。前田敦子からもアドバイスをもらったという松井さんが挑む本格ホラーサスペンス「死幣」はTBS系で7月13日(水)24:10~放送となる。(笠緒)
2016年07月13日●視聴率の明暗、プロデューサーのファインプレー6月30日まで放送される深夜ドラマ『ドクターカー』(日本テレビ系)と7月1日まで放送される『ナイトヒーローNAOTO』(テレビ東京系)を除いて、今期の春ドラマがほぼ終了。新年度のスタートにふさわしく力作ぞろいの中、視聴率は今年トップとなる平均17.2%を叩き出した『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)の圧勝に終わった。2番手は『世界一難しい恋』(日本テレビ系)の平均視聴率12.9%で、その他は「2ケタに届くかどうか」というレベル。国民的アイドルの嵐メンバー主演作がワンツーを飾ったことで、視聴率はいよいよ人気度をはかる指標という色合いが濃くなってきた。その一方で、クチコミサイトやSNSなどで評価が高かったのは、『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)、『重版出来!』(TBS系)、『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系、以下『できしな』に略)、『グッドパートナー 無敵の弁護士』(テレビ朝日系)、『コントレール~罪と恋~』(NHK)、『火の粉』(フジテレビ系)。サスペンス、お仕事モノ、ラブストーリー、ホラーなど、さまざまな要素の作品が支持を集めた。ここでは、「エンタメか人間ドラマか? 視聴率と評価に明暗」「アンハッピーエンドの復活」「"非美人系"ヒロインが躍動」という3つのポイントから検証し、全19作を振り返っていく。今回も「視聴率や俳優の人気は無視」のドラマ解説者・木村隆志がガチ解説する。■ポイント1:エンタメか人間ドラマか? 視聴率と評価に明暗今期最大の特徴は、「手堅く視聴率を稼ぐ」今どきのエンタメ作品と、「視聴者の共感を誘う」人間ドラマ作品に二分されたこと。エンタメ作品は、『99.9』、『僕のヤバイ妻』、『世界一難しい恋』、『トットてれび』、『できしな』。いずれも「話題性は上々で、一定の視聴率を稼いだ」という意味では、制作サイドの目論見通りと言っていいだろう。ただ、見やすさやテンポ重視のため、ドラマ通やドラマ識者になるほど評価が下がるのも事実。テレビ局が視聴率を追い続ける限り、「質やドラマ性はさておき、瞬間的に楽しませる」という制作スタンスは変わらないだろう。一方、人間ドラマ作品は、『重版出来!』、『グッドパートナー』、『早子先生、結婚するって本当ですか?』(フジテレビ系、以下『早子先生』)、『OUR HOUSE』(フジテレビ系)と、いずれも視聴率では苦戦。ただ、『重版出来!』と『グッドパートナー』は前述の通り、視聴者だけでなく、ドラマ通や識者の評価は高く、続編を期待する声も多い。かつて人間ドラマ作品は、連ドラの王道だったが、今や『早子先生』や『OUR HOUSE』のように低視聴率に陥るリスクの高いバクチのようなものになっている。ちなみに、『ラヴソング』(フジテレビ系)と『お迎えデス。』(日本テレビ系)は、ともに見どころ十分だった反面、エンタメと人間ドラマの両方を狙いにいって焦点がぼけた感が強い。■ポイント2:アンハッピーエンドの復活冬ドラマでは、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)、『ダメな私に恋してください』(TBS系)、『家族ノカタチ』(TBS系)、『スミカスミレ』(テレビ朝日系)のラブストーリーがすべてハッピーエンド。その他、医療・刑事ドラマ、ミステリーなども大団円ばかりで、殺人犯の逃亡を描いた『ナオミとカナコ』(フジテレビ系)、クローン人間と臓器提供がテーマの『わたしを離さないで』(TBS系)ですら、どこか希望を残すような結末だった。これは制作サイドが、このところ「結末に対する視聴者の反応が大きくなっていた」「特にアンハッピーエンドに対するバッシングが多かった」ことを踏まえたのは明白。視聴者に配慮する形が採用されたのは間違いない。その反動か春ドラマでは、アンハッピーエンドが目立った。主演コンビが結ばれなかった『ラヴソング』と『コントレール』、結ばれる手前で終わった『できしな』と『早子先生』、悪事の被害者が報われないままの『僕のヤバイ妻』と『毒島ゆり子のせきらら日記』(TBS系、以下『毒島ゆり子』)、主人公が息絶えた『火の粉』は、決してハッピーとは言えない結末。もちろん、『世界一難しい恋』や『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)などのハッピーエンドもあったが、これほどアンハッピーエンドが多かったのはひさびさと言える。これは制作サイドの「ハッピーエンドより、この結末のほうが面白い」という提示ではないか。高視聴率狙いやバッシング回避で視聴者に迎合するのではなく、「より面白いものを、自信を持って提示しよう」という姿を取り戻せたのは、ドラマ界にとって朗報かもしれない。■ポイント3:"非美人系ヒロイン"が躍動今期は失礼ながら、美ぼう自慢がそろう女優界の中では、「美人とホメられることの少ない」タイプのヒロインが躍動した。『重版出来!』の黒木華、『ゆとりですがなにか』の安藤サクラ、『ラヴソング』の藤原さくらは、それぞれ存在感たっぷり。オダギリジョーと坂口健太郎、岡田将生と松坂桃李、福山雅治と菅田将暉という主演クラスの美男と堂々渡り合う姿は、連ドラでは極めて珍しい光景だった。非美人系ヒロインを起用する最大のメリットは、演技力と女性好感度の高さ。黒木と安藤の起用は間違いなく演技力の高さを買われてのことであり、藤原もアーティストとしての歌唱力を優先させたからだろう。また、美意識を振りまいたり、男性に媚びを売ったりしない彼女たちは、視聴者に日常のリアリティと親近感をもたらせるのが強み。浮世離れした美女でない分、自分をヒロインに置き換えて見られるし、だからこそ応援したくもなる。そんな彼女たちに脇役だけをやらせておくのは、実にもったいないところ。今回は3人をヒロインとして抜てきしたプロデューサーのファインプレーだったが、今後も追随する作品が現れるか。残念ながら夏ドラマには非美人系ヒロインはゼロで、脇役でも『家売るオンナ』(日本テレビ系)のイモトアヤコがいるくらい。春ドラマの高評価を受けて、秋・冬のドラマで非美人系ヒロインの復活があれば、また盛り上がるのではないか。全作の全話を見た結果、春ドラマの最優秀作品に挙げたいのは、『重版出来!』。近年これほど人間関係を丁寧に描いたお仕事ドラマは記憶になく、キャスト・スタッフの両方から「背伸びせず、でもとことん熱く」というプロフェッショナルの仕事を感じた。『毒島ゆり子』は、恋愛体質のヒロインと政治の世界を絡めた脚本・演出が冴え渡り、深夜ドラマとしてのパッケージ力は出色。前田敦子の演技は有無を言わせない、演技派女優のそれだった。『世界一難しい恋』は、恋敵を置かず1対1の図式に絞った潔さが奏功。キャラの描き分けが適切で、古き良き80年代のラブコメが現代版としてアップデートされた感がある。男優では、抑えの効いた演技が光った『グッドパートナー』の竹野内豊と、初の恋愛コメディで新境地を開いた『世界一難しい恋』の大野智。女優では、女性の本能的な衝動と色気を体現した『毒島ゆり子』の前田敦子と、考えうる最大の難役・黒柳徹子に挑んだ『トットてれび』の満島ひかりを挙げておきたい。また、『重版出来!』のオダギリジョー、『世界一難しい恋』の小池栄子などの助演も大活躍。キャラを完全に掌握した役作りで、主演を輝かせていた。【最優秀作品】『重版出来!』次点-『毒島ゆり子』『世界一難しい恋』【最優秀演出】『毒島ゆり子』次点-『コントレール』『トットてれび』【最優秀脚本】『重版出来!』次点-『グッドパートナー』『世界一難しい恋』【最優秀主演男優】竹野内豊(『グッドパートナー』)次点-大野智(『世界一難しい恋』)【最優秀主演女優】前田敦子(『毒島ゆり子』)次点-満島ひかり(『トットてれび』)【最優秀助演男優】オダギリジョー(『重版出来!』)次点-太賀(『ゆとりですがなにか』)【最優秀助演女優】小池栄子(『世界一難しい恋』)次点-安藤サクラ(『ゆとりですがなにか』)【優秀若手俳優】藤原さくら(『ラヴソング』)舞羽美海(『早子先生』)●全19作をガチ採点! 『重版出来!』高評価の理由とは各作品のひと言コメントと採点(3点満点)○『ラヴソング』月曜21時~フジテレビ系出演者:福山雅治、藤原さくら、水野美紀ほか寸評:中年主人公の哀しさと希望、吃音に悩むヒロインの挑戦と成長など、それぞれの物語は見応えがあるが、2人につきまとう年の差恋愛がブレーキをかけていた。年齢性別を超えた絆を描くだけでよかったところを"月9"へのこだわりが判断を誤らせたのか。藤原の歌声と演技は可能性たっぷり。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆☆】○『僕のヤバイ妻』火曜22時~フジテレビ系出演者:伊藤英明、木村佳乃、相武紗季ほか寸評:初回のハイペースで最後まで緊張感がもつのか? という不安をギリギリのところで逃げ切った印象。視聴者のリアルタイム視聴を誘う仕掛けはいかにも現代的だが、中盤から主人公とヤバイ妻の描写が大味になり、心理面での変化は伝わらなかった。余韻を残した結末は、「してやったり」か。採点:【脚本☆☆演出☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆☆】○『重版出来!』火曜22時~TBS系出演者:黒木華、オダギリジョー、坂口健太郎ほか寸評:正義も悪も作らない丁寧な人間描写で、視聴者に仕事というテーマを追いかけさせたのは、脚本・演出の力。キャスト、音楽、漫画などの小道具も含め、すべてのピースが見事にハマった。お仕事ドラマにありがちな説教くささもなく、漫画業界モノと思ってスルーした人は、今からでもぜひ。採点:【脚本☆☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆総合☆☆☆】○『世界一難しい恋』水曜22時~日本テレビ系出演者:大野智、波瑠、北村一輝ほか寸評:「三角関係やライバル登場は一切なし」で潔く2人の恋に割り切った采配は見事。老若男女が笑いながら応援できる間口の広いラブコメを実現させた。キスだけで最終回まで引っ張るのは、80年代のアイドルドラマを思わせるピュアさ。"じらし"は今の時代も通用した。採点:【脚本☆☆☆演出☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆☆☆総合☆☆☆】○『毒島ゆり子のせきらら日記』水曜24時10分~TBS系出演者:前田敦子、新井浩文、渡辺大知ほか寸評:女性の恋と政治のシンクロは斬新で、希望と挫折、信頼と裏切りが表裏一体であることを巧みに描いた。クロワッサンやダルマなどの小道具使いも遊び心たっぷりで、ベッドシーンとのクロスオーバーも見事。オリジナルの深夜30分ドラマでここまで脚本・演出を練り上げた熱意に敬服したい。採点:【脚本☆☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆☆総合☆☆☆】○『鼠、江戸を疾る2』木曜20時~NHK出演者:滝沢秀明、青山美郷、高嶋政宏ほか寸評:人情活劇としての必要箇所は備えているが物語の奥行きはなく、あくまで様式美を楽しむタイプの前時代的な時代劇。滝沢はセリフ回しこそ危うさがあるものの、佇まいのカッコよさとアクションでお釣りがくる。前作『ちかえもん』のあとだけに、気軽に見られる美男の痛快作がうまくハマった。採点:【脚本☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆☆】○『警視庁・捜査一課長』木曜20時~テレビ朝日系出演者:内藤剛志、斉藤由貴、金田明夫ほか寸評:「刑事ドラマの二番手」に慣れた内藤が、主役に昇格して捜査一課長の威厳をソツなく体現。昭和から続く刑事ドラマのボス像を忠実に描いているのは、枠の視聴者を踏まえた中高年向けのベタな演出か。脚本の流れが窮屈で、「2時間ドラマを連ドラにするのは難しい」と改めて実感させられた。採点:【脚本☆演出☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆】○『グッドパートナー 無敵の弁護士』木曜21時~テレビ朝日系出演者:竹野内豊、松雪泰子、杉本哲太ほか寸評:事件解決がメインの『99.9』とは異なり、こちらは正統派の弁護士ドラマだった。「法律を駆使してどう勝つか?」に加えて、弁護士バッジを外して人情を絡める展開は、さすが福田靖。元夫婦のやり取りも楽しく、コメディパートを交えながらも地に足のついた印象で、続編が期待される。採点:【脚本☆☆☆演出☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆☆総合☆☆☆】○『早子先生、結婚するって本当ですか?』木曜22時~フジテレビ系出演者:松下奈緒、貫地谷しほり、佐藤仁美ほか寸評:松下はショートヘアで気合十分だったが、脚本・演出ともにひと世代前の婚活ドラマ風味で、視聴者の共感を集められず。『できしな』の好反響を見ればわかるように、今や婚活というテーマとハートフルな作風は相性が悪い。中江功監督なら「婚活中の娘と家族の物語」メインでよかったのでは?採点:【脚本☆演出☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆】○『ドクター調査班~医療事故の闇を暴け』金曜20時~ テレビ東京系出演者:谷原章介、中越典子、高畑淳子ほか寸評:架空組織『医療事故調査委員会』の設定はファンタジーだが、怒りを禁じえない悪の存在でドラマティックに。何と言っても醍醐味は潜入捜査であり、これがないときは消化不良のムードがあった。ここまで勧善懲悪エンタメに振り切った医療ドラマがあってもいいが、見る人は限られるだろう。採点:【脚本☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆】○『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』金曜22時~TBS系出演者:中谷美紀、藤木直人、瀬戸康史ほか寸評:実践的かつ具体的な恋愛テクニックをベースにした恋愛ドラマはいかにも現代的で、視聴者には鮮度たっぷり。中谷の空回りと藤木の毒舌をスパイスにした「痛いところを突きながら笑わせる」雰囲気作りが光った。ただ脚本としては男性の描き方に魅力が乏しく、あの結末しか選択肢がない。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆☆総合☆☆】○『コントレール~罪と恋』金曜22時~NHK出演者:石田ゆり子、井浦新、野際陽子ほか寸評:「不倫を超える禁断の恋を描く」という挑戦は、前時代的な反面、なぜか新鮮さがあった。その理由は、叙情的な映像美と抑えの効いた演技。少ないセリフの中に燃えるような愛を秘めた石田と井浦の姿が作品の質を高めた。脇のキャラも、エキセントリックな方向に逃げなかったのは好印象。採点:【脚本☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆☆】○『不機嫌な果実』金曜23時15分~テレビ朝日系出演者:栗山千明、市原隼人、稲垣吾郎ほか寸評:20年ぶりの再ドラマ化は、フタを開けてみたらまったく別の作品に。終始ポップな演出で、不倫に走る危うげなムードはなく、ベッドシーンの色気も不足気味。栗山と高梨臨という清楚タイプの女優をそろえたことで、表現の幅が広がらなかった上に、週刊誌が報じる現実の衝撃に勝てなかった。採点:【脚本☆演出☆キャスト☆視聴率☆☆総合☆】○『トットてれび』土曜20時15分~NHK出演者:満島ひかり、中村獅童、ミムラほか寸評:1カットの細部までこだわり抜いた姿勢は圧巻。超難役・黒柳徹子に挑んだ満島だけでなく、各キャストが渥美清、向田邦子、森繁久彌らが蘇る魂の熱演を見せた。偉人伝のためドラマ性は薄いが、記念碑的な作品に。土曜夜の30分放送、ミュージカル風の演出は賛否が分かれるところか。採点:【脚本☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆☆総合☆☆】○『お迎えデス。』土曜21時~日本テレビ系出演者:福士蒼汰、土屋太鳳、鈴木亮平ほか寸評:幅広い認知度を誇る朝ドラ出身者をズラリそろえ、家族で見られるハートフル作に仕上げた。幽霊と憑依の描写はいかにも漫画の世界観だが、人の死とやり残したことがテーマだけに、感動のスイッチは目白押し。ホロリとさせる手堅い作品だった反面、それで今どきの子どもに敬遠された感も。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆☆】○『火の粉』土曜23時40分~フジテレビ系出演者:ユースケ・サンタマリア、優香、佐藤隆太ほか寸評:狂気の世界観、ストレスフルな展開、ケレン味たっぷりの芝居は、"昼ドラの東海テレビ"らしさ満載。「殺人犯の主人公」ユースケと、「徹底していたぶられるヒロイン」優香の熱演が光った。直接的な暴力シーンに頼らず、バームクーヘンやジュースを使った恐怖のあおり方も巧み。採点:【脚本☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆☆総合☆☆☆】○『99.9-刑事専門弁護士-』日曜21時~TBS系出演者:松本潤、榮倉奈々、香川照之ほか寸評:裏番組にドラマ枠が誕生する中、シビアな勝負に徹して圧勝。注目を引きつけ、視聴率を獲る術を知り尽くしたような『日曜劇場』のプロデュース力を見せつけた。シンプルな勧善懲悪、個性的な脇役を絡めたチーム戦、ハイテンポな事件解決と、近年の人気ドラマを凝縮した仕上がり。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆☆☆総合☆☆】○『OUR HOUSE』日曜21時~フジテレビ系出演者:芦田愛菜、シャーロット・ケイト・フォックスほか寸評:復活枠の第1弾として、視聴率につながりそうな要素をかき集めたことが、散漫な印象に…。芦田のオヤジ言葉とシャーロットのカタコト日本語が違和感を招き、ドラマに入っていけない視聴者を続出させた。終盤の「亡き妻にそっくりの女性登場」は、野島伸司のセルフオマージュか。採点:【脚本☆演出☆キャスト☆視聴率☆総合☆】○『ゆとりですがなにか』日曜22時30分~日本テレビ系出演者:岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥ほか寸評:クドカンワールドは過去最少クラスに留め、ゆとり世代の斜め見を徹底。ただ、主演トリオより、安藤サクラ、太賀、吉岡里帆の存在感が勝るシーンも多く、掘り下げ方があいまいになった。ハッとさせるような名言や、日曜夜に社会派を選ぶ勇気など、称えられるべきところは多い。採点:【脚本☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆視聴率☆☆総合☆☆】■木村隆志コラムニスト、テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月間20本超のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などに出演。取材歴2000人を超えるタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。
2016年06月30日テレビ東京が今年、新本社へ移転することを記念した「六本木3丁目移転プロジェクト」のドラマスペシャル第1弾として宮部みゆきの「模倣犯」がドラマ化されることが決定。主演には、テレビ東京のドラマ初出演の中谷美紀が演じることが分かった。史上最悪の犯罪者によって仕組まれた連続誘拐殺人事件。比類なき知能犯に挑むルポライター・前畑滋子(中谷美紀)、第一発見者の少年、そして、孫娘を殺された老人。皆がそれぞれに苦しみながら、必死に事件に関わってゆく。そしてそんな事態を楽しみながら、被害者宅やテレビの生放送に向け、不敵な挑発を続ける犯人。が、やがて事態は急転直下。交通事故死した男の自宅から「殺人の記録」が発見される。男は本当に犯人なのか? 女性ルポライターが、少年が、老人が、辿り着いた意外な結末とは――!?「模倣犯」は、宮部みゆきの代表作のひとつで、これまでに単行本と文庫本あわせて累計420万部を突破し、「芸術選奨文部科学大臣賞」「司馬遼太郎賞」など合わせて6冠を達成している大ベストセラー。すでに2002年には、中居正広、伊東美咲、木村佳乃らで映画化がされているが、今回が14年ぶりの映像化となり、テレビドラマ化は初となる。“劇場型犯罪”を徹底的に描いた現代ミステリーの金字塔とも言われるこの作品は、未曽有の連続誘拐殺人事件をめぐり、被害者家族、加害者家族、警察、マスコミ、そして犯人などなど、多くの視点から重層的に見つめた、いまなおミステリーファンを魅了し続ける名作。テレビドラマ化にあたり、壮大なスケールで、かつ原作のもつ世界観を丁寧に表現していく。主演を務めるのは、ドラマ「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」のコミカルな役柄や、舞台での好演が記憶に新しい中谷さん。今回中谷さんが演じるのは、事件を追うルポライターの主人公・前畑滋子。滋子は連続誘拐殺人事件の第一発見者・塚田真一や、被害者家族の有馬義男と関わり、事件の全貌に迫ると同時に、自分にこの事件のルポを書く資格があるのか苦悩する…といった役だ。今回のオファーに中谷さんは「宮部みゆきさんの作品に出演することは今回が初めてで、大変光栄に思っております」と喜んだ。また「この作品のもっとも愛すべきところは、凄惨な事件が繰り広げられるけれど、その一方で、市井のこつこつと生きている人々の日常をものすごくいとおしく描いているところ。そんな日常の尊さをお伝えできたらいいなと思っています」と作品についてコメントしていた。これまでになかった大型スケールの特別番組「模倣犯」。中谷さんのほかにも、いま注目の若手からベテランまで、豪華なキャストが集結するという本作に期待していて。六本木3丁目移転プロジェクト ドラマスペシャル 宮部みゆきサスペンス「模倣犯」は2016年、テレビ東京にて放送予定。(cinemacafe.net)
2016年06月29日●最初からゴールデンで行こうと決めていたテレビ局が一斉に衣替えを行う春の番組改編。今回も各局、課題の時間帯に新番組を投入したり、リニューアルを図ったりと、録画視聴が増える中でリアルタイム視聴を取り込むためのタイムテーブルを作成した。この戦略を考えるのが、"テレビ局の中枢"とも言われる「編成部」。今回は、民放キー局の「編成部長」に、春改編を総括してもらい、今後の展望についても語ってもらった。4番目に登場するのは、他局にないオリジナリティあふれる番組制作でおなじみのテレビ東京。この4月にも、終電を逃した人にフォーカスを当てる『家、ついて行ってイイですか?』という実に"テレ東らしい"番組が、深夜のレギュラー化から半年でゴールデンに進出した。この土曜夜の改革の成果は――?(視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区)――今年の春改編は、木~土曜を中心に着手したと説明されていました。やはり目玉は『土曜スペシャル』を縮小させ、20時台に『家、ついて行ってイイですか?』を深夜から進出させたことだと思うのですが、ここまでの状況はいかがですか?これまで『土曜スペシャル』は良い時に視聴率10%を超えていたんですが、NHKさんで『ブラタモリ』、テレ朝さんで『池上彰のニュースそうだったのか!!』が始まるなど環境が変わって、数字がとれなくなってきたので、改編しました。『土スペ』『家ついて行って』共に同時間帯の数字はちょっと下がっていますが、『家ついて行って』は、内容的にはとても良いので、辛抱してやっていったら、徐々に認知されていくと思っています。――深夜でレギュラー化されてから半年でのゴールデン進出でした。とても迅速な決断だったように見えます。もともとゴールデンで行こうと踏んでいたんです。特番はやっていたんですが、家ついて行っていい人がどれくらいいるのか未知数で、レギュラーになってもあのスタイルで回していけるのかというのが一番不安だったので、制作体制を作ってもらうために、昨年10月に深夜でレギュラー化させ、大丈夫だったら4月からゴールデンで行こうと決めていました。深夜でやっていた時は、M2(男性20~34歳)・F2(女性20~34歳)、男女の30代・40代も非常に多くのファンが付いてくれたので、土曜なら20時台でも視聴習慣さえつけば、年配層も含め幅広い層で見てもらえると考えています。――ほかにも、『木曜8時のコンサート』を『金曜7時のコンサート』に移動させ、木曜20時台に『世界!ニッポン行きたい人応援団』をスタートさせました。こちらはいかがですか?木曜は若い層の数字もとれて上がりました。金曜は少し下がっているという状況です。総論として、4月の熊本地震で潮目が変わってきたという気がしています。東日本大震災の時も随分感じたのですが、大きな災害があると、NHKさんに大きくとられる傾向があって、中でも年配の視聴者層に支えられているテレ東が、一番影響を受けやすいんです。それに春の改編で『クローズアップ現代』が22時に移動して、19時半から娯楽番組が始まったので、19時台・20時台が食われていますね。そういうこともあるので、全日帯・ゴールデン帯を含めて視聴率は全体的に下がっていますが、今は我慢するしかないという気持ちで辛抱しています。――いろいろ騒動になりました『開運!なんでも鑑定団』も、若返りを図ってリニューアルされましたよね。こちらの効果はいかがですか?世帯視聴率でいうと、昨年の同時期からはちょっとだけ下がっていますが、今まで支えてくださった高齢層だけに頼らず、40代・50代の層を取り込むという方針を出してリニューアルして、そこの層は確実に増えています。引き続き、高齢層の方々にも見ていただきながら、40・50代も狙っていきたいと思います。――朝の情報番組は7時半スタートから、6時40分スタートに前倒しして『モーニングチャージ!』にリニューアルされました。このゾーンを開拓するのは諦めずにやっていかなければいけないので、まさに辛抱の時間帯ですね。『Newsモーニングサテライト』という経済色の強い番組を受け、男性30~40代、女性の50代を意識して経済ネタの特集を構成するようにしたのですが、数字は上がってきているので、今の時間の方が戦いやすいと考えています。もうちょっと伸ばしていきたいと思っているので、編成的にはまだまだ辛抱です。(C)テレビ東京●社屋移転でもう1回ブランド確立を――― 一方ドラマでは、土曜深夜に「土曜ドラマ24」を新設して『昼のセント酒』をスタートさせました。こちらは金曜深夜の「ドラマ24」の成功を受けて、ドラマ枠を増設したということでしょうか。もちろんそれもありますが、今回Amazonプライム・ビデオでも配信するという新しいスキームで番組を構築できることになりましたので、テレビ東京らしい話題性の高いものを出そうということでスタートしました。人気シリーズ『孤独のグルメ』の久住昌之さん原案の『昼のセント酒』は初回2%台で、最近は3.2%をマークするなど、この時間では結構いい数字がとれるようになってきて、Amazonさんでの配信も好調だと聞いています。次の7月クールも欅坂46総出演の『徳山大五郎を誰が殺したか?』と、話題になるものを提供していきます。――金曜20時台と、24時台も7月スタートの新ドラマが出そろいましたね。こちらの期待はいかがですか。「金曜8時のドラマ」は伊原剛志さん主演の『ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~』です。この秋に市場が移転する築地が舞台ということでタイムリーだと思いますし、20時台ということでドラマとしては時間帯が早いので、この枠では人情モノ、喜劇というのが求められていると思って決めました。――『三匹のおっさん』や『釣りバカ日誌』も好評でしたね。何年かやらせていただいた中での分析から、やはりその辺が当たりどころですね。共同テレビで『リーガルハイ』や『アンフェア』などを手がけてきた稲田秀樹さんが、テレビ東京に移籍して最初のプロデュース作品ということで、新しい手腕にも期待しています。――金曜24時台は生瀬勝久さん主演で『侠飯~おとこめし~』。また"夜食テロ"になりそうな予感です(笑)テレ朝さんも23時台で料理を扱ったドラマになるそうなので、ちょっとお腹いっぱいになってしまう恐れもありますが(笑)、やはり生瀬さんにやっていただくので非常に面白い作品になると期待しています。――秋には六本木3丁目に社屋を移転されますね。編成的な盛り上げ展開も行っていく予定ですか?他局さんのように自前で社屋を作って移転するということではないので、地味にやっていきたいと思います(笑)。それに、「引っ越しなんて自分たちの勝手な話だろ」ということもあるのですが、移転に引っ掛け、「六本木3丁目移転プロジェクト」と題して、力を入れた大型の特番は仕掛けていこうと思っています。第1弾は宮部みゆきさん原作の『模倣犯』を、中谷美紀さんの主演で初めてテレビドラマ化します。これを機会にもう1回テレビ東京のブランドイメージを確立したいという狙いもあります。――新社屋といえば、昨年の『テレ東音楽祭(2)』で、関ジャニ∞さんが工事中の建物内で歌っていましたね(笑)今年も『テレ東音楽祭(3)』(きょう29日18:25~22:48放送)がありますが、かなりパワーアップしています。最初は2部制で演歌・歌謡曲と若めの曲を分けていたんですが、今年が3回目になってどんどん若い方にシフトしていて、かなり多くの人気アーティストの方々に出ていただけるようになりました。――10月改編に向けての展望はいかがでしょうか。正直言って4月の改編でずば抜けて良くなったという番組は今のところありません。うちの番組は他局さんと違って、ジワジワと良くなっていくという特性がありますので、辛抱強く我慢しながら、やり続けていくしかないと思っています。その上で、木・金・土の検証をしっかりやって、辛抱できない番組もあるかもしれないですが、なるべく定着させるために頑張っていきたいとは思っています。また、演歌・歌謡番組や2時間ドラマのような年配層向けの番組はどんどんBSで見る時代になってきて、地上波では厳しいという認識もあるので、この先いろいろ考えていかなければならない時期に来ていると思いますね。特にうちは年配層を多く持っているのですが、今後のことを考えて30代・40代もとっていきたい。『YOUは何しに日本へ?』や『ありえへん∞世界』、昨年10月にスタートした『ウソのような本当の瞬間! 30秒後に絶対見られるTV』は、その層が高くなってきているので、『家、ついて行ってイイですか?』もそうしていきたいですね。(C)テレビ東京(C)「侠飯~おとこめし~」製作委員会
2016年06月29日女優・中谷美紀がテレビ東京系ドラマスペシャル 宮部みゆきサスペンス『模倣犯』(2016年放送)に主演することが28日、わかった。同作は小説家・宮部みゆきのベストセラーが原作。「第52回芸術選奨文部科学大臣賞」「第55回毎日出版文化賞特別賞」「第5回司馬遼太郎賞」「このミステリーがすごい!2002年版」などを受賞し、発行部数は420万部を突破している。2002年には、中居正広主演の映画版も公開された。事件を追うルポライター・前畑滋子を演じる中谷は、「宮部さんは、人間の美しい部分も醜い部分も見事に表現されるので、読んでいて、連続殺人事件の真相をのぞき見したくなるような自分の嫌な部分を突きつけられる気がします」と、原作の深さを讃えた。役柄については「事件が起こったときのテレビの視聴者だったり、新聞や雑誌の読者の方々に一番目線が近い存在」と表現し、「いち主婦が何かを覆してみるというところが、視聴者の皆さんも共感しやすいキャラクターではないかと…夫と共に婚家の工場に住んでいますし、思いっきり庶民派です」と、背景を説明した。そして、「この作品のもっとも愛すべきところは、凄惨な事件が繰り広げられるけれど、その一方で、市井のこつこつと生きている人々の日常をものすごくいとおしく描いているところ。そんな日常の尊さをお伝えできたらいいなと思っています」と意気込んだ。原作は14年前の作品だが、中川順平チーフプロデューサーは「時代設定も、ネットや携帯、SNSの発達した現代にアレンジ」と明言。さらに、「恐ろしい犯罪と立ち向かわざるを得なくなった時、人はいかにふるまい、どう、それを乗り越えていくのか。強烈なサスペンスはもちろん、何よりも、ごく普通の人々が持つ、勇気と希望の物語にしたいと考えます。ご期待ください」と視聴者にメッセージを送った。このドラマは、同局が今年、新本社へ移転することを記念した「六本木3丁目移転プロジェクト」のドラマスペシャル第1弾。キャスト陣に注目の若手からベテランまでを迎え、大型スケールでの特番となっている。
2016年06月28日着々と迎えた最終回放送。視聴率対決から不倫という時事ネタに至るまで、今クールは毎週数多くの作品がネットニュースを賑わせていましたね!今日はその締めくくりとして、毎クール全枠をチェックしているドラマニアな筆者がズバッと総括。2016年4月クール<勝手にベスト3>をご紹介していきましょう。■第1位:痛快!“男女の本音”に直球で言及「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」華の金曜日放送ということもあり、週末の女子会で必ずと言って良いほど話題に挙がったこちらの作品。中谷美紀さんの体当たり演技がキラリと光る「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」(通称:「できしな」)。過去にもこの手の恋愛指南ドラマはありましたが、「綺麗なのに“結婚”できない」そのポイントだけをとことん突き詰めたという意味では、非常に斬新な作品だったと言えるでしょう。O.A.直後は、藤木直人さん演じる十倉のお説教タイムが「胸に刺さり過ぎてツライ…」という声も多々聞かれましたが、回を重ねる度、着実に成長していく主人公・みやびの後ろ姿から目が離せなくなる視聴者が続出。次第に「みやび先生には絶対幸せになって欲しい」「あのテクニックは自分にも応用できるかも」と、彼女の恋路が他人事ではなくなっていたように思えます。全10回の放送を経て、失恋・婚活・世代ギャップ…心にたくさんの傷を負ったみやび。最後にはしっかりと彼女の努力に見合ったモテ期が到来するのも、本作の大きな魅力です。“結婚”を目標に鋭意努力を続けてきた彼女が、39歳にして選んだ驚きの結末とは?ネットを賑わせたまさかのエンディングについては、ここでは控えておきましょう。続編に期待の声が高まっている「できしな」。まだご覧になっていない方は一度チェックすることをおすすめしますよ~。■第2位: “素直に生きる”って実は難しい!?大切な気持ちを思い出させてくれた「重版出来!」裏ドラマが「僕のヤバイ妻」ということもあり、毎週視聴率対決の行方がニュースに取り上げらていた本作。結果として数字では負けてしまいましたが…「重版出来!」はDVDとしてでも、確実に後追いする価値がある作品だと思いますね。というのも、一話一話の内容がとにかく濃い!視聴者にとって、教科書のように完璧な正義感はドラマ上あまり好まれない印象があったのですが、本作の主人公・黒沢心(黒木華)の“純粋さ”にはその嫌味が全くないんです。とにかく明るく元気いっぱい、いつも笑顔100%の心を見ていると、悩んでいる自分がバカらしくなってくることも。加えて、間違っていると思ったことは、相手の偉さに関係なく「納得いくまで聞き返す」姿勢が素晴らしい!無意識のうちに、他人の顔色を窺う癖をつけてしまう現代人にとって、彼女の背中はとても前向きなサプリメントになってくれるはずですよ。「そんな完璧な人、いるワケない」と思っているそこのあなた。もちろん、心だって爆走し過ぎてミスをしてしまうことがあります。そういう時は、五百旗頭(オダギリジョー)はじめキャラの濃い面々が彼女を元いた場所に導いてくれますので、改めて「人って温かいなぁ」と思えること間違いナシ。ほっこりしたい時の処方箋として、頭の片隅に置いておいてくださいね!■第3位:痛さと面白さが“絶妙のバランス”独特の台詞回しが癖になる「ゆとりですがなにか」そして最後がこちら!迷いに迷った結果、2016年4月クールだからこそ完成した名作…時を選ぶべき作品という意味で、とても良い意味のモヤッと感を私たちの心に残してくれた「ゆとりですがなにか」を選ばせていただきました。クドカンさんの台詞って、どうしてこう突拍子もないのでしょう?(笑)主人公たち男子の、飲みの席でのくだらない会話。その中にひとつ、群を抜いて響く台詞が混ざっていることに気づかされた時、「…やられた」と悔しささえ覚えます。下ネタを連呼する中、とても純粋で真っすぐな気持ちがストンと落ちてくる表現の広さはアッパレです。加えて本作には、第2位に挙げた「重版出来!」とは逆の意味で、とても良い教科書要素が詰まっていましたね。決して教育のせいだけではない、ただ単に不器用な性格に育ってしまっただけのまーちん(岡田将生)、山路(松坂桃李)、まりぶ(柳楽優弥) “ゆとり3人衆”。彼らは時に互いを反面教師として見比べ合い、仕事に恋に…それぞれのコンプレックスに雁字搦めになりながらも、正しい方向を模索して一生懸命に生きていきます。「上手にできなくたっていいんだから」毎話最後にそう背中を押されている気になるのは、これまたクドカンマジックなのでしょうか。個人的には、安藤サクラさん演じる茜のキャラクターが今期1“モテる女”要素満点だったなとしみじみ。振り回される主人公・まーちんのアタフタぶりと合わせて、等身大恋愛ドラマとしてご覧になるのも面白いでしょう。以上、個性派揃いの4月クールはいかがでしたでしょうか。次回クールには、一体どんな作品が並ぶのか。出揃い次第ご紹介して参りますので、引き続きお楽しみに~!(text:Yuki Watanabe)
2016年06月25日中谷美紀が恋愛市場から取り残された“美人・キャリア・アラフォー”の独身女を演じる金曜ドラマ「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」の最終回が6月17日(金)今夜放送となる。本作は「夢をかなえるゾウ」や「LOVE理論」などの著書で知られる水野敬也の「スパルタ婚活塾」を原案にしたオリジナルドラマ。中谷さんが演じる橘みやびは青山で美容皮フ科クリニックを営む開業医で、年収は1500万、容姿端麗にも関わらず39歳で独身という逆にモテなくなってしまっている“最強の恋愛弱者”。そんなみやびに恋の指南をするのが藤木直人演じる割烹料理店店主の十倉誠司。“毒舌恋愛スペシャリスト”である十倉のアドバイスを受けながらみやびが高校時代に片思いをしていた同級生の桜井洋介(徳井義実)や、年下のお洒落カフェの店員・橋本諒太郎(瀬戸康史)らと織りなすラブコメが人気を博し、藤木さん演じる十倉の“毒舌”恋愛アドバイスも「的を得ている」と話題になっている。今夜の最終回では、晴れて桜井から告白され交際を始めたみやびだったが、桜井からプロポーズされる気配もなく40歳の誕生日が目前に迫る。諒太郎や梨花(大政絢)からの応援を受けるものの、こんな時に頼りにしていた十倉の行方はまだわからないまま。季節が秋へと移り変わったある日、みやびはマンションのエレベーターが最上階へ上がるのを目撃。十倉のペントハウスへかけつけるが、そこにいたのは十倉ではなく荷物を運び出している引越し業者と不動産会社の人間。みやびは十倉に頼らずに幸せになってみせると宣言。桜井に好かれたい一心でなんやかんやと気を回す。そんななか母校の大学で講義をするみやびの前に、あの男が現れ…という物語が展開。自分の力で“幸せ”を掴もうと動き出したみやびは、その夢を手に入れることができるのか。最後まで目が離せない。「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」最終回は6月17日(金)22時~TBS系で放送。(笠緒)
2016年06月17日話題のドラマ『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』。中谷美紀さん演じる主人公みやびは、美人・アラフォー・キャリアという三重苦を背負った恋愛弱者。超スパルタなアドバイザーから助言を得つつ、理想の結婚に向けて奮闘する彼女の姿はもちろんですが、みやびを翻弄する「フェアリー男子」こと瀬戸康史さんと「エベレスト男子」徳井義実さんの魅力に、キュンキュンが止まらない人も少なくないのでは?「○○男子」の新種!?「フェアリー男子」みなさん既にご存知かもしれませんが、ここで一度、「フェアリー男子」の特徴をおさらいします。ドラマでは「少年のようなかわいさ」「女性の扱いのうまさ」で、女心を離さない諒太郎(瀬戸さん)。彼に代表される「フェアリー男子」の特徴をざっくりとまとめると…◎無邪気で愛嬌のある振る舞い◎独特のセンスを持つオシャレさん◎乙女チックなものに興味と理解がある◎恋愛にも興味があり、「ここぞ」という時にはガンガン攻めてくるといったところ。見た目は“草食系”でありながら、恋のチャンスは逃さない。かといって、いわゆる“肉食系”でもなく、その言動はあくまでもジェントリー、というまさにかゆいところに手が届く「フェアリー男子」。もしこんな男の子が身近にいたら悶絶…なんて女性も多いことでしょう。「フェアリー男子」の生息地でも…こんなに素敵で都合のいい男性、本当にいるの?という疑問も。そこで、20~40代の男女に「フェアリー男子がいそうな場所は?」というテーマでアンケートを取ってみました。・「オシャレなカフェで意識の高そうなものを飲んでいそう」(20代男性)・「カフェ。普通に1日いたら会えそうです」(30代男性)・「オシャレ系カフェ。お酒も飲めるところ。実際働いている人がフェアリーな感じな人が多いので」(30代女性)ドラマの影響か、カフェそのもののイメージが「フェアリー男子」にしっくり来るからなのか、カフェと答えた人多数!確かに違和感ないし実際にいそう!・「ヴィレッジヴァンガードみたいなオサレ系の本屋さん」(30代男性)・「芝生のきれいな公園。緑の多そうなところにいそう」(30代女性)・「動物園。人ごみに紛れやすいけど結構いる」(20代男性)カフェ以外でも、雑貨屋さんや公園、オーガニック系専門店など、ほっこり系のスポットが「フェアリー男子」の生息地というイメージが強いよう。アンケートの結果を見ていると、女性はフェアリー男子を「かわいい」「オシャレ」と見ているのに対し、一部の男性は「意識が高そう」と捉えているのも印象的でした。全てが最高峰!?「エベレスト男子」一方、ドラマでは、主人公みやび(中谷さん)にとっての“理想の人”…高校時代の同級生・桜井(徳井さん)が「エベレスト男子」として描かれていますね。この「エベレスト男子」の特徴は?◎高学歴・高収入・高身長の3K◎イケメンで仕事熱心、性格も良い◎モテるのでライバルの存在がちらつく◎当然、婚活市場での価値は最高峰こんな感じでしょうか?競争率の高さで言えば、確かにゲットするのはエベレスト登頂に匹敵するくらい難しそう。しかも桜井は堅実な人物として描かれ、なおかつ自分の婚活市場での価値に気づいていない…という設定。ですが、現実世界ではどうでしょうか。もちろん性格は人それぞれなので何とも言えませんが、そこまで「高いところ尽くし」だと、プライドの高さも気になっちゃうかも?「エベレスト男子」の生息地さてそんな「エベレスト男子」とは、どこに行けば会えるのでしょうか?こちらもアンケートを取ってみました。・「高級なバーとかにいそう?」(20代男性)・「会員制のお店にいそうなイメージ」(30代女性)・「入会金が高額のジムとか」(30代男性)といった意見多数。まあ高学歴・高収入なら、そういうところに行きそうな気はしますが。一方では・「夜の本屋さん。仕事や趣味の勉強のため、会社帰りにふらっと立ち寄ってそうな気がします」(30代女性)・「意外とコンビニやスーパー、大手電気量販店などにいたりするのではないでしょうか」(40代女性)・「自分の世界を持ってそうなので寄生虫博物館とかちょっと変わった場所にいそうなイメージです」(40代女性)なんて回答も。これはこれで核心をついているのかもしれません。高級バーにも行くけれど、庶民的なお店にも出没するし、電気屋さんで新製品を物色したり、コアな趣向の場所にいたり、というレンジの広さは「エベレスト男子」ならでは。新種の男子たちと出会いたいなら「フェアリー男子」や「エベレスト男子」とのお付き合いを望んでいる方は、夜や休日にはこうした生息地を狙って出かけてみてはいかがでしょうか?手腕次第では、何かのきっかけで出会いに発展するかも…?個人的には妖精も最高峰も、遠くから見て憧れたり楽しむくらいが妥当な気もしちゃうんですけどね。アンケートの結果の中にも・「実在しないからフェアリーなんだと思う。出会ったらそれ自体奇跡」(30代女性)というお答えもありましたし。それでも、もし身近にこんな男性がいたら、否応なしに惹かれてしまうのかも。あなたなら、どちらの男子と出会いたいですか?(文=石村佐和子)
2016年06月10日成海璃子、池松壮亮、斎藤工を迎え贈る現在公開中の映画『無伴奏』。この度、本作がニューヨークで開催される「第10回JAPAN CUTS」にて正式出品されることが決定した。1969年、日本中で学生たちが学生運動を起こす混沌とした時代。女子高校生の響子(成海璃子)は、同級生のレイコやジュリーとともに時代に流されて制服廃止闘争委員会を結成し、学園闘争を行っていた。レイコに連れられ、初めてクラシック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」へ足を運ぶ響子。そこで偶然にも渉(池松壮亮)、祐之介(斎藤工)、エマ(遠藤新菜)と出会う。ある日、大学での集会で怪我をして自分の甘さを痛感し、学生運動から離れた響子は、逃げ込んだ「無伴奏」で、渉たちと再会。響子は、渉に逢うたびに強く惹かれていった。時に嫉妬や不安に駆られ、それでも熱い想いを渉に傾けていく。だが、いつしか見えない糸が絡み始め、どうすることもできない衝撃に包まれていく…。原作は、直木賞受賞作家・小池真理子の半自叙伝的同名小説。キャストには、主人公・響子役の成海さん、響子がのめり込む恋の相手・渉役の池松さん、渉の友人・祐之介役の斎藤さんといった人気の俳優陣をメインに、遠藤新菜、藤田朋子、光石研らが脇を固めている。すでに本作は「第39回ヨーテボリ国際映画祭」や「第17回全州国際映画祭」に正式出品され、世界からも注目を集めている。そんな中今回正式出品が決定した「JAPAN CUTS」は、北米最大の現代日本映画の映画祭で、ウォールストリートジャーナル紙から「ニューヨークで一番の日本映画のイベント」、Time Out New York誌から「その文化に特化した権威、そのラインアップの質に勝る映画祭はこの世に他にない」と評されている。10回を迎える今年は、7月14日~7月24日の期間で開催される。今回の決定を受け本作の監督を務めた矢崎仁司は、「ニューヨークの観客に私の新作を届けられて嬉しいです。思えば初めてのニューヨークで処女作『風たちの午後』を、女性のセクシュアリティーの描写がシャンタル・アッカーマンやマルグリット・デュラスに匹敵すると評価して頂いたことが、いまの私の作品を作る力になっていると思います。だから、大好きな映画祭のひとつのJAPAN CUTSで『無伴奏』を上映できることは、私にとって特別な意味があります」と喜びを語っている。矢崎監督は、中谷美紀出演の『スイートリトルライズ』で、「第4回JAPAN CUTS」クロージングフィルムとして上映され、Q&Aを行ったが、今年はプロデューサーが訪米予定だという。そして「JAPAN CUTS」プログラミングチームのJoel Neville Andersonは「新しい日本映画の祭典、JAPAN CUTSの10周年記念の正式出品作に矢崎仁司監督の『無伴奏』も加えることができ、大変嬉しいです。政治的信条と性のアイデンティティーについてのこの素晴らしい物語をニューヨークの観客と分かち合うのが待ちきれません」とコメントを寄せた。なお本映画祭には、『恋人たち』(監督:橋口亮輔)、『シェル・コレクター』(監督:坪田義史)、『ラブ&ピース』(監督:園子温)、PFFアワード2015グランプリ作品の『あるみち』(監督:杉本大地)などが正式出品されている。『無伴奏』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年06月07日森崎博之をリーダーに、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真とドラマに映画に大活躍中の俳優からなる演劇ユニット「TEAM NACS」が、今年で結成20周年を迎えるにあたり、ファンへ感謝を伝えるべくスペシャルイベントを開催することが決定。北海道・札幌を皮切りに全国11都市を巡る。いま、「日本一チケットが取れない演劇ユニット」といわれる「TEAM NACS」。メンバーの森崎さん、安田さん、戸次さん、大泉さん、音尾さんは、みな北海学園大学演劇研究会の出身。ちなみに「NACS」という名は、「North Actors Club Special」の略称となっているが、先に決まっていた「NACS」という名前に意味を付けようとして半ばこじつけられたネーミングだという。1996年に初演「LETTER~変わり続けるベクトルの障壁」で幕を開けてから、公演を重ねる度に確実に動員数を増やし、2004年の「LOOSER~失い続けてしまうアルバム」にて初の東京公演を敢行。以降「COMPOSER~響き続ける旋律の調べ」(2005年)、「HONOR~守り続けた痛みと共に」(2007年)とさらに動員数を増やし、大泉さんが作・演出を手がけた「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。」(2009年)では、全国6都市64ステージを駆け抜け、53,000人を動員。2012年には森崎さんが5年ぶりの演出となる「WARRIOR~唄い続ける侍ロマン」を全国18都市で開催し70,000人を動員した。さらに2015年には、「NACS」史上初めて外部から脚本・古沢良太、演出・マギーを迎えた公演「悪童」を全国8都市で開催し、大千秋楽では初のライブ・ビューイングも開催。合わせて90,000人動員という記録を打ち立て、ますます「日本一チケットが取れない演劇ユニット」として確固たる人気を築く。そして今年、「TEAM NACS」が結成20周年=“二十歳”を迎えるアニバーサリー・イヤーに突入。これまでを振り返り、「TEAM NACS」メンバーがファンへ感謝を伝えるべく、「TEAM NACS XX(twenty)」と題したスペシャルイベントを開催する。11月4日(金)の札幌・わくわくホリデーホールでのイベント開催を皮切りに、11月7日(月)函館公演(函館市民会館)、11月10日(木)大阪公演(オリックス劇場)、11月12日(土)福岡公演(福岡サンパレス)、11月13日(日)名古屋公演(日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール)、11月15日(火)高松公演(サンポートホール高松)、11月17日(木)仙台公演(仙台サンプラザホール)、11月19日(土)広島公演(上野学園ホール)、11月22日(火)長野公演(ホクト文化ホール)11月23日(水・祝)金沢公演(北陸電力会館 本多の森ホール)、そして11月24日(木)東京公演(昭和女子大学 人見記念講堂)と全国11都市で開催予定だ。「TEAM NACS」としては、昨年、スタジオジブリ作品『思い出のマーニー』に5人揃って声優出演を果たしたほか、現在も各メンバーが映画にドラマに活躍中。安田さんは黒木華主演ドラマ「重版出来!」に出演中。戸次さんは土曜ドラマ24「昼のセント酒」にて主演。大泉さんは、長澤まさみ、有村架純らと共演した主演作『アイアムアヒーロー』が公開中。音尾さんは、中谷美紀&藤木直人出演で話題の「私結婚できないんじゃなくて しないんです」に出演。森崎さんは「Let’s天才てれびくん」(NHK Eテレ)などに出演。二十歳を迎えた「TEAM NACS」の今後にも期待が高まる。「TEAM NACS XX(twenty)」は11月4日(金)札幌・わくわくホリデーホールから開催。(text:cinemacafe.net)
2016年06月06日春ドラマもすでに終盤戦! 今からでも遅くはない? マイナビニュース会員961名に、2016年春ドラマのおすすめ作品を聞いた。Q.2016年4月期のドラマ、おすすめ作品を1つ教えて下さい1位:『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系 日曜21:00~) 10.9%2位:『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系 火曜22:00~) 9.1%2位:『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系 日曜22時30分~) 9.1%4位:『重版出来!』(TBS系 火曜22時~) 8.8%5位:『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系 金曜22時~) 7.0%6位:『トットてれび』(NHK 土曜20時15分~) 6.7%7位:『世界一難しい恋』(日本テレビ系 水曜22時~) 6.5%8位:『警視庁捜査一課9係 season11』(テレビ朝日系 水曜20時~) 5.8%9位:『ラヴソング』(フジテレビ系 月曜21時~) 5.3%10位:『火の粉』(フジテレビ系 土曜23時40分~) 3.5%○接戦の中、制したのは『99.9』■1位:『99.9-刑事専門弁護士-』・「学んでいる法律・政治と親和性があり、キャスト同士の駆け引きが面白い」(22歳男性/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)・「コメディ感ありの裁判ドラマなので楽しんでます。法廷で争う感じではなく調査至上主義な所が合ってるんだと思います」(28歳女性/食品/事務・企画・経営関連)・「登場人物のキャラがいいし、出演している俳優も皆よい。1話完結型ですっきりする結末なので、日曜の夜でも楽しく見られる」(44歳女性/サービス/事務・企画・経営関連)・「これから検事長とその同期との関係が明らかになってくる。今後の動向が楽しみ」(44男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)■2位:『僕のヤバイ妻』・「木村佳乃のキレイさ、演技力。ストーリー展開もハラハラドキドキで毎週楽しみにしている」(25歳女性/その他/専業主婦)・「すごく面白くて、遅くに帰ってきても、録画してたこのドラマだけは絶対にみます。そのくらい毎回楽しみにしています」(23歳女性/食品/その他技術職)・「我が家の、状況と良く似てるから興味がわきました」(74歳女性/その他/専業主婦等)・「見始めたら意外と面白くて一話の最後まで一気に見たくなるところ。木村佳乃の戦略が完璧で予想外でツボ。伊藤英明のダメんずぶりも当たり役」(42歳女性/半導体・電子・電気機器/事務・企画・経営関連)■2位:『ゆとりですがなにか』・「自分の考えているモノサシと全く違う、ゆとり世代の価値観をドラマのなかで知ることができるから」(39歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)・「ゆとりでもいいじゃないと思ったから」(33歳男性/官公庁/公共サービス関連)・「自分がゆとり世代でありタイトルがユニークなので見てみたが、ゆとり世代を揶揄するような内容ではなく、後輩に振り回されるなど、奮闘する姿を描きつつ、クドカンらしいコミカルな作品に仕上がっているから」(27歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「ゆとり世代の苦悩がよく分かるけど、どの世代にもこんな奴いるかもとも思わせる内容が面白い」(47歳女性/食品/技能工・運輸・設備関連)■4位:『重版出来!』・「生き生きとした主人公と、個性的で存在感のある出演者。コンセプトが現代にマッチしており老若男女問わず楽しめる」(32歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「編集部のキャラクター一人ひとりが魅力的。毎回後味がいいし元気になれるし、マンガ業界の裏側を少し知れるのも興味深い」(34歳女性/インターネット関連/事務・企画・経営関連)・「マンガ家目線ではなく、出版社業界なので目新しい感じがする。また、主人公のフレッシュさが、新社会人にも見習うところがあると思う」(24歳男性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)■5位:『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』・「独身に対する馬鹿にした感じの話ではなく、おもしろい。キャストも豪華」(29歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「面白いけど、恋愛のテクニックを紹介しているのでためになるし、テンポもよくて見ていて楽しいから」(24歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「中谷美紀さんの"独身こじらせぶり"が秀逸だと思って観ています。今までの中谷さんのイメージが良い意味で変わりました」(41歳女性/教育/公共サービス関連)■6位~10位・6位:『トットてれび』…「新たな手法で展開してついついみてしまう」(40歳男性/通信販売・ネット販売/販売・サービス関連)・7位:『世界一難しい恋』…「大野くんの中学生のような演技が面白いし、展開もどうなるかドキドキするものになっていて面白い」(25歳女性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)・8位:『警視庁捜査一課9係 season11』…「昼間に旧シリーズを放送していて、刑事ものとして、一般的なパターンを避けた配役・人間関係やストーリーがユニークで、大変面白かったので、期待しており、期待通りの出来だったから」(64歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)・9位:『ラヴソング』…「ヒロインのさくらちゃんや"隠れたヒロイン"の詩織ちゃんが好きだから」(19歳女性/その他/学生)・10位:『火の粉』…「ユースケ・サンタマリアさんの演技が殺人犯を演じきっていて、見ていて恐怖さえ感じれて面白いです」(23歳男性/その他/学生))■その他・『ワカコ酒Season2』…「酒好きなので、ツマミ等を参考に。女子の一人酒が面白い」(46歳男性/官公庁/公共サービス関連)・『不機嫌な果実』…「今年話題の"不倫"をテーマにしているので旬! なんといってもやりすぎなくらいドロドロして、非現実の世界を楽しめる。こんなにドキドキしながら見るのは、ホラー映画に似ている感覚」(31歳男性/インターネット関連/営業関連)・『鼠、江戸を疾る2』…「時代劇は今や貴重ですから」(60歳男性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)・『グッドパートナー 無敵の弁護士』…「テンポ良く、出演者の掛け合い、言い回し、見ていて時間の過ぎるのが早く感じる」(51歳男性/専門店(食品関連)/販売・サービス関連)・『お迎えデス。』…「死んじゃった系のドラマは多いものの、最近の若手を本当によく取りそろえた感のあるドラマ。若々しさがある。やはり土9日テレですね」(36歳男性/教育/専門サービス関連)○まとめ2016年春ドラマ、26作という選択肢の中で1位に輝いたのは、嵐・松本潤主演のTBS系ドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』! 視聴率もトップを走っており、老若男女から支持を集めていた。1話完結という点も、「気軽に見れる」と好評だったようだ。2位の『僕のヤバイ妻』は、圧倒的に女性からの支持。特に主婦の方たちから熱い視線を集めていた。同率2位の『ゆとりですがなにか』は、「自分もゆとり世代だから」気になるという20代の意見が多数派に。ただ、「ゆとり世代のことを知りたい」「いろんな世代に共通する」と上の世代からも注目を受けていた。また、4位『重版出来!』、5位『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』と、リアルな設定のドラマが続き、「仕事に共感できる」「婚活に共感できる」と自分に置き換えてみている読者も多かった。『重版出来!』は出版社が舞台となっているが、仕事の悩みは共通のもの。ドラマを見たあとは仕事を頑張れるという意見もあった。今クールのドラマの放送もあと1カ月、気になるドラマを追いかけるなら今がチャンス!調査時期: 2016年5月24日~2016年5月31日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 961名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2016年06月06日