10月20日(土)、今年で節目となる25回目を迎えたアジア最大級の映画の祭典「東京国際映画祭」が東京・六本木ヒルズにて開幕!アニバーサリー・イヤーに相応しく、国内外から駆け付けた各上映作品の豪華なキャスト陣や監督らがグリーンカーペットに華を添えた。“ECO・グリーン”と呼ばれるTIFF独自のカーペットを使用して行われるこのカーペットイベント。空は晴天ながら少し肌寒い秋の風を感じさせた、この日。大歓声に包まれながら登場したのは、TIFFのアンバサダーを務める女優・前田敦子だ。「AKB」を卒業し、大人の女優としての一歩を踏み出した前田さんは、AKBおなじみの赤のタータンチェックの衣装ではなく、モノトーンカラーのシックなドレス。沿道に駆け付けた熱狂的ファンからの「(AKBに)戻ってこいよぉ!」という悲痛な叫びにも女優然とした笑顔で応え、「こんな素敵な場所を歩かせていただけて、本当に嬉しいです」と語って、こらから歩む自らの道を確認するかのように一歩一歩、緑の絨毯を踏みしめていた。今年の流行色は“ブラック”ということで、前田さんだけでなく、ほかの女優陣も黒を取り入れたファッションが目立った今年のグリーンカーペット。脚を露わにしたショート丈&ワン・ショルダーのセクシードレスの吉高由里子に、内側にスケ感のあるショーツとロングスカートで合わせた伊藤歩、胸元にハートのアクセサリーでアクセントを効かせたブラックスーツの高良健吾と、まさに黒一色の装いで登場した『横道世之介』チームを筆頭に、金の刺繍が印象的なブーツとのセットアップドレスで合わせた『旅の贈りもの明日へ』の山田優、今年5月に第1児を出産した麻生久美子(『グッモーエビアン!』)はお腹周りをボリュームのある生地で覆うタイプのドレスと、女優陣はこぞってブラックを基調としたドレスで登場した。さらに、『終の信託』で共演の役所広司と夫で監督の周防正行と共に登場した草刈民代は、控えめなスパンコールをあしらったブラックドレス。タキシード姿の役所さんとの横並びの光景は、『Shall we ダンス?』を彷彿とさせた。同じブラック・ドレスでも一際、マスコミを騒然とさせたのは、本映画祭の「日本映画・ある視点部門」に出品される『GFP BUNNY─タリウム少女のプログラム─』に出演するTakahashi(身体改造アーティスト)。全身に入れられた刺青と大量のピアスで作り上げられた彼女の皮ドレスにロングブーツとで合わせたワイルド&ド派手なスタイルに、報道陣はもちろん観客たちも思わずカメラのシャッターを切ってきた。秋晴れの空の下には、黒尽くめのクールビューティーではなく、艶やかな着物こそよく似合うとばかりに、和装で参加した女優たちの姿も。『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』の監督とプロデューサーと共に登場した柴崎コウは、色とりどりの折り鶴のヘアアクセ&胸元にレースの生地をあしらったストライプ&ドット柄の着物姿で、艶っぽい中にもポップ&キュートの彼女のセンスが生きる衣装。さらに、ノリノリの宴会芸で知られる「あやまんJAPAN」のあやまん監督は、自身が女優デビューを果たしたその名も『女優』を引っ提げてTIFFに参戦。いつもの過激なパフォーマンスからは想像できない、紅に和柄を敷いた着物で登場するも、いつものノリがついつい出てしまう場面も…。そのほかに注目を集めたのは、ショッキングピンクのオールインワンで登場した『カラスの親指』の石原さとみ。注目はカラーだけでなく、ざっくりと開いたセクシー背中。共にグリーンカーペットを歩く阿部寛や小柳友ら男性陣から「おぉ~(笑)!」と、囃子立てられていた。さらに『綱引いちゃった!』の井上真央は、控えめな色使いながらもドレスと靴のカラーを合わせ、アクセサリーも口紅の色も同系色の淡い系カラーで統一する上品なテクニックを見せ、客席に手を振るたびに「かわいい~!」という女子たちの称賛の声があちこちから聞こえていた。さらに、ラストを飾ったのは今年のオープニング作品『シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語』のオフィシャル・ナビゲーターを務める上戸彩に本作の主演を務めたエリカ・リンツ、さらに本国からやって来た“シルク・ドゥ・ソレイユ”のパフォーマーたち。この日のために準備したという新パフォーマンス「夢の小舟」を披露し、上戸さんを始め、沿道に集まった観客たちから大喝采が贈られた。第25回東京国際映画祭は10月28日(日)までTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて開催中。特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:横道世之介 2013年2月23日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2013「横道世之介」製作委員会グッモーエビアン! 2012年12月15日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2012『グッモーエビアン!』製作委員会終の信託 2012年10月27日より全国東宝系にて公開©2012 フジテレビジョン東宝アルタミラピクチャーズ綱引いちゃった! 2012年11月23日より全国東宝系にて公開© 2012「綱引いちゃった!」製作委員会渾身 KON-SHIN 2013年1月5日より島根・山陰地区先行公開、1月12日より全国にて公開© 2012「渾身」製作委員会旅の贈りもの明日へ 2012年10月27日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2012 「旅の贈りもの明日へ」製作委員会すーちゃん まいちゃん さわ子さん 2013年3月2日より全国にて公開© 2012 映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」カラスの親指 2012年11月23日より全国にて公開© 道尾秀介・講談社/2012「カラスの親指」フィルムパートナーズシルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語 2012年11月9日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Cirque du Soleil Burlesco LLC. All Rights Reserved.
2012年10月20日伊藤英明が主演する映画『悪の教典』の公開に先がけて、BeeTVでは15日(月)より映画の前日譚を描いたドラマ『悪の教典-序章-』が配信される。それを記念して伊藤のインタビュー動画が届いた。インタビュー動画映画『悪の教典』は、高いIQを持ち、生徒から絶大な人気を誇る高校の英語教師・蓮実聖司(伊藤)が、サイコパス(反社会性人格障害)として想像を絶する計画を遂行していく過程を描き出すサスペンス劇。ドラマ『…序章』は、映画で描かれる凶行の前夜までを描き、蓮実がいかに悪の本性を隠し、聖者の仮面で学園を支配していったのかを明かしていく。映画を手がけた三池崇史監督が監修を務めたドラマ『…序章』は、アメリカの投資銀行で働いていた蓮実の人物背景を描くにあたり、ドラマの中で重要なシークエンスとなる回想シーンの撮影をニューヨークで敢行。インタビュー動画で伊藤は、「(ドラマも映画も)どちらもうまく伏線がはってあるので、ドラマを見て映画館に行って頂いても良いですし、映画を見てからドラマに戻って頂いても楽しめる作りになっていると思います」とコメント。撮影での苦労や、ベストセラー小説『悪の教典』を映像化した映画とBeeTVという今回のプロジェクトに取り組んだ意気込みなどを語っている。『悪の教典-序章-』「dマーケット VIDEOストア powered by BeeTV」&「BeeTV」で10月15日(月)から配信開始予定アクセス方法:ドコモの携帯から【iモードならBeeTV】iメニュー>動画>BeeTV【スマホならVIDEOストア】dメニュー>dマーケット>VIDEOストア powered by BeeTV『悪の教典』11月10日(土)全国東宝系ロードショー
2012年10月09日高良健吾、吉高由里子が出演する来年公開の映画『横道世之介』(よこみちよのすけ)より、笑顔でサンバダンスを披露する高良の姿が収められた特報映像がこのほど到着した。『横道世之介』特報動画本作は、『悪人』や『パレード』などで知られる作家・吉田修一の同名小説を、『南極料理人』、『キツツキと雨』の沖田修一監督が映画化した作品。主人公の横道世之介を高良が、ヒロインの与謝野祥子を吉高由里子が演じ、1980年代を舞台に上京したばかりの大学生・横道世之介の日常と、彼を取り巻く人々のその後を描く。特報映像では、大学のサンバサークルに入った横道世之介が、太陽をイメージしたコスチューム姿で踊っているシーンから始まり、世之介のガールフレンドで社長令嬢の祥子(吉高)や、世之介の友達・倉持一平(池松壮亮)、世之介が憧れる年上の女性・片瀬千春(伊藤歩)、世之介の同級生で女性に興味を持つことができない加藤雄介(綾野剛)、さらに世之介の両親(きたろう、余貴美子)など彼に関わる人々が次々と登場する。主人公“世之介”は、井原西鶴『好色一代男』の主人公と同じ名前の、人懐っこい笑顔を振りまくどこにでもいそうなお人好し。これまでクールな役を演じることの多かった高良が、本作でどんな“横道世之介”を見せてくれるのか期待したい。『横道世之介』2013年2月23日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2012年09月28日人気小説家・吉田修一による青春感動巨編を、メインキャストに高良健吾、吉高由里子を迎えて、『キツツキと雨』の沖田修一監督が実写映画化する『横道世之介』。本作の公開に先駆け、このたび太陽の姿に扮した高良さん演じるサンバサークルメンバーの世之介が、軽快なステップでサンバを披露する姿が収められたユニークな特報映像が到着!『悪人』や『パレード』の原作者としても知られる吉田修一の同名人気小説を原作に、1980年代、そして上京したての大学生・横道世之介の日常と、彼を取り巻く人々の生活を優しいタッチで描き出す。『蛇にピアス』や『軽蔑』など、これまで眼光鋭いクールな印象の強かった高良さんだが、今回公開となった特報映像では一変、人懐っこい笑顔を見せて世之介を演じている。そして世之介のガールフレンドで社長令嬢の与謝野祥子役を務めるのは吉高さん。「世之介さ~ん!」と熱狂的に呼びかけたり、暑がる世之介をかいがいしくうちわであおいであげたりと、世之介が好きで好きでたまらない様子が伝わってきて、なんとも愛らしい。そのほか池松壮亮、伊藤歩、綾野剛に加え、世之介の両親役のきたろうと余貴美子ら豪華俳優陣による個性豊かなキャラクターも同予告編に登場。それぞれの登場人物が世之介と過ごしたときを思い出しながら、「世之介」と名前を連呼しており、それがサンバのリズムに乗せて展開していく今回の特報映像。高良さんの新たな魅力、そして作品のもつ温かな雰囲気がひしひしと伝わってくる映像に仕上がっている。ひと足お先に、最高に愛おしい『横道世之介』の世界を覗いてみては?『横道世之介』は2013年2月23日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:横道世之介 2013年2月23日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2013「横道世之介」製作委員会
2012年09月28日島根県・隠岐諸島で誕生した、家族の絆を賭けた一世一代の勝負の物語『渾身 KON-SHIN』が、8月23日(現地時間)より開幕する第36回モントリオール世界映画祭のフォーカス・オン・ワールドシネマ長編部門に出品されることが決定!この吉報を受け、主演の伊藤歩と青柳翔(劇団EXILE)より喜びのコメントが到着した。美しい自然の景観が広がる隠岐諸島を舞台とする本作。主人公の多美子は夫・英明の病死した前妻の子・琴世と共に幸せに暮らすが、幼い琴世は多美子のことを「お母さん」とは呼ばない。そんなとき、20年に一度の伝統行事、古典大相撲が開かれることになり、最高位の正三役大関に選ばれた英明は、家族が見守る中、大一番の勝負に臨むことに…。本作でメガホンを握るのは、『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』や『わさお』など日本の美しき景色を切り取ってきた錦織良成監督。トロント映画祭と並ぶ北米最大の映画祭であるモントリオールでの上映決定を聞き、「日本人として日本を誇りに思えるような映画を、との強い思いで制作しました。一足早く海外のみなさんに観ていただける機会を得てとても喜んでいます。日本の心が伝わると嬉しいですね」と強い意気込みを語る。主人公・多美子を演じる伊藤さんもこの吉報を受け「『日本はもちろん、これをきっかけに海外のより多くの方々にこの映画を観ていただける!日本の美しき文化が海外に響き渡ったら嬉しい!』と思いました」と大喜び。「島根県にある隠岐諸島は、古き良き日本の文化や風習、人々の関わりが色濃く残っている本当に美しい島です。 みなさんにこの映画を観て、大きな深呼吸をして貰えたら嬉しいです」と本作の見どころを力説する。多美子の夫・英明役で、今回、大相撲の演技にも挑戦した青柳さんは劇団EXILEに所属し、映画・舞台・TVドラマで活躍する注目の若手俳優。今回の快挙に「感謝の気持ちでいっぱいです!自然が綺麗な隠岐諸島。スタッフ・キャスト、そして島のみんなが愛した作品を世界中の人たちに観てもらえて嬉しいです!」と声を大にして喜びを伝えている。昨年は『アントキノイノチ』(イノベーション・アワード)と『わが母の記』(審査員特別大賞)がそれぞれ快挙を成すなど、日本映画とも縁深いモントリオール世界映画祭。本作で映し出される日本ならではの美しき景色は、海外の観客の目にどう映るのか?『渾身 KON-SHIN』は2013年1月5日(土)より島根・山陰地区先行公開、1月12日(土)より全国にて公開。■関連作品:第36回モントリオール世界映画祭 [映画祭] 2012年8月23日から9月3日までカナダ・モントリオールにて開催渾身 KON-SHIN 2013年1月5日より島根・山陰地区先行公開、1月12日より全国にて公開
2012年07月30日人気小説家・吉田修一著による青春感動巨編を、『南極料理人』、『キツツキと雨』の沖田修一監督がメインキャストに高良健吾、吉高由里子を迎えて実写映画化する『横道世之介』。若手キャストが一堂に集結する本作に出演する新キャストの名前がこのほど発表となった。『悪人』や『パレード』の原作者としても知られる吉田修一の同名人気小説を原作に、1980年代、上京したての大学生・横道世之介の日常と、彼を取り巻く人々の生活を優しいタッチで描き出す。先に発表となっていた高良さんと吉高さん、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛ら若手実力派キャストに加え、今回新たに発表されたベテラン勢も個性豊か。世之介の父親・横道洋造役に『南極料理人』に続く沖田組参加となるきたろう、世之介の母親・横道多恵子役に余貴美子が扮するほか、世之介(高良さん)のアパートの隣人でカメラマンの室田恵介を『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』の井浦新、ヒロイン・与謝野祥子(吉高さん)の父親を國村隼、同じく祥子の母親を堀内敬子が演じる。また、ベテラン勢も去ることながら、若手俳優陣たちの活躍も見逃せない。世之介の同級生・阿久津唯役に『神様のカルテ』の朝倉あき、世之介の元カノ・大崎さくら役に『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の黒川芽以、世之介の同郷の友人・小沢役に柄本佑、祥子の幼なじみ・戸井睦美に佐津川愛美(『忍道-SHINOBIDO-』)が扮する。さらに、その脇を固めるのが江口のりこ、眞島秀和、ムロツヨシ、広岡由里子、渋川清彦、大水洋介(「ラバーガール」)、田中こなつら個性派キャストたち。この個性豊かな俳優陣が、果たしてどのような人間模様を繰り広げるのか?作品ごとに異色のキャスティングで見事な調和を作り上げる沖田監督だけに、今回のコラボにも期待がかかる。『横道世之介』は2013年、全国にて公開。■関連作品:横道世之介 2013年、全国にて公開
2012年07月10日5月29日(火)に老衰のため逝去した新藤兼人監督(享年100歳)の通夜と告別式が6月2日(土)と3日(日)に増上寺(東京・芝公園)にて行われ、監督の作品に出演した俳優陣や後進の映画監督など多くの映画関係者が参列した。増上寺の光摂殿に設置されたやや丸みを帯びたシルエットの祭壇は、監督の代表作『裸の島』の舞台である広島県・三原市の宿祢島(すくねじま)をイメージしたもの。その中央に飾られた遺影は遺作となった『一枚のハガキ』の撮影現場でのワンショットで、会場には今年1月に亡くなった音楽家の林光さんの手による『一枚のハガキ』ほか、数々の新藤作品を彩った音楽が流された。2日(土)の通夜で弔辞に立ったのは『午後の遺言状』、『墨東綺譚』など数多くの作品に出演した津川雅彦。「僕の最後のラブレター」と語るこの弔辞で、津川さんは先日、監督が亡くなった直後に送った「おめでとう」という言葉を撤回。死の直前まで監督がうわごとで映画の撮影の話をしていたということに触れ「先生の執念に参りました!降参です」と語り、「先生、愛してます」と思いをストレートに伝えた。『墨東綺譚』撮影中に80歳の誕生日を迎えたが、それ以来、監督は新作を撮るごとに「これが最後」と語っていたという。「みんな騙されてるけど、『みなさん、さよなら。これでおしまい』と仰ってから6本も撮った。狼少年みたいなものだけど、とうとう本当になっちゃった…」と寂しそうに語っていた。『三文役者』に主演した竹中直人は、報道陣の呼びかけに足を止め「深い感謝の思いを伝え、『三文役者』の思い出を語りました。優しい素敵なお顔をされてました」と語った。この日は関係者およそ1,000人が参列。豊川悦司、竹中直人、奥田瑛二、川上麻衣子、安藤サクラ、平田満、原田大二郎、渡辺大らも弔問に足を運んだ。翌3日(日)の告別式では『生きたい』、『ふくろう』、『石内尋常高等小学校花は散れども』、『一枚のハガキ』という晩年の4作に出演した柄本明が弔辞を読んだ。主演作『石内尋常高等小学校 花は散れども』では、小津安二郎の名作『東京物語』の撮影も行われた旅館で同窓会のシーンが撮影されたが、豊川さんなど主要キャストを前に、新藤監督は「車椅子から立ち上がって深々と頭を下げて『監督の新藤です。今日からよろしくお願いします』と仰った」(柄本さん)という。このときの感動を柄本さんは「『映画だな、僕たちはいま映画の中にいる!』と思った忘れられない奇跡の瞬間」だったと明かした。さらに『一枚のハガキ』の衣装合わせの席では、新藤監督は柄本さんに熱く役の説明をしながら、オナラを連発したとか。「何とめでたいことか。何と素晴らしいものか。人間生きていると仕事もするけど、オナラもするんですね」とユーモアたっぷりに巨匠との思い出を語った。柄本さんに続き、新藤組の助監督を長年務めた神山征二郎監督、終戦直後の『待ちぼうけの女』から新藤作品を観続けてきた映画評論家の佐藤忠男氏が弔辞を読み上げたほか、ロンドンでの舞台公演のために出席が叶わなかった大竹しのぶから弔電が届けられた。この日は大杉漣、六平直政、伊藤歩、麿赤兒、山田洋次監督らが出席したほか、人気子役の芦田愛菜の姿も。2人はこの春に行なわれたブルーリボン賞の授賞式で監督賞と新人賞受賞者として初めて顔を合わせ、新藤監督は「2年後、彼女の熱演にびっくりするでしょう」と次回作での愛菜ちゃんの起用に意欲をのぞかせていた。残念ながら愛菜ちゃん主演による新藤監督の50作目は幻となってしまったが、愛菜ちゃんは献花台に花を捧げ、最後の別れを告げた。そして午後1時過ぎに、新藤組の演出部、制作部のスタッフと原田大二郎、林隆三らに抱えられて棺は霊柩車へ。多くの涙と祈りに見送られての出棺となった。棺には監督が愛用した原稿用紙に、妻で1994年に亡くなった女優の乙羽信子さんが監督のために削り、監督が大切に持っていたという原稿執筆用の鉛筆、そして100歳の誕生日の折に送られたという寄せ書きが納められた。尚、新藤監督は2002年に文化勲章を受章しており、また『一枚のハガキ』は天皇陛下も試写会に足をお運びになったが、監督の逝去を受け宮内庁より遺族に電話があり、天皇皇后両陛下によるお悔やみの言葉が伝えられたという。■関連作品:一枚のハガキ 2011年8月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011「一枚のハガキ」近代映画協会/渡辺商事/プランダス
2012年06月04日映画『バトルシップ』のワールドプレミアが4月3日(火)、来日中のキャスト&スタッフ陣を迎えて東京の代々木第一体育館で開催され、主演のテイラー・キッチュを始め、浅野忠信、リアーナ、アレクサンダー・スカルスガルド、ブルックリン・デッカー、グレゴリー・ガドソン元大佐、ピーター・バーグ監督らがレッドカーペットを歩き、舞台挨拶に登壇した。世界各国の海軍がハワイ沖に集結して行われていた合同演習の最中に襲来したエイリアンの艦隊に、アメリカ軍の将校・アレックス(テイラー)や日本の自衛官・ナガタ(浅野さん)らが立ち向かっていく姿を描く。この日はあいにくの大荒れの天気となり、交通機関などへの影響も心配されたが、多くのファンが足を運び会場は大盛況。キャスト&スタッフ陣に加え、三浦貴大、伊藤歩、西山茉希、KONISHIKIら著名人、そして日本語吹き替え版でリアーナ演じる女性兵士・レイクスの声を担当した土屋アンナもレッドカーペットを歩き、作品の船出に花を添えた。主演のテイラーは日本のファンの大歓声に「Hello!」と笑顔で応え「こんなに温かい歓迎をありがとう!ワールドツアーを日本で始められて嬉しいです」と語った。ハリウッド大作を携えて凱旋を果たした浅野さんも「こんなスクリーンで観るのは初めて。世界で最初に日本の方に観ていただけるということで本当に嬉しいです」と興奮気味。「小さい頃、映画館に行って映画を観るのは本当に楽しいことで、いつも面白い映画を観たいと思ってました。今日は、そんな面白い映画に自分が出てこうやってみんなと大きな会場で観られるということで最高です」と感慨深げに語った。日本にも熱狂的なファンを持つ歌姫・リアーナが「Hello,Tokyo!!」と呼びかけると会場のボルテージは最高潮に。本作で女優デビューを果たしたが「初めての映画がこんな超大作で誇りに思うわ!男勝りな女の子の役を演じてるけど、アクションも見どころです」と挨拶し会場は歓声に包まれた。人気海外ドラマ「トゥルーブラッド」などで日本の女性ファンに人気のアレクサンダーも大歓声に満面の笑み。「こんなに素晴らしいステージに立てたので1曲披露したいところだけど、テイラーに止められたよ」とおどけ、客席を笑いに包んだ。イベントの最後には日本式の三本締めで大ヒットを祈願。テイラーやリアーナら来日ゲストも慣れない手つきで観客と一緒に手を打ち、作品の船出を祝した。『バトルシップ』は4月13日(金)より全国にて公開。■関連作品:バトルシップ 2012年4月13日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:【ハリウッドより愛をこめて】春爛漫カップル続出!リアーナ&ミシェルの新カレは?浅野忠信の「米海軍よりも自衛隊の方がキレイ」発言に監督が慌ててフォロー!リアーナ、新作記者会見の場でアシュトン・カッチャーとのうわさを否定土屋アンナがリアーナの日本語吹替に挑戦!「低い声でよかった」と自虐まじりに喜び興奮と感動入り混じる超大作!『バトルシップ』ワールドプレミアに10組20名様ご招待
2012年04月03日人気小説家・吉田修一著による青春感動巨編を、主演に高良健吾、ヒロインに吉高由里子を迎えて『南極料理人』、『キツツキと雨』の沖田修一監督がメガホンを取り実写映画化する『横道世之介』。このほど新たに、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛ら若手実力派俳優3人の本作への出演が明らかとなった。『悪人』や『パレード』の原作者としても知られる吉田修一の同名人気小説を原作にもつ本作。1980年代を舞台に、上京したての大学生・横道世之介の日常と、彼を取り巻く人々の生活を優しいタッチで描く。今回出演が決定したのは、いまがまさに“旬”の3人。世之介の大学の友達・倉持一平を、『ラスト サムライ』でハリウッド・デビューも果たした池松壮亮、世之介が憧れる年上女性・片春千春を、『ソラニン』や『GANTZ』など話題作への出演が相次ぐ伊藤歩が演じる。そして女性に興味がない世之介の同級生・加藤雄介を、現在放送中のNHK連続ドラマ小説「カーネーション」での活躍で脚光を浴びている綾野剛が演じる。徐々に明らかにされていく映画『横道世之介』の世界。心温まる人間模様を独特のユーモアと世界観で描くことに定評のある沖田監督の指揮のもと、若手実力派俳優たちがどのような化学反応を起こしてくれるのか、公開を楽しみに待ちたい。『横道世之介』は2013年、全国にて公開。■関連作品:横道世之介 2013年、全国にて公開■関連記事:『蛇にピアス』コンビ復活!高良健吾&吉高由里子で吉田修一の青春小説を映画化
2012年03月15日『告白』の原作者としても知られる湊かなえの同名小説を、小泉今日子、蒼井優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴の豪華キャストで映像化した連続ドラマ「贖罪」。物語の中で描かれるのは、小学生の娘を殺された母親と、事件を目撃した少女4人の姿だ。犯人が見つからないことで苦悩に苛まれ続ける母親が取った行動とは?事件の記憶を抱えたまま大人になった少女たちの人生とは?「静かだけど細やかな演出が素晴らしく、女優さんにモテると思います(笑)」(小池さん)、「ものすっごく紳士で優しい監督」(池脇さん)、「紳士だからこそ、どこからそんな発想が!?と驚かされます」(安藤さん)と出演陣が口々に絶賛する黒沢清監督の下、極上のミステリーであり、人間の心の奥深くをえぐる同作に挑んだ小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴に話を聞いた。小池さんが演じた篠原真紀は、同級生だった少女・エミリの死の目撃者。犯人の顔を思い出せず、エミリの母・麻子(小泉今日子)から「犯人を見つけなさい。でなければ、私が納得できる“償い”をしなさい」と責められる真紀は、その言葉に真っ向から向き合って生きている。「感情を解放するのではなく内に秘める役というのは、いい感じのストレスが溜まって面白いです。“あなたはしっかりした子”と言われて育った真紀にとっては、事件のときに何もできなかったことが絶望になっているんですよね。真紀の人生は一度あそこで終わったんだろうなって思います」と小池さん。さらに、「真紀は、自分が正しいのか正しくないのかを問うように鏡を時折ふっと見るんですよね。その黒沢監督らしい演出がすごく面白かったし、真紀は他者との距離が一番開いている人かもしれないなとも思わされました」と付け加える。そんな真紀のことを「ずっと剣道の防具を着ているような、寄り添うものがない雰囲気が切ない。私は小池さんが演じていた真紀のパートのラストシーンが大好きなんです。めちゃめちゃ格好いいですよね」と語るのは安藤さん。安藤さんが演じた高野晶子もまた事件の目撃者であり、麻子から責めの言葉を受けるが、真紀とは異なるスタンスで事件の記憶と向き合っている。「晶子は麻子さんにギューっとつねられているけど、ギューっとされ過ぎていて麻痺しているような感じ。そして、事件があった子供の頃から精神的にちっとも成長していない。だから楽しそうなことばっかりしているんです。ゲームをしたり、ゴロゴロしたり、でも別に引きこもりというわけではなく。事件を目撃した少女4人の中では、一番友達になれるかもしれないなと思いました(笑)」。そんな安藤さん入魂のシーンは「晶子が二重跳びをするところ」だそう。小池さんが「超上手かった!」と思わず絶賛し、安藤さん自身も「二重跳びとクロールとマラソンが小学校の頃からとっても苦手で、考えるだけで嫌になっちゃうくらいだったんですけど、すごく練習してマスターしました!あそこまで自分ができるとは…」と語るシーンなので、ぜひ注目を。そして、小池さんや安藤さんからも共感を集めていたのが、池脇さん演じる小川由佳。真紀や晶子と同様、事件を目撃した由佳だが、彼女は極めてドライに麻子との距離を取っている。「由佳は麻子さんから言われた“償い”をしているのではなく、自分自身の人生を歩んでいるんです。だから、彼女のパートだけ、事件があまり関係していないんですよね。病気がちのお姉ちゃんとそれを気遣うお母さんの狭間で生まれた苦悩のドラマが由佳にはあり、麻子さんの言葉に縛られている感覚はないんです」と池脇さん。少女時代に始まり、大人になってもなお互いへの嫉妬で結ばれた由佳と姉の物語は心をかき乱されずにはいられないものであり、小池さんと安藤さんから「“お姉ちゃんをやっつけちゃえ!”と思いました(笑)」との声援(?)も。ちなみに、そんな由佳が“ほくそ笑む”シーンが劇中には多く見られるが、演じた池脇さん曰く「由佳がほくそ笑むシーンの黒沢監督は、誰よりも嬉しそうでした(笑)」だそうだ。小池さん曰く「激しい内容ではありますけど、どこか自分にも思い当たる節があるような、そんな感覚も味わってもらえる作品だと思います」という本作。そこで、最後に“子供の頃の出来事や記憶が現在の自分に影響を及ぼしていると思えること”を3人に聞いてみた。まずは、「私は両親が商売をしていた関係で、お店のお客さんや地域の人たちに育てられた感覚があります。そのせいか、大人の中で人を見る目が養われていった部分があるんですよね。それが役立つときと役立てないでいいのに発揮してしまうときがあるので良し悪しなんですけど…」と小池さん。このコメントを受け、「私は小池さんのそういった部分の大ファンです!」と告白(?)する安藤さんは、「自分のどこを取っても子供の頃が影響していそうな気がします。例えば、知らない場所に行ってみたい願望が幼い頃からあったけど、いまはお仕事としていろいろな場所に行ける自分を喜んでいますね」と分析。そして、池脇さんの回答はこうだ。「子供の頃って、何か1つ面白いことをしたら、大人たちは笑ってくれるじゃないですか。だから、それをひたすらやり続けるんですけど、それで最後には面白くなくさせちゃうっていうパターンがいまだに残ってる気がします。“もう分かったから!”って言われがちなんですよね…(笑)」。少々恥らいながら明かす池脇さんを見て、「でも、池脇さんって、いつも笑っているイメージ。すごく素敵だなあと思います」と返す小池さん。劇中では直接の共演シーンこそないものの、共に作品を作り上げた者同士の“相思相愛”ぶりが微笑ましい3人だ。「決して後味のいい作品ではないですけど、“この気持ち悪さは何だろう?”と感じてもらえれば」(小池さん)、「各話ごと楽しみ方が全然違う。ぜひ全話観ていただきたい!」(安藤さん)、「月並みな言葉ですけど、本当に見ごたえのあるドラマ。真相を知りたい欲求を満たせると思います」(池脇さん)と口々に語る連続ドラマ「贖罪」。それぞれの熱演、奥深い人間ドラマ、そしてミステリーのゆくえをお見逃しなく!(text:Hikaru Watanabe)連続ドラマW「贖罪」原作:湊かなえ「贖罪」(東京創元社刊)脚本・監督:黒沢清出演:小泉今日子、蒼井優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴森山未來、水橋研二、加瀬亮、長谷川朝晴、伊藤歩、新井浩文、田中哲司ほかWOWOWにて1月8日(日)より毎週日曜夜10:00~放送(全5話)公式サイト:
2012年01月06日原作および映画ともに大ヒットを記録した「告白」の湊かなえの同名小説をWOWOWで連続ドラマ化した「贖罪」が来年1月より放送開始となる。これに先駆けて12月1日(木)、主演の小泉今日子に蒼井優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴、そして監督・脚本を務めた黒沢清が都内で行われた記者会見に出席した。とある田舎町で起きた美少女殺人事件。被害者の母親は事件当時、娘と一緒に遊んでいた4人の少女たちに「犯人を見つけるか、さもなければ私が納得する償いをしなさい」と迫る。その言葉へのショックを抱えて成長した4人は15年後、それぞれの“償い”を母親に提示するのだが…。娘を失った母親役を「やりがいがあった」とふり返る小泉さん。「自分自身、母になった経験もなく、命よりも大切なものを誰かに傷つけられた経験もないですが、彼女がどんな気持ちだったのか?どんな時間が彼女に流れているのか?と考えながら演じました」と明かした。黒沢監督とは映画『トウキョウソナタ』に続いての仕事となったが、「大ファンなんです」とニッコリ。黒沢監督も「僕も小泉さんのファンなのでファン同士で仕事ができて、こんな幸せなことはないですね」と笑いつつ「走って、転んで、押さえ込まれて…元アイドルにこんなことさせていいのか?と思いながらやってました」と申し訳なさそうな表情を見せた。第1話の「フランス人形」に出演する蒼井さんは「100人が見たら100人とも博多人形に見えるでしょうが…(苦笑)」と自虐コメント。「でも、黒沢監督作品で小泉さんと共演できるということでやってみたい気持ちを抑えられなかった」と出演の決め手を明かした。また小泉さんから劇中、蒼井さんの生着替えシーンがあることも明かされ「ステキでした。背中がとてもきれいでしたよ」と褒められると、ちょっぴり恥ずかしそうな笑みを浮かべていた。小池さんは元々、原作の大ファンで刊行当時からインタビューで「映画化されたら出演したい」と語っていたそう。今回、初めて剣道にも挑戦しており「頑張りました!」と胸を張る。監督は「小池さんは前に出てくる役で3Dで撮りたいくらいだった」と独特の表現で称賛した。安藤さんは「監督からは現場で『理由はないけど、こうして』と言われました」と撮影の様子を述懐。黒沢監督は「安藤さんの役は一番難しい役で僕自身もよく分からず、『理由はないけど』と言ってました。(安藤さんのシーンの)最後の瞬間を脇で見ながら、初めて涙ぐんでしまいました」とその迫真の演技に最大限の称賛を送った。池脇さんは小泉さんと“対決”する重要な役を演じたが「償いをしてるんじゃなくて、復讐をしているような気持ちになりました。人が傷つく顔を見て楽しんでましたし、その悲しい顔を美しいとも思いました」と演じながら湧き上がってきたサディスティックな感情を告白した。4人それぞれがどのような償いを示すのか?それに小泉さんはどう答えるのか?黒沢監督は「自分のキャリアの中でも新たなステップを踏み出せた」と自信をのぞかせる。この日、出席した5人のほかに森山未來、加瀬亮、田中哲司に伊藤歩ら共演陣にも豪華な面々が名を連ねる本作。小泉さんは「さらにサプライズもあります」と期待を煽った。「贖罪」はWOWOW連続ドラマWにて1月8日(日)より放送開始。■関連作品:トウキョウソナタ 2008年9月27日より恵比寿ガーデンシネマ、シネカノン有楽町ほか全国にて公開© 2008 Fortissimo Films/「TOKYO SONATA」製作委員会■関連記事:小泉今日子がドーナツを「アーン」香川照之「まいうー!」『トウキョウソナタ』香川照之×小泉今日子 「セットに入った瞬間に夫婦になってた」“強き母”小泉今日子、アンジャッシュ児嶋の現場での芸のなさをバッサリ!ファッション小噺vol.92“80年代のアイコン”が演じる漫画家と母カンヌ国際映画祭受賞作品『トウキョウソナタ』試写会に25組50名様ご招待
2011年12月01日映画『GANTZPERFECTANSWER』が4月23日(土)に公開初日を迎え、「嵐」の二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子、本郷奏多、伊藤歩、田口トモロヲ、綾野剛、山田孝之、そして佐藤信介監督の総勢9名が都内劇場で行われた舞台挨拶に登壇した。「週刊ヤングジャンプ」(集英社刊)にていまだに連載が続いている、奥浩哉の人気漫画を原作とし二部作で映画化。270万人を動員した前編『GANTZ』の完結編として映画オリジナルの結末が描かれる。主演の二宮さん、松山さん共に、撮影開始から1年半を経ての完結編の公開に感慨深げ。二宮さんが「これがスタートなんだという気がしています。待ち望んでくださった人がいるというのが本当に嬉しいです」と笑顔で語れば、新婚ホヤホヤの松山さんも「ここからだな、と思います。みなさんの中にどう残るか楽しみです」と頷いた。撮影、プロモーションとずっと一緒に過ごしてきたとあって、2人の間には確かな絆が芽生えたよう。二宮さんは「また(共演)したいなと思います」と再共演を熱望。これに対し松山さんは「ずっと二宮さんに頼りっぱなしだったので、そう言っていただいて嬉しいです」と幸せそうな笑みを浮かべていた。そんな2人の様子に吉高さんは「主演のお二方がこんなに仲良くて微笑ましいですね」とニッコリ。出演の感想を尋ねられると「私の気持ちになってどうぞ!」となぜかいきなり隣の二宮さんにバトンタッチ!二宮さんはすかさず「すごく楽しかったですね〜。多恵というキャラクターが…」と吉高さんになり代わって、淀みなく感想を語り、会場は笑いに包まれた。本郷さんはこのやり取りを「斬新ですね」と笑いをこらえて眺めつつ「僕は、原作が大好きだったので参加できて感動です。すでに前編は5回観て、この『GANTZPERFECTANSWER』も2回、昨日はドラマ(※TVのスペシャルドラマ)も見て“8GANTZ”です。これから確実に2桁はいくと思います」と興奮気味に語った。山田さんは「本日は足元が悪い中、山田も頑張って来ました」ととぼけた調子で挨拶し、さらに「多少、酒気帯びでの挨拶になります」と告白。「昨日が打ち上げで、打ち上げ過ぎてしまった」そうで「温かい目で見守ってください(笑)」と語りかけ、会場の笑いを誘っていた。最後に松山さんは「この熱を広げていただきたい。本当に素晴らしい作品ができたと思いますので…」と思い入れたっぷりに呼びかけ、会場は大きな拍手に包まれた。『GANTZPERFECTANSWER』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:GANTZPERFECTANSWER 2011年4月23日より全国東宝系にて公開© 奥浩哉/集英社© 2011「GANTZ」FILM PARTNERSGANTZ 2011年1月29日より全国東宝系にて公開© 2011「GANTZ」FILM PARTNERS■関連記事:逆境に強そうな俳優ランキング1位は水嶋ヒロ!結婚、独立…逆風でのパワーに共感松山ケンイチ、“頼りになる”二宮に思わず嫉妬?「みんな二宮さんのほうしか見ていない」松山ケンイチ主演『うさぎドロップ』主題歌にPUFFY業界初、アニメ版も同楽曲使用『宇宙兄弟』が小栗&岡田で映画化『テルマエ・ロマエ』ほか人気漫画も続々実写映画化二宮×松ケン主演 SF超大作がついに完結『GANTZ』試写会に25組50名様ご招待
2011年04月25日CS放送の日本映画専門チャンネルが送る「日曜邦画劇場」が5月1日(日)の放送で500回目を迎えるのを記念して、4月17日(日)に公開収録が都内で行われた。5月8日(日)501回目で放送される『リリイ・シュシュのすべて』の上映が行われ、同番組の“支配人”を務めるフジテレビの軽部真一アナウンサーが司会を務め、岩井俊二監督と本作で映画デビューを果たした蒼井優がトークショーを行った。蒼井さんは岩井監督の最新作『ヴァンパイア』にも出演しており、カナダで行われた撮影のエピソードなども明かしてくれた。『リリイ・シュシュのすべて』は、同番組のスタートしたのと同じ2001年に公開。地方都市を舞台に中学生たちの“いま”を切り取っており、蒼井さん同様に市原隼人も本作で映画デビューを果たしているほか、忍成修吾、勝地涼ら当時、無名の若手俳優陣が数多く出演している。久々に本作を鑑賞したという岩井監督は「(スタッフ、キャスト合わせて)ものすごくたくさんの人が関わっていたということを実感しました」とコメント。蒼井さんは本作に出演することになった経緯について「ひょんなことから事務所に所属することになり、いくつものオーディションに行くんですが、毎回落ちてて、また落ちるだろうと思ってたら受かって『本当によく分からない世界だな』と思ってました」と当時をふり返る。監督は、蒼井さんと伊藤歩が演じた2人の女子中学生がたどる“運命”に関して、映画では、自身が発表した原作小説から変更を施している。これは、2人をオーディションで観察しつつ、変えていったそうで、当時の蒼井さんを見て「正体が知れない、言ってることがよく分からない子で、先が読めなかった。こういう子の方が突発的に何かしそう」と感じて、変更したことを明かした。当時、監督から、目指す女優像を尋ねられた蒼井さんは「(この映画への参加は)ちょっとした思い出作りですよ」と満面の笑みで答えたとか…。大物ぶりをうかがわせるエピソードだが、この作品への出演を機に、女優としての道が開けたとふり返り、本作を「いい思い出であり、誇り。(その後、女優として)グレーゾーンでせめぎ合いながら仕事をしていく中で、あの現場でみんなでこの作品を作ったことから始まったと思うと心強くなる」と女優としての“原点”であると告白した。2人からは撮影時の様々なエピソードも明かされ、蒼井さんと市原さんのあるシーンが64テイクも重ねた挙句に本編ではカットされたことや、伊藤さん演じる女子中学生が、丸坊主で教室に入ってくる衝撃のシーンでは、カット後にその場にいたキャストがショックで素で号泣したこと、さらにその場でもらい泣きしている蒼井さんを監督はすかさずカメラに捉え本編でも使用したことなど、様々なエピソードに観客は驚きつつ、耳を傾けた。また、今年のサンダンス映画祭、ベルリン国際映画祭で上映された監督の最新作『ヴァンパイア』では、蒼井さんは唯一の日本人キャストとして、バンクーバーで行われた撮影に参加。自称“吸血鬼”の男と自殺願望を持つ女たちを描いた物語で、蒼井さんは自分の居場所を探す日本人留学生を演じている。英語での演技ということでかなり練習を重ねて臨んだそうだが、逆に現地のスタッフに「留学生に見えない」とダメ出しを食らったとか…。日本での公開のスケジュールについてはいまだ未定だが、『リリイ・シュシュのすべて』、『花とアリス』に続く岩井監督作品への出演とあって期待が高まる。ちなみに岩井監督に蒼井さんの魅力を尋ねると「巡りあわせに近くて『あ、この役は優にやらせたら面白そう』という感じ。不器用だけど、いろんな個性を持っていて一色じゃないので括りにくいんですよね」との答えが返ってきた。『ヴァンパイア』しかり、その前の『ニューヨーク,アイ ラブ ユー』しかり、海外での活動が目立つ岩井監督だが、日本を舞台にした日本人キャストによる作品の構想も持っているようで「日本で撮りたいという気持ちは強いです」と意欲満々。特に、東日本大震災で青春時代を過ごした仙台が被災したこともその思いに拍車をかけたよう。「自分が青春を過ごした街であり、若い子たちはまた同じ場所で青春を過ごすんだろうな、と考えさせられた」と語り、さらに「(震災時に)Twitterで(人を探すための)情報交換をしていましたが、そこに『片思いの男の子を探してるので居場所を教えてほしい。でも自分の名前は明かせない』という書き込みがあったんです。あのさなかに、そういうことがあるのか、と思い、最初はものづくりどころじゃなかったけど、作らなきゃと強く感じた」と創作に向けた思いを明かしてくれた。『リリイ・シュシュのすべて』は日本映画専門チャンネル「日曜邦画劇場」にて5月8日(日)21:00より放送。日曜邦画劇場500回記念スペシャル:岩井俊二映画祭:■関連作品:ニューヨーク,アイ ラブ ユー 2010年2月27日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© NY5,LLC-All Rights Reserved. ヴァンパイア 2011年公開予定■関連記事:岩井俊二『ヴァンパイア』ベルリン映画祭出品が決定!蒼井優を起用したワケとは?ミランダ・カー、自身のブログでオーランド・ブルームとの第一子をお披露目オーランド・ブルーム&ミランダ・カー夫妻に第一子の男児誕生!謎の沈黙から1年…世界最小の映画祭「岩井俊二映画祭」がついに開幕婚約解消から3か月、ヘイデン・クリステンセンとレイチェル・ビルソンが仲直り?
2011年04月18日映画『GANTZ:PERFECT ANSWER』のジャパン・プレミアが3月10日(木)に東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催され、主演の二宮和也、松山ケンイチに吉高由里子、本郷奏多、伊藤歩、田口トモロヲ、綾野剛、山田孝之ら主要キャスト陣と佐藤信介監督が舞台挨拶に登壇。二宮さんがサプライズで松山さんのために作ったバースデイケーキをプレゼントする一幕もあり、大きな盛り上がりを見せた。二宮さんたちが登場すると、会場は一気にヒートアップ!大歓声に包まれ壇上へ。現在公開中の『GANTZ』の完結編であり、現在も「週刊ヤングジャンプ」(集英社刊)に連載中の原作漫画とは異なるオリジナルの結末を迎えることになる本作。二宮さんと松山さんが対峙するシーンもあるそうだが、二宮さんは「まあまあ大変でした(笑)。ある意味を含んだシーンでもあり、それをどう表現するか考えさせられました」とふり返った。多くの“謎”が明かされる完結編であり、鑑賞前の観客を前にしての舞台挨拶とあって、二宮さん以下、キャスト陣はネタバレに注意しながらのトークとなった。吉高さんは追いかけられるシーンがあるそうが「歩ちゃん(伊藤さん)が足が速くて怖かったです。松山さんも怖かった…」と話し始めたところで、監督からすかさずストップが掛かる一幕も。伊藤さんによると、二宮さんは撮影中にギックリ腰を患ったという。二宮さんは「撮影が始まって2〜3日で何もしてないのになってしまいました…」と苦笑い。だが、注射を打ってその後の撮影に臨んだそうで、伊藤さんは「スーパースターなんだなと思った」と感心した様子で語ったが、二宮さんは「スーパースターはギックリ腰にならないから!」と照れくさそう。ネタバレを警戒してか?山田さんはいつも以上に口数が少なめ。司会者からの質問に対し、ことごとく「別の質問にしてください」と回避した挙句、「自分のシーンで見どころは?」と尋ねられるとあっさり「ないです!」。ほとんどしゃべってないのに会場を沸かせていた。そして舞台挨拶終了…と思いきや、二宮さんが「ちょっと待ってください!」と舞台袖へ。いったい何をするのかと思えば、“GANTZ”をイメージした大きなケーキをワゴンに乗せて再登場。実は3月5日(土)は松山さんのお誕生日ということで、何と、昨年に続き2年連続で二宮さんが手作りのケーキをプレゼント。ケーキには、GANTZらしく“食べてくだちい”との文字が。そしてその裏には“スキ”と二宮さんからの告白メッセージも!「これが俺の“PERFECT ANSWER”です」と決めた二宮さんに、松山さんは感激の面持ちで「スーパースターは違いますね!素晴らしい」と嬉しそうな表情を浮かべていた。『GANTZ:PERFECT ANSWER』は4月23日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:GANTZ:PERFECT ANSWER 2011年4月23日より全国東宝系にて公開© 奥浩哉/集英社© 2011「GANTZ」FILM PARTNERS■関連記事:松山ケンイチ『GANTZ』初日で役者魂「仕事はやりたくない、やりたいじゃない」二宮&松ケンを召喚せよ!舞台挨拶をかけた「GANTZ争奪戦!」が始動
2011年03月10日映画『ソラニン』において特別な意味を持つ楽曲「ソラニン」。高良健吾扮する種田が率いるバンド「ROTTI(ロッチ)」が同曲をスタジオで演奏するシーンの貴重なメイキング映像がいち早く、シネマカフェに到着した。浅野いにおの人気漫画の映画化作品として製作当初より注目を集めてきた本作。物語の中でとりわけ大きな意味を持つ音楽だが、ストレイテナーのホリエアツシが「ent」という名義で劇中音楽を担当するのに加え、メインテーマ「ソラニン」の作曲をASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が手がけ、さらにサンボマスターの近藤洋一が映画のキャストに加わるなど、音楽ファンの間でも話題を呼んできた。今回解禁となった映像は、まさにその「ソラニン」演奏のシーン!プロのミュージシャンを目指す覚悟を決めた種田が「ROTTI」の仲間たち(桐谷健太&近藤洋一)とスタジオで「ソラニン」をレコーディングする風景、それを優しく見守る宮崎あおい演じる芽衣子とその友人のアイ(伊藤歩)の姿が映し出される。加えて今回の特別映像には、撮影の合間の現場の様子も収められており、伊藤さんが桐谷健太に「アーン」とたこ焼きを食べさせてあげるなど、キャスト陣の仲の良さがひと目で伝わってくる。男たちが汗だくで楽器を奏でる姿もセクシーだが、何とも嬉しそうに男たちを見守る芽衣子&アイの表情…その後の物語の展開とあわせて思わず胸がキュンとさせられること請け合い!『ソラニン』は4月3日(土)より全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERYシネマカフェSweet「『ソラニン』 素晴らしきマンガワールド特集」■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治■関連記事:サンボマスター近藤、宮崎あおいの隣での演奏とバンドでの現実のギャップに苦悩?浅野いにお描き下ろし『ソラニン』のもう一つの物語がビッグコミックスピリッツに掲載三木孝浩監督が『ソラニン』世代論展開!浅野いにお作品の再映像化にも意欲『ソラニン』Twitterが熱い!フォロワーが3,000人突破宮崎あおい、夢はガソリンスタンドのバイト?『ソラニン』イベントで幻の楽曲も公開
2010年03月23日1月下旬より展開中の映画『ソラニン』の公式Twitterのフォロワーが、このたび3,000人を突破した。Twitterを用いての映画のプロモーションという点でも注目を集めている。浅野いにおの人気漫画を映画化した本作は、製作発表時から多くのファンの間で話題を呼んできたが、1月下旬に公式Twitterが開始されると、10日間でフォロワーは1,000人を突破。その後も順調にフォロワーを増やし、3月8日(月)についに3,000人を超えた。140字以内で“つぶやき”を投稿し、みんなで共有するTwitterは、映画のプロモーションにおいても注目を集めているが、過去にプロモーションとしてTwitterを用いた作品とフォロワー数を例に挙げてみると、昨年6月公開の『トランスフォーマー/リベンジ』で1,486、同じく6月公開の『ターミネーター4』で約695、そしてこの2作の公開時と比べ、Twitterへの注目度が飛躍的に高まっている今年1月に公開された『パラノーマル・アクティビティ』で1,159(※数字はいずれも3月9日時点)となっている。Twitter自体への人々の関心の増加という要素を差し引いても、2か月と少しで3,000を超えたという事実は、いかに『ソラニン』への注目度が高いかを如実に物語っていると言えそう。このたび、この3,000人突破を記念し、映画の公開を待ちわびるフォロワーへの御礼を込めて宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)、伊藤歩の主要キャスト5人のサインが入ったマスコミ用プレスというレアグッズが当たるフォロワー限定プレゼントキャンペーンが実施されることが決定。応募締切は4月18日(日)で、応募はもちろんTwitterを介して。自分のアカウントから@solanin_movie宛てに「映画「ソラニン」サイン入りマスコミ用プレス希望! #solanin」というコメントを入力したメッセージを送るだけ。ちなみに、まだ公式アカウントからフォローされていない人は、上記のメッセージに「フォロー希望」という文言を追加することをお忘れなく!『ソラニン』は4月3日(土)より全国にて公開。『ソラニン』公式Twitterアカウント『ソラニン』Twilog※過去のつぶやきを、ブログ形式で閲覧可能■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治■関連記事:宮崎あおい、夢はガソリンスタンドのバイト?『ソラニン』イベントで幻の楽曲も公開アジカン後藤バンドブレイク前をふり返り「僕らはちょっとおかしい」ふたりの想いをつなぐ歌!『ソラニン』劇場鑑賞券を5組10名様にプレゼント高良健吾率いる劇中バンド熱唱のデモCD付き!『ソラニン』特別前売鑑賞券予約開始宮崎あおいが歌う!心揺さぶる青春映画『ソラニン』カップル限定試写会に25組50名様をご招待
2010年03月11日公開前から高い注目を集めている映画『ソラニン』のメイキングDVD付き前売鑑賞券がTSUTAYA(店頭およびTSUTAYAオンライン)限定で発売されることになり、先日より予約が開始され、TSUTAYAオンラインのDVD売り上げランキングでは他作品を抑え、1位を獲得するなど大きな話題を呼んでいる。宮崎あおい、高良健吾といった人気若手俳優陣が顔を揃え、夢と現実のはざまで葛藤しつつも、音楽をきっかけに前へ進もうとする若者たちの青春を瑞々しく切り取った本作。今回、前売鑑賞券とセットとなって1枚1,890円(税込)、ペアセットで3,780円(税込)という破格の値段で発売されることになった本作のメイキングDVDは「〜映画「ソラニン」ができるまで〜」という副題がつけられ、宮崎さん、高良さんに加え、桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)、伊藤歩らが登場。彼らの音楽練習のシーンやインタビュー、本編では観ることが出来ない貴重な映像がふんだんに盛り込まれており、映画が完成するまでの軌跡が綴られる。TSUTAYAオンラインでは2月17日(水)より予約受付が開始されたが、メイキング映像のDVDでありながら『カールじいさんの空飛ぶ家』や『僕の初恋をキミに捧ぐ』といった、既に劇場公開された作品を抑え、見事DVD売り上げランキングの1位を獲得するなど、その注目度の高さがうかがえる。店頭でも、東京・渋谷店、大阪・戎橋店、福岡・天神店の旗艦店ほか主要店にて2月22日(月)より予約受付を開始。3月19日(金)より店頭受け渡しとなる。劇場に行く前に『ソラニン』の世界を体感!こちらの予約は店頭では3月7日(日)まで、TSUTAYAオンラインでは4月2日(金)まで受付。『ソラニン』は4月3日(土)より新宿ピカデリー、渋谷シネクイントほか全国にて公開。こちらの前売鑑賞券販売の詳細は以下のサイトにて。■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治■関連記事:『ソラニン』×アジカンのメインテーマのCDジャケット初披露!宮崎あおい、『ソラニン』で高良健吾らとバンド初体験「こんなに楽しいとは」『ソラニン』宮崎あおい、クライマックス汗だく熱唱のライヴシーンの画像がついに解禁宮崎あおい&高良健吾そっくり!浅野いにお描き下ろし『ソラニン』鑑賞券発売中初公開の『ソラニン』メイキング映像上映&三木監督のトークに早稲田盛況!
2010年02月22日浅野いにおの人気漫画を映画化した『ソラニン』の監督と脚本家によるトークイベントが12月17日(木)、早稲田大学で開催中の「第22回早稲田映画まつり」のプログラムの中で行われた。自身も早大出身の三木孝浩監督が脚本の高橋泉と共に出席。この日が初披露となる本作のメイキング映像なども上映され、会場は大きな盛り上がりを見せた。音楽を軸に、夢と現実に葛藤しつつも前進しようとする若者たちの青春を綴った本作。冒頭に上映されたメイキング映像では、主演の宮崎あおい、高良健吾を始め、桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)、伊藤歩ら主要メンバーが撮影やバンドの練習に臨む姿、現場でじゃれあう姿などが映し出された。映像の中で、宮崎さんは現場を「幸せな空間でした」と表現、劇中での高良さん演じる恋人・種田の事故死を「(撮影中に)私自身、種田が死んだという実感がなくて…」と役に深く入り込んでいたことをうかがわせた。また、演奏のシーンでは、監督が宮崎さんらの演奏を直接聴いて、当初の予定を変更してカットを区切らずに撮影する様子などがカメラに捉えられていた。クランクアップの際には、伊藤さんが思わず目頭を押さえる一幕も――。貴重なメイキング映像に、客席は夢中で見入っていた。上映後、壇上に三木監督と高橋さんが登場。監督は長い間、音楽のプロモーション・ビデオ(PV)のディレクターとして活躍しており、映画作品の監督は本作が初めてだったが「学生時代から映像を仕事にしたいとは思ってました。大学を休学して映画学校に通ったときに、PVを作る実習があったんです」と映像制作を仕事にすることになった経緯を明かした。会場には映画監督志望の学生が多く詰め掛けていたが、三木監督は「自分はずっと映画監督になりたいと思ってて、時間がかかったけど、こうして夢をかなえた。思い込めばそうなるんです。まさに『ソラニン』のストーリーも同じで、自分を肯定することで見える未来があると思います」と学生たちにエールを贈った。続いて、話題は本作の撮影に。人気漫画を原作にすることについて「映画で、生身の人間が演じて漫画と違うリアリティをどう出せるか?と考えました」と監督が言えば、高橋さんも「原作の漫画の中で流れている言葉はどこかはっきりせず、ボンヤリしてるんです。それをどうするか?思い切って直接的な言葉にして、やっぱり壊して…と堂々めぐりで苦しかったですよ」と苦労を明かした。高橋さんが自身の脚本の中で、オリジナリティを出した部分として気に入っているシーンというのが「原作にはない、ビリー(桐谷さん)の部屋のシーン。ビリーにすごく思い入れがあったので『見せたい』って思ったんです」と語った。ちなみに、原作者の浅野さんも現場を訪れたそうで、1シーンだけ出演しているので、こちらも注目したい。会場からも、2人への質問が次々と飛び出し、イベントは大盛況。客席からの質問に答える形で監督が挙げた2009年のベストムービーは「洋画は『母なる証明』、邦画は『サマーウォーズ』」とのこと。高橋さんは『ミスター・ロンリー』(※公開は昨年)を挙げた。監督は最後に、会場の若者たちに向けてこんなアドバイスを。「それぞれみんな、悩みを持っていて、それは他人には絶対に理解されないものです。特に、就職とか将来のこととかを考えると不安になるものだけど、実は、悩んだり迷ったりしている間は心地良かったりする。何かを決めて進む方が痛みを伴うんです。その痛みを伴う作業…『ソラニン』はそれを描いています!」。第一線で活躍する“先輩”言葉に、会場からは大きな拍手がわき起こった。『ソラニン』は2010年4月、全国にて公開。■関連作品:ソラニン 2010年4月、全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治■関連記事:『ソラニン』予告編解禁!宮崎あおい&高良健吾歌う「ソラニン」も初公開『ソラニン』メインテーマにアジカン決定!宮崎あおいの歌声とのハーモニーに期待大『ソラニン』劇中音楽を手がける「ent」の正体はストレイテナーのホリエアツシ!『ソラニン』ライヴシーン潜入…宮崎あおい、最終日に鳥肌モノの熱唱!画像も初公開宮崎あおいがギター弾き語りに挑戦!『ソラニン』主演キャスト・監督が明らかに
2009年12月18日ガンを患い入院中の父親を見舞う中で、思いがけず父よりもさらに短い余命を宣告された息子が抱える葛藤、苦悩を描いた『ちゃんと伝える』。園子温監督が自らの亡き父親への思いを込めて作り上げた感動のドラマが、8月22日(土)に公開初日を迎えた。都内で行われた初日の舞台挨拶に、園監督、主演のAKIRAを始め、伊藤歩、高橋恵子、奥田瑛ニが登壇した。つい先日行われた完成披露の舞台挨拶のときと同様、“チーム『ちゃんと伝える』”のムードメーカーは奥田さん。AKIRAさんの「監督やスタッフ、キャストの思いがつまった作品。僕も魂込めました」という挨拶に「お前、短いよ!」とツッコミを入れ、「AKIRAは最近公開した『××スクリーム』(注:『山形スクリーム』)にも出てるけど、こっちの方が絶対いいと思いますよ!あ、あんまり言うと監督のT中N人(同注:竹中直人監督)に怒られちゃうな」と語り会場の笑いを誘った。園監督もAKIRAさんについて「本当にすごいやる気満々で、根性入ってた。男の俳優では、こんな奴は久しぶり」と称賛を贈った。そして、舞台挨拶もいよいよ終わりという段階になって、突如、場内に「ハッピー・バースデイ」の歌が流れ、ケーキが運び込まれてきた。実は、AKIRAさんは映画公開翌日、23日(日)が28回目の誕生日。AKIRAさん自身は「初日で頭が一杯で、誕生日のことをすっかり忘れてました」とのことだが、奥田さんが「明日がAKIRAの誕生日だと知ってた人?」と客席に向かって問いかけると、8割ほどの女性客の手が挙がった。これにはAKIRAさんも感動した様子。奥田さんは嫉妬交じりに「お前、幸せなやつだなぁ…」とつぶやいていた。最後は園監督が「この映画は、父と息子だけでなく、夫婦の絆、恋人との絆も描かれているので、ぜひそこも見てください」と呼びかけ、舞台挨拶は終了した。『ちゃんと伝える』はシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開中。■関連作品:ちゃんと伝える 2009年8月22日よりシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開© 「ちゃんと伝える」製作委員会■関連記事:鬼才・園子温&AKIRA“1+1=2”で作り上げた命の物語『ちゃんと伝える』ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!AKIRA、男泣きを告白映画初主演作で「バケツ一杯分くらい泣いた」鬼才・園子温監督最新作『ちゃんと伝える』試写会に25組50名様をご招待園子温×AKIRA×奥田瑛ニ『ちゃんと伝える』N.Y.上映で観客総立ちの喝采
2009年08月24日