一般社団法人ツーリズムとよた(会長:太田 稔彦)は、小原交流館で開催される城郭考古学者 千田嘉博教授の歴史講演会(主催:豊田市)にあわせて、千田教授の解説を聞きながら市場城跡を歩くバスツアーを以下のとおり企画します。テレビ番組など様々なメディアでも活躍されており、歴史遺産を誰にでもわかりやすく、臨場感あふれる解説が千田教授の魅力。今回のバスツアーで体験できる、千田教授の解説を聞きながらの城跡巡りは、参加者のみのプレミアム体験!!さらに千田教授の講演会聴講もあり、歴史好きには見逃せない企画です。ぜひご参加ください。バスツアー募集パンフレット【ツアーのポイント】(1) 講演会の前に、千田嘉博教授の解説を聞きながら市場城跡を歩くツアー(2) 市場城の地元小原地区の特産品が盛り込まれたランチもご用意(3) テーマ「市場城の歴史的意義」講演会も会場前方席をご用意(4) 当日限定の御城印付【バスツアー・開催概要】ツアー名: 千田嘉博教授と歩く市場城跡見学バスツアー日時 : 令和6年3月10日(日) 午前9時00分~午後5時30分集合場所: 名鉄トヨタホテル前(名鉄「豊田市駅」より徒歩1分)参加費 : お1人様 9,900円(大人・小人同額)内容 : 往復バス、市場城跡の見学、地元小原地区の昼食、講演会聴講、限定御城印付定員 : 45名(最少催行人員10名)申込先 : 株式会社中央トラベル※Eメール( chuo-toyota@m6.dion.ne.jp )での抽選受付※2月8日(木)10時より受付開始バスツアーの詳細はこちら 同じ週末に開催される、千田教授の2つの講演会もご紹介・3月9日(土)テーマ「豊田の城の魅力」会場:豊田市民文化会館 ・3月10日(日)テーマ「市場城の歴史的意義」会場:小原交流館 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月07日千田琢哉 著『作家になる方法』2024年2月7日刊行株式会社あさ出版(代表取締役:田賀井弘毅、所在地:東京都豊島区)は千田琢哉 著『作家になる方法』 を2024年2月7日(水)に刊行いたします。全ての作家志望者と同志に向けてタブーを一切排し100%本音でおくる著書200冊超、発行部数350万部超の作家による「作家になる方法」のすべて。ジャンル選定から原稿作成、デビューのしかた、増刷をかける方法、継続して出版をする方法など、作家として生きていくために知っておくべきことを、タブーを一切排し100%本音で書ききった前代未聞の1冊です。準備段階~ヒット作を出す作家になるまで、作家になるための方法を網羅的に解説!本書から目次の一部を紹介1準備をする―「作家になるぞ!」と興奮して、つい勢いで会社を辞めない。―本名にするかペンネームにするかは、あなたが本心からやる気になるほうで。他2執筆する(設計編)―第1作目に、すべてを籠めろ。―たった一人、あなたの最愛の人に向けて書くといい。他3執筆する(原稿執筆編)―まず、「自分と似たタイプの作家」になり切って書く。―ネタ切れになったら、「さて、ここでとっておきの話だが」と書いてみる。他4第1作目を出版する―ベストなのは、小粒ピリリ系出版社の社長をやる気にさせること。―ダメと明記されていない限り、出版社への持ち込みは“一斉”に限る。他5第1作目を重版させる―たまたま立ち寄った書店で平積みされていたら、1冊購入して帰ろう。―実売数は、編集者に訊けば教えてくれる。他6ヒット作を出す―名編集者たちの動画配信から、ヒット作を生み出す本質を掴む。―3万部突破は、ベストセラーの下限他7作家になる―ビジネス系作家は小説を、小説家は小説以外の本をもっと読もう。―取材・インタビューは、相手に質問を送らせてメールで回答すればいい。他8書籍を出し続ける―1社から3冊出してもらえると、長いお付き合いになりやすい。―どん底時代のボツ原稿の山が、売れたあとですべて書籍化された。他9作家として生きていく―著作数が、作家の実績。―「元作家」という肩書は、存在しない。他★本書では全部で157項目の作家として成功するための方法を紹介。タイトル+見出し=99% 、本文=1%が、プロのエネルギー配分だ。※以下、本書より一部抜粋見出しとは目次のことであり、極論すると目次を読んだだけでその本の本質をすべて掴めるというのが理想だ。忙しい人には見出しだけ読んでもらえば要点が掴める状態にしておこう。現代人は情報に埋もれているから可処分所得ならぬ可処分時間が激減している。あちこちでエンタメが溢れているために、メーカー各社は消費者の時間の奪い合いになっているのだ。我々はいつでも手元の端末でオンデマンドの映画や音楽や漫画やゲームを楽しめる。その中であなたの書いた本をわざわざ読んでもらえるようにならないといけない。しかもランチ代に匹敵するほどのお金を払ってもらって、である。つまり職業作家になるということは作家同士の競争に勝つだけではダメなのだ。映画や音楽やゲームなどすべてのエンタメがあなたのライバルになるという事実を、この先もずっと忘れるわけにはいかないだろう。そう考えるとこれまで見えなかったものが見えてくるはずだ。とにかく読者の時間を奪わないように、目次の見出しにざっと目を通しただけで本の素晴らしさが伝わらないといけない。ここでケチって出し惜しみなんかしていると、映画や音楽やゲームにサッとお客様を奪われてしまう。だからタイトル+見出し=99%がプロのエネルギー配分だと知ってもらいたい。本文はせいぜい1%だ。もちろんこれは本文で力を抜けということではない。本文をしっかり書くのは職業作家として呼吸の如く当然のことだ。私がここでお伝えしたいのは、本文を書くためにあなたの100%を出し切るとするならタイトル+見出しでは10000%出し切らないといけないということである。書籍情報表紙タイトル:作家になる方法著者:千田琢哉ページ数:424ページ価格:2,750円(10%税込)発行日:2024年2月7日ISBN:978-4-86667-665-4書籍紹介ページ: amazon: 楽天: 目次1準備をする2執筆する(設計編)3執筆する(原稿執筆編)4第1作目を出版する5第1作目を重版させる6ヒット作を出す7作家になる8書籍を出し続ける9作家として生きていく著者プロフィール千田琢哉(せんだ・たくや)文筆家。愛知県生まれ。岐阜県各務原市育ち。東北大学教育学部教育学科卒。日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。コンサルティング会社では多くの業種業界におけるプロジェクトリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって得た事実とそこで培った知恵を活かし、“タブーへの挑戦で、次代を創る”を自らのミッションとして執筆活動を行う。会社員時代の2007年10月に出版デビューを果たし、その5年後に50冊超を出版。自著は本書で179冊目(文庫版・共著など含めると200冊超、海外翻訳版40冊超)、著書累計発行部数350万部超(2024年2月現在)。代表作は累計22.3万部突破した『死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉』(かんき出版)、十数年にわたり売れ続け累計10万部に迫るロングセラー『人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。』(日本実業出版社)など。リスナーから届く質問に毎月2回答える音声ダウンロードサービス「真夜中の雑談」、出版社を一切介さない完全書き下ろしPDFダウンロードサービス「千田琢哉レポート」も好評を博する。【報道関係各位】『作家になる方法』リリース.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月02日千田琢哉 著『君が思うより人生は短い』2023年3月27日刊行株式会社あさ出版(代表取締役:田賀井弘毅、所在地:東京都豊島区)は、千田 琢哉 著『君が思うより人生は短い』 を2023年3月27日(月)に刊行いたします。もしあなたがラスト1週間で笑っていたければ…1年後、1ヵ月後、1週間後、1日後、1分後、1秒後「人生が終わるとしたら」何をすべきなのか。のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話行い、多くの読者から圧倒的支持を得る千田琢哉氏が、「限りある時間に気づき、今この瞬間を大切に生きるヒント70」を お伝えします。「本当は好きだったのに……」を言わないために。※以下本書より抜粋1年後、人生が終わるとしたらもっと知りたかったことを勉強する1年間あればかなりの勉強ができる。実際に私と同世代だった若者が大病を患い、自分の大学受験の合格を確認してから亡くなったという実話もあるくらいだ(確かドラマ化されたような気がする)。きっと、今でもそういう人はインターネット上で何人もいるのではないだろうか。当時の私は「どうせ死ぬのに勉強してどうするのだろう」と疑問に思ったが、どうせ死ぬからこそ勉強するのだ。これはドイツの哲学者ニーチェの提唱した「力への意志」に通ずる。人には「今よりも強くなりたい!」「もっと賢明になりたい!」という本能があり、その湧き上がる本能に則って生きることでより人間らしく生きられるというのだ。それがニーチェの超人思想とも深く関係してくる。そう考えると、昔私が勘違いしていた『キン肉マン』の超人たちともあながち無関係ではあるまい。1ヵ月後、人生が終わるとしたら整頓ではなく整理する整理整頓という言葉がある。整理と整頓では何がどのように違うのだろうか。整理とは、捨てること。整頓とは、美しく並べること。余命1ヵ月では整頓をする必要はない。なぜなら、整頓なんてする必要がないくらいに徹底的に整理すればいいからだ。本当に必要なもの以外はジャンジャン捨てよう。捨てることを楽しめばいい。1時間後、人生が終わるとしたら死ぬ1時間前にやっていたことが、その人の使命であるこれは意識していてもしていなくてもそうなのだが、死ぬ1時間前にやっていたことはあなたの使命だ。あなたが泣き叫んだらそれがあなたの使命。あなたが怒り心頭に発したらそれがあなたの使命。あなたがウダウダしていたらそれがあなたの使命。あなたがクスクス笑っていたらそれがあなたの使命。あなたがニコニコしていたらそれがあなたの使命。ここで私は最期くらい無理に笑いましょうとあなたに強要したいのではない。ここだけの話、無理に笑っても意味がない。「笑うことで、幸せな感情はあとから生じるのだ」という自己啓発的な教訓も、余命1時間ではこの際どうでもいい。笑いたい人だけが笑えばいいし、怒りたい人は無理をしないで怒ればいいのだ。書籍情報表紙タイトル:君が思うより人生は短い著者:千田琢哉ページ数:ページ価格:1,485円(10%税込)発行日:2023年3月27日ISBN:978-4-86667-492-6書籍紹介ページ: amazon: 楽天: 目次プロローグ「あのとき、本当は好きだった……」と言わないために。Part.1 1年後、 人生が終わるとしたら。Part.2 1ヵ月後、人生が終わるとしたら。Part.3 1週間後、人生が終わるとしたら。Part.4 1日後、 人生が終わるとしたら。Part.5 1分後、 人生が終わるとしたら。Part.6 1秒後、 人生が終わるとしたら。著者プロフィール千田琢哉 (せんだ・たくや)愛知県生まれ。岐阜県各務原市育ち。文筆家。東北大学教育学部教育学科卒。日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。コンサルティング会社では多くの業種業界におけるプロジェクトリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって得た事実とそこで培った知恵を活かし、“タブーへの挑戦で、次代を創る”を自らのミッションとして執筆活動を行っている。著書は本書で176冊目。音声ダウンロードサービス「真夜中の雑談」、完全書き下ろしPDFダウンロードサービス「千田琢哉レポート」も好評を博している。【報道関係各位】『君が思うより人生は短い』リリース.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月24日オラファー・エリアソンやジェームズ・タレルと共に「世界の優れた9人のライトアーティスト(ARTDEX)」にも選出され、世界で注目されるアーティスト、千田泰広。彼の代表作「Analemma(アナレンマ)」が、コニカミノルタプラネタリアTOKYOの高さ9m、奥行10mの巨大な空間に設置されました。2022年4月15日(金)より、鑑賞エリアの無料開放を開始。毎週土曜日の夜には「特別プログラム」として、アーティストが最も意図した形での演出である暗闇のなかでの15分間の鑑賞を体験いただけます。★巨大なインスタレーションがプラネタリアTOKYOに登場編まれた糸と光の線の交差という驚くほど単純な仕組みでありながら、飛びかう無数の光を体感させるインスタレーション「Analemma(アナレンマ)」。“アナレンマ”は、一年間太陽を毎日同じ場所、同じ時刻に撮影したときに描かれる軌跡を意味します。糸と光の線の交差に、太陽光線とフィルムの交わりとの相似を見出し、このタイトルがつけられました。ときに速く、ときに緩やかに変化し空中に消えていく光は蛍のようでもあり、夜の海中から星を眺めているようでもあり、いつまでも見ていたくなる静かな魅力を持っています。魅せられているうちに感覚が変容し、私たちの根源へと降りていくような素晴らしい作品です。★プラネタリアTOKYOで見る「Analemma(アナレンマ)」プラネタリアTOKYOの「Analemma(アナレンマ)」では、二つのプログラムをご用意しております。通常営業時には、本作品を薄明のなかで見る「通常プログラム」を、毎週土曜日にはアーティストが最も意図した演出として、本作品の鑑賞エリアを暗闇にした15分間の「特別プログラム」をお楽しみいただけます。「通常プログラム」はチケットを購入せずにご入場いただけ、撮影も可能です。ぜひお気軽にお立ち寄りください。★千田泰広が本作品に込めた想い私たちのいる地球は100万を超える大小さまざまな天体と共に太陽(恒星)を周っています。その恒星が数千億個集まって銀河に、その銀河が2兆個程集まって宇宙の大規模構造を作っていると言われています。さらにその宇宙が数兆個あるという説もあります。この作品は銀河が形作る宇宙の大規模構造を、数兆×数兆分の1にしたモデルのようでもあり、脳の神経細胞のネットワークを100倍に拡大したもののようでもあります。空中に編んだ糸と、光の線が交差するだけの単純な仕組みですが、夜空に星座を描いた人々のように、様々な視点、スケールから眺めて頂けたらと思います。2022.2.15千田泰広 Yasuhiro Chida●プロフィール●《 千田泰広 》「空間の実体化」と「体性感覚の変容」をテーマに作品を制作。欧州を中心に、北南米、アジアなどにおいて、各国最大規模の芸術祭、展示に数多く参加。Artdex「世界の優れた9人のライトアーティスト」(2019)。世界最大のライトフェスティバルFete des Lumieres(リヨン、 2022)、ヘレンハウゼン王宮庭園KunstFestSpiele(ハノーファー、2020)、International Light Art Award観客賞(ウナ、2019)、Wonderspaces(2019-)全米ツアーほか。現在、長野県辰野町に空間美術館を建設中。www.chidayasuhiro.com(C)Frank Vinken Centre for International Light Art Unna●「Analemma(アナレンマ)」作品概要●★期間:2022年4月15日(金)~★鑑賞料金:無料 ※特別プログラムのみ、当日の鑑賞券もしくは星空パスポートが必要です。★特別プログラム:2022年4月30日(土)~ 毎週土曜日21:00~21:20開催※GW期間2022年5月1日(日)~5月5日(木)は追加開催※最新情報は下記WEBサイトでご確認ください。 ●コニカミノルタプラネタリアTOKYO 概要●■名称:コニカミノルタプラネタリアTOKYO■所在地:東京都千代田区有楽町2丁目5-1 有楽町マリオン 9階■営業日:定休日なし(作品入替期間は休館)■営業時間:10:30~22:00(最終受付は21:00)※土日祝のみ22:30まで営業。(最終受付は21:30)※詳細はWebサイト等でご確認ください。 【施設名称表記上のお願い】見出し・本文などで、施設名称が入りきらない場合、省略形をお使いください。●正式表記:コニカミノルタプラネタリアTOKYO●省略形:プラネタリアTOKYO 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月28日"城マスター"千田嘉博氏が毎月、日本全国の城から生配信を行い、ゲストを迎えて城トークを展開する「千田先生と行く!日本最強で不滅の城ライブ」が2月6日(日)からスタートする。本番組は城を愛する人たちに向けたもので、テレビ的な演出や、用語解説はなく、超ディープでマニアックな城トークが展開される。さらに本当の城好きがゲストに登場。千田氏とゲストのマニアックな掛け合いを楽しめる。またライブ配信中にはオンラインチャットの機能を使って、視聴者と出演者がやり取りすることも可能。視聴者からの質問に回答したり、チャット欄に城への熱い想いを書き込んで盛り上がることもできる。第1回目は、高知城を舞台に2月6日(日)13時から生配信され、東京大学史料編纂所教授の本郷和人氏をゲストに迎える。江戸時代から現存する天守や本丸御殿をはじめ、重要文化財・追手門の内部など普段は公開されていないエリアも探訪。高知城のユニークな仕組みや歴史上の人物と城の関係などを語りつくす。また、見逃し配信も実施。チケット購入者は期間中、何度でも視聴できる。第2回は3月27日(日)に備中松山城から俳優の村井美樹氏をゲストに迎えてライブ配信が予定されている。・千田嘉博先生からのコメント「テレビ番組の収録では、現場で必死に頑張って『うまく説明できた!』と思ってもオンエアを見ると、たくさんカットされて、アナウンサーさんの平たい言葉で解説されている、ということがたくさんある。今回の企画は、生配信なので切られる隙間なく、存分に話せるし、テレビでは難しい、視聴者の皆さんとの生のやり取りができる。ぜひ、お城好きの皆さんと、深くてマニアックな城トークを一緒に楽しみたい。私自身とても楽しみ。」「千田先生と行く!日本最強で不滅の城ライブ」ライブ配信:2月6日(日) 13時から見逃し配信期間:2月14日(月) 11時59分まで■チケット情報
2022年01月09日原田マハの小説『リボルバー』が舞台化。『リボルバー~誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?~』として、2021年7月10日(土)から8月1日(日)まで東京・パルコ劇場で、8月6日(金)から8月15日(日)まで大阪・東大阪市文化創造館で上演される。主演は、関ジャニ∞の安田章大が務める。原田マハの小説『リボルバー』が舞台化『リボルバー』は、「ひまわり」などの作品で親しまれる有名画家フィンセント・ファン・ゴッホの死をめぐる謎に、現代のオークショニストが迫るアートミステリー小説。同作品を舞台化した『リボルバー~誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?~』では、原作者である原田マハ自身が戯曲を手掛け、謎に満ちたゴッホとゴーギャンの愛憎入り混じる関係にフォーカスする。<あらすじ>パリの小規模なオークション会社に勤めるオークショニスト・高遠冴はゴッホとゴーギャンについての論文を準備中だった。そんな彼女のもとに古びた拳銃が持ち込まれた。出品者はゴッホの自殺に使われたものだという。その真実を探るために冴は、ゴッホとゴーギャンの謎に満ちた関係の調査を始める。そして、誰も知らない歴史上の真実を掘り当てる。それは、ゴッホの死にゴーギャンが関わっているという驚くべきものだった…。ゴッホ役に関ジャニ∞の安田章大『リボルバー~誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?~』で、ポスト印象派の画家としてフランスで活動したゴッホを演じるのは、関ジャニ∞としてはもちろん、俳優としても活躍する安田章大だ。池内博之や北乃きいも出演また、ゴッホのライバルであり一時期は共に創作活動をしていたゴーギャン役には、『アウトレイジ 最終章』『食べる女』などの池内博之を起用した。その他、ゴッホとゴーギャンの謎に迫るオークショニスト・冴役を北乃きいが務めるほか、大鶴佐助、相島一之、細田善彦、金子岳憲、東野絢香も参戦。若手からベテランまで実力派の俳優陣が、孤高のアーティスト・ゴッホの謎に満ちた生涯を描いた作品に挑む。演出に『世界の中心で、愛をさけぶ』『劇場』の行定勲演出は、『世界の中心で、愛をさけぶ』『劇場』など映画監督として数々の名作を生みだしてきた行定勲が担当。15年に演出を務めた「タンゴ・冬の終わりに」で第18回千田是也賞に輝くなど高い評価を受けている行定が、6年ぶりに舞台演出を手掛ける。詳細『リボルバー~誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?~』期間・会場:・2021年7月10日(土)~8月1日(日):パルコ劇場・2021年8月6日(金)~8月15日(日):東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール作:原田マハ演出:行定勲出演:安田章大、池内博之、大鶴佐助、北乃きい、細田善彦、金子岳憲、東野絢香、相島一之美術:堀尾幸男音楽:斎藤ネコ照明:佐藤啓音響:井上正弘衣裳:伊藤ハンス衣裳スーパーバイザー:阿部朱美ヘアメイク:鎌田直樹演出助手:長町多寿子舞台監督:本田和男■チケット<東京>発売日:2021年6月12日(土)チケット料金:12,000円(全席指定・税込)プレイガイド:チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス※チケットの申し込みは、一人1公演につき2枚まで※各プレイガイドでのチケット取扱いは先行販売、一般発売ともウェブのみとなる問い合わせ先:パルコステージTEL 03-3477-5858(時間短縮営業中)<大阪>発売日:2021年7月3日(土)チケット料金:S席12,000円A席11,000円(全席指定・税込)プレイガイド:チケットぴあ、ローソンチケット 、イープラス、CNプレイガイド問い合わせ先:キョードーインフォメーションTEL 0570-200-888(11:00~16:00/日祝休業)
2021年06月05日アイドルグループ・関ジャニ∞の安田章大が、パルコ・プロデュース『リボルバー~誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?~』の主演を務めることが14日、明らかになった。小説家・原田マハが5月26日に発売する自身の作品を自ら戯曲化した同作。フィンセント・ファン・ゴッホと彼にまつわる物語を、現代に生きるオークショニストの目線で描く。舞台版では、ゴッホが実際に活躍した19世紀当時を物語の舞台とし、謎に満ちたゴッホとゴーギャンの愛憎入り混じる関係にフォーカスしていく。演出を手掛けるのは、映画監督として数々の名作を生みだしてきた行定勲。15年に演出を手掛けた『タンゴ・冬の終わりに』で第18回千田是也賞を受賞するなど高い評価を受けており、6年ぶりの舞台演出を手掛ける。主演の安田は、オランダに生まれ、ポスト印象派の画家としてフランスで活動し、20世紀の美術に大きな影響をもたらしたフィンセント・ファン・ゴッホ役に挑む。共同アトリエ「黄色い家」でゴーギャンと切磋琢磨して創作活動に挑むも、生前は決して評価されずに37年の生涯を閉じたゴッホを演じていく。舞台としては2019年の『忘れてもらえないの歌』より約1年半ぶりの出演となる。東京公演はPARCO劇場にて2021年7月、大阪公演は東大阪市文化創造館 Dream House 大ホールにて2021年8月を予定している。○原田マハ コメントゴッホは自殺したと言われているが真相は定かではない。本作は、ゴッホが自殺に使ったとされる拳銃がパリのオークションに登場した事実に取材し、ゴッホがいかにして【ゴッホ】になったかを読み解く物語である。ゴッホ役の安田章大さんはまっすぐアートに向き合う等身大の【ゴッホ】を演じて下さるだろう。演出の行定勲監督は芸術家たちの心情をあぶり出すに違いない。この舞台で、誰も見たことがない【ゴッホ】が誕生するはずだ。○行定勲 コメントゴッホとゴーギャンという誰もが知っているスターであるふたりの愛憎関係とゴッホの死への境地。卓越した視点で美術史に深く切り込んできた小説家の原田マハさんが革新的な解釈でふたりを照射する。安田章大さんは、どことなく風貌がゴッホに似ているじゃないか。彼がゴッホと同化する姿を想像するだけで楽しみです。私にとって6年ぶりの舞台演出になりますが、これまでにない時空を超えたスケールに緊張するとともに胸が高鳴っています。○安田章大 コメント実在する人物を演じるのは初めてで、しかもゴッホというすごく著名な人。でも、現時点でこの世に生きている人は、誰も彼の実際の姿を知らないし、正解の人物像もない。本当の正解を知らないからこそ、人それぞれのゴッホ像があり、可能性が無限にあると感じています。なので、ご覧いただいた方皆さんに納得してもらえるように演じる自信がありますし、そういう覚悟を持ってステージに立ちます。PARCO劇場で上演された三谷幸喜さんの『12人の優しい日本人』が大好きで何度もDVDを見ていました。ついに、その場所に立てるなんて、不思議な感じです。関ジャニ∞のメンバーは、まだ誰も立っていない舞台なので、ほかのメンバーにもきちんと、バトンを繋げることができたらうれしいです。昨年はグループでの活動をメインに集中しようと自分の中で決めていたので、今作が1年半ぶりの舞台となります。ライブということをとても大切に感じている僕としては、この状況下で、ファンの方と直接会える環境を作れて幸せですし、観に来てくださる方々の心を動かす作品にしたいです。作品に触れることで、心の機微を感じることができ人生を動かすこともある、それがアートだと思っています。無名の画家だったゴッホは、死後その名を世界中に轟かせ、いまや作品は億を超える価値となっているので、この『リボルバー』の1公演も、お客様にとってそのくらいの価値と感じていただけるような舞台にしたいです。
2021年03月14日アイドルグループ・V6の坂本昌行が、舞台『Oslo(オスロ)』主演を務めることが14日、明らかになった。同作は2017年にトニー賞、オビー賞、ドラマ・デスク賞と、数々の演劇賞を総なめにしてアメリカ演劇界を席巻した話題作で、この度日本初演を迎える。1993年、世界中の注目が集まるなか、イスラエルとパレスチナの指導者たちは握手を交わした。両代表が初めて和平交渉に合意した「オスロ合意」が成立した歴史的な瞬間までに、何が行われていたのか、道程に大きく寄与した1人の男と、彼の熱意に突き動かされた人々の5カ月を描いた人間ドラマとなる。主演の坂本はノルウェーの社会学者テリエ・ラーシェンを演じる。仕事上イスラエルやPLO(パレスチナ解放機構)に知り合いが多く、風土や人々を魅力的に感じていた彼は、2人の少年がにらみ合って武器を手にしている光景を見かけ、「中東に和平を。少年同士がこんなことをしないで済むところへ」と決意を固める。テリエ・ラーシェンの妻で外交官のモナ・ユール役に元宝塚トップスターの安蘭けい、イスラエル側の新代表で外務省事務局長のウリ・サヴィール役に福士誠治、モナの上司であるノルウェー外務副大臣のヤン・エゲラン役にA.B.C-Zの河合郁人が決定した。演出は、第22回読売演劇大賞最優秀演出家賞、第56回毎日芸術賞・千田是也賞を受賞するなど手腕が高く評価されている気鋭の演出家、上村聡史が手掛ける。東京公演は新国立劇場 中劇場の2021年2月6日~23日、宮城公演は東京エレクトロンホール宮城にて2月27日・28日、兵庫公演は兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて3月3日~3月7日、福岡公演は久留米シティプラザザ・グランドホールは3月13日・14日、愛知公演は日本特殊陶業市民会館ビレッジホールにて3月20日・21日。○演出:上村聡史 コメント今から約30年前の中東といえば、緑の閃光蠢く湾岸戦争の空爆映像が強烈だったことを記憶しています。その強烈なイメージに隠れてしまったのか、現代史的にも奇跡的な出来事であった93年の「オスロ合意」の記憶は、おぼろげです。この歴史を題材にした本作は、人間性の豊かさや対話の奥行といった硬軟併せ持つ色彩で綴られます。決して大国とは言えないノルウェーの中立の立場で、信念を貫く社会学者テリエ・ラーシェンを演じる坂本昌行さんの力強い眼差しとおおらかなリーダーシップ、その妻で国際社会に切り込んでいくモナ・ユールを演じる安蘭けいさんの勇姿ある佇まい、合意という困難な壁に挑む登場人物たちを、14名の頼もしいキャストの魅力を活かして、今に再生したいと思います。この座組みなら、こんな時代だからこそ、絶望に差し込む光を身近なものとして、忘却されてはならない真実として、お見せすることができるでしょう。○坂本昌行 コメントちょうど僕がニューヨークに行っていたときに上演されていたのがこの『Oslo(オスロ)』で、とても話題になっていたのを覚えています。題材になっているオスロ合意に関してはニュースでしか知らなかったので、色々と調べていくうちに、様々な背景がある作品にお声がけいただいたんだなと改めて認識しました。当時の新聞記事に「忍耐と信頼」とありました。僕らも良く使う言葉だけれど、実際に経験された方から出る、重みを感じます。人が動くことで国をも動かす大きな話ですが、その人物の根底にある、軸にあるものを表現できたらと思います。河合くんとは、作品で共演するのは今回が初めてです。同じステージに立ったら、当たり前のことですが、先輩後輩は関係なく、一役者として向き合いたいので、自由にやって欲しいですね。舞台上で生きる、生でストーリーが展開していくというのは、唯一無二の機会だと思います。その喜びを感じながら、この作品のストーリーをお客さんにお届けできたらと思います。○安蘭けい コメントこのような作品に呼んでいただき大変嬉しく思っています。この作品の世界観を表現できるよう、よりわかりやすく伝えられるよう、世界の情勢も学びながら、稽古場で話し合いを重ねて作っていきたいです。遠く離れた国に起こった実話で、なかなか馴染みのない話かもしれませんが、坂本昌行さん演じるテリエと私の演じるモナという夫婦の、ふたりで世界を変えようと一歩踏み出した“信念”の物語でもあります。国や世界という大きな話ではなくとも、自分ではなく人のために、という想いはきっと皆さん持っていらっしゃると思います。ぜひ劇場で、同じ時間を共有しながら、彼らの熱い想いを一緒に感じてください。○福士誠治 コメント歴史的にこういうことがあったと演劇を通して知っていただけることや、立場の違う人たちが色々な感情をむき出しにしながら良き答えを導き出そうと繰り広げる討論、会話劇はとても魅力的で、刺激的な舞台になると思います。難しく考えずに、劇場に足を運んでいただけると嬉しいです。キャストの皆さんとの関係性、人間性の化学反応も楽しんでいきたいです。舞台が出来なかった期間を経て、演劇をライブでお客様に届けるという行為が、とても贅沢な時間だと改めて知りました。来ていただくからには、非現実の世界を味わって楽しんでいただきたいと思います。僕もあまりプレッシャーに感じず、キャスト・スタッフとともに楽しんで、挑んでいきたいです。○河合郁人 コメント台本を読み進めていく中で、セリフの量はもちろん、長セリフが数多ある事に驚きました。しかも二役。二役とも交渉を行っていくという責任感のある役ですが、実際の生活では経験したことが少なく、使う事の少ない言葉も出てきますが、僕の役どころ、キャラクターを考えると、明るく出来るのかな、と想像しています。あまり硬くなりすぎずに、決めるところは決める、というのを出せたらいいなと思います。また、坂本さんという舞台界において一流の先輩とご一緒できるのも心強いです。これまでミュージカルや舞台で沢山経験されたお話を聞かせて頂き、近くで勉強したいと思います。今年に関してですが、生で演じる舞台でお客様がいらっしゃると嬉しい、楽しいというよりも、観劇しに来て下さると"安心する"と今年の舞台では感じられました。観に来られる方にも、安心して楽しんで頂ける様に努められればと思います。
2020年11月14日昨年、新国立劇場に史上最年少の芸術監督が誕生した。当時、小川絵梨子さんは39歳。日本での本格的演出家デビューから10年足らずでの抜擢は衝撃的だった。“斬新な舞台ばかりでなく、ベーシックも必要なんです”「小さい時から演劇はよく観ていて、学生時代は演劇部でした。最初は俳優になりたかったんですが、高校3年生の時に演出をやったら楽しくて。私個人の表現より、いろんなセクションからのアイデアを吸い上げて舵取りするほうが性に合っていたんだと思います」そして20歳の時に旅行でNYを訪れたのをきっかけに、向こうで演劇を学びたいと留学を決意する。「その時はまだ、演劇を仕事にしようという強い意思ではなかったけれど、演劇をアカデミックに学びたかったんです。演劇の演出を専門に学べる学校が日本にはあまりないのと、全く知らない世界を体験してみたいという思いもあって、思い切って海外に出ました」NYでの日々は新鮮で楽しかったけれど、将来を考えると展望が見えずに落ち込んだ、とも。「日本で演出家になる方法がわからなかったし、アメリカで演出をやるには言語能力も、何より文化の理解度が足りない。私は、古典を斬新な解釈で再構築するより、戯曲を読み込んで地道に積み上げていくのが好きだしそれしかできないんです。でもそれには、根底にある文化の理解度が必要。例えば阿部定事件とか、ドラえもんとか縁側とか…日本人のなかに共通する原風景や想起される匂いがありますよね。それが向こうではウォーターゲート事件とかなわけです。頭では理解できても、一番重要な匂いや感覚までは理解できないので」転機は突然訪れる。知人に頼まれて携わった俳優養成所の公演を通して知り合った演劇プロデューサーに、ある公演の演出を依頼される。それが’10年の舞台『今は亡きヘンリー・モス』だ。これが大きな評判を呼び、一躍時の人となった。「私はただ台本をやっただけなんですけどね」と言う。しかし、それまで老舗劇団か小劇場出身の演出家が主流だったなか、小川さんは海外で演劇を体系的に学び、そのメソッドに基づいて演出する。センスや個性で創る舞台とは違いオーソドックスだが、それゆえ戯曲自体の面白さが際立つ。「斬新な解釈とか強烈な個性とか、憧れるし大好きだけれど、自分にはできない。ただ、斬新なものばかりでなくシンプルでベーシックな作品があってもいいし、舞台作品の多様性という意味でもむしろ必要だとも思います。その分野ならば、突出した個性や才能のない自分でも学んだことから立ち上げていくことができるのかなって」何より大事にしているのは物語。「ビジュアルにあまりこだわりがない…というかわからず、立ち上げた物語にそぐうものであればいいと思っているだけなので」小川さんの現場では、俳優もスタッフもすべてが対等。全員がプロフェッショナルとして参加し、演出家の役割は全セクションと関わりながら舵取りをすることだ。「いま芸術監督として一番のモチベーションは、次の世代のためによりやりやすい演劇環境を整えること。これまでの現代演劇は、どうしても革新的だったり作家性の強い作品が注目されてきたけれど、そんな特別な才能に恵まれていなくても演劇を創る方法は色々ある。先人たちが何世代もかけてその方法を模索して、積み上げてきた歴史もある。私もただその流れの中で次世代の方々に何か一つでも渡していけたらと思っています」おがわ・えりこ新国立劇場演劇部門芸術監督/演出家、翻訳家1978年生まれ、東京都出身。日本の大学卒業後に渡米。2004年にNYアクターズ・スタジオ大学院演出学科を修了。’10年に初めて翻訳・演出を手掛けた舞台が話題となり数々の舞台を演出。’12年に読売演劇大賞杉村春子賞を、翌年には紀伊國屋演劇賞と千田是也賞を受賞。’18年に新国立劇場芸術監督に就任。※『anan』2020年1月15日号より。写真・土佐麻理子取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年01月09日作・佃典彦、演出・松本祐子のタッグによる、文学座10月公演『一銭陶貨』が10月18日(金)から東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで上演される。日本中が金属不足にあえいでいた第2次世界大戦末期、窮余の策として「せともの」で作られた「一銭陶貨」。あらゆる職人技を結集させて生まれた「陶貨」だったが、お上にさんざん振り回されるうちに終戦を迎え、結局、世に出ることはなかった。そこに透けて見えるのは、日本が誇る技術の高みと、それにまつわる人々の揺れる思い。それは時に気高く、時に滑稽で愛おしい。生活の中のユーモアを細やかにすくい上げることに定評のある佃典彦が、この題材をひとつのストーリーへと織りあげた。時は昭和18年。瀬戸の町に長く暮らす陶芸家の家系にある加藤家の物語。長男の和雄は陶芸の才能豊かで超エリート。母の愛を一身に受けてきたが、ある日、赤紙が届く。次男の昭二は足が不自由で徴兵不合格の身。陶芸の才能にも乏しく、母に疎ましがられて育った。そんな加藤家に、京都・有田・瀬戸で、金属貨幣に替えて陶器貨幣を製造するという話がもたらされた。昭二は、今までの鬱積のすべてを陶貨作りにぶつけようと心に決める……。演出を手がけるのは劇団内外で高い評価を受ける松本祐子。佃とのコンビは2007年の『ぬけがら』以来で、同作で佃は岸田國士戯曲賞を、松本は千田是也賞を受賞している。技術や才能、嫉妬や欲望。「ものづくり」の周辺で人間を葛藤させるあれこれを、ふたりの「芝居づくり」師がどう描くか。文:小川志津子
2019年10月15日文学座が上演する『スリーウインターズ』は、クロアチア・ザグレブ出身の女性作家、テーナ・シュティヴィチッチが描く、ある家族の4世代にわたる物語。第二次世界大戦直後から、グローバリズムの波に飲み込まれてゆく現代まで、クロアチアの3つの時代を背景に、生き方を模索する女性たちの姿が綴られる。上演会場は、約70年にわたって数々の意欲的な舞台を生み出してきた文学座アトリエ。本日9月3日、ベテランから若手までそろう座組みによって、いよいよ初日の幕を開ける。第二次世界大戦後の1945年、ザグレブ。ローズは、かつてナチスの協力者だったブルジョワジーの家を手に入れる。この家は、ローズの母親がメイドとして働き、ある事情から追い出された家でもあった。時は移り、ユーゴスラビア分断が決定した1990年、さらにクロアチアがEUに加盟をした2011年と、ローズを取り巻く状況は大きく変化してゆく。人々は、そして女たちは、この3つの冬をどう受け止め、生きたのか。2014年にロンドン・ナショナルシアターで初演、2016年にはクロアチア国立劇場でも上演された本作。日本初演となる今回の演出を手がけるのは、文学座の演出家・松本祐子だ。文学座アトリエの会では、『ペンテコスト』『ホームバディ/カブール』など異文化間の対立を描いた問題作を発表してきた松本。外部公演でも、新たな視点による『ピーターパン』の演出で、第47回毎日芸術賞千田是也賞を受賞するなど、戯曲の魅力を引き出す手腕に定評がある。アトリエ公演という密な空間で、どんな物語を紡ぎだしてくれるのか期待はふくらむ。そしてこのたび、シュティヴィチッチの来日が急きょ決定。9月4日13:30の回の終演後に、シュティヴィチッチと松本のアフタートークが開催される(別日のチケットでも参加可能)。女性にとっての“自分らしさ”や幸せのありようが大きく変化するなか、著作が10カ国語で翻訳され、ますます注目が高まるシュティヴィチッチの戯曲。日本の観客にとっても、多くの示唆を与えられる舞台となるに違いない。文:佐藤さくら
2019年09月03日Hey! Say! JUMPの中島裕翔が、舞台『WILD(ワイルド)』に主演することが2日、明らかになった。同作は2016年にイギリス・ロンドンで上演された英国気鋭の劇作家マイク・バートレットによる社会派戯曲の日本初演。主人公アンドリューが、モスクワのホテルの一室に身を潜めていると、見知らぬ男と女が訪ねてくる。1人目の訪問者の女は自らを「ミス・プリズム」と名乗り、アンドリューのガールフレンドのこと、両親のこと、すべての情報を握っている。そして2人目に訪ねて来た「男」は、その「女」のことは一切知らないという。次第に、アンドリューはこの世界のすべてが不確かであることに気がついていく。中島は同作が舞台初主演、出演者3人の初ストレートプレイに挑戦となる。近年は、ドラマや映画など映像作品に多く出演し、存在感と演技力で若手実力派俳優として注目を集めている中島だが、舞台は2012年から13年にかけて上演された『JOHNNYS’ World』以来約6年ぶりに。物語は、2013年にアメリカ合衆国政府の個人情報収集の手口を内部告発しロシアに亡命した、アメリカ国家安全保障局(NSA)の元局員エドワード・スノーデンの事件に着想を得て書かれた。象徴する現代世界がさらされている倫理的・社会的脅威、テクノロジーがプライバシーの概念を侵食する社会に対して、バートレットは軽妙さの中で鋭い警鐘を鳴らしている。ロンドンでの上演時には、「挑戦的で、ほかに類を見ないほど演劇的である」(THE GUARDIANS)、「今年一番のセンセーショナルなどんでん返し!」(THE TELEGRAPH)、「息を飲む……かなり文字通り”型破り“な作品”」(THE FINANCIAL TIMES)、「まるでマイク・バートレットの仕掛けたワイルドなジェットコースターに乗っているようだ!」(THE TIMES)など、各紙で劇評が掲載され、高い評価を得た。演出は、アメリカ・アクターズスタジオ大学院の演出学科を日本人で初めて卒業したという経歴を持ち、2018年より新国立劇場の新芸術監督に最年少で就任した小川絵梨子が務める。2010年に日本で本格的な活動をスタートし、“リアルで緻密”と評される演出で、2013年には紀伊國屋演劇賞・個人賞、千田是也賞、読売演劇大賞優秀演出家賞と数多くの賞を受賞し、翻訳劇を中心に活躍。本作で東京グローブ座に初登場となる。中島の共演には、舞台・ドラマ・映画でコメディからシリアスまで幅広い作品に出演し、存在感を発揮している太田緑ロランスと、舞台を中心に活躍し、演出を手掛ける小川絵梨子作品にも多数出演し信頼も厚い斉藤直樹と実力派が顔を揃える。○中島裕翔 コメント舞台の経験はありますが、ストレートプレイはほぼ初めてです。普段、コンサートで向き合っているお客さんとの距離よりもずっと近くて、変な言い方をすれば誤魔化しようがなく自分を見透かされそうで、今から緊張します。ただ、これは自分にとって大変チャレンジングな経験になるので、しっかりと自分の役と向き合って、見て頂く皆さんに現代社会への警鐘を鳴らせたらなと思っています。今回演出をして下さる小川さんと先日、お会いしました。物腰柔らかく、凛とした方という印象を受けました。その際に、「じっくりゆっくりと作っていきましょう」とお言葉をかけて頂き、ふっと、安心できる空気感を作って下さいました。どんな演出や仕掛けが待っているのか、僕もワクワクします。
2019年03月02日2012年にブロードウェイで上演、トニー賞5部門にノミネートされ高評を得た『アザー・デザート・シティーズ』。翻訳は2014年公開の映画『紙の月』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した早船歌江子が舞台脚本の翻訳に初挑戦する。また、演出は2010年の『おそるべき親たち』で第13回千田是也賞を受賞した熊林弘高。さらに出演者も寺島しのぶ、佐藤オリエ、麻実れいなど豪華実力派ぞろい。最強の布陣で贈る、演劇ファン必見の舞台だ。「OTHER DESERT CITIES(アザー・デザート・シティーズ)」チケット情報物語は、2004年のカリフォルニア。クリスマス休暇で集まった家族のもとに、作家の娘が回想録を出版すると爆弾発言。ずっと昔に封印し、互いに語らずに来た過去を暴露した本に、政治家の父と作家の母は、娘と激しく対立する…。寺島は本を読み「これ、私!」と出演を即決、娘・ブルックを演じることに。今回、やっと機会を得た熊林の演出に「出会うべくして出会った作品」と、気合十分。これまでめったになかった来阪会見に自ら臨み、その想いを語った。「ブルックは、厳格な家庭で生まれて母親と同業の作家。家族ってうっとうしい存在かもしれないけど、自分も大人になって無意識のうちに親に似てくるとか、母と娘の関係がリアルで、私とかなりリンクしていると感じました。アメリカの話ですが、核となるのが家族の物語。人生を歩む中で自分を探す、どこにでも何か共通点が見つかるような家族の話だと思います」。緻密さに定評のある熊林演出。稽古場にはその日稽古をするシーンの役者以外は入れないと言う。「稽古場では色々なことを考えるので、邪魔が入らないのは非常に心地いいですね。そういう繊細さを持った演出家で、役者としてはすごくありがたいし、楽しいです」。また今回、舞台上にはセットがほとんどない。「何もない状態の舞台で演技させていただくのは久しぶりです。役者の肉体表現に頼るしかなくて過酷ですが、挑戦になるので」。そんな無の空間で「演劇界のレジェンドみたいな人たちと」作り上げていく、濃密な家族の物語。「とてもコンテンポラリーなスタイルで、おしゃれな演劇になっていると思います。新しいものをちょっと観てみようかなという感覚で、足を運んでいただければ」。舞台や映画で多数の受賞を誇る寺島。出演作品を選ぶ基準は?「台本を読んで、これっていう直観…。2、3回読む作品には多分出てないです。あと、観終って、これは寺島さんしかできなかったよね、と言ってもらえる作品に出たいなと。時間が限られているので、より研ぎ澄まして、これは逃したくないという作品をこれからもやっていきたいですね」。公演は、7月6日(木)から26日(水)まで東京芸術劇場 シアターウエスト、7月29日(土)から31日(月)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演。チケットは発売中。取材・文:高橋晴代
2017年06月28日