直木賞受賞作家、北村薫原作の小説を舞台化した『スキップ』が、13年の時を経て、今春、サンシャイン劇場での上演が決定した。高校2年の主人公、一ノ瀬真理子がある日、うたた寝から目を覚ますと25年後の夫と娘がいる高校教師になっていたという設定で、大人になった真理子役を霧矢大夢が演じることは既に発表されていたが、今回、17歳の真理子役に、元乃木坂46の深川麻衣が決定したと発表された。なお、深川は舞台初主演で霧矢とのダブル主演となる。舞台『スキップ』チケット情報その他のキャストは、真理子の娘・美也子役をキャラメルボックスの木村玲衣、密かに真理子に思いを寄せる新田役を碓井将大のほか、柿喰う客の深谷由梨香、長濱慎、範宙遊泳の熊川ふみ、キャラメルボックスの原田樹里らの出演が決定している。全キャスト発表に伴い、メインヴィジュアルの公開と原作の北村薫、主演の霧矢大夢、深川麻衣よりコメントが寄せられた。■北村薫(原作者)コメント前回の公演は新聞の劇評でも絶賛されました。しかし、世評以上に、観客の方々が舞台にぐいぐいと引き込まれ心をふるわせていたことが記憶にあざやかです。もう一度観たいと願っていました。夢がかなって本当にうれしいです。■霧矢大夢コメントこの作品は、ある日、高校生だった真理子が、目覚めると突然大人になっている。しかも高校教師という立場になっている、というストーリーです。気が付くと夫がいて、娘もいる。見た目は大人なんだけど、中身は17歳。その現実を自分なりに受け入れて、健気に、ピュアに、その状況に立ち向かっていく。そんな一生懸命な真理子を表現したいなと思っています。演出の成井豊さんとも初めてですし、キャラメルボックスのエネルギッシュなお芝居に刺激を受けて、自分なりの真理子像を作っていきたいと思います。■深川麻衣コメント今回の舞台『スキップ』では、主人公の一ノ瀬真理子役を、霧矢大夢さんと一人二役ではなく、二人一役で演じさせて頂くということで、どんな風になるのかとても楽しみにしています。稽古はこれからですが、脚本を読ませて頂いて、面白くなること間違いないと確信しています。大きな役で、個人的にはもの凄く緊張しているのですが、みなさんと力を合わせて、毎日の稽古を励んでいきたいと思います。ぜひぜひ観に来てください。■NAPPOS PRODUCE『スキップ』原作:北村薫『スキップ』(新潮文庫刊)脚本・演出:成井豊(キャラメルボックス)2017年4月26日(水)~5月5日(金・祝)サンシャイン劇場(東京・池袋)出演:霧矢大夢深川麻衣岡田達也粟根まこと木村玲衣碓井将大深谷由梨香長濱慎熊川ふみ原田樹里関根翔太石森美咲大滝真実山崎雄也元木諒チケット一般発売:2月25日(土)
2017年01月23日2004年、キャラメルボックスの成井豊により、舞台化された北村薫原作の『スキップ』が13年の時を経て、来春、サンシャイン劇場で上演される。物語の主人公・一ノ瀬真理子は高校2年の17歳。ある日、うたた寝から目を覚ますと25年後、夫と娘がいる高校教師になっていた……。直木賞受賞作家、北村薫の名作を舞台化した本作では、大人になった真理子と高校生の真理子がダブル主演となり、ひとりの人物を二人の女優が演じる趣向もみどころのひとつ。その「大人の真理子役」を霧矢大夢が演じる。公演は4月27日(水)から東京・サンシャイン劇場にて上演。高校生の真理子役ほか、詳細は公式サイト等で順次発表予定。■NAPPOS PRODUCE『スキップ』2017年4月27日(水)~5月5日(金・祝)サンシャイン劇場(東京都)原作:北村薫『スキップ』(新潮文庫刊)脚本・演出:成井豊(キャラメルボックス)出演:霧矢大夢、ほか
2016年12月28日キャラメルボックス 2016クリスマスツアー『ゴールデンスランバー』の東京公演が開幕した。【チケット情報はこちら】小説作品の舞台化を数多く手がけている同劇団が、伊坂幸太郎作品に初めて挑んだ今回の公演。舞台は杜の都・仙台。首相暗殺の濡れ衣をある日突然着せられてしまった宅配便ドライバー・青柳雅春(畑中智行)が、巨大な権力と陰謀から逃げ続ける姿を描く。原作が人気作品かつかなりの長編であり、2010年には映画化もされ、そちらのイメージも強い、というハードルがあった今回の舞台化。だからこそ、今作は「演劇ならではの強み」を利用することで、物語の面白さをより凝縮することに成功している。主人公が唐突に犯人に仕立て上げられるところからスタートするこの作品、青柳は縦横無尽に仙台の街を逃げ続ける。それを表現するため、舞台上にあるのは非常にシンプルなセットのみ。あえて具体的な舞台美術を最小限にすることで、仙台の街並み、マンションの部屋、公園、下水管など様々なシーンが、次から次へと観客の目には舞台上に〝見えて〟くる。初日開幕前に行われた囲み会見で、作・演出を手がける成井豊は「稽古は近年でも1、2を争う大変さだった」と語ったが、頼るのは役者の肉体と音響・照明などの演出だけという潔さで、観客は物語の疾走感を損なうことなく楽しめる、という結果に。物語のリアリティを、目の前の俳優から体感できるというのも演劇ならでは。主演の畑中智行はまさに2時間全力疾走!走り続ける彼の姿が、唐突に彼に降り掛かった不条理と緊張感を観客に知らしめる。また、青柳を助けることになる連続殺人事件犯・キルオを演じたのはキャラメルボックスには2作目の出演となるゲストの一色洋平。彼のトリッキーなアクションシーンは要注目だ。青柳の友人である森田が原作よりもフィーチャーされ、物語の「語り」として存在するのも今作ならではの大きなポイント。演じるのはゲストの山崎彬ということもあり、舞台上には居つつも物語を俯瞰して見ているというポジションにいい意味での〝異質さ〟がうまくはまっている。そして、キャラメルボックスの俳優陣達が主要キャストだけでなく、群衆など非常に多くの登場人物を演じていくのも「劇団作品」ならでは。普段は主役級を演じている俳優陣がきっちりと脇を固めることで、作品の安定感を増している。その盤石のフォーメーションが、逃げ続ける青柳を助けていくさまざまな人物たちに重なる。物語はサスペンスだが、観終わったあとには、キーとなる言葉「人間の最大の武器は、習慣と信頼だ」がしみじみと胸に迫ってくるはず。キャラメルボックスらしい〝クリスマスプレゼント〟と言えそうだ。東京公演は12月25日(日)までサンシャイン劇場で上演される。
2016年12月12日キャラメルボックス 2016クリスマスツアー『ゴールデンスランバー』が11月30日、新神戸オリエンタル劇場で開幕した。山本周五郎賞、本屋大賞をダブル受賞した伊坂幸太郎の代表作を初舞台化。劇団公演としても初の伊坂作品は、ハイスピードな逃走劇を芝居の力で見せつける力作となった。キャラメルボックス『ゴールデンスランバー』チケット情報物語の舞台は仙台。総理大臣の凱旋パレード中に、ラジコンヘリが首相を直撃して爆発。日本を揺るがす大事件の犯人に仕立て上げられた青柳雅春は、巨大な陰謀の渦のなか様々な人々の手を借りて逃走を続ける。警官、かつての恋人や友人、花火工場の社長、青柳が救ったアイドルなど。多くの登場人物が青柳に絡みながら、スリルに満ちた物語を導いてゆく。原作を読んで舞台化を熱望したという脚本・演出の成井豊は、怒濤の物語を劇団史上最多の41場で展開。数段の段差や、4つの可動式セットなどシンプルな装置で、車の中やエレベーターと次々に変化する場面を見せる。役者たちの演技力があってこその試みで、31周年の最後に新たな挑戦に打って出た。また原作のエッセンスを凝縮し、肝となるシーンや大切な台詞を丁寧に見せてゆくので原作ファンも納得の仕上がりだろう。生真面目で一見お人よしの宅配ドライバー・青柳雅春を演じたのは畑中智行。急に追われる立場となった彼は走る走る! 出会う人を一端は疑わねばならない運命のいたずらにも、純粋なひたむきさで立ち向かっていく。このあたりはさすがキャラメルボックス。現代の負をも映し出す題材なのに、清々しい感動を与えてくれる。また青柳の葛藤などを、大学時代の友人・森田森吾がストーリーテラーも兼ねて代弁する劇構造が面白い。森田を演じた山崎彬の自然な存在感が光る。青柳に絡むもうひとりの重要人物、連続殺人犯のキルオを演じた一色洋平は、同劇団の『嵐になるまで待って』にゲスト出演中、こっそり公募オーディションに申し込みキルオ役を勝ち取ったユニークないきさつが。やはり登場した瞬間から見事な身体能力と熱量で圧倒する。青柳の大学時代の恋人・樋口晴子(渡邊安理)と青柳との関係性は、酸いも甘いも噛み分けた年代にも心に刺さるのではないだろうか。冷たい空気感で場面を支配した警察庁の課長補佐・佐々木一太郎役の岡田達也、明晰なアナウンサーと青柳の母親を演じ分けた坂口理恵など、ベテラン勢の好演も忘れ難い。疾走感=音楽の多用に傾きがちなところを、ここぞというときだけベストな音楽を聴かせて緩急のある芝居を見せる。それが自ずと“人間同士の繋がり”“信頼”というテーマを浮かび上がらせ、観客の心を揺さぶる。青柳と共に観客も必死で走り抜けるような濃密な2時間。新たな一級エンターテインメントが誕生した。神戸公演は12月4日(日)まで、東京公演は12月10日(土)から25日(日)までサンシャイン劇場にて。チケット発売中。取材・文:小野寺亜紀
2016年12月01日今年結成31年目を迎え、これまでも小説作品の舞台化を数多く手がけているキャラメルボックスが、初の伊坂幸太郎作品に挑むこととなった。『ゴールデンスランバー』は2010年には映画化もされた人気作。脚本・演出を手がける成井豊は「初めて読んだときから舞台化したいと思っていた」という。キャラメルボックス『ゴールデンスランバー』チケット情報「小説を読んで『面白い!』と思うと、『舞台でやりたい!』と反射的に思ってしまうんですけど、この小説もそう。魅力はやはりストーリーの面白さですよね。伊坂さんの作品はそれまでもずっと読んでいましたが、それを上回る強烈なストーリーだった」(成井)首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の逃亡劇を描いたこの作品。主演・青柳役を演じるのは劇団員・畑中智行だ。「もともと伊坂作品のファンだったし『自分の劇団で舞台化できる』ということが単純にすごく嬉しいです」(畑中)原作はかなりのボリュームがある長編小説だが、実は描かれているのは約2日間の物語。成井がこの物語の「スピード感」を大切にするために今回考えているのは、あえての“原点回帰”だという。「ストーリー上、場面転換が非常に多くなってしまうんですよ。これは全部セット転換で見せると非常にわずらわしい。なので今回は“役者の身ひとつ”で場面転換を見せるような部分を多くします」(成井)つまり、舞台化するにあたり選んだのは“演劇ならではの手法”ということ。「昨日本読みを初めてやってみたら、どっと疲れました(笑)。でも、やりがいを感じるんですよ。もともと舞台役者ってどこか『ごっこ遊び』の延長感がある気がして、楽しみながら作れるんじゃないかと。劇団の若手にもいい刺激になるんじゃないかな」(畑中)また、オーディションで募集されたキルオ役には前回公演『嵐になるまで待って』にも出演した一色洋平が選ばれる、という番狂わせ?も。「キャスト聞いてアゴはずれそうになりました(笑)」(畑中)「書類が来た段階で『なんで応募するの!?』と(笑)。一応オーディションだけ出てもらって落とそうと思ってたんですけど、一番彼が合っていたんですよ。仕方ない」(成井)成井曰く「出演者17人の、2時間における総消費カロリー数は劇団史上最大」という今作。「この作品が描きたいのは、最終的には人とひとの結びつきの大切さ。ラストシーンまで見ていただければ、これをクリスマスにやる意義はわかっていただけるかと」(成井)「役者の肉体表現で想像力をフル回転させ、お客様と一緒に空間を作る。それができる作品になると思います」(畑中)物語の面白さだけでなく、“演劇の底力”も堪能できる作品になる予感。キャラメルボックスからのひと足早いクリスマスプレゼントとなりそうだ。11月30日(水)から12月4日(日)まで兵庫・新神戸オリエンタル劇場、12月10日(土)から25日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演。取材・文:川口有紀
2016年11月08日フリーアナウンサーの長谷川豊が17日、自身のブログを更新し、家族への嫌がらせ騒動で妻の強さを実感したことを伝えた。長谷川氏はこの日、妻や子供の名前宛に、卑猥な写真や性的な玩具が送られて来ていることを明かし、警察に被害届を提出したことを報告。「自分はなんでも受け止められますが、家族に対しこの様な行動をとる人間を、僕は許さない。そこまで人間は出来ていません。絶対に許せない。何が何でも見つけて、法の下に裁きを受けて頂きます」と怒りをあらわにしていた。その後、「こういうのには、嫁さんの方が強い」というタイトルで再び更新し、「皆さん、ご心配、ありがとうございます。うちは大丈夫です」と心配の声に感謝。「何より、嫁さんが大したモノなのです。嫌がらせが家にまで来て、僕もとても心配しました。ですが、嫁さんは一言。『まぁ、こういうのも笑い話になる日が来るよ』」と妻の発言を明かし、「大したモンです。有難や、有難や…」と感謝の思いをつづった。長谷川アナは、9月19日付のブログで「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」などとつづり、それに対し批判が集中。すべてのレギュラー番組を降板していた。
2016年10月18日フリーアナウンサーの長谷川豊が17日、自身のブログを更新し、警察に被害届を提出したことを明かした。長谷川アナは「とても残念な話なのですが、先ほど、管轄の警察署に行って来ました。被害届けを出す為です」と報告し、「先週より、妻の名前や息子の名前宛に、卑猥な写真や性的な玩具が送られて来ています」とその理由を告白。「着払いでくる荷物は証拠に写真を撮って引き取って頂いていますが、封書はポストにそのまま入ってしまっていました」と状況を伝えた。そして、「自分はなんでも受け止められますが、家族に対しこの様な行動をとる人間を、僕は許さない。そこまで人間は出来ていません。絶対に許せない。何が何でも見つけて、法の下に裁きを受けて頂きます」と怒りをあらわにし、「こんな残念な話をしなければいけない事自体が悲しくて堪りません」とつづった。長谷川アナは、9月19日付のブログで「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」などとつづり、それに対し批判が集中。すべてのレギュラー番組を降板していた。
2016年10月17日フリーアナウンサーの長谷川豊が6日、自身のブログを更新し、同ブログでの発言が発端となったレギュラー番組降板の経緯を明かした。長谷川は、9月19日付のブログに「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」というタイトルで記事を掲載し、その後タイトルなどを修正したが、多くの批判が集中。これを受け、テレビ大阪『ニュースリアルFRIDAY』、読売テレビ『上沼・高田のクギズケ!』の降板が決まり、5日にはTOKYO MX『バラいろダンディ』の降板も発表され、すべてのレギュラー番組を失った。6日のブログで、長谷川は今回の降板の要因について、「ネットに張り付いている」「わずか数人」による「テレビ上に出ている人間を引きづり下ろす」(原文ママ)までのゲームと表現。『ニュースリアルFRIDAY』の場合は、唯一のスポンサーに大量の抗議が来たことによって、そのスポンサーがテレビ大阪に抗議を入れ、降板につながったとの見解を示した。このテレビ大阪の決定を受け、「現場は懸命に守ろうとしてくれました」ものの、「読売テレビさんもそれに続くしかありませんでした」と説明。こちらは電話での降板通知となったが、「そもそも僕は人気番組の一人のコメンテーターでしかなく、司会者でもありません。会社のリスク管理としては当然の対応でしょう」と受け入れた。そして昨日のMXは、本番3時間前の夕方18時ごろに降板通知。現場スタッフや編成まで、番組での謝罪やブログでの謝罪文面など「一丸となって、知恵を絞ってくれました」というが、「ネットを詳しくは知らない」「80歳を超えた会長や経営トップ陣が動揺しました」という状況になったとした。ちなみに、4日付のブログでの謝罪文は「MXの皆さんが必死に考えてくださった文章です」と明かし、「違和感ありましたしね(苦笑)」と自身の感想をつづっている。長谷川はこの間、透析患者からの応援メッセージが届き始め、ブログのコメント欄にも2,000を超える応援メッセージ、150件超の医療現場での従事者からの声援コメントが寄せられたとしたが、「大半は透析患者など、どうでもいい人たち」による「それを上回る、罵詈雑言」によってかき消されたと主張。一方で、「僕は実は本音を言いますと…今回、けっこうスッキリしています」といい、「アナウンサーが言葉でミスったのです。降板は当然かと」との考えを示している。
2016年10月06日フリーアナウンサーの長谷川豊が、MCを務めていたTOKYO MXの『バラいろダンディ』(毎週月~金曜21:00~21:55)を降板したことが5日、番組内で発表された。4日の出演が最後となった。冒頭で、アシスタントを務める阿部哲子アナが「長谷川豊さんがきのうの放送をもって番組を降板しました」と降板を報告。「番組放送開始の2014年4月からMCとして活躍され、番組内でも"ガセ川""ガセの極み豊。"などのニックネームで親しまれました。2年間この番組を切り盛りしてくださったんですけれども…お疲れ様でした」と伝えた。そして、降板のきっかけとなった長谷川アナのブログについて「私個人としては、今回のブログの件は長谷川さんが100%悪いと思いますし、フォローの余地は一切ないんですけど…『バカヤロー!』と言いたい気持ちです」としながらも、「チームとして頑張ってきた仲間がいなくなってしまうのは、寂しい気がします」と複雑な思いを語った。さらに、「1時間前に私も聞いたので、どうしていいかなという気持ちがあります」と打ち明けた阿部アナ。それでも、「さあ、気持ちを入れ替えまして、今日の『バラいろダンディ』は…」と切り替えて番組をスタートさせた。なお、番組公式サイトにも「2014年4月から2年半にわたって番組『バラいろダンディ』のMCを務めて頂いた長谷川豊氏は、昨日10月4日を以って降板致しました」という文章が掲載されている。長谷川アナは、9月19日付の公式ブログに「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」というタイトルで記事を掲載。その後、タイトルなどを修正したが、多くの批判が集中した。これを受け、テレビ大阪『ニュースリアルFRIDAY』、読売テレビ『上沼・高田のクギズケ!』も降板しており、すべてのレギュラーを失うことになった。
2016年10月05日フリーアナウンサーの長谷川豊が29日、公式ブログを更新。同日発表されたテレビ大阪の報道番組『ニュースリアルFRIDAY』(毎週金曜17:13~17:55)の降板を受け、「本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。長谷川は、今月19日付の公式ブログに「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」というタイトルで記事を掲載。その後、タイトルなどを修正したが、多くの批判が集中し、テレビ大阪の番組を降板することになった。長谷川は29日付のブログで、この3日ほどテレビ大阪側と協議を続けてきたことを明かしながら、「画面上でみなさまへのご挨拶すら出来ず、本当に本当に申し訳ない思いで一杯です」と謝罪。また、「『ネットのブログのタイトルの文言』が、テレビ大阪の仕事を『降板』というところまで発展するとは夢にも思ってはいませんでした。そこは私の甘いところでした」と本心を吐露した。また、「私はネットはネット、番組は番組で使い分けているつもりでしたが、そういう訳にも行かなかったのでしょう」と、局側の事情を推測。その後も「楽しみにしてくださっていた多くの方々に、もう一度改めて心よりお詫び申し上げます」と謝罪を重ね、「ひとしきり落ち込みます。そして、少し立ち止まって、自分を見つめ直します。もっと勉強して成長できるように頑張ります」と締めくくった。同日夜には、MCを務めるTOKYO MXの番組『バラいろダンディ』(毎週月~金曜21:00~21:55)に生出演。今回の騒動に関して、特に触れなかったが、この日の放送で実施された視聴者アンケートのテーマは「あなたは過去に暴言を吐いてしまった事はありますか?」だった。
2016年09月29日テレビ大阪は29日、同局の報道番組『ニュースリアルFRIDAY』(毎週金曜17:13~17:55)のキャスターを務めていたフリーアナウンサー・長谷川豊の降板を発表した。長谷川のブログでの記述を「不適切な発信」とする見解を示した。長谷川は、今月19日付の公式ブログに「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」というタイトルで記事を掲載。その後、タイトルなどを修正したが、多くの批判が集中し、全国腎臓病協議会からも抗議文が送られていた。こうした動きを受け、テレビ大阪は「9月19日付の公式ブログ『本気論 本音論』で発信した内容に、行き過ぎた表現があり、多くの人に著しく不快感を与えたものと考えます」との見解を提示。「その後、タイトルなどを修正したとは言え、なによりも言葉を大切にしなければならない報道番組のキャスターとしては、不適切な発信と言わざるを得ません」として、降板を判断した。長谷川は、同番組に昨年3月27日から出演していたが、今月23日の放送が最後の出演となった。あす30日の放送からは、同局の鈴木理加アナと庄野数馬アナが出演する。長谷川は、元フジテレビアナウンサーで、情報番組『とくダネ!』などで活躍していたが、ニューヨーク支局赴任時代に、滞在費関連費用の不正使用があったとして降格処分を受け、その後2013年4月に退社。これに伴いフリーに転向し、今回降板となった『ニュースリアルFRIDY』のほか、現在はTOKYO MX『バラいろダンディ』(毎週月~金曜21:00~21:55)の月~木曜メインキャスターを務めている。なお、きょう29日には、MXの番組『5時に夢中!』に、代打MCとして出演した。
2016年09月29日舞台『家族の基礎~大道寺家の人々~』の製作発表が8月9日に都内で行われ、作・演出を務める倉持裕、主演の松重豊、鈴木京香のほか、キャストの夏帆、林遣都、堀井新太が出席した。【チケット情報はこちら】同作は、風変わりな一家・大道寺家の人々の挫折と再生を軽妙なタッチで描く群像劇。東京のはずれに出現した『大道寺シアター』。この劇場の中心にいる父親の気まぐれと、彼らを取り巻く個性豊かな人々との狂騒と混乱に翻弄され、ついに一家離散へと追い込まれる家族。父親は一念発起、家族の「絆」を取り戻そうと奮闘するが…。同作への意気込みについて、大道寺家の中心人物、大道寺尚親役を務める松重は「毎回、舞台をやるたびに2度とやりたくないって思うんです。昨年舞台を終えた時も同じことを思ってたんですが、ちょっと傷が癒えた頃にこのお話を頂いて、倉持さんのだったらやります、って言っちゃって、今凄く後悔しています」と苦笑い。それでも「家族の基礎というざっくりとしたタイトルの中にすさまじい物語がつめ込まれている。基本はホームドラマで、家族の話を軸とした壮大な物語。とんでもない人ばかり出てくるので、誰に感情移入したら良いか分からないって部分もあるかもしれないですが、いろんな角度から見ていただいて楽しめる作品になれば」と答えた。作中では松重が小学校3年生に扮する場面も。「映像ではバカかって言われるような事でも、舞台は自分で小学校3年生だ、と言った瞬間にそうなれる、そんなミラクルが起こる空間。190センチでこの顔が半袖短パンを着るのは中々チャレンジャーですが(笑)、そこに説得力を持たせて、若干の失笑を味わおうかと思ってます」と語った。尚親の妻、大道寺須真役を務める鈴木は「私が演じる母親は一風変わった女性だなと思いましたが、家族全体がエキセントリックな感じがしています。けれども家族ってそれぞれ、どの家庭にもはたからは理解できない何かがあったりするかもしれない。この家族を通して自分の家族のことを思い抱いて、もう一度考えてみたいと思います」と意気込んだ。舞台では初共演となる松重と鈴木。お互いの印象について松重は「だいぶ前に“舞台やらないんですか?”と聞いた時は“全然無理です!”って言ってたのに、今回は稽古の初日にストレッチマットを持ってきて体を作っていて、人って変わるんだなと思いました(笑)」と話すと、鈴木も「(松重さんは)すごく繊細で熱心な方。そんな松重さんを不安にさせないように稽古を頑張りたい」と語った。舞台『家族の基礎~大道寺家の人々~』は9月6日(火)から28日(水)まで東京・シアターコクーンにて上演。その後、大阪、静岡、愛知を周る。
2016年08月10日キャラメルボックスのサマーツアー2016が、7月30日に東京・サンシャイン劇場にて初日を迎えた。男女のラブストーリーをそれぞれの視点で描き、二本立ての作品として同時期に上演する劇団初の試みだ。男性の視点から見た物語は『彼は波の音がする』、女性の視点から見た物語は『彼女は雨の音がする』 というタイトルでどちらも新作。脚本・演出は、成井豊と真柴あずきが担当。キャラメルボックス『彼は波の音がする彼女は雨の音がする』チケット情報『彼は波の音がする』は、舞台俳優の新宮弘樹(畑中智行)が主人公。新作映画のオーディションを受けて合格した直後、事故に遭い死亡。だが迎えにきた天使(福澤朗)の話から、死ぬのは人違いだったことが判明する。ところが、生き返ろうにも彼の体は火葬された後。渋々、もうじき死ぬ予定の初老の大富豪・浦神信雄(西川浩幸)の体に入ることにした新宮。そこへ白浜若菜(実川貴美子)という女性がやってきて……。若い新宮の魂が、浦神という年齢も立場も違う男の体に入ったことで巻き起こるドタバタ劇に、客席は爆笑の連続。映画の出演を諦めきれない弘樹の心に火をつけるのがヒロイン・若菜。共に困難に立ち向かっていく前向きな明るさが、周囲に変化をもたらしていく。観ている人の心にも温かさが灯るようなラブストーリーだ。天使役で出演しているフリーアナウンサーの福澤は、滑舌の良さを活かしたキャラクター設定で、まさにはまり役。その存在感の大きさで物語を牽引していく。『彼女は雨の音がする』は、小説家を目指す白浜若菜が主人公。ある日、彼女のもとに大富豪・浦神の自伝を執筆するという、ゴーストライターの仕事が舞い込んでくる。浦神が母親の元恋人であり、一方的に母を捨てたと知った若菜は、浦神の真の姿を暴いてやろうと、その仕事を引き受ける。浦神に会いに行くと、なぜか彼は必死に発声練習をしていた……。『彼女は~』では若菜の抱える事情が細部まで描かれることで物語に深みを与えている。両作品に参加する武田航平は、『彼は~』の時とはまた違う顔をみせるもの面白い。この二本には共通するシーンもあり、『彼は~』では見えていたものが『彼女は~』では見えない設定になっているなど、同じ物語でありながら、視点が変わるだけで全く別の見え方に変化するのもユニークな仕掛けだ。両作品観れば味わえる醍醐味なので、ぜひ二本とも観劇することをオススメしたい。新作ニ本を同時期に上演するという、創立30年を超えてなお新しいことにチャレンジするキャラメルボックスの心意気をぜひ劇場で確かめて欲しい。東京公演は8月14日(日)までサンシャイン劇場にて、大阪公演は8月18日(木)から8月23日(火)までサンケイホールブリーゼにて上演。前売チケット発売中。なお、チケットぴあでは公演前日まで当日引換券を発売する。取材・文:片桐ユウ
2016年08月01日放映中の連続ドラマ「重版出来!」や「孤独のグルメ」シリーズなど映像でも独特の味わいを見せる松重豊が、風変わりな家族を描くコメディ『家族の基礎~大道寺家の人々~』で父親役を演じる。脚本・演出は、コメディにも定評ある倉持裕(ペンギンプルペイルパイルズ)。この新作について、ふたりに話を聞いた。舞台『家族の基礎~大道寺家の人々~』チケット情報松重と倉持の顔合わせは、舞台『昔の女』以来、7年ぶり。「俳優側の生理にもちゃんと向き合ってくれるし、すごく丁寧だなって印象でした。舞台ってやっぱり独特だから特殊に作っていく方もいるだろうけど、倉持さんはオーソドックスにリアルを追求しながら俳優の演技を導いてくれるので、本当にやりやすい演出家でしたね」(松重)「『昔の女』のときは、僕も演出していてひとつひとつ面白かった。松重さんはやっぱり身体に圧倒的な特徴があるじゃないですか(笑)。だから何やっても面白い部分はあって。小柄な奥さんにビンタされてアワアワしちゃったりとか」(倉持)「倉持さんの稽古場はディスカッションしながら作っていくので、グルーヴ感みたいなものを自然に作ってくれる。今回は前回より大きな劇場で倉持ワールドを作り上げる、ダイナミックな楽しみがあります。ただ、コメディとは銘打たないでほしかったけど。その看板が俳優をいかに苦しめるか(笑)」(松重)倉持が本作のヒントにしたものとして挙げたのは、ウェス・アンダーソン監督「ザ・ロイヤル・テネンバウムス」、ジョン・アーヴィング原作「ホテル・ニューハンプシャー」など、あるユニークな一家を大河ドラマのように長く追った家族映画。「頭の中で『これがいい』と思ったら、思考の過程を見せずにひとりでトントンと進めていく。亭主関白とは違うんですが、そういう父親を松重さんに今回やってもらいたい」(倉持)「俺もわりと良かれと思って全部決めちゃう父親だなぁって、今聞いていて思いました。でも父親像といってもいろんな形があるし、かつての“親父”と呼ばれるイメージからも、今は当然変容している。倉持流を盛り込んだ世界観で“家族”というものが描かれるのであれば、たぶん面白い作品にはなるんだろうなと(笑)」(松重)母親役は松重との共演経験も多く、彼が「存在が大きくて、本当に懐の深い女優さん」と評する鈴木京香。加えて、長女役に夏帆、長男役は本作が初舞台となる林遣都と楽しみな顔ぶれが揃った。全員ひと筋縄ではいかない大道寺家は、長い旅路の末にどこにたどり着くのか。公演は9月6日(火)から28日(水)まで東京・シアターコクーンにて。その後、大阪、静岡、愛知を巡演。東京公演のチケットの一般発売は6月4日(土)午前10時より。なお、チケットぴあでは、東京公演のインターネット先行を実施中、6月3日(金)午後11時59分まで受付。取材・文/武田吏都
2016年05月31日演劇集団キャラメルボックス『また逢おうと竜馬は言った』が、5月28日、東京・サンシャイン劇場にて開幕した。キャラメルボックスのレパートリーの中でも屈指の人気作である本作。6年ぶり5度目の再演となる今回は「キャラメルボックスfeaturing D-BOYS」と銘打たれ、俳優集団D-BOYSから陳内将、三津谷亮、山田悠介、前山剛久の4人が参加する。今作は主演がダブルキャストでの上演。陳内・岡田ペアのBLACK CASTと、三津谷・大内ペアのWHITECASTという2バージョンがあるだけでなく、主演コンビが別のバージョンではまた異なる役を演じる「クロスキャスト」となっている。主人公は、坂本竜馬(岡田達也/大内厚雄)に憧れるツアーコンダクター・岡本(陳内/三津谷)。ツアコンなのに乗り物酔いがひどく、その醜態で恋愛においては玉砕を繰り返しているという情けない男だ。いつも同僚・本郷(山田)に助けられてばかりだが、そのことが原因で本郷の妻・ケイコ(渡邊安理)との離婚危機を招いてしまう。さらに、ツアー客がらみで絵画密輸事件に巻き込まれてしまった岡本は竜馬に叱咤されながらそれらに立ち向かうが……というストーリー。劇中の設定では、岡本は26歳というまだまだ社会に出たての若者。そんな岡本を20代のD-BOYSのふたりが演じることで、ひたむきに困難に立ち向かい、そして成長を遂げてゆく姿がリアリティを持って迫ってくる。また、セリフとアクションシーンの量が膨大であるがゆえ、キャラメル作品の中でも主人公役が過酷なことで知られる今作だが、大量の汗をかきながら全身全霊で挑む彼らの姿が舞台上の岡本とどこか重なる。キャラメルボックスのベテラン俳優ふたりが竜馬役として彼らを温かく見守り、しっかりと舞台を支えているのも大きいだろう。もちろん、キャストが変わることでのカラーの違いも楽しみのひとつ。初日前に行われた囲み取材で語った作・演出の成井豊によれば、陳内と三津谷は俳優として正反対のタイプ。「劇団公演のダブルキャストでもここまで違うことはない。好対照ですごく面白い」と成井。一方、陳内と三津谷は「成井さんの演出作品は3作目。自分の中でなんとなく掴みかけたものがあったのが、みっちゃん(三津谷)が参加することで改めて発見することが多く、化学反応というのをすごく体験しました」(陳内)「(陳内は)稽古終わってから反省会をしたり、悩みとかを聞いてもらえたりと、心強いパートナーでした。この作品はWHITEとBLACK、ふたつあって初めて完成するものだったんだなと実感します」(三津谷)と語る。ぜひ両バージョン観劇して、それぞれの魅力を堪能して欲しい。公演は6月12日(日)まで東京・サンシャイン劇場、6月16日(木)から20日(月)まで兵庫・新神戸オリエンタル劇場にて上演。チケットは発売中。取材・文:川口有紀
2016年05月30日キャラメルボックスの『また逢おうと竜馬は言った』が、5月28日(土)より東京・サンシャイン劇場で開幕する。今作は1992年の初演以来、過去4度上演された劇団の代表作。乗物にめっぽう弱いツアーコンダクター岡本が、憧れの坂本竜馬の力を借りて奔走する物語で、今回はBlackとWhiteの2バージョンで上演する。配役は、岡本を俳優集団D-BOYSの陳内将(Black)と三津谷亮(White)、竜馬を岡田達也(Black)と大内厚雄(White)がそれぞれ演じる。岡田と大内は2010年の再演時からの続投。5月某日、稽古場を訪れ4人に話しを聞いた。キャラメルボックス『また逢おうと竜馬は言った』チケット情報稽古も中盤に差し掛かり、4人は和気藹々とした空気。岡田と陳内はこの1年半で4度共演しているだけあって、互いに信頼しあっている様子。Black組の岡田が「作品は体に染みついているけれど、相手役が違うことで新鮮な面白さがありますね」と話すと「岡田さんは僕がやりたいことをやらせてくれるので、安心してぶつかれます」という陳内。一方、White組の大内は「三津谷くんは何をやり出すかわからないところがある。別次元に生きる人。お互い自由にやって、新しいものをつくっています」と笑うと、三津谷が「岡田さんと陳内くんが技術点の高いチームだとしたら、僕たちは芸術点で勝負します! 4回転半を目指します」と宣言。すかさず大内が「それ、転ぶ可能性もあるってことだろ?」というと「はい!」と三津谷が元気よく答え、爆笑を誘った。陳内・三津谷のふたりが演じる岡本は演出の成井豊曰く「キャラメルボックス史上最も過酷な主役」。ノンストップで舞台上をかけ回り、殺陣もこなす。三津谷が「本番前に死ぬんじゃないかと思うくらいハードです!」というと、陳内が「でもその『しんどかったね』という気持ちを共有できるのが、ダブルキャストの良さだと思います」とまとめる。岡本役のふたりを見守る岡田、大内もキャリアを重ね、作品に対する視点が変わってきているようだ。「若い頃はダブルキャストのもうひとりに負けないぞ! というライバル心が一番にあったけれど、大内も僕も今は全体を俯瞰して見て、どうしたらもっとこの作品自体が面白くなるかということを考えています」と岡田が語ると、大内は「この作品の中で僕は三津谷くんと、岡田さんは陳内くんとお互いに成長して、『じゃあお別れやな、また逢おう』ときちんと別れられたらいいなと思います」と本番に期待を込めた。公演は5月28日(土)から6月12日(日)まで東京・サンシャイン劇場、6月16日(木) から20日(月)まで兵庫・新神戸オリエンタル劇場にて上演。チケット発売中。取材・文/釣木文恵
2016年05月18日武豊騎手が2日、映像配信サービス・AbemaTV FRESH!で生配信されたバラエティ番組『競馬のおはなし』(隔週月曜21:00~)にサプライズ出演した。同番組は、競馬好きタレントとしてさまざまな番組を持つ見栄晴、"JRAのカリスマ装蹄(そうてい)師"の異名を持ちディープインパクトなどを担当する西内荘氏が司会を務め、週末に催されたレースの反省や検証、分析を行うトークバラエティ。アシスタントとしてモデルで女優の坂田梨香子が出演するほか、競馬関係者のゲストが迎えられることもある。武騎手の登場は番組開始直後、最初のコーナーの進行中で、ネプチューン・堀内健や金子昇と共に偶然スタジオ近くにいたことから急きょゲストイン。先日行われた天皇賞・春で歌手・北島三郎所有のキタサンブラック号を優勝へと導いたことから、「豊さん!!」「武さん、天皇賞おめでとう!」といった視聴者のコメントを誘った。その天皇賞のレースを映像で見ながら、武騎手は「1,000mを61秒で行こうと思っていたので、(ピッタリ通過し)思い通りだった」とニヤリ。続けて、レースは「ずっといい感じだったので、一周目のスタンド前でターフビジョンで見て良い形だなと思っていた」と振り返った。また、JRA・G1レース70勝目で初の"逃げ切り勝ち"での優勝となったことについては、「あまり意識はなかった。逃げられたら逃げようと思っていた」と話した。そんな中、堀内が番組を裏側から見ていた武騎手の妻で元女優・佐野量子さんを連れ出し出演させることに。この夫婦そろっての共演に視聴者からも「おきれいです!」などのコメントが寄せられると、事務所の先輩でもある見栄晴は、当時事務所に内緒で付き合っていたことを思い返し、懐かしんだ。天皇賞の感想を求められた佐野さんは、「とてもうれしかった」とニッコリ。夫婦仲むつまじい様子を見せた。このほか、日本馬が出走した香港でのレースの様子を写真で振り返ったり、週末のレース予想をしたりする模様が放送された。武騎手は、8日の7時30分(日本時間)にはUAEダービーで勝利を収めたラニ号に乗り、ケンタッキーダービーに出走予定。さらに、デビュー30周年を記念して、9日までの会期で、東京・日本橋三越本店にて展覧会「武豊展」を開催中しており、会場では武騎手の国内外での貴重な写真、優勝カップ、馬具などさまざまな展示が実施されている。
2016年05月06日舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』が、4月21日、東京のZeppブルーシアター六本木にて開幕した。原作はミステリー作家・東野圭吾の大ヒット小説で、2013年にキャラメルボックスが初舞台化。今回はキャストをほぼ一新したプロデュース公演となる。初日直前にはゲネプロと囲み取材が行なわれた。物語はコソ泥を働いた青年3人組が廃屋になった雑貨店に逃げ込み、そこに届いた悩み相談の手紙を見付けたところから始まる。青年たちが遊び心から返事を出してみると、すぐに3人の書いた手紙への返事が届く。しかも、差出人は数十年前の時代の人間だった……。悩みを抱えた過去の人間と、現代を生きる青年たちによる手紙のやり取りが始まる。なぜそんなことが起こったのかというミステリー要素を含みながら舞台は進行する。一見無関係に見える登場人物たちが、不思議な縁でつながっていく展開に目が離せない。その理由が明らかになった時、心がふわりと温かくなるストーリーだ。青年3人組を演じるのは多田直人、松田凌、鮎川太陽。3人のイキイキとした会話が物語を明るく彩る。囲み取材では、初演からの継続キャストである多田が「初演とはまた違った関係性と演出がある。感じ方が変わると思うので、初演を観た人にこそ観て頂けたら」とアピール。松田も「ファンタジーの先にリアリティが感じられる。観ている人それぞれに刺さる部分があると思います」と見どころをコメント。鮎川が「この作品に“ありがとう”という気持ちになってもらえたら嬉しいです」と呼びかけた。脚本・演出の成井豊は「現実的だけれどロマンチックでもありスリリングでもある、非常に豊かな物語。色んな人が集まったカンパニーですが、稽古もゲネプロも順調でした。ここからさらに上を目指してやっていきたい。毎日進化していくお芝居だと思います」と語り、4年ぶりの舞台出演となる川原和久について「役にピッタリだから是非」と出演を頼み込んだ経緯を明かした。ナミヤ雑貨店の店主を演じる川原は「物語のバックにキッチリこの人物が生きていないと作品の面白みが増してこないので、一生懸命やらせて頂いています」とコメント。多田が「(川原さんは)見た目は怖いけど、初めてお会いした時から新人の私にも優しく声をかけて下さった。今回の稽古中もたくさんご馳走になりました」と明かすと、松田と鮎川も川原に優しくされたエピソードを披露。川原が「じゃあ、寿司行くか!」と掛け声をかけ、一同が歓声を上げるなど仲の良さが伺えた。公演は5月1日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木、5月6日(金)から8日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて上演。取材・文:片桐ユウ
2016年04月22日ミステリー作家・東野圭吾が描くタイムトラベル・ファンタジー『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を原作とした舞台が、開幕間近だ。2013年にキャラメルボックスにて初演。今回はプロデュース公演となり、主役の三人組を多田直人、松田凌、鮎川太陽が演じる。初日まで残すところ約2週間となった稽古場を取材した。舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』チケット情報この日の稽古は、ステージングの確認からスタート。多田が進行を務め、舞台上の位置取りや芝居のタイミングなどを確かめていく。全キャストが登場するオープニングのシーンでは、複雑な人の流れに混乱が起きないよう、全員が意見を出し合って動きを調整。時間にすれば僅かな場面だが、客席へスムーズに芝居を届けるべく、より良い方法を模索する。芝居のパーツが、一つ一つ丁寧に磨き上げられていく。本作は「手紙」が重要なアイテム。コソ泥を働いた青年3人組が廃屋になった雑貨店に逃げ込み、そこに届いた悩み相談の手紙を手にする。逃亡中の身でありながら、つい返事を書いてしまう青年たちだったが、その手紙は数十年前の時代を生きた人間が書いたものだった…。時空を超え、過去からの手紙に込められた人々の想い――真相を握るナミヤ雑貨店の店主の懐の深さに、心が温まるストーリーだ。3人組のリーダーを演じる多田は、初演からの続投。多田、松田、鮎川によるダンスシーンでは、カウントが合わずに苦戦する松田と鮎川に多田が助け舟を出す。若手ふたりに優しくアドバイスをする多田は、役柄同様の兄貴肌だ。臆さずに意見を出しつつも、先輩の言葉に熱心に耳を傾ける松田と鮎川は、「現代」に生きる若者を演じるに相応しい素直さを持っている。松田が多田に詰め寄るシーンでは、熱意のあまり松田が間を詰め過ぎ、多田から「もうちょっと、距離開けといてもらえる?」とツッコミも。見ていたキャストから笑いが起こった。鮎川は台本を手にして脚本・演出の成井豊の机前に座り込み、アドバイスを求める。成井が台詞の意図を細やかに解説すると、曇っていた鮎川の表情が「そういうことか!」と晴れ渡った。3人の軽やかな掛け合いも見どころの一つとなりそうだ。ナミヤ雑貨店の店主を演じる川原和久が4年ぶりの舞台出演となる等、注目の俳優たちも本作に集結する。ミュージカル界でも活躍する菊地美香が、人気歌手の役としてその歌唱力を披露する場面も。鯨井康介も加わり、稽古場に美しいデュエットが響き渡った。公演は4月21日(木)から5月1日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木、5月6日(金)から8日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて上演。なお、チケットぴあでは「オリジナル・レターセット&お悩み相談付」チケットと「舞台見学&撮影会付」チケットを発売中。取材・文:片桐ユウ
2016年04月13日TBSの火曜ドラマ「重版出来!」完成披露特別試写会が4月5日(火)に都内で行われ、主演の黒木華、共演のオダギリジョー、坂口健太郎、安田顕、松重豊が出席した。2014年日本経済新聞「仕事マンガランキング」第1位を獲得した人気コミックのドラマ化。コミック雑誌編集部を舞台に、黒木さん演じる「週刊バイブス」の新米編集者・黒沢心が、編集部員や漫画家のみならず、営業、書店スタッフを巻き込み、ライバル雑誌に打ち勝とうと奮闘する群像劇を描く。連続ドラマ初主演の黒木さんは、「心ちゃんを演じているとすごく明るくなれるので、毎日楽しくやらせていただいています」と笑顔。現場も和気あいあいとしており、その中で「年上のキャストの皆さんばかりなので、いろいろ教えてもらおうとやっています」と役柄同様の気合をのぞかせた。そんな黒木さんと共演経験もあるオダギリさんは、黒木さんについて「素晴らしい」と称賛すると、「皆さんのイメージも良かろうと思うんですが、それをたまに裏切る大阪の血みたいなものが見え隠れする人間っぽいところが好き」と大阪人気質の黒木さんの魅力にはまっている様子。続けて、「皆さん、静かなお人形さんみたいなイメージを持っているかもしれないけど、とんでもないですよ」と訴えると、「こう見えてパンクが好きなんです。クラシックじゃないところがイメージと違って素敵」と意外な一面も暴露した。すると黒木さんは「松重さんもそうなんです」と紹介。こちらも予想外だが、松重さんは「これからはパンク親子としてやっていきたい」と笑顔で語り、観客の笑いを誘った。しかしその後、オダギリさんが現場でとったとんでもない行動を松重さんがリーク。撮影は横浜のビルの1フロアに編集部のセットを作り、その中で行っているのだが、楽屋がないため、出番がないシーンもセットのどこかにいなければいけないという。そんなある時、出番のないオダギリさんが「暇だから、俺出ようかな」と言い出し、スタッフを困らせつつも撮影に急きょ参加したとか。オダギリさんは「これが作品の厚みになるだろう」と一人悦に入っていたそうだが、松重さんは「そういう問題じゃない。(自分の出番が)終わっていたら帰っていたよね」と渋い顔。自身の言動に思わず笑いがこみ上げるオダギリさんを横目に、松重さんは「この人、このシーンに関係ないのに出ているなぁと思ったら、暇だから出たと思ってもらえれば面白く観られると思います」とアピールし、会場を沸かせた。火曜ドラマ「重版出来!」はTBS系にて4月12日(火)22時~スタート(初回15分拡大)。(text:cinemacafe.net)
2016年04月05日演劇集団キャラメルボックスが2013年に舞台化した『ナミヤ雑貨店の奇蹟』が、キャストをほぼ一新したプロデュース公演として、4月21日(木)から東京、大阪で上演される。原作は累計100万部を突破した東野圭吾の同名小説。脚本・演出は、初演と同じく同劇団の成井豊。主役のコソ泥3人組を多田直人、松田凌、鮎川太陽が演じる。舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』チケット情報その中で、物語の要ともいえる「ナミヤ雑貨店」の店主・浪矢雄治を演じるのが、ドラマ『相棒』伊丹刑事でもおなじみの川原和久。約4年ぶりの舞台出演となる川原に話を聞いた。キャラメルボックスの作品には、『また逢おうと竜馬は言った』(1992年)や『容疑者Xの献身』(2009・2012年)などに続き6度目の参加となる川原。自身も劇団ショーマに在籍しながら、数多く出演してきたキャラメルボックスについて「昔はね、変えてやろうと思って(出演していました)。もちろん劇団それぞれで価値観は違いますし、やり方は違うんですけど、うち(劇団ショーマ)のやり方もいいよってことをね、トヨタの車もいいけど日産の車もいいよという感じで伝えたかったんですけど、なかなか届かなかったですね」。それでも出演してきた理由を問うと「僕には多くの信頼できる演出家がいまして。成井さんもそのひとり」と厚い信頼をのぞかせた。ストーリーについては「点で散らばっていたものが最終的に線になるっていう、いわゆるミステリーと同じつくり。しっかりその点を描いていかないと、線にはならないなって気はしています」。その中でも自身が演じる役は「(ストーリーの)発端ですよね。浪矢雄治という人が起こした事件によって点が散らばっていって、最終的にひとつの線になる。人間関係が特にね。そこが醍醐味なんじゃないかな」。映像作品にも数多く出演する川原。映像と舞台の違いを聞いてみると「僕はそんなに大きな差は感じてないです。でも、劇場に入って舞台に立って芝居をしていると『やっぱり僕は演劇の人間なんだな』と思います。張ってる声が気持ち良かったり、(客席に向かって)飛ばす芝居だから発散力がすごい。これをずっとやってきたんだなって思い返させてくれる。もちろん映像のお芝居も好きなんですけどね」。20代から50代まで幅広い年代のキャストが揃う本作。川原が食事に連れて行くことも多い。「最近の現場はいつも最年長だから出費が…」と笑いながらも、「なるべくみんなで行きたいですね。あっという間だから」とコミュニケーションも大切にしながら稽古を重ねている。『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は、4月21日(木)~5月1日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木、5月6日(金)~8日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて上演。この5月で11年の歴史に幕を下ろすシアターBRAVA!では、「さよならBRAVA!」と題し閉館までのカウントダウンを飾る。取材・文:中川實穗
2016年04月04日2013年にキャラメルボックスが舞台化し好評を得た『ナミヤ雑貨店の奇蹟』が再び上演される。ミステリー作家として名高い東野圭吾の同名小説が原作。今回はキャストをほぼ一新したプロデュース公演となる。脚本・演出の成井豊が「それぞれの役に最も合う役者にお願いした」と自信を見せるキャスティングには、ベテランから若手まで納得の俳優陣が揃う。初演からの続投となるキャラメルボックスの多田直人、注目株の若手俳優・松田凌が意気込みを語った。舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』チケット情報多田は「初演を踏まえた上で、今回も同じ役をやらせて頂けるというのは有り難いです。初演に携わってきたメンバーと新しい方々の風が合わさって、相乗効果が出るのではないかと思っています」と期待する。学生時代に観た舞台がキッカケで俳優を志したという松田は「イチ観客だった僕からすると、キャラメルボックスさんの作品に出るというのは夢のような出来事。まして再演ということで、並々ならぬ責任を感じます」とプレッシャーを明かしつつも、「緊張する要素は多いですが、緊張感を持つのは板の上に立つ時だけでいい。僕が鼻タレ小僧の時から演劇界を担っていらっしゃった方々の中に飛び込めるわけだから、お芝居では楽しめたらいいなと思います」と瑞々しさを見せた。物語は、コソ泥を働いた青年たちが廃屋になった雑貨店に逃げ込み、そこに届いた悩み相談の手紙を見付けるところから始まるタイムトラベル・ファンタジー。作品の魅力を、多田は「最後に色々なものがハマっていく爽快感。それと手紙がタイムトラベルするというアイディアの秀逸さ」、松田は「ファンタジー的な要素がヒューマンドラマに繋がっていく、心躍るようなストーリー」だと捉える。さらに多田は「手紙というのは、文字の温かさや気持ちがこもっているもの。その想いと『ナミヤ雑貨店』の店主の優しさが、お芝居を包んでくれている気がした」と初演を振り返った。原作の持つ柔らかな風合いは、そのまま舞台にも流れ込むようだ。初演では幾つか設定の変更が為されたが、今回はより原作に沿ったものになるという。多田は「初演を見た方はまだ記憶に新しいと思うので、ぜひ見比べて欲しいと思います。大なり小なり、みんな悩みを抱えて生活している。そんな背中を押してあげられるような作品だと思います」とアピール。松田は「僕は演劇で人生が変わったので、舞台を見たことのない若い人たちにもぜひ観て欲しいと思います。学生料金がある舞台って貴重ですよ!」と呼びかけた。公演は4月21日(木)から5月1日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木、5月6日(金)から8日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて上演。取材・文:片桐ユウ
2016年03月24日演劇集団キャラメルボックスが「2時間の作品を2作品、同一キャストで上演」という劇団史上初の企画に挑戦している。“ダブル・チャレンジ”と銘打たれたこの公演は、2月末に大阪で開幕、3月11日(金)より東京・サンシャイン劇場で上演される。キャラメルボックス チケット情報8年ぶりの再演『きみがいた時間 ぼくのいく時間』、そして新作『フォーゲット・ミー・ノット』は、どちらも梶尾真治の小説シリーズ『クロノス・ジョウンターの伝説』を原作にしたもの。東京公演に先がけ、大阪公演を観た原作者の梶尾と、脚本・演出の成井豊、出演の阿部丈二、筒井俊作より以下のコメントが到着した。<梶尾真治>大阪公演で一足はやく鑑賞させていただきました。「きみ・ぼく」の再構成もとてもテンポが良くなっていたな、と感心しました。成井さんの手による新作も工夫を凝らしてあり、さすが、感動のクライマックスに導かれました。あえて申し上げれば設定や登場人物がだぶりますので、『きみがいた時間 ぼくのいく時間』を先に観て『フォーゲット・ミー・ノット』の順でご覧になることをお薦めします。原作者も驚く楽しさですよ。<成井豊>39年前にしか行けないタイムマシン、クロノス・スパイラル。このタイムマシンに乗って、ふたりの男が39年に行きます。ひとりは妻を救うために。ひとりは母を幸せにするために。描きたかったのは、ふたりの男の熱い思い。ぜひともその目で見届けてください。<『きみがいた時間 ぼくのいく時間』主演:阿部丈二>僕が演じる秋沢里志は33歳の時に最愛の妻を事故で亡くします。その歴史を変えるために、39年前にしか行けない、行ったら戻って来られないタイムマシン「クロノス・スパイラル」に乗り39年前へ飛びます。そして39年間事故の日を待ち続けます。しかし72歳になったある日、病に倒れ運命の日まで生きられない事を宣告されます。ひとりの男の孤独で壮絶な人生を全身全霊で演じます。是非劇場で見届けて下さい。<『フォーゲット・ミー・ノット』主演:筒井俊作>キャラメルボックス31周年。その最初の公演には、ふたつの作品をご用意しました。作・演出の成井豊が「『きみがいた時間 ぼくのいく時間』を嵐とするなら、『フォーゲット・ミー・ノット』はそよ風のような作品にしたい」と言っていました。まさにその通り、それぞれ全く雰囲気の異なる作品になりました。どちらか1本でも結構ですが、両作品ご観劇いただけると、より楽しめます。ぜひ劇場に、嵐とそよ風を感じに来てください。お待ちしています。東京公演はサンシャイン劇場にて3月11日(金)から27日(日)まで上演。チケットは発売中。
2016年03月11日演劇集団キャラメルボックスが「2時間の作品を2作品、同一キャストで上演」という劇団史上初の企画に挑戦している。“ダブル・チャレンジ”と銘打たれたこの公演は、2月末に大阪で開幕、3月11日(金)より東京・サンシャイン劇場で上演される。キャラメルボックス チケット情報8年ぶりの再演『きみがいた時間 ぼくのいく時間』、そして新作『フォーゲット・ミー・ノット』は、どちらも梶尾真治の小説シリーズ『クロノス・ジョウンターの伝説』を原作にしたもの。東京公演に先がけ、大阪公演を観た原作者の梶尾と、脚本・演出の成井豊、出演の阿部丈二、筒井俊作より以下のコメントが到着した。<梶尾真治>大阪公演で一足はやく鑑賞させていただきました。「きみ・ぼく」の再構成もとてもテンポが良くなっていたな、と感心しました。成井さんの手による新作も工夫を凝らしてあり、さすが、感動のクライマックスに導かれました。あえて申し上げれば設定や登場人物がだぶりますので、『きみがいた時間 ぼくのいく時間』を先に観て『フォーゲット・ミー・ノット』の順でご覧になることをお薦めします。原作者も驚く楽しさですよ。<成井豊>39年前にしか行けないタイムマシン、クロノス・スパイラル。このタイムマシンに乗って、ふたりの男が39年に行きます。ひとりは妻を救うために。ひとりは母を幸せにするために。描きたかったのは、ふたりの男の熱い思い。ぜひともその目で見届けてください。<『きみがいた時間 ぼくのいく時間』主演:阿部丈二>僕が演じる秋沢里志は33歳の時に最愛の妻を事故で亡くします。その歴史を変えるために、39年前にしか行けない、行ったら戻って来られないタイムマシン「クロノス・スパイラル」に乗り39年前へ飛びます。そして39年間事故の日を待ち続けます。しかし72歳になったある日、病に倒れ運命の日まで生きられない事を宣告されます。ひとりの男の孤独で壮絶な人生を全身全霊で演じます。是非劇場で見届けて下さい。<『フォーゲット・ミー・ノット』主演:筒井俊作>キャラメルボックス31周年。その最初の公演には、ふたつの作品をご用意しました。作・演出の成井豊が「『きみがいた時間 ぼくのいく時間』を嵐とするなら、『フォーゲット・ミー・ノット』はそよ風のような作品にしたい」と言っていました。まさにその通り、それぞれ全く雰囲気の異なる作品になりました。どちらか1本でも結構ですが、両作品ご観劇いただけると、より楽しめます。ぜひ劇場に、嵐とそよ風を感じに来てください。お待ちしています。東京公演はサンシャイン劇場にて3月11日(金)から27日(日)まで上演。チケットは発売中。
2016年03月11日梶尾真治の人気小説『クロノス・ジョウンターの伝説』(徳間書店刊)を舞台化したキャラメルボックスのタイムトラベルストーリー “クロノス・シリーズ”の最新公演が、「キャラメルボックス 2016ダブルチャレンジ」と銘打ち、2月・3月に大阪・東京で上演される。キャラメルボックス チケット情報ダブルチャレンジとは2時間の物語を同一キャストにて2作同期間に上演する企画で、劇団史上初の試み。今回の2演目には、初演時に上川隆也主演作として上演された『きみがいた時間 ぼくのいく時間』及び、同じく“クロノス・シリーズ”を原案とした劇団主宰・成井豊渾身の書き下ろし最新作『フォーゲット・ミー・ノット』が選ばれた。両作には39年前の過去へ跳ぶことが出来るタイムマシン「クロノス・スパイラル」が登場する。それぞれの主人公がどのような想いを抱えて過去へと跳ぶのか……。今公演の出演者、西川浩幸、阿部丈二、筒井俊作の3名に作品へ寄せる胸の内を訊いた。8年ぶりの再演となる『きみがいた時間 ぼくのいく時間』にて主人公・秋沢里志を演じる阿部丈二は「秋沢が常に中心にいるお話なので、それに対する責任感はあります。と同時に、今の僕達が再演する意味や価値を必ずどこかに含ませないといけないので、基本的には初演ありきですが、その中に自分がやる意味を探していこうと考えています。初演をなぞる気は全くありません」と力強く語る。また、クロノス・シリーズ最新作にしてシリーズ史上重要な位置付けとなる『フォーゲット・ミー・ノット』にて主人公・春山恵太を演じる筒井俊作は「恵太は過去へ辿り着いた瞬間に記憶喪失になってしまうんです」と、この役へのアプローチの難しさを吐露し、その上で「稽古場で助け船を出してくれる仲間達に感謝しつつ、毎日奮闘しています」と告白。すると、西川浩幸は「新しい筒井俊作が見られる絶好のチャンス」と後輩を鼓舞しながらも、「成井の今やりたいことが凝縮されている脚本なので、自分達もより理解を深めていきたい」とベテランらしい言葉を口にした。SFドラマの高揚感とヒューマンドラマの熱量をミックスさせた独自の世界観が人気のクロノス・シリーズ。「シリーズ史上重要な位置付け」という言葉の意味は、是非劇場で体感して欲しい。キャラメルボックス 2016ダブルチャレンジ [クロノス・ジョウンターの伝説]『きみがいた時間 僕のいく時間』『フォーゲット・ミー・ノット』は2月20日(土)から24日(水)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて、3月11日(金)から27日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演。チケットは発売中。取材・文:園田喬し
2016年02月12日劇団創立30周年を迎えた演劇集団キャラメルボックスの最新作『BREATH』が、12月10日、東京・サンシャイン劇場で開幕した。【チケット情報はコチラ】アニバーサリーイヤーのラストを飾る本作は、何組ものカップルの物語が同時進行する、映画『ラブ・アクチュアリー』のような群像劇をキャラメルボックスで上演したら、というアイディアを下地に、男女の愛、家族愛、友情などを描くクリスマスストーリー。登場人物は15人、そのうち5人がダブルキャストで「RED」と「GREEN」ふたつのチームで交互上演する。東京公演はGREENチームが初日の幕を開けた。会場はこの日を待ち望んだファンの熱気に溢れ、時に笑い、時に涙し、“キャラメルボックス流”ラブストーリーを堪能したようだ。また、結成30年となるTUBEがこの作品のために書き下ろした新曲「Love In White」(12月16日(水)発売シングル『灯台』収録)が優しく客席を包み込み、オープニング・ダンスシーンでウィンターソング「クリスマスローズ」も作品に花を添えた。開幕に先立ち囲み会見が行われ、脚本・演出の成井豊と出演の多田直人、岡内美喜子が出席、次のようにコメントした。成井豊「RED、GREENがありますので、もしできるならば2チームとも観てほしい。ふたつとも観ないという選択肢はなしにしてほしい(笑)。30周年の最後なんです。自分たちでも本当に面白いものが作れたと思っています。自信を持ってお客様にお届けする、本当にクリスマスらしいお芝居ですので、ぜひサンシャイン劇場に足を運んでください。お待ちしています」多田直人「過去作のキャラクターも登場する、そういう楽しみ方ができるというのも30年間続けてきた劇団だからこそできる作り方だと思っています。キャラメルボックスの30年間の厚み、強みを、ぜひ劇場にきて体感していただきたいです。31年目を語る上でも、この30年目の『BREATH』は見逃せないものになっているんじゃないかな、と思っています」岡内美喜子「この作品は“親子愛”や“男女の恋愛”“孫とおばあちゃん”など、たくさんの愛が詰まっています。キャラメルボックスのいいところがすべて詰まった作品だと胸を張って言えるような作品になりました。ぜひ劇場にきてください」公演は12月25日(金)まで。チケットぴあでは公演前日まで前売チケットを発売中。
2015年12月11日今年、創立30周年を迎えたキャラメルボックスのクリスマスツアーが11月19日、兵庫・新神戸オリエンタル劇場にて開幕した。今作『BREATH(ブレス)』は、脚本・演出の成井豊の新作で、劇中では、同じくデビュー30周年を迎えたTUBEが本作のために書き下ろした新曲『Love In White』をテーマソングとして使用、オープニングのダンスシーンでは、『クリスマスローズ』も使われている。キャラメルボックス『BREATH』チケット情報舞台は12月の東京。都内の劇場に勤める堀江恭子(岡内美喜子)に、高校時代の同級生・赤星一馬(多田直人)から突然電話がかかってくる。一馬は「明日のニュースを見てほしい」と伝え、翌日、恭子は一馬が小説家におくられる芥山賞を受賞したことを知る。高校の卒業式の日、「芥山賞を取ったら結婚してあげる」と言った恭子の言葉を信じ、一馬は連絡をしてきたのだ。その日から一馬は、恭子の劇場で上演されている芝居に毎日訪れるようになり…。恭子と一馬をはじめとする7組の男女の物語がテンポ良く展開し、次第に交錯していく。また、その7つのエピソードを違和感なくスムーズに繋ぐ存在として、あるひとりの男・風呂木(菅野良一)が狂言回し的な立場で暗躍している。それぞれが主人公になり得る本作は、観客一人ひとりの世代や性別、立場によって捉え方も変わるはず。コミカルな演技で笑いを誘いつつ、締めるときは心をグッと鷲づかみに。さまざまな目線で見られることもあり、いろんなタイミングですすり泣きの音が響いてくる。そして、クライマックスで流れるTUBEの優しいラブソングが物語にナチュラルに溶け込み、クリスマスにぴったりの心温まる世界観に仕上がっている。いち早く、大音量で聴けるのもファンにはたまらないだろう。ベテランの西川浩幸から今作で初舞台を踏んだ新人3人まで、15人全員の熱いエネルギーがステージにあふれる。思うようにはいかない人生。それでも前を見て進んでいけばきっといいことがあるはずと、作品を通して背中を押してくれるのだ。また今作では、30周年の最後を飾る作品だけに、これまで応援してきたファンをニンマリさせる仕掛けも随所に散りばめられている。舞台装置の転換でそれが現れたときには、「わぁ~!」という驚きの声も漏れていた。そしてTUBEからは「今回のテーマソングを作るために舞台のプロットを読ませていただき、そのイメージをもとに楽曲を書き下ろしました。キャラメルボックスという劇団のまさしく“息吹”(BREATH)をそのまま詰め込んだラブソングが出来上がりました」という思いを綴ったコメントも到着。その『Love in White』が収録されたTUBEのニューシングル『灯台』は、12月16日(水)にリリースされる。神戸公演は11月23日(月・祝)まで。その後、新潟、東京でも公演。取材・文:黒石悦子
2015年11月20日今年、創立30周年を迎えた演劇集団キャラメルボックス。11月19日(木)に新神戸オリエンタル劇場で初日を開ける新作クリスマス公演『BREATH(ブレス)』のテーマソングに、TUBEの新曲が使用されることが決定した。さらに、オープニング・ダンスシーンではウィンターソング「クリスマスローズ」も使われることがわかった。キャラメルボックス 公演チケット情報TUBEとキャラメルボックスは、1994年と1998年に上演したキャラメルボックスの幕末時代劇『俺たちは志士じゃない』に、春畑道哉がソロアルバムから楽曲を提供し、新曲も数曲書き下ろした縁から、春畑楽曲は何度か使用されていたが、TUBE本体とのコラボレーションは30年目にして初となる。『BREATH』は成井豊の新作で、劇団員20名で演じるクリスマス・ラブストーリー。物語の主軸は15人の男女が織りなすラブストーリーだが、男女の恋愛だけではなく、親と子の関係、兄弟との関わりなど、さまざまな家族の物語が展開される。一年の締めくくりに、恋人やご家族と楽しめるハートフルな舞台だ。30周年アニバーサリーイヤーの最後を飾る舞台で実現するTUBEとキャラメルボックスのコラボレーションに期待したい。【公演情報】キャラメルボックス 30th vol.5クリスマスツアー『BREATH』神戸公演:11月19日(木)から23日(月・祝)新神戸オリエンタル劇場新潟公演:11月28日(土)から29日(日)りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場東京公演:12月10日(木)から25日(金)サンシャイン劇場【ストーリー】12月。東京都内の劇場に勤める堀江恭子に、高校時代の同級生の赤星一馬から電話がかかってくる。一馬は「明日のニュースを見てくれ」と言う。翌日、テレビを点けると、そこに一馬が映っていた。一馬は新人作家を対象とした芥山賞を受賞したのだ。それを見て、恭子は高校の卒業式を思い出す。別れ際、一馬は恭子に向かって、「僕が芥山賞を取ったら、結婚してほしい」と言ったのだ。「あいつ、まだ覚えてやがったのか。あれから15年も経ったのに」と呆れる恭子。ところが翌日、一馬が家へ訪ねてきた……。
2015年11月09日キャラメルボックス2015ハーフタイムシアターが10月8日、東京グローブ座にて開幕した。上演時間60分の短篇演劇を2本立てにした当企画。今回は、2008年にキャラメルボックスの成井豊が書き下ろし、3度目の上演となる人気作『水平線の歩き方』と、キャラメルボックスと15年来の付き合いがあり、劇団「空晴(からっぱれ)」の代表を務める岡部尚子による書き下ろし新作『君をおくる』というラインナップになった。【チケット情報はこちら】『水平線の歩き方』の主演は劇団の中心的俳優である岡田達也と岡田さつき。初演から一貫して同じ役を担い、作品の完成度を磨き上げてきたふたりのやりとりは、抜群の安定感と躍動感を併せ持つ。とりわけ、著名なラグビー選手としての栄光と怪我による挫折を経験し、人生の盛衰に直面する「幸一」を演じた岡田達也は、その実直な演技で観客の心を激しく揺さぶり、多くの感涙を誘った。新作『君をおくる』はキミエという女性の引越しにまつわる群像劇。前半はキャストが舞台上に登場する度に「ボタンのかけ違いによる勘違いの連鎖」がまき起こり、場内は大きな笑いに包まれる。後半は実川貴美子演じるキミエを中心に、各々が抱えるわだかまりと向き合おうとする姿を描き、観る者を勇気づけるキャラメルボックスらしい爽やかなラストシーンを迎えた。作品全体に流れる軽妙なリズムは、劇団員同士による息の合った創作のたまものだろう。更にこの2本立ては『水平線の歩き方』に出演する俳優たちが再び登場し、「同じマンションの別の一室を用いて異なる物語を作る」というアイディアに基づいており、『水平線の歩き方』と『君をおくる』を連続して観劇することで、俳優たちの多彩な演技スタイルを立て続けに堪能することが出来る。劇団が誇る感動作と外部作家によるコメディタッチの人間ドラマは、それぞれ異なる印象と満足を抱かせつつも、大切な人を見送ることで、人と人との繋がりや絆の尊さを一層感じさせる作品に仕上がっていた。2015ハーフタイムシアターは10月12日(月・祝)まで東京グローブ座、10月16日(金)から18日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。また「キャラメルボックスが普段の公演では行かない街へ作品を届けに行く」というコンセプトの2015グリーティングシアターでは『水平線の歩き方』5都市ツアーを敢行、10月20日(火)仙台、22日(木)山形、25日(日)岐阜、28日(水)愛知、10月31日(土)から11月1日(日)まで岡山にて上演。チケットはチケットぴあにて発売中。取材・文:園田喬し
2015年10月09日竹野内豊、松雪泰子がワケあり家族の夫婦を演じる異色の“家族”映画『at Home アットホーム』の公開直前トークイベントが20日(木)、都内で行われ、本作に俳優として出演する千原せいじ、村本大輔(ウーマンラッシュ・アワー)、サプライズゲストとして主演の竹野内さんが登壇。撮影中、村本さんが松雪さんをナンパしていたエピソードなどが暴露され爆笑を誘った。この日は出演者が本作の魅力を語り明かすトークイベントとして開催するも、村本さんのシャツのロゴを見た千原さんが、「このご時世、完全にマルボロのデザインをパクっとる。アカンて!」と時事ネタへの路線変更トーク。疑惑を向けられた村本さんは、「たまたまですよ。ベルギーの劇場のやつをパクったとかじゃないですから」と笑いで返すも、MCのあべこうじに「今日は『at Home アットホーム』についての内容でお願いします」と制止されていた。中盤、客席後方から竹野内さんがサプライズで登場。割れんばかりの拍手で迎えられた竹野内さんは、犯罪で生計を立てている偽装家族を演じた本作について、「血縁がない家族なので、どう表現しようか悩みましたが、撮影が進行するにつれて皆の距離感が定まっていって、いい空気感になったと思う」と他人同士の家族がおりなす“ホームドラマ”に自信を示す一方、彼らと関わる村本さんの演技についても、「初めてとは思えないほど上手かった」と絶賛。すると村本さんが、「本当に初めてでした。演技はエッチの時だけだったので」と竹野内さんを困らせようとするも、「どちらかといえば、せいじさんの演技のほうが(笑)」と竹野内さんに逆襲され、おまけに「この間、ストーカーをやられていましたよね?」などと、お笑い芸人並みのボケで村本さんを追いつめ、劇中さながらの多芸ぶりを発揮して笑いを誘った。しかし竹野内さんの猛攻は止まらず、「本番直前に松雪さんに『ご飯行く?』とか言っていましたよね?」と村本さんのナンパ事件を暴露!その顛末について村本さんは、「最終日に『ご飯行きます?』って誘ったら、『なんであんたと行かなきゃいけないのよ』って言われて、大恥かきましたよ!」と失敗だったそうで、竹野内さんも爆笑していた。また、本作は8月27日(現地時間)に始まる「第39回モントリオール世界映画祭」フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門へ正式招待が決定している。竹野内さんは、「海外の方が彼らの演技を観たら怖いと思う。リアリズムを感じると思います」と最後は優しくフォローしていた。『at Homeアットホーム』は2015年8月22日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:at Home アットホーム 2015年8月22日より全国にて公開(C) 映画『at Home』製作委員会
2015年08月20日