●テラ代表取締役社長・矢崎雄一郎氏×料理愛好家・平野レミさんの対談再生・細胞医療に関する研究開発などを行うテラの代表取締役社長・矢崎雄一郎氏(以下、矢崎社長)はこのほど、料理愛好家でシャンソン歌手の平野レミさんをゲストに迎え対談を行った。同対談の全模様は、矢崎社長の公式ホームページにて公開されている。ご主人でイラストレーターの和田誠さんが「血糖値が高い」と診断されたことから、食事の栄養バランスにより気をつかうようになったと語る平野さん。ご自身はというと、人間ドックで医師から「あと5年間、病院に来なくていい」と太鼓判を押されるほどの健康体だとか。同対談では、矢崎社長が平野さんの元気と明るさの秘けつに迫った。○平野レミさんが「まー、死んじゃうの!? 」と驚いたものは?矢崎社長 本当にご家族のことを思われて、いろいろなことに気を配りながらお料理されてるんですね。平野さん そう。有機野菜とか有機農法のお米にこだわったり、油や調味料は最低限しか使わないようにしたりね。でもオーガニックの食材って高いからなかなか買えないし、あれは良いこれは悪いっていう情報もどんどん入ってくるから、何を選んでいいのか、ほんと難しいわよね。矢崎社長 それは実際に台所を預かる主婦の切実な悩みですよね。レミさんはどんな油をお使いになってますか?平野さん オリーブオイルは、イタリア・トスカーナ産の決まった銘柄のものを取り寄せてるの。ちょっと高いんですけどね。中華を作るときなんかは自然食品のお店で売ってるサラダ油。あとはココナッツオイルもよく使うわよ。矢崎社長 ココナッツオイルですか。それはどんなふうに使われるんですか?平野さん ドレッシングに混ぜるとすっごくフルーティーですよ。抗酸化作用があるんだって。実は今日も買ってきたの。うちの近くの輸入食品のお店で売ってるんだけど、おひとりさま2個までって言われるから、昨日2個買って、今日も2個(笑)。矢崎社長 ああ、なるほど抗酸化作用ですか。平野さん トランス脂肪酸もゼロ、コレステロールもゼロで体にいいのよ。認知症防止にも効果があるって。矢崎社長 シナプスという脳の神経と神経をつないで情報伝達している部分は、ほとんど油でできてるんですよ。だから良い油ってやっぱり重要なんですよね。ココナッツオイルも飲んでみようかな(笑)。平野さん いいですよぉ! 美容にもいいのよ。ちょっと味は独特だけど、カレーに入れるとそれだけでトロピカルになって最高! そういえば、油はやっぱり加熱しないでとるほうがいいんですか?矢崎社長 そうですね。どんなに良い油でも加熱すると酸化してしまうので、ドレッシングに混ぜるのがいいと思います。ですから、天ぷらみたいに油を何回も使いまわすものや、スナック菓子の油なんかは本当によくないですね。平野さん ダメよあんなの! ああいうのってだいたい酸化防止剤が入ってますけど、それって薬が入ってるってことでしょ。わたし、孫が3人いるんですけど、孫が食べてるお菓子の袋の裏側をパッと見てね、カタカナのよくわかんないのが入ってると「これダメ! 」って取り上げちゃうの。怖いですもん。だって、今日食べたものが1週間後とか5年後の自分の体を作るんだと思ったらね。矢崎社長 それは大事だと思いますよ。人の体の細胞は100日くらいで入れ替わるんです。だから真面目にいい食生活を続けていけば、100日くらいで人の体は文字どおり生まれ変われるんですよ。平野さん えーっ!? 100日ですか。はぁ~、じゃあこの対談をご覧になった人たちも、今日から真面目にやれば3カ月後くらいにはちゃんとした体に生まれ変わってるかもしれないと。矢崎社長 そうですね。健康な体に生まれ変わるんだと思って、毎日の食生活を変えていくだけでも全然違うと思いますよ。平野さん ほんと、毎日の積み重ねですね。そういえば先生のご本(『免疫力をあなどるな! 』 <サンマーク出版・矢崎雄一郎著<)で、お味噌汁を作るとき、火を止めて少しぬるくなってから入れたほうがいいっていうのがありましたよね。あれは本当に目からうろこで、今まで大失敗してました。お味噌を全部溶かしてから火を止めてたの。矢崎社長 沸騰させると、免疫力アップに効果的な乳酸菌が死んでしまいますからね。ただ、発酵食品の酵素や菌は、食べてしまうとだいたい胃で死んじゃうんですよ。平野さん まー、死んじゃうの!?矢崎社長 (笑)。死んじゃうんですけど、実は死んだ菌でもいいんです。人の体の免疫細胞の約70%が腸に集まってるんですが、胃で菌が分解されてその死骸が腸を通っていくと、「菌じゃないか! 」って免疫細胞たちがびっくりするんです。びっくりして免疫が元気になる。「異物が来たからがんばらなきゃ、戦わなきゃ」って。平野さん はぁ~。そういう理由で発酵食品は体にいいんですねぇ。その、戦わなくちゃっていうのは、戦って体をよくしようとしてるってこと?矢崎社長 そうですね。菌って体にとっては異物じゃないですか。だからやっつけようとして、免疫細胞たちが元気になります。その結果、体全体の免疫が高まってくる。実は健康な人の体内でも毎日5,000個のがん細胞ができていて、普段は免疫細胞たちがそのがん細胞が増えないように戦ってくれてるんですけど、免疫細胞たちの働きが鈍くなると、がんがどんどん増殖していっちゃうんです。そこで発酵食品を食べれば、免疫細胞たちが活性化して、がん細胞を元気に攻撃してくれるんですね。平野さん なるほど~! すごくよくわかりました。だから食べないとダメなんですね。がんになったら大変ですもんねぇ。矢崎社長 統計的に言うと、ふたりにひとりはがんになる時代ですからね。平野さん ふたりにひとりですか。大変、じゃ私か和田さん(平野さんのご主人)どっちかよ!矢崎社長 (笑)。人間ドックに毎年行かれて、いつも笑って良い食事をちゃんととれていれば、それほど心配ないと思いますよ。平野さん よかった~。こうやって先生といろいろお話しさせていただくと安心しますね。いつも心配で心配でしょうがないの。大船に乗った感じがします(笑)。●平野レミさんも大好き! にんにくを使った"免疫力UPレシピ"同対談では、平野さんが大好きだと語るにんにくを使った、オリジナルの免役力UPレシピも紹介された。○味の決め手はナンプラー「ニンニクどっさり鍋」材料(2人分)豚バラ肉(しゃぶしゃぶ用) 250g / にんにく 2株 / ゴボウ 小1本 / 水菜 1束 / 長ネギ 1本 / 切りもち 4個 / 中華麺 1玉 / 水 4カップ / 香菜、黒コショウ、豆板醤 お好みでA(ナンプラー 大さじ2~3 / しょうゆ 大さじ0.5)つくり方1.鍋に水4カップと、皮をむいたにんにくを入れ、やわらかくなるまで中火で15分ほど煮る。2.Aを加え調味し、豚肉 、ささがきにしてアクを抜いたゴボウ、ざく切りにした水菜、斜め切りにした長ネギを加える。肉に火が通ったら完成。3.シメは、残り汁で、切りもちと中華麺を中火で煮込んで食べる。お好みで香菜、黒コショウ、豆板醤などを加えても。レミさんからのアドバイス・むきにくいにんにくの皮は、丸ごと1株、上下を少し切り落とすと簡単にむけます。・ナンプラーはメーカーによってしょっぱさが違うので、味を見ながら分量を調節してください。・途中で汁気が少なくなったら、ナンプラーやしょうゆ、水で調節してください。○平野レミさんの元気の源は?対談中、矢崎社長から「にんにくはがんを防ぐ食材といわれている」と聞かされた平野さん。すると、「私にんにく大好きで、にんにくの歌も作っちゃったくらいですよ。『♪にんにく~にんにくにく~おいしいのよ~ステキなのよ~』って」と自作の歌まで飛び出した。さらに平野さんのにんにくを数える単位は、「1片2片じゃなくて、1個2個」だとか。そんな周りが驚くほどのバイタリティーが平野さんの大きな魅力。そして、「みんなが料理を食べてにっこりしてくれたら、"やったもんね! "って感じ」と語るとおり、家族や周りの人への愛情も元気の秘けつのよう。みなさんも、平野さんの免役力UPレシピに挑戦して元気をチャージしてみてはいかがだろうか。
2015年04月30日モデルのトリンドル玲奈、元AKB48の篠田麻里子、女優の真野恵里菜がトリプルヒロインを務める園子温監督作『リアル鬼ごっこ』(7月11日公開)の予告編とポスタービジュアルが23日、公開された。ターゲットが、"全国の佐藤さん"から"全国のJK(女子高生)"になった本作。予告編冒頭では、子どもの声で「全国のJKのみなさん、あなたたちはちょっとふてぶてしいので、数を減らすことにします」という不気味な宣言の後、JKたちが絶叫しながら、何者かに追いかけられる姿が映しだされる。マシンガン乱射、爆発…正体不明の鬼に追いかけられ、セーラー服を着たトリンドル玲奈は血まみれになりながら、篠田麻里子はウエディングドレスを振り乱しながら、真野恵里菜はマラソンウエアで顔をゆがませながら、その何者かから逃れようとする。また、今回の予告編には使われていないが、男女2人組のロックユニット・GLIM SPANKY(グリムスパンキー)がイメージソングを担当することが決定。本作のために書き下ろした楽曲「リアル鬼ごっこ」は疾走感あふれるロックナンバーとなっており、7月1日にシングルが発売される。ボーカルの松尾レミは「現在私は23歳で、大人と子供の狭間で未だ彷徨っています。この題材はそんな私にとってリアリティがありました」、ギターの亀本寛貴は「疾走感や爽やかさに加えて何かに追われている得体の知れない焦燥感をGLIM SPANKY流にロックでアグレッシブなサウンドで表現できたと思います」とそれぞれコメントを寄せている。映画の原作は、2001年に発刊され発行部数200万部を突破した山田悠介による同名小説。"全国の佐藤さん"が鬼に殺されるという斬新な設定のホラーで、映画化もされ、中高生を中心にブームを巻き起こした。(C)2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
2015年04月23日“鬼才”松尾スズキが監督、松田龍平が主演を務め、「ぼのぼの」で知られるいがらしみきお原作の人気漫画を映画化した『ジヌよさらば~かむろば村へ~』。このほど、松尾監督が直感的に繰り出す“ムチャぶり”ともいえる演出に、松田さん始め、二階堂ふみ、片桐はいりら豪華キャストたちが翻弄され、時に困惑したり、大爆笑を見せるメイキング映像がシネマカフェに到着した。病院も学校も警察もない、東北のある過疎の村“かむろば村”を舞台に、お金に触るだけで失神してしまう前代未聞の“お金恐怖症”になってしまった元銀行マン、タケ(松田さん)が、“ジヌ”=銭(ぜに)を一切使わないで生きていくことを決心する、ちょっぴりリアルでシュールな物語。今回到着した映像内では、松尾監督が松田さんに対し、「アイドルみたいに可愛くやって」というムチャぶりをしたり、松田さん演じるタケが車を暴走させ、道に転がっている障害物を避けるシーンの撮影では、なぜか障害物が“白菜”という設定に変わったりして、終始、困惑気味の松田さんの表情が映し出されている。その一方、二階堂さんは”白菜”の追加設定に大爆笑。別の場面では、松尾監督の要求にキッチリ応える女優魂も見せている。また、片桐さんも、困惑しながらも抜群のコメディセンスで松尾監督の要求に応えるなど、爆笑必至場面の連続。これらのシーンが劇中ではどのように仕上がっているのか、とても楽しみなメイキング映像となっている。松尾監督が自らが執筆した台本上からしても可笑しなやり取りなのに、監督の直感でさらに演出が継ぎ足され、笑いが絶えなかったという撮影現場。演じてもらいたい動きを役者の前でやってみせたり、監督がひらめいたギャグやアクションが急きょその場で追加されたりと、独特の手法で構築されていった“松尾ワールド”。その世界に、『恋の門』以来、10年ぶりに飛び込んだ松田さんの困惑ぶりが見え隠れする姿は、一見の価値ありと言えそうだ。『ジヌよさらば~かむろば村へ~』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジヌよさらば~かむろば村へ~ 2015年4月4日より全国にて公開(C) 2015 いがらしみきお・小学館/『ジヌよさらば~かむろば村へ~』製作委員会
2015年04月20日映画『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』の学生向け試写会が3月30日(月)に開催され、上映後には松尾スズキ監督によるトークセッションが行われ、学生たちの質問に答えた。松尾監督にとって『恋の門』、『クワイエットルームにようこそ』に続く3作目の映画監督作で、いがらしみきおの人気漫画の映画化。元銀行マンでありながら“お金恐怖症”に陥り、お金に触れるだけで失神してしまう主人公が過疎化が進む村でお金を使わない生活を実践するのだが…。本作では『恋の門』以来、10年ぶりに松田龍平を主演に迎えたが、松尾監督はその意図について「コメディであり、その中でもお金に触れただけで失神するという特殊な主人公で、いわゆる“2.5枚目”の俳優が小器用にやると安っぽいくなってB級ぽくなってしまう。そんなに笑いをやらない俳優がいいと思ったし、10年ぶりというのも悪くない、話題になるかなといういやらしい考えもありました(笑)」と説明する。10年の間に俳優として松田さんと仕事を共にすることはあったが、今回、久々に監督と俳優として対峙して「10年前は20歳くらいでそこそこコドモで、そんなに使い勝手の良い俳優ではなかったけど、その分、伸びしろがあって演出しがいがありました。今回、30代になって何もしなくても画がもつ、雰囲気や色気があっていい感じで成長したなと思いました」と語った。また、大学生を相手にしたトークということで監督の大学時代に話が及ぶと「九州の美術科のある大学で、課題も多かったし、劇研で芝居やったりしてました。バイトは新幹線の売り子をしたり、ぬいぐるみショーでキン肉マンとかやってました」と明かした。学生時代にやっておくべきことは?という質問には自身の学生時代をふり返りつつ「やってなかったとすれば合コンかな?どんな感じなんですか(笑)?」と学生に逆質問する一幕も。大学卒業後、一度は就職したが、退職してその後、自ら劇団「大人計画」を旗揚げしたが、当時、経済的なことや先行きに不安はなかったか?と尋ねられると「不思議となかったです」と語る。「景気がメチャクチャよかったので、どこにでも仕事は転がっているという、最後の幸せな時代で、暗い気持ちにはならなかった」とふり返った。とはいえ、バイトで生計を立てるも、決して苦労がなかったわけではないよう。「組織では生きていけないとつくづく思い知らされました。フリーターもうまくいかない。学生がバイトリーダーだったりすると、なけなしのプライドが傷つくんですよ」としみじみと述懐。この日のイベントはは、早稲田大学近くのホールで行われ、会場には早大生が多く足を運んでいたが「高田馬場のマクドナルドでバイトしたこともあったけど、早稲田の学生のバイトリーダーに何度も煮え湯を飲まされた(笑)」と恨みつらみを口にし、会場は笑いに包まれた。現在は「大人計画」の主催であり、演出家、脚本家、俳優、作家と多彩な活躍を見せるが、仕事における原動力を問われると「ひと口では言えないですね。(作品づくりが)最後にたどり着いたところであり、背水の陣で、これを失ったらもうないという根性がないとやっていけない。だから、つい仕事を入れすぎちゃって余裕がないんですよ」と苦笑交じりに語っていた。『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』は4月4日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジヌよさらば~かむろば村へ~ 2015年4月4日より全国にて公開(C) 2015 いがらしみきお・小学館/『ジヌよさらば~かむろば村へ~』製作委員会
2015年03月30日昨日より開幕したゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015のオープニング招待作品として『ジヌよさらば~かむろば村へ~』が上映され、主演の松田龍平と松尾スズキ監督が舞台あいさつに登壇した。その他の写真本作は、いがらしみきおの人気漫画『かむろば村へ』を原作に、ジヌ=銭と決別する宣言をした主人公が、なにも売らず、なにも買わずに生きていこうとする姿を描くコメディ。松田が現金に触るだけで失神してしまう“お金恐怖症”になってしまった元銀行マンのタケを演じ、阿部サダヲ、松たか子、二階堂ふみ、西田敏行、松尾スズキらが共演する。ゆうばり市民の熱い歓迎に松田は「北海道は撮影で初めて来ました。すごくアットホームな空気感と聞いていましたが、まんまとやられています。僕も仲間に入っていいですかという感じです」とコメントすると、松尾監督も「ゆうばり映画祭は非常に熱いお客さんたちばかりでありがたい」と付け加え、会場の歓声を集めた。また、舞台あいさつ後には夕張市の鈴木直道市長との鼎談を実施。松尾監督が今回オープニング作品に選ばれた理由を尋ねると、鈴木市長は「単純に面白い映画だということもありますが、夕張でこの映画を観るということで、考えさせられるものがあるんじゃないかと思います。(映画に登場する)かむろば村の設定が高齢者4割ということで、夕張市に似ているなと思いました」と地方行政の在り方などについても語った。ゆうばり国際といえば、ゲストが夕張に到着した際、黄色いハンカチを手にした市民が「おかえり」と出迎えてくれることが特徴のひとつ。松田も「黄色いハンカチを振ってくれるのは歓迎されていると思うし、緊張もほぐれる。ありがたいですね。夕張の人たちの愛情を感じましたね。みんなで夕張を盛り上げようかなという感じがありますね。何かのために自分を犠牲にするのではなく、楽しんでいることが映画祭のいいムードを作っている。それは本当に大切なこと。どんなに来る人を歓迎していても、自分が楽しまないと楽しくない。(出迎えのおばちゃんたちが)仮装したりして、自分から楽しんでいるのが伝わってくるからいいですよね」と感激した様子だった。なお、劇中で“お金恐怖症”の主人公・タケが現物支給や物々交換をしながら生計をたてようとする事になぞらえ、全国各地の劇場スタッフと物々交換をする“わらしべ長者キャンペーン”が本日からスタート。タケの田んぼで実際に収穫された“ほでなす米”からスタートし、最後の東京では一体何に変わるのか? その動向にも注目していただきたい。『ジヌよさらば~かむろば村へ~』4月4日(土)より新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー
2015年02月20日松尾スズキが監督を務め、『恋の門』以来10年ぶりに松田龍平とタッグを組む映画『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』の予告編映像が公開になった。OKAMOTO’Sが手掛けた映画主題歌『ZEROMAN』も登場する。『ジヌよさらば~かむろば村へ~』本作は、いがらしみきおの人気漫画『かむろば村へ』を原作に、ジヌ=銭と決別する宣言をした主人公が、なにも売らず、なにも買わずに生きていこうとする姿を描くコメディ。松田が現金に触るだけで失神してしまう“お金恐怖症”になってしまった元銀行マンのタケを演じ、阿部サダヲ、松たか子、二階堂ふみ、西田敏行、松尾スズキらが共演する。本作の舞台になっている“かむろば村”は、過疎の村で、公共交通がなく村長が自らバスを運転して村人を運んでいるような田舎だが、なぜかそこには奇妙な人々がたくさん暮している。村長の与三郎(阿部)と妻の亜希子(松)はタケの面倒を見てくれる優しい夫婦だが、高校生の青葉(二階堂)はチンピラ風の男とつるんでおり、“神様”を自称するなかぬっさん(西田)や、村長選挙の裏で暗躍する勢力、突然、村に姿を現した謎の男(松尾)ら強烈なキャラクターが次々に登場。金を一切使わないと決めたタケは、彼らの間を行き来しながら、まだ誰も実現していない“ジヌなし”生活に挑む。『ジヌよさらば~かむろば村へ~』4月4日(土)より新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー
2015年02月18日松田龍平が主演する松尾スズキ監督の最新作『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』の舞台あいさつ付プレミアム上映が、2月20日(金)に札幌シネマフロンティアで行われる。本作は、同時期に開催される『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015』のオープニング招待作品に決定した話題作だ。その他の写真映画は、いがらしみきおの人気漫画『かむろば村へ』を原作に、ジヌ=銭と決別して生きることを宣言した主人公が、なにも売らず、なにも買わずに生活しようとする姿を描くスラップスティックコメディ。札幌シネマフロンティアで行われる舞台あいさつ付プレミアム上映には、松田、松尾スズキ監督が登壇する。チケットは、プレリザーブ(先行抽選)が1月31日(土)より受付開始。一般発売は、2月7日(土)よりスタートする。『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015』2月19(木)から2月23日(月)まで開催『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』舞台あいさつ付プレミアム上映2月20日(金)会場:札幌シネマフロンティア18:00の回上映前/舞台あいさつ登壇者(予定):松田龍平、松尾スズキ監督料金:2000円(税込)プレリザーブ:1月31日(土)11:00AM~2月4日(水)11:00AMまで一般発売:2月7日(土)10:00AMより
2015年01月29日松尾スズキが監督を務め、『恋の門』以来10年ぶりに松田龍平とタッグを組む映画『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』の特報が解禁された。『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』特報映像本作は、いがらしみきおの人気漫画『かむろば村へ』を原作に、ジヌ=銭と決別する宣言をした主人公が、なにも売らず、なにも買わずに生きていこうとする姿を描くスラップスティックコメディ。松田が演じる主人公は、現金に触るだけで失神してしまう“お金恐怖症”になってしまった銀行マン・タケ。前代未聞の深刻な病を患った彼は、銀行の仕事を続けられなくなり、逃げるように山奥にある小さな村・かむろば村へ転がり込む。そこでタケは「一銭も使わずに生きていく」と宣言するも、村人たちは突然やってきて妙なことを口走る青年を奇異な目で見る。このほど公開された特報映像には、クセの強い村の住人を演じる阿部サダヲ、松たか子、二階堂ふみ、西田敏行、松尾スズキらも登場。病院も学校も警察もない過疎の村で、現代の生活に必要不可欠な携帯、電気、そしてお金を使わず、タケはどのように生活していくのか? 毎作、観客をアッと驚かせる設定とキャラクターを用いて、観る者の常識や虚栄心や嘘を容赦なくはぎとってきた松尾スズキが“ジヌ=銭”を使ってどんな世界を作り出し、どんなメッセージを描き出すのか気になるところだ。『ジヌよさらば~かむろば村へ~』2015年4月4日(土)より新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー
2014年12月26日1991年に悪人会議プロデュースとして上演され、1998年には日本総合悲劇協会公演として再演、演劇界を超えてカルチャーシーンに衝撃を与えた松尾スズキ(作・演出)の『ふくすけ』。薬剤被害や宗教ビジネス、テロ行為に没入する人々など、世紀の変わり目を経てなお“今の物語”であり続け、生温かいヒューマニズムをも笑いつくす伝説的作品だ。実に14年ぶりの再々演となる今回は、古田新太や多部未華子、大竹しのぶら豪華メンバーに、阿部サダヲ、皆川猿時、平岩紙ら大人計画の劇団員も出演する最強のキャスティング。某日、宣伝写真撮影中の都内のスタジオで松尾の話を訊いた。『ふくすけ』チケット情報スタジオに到着すると、ちょうど古田が撮影中。劇中ではさえない中年男を演じる古田だが、撮影は作品自体のビジュアルイメージということで、ネックレスを胸元にチャラチャラと光らせた服装で不敵に立つ。見ている松尾から思わず「脂が乗ってるよね」という言葉が漏れ、その圧倒的な存在感にスタッフ全員が引き込まれる。次に衣裳を身につけた阿部がフラリと現れ、スタジオの中央へ。指の爪をかじりながらカメラに視線を向ける様子はどこまでが阿部自身で、どこからが阿部が演じるフクスケなのか分からないほど。キュッと細められた阿部の瞳を見ているうちに、本番で見られるであろうフクスケの物語が俄然楽しみになってきた。今回のキャストについて松尾に訊くと、「あえての地味な男の役を見たかった古田さんに、絆と尊敬を感じている大竹さん。毒々しい舞台に透明感を放ってくれるであろう多部さんと、理想のキャスティング。あとは、フクスケの哀しみを出せるのはこいつしかいねぇな、と阿部(笑)」との答えが返ってきた。その最強キャストで迎える14年ぶりの上演については「初演はバブル景気の頃で、世の中の浮かれ気分に対する20代の自分の“怒り”を込めて作っていたんです。でも今は状況が違う。日本全体が不景気だし、発散しきれない怒りや諦めとかで覆われてるでしょう。実は前回、30代後半で再演した時に、初演とは別の手応えを客席から感じたんです。“怒り”って人間の根源的な部分だと思うし、年代によっても感じ方は違ってくる。だから40代最後に演出する今回、『ふくすけ』を通して感じられる怒りを普遍的なものとして受け止めてもらえるかどうか。それを見極めたいという思いがあります」と語った。生の舞台はリアルと地続きだからこそ、そのときどきに形を変える。本作が常に“事件”であり続ける理由を、ぜひ劇場で確かめてほしい。公演は8月1日(水)から9月2日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーン、9月6日(木)から13日(木)まで大阪・イオン化粧品シアターBRAVA!にて上演される。なお、チケットは東京・大阪とも6月3日(日)10:00より一般発売開始。また、チケットぴあではWEB先行抽選を東京公演は5月24日(木)11:00まで、大阪公演は5月23日(水)11:00まで受付中。取材・文佐藤さくら
2012年05月22日