11月14日(金)より東京・CBGKシブゲキ!!で上演する舞台『一週間フレンズ。』。同作のアフターイベントの開催が決定した。アフターイベントは、岡山智樹、岡野真也、戸谷公人、川上ジュリアの4人によるアフタートークと、実際に使用したセットで、観客が自由に写真撮影を行なえる撮影会のふたつ。アフタートークは19日(水)14時の回と22日(土)13時の回終演後に開催。また撮影会は15日(土)13時の回、16日(日)13時の回、23日(日)13時の回終演後に行なわれる。舞台『一週間フレンズ。』は葉月抹茶のコミックを原作にした人気アニメを舞台化。友達との記憶が一週間で消えてしまう高校生・藤宮香織(岡野)と、彼女と友達になりたいと願うクラスメイトの長谷祐樹(岡山)、ふたりを温かく見守る桐生将吾(戸谷)と山岸沙希(川上)。そんな4人の多感な少年少女たちの心の機微を描く。公演は24日(月・休)まで開催。チケットは発売中。
2014年11月13日葉月抹茶原作の人気コミックをアニメ化、今年4月から6月までの放映が大好評を博した『一週間フレンズ。』。その舞台版が、注目の若手役者陣でついにお目見えする。主人公の高校生・長谷祐樹には、役と同じ17歳でこれが初主演となる岡山智樹。長谷のクラスメイトで友達との記憶だけが1週間しかもたないという藤宮香織には、注目度急上昇中の岡野真也が扮する。岡野に加え、戸谷公人、川上ジュリアらメインキャスト3人も20代前半というフレッシュな顔合わせ。その囲み取材が、10月28日、都内の稽古場で行われた。舞台『一週間フレンズ。』チケット情報高校生の長谷祐樹(岡山)は、いつもひとりでいるクラスメイトの藤宮香織(岡野)が気になっていた。ある日、香織と偶然話が出来た祐樹は友達になろうと告げるが、香織はそれを拒む。その理由は、「友人との記憶だけ1週間で消えてしまう」から。それでも祐樹は、親友で一見クールな桐生将吾(戸谷)や、天然キャラで忘れっぽい性格の山岸沙希(川上)らも巻き込み、少しずつ友達関係を築いていくが…。「登場人物がみんなピュアで、ホワホワした世界観が魅力。その感じを舞台でも出していきたい」と言うのは岡山だ。ヒロインを演じる岡野も「藤宮さんはとても可愛らしい女の子で、アニメ版を見ているファンの方たちは藤宮さんのことが大好きだと思うんです。そんな役を私が演じることのプレッシャーを感じています」と、すでに役づくりに考えを巡らせている様子だ。「久しぶりのツンツンした(態度の)役なので頑張りたい」(戸谷)、「アニメのイメージを大切にしつつ、地に足をつけた演技も意識できれば」(川上)と、それぞれに意気込みを語った。その後も本作の魅力について、岡野が「友達を作るのが大変なのは、大人になっても同じ。その根本的なことが描かれているのが魅力的です」と語ったり、また作品にちなんで“友人の作り方”を問われた戸谷が「黙っていると怖く見られるので、自分からくだらないことを言うようにしてます」と答えるなど、和やかに進んだ会見。途中、役との相似を聞かれた岡山が「僕も数学が苦手で…点数は祐樹と同じくらい」と告白すると、他の3人が「大丈夫(笑)?」と一斉に突っ込む仲よさげなひと幕も。さらに「僕、ちゃんと“ホワホワ”できてますか?」と見上げる岡山に、戸谷が「このふたり(岡山と岡野)は普段からホワホワだから。僕はもう忘れちゃったなっていう…」と返すと取材陣からも笑いが。一方で岡山が「本当に藤宮さんと友達になりたいと思っている祐樹の気持ち。それを見た方にちゃんと伝わるようにしたい」と想いを込めて話すと、他の3人の表情もピリッと引き締まる。その真摯な表情に、本番への期待が高まる会見となった。公演は11月14日(金)から24日(月・休)まで東京・渋谷のCBGKシブゲキ!!にて。チケットは発売中。取材・文佐藤さくら
2014年10月29日11月に上演される人気アニメの舞台版『一週間フレンズ。』で、メインビジュアルが公開された。公開されたのは、同じ高校の同級生役を演じる、岡山智樹、岡野真也、戸谷公人、川上ジュリアら4人による写真と、ヒロイン役の岡野真也と彼女を強く思いやるクラスメイトを演じる岡山智樹を撮った写真の2枚。ビジュアルは彼ら4人の関係を繊細に映し出している。舞台『一週間フレンズ。』チケット情報同作は葉月抹茶のコミックを原作にした人気アニメを舞台化するもの。友達との記憶が一週間で消えてしまう高校生・藤宮香織(岡野)と、彼女と友達になりたいと願うクラスメイトの長谷祐樹(岡山)、ふたりを温かく見守る桐生将吾(戸谷)と山岸沙希(川上)。そんな4人の多感な少年少女たちの心の機微を描く青春グラフティだ。公演は11月14日(金)から24日(月・休)まで東京・渋谷のCBGKシブゲキ!!にて。チケットは発売中。
2014年10月17日この秋冬、日本映画界は“女装”がブームのようだ。しかも、正統派イケメン・岡田将生(25)、美少年系イケメン・菅田将暉(21)、そして個性派イケメン・安田顕(40)と、タイプの異なる人気俳優たちが、新作映画で女子顔負けの女装を相次いで披露している。その美しすぎて罪(?)な、彼らの女装姿に迫った。まずは、今年、『偉大なる、しゅららぼん』『オー!ファーザー』と主演映画が続き、出演ドラマ「ST赤と白の操作ファイル」が映画化へ、そして11月、蜷川幸雄演出の「皆既食-Total Eclips-」では若き天才詩人ランボー役で、舞台初挑戦にして初主演を果たす岡田さん。11月22日(土)公開の『想いのこし』で岡田さんが演じるのは、頭の中には“カネと女”しかないというダフ屋・ガジロウ。甘いマスクで女の子を口説き落としてはチケットを売りさばく、という最低のダメ男だ。しかし、彼がきっかけとなった交通事故で、ユウコ(広末涼子)、ルカ(木南晴夏)、ケイ(松井愛莉)の3人のポールダンサーと、そして運転手のジョニー(鹿賀丈史)が死亡してしまう。さまざまな理由で現世に未練があるため、幽霊となった彼らは、ガジロウを使って、のこした“想い”を遂げようとするのだが…。「あなたには、私たちにできないことをしてもらう義務がある」と言い放つ、広末さん演じるユウコの言葉どおり、岡田さんは、ドラマ「昼顔」で注目を集めた木南さん演じるルカの身代わりとなってウェディングドレスの花嫁姿に!しかも、あろうことか、花婿とキスまで!さらに、広末さんとのポールダンスのシーンでは、コテコテの“夜顔”メイクで華麗なダンスを披露。ポールに対して90度になる反りっぷりも見事な、美しいけど、ちょっぴり筋肉質な女装ダンサーと相成っている。続いて、『共喰い』で各賞を席巻した昨年に引き続き、今年も出演した呉美保監督の『そこのみて光輝く』がモントリオール世界映画祭で「最優秀監督賞」を受賞し、さらに第87回アカデミー賞「外国語映画賞」部門の日本代表作品にも選出された菅田さん。「仮面ライダーW」での鮮烈デビュー以降も、連続テレビ小説「ごちそうさん」の坊主頭から、『闇金ウシジマくん Part2』、2015年公開の『チョコリエッタ』『暗殺教室』まで、さまざまな役柄を巧みに演じ分けている若き実力派の菅田さんだが、能年玲奈主演で東村アキコの人気コミックを実写映画化する『海月姫』(12月27日公開)では、驚異の“美”女装姿に。その、もはや嫉妬レベルの女装美男子ぶりには、原作者の東村さんまでも「本当にキレイ」「奇跡のキャスティング」と太鼓判。原作ファンからも、ネット上で「カワイイ!」と絶賛の声を集めている。菅田さん演じる蔵之介は、“クラゲオタク”の能年さんほか、“鉄道オタク”の池脇千鶴、“三国志オタク”の太田莉菜、“和物オタク”の馬場園梓(アジアン)、“枯れ専”の篠原ともえ、といった個性豊かなオタク女子集団・“尼~ず”たちが暮らす男子禁制アパートに、おしゃれ女子の“蔵子”として入り込む。有名政治家一族の次男ながら、ファッションの世界で生きることが夢という蔵之介は、筋金入りのオタク女子たちを懐柔しながら、奇妙な友情関係を築いていくらしい。ここに、蔵之介の兄で女性恐怖症の童貞エリート・修(長谷川博己)がどう絡んでいくのか、いまからも楽しみだ。最後は、映画に、ドラマに、舞台に、「TEAM NACS」の垣根を越えて個人でも活躍著しい“ヤスケン”こと安田さん。今週末10月4日(土)に公開となる『小川町セレナーデ』では、なんとオカマダンサー・エンジェル役で女装姿を披露。「TEAM NACS」のメンバー、大泉洋が『ぶどうのなみだ』で、美人シンガーソングライターの安藤裕子を相手役に寡黙な男を演じ、戸次重幸が小島聖、酒井若菜と繰り広げた不倫ドラマ「エンドレスアフェア~終わりなき情事~」が劇場版になるという中、安田さんは昔、“男女の関係”にあった女性と、2人の間に生まれた娘のためにひと肌脱ぐことになる、オカマパブのスターダンサー役を好演する。借金のため、閉店の危機に陥った真奈美(須藤理彩)が経営するスナック。隣町でオカマバーが大人気であることを知った娘・小夜子(藤本泉)は、自らオカマのフリをして “偽オカマバー”を開き、再起を狙おうとする。実は小夜子の父親であり、カリスマ・オカマダンサーとして小夜子や真奈美を手取り足取り指導することになるのが、安田さんが扮するエンジェルだ。ちょっぴり変わったカタチではあるものの、安田さん演じるエンジェルと、等身大の母親役がハマる須藤さん、映画『アオハライド』の公開も控える次世代女優・藤本さんの家族は、きっと見事な化学反応を起こしてくれるに違いない。さて、あなたのお好みはどの“女装男子”?(text:cinemacafe.net)■関連作品:海月姫 2014年12月27日より全国にて公開(C) 2014映画『海月姫』製作委員会(C) 東村アキコ/講談社小川町セレナーデ 2014年10月4日より全国にて公開(C) 2014「小川町セレナーデ」製作委員会
2014年10月02日「ぐんまVSとちぎウマいもん合戦in桐生」と題したグルメ対決が群馬県桐生市の新川公園で行われる。日時は9月1日(土)、2日(日)の2日間、10:00~15:00まで。ただし、終了時間前でも売り切れの場合は終了となる。グルメ、特産品の販売は40団体に及ぶ。メニューを一部紹介すると群馬県側は、桐生ソースカツ丼、焼きまんじゅう、ブラジル料理、国産鶏からあげ、分福茶釜の釜玉うどん、上州ほうとう、おきりこみ、かりんとうまんじゅう、よもぎまんじゅう、ひもかわカレーうどんなど。栃木県側では、足利ソースカツ丼、足利名物手打ちそば、桜あんぱん、味噌まんじゅう、ブルーベリー酢、大根そば、佐野らーめん、佐野いもフライ、じゃがいも入り栃木やきそばなど。ぐんまVSとちぎの対決は人気投票で決まる。投票者の中から抽選で10名に特産品詰め合わせのプレゼントも用意されている。また、東日本大震災復興支援コーナーでは、福島県の「喜多方老麺朝昼夜」から喜多方ラーメン、「会津カレー焼きそばの会」から会津カレー焼きそばが出品される。特設ステージでは郷土芸能八木節の演奏と踊り、ダンス八木節、ジャズ演奏、和太鼓演奏、鳴子おどり、ご当地キャラクターのステージ、のほほん着物さんぽPRが行われる。ジャズ演奏と和太鼓演奏は1日(土)のみ、鳴子おどりは2日(日)のみとなる。さらに、2日(日)の12:00~群馬県みどり市出身の吉本芸人、アンカンミンカンのステージもある。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月22日「ぐんまVSとちぎウマいもん合戦in桐生」と題したグルメ対決が群馬県桐生市の新川公園で行われる。日時は9月1日(土)、2日(日)の2日間、10:00~15:00まで。ただし、終了時間前でも売り切れの場合は終了となる。グルメ、特産品の販売は40団体に及ぶ。メニューを一部紹介すると群馬県側は、桐生ソースカツ丼、焼きまんじゅう、ブラジル料理、国産鶏からあげ、分福茶釜の釜玉うどん、上州ほうとう、おきりこみ、かりんとうまんじゅう、よもぎまんじゅう、ひもかわカレーうどんなど。栃木県側では、足利ソースカツ丼、足利名物手打ちそば、桜あんぱん、味噌まんじゅう、ブルーベリー酢、大根そば、佐野らーめん、佐野いもフライ、じゃがいも入り栃木やきそばなど。ぐんまVSとちぎの対決は人気投票で決まる。投票者の中から抽選で10名に特産品詰め合わせのプレゼントも用意されている。また、東日本大震災復興支援コーナーでは、福島県の「喜多方老麺朝昼夜」から喜多方ラーメン、「会津カレー焼きそばの会」から会津カレー焼きそばが出品される。特設ステージでは郷土芸能八木節の演奏と踊り、ダンス八木節、ジャズ演奏、和太鼓演奏、鳴子おどり、ご当地キャラクターのステージ、のほほん着物さんぽPRが行われる。ジャズ演奏と和太鼓演奏は1日(土)のみ、鳴子おどりは2日(日)のみとなる。さらに、2日(日)の12:00~群馬県みどり市出身の吉本芸人、アンカンミンカンのステージもある。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月20日榮倉奈々、岡田将生からの突然のプレゼントに涙!11月10日、映画「アントキノイノチ」公開を記念し、都内で開催されたセレモニーに、主演した榮倉奈々、岡田将生が出席した。榮倉と岡田は「アントキノイノチ」公開を記念するため一般公募された【ラブレターツリー】の設置セレモニーに出席。岡田からの突然ののクリスマスプレゼントに、榮倉が涙ぐむ場面があった。岡田からのサプライズプレゼントはスノードーム岡田からの榮倉へのサプライズプレゼントは、劇中の印象的なシーンで登場する観覧車の模型が入ったスノードームだった。映画コムによると岡田は「2月から一緒にやってきましたが、すごく助けられました。本当に一緒にやれてよかったし、また違う作品でも会えたらうれしい。ありがとうございました」と照れくさそうに感謝の言葉を榮倉に伝え、スノードームを手渡した。榮倉の瞳に涙が思いがけないプレゼントに驚いた様子の榮倉は、涙を静かにぬぐい「(作品への)思いが強いだけに、全てのことに100%届けようと一緒にがんばってきたのでうれしいです。ありがとう。恥ずかしい(笑)」と感激で一杯の胸の内を語ったという。映画「アントキノイノチ」とは?歌手のさだまさしによるベストセラー小説を映画化。遺品整理業という特殊な仕事を通して「命」の重さ、人と人が繋がる尊さを描いた作品だ。また、榮倉は「アントキノイノチ」の公式サイトで「生きるということ、社会と関わるということ。日々、自問自答しながら前進したいと望む姿は同世代として、とても興味深いです。瀬々監督も岡田将生くんも初めてご一緒させていただくので、どんな風にコミュニケーションを取って撮影が進んでいくのか、今から楽しみです。」と、コメントを残している。「アントキノイノチ」初日舞台挨拶のお知らせ●11月19日(土)●場所:丸の内ピカデリー11回目 午前9:20の回、上映終了後/2回目 お昼 12:50の回、上映前●[登壇者]岡田将生、榮倉奈々、原田泰造、松坂桃李、瀬々敬久監督(以上すべて予定)●場所:MOVIX亀有1回目12:30の回、上映終了後/2回目15:45の回、上映開始前●[登壇者]岡田将生、榮倉奈々、松坂桃李、瀬々敬久監督(以上すべて予定)「アントキノイノチ」公式サイトより元の記事を読む
2011年11月12日「一生懸命、自分の中から言葉を探してる」と岡田将生は言った。作品や役柄についてではなく、そのときのインタビューについて語った発言なのだが、俳優・岡田将生の生き方そのものを表していると言える。10代の頃から誰もが羨むような輝かしい成功の階段を上り続けてきたように見えるが、その陰で常にもがき、自らと向き合ってきた。だからこそ、映画『アントキノイノチ』で演じた主人公の杏平に対して、まず何より感じたのは強い共感だった。壊れた心を少しずつ再生していく杏平を演じながら岡田さんは何を探し、何を伝えようとしたのか?その内なる思いを明かしてくれた。10代の自分とリンクした、杏平の心の葛藤映画冒頭、裸で民家の屋根の上に座り込み虚空を見つめる岡田さんの姿が映し出される。高校時代のある出来事がきっかけで、心を壊してしまった杏平。22歳の岡田さんは、自らが10代の頃から感じてきた思いを重ね合わせながら物語と向き合っていった。「ふと『何でおれは生きてるんだろう?』とか『これからどんな大人になって、どういう社会で生きていくんだろう?』ということを考えることが10代のときから僕自身ありました。漠然とした不安を感じながら俳優という仕事をさせてもらって、その中で僕はこの仕事が好きだと気づいて続けられている。でも杏平くらいの頃は何も分からずにいて、そのリアルさに『おれもそうだったな』とリンクしました」。ある悪意に疲弊し自ら命を絶った友人。その悪意の矛先が今度は自分に向けられることへの恐怖と戸惑い。そして期せずして発見した己の内にある憎悪と周囲の無関心――。そうしてバラバラになった心を、杏平は遺品整理業という仕事を通じて再生させていく。こうしたひとつひとつの心の動きを岡田さんは丁寧に演じている。「僕自身、いじめられた経験もあるし、それがどんなにつらくて嫌なことか分かっています。僕はまだ22歳ですが、そういうところを若い人にきちんと伝えたいと思ったし、『分かりたい』って思う自分がいました。何より、生に対してもがき、苦しんでいる姿、少しずつ杏平が前に進んでいく姿がいいなと思えたんです」。演技の面でポイントとなったのは杏平が生まれつき抱えている吃音(きつおん)。杏平の周囲との距離感やもどかしい思いが伝わってくる。一方で岡田さんは「映画を観る方に届いたらいいなと思った大切なセリフ」に関しては監督に対し、あえて吃音を含ませずにストレートに表現することを提案したという。「榮倉(奈々)さん演じるゆきが過去を告白するシーンでの、杏平の『自分がどうして生きてるか分からない』というセリフはすごく好きで、それを吃音で言うべきかどうか悩みました。あとは文化祭で杏平がみんなに問いかけるシーン。あの心からの叫びでも吃音が出てないです。あのセリフを噛んで言ってしまうと、ただもがいている一人の生徒に見えてしまい、(周囲への思いが)伝わらないと思ったんです」。ちなみに全編を通じて岡田さんのモノローグが入るのだが、こちらも吃音はなく、落ち着いた口調で語られている。物語の中でもがき、葛藤する杏平とは違う人物のようにも感じられるが…。「あのモノローグは現在よりもずっと先の杏平という設定で、少し達観した立場から語ってるんです。僕は最初、そういう風に思ってなかったんですが、監督から成長した杏平が過去をふり返るような形にしてほしいと言われて『あぁ、なるほど』と思いました」。「これまで良い出会いがたくさんあったし、それを必然と思いたい」先述の榮倉さん演じるゆきの告白のシーンを「『いま生きてるんだな』、『息して、目の前の人と話してる』というのを感じながらその場にいた」と述懐。ゆきと杏平の出会いをこんな言葉で説明する。「杏平にとってはいい時期に巡り合えた同じ傷を抱えた女性。巡り合わせなのかなと思えました。原作の小説や台本を読んだときから僕は親のような気持ちで『お前、ゆきちゃんと出会えて本当によかったな』って思ってました(笑)。それは巡り合うべき人だったし、傷をなめ合うのではなくて、一緒に一生懸命考えて、“生きていく”ということを見出せる人。僕自身、これまで良い出会いがたくさんあったし、それを必然と思いたい。色々なところに行って色々な人と会って、新たな発見を求めている自分がいるんです。それはいまでも思っているし、だからこそ現場が好きなんです」。「終わったときは寂しくて、永島杏平という役から離れるのが嫌だなと素直に思えた」と岡田さん。クランクアップを迎えたその足で美容院に直行して髪を切り、気持ちを切り替えたというエピソードからも役柄への強い思い入れがうかがえる。ゾクリとするような歪んだ笑みを浮かべて悪意を体現した昨年の『悪人』、己の内の悪意と憎悪に押し潰されて心を壊していく今回の『アントキノイノチ』と、強く役柄を引きずってしまいそうなヘビーな作品で際立った存在感を放っているが、出演作品を決める基準は?「僕自身は作品選びにはタッチしてないです。ただ、マネージャーや事務所の人には『こういう作品をやってみたい』ということは普段から少し伝えています(笑)。20歳を超えてから、高校生を離れて次のステップとして社会派というか、メッセージ性の強い作品に携わりたいという思いはありましたね。いまも違うジャンルの映画を観ると『こういうのをやってみたい』とか思います。いまは…しばらく恋愛映画から離れていたんですが、『ラブ・アクチュアリー』を観て幸せになったので(笑)、ハッピーエンドのラブストーリーをやりたいと言ってます」。探しているのはきっと言葉だけではない。時に疾走し、立ち止まり、泣いて、叫んでまた歩き出し…。岡田将生の旅はまだまだ終わらない。(photo:Yoshio Kumagai/text:Naoki Kurozu)■関連作品:アントキノイノチ 2011年11月19日より全国にて公開© 「アントキノイノチ」製作委員会■関連記事:岡田将生のサプライズプレゼントに榮倉奈々、思わずウルリシネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第20回)“ほっとけない男子”俳優は?【TIFFレポート】岡田将生&原田泰造通訳付き映画祭公式上映にハイテンション!【TIFFレポート】映画祭開幕!ミラジョヴォら美しき女優陣のファッションに釘づけ岡田将生、釜山映画祭でサイン攻め!『アントキノイノチ』への特別な思い明かす
2011年11月10日