冤罪で死刑囚となった黒人男性を救おうとする黒人弁護士を描く実話映画『黒い司法 0%からの奇跡』が、アメリカで、今月にかぎり無料でストリーミングレンタルできることになった。ミネアポリスで起きた白人警察による黒人男性の殺害事件をきっかけに、アメリカで大規模な抗議デモが起きていることを受けてのもの。製作配給のワーナー・ブラザースは、「この国に根強く残る人種差別についてもっと知りたい方に見ていただければと思います」と声明を発表している。主人公の弁護士役とプロデューサーを兼任するのは、マイケル・B・ジョーダン。ジェイミー・フォックスが死刑囚を演じる。監督はデスティン・ダニエル・クレットン。映画は昨年のトロント映画祭でお披露目された。文:猿渡由貴
2020年06月05日冤罪の死刑囚たちのために闘う弁護士ブライアン・スティーブンソンの実話を映画化した『黒い司法 0%からの奇跡』から、マイケル・B・ジョーダンらキャスト陣や監督が語る信念の特別映像が到着した。「この映画はブライアン・スティーブンソンの実話」とマイケル・Bの言葉から始まる本映像。「彼はみんなに知ってもらうべき英雄だ」と自身が演じたブライアンを称賛する。現在も司法の闇と戦い続けるブライアン本人が続けて登場し、現状に対し「刑事司法制度には多くの問題があって不公平な判決や冤罪が頻繁に起こっている」と警鐘を鳴らす。ウォルター・マクミリアン(ジェイミー・フォックス)がいわれのない罪で逮捕される瞬間が挿入され「アラバマ州で起きた殺人事件で有罪となり死刑宣告を受けた」と解説する。マイケル・Bとブライアンが肩を組み、仲良く雑談する様子に続いて、デスティン・ダニエル・クレットン監督は「ブライアンと話していく中でマイケル・Bの理解が深まっていった。感動したよ」と撮影当時の2人を思い返す言葉が。ブライアンから多くのことを吸収したマイケル・Bは「生死にかかわる仕事の邪魔をしたくないから連絡する度に申し訳なかった」と謙虚な人柄が顔をのぞかせる。また、ブライアンのサポートとして、エバ・アンスリーを演じたブリー・ラーソンもエバ本人と密にコミュニケーションを取ったそうで「彼女の信念に大きな刺激をもらった。彼女らしさを正確に描きたかった」と打ち明けている。冤罪の死刑囚という難しい役どころを演じきり、全米映画俳優組合賞にノミネートされたジェイミーは「このような役は模倣じゃだめなんだ。彼(ウォルター)の精神を自分の中に取り込むんだ」と熱弁。監督は「彼(ジェイミー)は非常に深い部分で作品とつながっていた。我々のほとんどがそうだった」と言及、さらにマイケルBは「魔法みたいだった。作品を大切に思う人が集まって作る映画はあまりない。これは世の中にある物語の一つにすぎないかもしれない。でも絶対語られるべきなんだ」と続ける。最後にジェイミーが、「黒人でも白人でもアジア人でも鑑賞後にこう思うだろう “これは繰り返してはならない”」とひと言。本作に込めた、それぞれの信念がまさに伺える映像となっている。『黒い司法 0%からの奇跡』は2月28日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:黒い司法 0%からの奇跡 2020年2月28日より公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2020年02月19日日本時間1月10日より全米で拡大公開されると、興収ランキングが30位から5位にジャンプアップしたマイケル・B・ジョーダン主演『黒い司法 0%からの奇跡』(原題:Just Mercy)。この大ヒットスタートを記念し、主人公の弁護士がジェイミー・フォックス演じる冤罪の死刑囚と初めて面会をする重要なシーンの本編映像が解禁となった。「ロッテントマト」では83%と高評価を獲得し、「感動的で、訴えかける」「感動的なパフォーマンス!」「心を奪われる」といった声が続出、公開規模が4館から2375館に拡大された全米では興収ランキング5位となった本作。「俺たちは生来有罪なんだ」今回解禁となったのは、マイケル演じる主人公ブライアン・スティーブンソンがジェイミー演じる死刑囚ウォルターと初めて刑務所で面会をする重要なシーン。死刑を言い渡され、何も可能性を見出せないウォルターのまるで生気のない、虚ろな目が印象的。ウォルターは「俺たちは生来有罪なんだ」と淡々と語る。そんな表情しか見せないウォルターの告白を真摯に受け止め、ブライアンは「僕は信じません」と彼を見つめ返す。マイケルはこのシーンに関して「出会いのシーンはとても強烈だったが、事件に関わっていくために必要な自分自身を深く掘り下げるきっかけをブライアンに与えたと思う。それはブライアンにとってもウォルターにとっても、人生の大切な瞬間になったと思うし、ブライアンの自己発見を促し、将来なっていく弁護士の方向性を決めたんだ。それを見せるのはとても大切なことだと感じたよ」と回想している。果たして、彼らはここからどうやって不可能に近い裁判を闘っていくのだろうか。『黒い司法 0%からの奇跡』は2月28日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)
2020年01月16日マイケル・B・ジョーダン、ジェイミー・フォックス、ブリー・ラーソンら共演で、冤罪の黒人死刑囚たちのために闘う弁護士ブライアン・スティーブンソンが起こした奇跡の実話を映画化した『黒い司法 0%からの奇跡』(原題『Just Mercy』)。この度、日本版メインビジュアル&場面写真が解禁となった。1980年代アラバマ州。犯してもいない罪で死刑宣告された被告人ウォルターを助けるため、新人弁護士ブライアンは無罪を勝ち取るべく立ち上がり、可能性0%からの奇跡の逆転劇に挑むが…。この度解禁となったメインビジュアルは、可能性が限りなく0%に近い、死刑囚の冤罪を立証すべく立ち上がったマイケル・B・ジョーダン演じるブライアン・スティーブンソンが未来を見据えるかのように奮い立つ姿が印象的。「今こそ、【真の正義】を問う」という、いま助けが必要な人々に手を差し伸べるだけでなく、根強い差別やヘイトがはびこる社会に対して、いまも闘い続けている彼の信念を感じるコピーが配されている。併せて、賞レースでも評価の高いジェイミー・フォックスや、デスティン・ダニエル・クレットン監督とは『ショート・ターム』『ガラスの城の約束』でも組んでいるブリー・ラーソンを含む場面写真も解禁。先日発表されたナショナル・ボード・オブ・レビューでは「表現の自由賞」を受賞し、大人のための映画賞では助演男優賞(ジェイミー・フォックス)とBest Buddy Picture賞、そして全米映画俳優組合(SAG)賞助演男優賞(ジェイミー・フォックス)へノミネートされている本作に、引き続き注目していて。『黒い司法 0%からの奇跡』は2020年2月28日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)
2019年12月23日マイケル・B・ジョーダン主演、ジェイミー・フォックス、ブリー・ラーソンら共演で、冤罪の黒人死刑囚のために闘う弁護士の実話を映画化した『Just Mercy』が、『黒い司法 0%からの奇跡』として公開決定。予告編が到着した。本作は、冤罪の死刑囚たちのために闘う弁護士ブライアン・スティーブンソンが起こした逆転劇の映画化。黒人への差別が根強い1980年代アラバマ州、犯してもいない罪で死刑宣告された黒人の被告人ウォルターを助けるため、新人弁護士ブライアンは無罪を勝ち取るべく立ち上がる。しかし、仕組まれた証言、白人の陪審員たち、証人や弁護士たちへの脅迫など、数々の差別と不正がブライアンの前に立ちはだかる。ブライアンは彼らの最後の希望となり、可能性0%からの奇跡の逆転劇に挑む!主人公の弁護士ブライアンを演じるのは、『ブラックパンサー』や『クリード』シリーズなどで知られるマイケル・B・ジョーダン。絶望の淵に立つ人々に寄り添いながら、不利な司法システムの中で闘う若き弁護士役で熱い演技を見せる。不当な判決を受ける死刑囚ウォルターには、『フッド:ザ・ビギニング』にも出演するオスカー俳優ジェイミー・フォックス。ブライアンと共に黒人死刑囚を助けるための法律事務所で働く女性エバを『キャプテン・マーベル』のオスカー女優ブリー・ラーソンが演じる。監督は、世界中の映画祭で絶賛されたブリー主演『ショート・ターム』で注目を集めたデスティン・ダニエル・クレットンが務める。今回解禁となる予告編では、差別によって不当な扱いを受ける黒人死刑囚たちを助けるため、ブライアンが周囲から反対されながらも奮闘する様子が胸に迫る形で描かれていく。ブライアンが見出した“真の正義”とは何か、観る者全てに問いかけるヒューマンドラマといえそうだ。『黒い司法 0%からの奇跡』は2020年2月28日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年11月06日米国時間24日午後7時過ぎ、テキサス州立ハンツビル刑務所で1人の男の死刑が執行された。BBCアメリカやCNN、FOXなどの複数のメディアの報道によると、44歳でその生涯を終えたジョン・ウィリアム・キングは、史上最悪とも言われる憎悪犯罪の首謀者だった。約20年前の1998年6月、キングと2人の仲間は3人の子どもの父親である黒人男性ジェイムズ・バードJr.さんを誘拐した。人気のない道路へ移動すると、ピックアップトラックの荷台に彼の足首を繋ぎ、約5キロメートルにも渡り彼を引きずって運転した。3キロメートル時点ではまだ生きていたが、その後間もなく絶命。キングらは地元の黒人墓地に彼の遺体の一部を遺棄した。体の残りの部分は墓地の2キロメートルほど手前に無残にも落ちていたという。バードさんが狙われた理由はただ一つ、「黒人であるから」だった。キングは非常に不快な内容の絵柄をタトゥーとして体に刻み、自らレイシストであると公言していた。事件は憎悪犯罪として扱われ、キングは死刑を宣告された。キングは起訴された時から一貫して無罪を主張していたが、最高裁判所により最後の控訴も棄却され、死刑執行が確定した。キングの処刑を見届けたバードさんの妹クララさんは、「あの男は名を上げたかったんです。ジェイムズは選ばれた標的であり、慈悲をかけられることはありませんでした」とコメント。キングは遺族を一顧だにせず、死の間際まで不遜な態度を崩すことはなかったという。その表情に後悔や反省の色は皆無だったとか。キングは薬液を注射されてから12分後に絶命した。バードさんのもう1人の妹ルーボンさんは「恐ろしい罪を犯せば、凄まじいペナルティを受けなければならない、というメッセージを世界に発信できたと思う」と語り、差別や憎悪と闘うために設立されたバード財団を通じて、働きかけを続けていくと決意を新たにした。共犯のローレンス・ラッセル・ブルワーは2011年に既に処刑されており、同じく共犯のショーン・アレン・ベリーは終身刑で服役している。
2019年04月25日「事件から離れて、自由に生きなさい」とは、母心ゆえの言葉だっただろう。だが長男は「そう簡単にはいかないんだよ」。確定死刑囚の母を持つ自分と結婚の約束をした女性もいた。姓を変え、獄中の母を見殺しにして、本当の幸せはつかめるのか。破談になったあとも、長男は「答え」を出せていない――。’98年7月25日。和歌山市園部地区で夏祭が行われ、住民らが協力して作ったカレーを口にした67人が激しい嘔吐や腹痛に襲われ、救急車で病院に搬送。小学生男児を含む4人が死亡した「和歌山毒物カレー事件」。やがて疑惑の中心に据えられたのが、近所に住む元保険外交員で4人の子どもを育てる主婦である林眞須美死刑囚(57)だった。また、夫の林健治さん(72)が元シロアリ駆除業者で、ヒ素を入手できる立場にいたことも報じられた。林死刑囚が、殺人未遂、詐欺容疑で逮捕されたのが同年10月4日。同時に、健治さんも詐欺容疑で逮捕された。残された4人の子どもたちは、このとき、長女は中3、次女は中2、長男が小5、末っ子の三女はまだ4歳だった。全員が、児童養護施設に保護された。その後、林死刑囚はカレー事件の殺人および殺人未遂容疑で再逮捕。さらに、林夫妻が以前より保険金詐欺で億単位の金を手に入れていた事実も判明。弁護側は無罪を主張したが、一審、二審は死刑判決。最高裁でも’09年4月に死刑が確定。同年7月に再審請求を申し立てたが、’17年3月に棄却されている。こうして彼女は、戦後日本で11人目の女性死刑囚となり、裁判を通じてなお、「動機は不明」のままであることも多くの憶測を呼び、事件は、平成の犯罪史に代表するものとなった。「なんとか、ここまで生きてこられました」絞り出すようにして語るのは、林夫妻の長男の信一さん(31・仮名)。身長は182センチあり、男性ファッション誌から抜け出してきたような端正な顔だちをしている。「施設にいたときは、林眞須美の子どもということで、ひどいいじめがありました。父が出所したのが、高校卒業の年。学校までマスコミが押しかけてきましたが、なんとか卒業しました。ただ、卒業後に行くあてがなくて。施設を出たら、寝泊まりする場所がない。駅の障害者用トイレや公園で野宿もしました」やがて姉のアパートに住所を移して、アルバイトを始めた。「居酒屋のバイトで、胸の名札を見て、林眞須美の子どもだと目ざとく気付くお客さんもいました。当然、その場で解雇です。『衛生上よくない』と、解雇理由を告げられたこともありましたね」母に、被害者についてどう思っているのかを尋ねたことがある。答えは、こうだった。「私も子ども持っている。子どもを失った親の気持ちはわかるし、気の毒だと思う。でも憎しみの対象として私に矢を射られても困る。私は、やってないんだから」実はかつて、真剣に結婚を考えたことがあったと、信一さんは記者に打ち明けた。恋人には、林健治、眞須美の長男だと、正直に告げた。相手はすべてを了解して交際が始まったが、一つだけ条件があった。「私の両親には、絶対にその事実を隠し通してほしい」やがて結婚を約束するまで進んだとき、信一さんの心が次第に揺らぎ始めた。婚約者は、「林家から籍を抜き、知らない場所で新たな人生を考えましょう」と言ってくれた。「彼女の気持ちはうれしかった。でも一方で、本当にそれで幸せなのかという悩みが常にあった。そんなとき、先方のご両親に、うちの墓について聞かれたのをきっかけに、『実は』と、すべてを打ち明けました」すると、両親が「もう娘には近づかないでくれ」と言った。婚約者の彼女もまた、「あれほど言わないでとお願いしたのに。なぜ、話したの」と激しく彼を責めた。信一さんは、決して衝動的な行動ではなかったと、2年前の決断をふり返る。「事件から逃げることは可能だと思った。でも、そうすれば、母親がやったんだと、僕自身が認めたことにもつながる。和歌山を離れ、彼女と結婚して、新たな生活を始める。それが、母を見殺しにするような気もして」家族は、今も母親の無実を信じている。しかし、最高裁判決が出た直後、長女は父親の健治さんにこう漏らした。「泥船に乗った林家の6人のうち、1人を船に残せば、あとの5人は助けてやると言われたような気分」泥船に残す1人とは、もちろん林死刑囚を指す。昨年の面会時、信一さんに、その母が言った。「事件から離れて、自由に生きなさい」信一さんは答えた。「離れて自由にと言うけれど、そう簡単にはいかないんだよ」姉や妹にも、母は同じ言葉を伝えていた。姉は長男に言った。「お前も気をつけなさい。深入りすると、人生が台無しになるよ」信一さんは、自問自答する。事件から離れ、違う世界で別人として生きて、本当に幸せなのか。「ずっと考えてきたけれど、答えが出せない」だから、息子として、どうしても母に確かめたかったのだ。「お母さん、僕たち4人の子どもに申し訳ないという気持ちはあるの」母が、面会室のアクリル板の向こうで急に涙を浮かべた。「成長したあなたから、そんなことを言われるのがいちばんイヤだ。もちろん、すまないと思っている、申し訳ないと思っている。でも、もう取り返せない」信一さんは、自分に言い聞かせるように呟いた。「母が無実を訴え続けている以上、最後まで見届けるしかないと思うんです」10年前に母親の死刑が確定した4月21日が今年も訪れた。その数日後には、日本中が「令和」という新しい時代の到来に沸く。そんななか、平成の闇にからめとられたまま、重すぎる荷を背負って生きるしかない家族がいる。
2019年04月25日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今週は早くもDVDになった、名優・大杉漣さんの最後の主演作映画『教誨師』をご紹介。■『教誨師』DVD発売中。豪華版6,264円、通常版4,212円(ともに税込み)。販売元:ハピネット受刑者に対して心の育成・救済に努め、改心できるよう導く牧師を教誨師と呼ぶそう。大杉さん扮する教誨師の佐伯は、月に2回拘置所を訪れ、6人の死刑囚と面会をします。無口な死刑囚、陽気な死刑囚、屁理屈ばかりこねる死刑囚……と個性がバラバラな6人ですが、佐伯は真摯に向き合い、死を待つ彼らに語りかけて行きます。全編を通して膨大なセリフの会話劇のため、大杉さんは脚本を読んだときに「役者にケンカを売ってるのかと思った」と語ったそう。舞台はほぼ教誨室で、派手な演出がないにもかかわらずどんどん引き込まれていってしまうのは、登場人物の熟練の技があってこそのことでしょう。中盤からは佐伯の過去が明かされたり、死刑囚たちの心情に変化が出たきたりと、話は動きを見せていくのですが、最後まで人が人を裁くことの難しさが描かれ、未熟で悩める教誨師を大杉さんは実直に演じています。バイプレーヤーとして幅広い役をこなしてきた大杉さんの最後の主演作を見て、まだまだ私たちの見たことがない大杉漣がいる、そんな気がしました。だからこそもっとその活躍が見たかった……。昨年の急逝からはや1年がたち、そのかなわぬ思いを強くしたのでした。
2019年04月08日坂口健太郎が“冤罪”に立ち向かう弁護士を演じる「イノセンス~冤罪弁護士~」。3月9日放送の第8話は死刑囚の再審請求がテーマ。片岡鶴太郎、星野真里らゲストの迫真ぶりに「演技が最高に良くて泣いた」「涙がこみ上げてくる」などの声が相次いでいる。有罪率ほぼ100%といわれる日本の刑事裁判のなかで“冤罪”を晴らす“奇跡”を起こす逆転劇を描く本作。執念と情熱、そして“科学”を武器に戦う弁護士・黒川拓に坂口さん。拓と共に事件の真実に迫る新米弁護士・和倉楓に川口春奈、壮大な実証実験で隠された真実への扉を開く科学者・秋保恭一郎に藤木直人、冤罪事件を取材するテレビディレクター・有馬聡子に市川実日子、保駿堂法律事務所の所長・別府長治に杉本哲太、拓と裁判で争う検察官・指宿林太郎に小市慢太郎、その他、趣里、草刈正雄らが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。拓たちは24年前に起きた「イトエ電機社宅殺人事件」で死刑判決を受け長い獄中生活を送っている式根大充(片岡さん)の冤罪を晴らしてほしいと聡子から頼まれる。式根はガンで余命わずかとなっていた。接見すると式根は「今の私に希望は毒」と再審請求を望んでないことがわかり、さらに娘の玲子(星野真里)からもまたマスコミに追われるような生活をしたくないと言われてしまう。そして当時の関係者は皆口をつむぐ。式根の病状が悪化、拘禁反応も現れ、さらに聡子の報道で玲子のもとに再びマスコミの取材が押し寄せるなか、玲子の同級生・由美(酒井美紀)の当時の証言記録から突破口が見つかる。秋保は体育館を借りて当時の状況を再現、由美がウソの証言をしていたことを突き止める。真実は由美の母が父を殺すために毒物を使用、由美に毒物のビンを捨てさせていたのだった。真実を知った玲子は「私の24年間はなんだったの…」と泣き崩れる。その後再審請求はやはり棄却されてしまい、雪のなか拓は裁判所に挑むような視線を向ける…というのが今回のストーリー。徐々に衰えていき精神的にも混乱していく死刑囚を演じた片岡さん、そして父の冤罪によって辛い人生を歩むことになった娘を演じた星野さん。2人の演技に「片岡鶴太郎さんと星野真里さんの演技が素晴らしすぎて泣き疲れた」「泣きの芝居が凄かった」「見事なリアリティというほかない」「ゲストの役者さんが素晴らしすぎた」などの声が殺到中だ。また再審の棄却という決してハッピーではないラストにも「今回の結果はやりきれなかった」などの声とともに「エンタメ性を加えつつ、しっかり問題提起している」といった評価も寄せられている。(笠緒)
2019年03月10日W杯やオウム死刑囚の全員死刑執行が大きく報道される陰で、政権による2つの法案が進行中。それは国民のインフラや健康を大きく害する危険が!経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれた――。7月22日に国会が閉会しました。モリカケ問題で紛糾していた印象がありますが、実は、政府が先の国会に提出した法案65本のうち、60本が成立しています。なかでも、カジノを解禁する「IR実施法(以下・カジノ法)」や参議院の定数を6増する「公職選挙法の改正」など、議論を尽くしたとは言えない法律が多すぎます。特に、「水道法の改正」は衆議院の委員会で、わずか2日間のべ8時間しか審議されていません。それでも衆議院で可決。参議院では時間切れで継続審議になりましたが、次の国会は、参議院審議から始まります。残念ながら、成立はもう時間の問題でしょう。しかし、改正水道法には、私たちの生活を揺るがしかねない大きな問題が含まれます。これまでは、水道事業を民間に委託することはあっても、主体は自治体にありました。ですが、改正水道法が成立すると、運営権そのものを民間にゆだねる“実質民営化”となってしまいます。私たちの大切な生活インフラを、民間に任せていいのでしょうか。しかも、民営化と聞いて国内の事業者を想定するのは大間違いです。世界には「水メジャー」と呼ばれる大会社が3つあります。その1つフランスの「ヴェオリア」は、浜松市などの下水道運営権をすでに委託されています。水メジャーは、虎視眈々と日本市場をねらっているのです。今、日本では、蛇口をひねれば飲める水が出てきます。改正水道法は、この上質な水道網を失うきっかけになりかねないと、大きな危機感を、私は持っています。さて、先の国会会期中には、大災害が起きました。7月初旬の西日本豪雨です。災害対策は初動が肝心ですが、そんなことはお構いなしに、衆議院では改正水道法を審議。7月5日に可決されました。その後、西日本豪雨による死者が200人を超え、最悪の被害に拡大しても、野党が「災害対策を優先しろ」と訴えても、政府はカジノ法案の審議を譲りませんでした。そして、会期末ギリギリの7月20日に成立させたのです。国民の命より、カジノ解禁を急ぐとは、もってのほかです。安倍政権は、国民のことなど考えていないのだと思います。安倍首相は、トランプ大統領とカジノ法の成立を、約束したのでしょう。その約束のために、カジノを日本で解禁するのです。日本は今でさえ、他国よりギャンブル依存症患者が多いです。入場回数の制限や6,000円の入場料などが、ギャンブル依存症対策になるとは思えません。また、カジノ法は、カジノ業者がお金を貸すことも認めています。貸すお金の利息は、2カ月間はゼロですが、それを過ぎると年14.6%の高金利に跳ね上がります。カジノ客は「所持金が尽きたから」というやめ時さえなくなり、一発逆転を夢見て借金を重ねてしまうのが、当然の成り行きでしょう。国民より、カジノ業者の儲けに配慮したと言わざるをえません。また賃金の上限額など、カジノ法は331項目が未定で、今後、国会審議を経なくてもよい省令で、詳細を決めていきます。カジノ法は成立しても、穴だらけなのです。しかも、成立前の7月14、15日に実施された朝日新聞の世論調査では、「カジノ法は必要ない」が76%。カジノ法の成立は、大多数の国民の声を無視した結果です。さらに、国益も考えていないのでしょう。世界では失敗続きの水道の民営化や、倒産が多く斜陽産業といわれるカジノを、世界の流れと逆行して導入するのですから、安倍首相は日本を滅ぼすつもりなのかと疑いたくなります。こうした政府の動きを、私たちは忘れずに、今後の法律の行方を見定めていきたいものです。
2018年08月17日日本で最も重い犯罪といわれているのが、外患誘致罪。その法定刑は、「死刑のみ」と聞きますが、実際のところよくわからない、という人がほとんどではないでしょうか?外患誘致罪に該当する行為や、その法定刑、そして歴史上判例があったのかなど、詳細をあすみ法律事務所の高野倉勇樹弁護士に、解説して頂きました。 ■外患誘致罪とは?高野倉弁護士:「外患誘致の罪は、外国と合意して日本を攻撃させる行為を処罰するものです。日本国外から日本国の存立を危うくする行為を処罰する『外患に関する罪』の一種です。外国と通謀して日本国に対し武力を行使させた者は、死刑に処する。(刑法81条)とされています。ここでいう『外国』は日本が承認していない国でもよいとされていますが、領土・国民といった国家としての実質を備えている必要があります。テロ組織は『国家』にはあたりません。単に外国に『日本を攻めて欲しい』と伝えても外患誘致罪は成立しません。外国との間で、日本に攻め込む決意をすることに積極的な影響を与えるような合意(通謀)をすることが必要です。そして、外国が日本に武力行使をして初めて、外患誘致罪が成立します。ここにいう武力行使とは国際法上の『敵対行為』をいうとされています。例えば、外国の軍隊が日本の領土に不法侵入した場合や日本の領土を爆撃した場合に敵対行為があったといえます。日本に攻め込む合意が成立しても、実際に外国が攻め込まなかった場合には、外患誘致罪の未遂となります(刑法87条)。また、外国との間で合意をするための準備として謀議をしたり計画を立てたりした場合、外患誘致罪の予備または、陰謀として処罰されます(刑法88条)。この謀議・計画も、単に『攻め込んでもらおう』、『日本なんて外国に滅ぼされればいい』と仲間内で話をしていたというだけでは処罰されません。処罰に値する程度の危険性(具体性)をもった謀議・計画である必要があります。」 ■法定刑は死刑のみ高野倉弁護士:「外患誘致罪の法定刑は死刑のみです。日本において法定刑が『死刑のみ』とされているのは外患誘致罪だけ。国家の存立に重大な脅威を与える罪であることから死刑のみという異例の法定刑とされています。もっとも、酌量減軽(刑法66条)によって無期懲役や有期懲役に刑が減軽される可能性はあります。」 ■裁判例はない高野倉弁護士:「現在、外患誘致罪の裁判例はありません。明治時代に制定された旧刑法の時代から外患誘致罪は存在しますが、外患誘致罪で起訴された事件はありません。外患誘致罪の適用が検討された事例にゾルゲ事件というものがあります。ソビエト連邦のスパイとされたリヒャルト・ゾルゲについて、外患に関する罪の一種である間諜罪(刑法85条、現在は削除)の適用が検討されたようですが、見送られたようです。条文上、『敵国』に情報を流す行為が、処罰の対象になっていた日ソ不可侵条約を締結していたソビエト連邦は『敵国』ではないとして適用が見送られたとされています。いずれにせよ、外患誘致罪で裁判になった事件はありません。日本に攻め込むことについて外国との合意をしなければならないことから、外患誘致罪が成立することはまれと思われます。予備・陰謀であっても成立のハードルは極めて高いといえます。」 高野倉弁護士によると、外患誘致罪は日本に居住している人間が外国に対し積極的に『攻め込む』よう影響を与える行為とのこと。このような行動は日本に住むすべての国民に生命の危機を与え、同時に国家存亡にも影響を及ぼすことになりますので、『死刑』という極めて重い罪となるのも、致し方ないように思えます。実際のところ外患誘致罪になったケースはないようですが、今後このような人物が出ないとも限りません。外患誘致罪は『抑止力』として存在している法律なのかもしれませんね。 *取材協力弁護士:高野倉勇樹(あすみ法律事務所。民事、刑事幅広く取り扱っているが、中でも高齢者・障害者関連、企業法務を得意分野とする)*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています)*画像はイメージです(pixta)【法定刑は死刑のみ】外患誘致罪とは何なのか弁護士が解説はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。【法定刑は死刑のみ】外患誘致罪とは何なのか弁護士が解説はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年06月06日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「死刑制度」です。世界は廃止が主流。加害者の人権をどう捉えるか。1989年~‘95年に起きた一連のオウム真理教事件。関連する刑事裁判がすべて終結し、麻原彰晃死刑囚をはじめ、死刑が確定した13人の刑の執行もまもなく行われるといわれています。日本の死刑の歴史は古く、5世紀の仁徳天皇時代からあり、現在の刑法に定められたのは明治40年です。しかし、世界では死刑制度は廃止の方向に進んでいます。1990年時点で、死刑制度のあった国は96か国、廃止国は80か国。2009年には死刑存置国は58か国に減り、廃止国は139か国に増えました。イギリス、フランス、ドイツなど、ベラルーシ以外の欧州諸国や南米諸国は廃止。アフリカでも廃止国が増えており、アメリカで死刑が存置されているのは一部の州のみです。中国も国際社会からの批判を受け、適用を厳格化することにしました。多くの国が死刑制度を廃止にした主な理由は、人権的な問題と、実は死刑が凶悪犯罪の抑止力にはならないと証明されたからです。国連人権理事会は、日本政府にも死刑制度の廃止や一時停止の勧告を行いましたが、政府は世論が求めていないからと、検討する構えを見せていません。平成26年度の内閣府の世論調査によると、80.3%の人が「死刑もやむを得ない」と答えました。「死刑は廃止すべき」が9.7%、「わからない、一概にいえない」が9.9%。「やむを得ない」と答えた人のうち5割以上の人が、その理由を「被害者やその家族の気持ちがおさまらない」「凶悪な犯罪は命をもって償うべき」としています。そして、「死刑を廃止すると、凶悪犯罪が増える」と考える人が57.7%いました。しかし一方で、袴田事件や名張毒ぶどう酒事件といった死刑判決が確定した事件が、再審でのDNA鑑定により冤罪だったことなど、問題も複数起きており見過ごせません。日弁連は、人権擁護の観点から死刑制度廃止を訴え続けていて、再来年、国連犯罪防止刑事司法会議が日本で開催されるまでに、進展を見せたいと考えています。加害者とはいえ、人が人を殺してもよいのか。終身刑ではなく、死刑でなくてはならない理由は何か?みなさんはどう思いますか?堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。新刊『堀潤の伝える人になろう講座』(朝日新聞出版)が好評発売中。※『anan』2018年5月23日号より。写真・中島慶子題字&イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年05月16日映画『教誨師』(きょうかいし)が、2018年10月6日(土)より、有楽町スバル座ほかにて公開される。俳優・大杉漣、最後の主演作は死刑囚の改心に尽力する“教誨師”の物語本作の主演とエグゼクティブプロデューサーを務めたのは、2018年2月に惜しくも急逝した俳優・大杉漣。主演の大杉が演じる“教誨師(きょうかいし)”とは、受刑者の心の救済につとめ、彼らが改心できるよう導く人。本作では、主人公の教誨師・佐伯と6人死刑囚たちによる、教誨室という限られた空間の中で展開される会話劇から浮き彫りになる人間の本質を、“死”の側から描き出す。あらすじプロテスタントの牧師、佐伯保(大杉漣)。彼は教誨師として月に2 回拘置所を訪れ、一癖も二癖もある死刑囚と面会する。無言を貫き、佐伯の問いにも一切応えようとしない鈴木。気のよいヤクザの組長、吉田。年老いたホームレス、進藤。よくしゃべる関西出身の中年女性、野口。面会にも来ない我が子を思い続ける気弱な小川。そして自己中心的な若者、高宮。佐伯は、彼らが自らの罪をしっかりと見つめ、悔い改めることで残り少ない “生” を充実したものにできるよう、そして心安らかに “死” を迎えられるよう、親身になって彼らの話を聞き、聖書の言葉を伝える。しかし、意図せずして相手を怒らせてしまったり、いつまで経っても心を開いてもらえなかったり、苦難の日々が繰り返される。それでも少しずつ死刑囚の心にも変化が見られるものの、高宮だけは常に社会に対する不満をぶちまけ、佐伯に対しても一貫して攻撃的な態度をとり続ける。死刑囚たちと真剣に向き合うことで、長い間封印してきた過去に思いを馳せ、自分の人生とも向き合うようになる佐伯。そんな中、ついにある受刑者に死刑執行の命が下される...死刑囚6人との火花散る対話教誨師・佐伯と対話する死刑囚役は、光石研、烏丸せつこ、古舘寛治といったベテラン俳優、五頭岳夫、小川登、映画初出演となる劇団“柿喰う客”の玉置玲央ら若手俳優が担当。「自己中心的な若者」「家族思いで気の弱い父親」「心を開かない無口な男」など、それぞれ様々なパーソナリティーと思いを持つ死刑囚たちが、激しい対話で火花を散らす。また、監督・脚本には死刑に立ち会う刑務官を描いた『休暇』や『アブラクサス祭』の脚本、『ランニング・オン・エンプティ』の監督を務めた佐向大。その膨大なセリフ量とユニークな内容から、主演の大杉に「役者にケンカを売ってるのかと思った」と評された脚本と共に、限りある命を持つ者同士の魂のぶつかり合いを描き出す。作品情報映画『教誨師』(きょうかいし)公開日:2018年10月6日(土) より、有楽町スバル座、池袋シネマ・ロサ他にて全国順次公開出演:大杉 漣、玉置玲央、烏丸せつこ、五頭岳夫、小川 登、古舘寛治、光石 研エグゼクティブプロデューサー:大杉漣、狩野洋平、押田興将監督・脚本:佐向大©「教誨師」members
2018年04月15日先日、惜しくも急逝した大杉漣が主演とエグゼクティブプロデューサーを務め、6人の死刑囚と向き合う男を描いた映画『教誨師』が、10月6日(土)より公開されることが決定した。“教誨師”とは、受刑者に対して道徳心の育成や、心の救済につとめ、彼らが改心できるよう導く存在。大杉さん演じる主人公・佐伯は、死刑囚専門の教誨師である牧師。独房で孤独な生活を送る死刑囚にとって、教誨師はよき理解者であり、話し相手。真剣に思いを吐露する者もいれば、くだらない話に終始したり、罪を他人のせいにしたりする者もいる。皆、どこかで道を誤ったり、ちょっとしたボタンの掛け違いによって取り返しのつかない過ちを犯した者たち。佐伯は彼らに寄り添いながらも、自分の言葉が本当に彼らに届いているのか、死刑囚たちが心安らかにその時を迎えられるよう導くことは正しいことなか苦悩する。その葛藤を通して、佐伯もまた、はじめて忘れたい過去と対峙し、自らの人生と向き合うことになる――。全編約2時間、ほぼ教誨室での会話劇ながら、役者たちの緊張感あふれる演技の応酬によって浮かび上がる人間の本質。時にユーモアも交えながら、“死”の側からとらえた強烈な“生”を描き出す物語となる。大杉漣が「役者にケンカを売ってるのか」と評した会話劇佐伯役を務める大杉さんは、その膨大なセリフ量とユニークな内容ゆえ、「役者にケンカを売ってるのか」と評したほどのオリジナル脚本を我がものにし、死刑囚専門の教誨師という複雑な人物像を圧倒的な存在感で体現。本作が最初にして唯一のプロデュース映画にして、最後の主演作となった。また、佐伯が対話する死刑囚役には、光石研、烏丸せつこ、古館寛治といったベテラン俳優や、本作が映画初出演となる劇団「柿食う客」の玉置玲央。監督からコメント到着「全く心の整理がついていません」監督・脚本は、死刑に立ち向かう刑務官を描いた『休暇』や、うつの僧侶を主人公にした『アブラクサスの祭』の脚本、監督作『ランニング・オン・エンプティ』で知られる佐向大。「3年前、小さな喫茶店で、この企画を一番最初に話したのが大杉さんでした」と佐向監督。「『いいね、やろうよ』。そのひと言をきっかけにこの作品が生まれました」と明かし、「私にとって主演俳優以上の存在だった大杉さんの訃報を前に、全く心の整理がついていません。ただ、これだけは言えるのは、人生は限りがある。だからこそ、かけがえのない時間を、かけがえのない仲間とともに、どんなお仕事でも遊びでも手を抜かず、一瞬一瞬を精いっぱい全力でやられていた方だったのではないか。あの優しさ、包容力、エネルギーはそんなところからきていたのではないか。いまはそんな気がしています」とコメント。「この作品で大杉漣という役者の凄みを改めて目の当たりにしました。おそらく皆さんも同じ思いを抱くのではないかと思います」と語っている。『教誨師』は10月6日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2018年03月15日主演の滝沢秀明が初の弁護士役に挑戦し、“ソロ”で主題歌も担当することで話題となっている、2018年2月スタートの新オトナの土ドラ「家族の旅路 家族を殺された男と殺した男」。この度、新たに遠藤憲一、片岡鶴太郎、谷村美月、横山めぐみが本作に出演することが発表された。小杉健治による小説「父と子の旅路」をドラマ化する本作は、30年前に起こった一家3人惨殺事件をめぐる、骨太の泣けるサスペンス。主演の滝沢さんが演じるのは、両親を惨殺されたことで法律家への道を選んだ弁護士・浅利祐介。物語は、ある女から死刑囚の再審請求を依頼されたことから始まる。その死刑囚とは、ほかでもない祐介の家族を殺害した犯人で…というストーリー。■遠藤憲一が死刑囚役! 重要なのは“若い頃の回想シーン”!?そんな一家3人を殺害した罪で死刑執行を待つ柳瀬光三を演じるのは遠藤憲一。妻に逃げられ、自らの病もあり、一人息子を預けようと奔走するが、偶然の成り行きで殺人犯として逮捕。手放した息子の幸せだけを心の支えに執行の日を待つという役どころ。遠藤さんは30年間刑務所で暮らしてきた男のスゴみ、そして若き日の悲劇をシリアスに演じる。原作を読んだと言う遠藤さんは、「最近では、あまりないような重厚なドラマになる予感がします」と話し、役柄については「僕が演じる柳瀬光三役は、現在、死刑執行を待つ服役の身です。原作を読んだときにも感じていましたが、刑務所のシーンだけではなく、若い頃の回想シーンがとても重要だと思っていたので、僕のこの歳で、若い頃の光三をやらせてもらえるのか?と、いう気持ちはありました。それが今回、20代の光三と現在の光三の両方を演じさせていただくことになり、感情の面でもとても演じるのが難しい光三役は、やりがいのある役だと感じています」とコメント。主演の滝沢さんについては「ずいぶん前に共演していて、僕の中ではそのときの“さわやかで真っ直ぐ”なイメージのままです。彼も色々な経験を積まれて、大人の魅力も増したでしょうし、どんな風に演技でご一緒してくださるのかとても楽しみです」と共演を喜んでいる。また、「このドラマはテレビドラマの中でも、もう一歩深く入っていかなくてはいけない作品だと感じていますので演者たちも戦いだと思います」と一層身を引き締めて取り組まなければいけないと語り、「勝負型のドラマもいいと思います。深い時間に放送されるので、視聴者の方がのめりこんでじっくり観てくださるよう、見ごたえのある作品にしていきたいです」と意気込みを見せた。■そのほか主要人物のキャスティングも決定そして、再審請求を依頼してきた謎の女性・河村礼菜を谷村美月。奔放な人生を歩んだ母を反面教師として育った礼菜。祐介と出会い、心惹かれていくが…。また、祐介が頼り慕う弁護士事務所所長・澤田陽一郎を片岡鶴太郎。礼菜の母・あかねを横山めぐみが演じる。片岡さんは「かつて『家裁の人』という裁判ドラマで裁判官役を演じましたが、25年の月日を経て今回は弁護士役としてその経験がこの骨太な人間ドラマの一助になればと思っております。期待に応えられるよう、精一杯演じさせていただきます」と語る。谷村さんは「主演の滝沢さんは学生の頃からテレビなどで拝見していた方なので、恐縮する思いでいっぱいですが、胸をお借りするつもりで、河村礼菜役を精一杯努力して演じたいと思います」とコメント。今回の役柄は、いままでにあまり演じたことのないタイプのキャラクターだと言う横山さんは、「泥臭く情熱的に演じたいと思います」と意気込み、「滝沢さんとは、NHKドラマ『鼠、江戸を疾る』で共演して以来、2度目になります。そのときに感じた印象は、どちらかと言えば寡黙な方で、とても繊細で華のある、美しい俳優さんだと思います。また、お会いできるのがとても楽しみです。魅力的なキャストが集まっていてとても嬉しいです。皆さんと熱い芝居がぶつかり合う予感がします」と話している。「家族の旅路 家族を殺された男と殺した男」は2018年2月3日(土)より毎週土曜日23時40分~東海テレビ・フジテレビ系にて放送(全8話予定)。(cinemacafe.net)
2017年12月06日俳優・間宮祥太朗が映画初主演を務め、2004年に発生した「大牟田4人殺害事件」について、自らの殺人を武勇伝として語り、現在も死刑囚として投獄中の次男が記した手記をモチーフに、映画界を揺るがせた26歳の小林勇貴が映画化した『全員死刑』。この度、本作の本予告編とポスタービジュアルが公開された。借金を抱え困窮した生活を送っていた4人のヤクザ一家が、近所の資産家の金を奪おうと、無謀な計画で1人を殺害したことをきっかけに、連続殺人へと狂い咲いて行く様を実行犯の次男の目線で描いた本作。今回到着した予告編では、その次男・タカノリ演じる間宮さんをはじめ、タカノリの彼女役の清水葉月、タカノリの両親役の六平直政と入絵加奈子らが登場。ロープで首を絞めるシーンや車で人をひくシーンなど衝撃的な場面がちりばめられているが、どこかコミカルでスピード感満載の予告編となっている。また、エンディングテーマは映画音楽が初となるメタルコアバンド「HER NAME IN BLOOD」の「Answer」が起用されている。あわせて公開されたポスタービジュアルは、これまで『冷たい熱帯魚』をはじめ数々の“けしからん”ビジュアルを手掛けてきた高橋ヨシキのデザイン。鬼の形相で人を殺める間宮さんの表情は衝撃的なもので、役者としての新たな一歩を踏み出した彼の本気度が伺い知れるようだ。間宮さんは「映画はひとつの娯楽ではありますが、自分にとっては想像力を培う肥料であり、様々な教訓を与えてくれるものでもありました。他人の生きる様を浮き彫りにして、それを観ることに没頭する時間。終わった後は自分の人生やいまの世の中の何かに置き換えたり、時によっては変化のきっかけになったりします。僕は自分の仕事柄以前に映画が有意義な娯楽として必要なものであって欲しいです。多様な価値観が散乱して、多様な映画があって欲しい」と映画自体について熱く語る。本作については「基になっているのが実在の事件ということもあって、お話を頂いたときは自分の中でしっかりと納得出来なければ断ろうとも考えましたが、監督と会って話をさせて頂く内、強い信頼と覚悟を持ってこの作品に参加する意志が固まりました」と、よく考えた上で出演を決定したと明かし、「初商業映画の監督と映画初主演の俳優で戦いました。映画『全員死刑』宜しくお願い致します。この作品で主演させて頂いたことをとても誇らしく思っています」とコメントしている。また胸割りタトゥー姿の間宮さんと、間宮さん&毎熊克哉の凶悪コンビが死体を前に、不敵な笑みを浮かべる撮り下ろしショットがセットになった“けしからん”特製ポストカード2枚組の特典が付いた本作の前売券が、8月26日(土)より発売開始される(数量限定)。なお、26日(土)から1週間、ポレポレ東中野では公開を記念して小林勇貴監督の過去作が一挙上映。劇場では予告やビジュアルがお披露目されるほか、前売券も販売される予定だ。『全員死刑』は11月18日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷・テアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年08月25日俳優の間宮祥太朗が主演を務める映画『全員死刑』(11月18日公開)の場面写真が7日、公開された。同作は2004年に福岡・大牟田で発生し、被告である家族4人全員に死刑判決が下った「大牟田4人殺害事件」の次男が記した手記をモチーフに、26歳の小林勇貴監督が映画化。家族想いのタカノリ(間宮)は、借金を抱えた組長の父・テツジ(六平直政)とヒステリックな母・ナオミ(入絵加奈子)、愛する彼女・カオリ(清水葉月)を守る為、姑息な兄サトシ(毎熊克哉)と共に、近所の資産家一家の現金強奪を計画したが、息子を殺してしまったことからエスカレートしていく。間宮は、背中から胸に掛けてパックリと割れたタトゥー姿に挑戦。色気と狂気をたたえた表情で、リアルなタトゥーを再現した。『孤高の遠吠』などで数多くのヤンキーに取材を重ねてきた小林監督のこだわりが詰まっているという。また、銃を手にする姿や、彼女を押し倒す姿など刺激的な場面も多く、爽やかなイメージとは違った姿を見せた。(C)2017「全員死刑」製作委員会
2017年08月07日映画『帝一の國』や『トリガール!』、窪田正孝主演ドラマ「僕たちがやりました」などで活躍する人気若手俳優・間宮祥太朗が映画初主演を務める『全員死刑』。その公開日が11月18日(土)に決定、間宮さんの衝撃タトゥー姿をとらえた場面写真が解禁された。家族想いの主人公タカノリ(間宮祥太朗)は、借金を抱えた組長の父・テツジ(六平直政)とヒステリックな母・ナオミ(入絵加奈子)、愛する彼女・カオリ(清水葉月)を守るため、姑息な兄サトシ(毎熊克哉)と共に近所の資産家一家の現金強奪を計画する。しかし、あまりにもお粗末な強盗の末、資産家の息子を殺害してしまい、事態はエスカレート。ひとり殺すなら全員殺すも同じ!?家族総出の資産家一家狩りがはじまった――。本作は、2004年に福岡・大牟田で発生し、家族4人全員に死刑判決が下ったという「大牟田4人殺害事件」を自らの武勇伝として語り、現在も死刑囚として投獄中の次男が記した手記をモチーフに映画化した問題作。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2016グランプリ『孤高の遠吠』(’15)で、本物のヤンキーを映画出演させ、映画界を揺るがせた26歳の新人監督・小林勇貴が、『冷たい熱帯魚』『凶悪』の製作陣とタッグ。借金を抱え、困窮した生活を送っていた4人のヤクザ一家が、近所の資産家一家の1人を殺害したことをきっかけに、監禁、暴行、絞殺、毒殺、銃殺と連続殺人へとエスカレートしていった様を、実行犯の次男の目線で描き出した。主演の次男・タカノリ役には、これが映画初主演作となる間宮さん。長男・サトシ役には、第28回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門作品賞『ケンとカズ』で2016年スポニチグランプリ新人賞を受賞した毎熊克哉、その父に六平直政、母に入絵加奈子、タカノリの彼女役に清水葉月と新旧の実力派俳優が小林監督の稀有な才能に惚れ込み結集。わずか3日間の、あまりにも無謀で狂気じみた衝撃の物語が繰り広げられていく。このたび、その本作の最新場面写真が解禁。これまで、イケメンを封印した猟奇殺人犯や凶暴すぎる男から、風変わりなコンビニ店員、漫画から抜け出たような金髪の御曹司など、幅広い役柄をこなしてきた間宮さん。本邦初公開となる場面写真は、彼の背中から胸に掛けて入った見事なタトゥー姿。憂いを帯びた表情には色気とヤバさが漂い、本作が表現する狂気性があらわになった1枚といえる。刺青の入れ方には、『孤高の遠吠』などでこれまで数多くのヤンキーに取材を重ねてきた小林監督のこだわりが詰まっており、リアルさを追求したメイキング写真も合わせて解禁となっている。ヤバ過ぎるヤクザ役でさらなる新境地を見せる間宮さんに、目が釘づけとなりそうだ。『全員死刑』は11月18日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月07日*画像はイメージです:先日、平成3年から4年かけてスナック店主を4人殺害した男ら2人の死刑囚に対し、刑が執行されたことが発表されました。スナック店主を殺害した死刑囚については、再審請求も出ていただけに、一部には批判もあったようです。一方で、死刑が確定している場合は速やかに執行するべきだと言う声もあります。現状、死刑執行までかなりの時間を要していますが、一体なぜなのでしょうか?6ヶ月以内に執行しなければならないという法律もあったような気がしますが……。真相を確かめるため、星野法律事務所の星野宏明弁護士に見解をお伺いしました。 ■なぜ死刑執行に時間がかかる?「刑事訴訟法475条は、1.死刑の執行は、法務大臣の命令による。2.前項の命令は、判決確定の日から六箇月以内にこれをしなければならない。但し、上訴権回復若しくは再審の請求、非常上告又は恩赦の出願若しくは申出がされその手続が終了するまでの期間及び共同被告人であつた者に対する判決が確定するまでの期間は、これをその期間に算入しない。と規定しています。したがって、6ヶ月以内に死刑施行しないことは、形式的には明らかに刑事訴訟法475条に抵触しています。もっとも、同条1項が死刑執行を法務大臣の命令によるとした趣旨は、通常の刑罰執行は検察官の指揮によるところ、生命を奪う最大の人権侵害である死刑施行を慎重ならしめることにあります。下級審裁判例(東京地裁平成10年3月20日判決)の判示ですが、同条2項の6ヶ月以内の規定は、法的拘束力のない訓示規定であって、法務大臣が6ヶ月以内に死刑執行しなかったとしても、違法の問題が生じないと判断されたことがあります。したがって、同条2項は訓示規定であるため、違反していても具体的な違法の問題は生じないということになります」(星野弁護士)やはり人命がかかっているだけに、慎重な判断が求められるため、時間をかけているのですね。 ■再審請求中の死刑執行に問題は?次に、再審請求中の死刑囚に対して死刑を執行することについてお伺いしました。「再審請求中の死刑囚につき死刑執行が中断されるとの規定はどこにもありません。よって、再審請求中であっても、死刑執行は可能です。これまでは、再審請求中の死刑囚については、死刑執行を慎重ならしめるために、ある程度順番を後回しにしてきた事情があります。しかし、再審請求していれば死刑執行されないとの誤ったメッセージを死刑囚に与えかねないこともあり、今回のように実質的には同じ内容の再審請求を繰り返している場合には、再審請求中であっても、死刑執行したものと考えられます」(星野弁護士)再審請求が出た場合ある程度順番を後ろ回しにすることはあるようですが、法律に「中断される」という規定はなく、たとえ執行されても問題はないようです。 *取材協力弁護士:星野宏明(星野法律事務所。不貞による慰謝料請求、外国人の離婚事件、国際案件、中国法務、中小企業の法律相談、ペット訴訟等が専門。)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです*Branislav Cerven / Shutterstock
2017年07月27日テレビドラマ初出演ながら初主演となる、「RADWIMPS」野田洋次郎を迎え贈るドラマ「100万円の女たち」。この度、我妻三輪子、新木優子ら主人公が一つ屋根の下で暮らす謎の5人の女性キャストに続き、リリー・フランキー、中村倫也、山中崇、池田鉄洋らの豪華追加キャストの出演が決定した。道間慎(野田洋次郎)は売れない小説家。彼は半年前から、5人の謎の美女たちと一つ屋根の下で暮らしている。コーヒーを愛する家では全裸の女・白川美波(福島リラ)、紅茶を愛するヨガと本好きの女・塚本ひとみ(松井玲奈)、ほうじ茶を愛する礼儀正しい女・小林佑希(我妻三輪子)、アセロラジュースを愛する訳アリ高校生・鈴村みどり(武田玲奈)、牛乳を愛する大物感を漂わせる女・開菜々果 (新木優子)。女たちは家賃兼生活費として毎月100万円もの大金を慎に支払う。この共同生活にはいくつかルールがあり、彼女たちに対する質問は一切禁止されている。5人の美女たちの年齢は10代から30代と幅広いが、彼女たちがなぜこの家に集まってきたのか、普段は何をやっているのかなど一切は謎に包まれている…。しかし、彼女たちとの奇妙な共同生活を通じ、女たちの過去や存在理由などが少しずつ解明されていく。同時に彼自身の身にも思いもよらなかった変化が起き始め、彼を取り巻く環境はどんどん変わっていく。そしてある日、美女たちとのちょっと奇妙な共同生活に幸せを感じ始めていた慎に、全てを崩壊させる事件が起きる――。売れない小説家・道間慎役の野田さんをはじめ、ひとつ屋根の下で暮らすことになる全く素性の知れない5人の美女たちに福島リラ、松井玲奈、我妻さん、武田玲奈、新木さんら人気出演者たちの発表で注目を集める本作。今回、さらに大きな話題を呼ぶこと間違い無しの、彼らを取り巻く人々を演じるキャストが決定。慎の父親で死刑囚の道間達之役を、俳優・小説家・作詞家・作曲家とマルチに活躍するリリーさん。5月には主演作『美しい星』の公開を控えている。人気作家・花木ゆず役には「下町ロケット」「スーパーサラリーマン左江内氏」など人気作での熱演で注目度上昇中の中村さん。慎を支える編集者・桜井誠二役に、連続テレビ小説「ごちそうさん」の山中さん。慎を嫌う評論家・森口竜市役に「トリック」シリーズでのトリッキーな演技をはじめ「99.9 -刑事専門弁護士-」「視覚探偵 日暮旅人」などに出演する池田さんが扮する。そのほか、遠藤雄弥、吉村界人、保紫萌香、井端珠里、筒井真理子、古舘寛治など幅広い世代の超個性的な俳優陣の参加も決定した。木ドラ25「100万円の女たち」は4月13日(木)より毎週木曜日深夜1時~テレビ東京ほかにて放送。4月7日(金)よりNetflixにて配信開始。(cinemacafe.net)
2017年03月28日2004年9月に福岡県大牟田市で発生した強盗殺人死体遺棄事件、通称「大牟田一家4人殺害事件」を、『全員死刑』として今秋映画化されることが決定。主演には、今作が初主演となるいま人気の若手俳優・間宮祥太朗を迎え、日本映画史に新たな衝撃を与える“狂悪”なエンターテインメント作品が誕生する。鬱屈した日々を暮らす兄弟とその家族。ある日、近所の資産家一家が脱税して溜め込んでいる現金があることを知り、その金を強奪する計画が提案される。それはあまりにも無謀な計画。ひとりを殺害したのを機に、事態はエスカレート。最狂最悪の殺人家族の暴走が狂いに狂い咲いて行く――。「大牟田4人殺人事件」は、裁判で被告である家族4名全員に死刑判決が下った特異な事件。金銭トラブルが原因で連鎖的な殺人、死体遺棄に至ったと推測されているが、未だ真相は解明されていない。その事件を、「ヤクザと原発:福島第一潜入記」の著者・鈴木智彦が獄中の「死刑囚」である次男の手記を基に「我が一家全員死刑」を執筆。この獄中手記と事件を基に映画化する。そんな事件の映画化を切望したのが、本作の監督・小林勇貴。本物の不良を出演させ、数々の映画祭、評論家の中で大きな評判を受け熱狂と異例のヒットを記録した青春群像問題作『孤高の遠吠』で注目を浴びた弱冠26歳の新人監督。そして、『冷たい熱帯魚』『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』で日本のみならず世界中に激震を与えた日活のプロデューサー・千葉善紀と『東京残酷物語』『蠱毒ミートボールマシン』など過激な残酷表現で世界中に熱狂的なファンを持つ映画監督・西村喜廣がその才能に惚れ込み、本作で商業映画デビューを果たす。『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』『帝一の國』『トリガール!』など話題作への出演が続く間宮さんが務めるのは、次男・タカノリ。「この作品の話を聞いたときは期待も好奇心もありましたが、実在する事件の内容から緊張感と懐疑心も覚えました」と話す間宮さんは、監督に会い「何故撮ろうと思ったのか、如何にして撮るのかだけではなく監督が日々感じている怒りや喜びを聞き、その話している姿と眼差しを見てこの作品に主演で立つ決意が固まりました」と出演決定の経緯を語る。小林監督は「人生でいつか商業映画を撮ってみたい!いつかこの原作で撮りたい!その両方が1作目で一度に叶いました。あまりの過激さにyahooニュースのコメント欄が荒れるだけでは済まないと思います。世界中で炎上騒ぎが起きることでしょう!いいことです!15歳未満から死に損ないの老人まで楽しめる最高のエンターテインメントになっています!」と自信を見せている。さらに、長男・サトシ役を『ケンとカズ』で2016年スポニチグランプリ新人賞を受賞した毎熊克哉、父役に六平直政、母役には入絵加奈子、タカノリの彼女役に清水葉月と新旧実力派俳優が決定している。『全員死刑』は2017年秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年03月01日俳優・斎藤工が、来年3月公開予定の映画『アサシン クリード』でハリウッド映画の吹き替え声優に初挑戦することが分かった。死刑囚のカラム・リンチは、遺伝子操作でDNAに眠る祖先の記憶を追体験させられることに。彼の祖先は、ルネサンス期スペイン時代を生きた伝説のアサシン、アギラールだった。アギラールは驚異的な身体能力を持つ伝説のアサシンで、秘宝“エデンの果実”の在処を知る最後の人物。現在と過去を行き来するうちに、カラムはアギラールたちと対立するテンプル騎士団の真の姿を知る。そして、アギラール同様の能力を獲得し、アサシンとして覚醒していくのだった――。全世界でシリーズ累計9,600万本以上を売り上げた、世界的人気ゲームの実写化『アサシン クリード』。本作は、ゲームと世界観は共有しているものの、主人公などキャラクターは異なった新しいストーリーで描かれている。キャストには、『スティーブ・ジョブズ』で第88回アカデミー賞主演男優賞ノミネートのマイケル・ファスベンダーが主演を務め、ヒロインには第80回アカデミー賞主演女優賞に輝いたマリオン・コティヤールが出演する。そんな注目の本作の日本語吹き替え版声優に、『HiGH&LOW THE RED RAIN』や現在公開中の『映画妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』など、映画・ドラマ・舞台と様々な役柄をこなす斎藤さんが抜擢!斎藤さんが今回担当するのは、マイケル演じる主人公カラム・リンチ役だ。元々声の仕事に興味があったと言う斎藤さんは、今回の決定を喜び、アフレコでは「ファスベンダーの年齢の声色に合わせたり、マリオンやファスベンダーの皮膚レベルの動きを感じながら芝居を受け取り、反射する意識を持ちました。感情を大事にするしかないと思って取り組みましたね」とこだわった点を明かす。本作で主人公は、現在と過去を行き来し多くの謎に挑んでいくが、斎藤さんは「江戸に興味があって、いまじゃ考えられない程窮屈であるように見えるけど、物質的な物で精神的にははるかに裕福だと思うし、そういう時代を覗きたいと思いますね」とコメント。またマイケルについて「どんな作品にも溶け込みつつ、彼自身のアイデンティティを感じさせる魅力の幹みたいな方だと思います。作品によって、一見満たされているようでどこか欠けているというような、真逆なお芝居を演じられている所が好き」と語る斎藤さん。マイケルからは斎藤さんへの印象として、「とてもハンサムでセクシーなのもわかるよ!」というメッセージも到着している。マイケルは「TC Candler.com」が毎年発表している“世界で最も美しい顔100人”の1位に輝いたこともあるほどセクシーなルックスで大人気。そして斎藤さんもまた、様々な作品で世の女性を虜にするルックスと、独特の魅力的な空気を纏う稀有な俳優。そんな内外の女性を虜にしている俳優同士のコラボレーションは、ますます期待が高まる。『アサシン クリード』は2017年3月3日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年12月22日遺伝子操作により、アサシン(暗殺者)として活躍した祖先の記憶を呼び覚まされた死刑囚を、マイケル・ファスベンダーが演じるミステリー・アクション『アサシン クリード』。遺伝子を呼び覚まされ、過去へとダイブするアサシンの怒涛のアクションをとらえた予告編が解禁となった。死刑囚カラム・リンチは、遺伝子操作(アニムス)によってDNAに眠る祖先の記憶を呼び覚まされる。カラムの祖先は、ルネサンス期のスペインで、テンプル騎士団に立ち向かうアサシン教団に属する、驚異的な身体能力を持つ伝説のアサシンであった。また、彼の祖先は禁じられた秘宝“エデンの果実”のありかを知る、歴史上最後の人物でもあった。現在と過去を行き来し、歴史の裏に隠された多くの謎と格闘しながら、祖先の持つアサシンとしての能力を手にしていくカラム。“エデンの果実”の秘密を求める彼は、自分の遺伝子の中に隠された、人類の未来を変える“禁断の秘密”を知ることになる――。世界的大ヒットゲームの世界観はそのままに、新しいストーリーを描く本作。主人公のカラム・リンチとその先祖を演じるのは、『スティーブ・ジョブズ』や『X-MEN』シリーズなどで知られるハンサムな演技派マイケル・ファスベンダー。さらに、謎の女性ソフィア・リキンには、アカデミー賞女優賞であり、フランス芸術文化勲章も受賞したマリオン・コティヤール。そして、2016年は『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』から『ある天文学者の恋文』『奇蹟がくれた数式』など公開作品が相次いだジェレミー・アイアンズも登場する。到着した映像では、祖先の記憶を蘇らされたカラムがアサシンへと覚醒していく様子とともに、怒涛のアクションシーンも描かれている。『マクベス』に続いてファスベンダー、コティヤールと再びタッグを組むジャスティン・カーゼル監督は、「多くの戦いのシークエンスやスタントを、役者やスタントマンが演じている」と語る。ゲームのアクションを視覚効果により単に真似するだけではなく、実際に役者たちがアクションを行うことでゲームよりも際立ったものにしようとしたという。さらに、「CGIをふんだんに使うやり方もできたが、観客にアサシンが実際にビルからビルへとジャンプできると信じさせることができたら面白いと思った」と続ける。「ゲームではできないことは何だろう?と考えて、“映画ではマイケル・ファスベンダーを15フィート(約4.5m)下に落とすことができる”と思ったんだ」という言葉通り、カラムを演じたファスベンダーも、昨今のアクション映画には欠かせないパルクールはもちろん、殺陣などを本格的に学び、かつてないアクションシーンに挑戦している。島じゅうが世界遺産という南ヨーロッパのマルタで、気温40度の屋根の上で撮影も行い、ルネサンス期の世界を駆け抜けるアサシンを再現した本作。ドキドキハラハラする驚愕のダイブを、こちらから確かめてみて。『アサシン クリード』は2017年3月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月21日俳優の坂上忍が17日、MCを務めるフジテレビ系情報番組『バイキング』(毎週月~金11:55~13:45)で、タレントの所ジョージの事務所に「死刑」などと落書きがされ、事務所が警察に被害届を提出した事件について、「本当に腹立つ」と怒りを示した。坂上は「俺もやられたことあるから」と、自身の落書き被害も告白。「世田谷に家を買って1年もたたないうちに、朝仕事行かなきゃと思って車に乗ろうとしたら、車の半分スプレーで真っ黒に塗られていた」と打ち明けた。また、先輩女優の被害も明かし、「あるところに別荘を持っていて、それをテレビで紹介したら数日後に落書きやられて、消しても書かれるってなって売らざるを得なくなって売っちゃった」と説明。「本当に悪質」と罪の重さを訴えた。さらに、防犯カメラなど対策するにもお金がかかると指摘し、「だから卑怯な犯罪だと思う」と語った。フットボールアワーの岩尾望も「大阪のマンションに住んでいたときにエレベーターに落書きがあった」と話し出し、卑猥な言葉の横に「岩尾」と書かれていたと告白。数日後には、下にベッカム、ロナウド、ジダンと書き加えられていたそうで、「岩尾とそれを2トップにしたレアルマドリードみたいに」と振り返った。
2016年11月17日俳優ケヴィン・コスナーが主演する映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』が、2017年2月25日に日本公開されることが決定し、予告編とキービジュアルがこのほど、公開された。本作は、殉死したスパイの記憶を脳に移植された死刑囚の運命を映像化したアクション・エンターテインメント。ハリウッドスターから演技派へと転身したケヴィンが主演するほか、ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズ、『デッドプール』(16)が大ヒットしたライアン・レイノルズ、2017年夏に日本公開される『ワンダーウーマン』で主演する女優ガル・ガドットらが出演する。物語は、CIAロンドン支局のエージェント・ビリー(ライアン)が極秘任務の最中に死を遂げたことから始まる。彼は米軍の核ミサイルさえも遠隔操作できるプログラムを開発した謎のハッカー・"ダッチマン"の居場所を知る唯一の人物だった。"ダッチマン"を探し出し、世界の危機を救う最後の手段は、脳手術によってビリーの記憶を他人の脳に移植するしかなく、その相手に選ばれたのは死刑囚ジェリコ・スチュアート(ケヴィン)。ジェリコは凶悪犯である自分自身とCIAエージェントであるビリーという2つの人格に引き裂かれながら、テロリストとの闘いに巻き込まれていく。予告編では、テロリストが「ワシントン、ベルリン、北京、全てを壊滅させる」と宣告。世界崩壊の危機が迫り未曾有のテロが各地で起こる中、最後の希望となったジェリコが移植された脳の記憶を頼りに犯人たちに接近していく様子が描かれている。(C)2015 CRIMINAL PRODUCTIONS, INC. All Rights Reserved.
2016年09月22日日本弁護士連合会が「2020年までに死刑制度の廃止を目指す」と宣言する準備を進めていることが報じられ、議論を呼んでいます。世界的に見ると死刑制度を廃止する国が増えつつあるものの、日本では死刑を「やむを得ない」と考える人が多数を占めるなど、 死刑制度廃止のハードルは高いと言えるでしょう。えん罪の問題がある以上、取り返しのつかないことになるという主張は分かるものの、遺族感情を無視することもできません。そこで、パピマミ読者のみなさまに「日弁連の“死刑廃止宣言”についてどう思いますか?」 というアンケートを実施しましたので、その結果を見てみたいと思います。●日弁連の“死刑廃止宣言”についてどう思いますか?・1位:犯罪抑止力のために死刑制度は残しておくべき……38%(96人)・2位:被害者や遺族のために死刑制度は残しておくべき……37%(93人)・3位:死刑制度を廃止する代わりに、終身刑を導入すべき……20%(50人)・4位:どちらともいえない……2%(6人)・5位:えん罪防止のために死刑は廃止すべき……2%(4人)・6位:犯罪者の人権のために死刑は廃止すべき……0%(1人)※有効回答者数:250人/集計期間:2016年9月15日〜2016年9月18日(パピマミ調べ)●犯罪抑止力のため「残すべき」とする人が多数『どれだけ悪いことをしても自分の身が守られるのであれば、捕まること覚悟で犯罪に手を染める人が出てくると思う』(30代男性/営業職)『死刑があることで犯罪を思いとどまる人は絶対にいる。それをなくすというのは、犯罪を助長することに他ならないと思います』(20代女性/大学生)犯罪を行った者に対して定められている刑罰ですが、これは犯罪行為に対する報いという意味のほか、犯罪を行おうとする者を威嚇する意味 も持ちます。刑罰が厳しいものであればあるほど、人に対して恐怖心を与えることができ、それが犯罪の抑止力として機能するのです。死刑制度は犯罪者の命を絶つ最も重い刑罰であり、これによって犯罪を踏みとどまる人もいるでしょう。しかし、死刑制度に犯罪抑止力があるというはっきりとした根拠はなく、自殺志願者などが死刑を望んで凶悪犯罪を起こすことがある など、むしろ誘発性すら持つことも考えられます。一概に抑止力になるとは言えない部分もあるのではないでしょうか。●被害者感情に配慮すべきとの意見も『家族が犯罪に巻き込まれたら復讐したいと思うけど、それは許されない。それなら国がきちんと報復すべき。そうじゃなければ復讐のための犯罪が増えることになる』(40代男性/不動産)『身内を傷つけた犯罪者がどこかで生きているというのは耐えられないでしょう。少なくとも私はこの世からいなくなることを望むと思います』(30代女性/主婦)犯罪者に対する報復行為は許されておらず、被害者やその遺族の怒り・悲しみを解消させるためには、死刑という極刑 が必要なこともあるかもしれません。受けた被害と同じか、もしくはそれ以上の苦しみを犯罪者に与えてほしいと考えるのもおかしなことではありません。しかし、死刑を存続させればそれで被害者が救われるのかは疑問です。実際の運用では死刑が確定してから執行されるまで時間を要することが多く、長ければ数十年を拘置所で過ごす死刑囚が存在する など運用上の問題もあると言えます。復讐が被害者感情を癒すとするのも、果たして正しいことなのでしょうか。●終身刑の導入を求める声が2割『いまの無期懲役は問題がある。死刑よりも、本当の意味で死ぬまで自由を奪われる終身刑の方がつらいと思います』(20代男性/大学生)『死んでしまったらそこで終わり。罪を償うというのは、きちんと生きて死ぬまで反省させることではないでしょうか』(30代女性/編集者)死刑囚は死をもって罪を償うという考えから、懲役囚と比べて普段は自由に過ごすことができると言われています。また、死刑に次ぐ重罰とされる無期懲役刑ですが、これは仮釈放の制度により十数年で社会に出ることが可能になる ものとなっています。ただしこの仮釈放までの期間は徐々に長くなっており、2000年までは20年ほどであった期間が、2014年では31年へと延びています。もし死刑制度が廃止されれば、最も重い刑罰は無期懲役となり、どんな犯罪者も社会に出てくることが可能になるのです。死刑制度を廃止するのであれば、その代わりに仮釈放の可能性を排除した絶対的な終身刑 を求めるという声も多い様子。凶悪犯が世に出てくる可能性を残した刑罰は不十分と考えるのは、当然と言えるのかもしれません。----------正解がない以上、被害者感情や犯罪者の人権など、総合的な判断が求められる死刑制度の廃止問題。死刑制度を残しておくべきとする回答が7割をこえる など、いまだ死刑存続を望む声は根強いと言えます。一度は死刑廃止を決めながら再び制度を復活させる国もあるなど、どの国にとっても難しい問題であることに違いはありません。当事者とならなければ考える機会は少ないとも言えるこの問題を、みなさんはどのように考えますか?【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜6位)】日弁連の“死刑廃止宣言”についてどう思いますか?()●文/パピマミ編集部
2016年09月20日女優の田中麗奈が18日、三浦友和主演の映画『葛城事件』(6月18日公開)の初日舞台あいさつに、三浦、新井浩文、若葉竜也、赤堀雅秋監督とともに登場した。同作は、劇団THE SHAMPOO HATの赤堀が監督・脚本を務め、2013年に上演された舞台を映画化した作品。抑圧的な父親(三浦)によって長男(新井)は孤立、妻(南果歩)は精神を病み、次男(若葉)は無差別殺傷事件を起こし、死刑囚になるという、壮絶な家族の物語を描く。死刑廃止の立場から、死刑囚となった次男と獄中結婚するという難役に挑んだ田中は、太ももに深くスリットが入り、胸元も大きく開いたセクシーな衣装で登場。感情移入が難し役に、「新興宗教に入っているような女性」という監督の言葉を手掛かりに、様々な映像を見て役のイメージを膨らませた。田中は、今回の役について「感情の動き方が今までの役とはぜんぜん違う」と語り、感情をあらわにするシーンにも「入っていく状態になるエンジンが遅くて、普段から逆の場所から役に近づいていった感じがしました」と役へのアプローチの難しさを振り返った。赤堀は、田中の演技について「素晴らしいなと。お世辞でもなく、田中麗奈さんで本当に良かったなと思いました」と絶賛。「いつもとは違うベクトルで近づいていくのは面白い。女優さんって、面白いですね」と新たな発見に驚いていた。
2016年06月18日『その夜の侍』の赤堀雅秋監督が三浦友和を主演に迎えた新作映画『葛城事件』の予告編映像が公開になった。無差別殺傷事件を起こした死刑囚の家族のドラマで、公開になった映像も緊迫感のある内容になっている。予告編映像本作は、赤堀監督が2013年に自ら作・演出を務めた舞台を基に描いた衝撃作。気づかないうちに家族を抑圧する父(三浦)と、精神を病んだ母(南果歩)、リストラされたことを家族に言い出せずにいる兄(新井浩文)、無差別殺傷事件を起こして死刑囚になった弟(若葉竜也)の一家を主人公に、理想の家族を求めるも崩壊へと突き進んでいく一家のドラマを壮絶なタッチで描く。このほど公開になった予告編では、三浦演じる父・葛城清の鋭い表情が印象的なカットから始まり、不安や緊張、行き詰まりを感じて逃げ場をなくした家族の顔が次々に映し出される。そして“家族という名の地獄”から抜け出せない一家の不安や怒りが爆発。赤堀監督はこれまでも、様々な作品で、人間がもっとも見せたくない感情や姿を何とか周囲に知られまい、見せないようにと右往左往する姿を描いており、このほど公開になった予告編も、怒号の飛び交う中に人間の“もろさ”が垣間見える瞬間が描かれている。『葛城事件』6月18日(土) 新宿バルト9ほか全国ロードショー
2016年03月23日こんにちは、ぽこひろです。どれだけ「俺、この子といい感じ! イケるかも!」と思っていても、これを言われてしまったら即終了という死刑宣告なセリフはあります。「君のことは恋愛対象には見れないなー」なんてセリフはもちろんですが、それ以外の些細なセリフでも、男子にとっては死刑宣告に聞こえてしまうものがあるようです。そこで今回は、20代男子30人に「これを言われたらオシマイなセリフ」について聞いてみました。■1.「ラク」「『一緒にいるとラクちん』とかは正直言われたくないよね。ただの友達。異性として見てないってことじゃん・・・・・・」(公務員/25歳)実際には女子としては、別にそういうつもりではなくいい意味で言っていたとしても、なかには死刑宣告にとってしまう男子もいるようです。たしかに「ラク」より「ドキドキ」してほしいですね。■2.「合コンしようよー」「当たり前だけどさ、一緒に合コンの幹事になろうとしてる2人って、絶対にカップルにならないよね(笑)」(営業/24歳)たしかにこれは、言われた男子がそう解釈するのも無理はないです。というか、これはさすがにその女子も男子を恋愛対象として見ていないでしょうね(笑)。■3.「お兄ちゃんみたい」「さっきの『ラク』と少し似てるけど、兄弟に例えられるのも複雑だよね。これも恋愛対象には見れませんってことの裏返しな気がする」(大学生/22歳)多くの男子は妹みたいな女子が好きですが、かといって自分がそのお兄ちゃんになりたいわけではありません。あくまで自分は「彼氏」、女子には「妹」になってほしいわけです。なんかわがままですね・・・・・・。■4.「恋愛相談乗ってー」「女子から恋愛相談されちまったら、正直ぐぬってなるわ・・・・・・」(大学院生/25歳)ここで脳天気な男子なら「まさかこの相談って、じつは俺のこと・・・・・・?」なんて都合解釈したりするんでしょう。が、実際にはそこまでお気楽な男子はいないようです。ほとんどの男子が、「恋愛相談されたら俺には興味なし」と悟るようです。恋愛相談すると見せかけアプローチ、なんてテクニックもあるようですが、なかなか実際には有効とは言えないようですね。■5.「じゃああと誰呼ぶ?」「遊ぼうかってなったときに、『○○も呼んでいい?』って言われた瞬間、俺の中でジ・エンドの鐘が鳴る。高らかに」(音楽関係/27歳)女子としては、「いきなり2人だと緊張するし、まずは3人以上で・・・・・・」とワンクッション置きたいだけかもしれません。しかし、そうならばそうときちんと言わないと、男子は相当ショックを受けるはずです。「次回2人で、今回は誰か呼ぼ?」ときちんと趣旨を説明しましょうね。■おわりにいかがでしたか?なんの気なしに言ってしまいがちなセリフが多いですね。みなさんも、これらの失言でうっかり、釣りかけた魚を逃してしまうことのないように・・・・・・。(ぽこひろ/ライター)(大倉士門/モデル)
2015年07月20日みなさんは、死刑が必要だと思いますか?実は、アメリカの最東北部にあるメイン州には”死刑制度”がありません。一体なぜだと思いますか?これには、メイン州で起きたある悲劇が関係しています。今回はその悲劇と一緒に、死刑制度について改めて考えさせられる7つの話を『BDN Maine』を参考にご紹介します。■1:あまりにも残酷な死刑が過去に行われている悲劇は、1885年メイン州で行われた最後の死刑の時に起きました。このとき刑を受けたのはダニエル・ウィルキンソンという男性。当時メイン州では絞殺によって死刑が行われていたのですが、そのときウィルキンソンに使われた縄は十分に結ばれていませんでした。結果、彼は何千もの観衆の前で苦しみながらゆっくりと殺されることに……。人が苦しむ姿は誰だって見たくないものですよね。このときの観衆のショックは計り知れないものでした。しかし、この悲劇がきっかけとなり、メイン州議会では死刑廃止の動きが強まります。そして翌々年の1887年、死刑制度はついにメイン州から廃止されることになりました。現在アメリカにある50州のうち文面上死刑制度を設けている州は全部で32州。しかしその中でも死刑制度に大多数の人が賛成している州は、カリフォルニア、フロリダ、テキサス、ペンシルバニア、アラバマのたった5つの州だけです。■2:世論は死刑制度に否定的になりつつあるアメリカ国民の多くは死刑制度を支持していますが、その支持数はここ40年でどんどん低くなっています。ピュー研究所によれば、56%の人が殺人犯へ死刑を求刑することについて賛成、38%の人が反対と回答。ただ、ここのところ民主党員や女性たちの間で意見が大きく変化しつつあり、中立な立場にいる人や死刑制度に賛成の立場をとっている共和党員の数もゆっくりとですが減りつつあるようです。■3:無実の人が死刑を受ける可能性がある死刑制度に賛成している人でさえ、「死刑制度にはリスクがある」と答えています。そのリスクとは、無実な人が死刑を受けてしまうこと。ピュー研究所の国内調査によれば、「死刑を言い渡された無実な人に対し、彼らを守る手立てが十分に整備されている」と答えた人はたったの26%しかいませんでした。さらに、米国科学アカデミー紀要の2014年の調査によれば、もし仮に全ての死刑判決受けている囚人が終身刑のままであれば、少なくともその中の4.1%の人が無実の罪を晴らすことができるかもしれないとしています。もし、罪のない人の命を奪うことになったら……?考えるだけでゾッとしますよね。■4:35%は死刑制度で犯罪が止まると思っている死刑の議論で必ず話題に上がるのが、「死刑は犯罪を止める抑止力になりうるのか?」という話です。これについて先ほどのピュー研究所の調査を見てみると、アメリカ国民の35%の人が「死刑制度は犯罪抑止になる」と答え、61%の人が「抑止にならない」と答えています。しかしながら、これについて現存する研究を調べてみたところ、死刑制度によって犯罪が抑止されるかどうかについてはまだ答えが出せないというのが現状のようです。ただ犯罪の抑止力について明らかになっていることがあるとすれば、それは犯罪者自身が「確実に捕まってしまうだろう」と感じたとき、警察はただそこにいるだけで犯罪行動を止められる、ということだけです。■5:死刑制度には多くのコストがかかっている実は終身刑の囚人より死刑囚を管理する方が多くのコストがかかるのだそうです。これについてシアトル大学の研究を紹介します。この研究によれば、死刑執行までにかかるコスト(拘置や裁判での判決といった管理に関するコストから警察にかかったコストまで含めたもの)よりも、死刑を求刑しない時のコストの方が安いのだそうです。さらに実証実験により明らかになったことは、死刑囚を管理するコストの方が一般の囚人を管理するコストよりも平均して高いということ。これは囚人と職員の数における比率の問題で、死刑囚の場合より高いレベルのセキュリティが必要となり、幽閉場所も一般囚人とは別にしなければなりません。そのため、より人件費がかさみコストが高くなるのだそうです。■6:人種によって形に偏りがある死刑を宣告された人々の間では、なんと人種によってその刑に偏りがあるのだそうです。根拠として、このことについて議論した自由権規約人権委員会のレポートをご紹介しましょう。少しおおざっぱですがそのレポートの内容をまとめると、殺人の犠牲者になるという点では黒人も白人もその数に大きな偏りはないのですが、死刑を宣告される場合を見てみるとその80%近くは白人を手にかけた場合なのだそうです。■7:問題のある死刑が行われている死刑を執り行う際、問題が起きることはないのでしょうか。イギリスのアメリカ法学研究誌の調べによれば、1900年~2011年までにアメリカで施行された死刑約9,000件のうちで270件もの死刑が(つまり全体の3%もの死刑が)死刑に関する議定書から逸脱して行われています。そして、その行使に極めて問題があったこともわかっています。さらにアメリカの『The Daily Beast』は、致死薬注射による死刑は19世紀から行われてきた他のどの方法よりも高い確率で(約7%の確率で)執り行う最中に問題が起きると伝えています。以上、死刑にまつわる7つの話でした。現在日本では死刑が行われていますが、果たして死刑は廃止すべきものなのでしょうか?ぜひこの機会に死刑制度について考えてみませんか。(文/和洲太郎)【参考】※American Support for Death Penalty Declining, Especially Among Democrats-Pew Research Center※Most Americans See ‘Some Risk’ an Innocent Person Will Be Executed-Pew Research Center※Rate of false conviction of criminal defendants who are sentenced to death-PNAS※Five Things About Deterrence-The National Institute of Justice※The Economic Costs of Seeking the Death Penalty-Seattle University School of Law※Three percent of US executions since 1900 were botched, study finds-ScienceDaily※Lethal Injection Leads to the Most Botched Executions-The Daily Beast※7 things you should know about the death penalty-BDN Maine
2015年05月23日