オリンパスは5月12日、ミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M1」の新ファームウェア ver.3.1の概要を発表した。提供開始は6月の予定で、水中写真や星景写真の撮影に有用な機能を追加する。OM-D E-M1のファームウェア Ver.3.1における新機能は次の通り。水中撮影に特化したピクチャーモード「水中」を追加星景撮影を行いやすくする機能「LVブースト2」を追加新たなピクチャーモード「水中」では、水中でも絞りやシャッタースピードを操作した本格的な撮影を可能とする。また、水中写真向きの鮮やかな色彩とブルーを再現する。「LVブースト2」では、暗視性能を改善し、星空の下でもライブビュー画面で暗い被写体を確認できるようにする。同時に「OM-D E-M5 Mark II」向けにも、ピクチャーモード「水中」を追加した新ファームウェア ver1.2を提供する。OM-D E-M5 Mark IIは「LVブースト2」をすでに搭載済みだ。
2015年05月12日山形カシオのダイビング向け水中トランシーバー「Logosease」(ロゴシーズ)が、東京都・上野の国立科学博物館で開催される「山形から未来を照らすサイエンス - 見る・聞く・感じるイノベーション -」にお目見えする。会期は2015年5月2日(土)~同年5月6日(水)の9時~18時(入館は閉館の30分前まで)、会場は国立科学博物館の日本館1階企画展示室、入場料は一般・大学生が620円(20名以上の団体は310円、高校生以下と65歳以上は無料)となっている。Logoseaseは、レジャーで使用する一般的なダイビング器材と干渉しないケーブルレス構造の水中トランシーバー。超音波・骨伝導・音声処理・防水といった技術を用い、水中で呼吸するレギュレーターをくわえたまま、水中での会話を実現できる。本体は水中マスクに装着するポケットサイズ。ラインナップはいくつかあるが、多機能な「アドヴァンスドモデル」の大きさは89.0×41.0×44.8mm、重さは約107gだ。耐水圧は55m、使用温度は0℃~40℃、水中での最大通信距離は50m~100m(水中の透明度や障害物などによって変わる)。電源の内蔵バッテリーはUSB充電方式で、駆動時間は約3時間(うち10%が送信時間の場合)。Logoseaseの開発にあたっては、地域の産学連携として、山形カシオと山形大学および東北芸術工科大学が協力し、2013年1月に商品化。今回の企画展は、山形大学が取り組む最先端の科学技術を、小中学生にも分かりやすく解説するものだ。Logoseaseは山形大学の研究成果のひとつとして紹介され、小学5年生の女の子がダイビングに挑戦する映像や、実際のダイビングで使う器材を展示する。
2015年04月18日鳥羽水族館では3月31日、同館恒例の「水中入社式」を開催した。○鳥羽水族館恒例、一風変わった「水中入社式」を実施開館60周年を迎えた記念の年に入社したのは計4名で、そのうち「水中入社式」に挑戦したのは、潜水の資格を持っている飼育研究部に配属される女性1名と、営業第一部に配属される男性1名だった。この「水中入社式」は2006年、「せっかく飼育研究部に配属されるのなら記念になる形で」と、先輩飼育係たちの提案がきっかけでスタートし、今年で9回目の開催となった。会場は、いつも入場者でにぎわうエントランスホールと、ホールに面したコーラルリーフ・ダイビング水槽。この水槽は水量約800トン、奥行き15m×横16m×水深5.5mもある、同館で最大の水槽となる。大勢の観客が見守る中、先輩ダイバーに続いてリクルートスーツで正装した新入社員2名が初心者マークを付けたボンベを背負って登場。水中で副館長から辞令を渡されると、だんだん浮き上がってしまいながらも懸命に両手でしっかりと受け取った。続いて、一緒に潜った先輩飼育係からガラス磨き用のスポンジをプレゼントされ、さっそく掃除に挑戦。両手ですいすいとガラスを磨く先輩の隣で、新入社員の2人は水槽に固定された取手をつかみ、バランスをとりながら水中での記念すべき初仕事をこなした。力を込めて一生懸命磨いたあとには、先輩からのサプライズが用意されていた。開館60周年という節目の年の入社式ということで、水中でパネルを組み合わせて大きな「60」という数字を作り、会場を盛り上げてくれた。最後に、新入社員が水中マイクで感謝の気持ちとこれからの抱負を述べると、観客からは大きな拍手が起こった。水中入社式を終えた新入社員2名は4月1日より、飼育研究部の淡水魚チームと営業第一部にそれぞれ配属される予定となる。同館では、「頼もしい2人のこれからの活躍にご期待ください!」とコメントしている。同館の所在地は、三重県鳥羽市鳥羽3-3-6。
2015年04月12日山形カシオは2月12日から、水中で音声会話できるダイブトランシーバー「Logosease」(ロゴシーズ)の最新ソフトウェアを公開する。市販のダイブコンピューターが発する警告を、音声やブザー音でダイバーに伝える機能を追加した。Logoseaseは、ダイビングで使用する一般的な水中マスクに装着する小型のトランシーバーだ。水中で呼吸するレギュレータをくわえたまま、水中での音声会話を実現する。一方のダイブコンピュータは、ダイビング時の水深と時間を計測し、減圧症を予防するためにダイバーの体内窒素量をシミュレーションする機器。安全なダイビングを目的に、浮上速度の警告や無減圧潜水の警告など、さまざまな警告を表示やブザー音で知らせてくれる。Logoseaseを最新ソフトウエア(Ver. 201029)にバージョンアップすると、対応する市販のダイブコンピュータの警告ブザー音をLogoseaseで受信できるようになる。警告内容は簡単な音声やブザー音によって、ダイバーの耳に直接伝える仕組み。例えば、浮上速度を違反(速すぎる)している場合なら、ダイブコンピュータが発する「ピーピー」というブザー音を検出し、Logoseaseの骨伝導スピーカーを用いて「slow、slow」という音声でダイバーへ知らせる。対応するLogoseaseは、アドヴァンスドモデル「LGS-RG004」とベーシックモデル「LGS-RG005BA」だ。対応するダイブコンピューターは、タバタの「DC-Solor」、ビーイズムの「DIVE DEMO SOLIS TITANIUM」、日本アクアラングの「カルム」となっている。なお、今回の最新ソフトウェアを搭載したLogoseaseを、2015年1月27日(火)・28日(水)に東京都・浅草橋のヒューリックホールで開催されるダイビング業界関係者向け展示会「DIVE BIZ SHOW 2015」(主催:日本スクーバ協会)に出展。Logoseaseの販売代理店である日本アクアラングのブースにて、デモンストレーションを行う予定となっている。
2015年01月13日お産は女性にとってとても大切な一大行事。できるだけ、楽しく幸せなものにしたいですよね。医療の進歩で安全なお産ができるようになってきた一方で、計画分娩、麻酔(無痛)分娩のような管理されたお産が増え、救命措置としての帝王切開も増加しています。分娩の方針は施設によって違いがあり、大まかには「自然分娩を推進しているのか」「計画分娩・麻酔(無痛)分娩を推進しているのか」で分かれます。そのほか、よく聞くワードについて解説します。○自然分娩自然の陣痛が発来するのを待って分娩すること。子宮口が全開になり、赤ちゃんが誕生するまで(分娩第1期~2期)の陣痛が来ている間の医療サポートは施設によってさまざまです。出張助産師による自宅分娩や自然分娩推進のクリニックなどでは、陣痛時間はストレッチやウォーキングなどの運動をしたり、湯船につかったりしたりしながらリラックスできるように過ごします。フリースタイル分娩自然分娩において、陣痛の時間から分娩まで産婦さんが好きな体勢で過ごすこと。横を向いたままの側臥(そくが)位分娩やすわる格好の座産など、産婦さんの産みやすい体勢を探しながら分娩する方法です。水中出産自然分娩において、産婦さんがプールのような設備で、お湯につかった状態で赤ちゃんを産むこと。産婦さんの身体が緩んで産みやすいと言われていますが、衛生管理などが難しく、最近では行う施設が少なくなっています。ソフロロジー法やラマーズ法自然分娩において、以前は陣痛を乗り越えるための方法として流行していました。しかし、本質的には「リラックス」するための呼吸と精神的心構えを身につけることなので、現在では総じてリラックス法などと言われています。大切なのは深い呼吸をすることと、赤ちゃんの出てくる道である子宮と産道を広げてあげようとイメージする心構えです。最近、「ヒプノバーシング(催眠出産)」という方法も聞くことがありますが、これも、本質的には同じです。○計画分娩入院日を決めて陣痛促進剤を使って陣痛を誘発する分娩。麻酔(無痛)分娩は、計画分娩で行うことが多いです。○麻酔(無痛)分娩麻酔を使って痛みを緩和する分娩方法です。ほとんどが硬膜外という背骨の奥の場所に針を刺してチューブを入れ、麻酔薬を注入します。意識もあり、痛みが完全になくなるわけではありません。○LDR自然分娩・計画分娩に関係なく、陣痛(Labor)・分娩(Delivery)・産後の回復(Recovery)を、ひとつの部屋で行うお産のスタイル。一般的な分娩は分娩時に分娩室に移動しますが、LDRなら移動の必要がなく、比較的ストレスなく過ごせます。ただしこの設備を備えた病院は少ないのが現状です。過去の回でも解説してきたように、産婦さんには「産むチカラ」が備わっています。ホルモンで守られていることを理解し、お産が楽しかったと思えるようにしたいですね。産院の分娩方法を知っておき、よいイメージを持ってお産に臨みましょう。ただ命の誕生の場面では思いがけない事態が起こることも多く、医療介入が必要になって希望の分娩方法ができないこともあります。出産で大切なのは、母子ともに安全で、赤ちゃんが無事生まれてくること。理想のイメージにこだわりすぎず、それ以外の可能性に対しても柔軟に心の準備をしておくことが必要です。※画像は本文と関係ありません○善方裕美医師日本産婦人科学会専門医、日本女性医学会専門医1993年高知医科大学を卒業。神奈川県横浜市港北区小机にて「よしかた産婦人科・副院長」を務める。また、横浜市立大学産婦人科にて、女性健康外来、成人病予防外来も担当。自身も3人の子どもを持つ現役のワーキング・ママでもある。主な著書・監修書籍『マタニティ&ベビーピラティス―ママになってもエクササイズ!(小学館)』『だって更年期なんだもーん―なんだ、そうだったの?この不調(主婦の友社)』『0~6歳 はじめての女の子の育児(ナツメ社)』など
2014年12月26日スクーバダイビング指導機関であるJCS(日本海中技術振興会)は、山形カシオの水中無線機「Logosease」に関して、JCSのライセンスを持つインストラクターによる講習プログラムを開始した。Logoseaseは、ダイビングで使用する一般的な水中マスクに装着し、レギュレータをくわえたままでも水中会話が可能な小型の無線機(ダイブトランシーバー)。今回の講習プログラム「JCS Logoseaseスペシャルティコース」は、JCSが認定したインストラクターが一般のダイバーにLogoseaseの効果的な使い方を教えるコースだ。ダイビング中の感動や発見、安全の喚起、ダイビングのテクニックなどを会話で伝える方法を、水中でトレーニングする。
2014年12月05日岡山大学は、同大学大学院自然科学研究科の見浪教授の研究グループが、水中探査ロボットなどを手がける広和の協力を得て、「長時間潜航/作業対応自律制御型水中ロボット MOS/AUV(ももたろう岡大1号)」の開発に成功したと発表した。同ロボットは、従来型の遠隔操作水中ロボットにカメラを複眼構成としたロボット制御知能MOS (Move on Sensing)を搭載。同大学が開発したこのMOS制御知能により、水中対象物の3次元位置・姿勢自動認識性能、固定型水中対象物に対する位置安定化制御性能、移動対象物の追尾性能を持ち、自動制御化を実現した。また、自動給電により長時間の自律化連続運転/作業が行えることから、長期間連続航行を要する海底資源探査・回収や海中未確認生物の生物調査のほか、海産物の栽培漁業、人命救助などへの利用が期待されると同大学は説明している。
2014年08月08日山形カシオの小型水中トランシーバー「Logosease」(ロゴシーズ)が、山形県などで構成される山形デザインコンペティション実行委員会主催の「山形エクセレントデザイン2013」において、「イノベーションデザイン賞」を受賞した。「山形エクセレントデザイン」は、魅力的で競争力の強い商品づくりとデザインマインド向上を目指す事業として、山形県内で企画・開発・生産されている家庭用品・事務用品・公共用品という3分野の製品を対象としたもの。優れたデザインの製品について、選定・顕彰している。2013年は79社から118点の応募があったとのことで、そのうち15点が受賞となった。山形カシオのLogoseaseは、従来にはない新たなシーンを創造するデザインが特に高く評価され「イノベーションデザイン賞」に選定されている。今回受賞したのは、Logoseaseの初号機となる「LGS-RG004」だ。ダイビングで使用する一般的な水中マスクに装着し、レギュレータをくわえたまま水中で音声会話できる(2013年1月発売)。基本的にはレジャーダイビング向けの製品で、筆談や手信号といった従来のコミュニケーション方法、および特殊な業務用機材とは異なり、手軽に会話を楽しめる斬新な機器として注目を集めている。現在のラインナップは、上記のLGS-RG004(本体カラーはブラックとイエロー)に加えて、2台セットの普及モデル「LGS-RG005BA」、消防・警察向けのレスキュー仕様モデル「LGS-RG004-SAR」、水中のダイバーと交信できる陸上機「LGS-SS001」を展開中。
2013年12月20日