阿部サダヲを主演に、<a href="">『武士の家計簿』</a>などの原作者で知られる“平成の司馬遼太郎”との呼び声も高い磯田道史の近著「無私の日本人」(文春文庫刊)の一編「穀田屋十三郎」を映画化する<a href="">『殿、利息でござる!』</a>。この度、4月1日(金)“エイプリルフール”である本日、阿部さん演じる穀田屋十三郎が新党“つつしみ党”を立ち上げ、その選挙ポスターが公開となった。いまから250年前の江戸時代、藩の重い年貢により夜逃げが相次ぐ宿場町・吉岡宿に住む十三郎(阿部サダヲ)は、知恵者の篤平治(瑛太)から町を救う計画を聞く。それは藩に大金を貸付け、利息を巻き上げる逆転の発想だった! 3億円の大金を水面下で集める前代未聞の頭脳戦勃発。ビンボー庶民が、殿を相手に一世一代の大勝負に挑む――!<a href="">『白雪姫殺人事件』</a><a href="">『予告犯』</a><a href="">『残穢』</a>などを手掛ける中村義洋監督がメガホンを握る本作。キャストには、主人公で造り酒屋を営む傍ら、街の行く末を心配する穀田屋十三郎役の阿部さんをはじめ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平ら豪華俳優陣が集結している。今回完成したのは、阿部さん演じる250年前に実在した穀田屋十三郎が、“知恵”と“勇気”と“我慢”で立ち上った決意の雄姿を「選挙風」に表現したポスター。 ビンボーなわが町・吉岡宿を救うため、十三郎は知恵者の篤平治とともに「藩に大金を貸し付け、利息を巻き上げ分配する」という奇想天外な計画を思いつく。自分のことより、人のこと。私財を投げ打ち、お上に立ち向かう姿はまさにいま、日本が求める理想のリーダー!そんな計画が進む中、周囲から羨望のまなざしを集めるようになった彼ら吉岡宿のメンバーたちの間で、いい気になったり、偉そうにしたりしないよう、仲間内で「つつしみの掟」というルール立ち上げた。穀田屋十三郎が立ち上げた新党・つつしみ党の「つつしみの掟」には、「一、ケンカや争いは、つつしむ」「一、“計画”についての口外を、つつしむ」「一、寄付するときに名前を出すことを、つつしむ」「一、道を歩く際も端を歩くよう、つつしむ」「一、飲み会の席でも上座に座らず、つつしむ」と5か条が定められている。「日本を取り戻す。」と掲げ、まっすぐ前を見つめる十三郎の姿は頼もしく、思わず清き一票を投票したくなる!?新党立ち上げはエイプリルフールにちなんだジョークだが、本作で描かれる物語は実話。「町を救うために破産するほど私財を投げ打ち、遺言は“人に話すな”。こんな人がいた、ということを伝えねばならない、いまの日本を辛うじて救っているのは、こうした精神なのではないか…」と、熱い想いを抱く中村監督の描く、本編にも期待をせずにはいられない。また、4月1日限定で公式サイトもエイプリルフール仕様に変更されるという。『殿、利息でござる!』は5月14日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年04月01日デンマーク発のジュエリーブランド・ソフィー ビル ブラーエ(SOPHIE BILLE BRAHE)のアイテムが、3月9日から22日まで伊勢丹新宿店本館3階のウェストパーク/プロモーションで開催されるポップアップイベント「Mode Jewelry」に登場する。「Mode Jewelry」は、モダンかつファッション性の高い注目のジュエリーブランドが集結するポップアップイベント。ソフィー ビル ブラーエからは、シグネチャーアイテムである「クロワッサン(Croissant)」シリーズのイヤーカフを始め、ダイヤモンドやパールなどを用いたジュエリーの数々が登場する。限定アイテムとして、バロックパールが施されたピアス「エリプセ アリエル(Elipse Ariel)」も販売。また「クラシックなものをモダンに解釈する」というサカイのデザイナーである阿部千登勢と共通する考え方をもとに製作されたカプセルコレクション「サカイソフィービルブラーエ(sacaisophiebillebrahe)」なども展開される。なお、同コレクションは昨年10月にパリで行われたサカイの16SSコレクションショーにも登場したもの。全10型のユニークなスタイルで展開される。
2016年03月07日「V6」の岡田准一を主演に阿部寛、尾野真千子といった豪華俳優陣で贈る『エヴェレスト神々の山嶺』。この度、阿部さん演じる伝説のクライマー・羽生丈二の生き様が詰まった本編映像が解禁となった。山岳カメラマンの深町(岡田准一)は、ネパールの首都・カトマンドゥで古いカメラを発見する。それは、イギリスの登山家ジョージ・マロリーは1924年にエヴェレスト初登頂に成功したのかという、登攀史上最大の謎を解く可能性を秘めていた。カメラの行方を追う深町は、1人の男に辿り着く。孤高の天才クライマー、羽生(阿部寛)。突然日本から姿を消して消息不明だった彼が、なぜカトマンドゥにいるのか。羽生の目的に興味を持ち、その過去を調べるうち、深町は彼の生き様にのみ込まれていく。そして、羽生に人生を翻弄されながらも、彼を愛し続ける女性・涼子(尾野真千子)と出会う。標高8848m、氷点下50度、呼吸すら困難な極限の世界。最高に無謀で最高に熱い挑戦がいま、始まる――。全世界で翻訳され、大ベストセラーとなった夢枕獏の「神々の山嶺」を原作とし、『学校の怪談』『ターン』『笑う蛙』の平山秀幸監督が待望の実写化に挑んだ本作。撮影は現地ネパール・エヴェレストにて敢行。キャスト&クルーが実際に高度5,200m付近まで登り、10日間かけて高度順応するなど、文字取り命がけで撮影に挑んだ極限のエンターテイメント超大作だ。今回解禁された映像は、阿部さん演じる伝説のクライマー・羽生の生き様が感じられるセリフが満載。「山やらなきゃ死んだも同じだろ」、「俺がここにいるからだ。俺がいるから、山に登る」 など、常人にはとうてい理解し得ない羽生の言葉と、圧倒的存在感、鬼気迫る表情から、人生すべてをエヴェレストに賭ける男が描き出される。その反面、山のためには仲間の犠牲もいとわない羽生に、かつてのザイルパートナー・井上が「山屋としては完璧だった。人間としては、最低だったけどね」と言い捨てる。また、羽生のライバルでエリート登山家の長谷(佐々木蔵ノ介)に 「お前はスポンサーのために山に登ってるのか」と衝突したり 、 「生きて帰らなかったやつが頂上を踏んだかどうかはどうだっていい。死ねばゴミだ」 などエヴェレストに異常なまでの執念を見せるシーンも。生きることを諦めず、命を懸けた登頂に挑み、より高みを目指す熱い彼らの姿が壮大なスケールと感動の人間ドラマに胸打たれる内容となっている。阿部さんはエヴェレスト現地での撮影を「体験したとしないではぜんぜん(芝居が)違う」と話し、岡田さんも「日に日に阿部さんが火のような男になっていった」と絶賛するほど、完ぺきな羽生像を作り上げていたようだ。『エヴェレスト神々の山嶺』は3月12日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年02月18日ジュエリーデザイナーのソフィー・ビル・ブラーエがサカイ(sacai)に向けて制作したカプセルコレクション「サカイソフィービルブラーエ(sacaisophiebillebrahe)」が、ドーバーストリートマーケット ギンザにて2月5日より先行発売された。同日には記念レセプションパーティーも開催された。パーティ会場にはサカイのデザイナーである阿部千登勢とソフィー・ビル・ブラーエ本人が登場。その他、モデルのローラ、秋元梢、福島リラ、紗羅マリー、国木田彩良、浦浜アリサ、女優の瀧本美織、松井愛莉、三吉彩花なども駆けつけた。1階のエレファントスペースではサカイのスペシャルなインスタレーションを展示。16SSコレクションにも登場したサカイのカラフルなプリントで会場が彩られた。ゴールデンルームでは、ソフィー・ビル・ブラーエによるオブジェとともに、サカイソフィービルブラーエのコレクションが披露された。またパーティのメインフロアとなった4階のサカイフロアにはサカイ仕様のガチャガチャも展示され、パーティー気分を盛り上げた。
2016年02月14日サカイ(sacai)と、デンマーク人ジュエリーデザイナー、ソフィー・ビル・ブラーエによるカプセルコレクション「サカイソフィービルブラーエ(sacaisophiebillebrahe)」が発売される。ソフィー・ビル・ブラーエは、コペンハーゲン出身のファインジュエリーデザイナー。自身の名を冠したブランドでモダンでラグジュアリーなジュエリーを発表している。2015年10月、パリにて行われたサカイ16SSランウェイショーで初めて発表された同コレクションは、全10型のスタイルで構成され、14&18カラットイエローゴールドのフリンジが連なったウェッセルトンダイヤモンドを用いたクロワッサンのイヤカフとティアドロップのパールのイヤリングを用意。何世紀にも渡る金細工の技術で作られるというアイテムは、サカイのデザイナー・阿部千登勢とソフィー・ビル・ブラーエの“クラシックなものをモダンに解釈する”という共通のフィロソフィーのもと生まれた。なお、同コレクションは2月5日にドーバーストリートマーケットで先行発売されたあと、3月2日より本格展開が予定されている。
2016年02月05日俳優の阿部寛が出演する映画『エヴェレスト 神々の山嶺』(3月12日公開)で、阿部の新たな場面写真と共に役作り秘話が明らかになった。作家・夢枕獏の小説『神々の山嶺(いただき)』を映画化した本作は、標高8,848メートル、氷点下50℃という極限の世界を舞台で、男たちが命を削って挑む物語。エヴェレスト史上最大の謎を追う野心的な山岳カメラマン・深町を岡田准一、山岳史上初の挑戦にとりつかれた孤高の天才クライマー・羽生を阿部寛が演じる。羽生は、人生のすべてをエヴェレスト登頂にかけた伝説の登山家。完成披露会見で「自分にとってすごくハードルが高かった」と語っていた通り、阿部にとっての登山は未経験に近かった。そのため、撮影前には登山練習と低酸素室でのトレーニングを重ね、高度5,200メートルでの撮影に備えた。また、岡田やヒロインを演じた尾野真千子と共に特殊な訓練も実施。世界最高齢(当時80歳)でエヴェレスト登頂を成し遂げた三浦雄一郎氏の私設・ミウラドルフィンズにて、海外高所テスト(4,000メートル低酸素体験70分間)、実戦的なマシンでのウォーキング、踏み台昇降運動(4,500メートル×90分、5,000メートル×90分)などのトレーニングメニューを消化した。新たな場面写真として公開されたのは、何かをにらみつけるような鬼気迫る鋭い眼光、佐々木蔵之介演じる長谷渉と何やら言い争う様子、体にロープを携えて岩の斜面を登る瞬間の3点。入念な役作りで本番に備えた、阿部の役者魂と迫力を伝える。(C)2016「エヴェレスト 神々の山嶺」製作委員会
2016年02月03日俳優の阿部寛(51)が、是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』(2016年5月21日公開)で主演を務めることが25日、明らかになった。阿部が是枝監督とタッグを組むのは本作で3度目となる。阿部が演じるのは、小説家を目指すも一向に才能が開花せず、生活費のために探偵事務所に勤める男・良多。バツイチでギャンブル好き、夢ばかり追いかけ続けるダメ中年でありながらも、憎めないキャラクターだ。その母親役は、樹木希林。劇中では、「大器晩成…って時間かかり過ぎですよ」「ミカンの木、花も実もつかないんだけど、あんただと思って毎日水やってんのよ」など歯に衣着せぬ物言いの親子の会話を繰り広げる。良多の前妻・響子を真木よう子が演じるほか、探偵業務の相棒役の池松壮亮、探偵事務所社長役のリリー・フランキー、良多の姉役の小林聡美、樹木の憧れのクラシックの先生役の橋爪功なども出演する。阿部は、良多のキャラクター像を、「ある種とてもダメな男。夢を追い続けているけれど、うまくいかず、嫁や子供から見放されてしまった男」と説明。続けて、「こういう役を演じるのは初めてなので、新鮮で楽しい経験でした」と笑みを浮かべながら、「"いつまでも夢を追いかけている人間"の甘えを演じることで、今までにない、面白い人間味を出せたのではないかと思います」と自信を見せる。それも、「実際、僕も10代の頃などは、夢に打ち破れ、それでも何とかやっていくような毎日の連続でした」と話す通り、阿部自身の経験にも基づいているからだ。これらを踏まえ、「強がっているのに非常に弱い、そんなダメだけど愛おしい良多を、皆さんに見ていただけたらうれしい」とアピールしている。そんな良多の母親役の樹木は、「背が高すぎて苦労した時代が長かった阿部さん、ローマ風呂だけじゃない居場所を見つけたのね」と、過去の阿部の主演作『テルマエ・ロマエ』(12年)を思わせるコメントを寄せた。別れた元妻役の真木は、響子を「将来を見ている女性です。子どもや自分の将来を見据え、それを行動に移せるしっかり者」と表現。「だから、阿部さんが演じた良多のような、夢見がちな男性が寄ってきてしまうし、反対にそういう男性を好きになってしまうのではないかと思います」と指摘する。また、阿部の出演作を多数見てきたと明かし、「ここまで"ダメ男"の役は初めてな気がします。でも、すごくハマっていらっしゃいました(笑)」「役を演じ分けられる能力がとても高くて素晴らしい俳優さん」と称賛した。映画は、2016年5月21日公開。樹木演じる母親が暮らす団地のシーンをはじめ、実際に是枝監督が9歳から28歳までの19年間住んでいたという、東京都清瀬市の旭ヶ丘団地を主な舞台として物語が展開する。(C)2016 フジテレビジョン バンダイビジュアル AOI Pro. ギャガ
2015年12月25日今年、圧倒的な活躍をした女性たちに贈られる「VOGUE JAPAN Women of the Year 2015」の受賞式が26日、目黒雅叙園にて行われた。11回目となる同誌のアワードで最も幅広い17歳から91歳までの女性たちが、そのスタイル、生き方、美において女性たちをインスパイアするとして選出された。15年の受賞者は、阿部千登勢(サカイ・デザイナー)、志村ふくみ(染織作家、随筆家)、菅原小春(ダンサー)、西加奈子(作家)、広瀬すず(女優)、BABYMETAL(メタルダンスユニット)、吉田羊(女優)、渡部香生子(競泳選手)。そして、ファッションシーンの明日を担う女性を応援するとして今年新設された「Rising Star of the Year 2015」を、黒河内真衣子(マメ・デザイナー)が受賞した。受賞式にサカイの16春夏のブラックドレスで登壇した阿部は「今年はナイキとのコラボレーションや、ブランドブックを発表したりと目白押しで、充実した1年であったことは確か。今後も安定を求めるのではなく、今後も攻めていきたい。そして、まだみたことのない風景を見るために挑戦し続けたい。」と情熱を込めてコメントした。バーニーズ ニューヨークのキャンペーンや、スティービー・ワンダーとの共演も話題になったダンサーの菅原小春は長身が映えるルイ・ヴィトンの白地にブルーの装飾が煌めくロングドレスで登場し「ダンスが私をここに連れてきてくれた。これからも女性の強さをダンスで表現していきたい」と、喜びに満ちた表情で語った。そして、カンヌ国際映画祭への出品作品『海街 diary』でのみずみずしい演技も記憶に新しい広瀬すずはシャネルの膝丈ワンピースの胸元にフラワーモチーフのブローチを添えた清楚なスタイリングで登場。「この賞に恥じないよう、すてきな女性になりたい」とまっすぐな瞳で述べた。また、出演映画が今年6本公開されるなど“遅咲き女優”としてブレイクした女優の吉田羊はプロエンザ スクーラーのファーがあしらわれたブラックドレスで登壇。今年女性に生まれてよかったと思った瞬間を問われ「母親役を演じられること。役を通じて、子を愛しいと思えたり、子宮がうずく感覚を覚えること」と女優ならではのコメントを返した。そして、明日のファッションシーンを担う女性として「Rising Star of the Year 2015」を受賞した黒河内は「ブランドとして新しい出会いがある一方、新しい課題もある。これからもいい物づくりが出来るよう精進したい」と、15秋冬マメのブルーのドレスに身を包みコメントした。
2015年11月27日今日本の音楽シーンを席巻しているギター女子。そのトップランナー・阿部真央さんのニューシングルは、結婚・出産を経験したからこそ完成した1曲です。『You changed my life』(あなたが私の人生を変えた)という意味深なタイトルからもわかる通り、リリックは阿部さんがこれまで過ごしてきた人生を振り返る内容になっています。そのように書くとすごい重い内容のように思われますが、そこを全英語詞にすることで見事にポップスに昇華させています。サウンドもオーガニックなアコースティックなので、英語詞との相性もばっちりです。「今回の阿部真央は明るいぞ」なんて思っていて油断していると、カップリングの『楽になれるまで』(これまたとんでもないタイトル)でズドーンと奈落の底に叩き落されますのでご注意を。いずれにしても、阿部真央完全復活!を印象付けるにふさわしいシングルです。ギター女子のトップランナーの座は、まだまだ彼女のもののようです。リリース情報:『You changed my life/阿部真央』(2015.11.18発売/¥100(tax out)/PCCA70462)※初回限定盤(¥1500(tax out)/PCCA04294/DVD付)も同時発売
2015年11月25日第33回毎日ファッション大賞の表彰式が11月5日、日本橋三井ホールで行われた。年間(2014年6月から2015年5月)を通じて、もっともファッション界で活躍した人、企業、団体を表彰する同賞は1983年にスタートし、今回が33回目。大賞はsacaiの阿部千登勢が2007年以来、2度目の受賞となった。これまで大賞を2度以上受賞しているのは川久保玲、三宅一生、山本耀司、高橋盾の4人。「8年前に受賞したときと気持ちは何ら変わっていない。ブランドをスタートして17年間、好きなことだけを追求してやってきたが、周りに支えられたという思いは変わらない。まだまだやらなければならないことばかりで、8年があっという間に過ぎたという思いが強い。これからも自分の見たことのない景色を見たい。世の中にもっと自分の知らない、違うものがあると思って活動を続けていきたい」と阿部千登勢は受賞の喜びを話した。そのsacaiのダウンウェアを始め、海外のラグジュアリーブランドに多用されている合繊の高密度織物メーカー、第一織物が特別賞を受賞。鯨岡阿美子賞には、NYにスタジオを構え、パターンメーカーとして海外のデザイナーから信頼の厚い大丸隆平(oomaru seisakusho 2 inc.代表)が受賞。両者がともに「メイド・イン・ジャパンとしての誇り」を受賞のスピーチで述べたのが印象的。話題賞には銀座で2ヶ月間に渡り「エスプリ ディオール ー ディオールの世界」展を開催。12月に国技館でランウェイショーを行い、ディオール表参道店をリニューアルオープンするなど、日本との関わりを強めているディオールが受賞。新人賞・資生堂奨励賞はクリスチャンダダ(CHIRISTIAN DADA)の森川マサノリが受賞。「世界で戦えるブランドにしたい」と15SSよりパリメンズコレクションに進出したことなどが評価された。表彰式後の会場では、同ブランドが10月にメルセデスベンツファッションウィーク東京(MBFWT)で発表した16SSウィメンズコレクションのランウェイが行われた。text:野田達哉
2015年11月06日阿部サダヲ主演×中村義洋監督の新作『殿、利息でござる!』が、来年5月14日(土)に公開されることが決定し、“黄金に輝くマゲ”と“鋭い眼光”が強烈なインパクトを残すポスタービジュアルが解禁された。その他の情報本作は、藩の重い年貢で苦しむ庶民が、千両(約3億円)を集めるために“知恵”と“勇気”を振り絞り、「殿様に金をお貸しし、その利息をとる!」という大胆な計画を実行しようと奮闘する姿を描く実話を基にした痛快時代劇。原作は、『武士の家計簿』などの著作で知られる磯田道史の『無私の日本人』に所収されている『穀田屋十三郎』で、阿部は、夜逃げが相次ぐ宿場町に住み、町の行く末を心配する主人公・穀田屋十三郎(こくだや・じゅうざぶろう)を演じる。ポスタービジュアルにあるキャッチコピー「ゼニと頭は、使いよう」が示すように、十三郎ら宿場町の仲間たちは、貧しい生活を立て直すため、「この行いを末代まで決して人様に自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課しながら、己の欲を捨て、仲間のため、町の将来のために私財を投げ打ち、千両という大金を水面下で集める前代未聞の頭脳戦に挑む。銭に苦しめられる彼らは、銭と頭を使い、どのような作戦で藩と殿に立ち向かうのか? 一発逆転を狙う勝負師のように未来を見据える主人公の頭には、“小判”ではなく、庶民のあつかう“小銭”で結ったマゲが輝いている。『殿、利息でござる!』2016年5月14日(土)大願成就!
2015年11月06日地元、友情、恋愛、結婚……とさまざまな“居場所”について語ってきた作家・山内マリコさんのインタビューもあっという間に最終回。今回は、いよいよ家族というやっかいな“居場所”について考えます。そしてSNS全盛の時代、誰もが複数の所属先や依存先を使い分けていますが、マリコさんはこの“つながり至上主義”とも言える昨今の風潮に異議をとなえます。果たして、おひとりさまが行き着く“居場所”はどこにあるのでしょうか?第一回インタビュー<地元を出て親友と出会えた経験が恋愛よりも自分を救ってくれた>第二回インタビュー<結婚するなら“彼氏”ではなく“親友”と思える相手がいい>はこちらから“結婚/家族はいいものだ”という考えは社会からの押し付け――恋愛に向いてない人もいれば、結婚に向いてない人もいると思うのですが、結婚が“絶対しなければいけないもの”ではなくなったことで、かえって自分がどうしたいのか選択・判断する材料がなくて迷っている人も多いような気がします。山内マリコ(以下、山内):私も結婚しろと親からプレッシャーをかけられたことはなくて、逆に自分一人で「どうにかしなきゃ」と焦ってた時期がありました。選択肢があるのはいいことだけど、答えの出ない悩みが増えるということでもあるから、キツいです。昔の映画なんかを観ていると、みんなベルトコンベアに乗せられているかのように異性を紹介されて、結婚して子どもを産んでいきますからね。それが幸せかはともかく、自分で考えなくていいという意味では、楽だったかもしれない。――以前、鈴木涼美さんにインタビューしたときにも、同じようなことをおっしゃっていました。人生の選択肢が増えたせいで、その道を選んだ責任を個人が問われるようになってしまった、と。今はまだ、「結婚しないのは自由だよ、でもそのせいで損したり困ったりしても君の責任だよ」と言われているような状況だと思うんです。そんな空気のなか、結婚せずにおひとりさまでいることを選べるかと言われたら、すごく勇気がいると思います。山内:その勇気がなくて、私は「彼氏欲しい!誰か紹介して!」と言いまくってましたからね。おひとりさまの道を行くぞと腹を決められたら、そんなことは言わずに済んだけど。結婚の形って時代によって変わって当然だけど、根強い昭和モデルが現状に全然マッチしなくなったことが問題かなぁと思います。みんながみんな結婚して家庭を持つわけじゃなくなった時代なんだから、国がどんどんそれに適応していくべき。――いまだに結婚を前提とした社会の仕組みや制度は多いですよね。山内:これまでの日本は、家事や子育てや介護などの“人をケアする役割”を、家庭に押しつけてきたんですよね。妻や母親といった女の人に、それを無給で担わせてきた。同じ仕事なのに、家族以外の人に頼めば給料が発生する仕事を、タダでしてもらってきた。結婚してなくても困らない社会にするためには、そこを変えなきゃと思います。――家庭を持たないと生きていくのが不利で不便になってしまうのも、おひとりさまにとっては生きづらい要因ですね。山内:『家族という病』(幻冬舎)という本も出ましたけど、検挙された殺人事件のうち、約半数は親族間で起きているんですよね。しかも、年々その割合は増えている。だから、「家族はいいものだ」「家族は仲良くあるべき」という押し付けも危険だと思います。家族と仲がいい人はどんどん大事にすればいいけど、「うちの家族はダメだ!一緒にいたらおかしくなる!」と思えば、遠慮なく逃げていい。そして家族から離れておひとりさまを選択しても、セーフティーネットがしっかりしてるから安心、というふうになればいいんですけどね。――会社だけ、家庭だけに押し込められ、追いつめられないようにするために、最近では「逃げ道をいくつか作って、依存先は分散させた方がいい」といった考え方が提唱されるようになりましたが、それについてはどう思いますか?山内:所属先や取引先をひとつにしないっていう意味なら賛成です。定年退職後の男性は、ちょっと気の毒なくらい人生のリスタートを迫られているし、専業主婦も実はリスクが高い。昭和モデルって男女がすごく偏っているから、そこのバランスを探るのは大事なことです。ひとつの仕事がダメになったときに経済的に困らないようにするため、複数の仕事を持つとか、そういうのはいいと思う。ただ、“依存先”と言われると、「ん?」と引っかかりますね。――と、言うと?山内:自分の精神バランスをいい状態でキープするために、人やコミュニティを使い分けるみたいな考えは、あんまり好きじゃない。いざというとき、孤立しないようにいろんなコミュニティにちょこちょこ顔を出す、みたいなやり方は、性格的に苦手なんです。1人の人と仲を深め合うのは好きだけど、大勢とそこそこ仲良くするのってあんまり得意じゃないので。人間関係を自分本位にコントロールしようとする人には、抵抗があるし、警戒します。1:1の関係が向いているなら居場所をたくさん持つ必要はない――居場所を複数持つ必要はないということですか?山内:私、友達に対してもそうなんですよ。すごく仲の良い親友が、別の人とも同じくらい仲良くしていたらちょっと嫌だなって思っちゃう。心が狭いのかもしれない(笑)。今はいろんなSNSを使い分けて別々のコミュニティに所属するのが当たり前なのかもしれないけど、私はポケベル世代なので(笑)。そんなにいろんな人に心開けないし、そんなにいろんな人と気が合うはずもないんで。しかも、ネットではそれが全部見えちゃうじゃないですか。Twitter上で知り合った人が、あっちにもこっちにも話しかけて仲良くなっていくのを見ると、なんか冷めてしまう。クラスで私が最初に声をかけた子が、いつの間にか私をすっ飛ばして人気者グループに割り込んで仲良くなっていくのを見ちゃった気分というか。やっぱり心が狭いんですかね(笑)。――1人の相手と濃密な関係を築きたいタイプなんですね。山内:昔から人間関係のキャパシティがものすごく狭いから、そのときどきで仲良くしている人が本当に1人とかしかいなくて、グループで仲良くっていうのができなかったんです。単純に、性格的に1対1の関係の方が私にとっては居心地がいいから、結婚も性に合っているのかも。――とはいえ、1人の人間の中にも多面性がありますよね。平野啓一郎さんが提唱した「分人化」(表面的な「キャラ」や「仮面」ではなく、「人格」と呼べるレベルで人間にはいくつかの顔があり、相手によってそれを使い分けているという考え方)のように、たとえば夫婦という関係性を維持するために夫に見せられない一面を、親友や別の人との関係で発散したい、という人もいるのではないでしょうか?山内:それってただの浮気じゃん(笑)。別の人が同性の友達だったらいいけど、そうでないパターンの方が多い気がする。リスクヘッジ、みたいなご大層なこと言っておきながら、結局ただのズブズブな不倫してそうな感じ。「分人」って、自分探しで答えの出なかった挫折感を抱えた世代への慰め、鎮魂、みたいな側面は好きなのですが、あんまりラジカルに人格を使い分けられたら困りますよ。私は、その人としかできない話をするような関係は、すごくいいと思うんです。その人とでしか達せない深みに行けるような関係性は、大いにアリだと思います。苦手なのは、それほど深い話ができるわけでもない人と、孤立したくないからと、だらだら一緒にいること。――入れ替え可能な人と浅く付き合っていても仕方ない、と。山内:私は信頼する相手には自分を全部丸出しにするので、1人で充分足りるんですよね。やっぱり親友と出会って、腹の底まで見せ合えるような付き合いをしたっていうのが大きくて、そのおかげで夫に対してもそういう付き合いができるようになった。親友と出会う前は、心の開き方とか、腹の底まで見せる付き合いとか、あんまりわからなかった。人に心を開くには訓練が必要で、それをせずにいきなり結婚してたら、夫にいいところを見せようとしたり、思ってもいない性格の良さそうな発言をしたり、無理してたと思います。親友との蜜月のおかげで、人と深く付き合う方法みたいなものを、知らず知らずのうちに学んでたってことですね。――心を開ける相手は1人いれば充分ってことですか?山内:私の場合はね。仕事じゃないんだから、人間関係をマルチタスクでやっていこうと思ったらキリがないし、逆に気が休まらない。友達のうち、本当に胸襟を開いた付き合いができていると思える相手って、片手で収まる人数だけど、それでも「多いな、ありがたいな」と思います。でもその人たちと、毎日メールしてるわけじゃない。何年も会ってない人もいます。なので、今のレギュラーメンバーは夫、という感じですかね。人脈が豊富な方が偉いという“つながり至上主義”の風潮はしんどい――最近は“コミュ力無双”というか、SNSとかでたくさんつながってる人の方が偉いみたいな風潮があって、疲れることもありますね。山内:それってなんか地元に帰ったみたい。地元ってそういう人いない?異常に人脈が豊富な人が、偉いオーラを出してる(笑)。携帯にどれだけ登録してあるかでランク付けしようとしてくる感じ。「友達100人できるかな」っていう昭和の強迫観念に、ツールがちょうどフィットしたんでしょうね。人数が露骨に可視化されるし。私も昔はTwitterでツイートしまくっていたけど、だんだんフェードアウトしてきました。Twitter上で知り合った人たちの飲み会に、私だけ撤退して参加しない、なんてこともある(笑)。コミュニティが大きくなりすぎると、居心地が悪くなって抜けちゃうんですよ。Facebookもやってないし、mixiもパスワード忘れてログインできないけど、今くらいがちょうどいいかも。人間が安定した関係を築ける仲間の数は150人が限界だっていう“ダンバー数”という考え方があるけど、私のダンバー数は、もっと定義がシビアなので、数も少なくて充分です。――つながりすぎはよくない、と。山内:楽しければいいけど、窮屈だなぁ、面倒くさいなぁと感じたら、やめた方がいい。やめて本でも読む方が、よっぽど自分のためになると思います。“つながり至上主義”に振り回されてるのは若い人が多いと思うので、なおさら。sacaiのデザイナーの阿部千登勢さんがインタビューで言っていたんですけど、結婚・出産をしたあとにブランドを立ち上げて、子育てしながらどうやって両立させたんですか、という質問に、「私、友達に一切時間を使っていないの」ってあっさり答えていたんです。仕事上で仲良くする人はいるけど、純粋な意味での友達には時間を割かなかったんだって。――そういう割り切り方もあるんですね。山内:私は“友情至上主義”を標榜してきましたけど、実際は、仕事と主婦業でてんてこまいで、最近は友達とろくに電話する時間もないんです。それぞれの環境も変わって、「寂しいなぁ」と思うこともあったんですけど、阿部さんのインタビューを読んで、逆にすっとしました。その時々の状況で、変わっていってもいいんだなぁって。――人間関係におけるマルチタスクやリスクヘッジは、かえって維持や管理が面倒くさかったりしますもんね。山内:いい友達がたくさんいるのは素晴らしいけど、どうもそう簡単にはいかない世の中になってるのでね。昔は、孤独や寂しさを豊かに埋めるためのものとして小説や映画や音楽があって、その世界の中に自分と近い人を探したり、孤独を分かち合えるようなものを見つけたりしていたけど、今はそのためのツールが、すべて誰かとのコミュニケーションとか関係性を通したものになってる。それってとても疲れるし、しんどいと思います。やればやるほど、落ち着かないんじゃないかな。無理に誰かとつながろうとせず、一人でいられる強さを持ってる方が、はるかにかっこいいですよ。――おひとりさまにも心強いアドバイスをありがとうございました!(了)Text/福田フクスケ(プロフィール)山内マリコ(やまうち・まりこ)1980年、富山県生まれ。2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞。主な著書に『ここは退屈迎えに来て』『アズミ・ハルコは行方不明』『さみしくなったら名前を呼んで』(いずれも幻冬舎)、『パリ行ったことないの』(CCCメディアハウス)、『かわいい結婚』(講談社)など。『anan』(マガジンハウス)『TV.Bros』(東京ニュース通信社)など連載も多数持つ。8月17日に最新小説集『東京23話』(ポプラ社)が発売。
2015年08月28日ウィメンズファッションブランド、プティローブノアー(petite robe noire)のデザイナー・阿部好世が15-16AWから新たに、ヨシヨ(YOSHIYO)を立ち上げた。彼女がインスパイアされたというベルリンを拠点に活動する現代美術家・手塚愛子と共に、「ダイアローグ(dialog)」をテーマにしたポップアップストアを8月26日から伊勢丹新宿店本館3階=ステージ#3で開催する。現在開催中の国立新美術館での展示のため、一時帰国した手塚さんと、阿部さんのオフィスで「クリエーションへの思い」「アートとファッションの関係」について話を聞いた。昨年10月、知人を介してニューヨークで出会ったという阿部さんと手塚さん。その後、2人は共通の思いや悩みなどをオンラインで会話する中で意気投合したのだという。女性が仕事とプライベートや家庭とのバランスを考える30代。2人もチームを率いる女性として、いいものを作りながら、どうすればどれも充実させていけるのかをいつも考えているという。そして、ファッションとアート、アウトプットの形こそ違えども、“物を作る”ことに対する思い、迷い、問いなど、多くの共通項があったという。■クリエーションへの思い「古いものと新しいものをつなぐ」ファッションの世界に身を置く阿部さんは、今年ブランド設立から7年を迎えたところだ。その間、阿部さんはファッションを通じてトレンドを発信するというよりは、「物を作るってどういうことだろう?」という問いに答えるかのように様々なクリエーションを生み出してきた。事実、彼女のブランドでは「古いものと新しいものをつなぐ」という一貫したテーマでコスチュームジュエリーと洋服を創作している。古き良き素材や技法への敬意や感嘆が彼女の原動力のひとつのようだ。手塚さんは完成された織物から糸を引き抜き、その柄を再構築する作風のアーティストだ。例えば、チューリッヒでファッションをテーマにしたエキシビジョンでは、ファストファッションの代名詞でもあるH&Mのスカーフから、そのテキスタイルを構成する横糸を色ごとに引き出して並べた作品を展示した。そうすることで、まったく同じに見えるスカーフを構成する要素を、異なる形状で見ることが可能となる。織物は手仕事であれ、大量生産であれ、糸を織りあげて形作られていることに違いない。この物を構築するまでの時間や、一度形を変えた要素を再度見えるものにするという行為を通じて、時間という概念に対する問いを提示しているのだ。彼女もまた、クリエーションを通じて、今あるものや価値観に対する問いを投げかけているのだ。■新たな挑戦阿部さんにヨシヨを始めたきっかけを訊いてみた。すると「プティローブノアーを初めて7年が経ち、なんとなくプティに求められていることが分かってきた。それと同時に、求められている姿を壊していく勇気を持つことが年々戦いになってきている自分がいた」と阿部さん。そこで、コスチュームジュエリーはプティローブノアー、洋服はヨシヨとブランドを分けることで、「ヨシヨでは、自分自身が躊躇することなく、“物を作り出す”という自分の解釈を洋服に落とし込んでいきたい」と話す。また「私はファッションの世界に身を置いていて、最終的には身につけてもらえる形にしないといけないことが分かっています。だからこそ、制作過程までの考えというか、これだけ物が溢れている世の中に“物を作り出す”ことの意味を少なからず考えて行きたいと思っています」と続けた。それに対し、手塚さんは「阿部さんからは、ファッションでも仕掛けたいと考えているんだと感じました。きっと、世の中のニーズに答える服作りとは違うアプローチをする人なんだと感じています」と返す。この純粋な創作への思いが、時に物作りに対する葛藤に繋がることは、想像に難くない。このクリエーターとしての葛藤を互いにシェアできたことで、阿部さんと手塚さんの距離が一気に近づいたのだ。後編に続く。
2015年08月23日レ・アールに位置する商業取引所を会場に、新コレクションを発表した阿部千登勢によるsacai(サカイ)。テーマは『ハイブリッド・マッシュ・アップ』。ディスコやハウスクラシックのサンプリングを矢継ぎ早に繋いだBGMが流れる中登場したのは、様々な国、時代、素材、性別などをミックスしたという、境界線を感じさせないアイテム群。チェックのスーツにはレイやシュシュのようなネックレスを合わせ、ペルーの織物を思わせるモチーフのパンツには、ミリタリーテイストのブルゾンをコーディネイト。シューズは「エンダースキーマ」とのコラボレーション。70~80年代、マンハッタンにあった伝説的なクラブ、「パラダイス・ガレージ」のロゴ入りTシャツも登場。当時のメインDJだったラリー・レヴァンは、ニューウェーヴ、ロック、ポップ、ヒップホップ、ディスコなど、様々なジャンルの音楽をミックスして多人種の客達を熱狂させ、正にハイブリッドなクラブとして名を馳せていた。そんな自由な空気感をコレクションにも反映させ、カオティックだがサカイらしい美しいレイヤードスタイルを見せた。ちなみに「パラダイス・ガレージ」のロゴ入りTシャツの売り上げの一部は、GMHC(Gay Men’s Health Crisis)に寄付される。
2015年07月05日阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡が出演する映画『殿、利息でござる!』が来年初夏公開になることが決定した。江戸の中期に困窮する宿場を救うために“金貸し”事業に挑む男たちの姿を描いたドラマだ。その他の情報本作は、『武士の家計簿』の著者としても知られる磯田道史の『無私の日本人』に収録されている『穀田屋十三郎』が原作。江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に、困窮する宿場を救うために穀田屋十三郎(こくたやじゅうざぶろう)と仲間たちが、藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る“宿場救済計画”を立てて奔走する姿を描いていく作品で、中村義洋が監督を務める。主人公の十三郎を演じる阿部は「時代劇だと聞いて、馬に乗ったり派手な立ち回りがあるのかと勝手に思っていたのですが(笑)そういのがまったく無いのに、スゴイかっこいい男達の話で、とても新鮮でした。自分も時代劇の主演は初めてですし、中村監督も時代劇初めてお撮りになるということで、新鮮な時代劇が産まれるといいなぁと思います!!」とコメント。町一番の知恵者・菅原屋篤平治(すがわらや・とくへいじ)を演じる瑛太は「中村監督に9年ぶりに呼んでいただけて、しかも阿部サダヲさんをはじめ素晴らしい方々と映画作りを出来る事はとても幸せです。清々しい気持ちで役を演じ、良い作品になるよう日々精進して参ります」、十三郎の弟で造り酒屋の浅野屋の主・浅野屋甚内(あさのや・じんない)を演じる妻夫木は「ずっと、ご一緒したいと願っていた中村監督にお声をかけて頂けて幸せです。今はただただ撮影が楽しみでしょうがありません。一日一日を楽しみたいと思います」と語っている。撮影は今月から来月末まで山形、宮城などで行われ、来年の初夏に全国公開になる。『殿、利息でござる!』2016年初夏、全国公開
2015年07月04日俳優の阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡が、江戸時代の実話をもとにした映画『殿、利息でござる!』(2016年夏公開)で共演することが4日、明らかになった。阿部が時代劇で主演を務めるのはこれが初となる。2010年に映画化されたベストセラー『武士の家計簿』などの著作で知られる磯田道史氏の『無私の日本人』(文春文庫刊)の一編「穀田屋十三郎」を原作とする本作。江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に、穀田屋十三郎ら9人が年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るために藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」のために奔走する姿が描かれる。映画化を手がけるのは、『ゴールデンスランバー』(2010年)、『白ゆき姫殺人事件』(2014年)、『予告犯』(2015年)など、今最も注目を集める中村義洋監督。原作を読んで涙したという中村監督は、今回の3人のキャスティングについて、「ここぞという時には必ず呼ぼうと決めていた」と明かす。撮影は7月6日から8月末まで、山形、宮城などで行われる予定。宿場町の行く末を心から憂う主人公・穀田屋十三郎を演じる阿部は、「時代劇だと聞いて、馬に乗ったり派手な立ち回りがあるのかと勝手に思っていたのですが、そういうのが全く無いのに、すごいかっこいい男達の話で、とても新鮮でした」と作品の魅力を語り、「自分も時代劇の主演は初めてですし、中村監督も時代劇初めてお撮りになるということで、新鮮な時代劇が生まれるといいなぁと思います」と、新たなチャレンジに前向きのようだ。また、町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治役の瑛太は、「中村監督に9年ぶりに呼んでいただけて、しかも阿部サダヲさんをはじめ素晴らしい方々と映画作りをできる事はとても幸せです」と喜びのコメントを寄せる。一方、十三郎の弟・浅野屋甚内を演じる妻夫木は、「ずっと、ご一緒したいと願っていた中村監督にお声をかけていただけて幸せです。今はただただ撮影が楽しみでしょうがありません」と意気込みを述べた。(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
2015年07月04日sacai(サカイ)が初となるブック『sacai A to Z』(9,000円)を、Rizzoli社より4月 28日に全世界で発売。それを記念して、24日にローンチパーティーがsacai青山店にて行われた。『sacai A to Z』は、ハイコンセプトなデザインと時代を越えて愛されるリアリティを融合させてきた創立者兼デザイナーの阿部千登勢が展開してきた独自のビジョン、そして現代のファッション界で国内外問わず多くの注目を集めるsacaiというブランドの素顔を捉えた初めての作品集となる。また本書は、デザイナーの制作プロセスに迫り、200点を越える写真と、ファッション ジャーナリストや同ブランドを取り巻く人々によるエッセイなども収録されている。24日のローンチパーティーには、ローラや菜々緒、鈴木えみらモデルたちを始め、女優の瀧本美織、アーティストのVERBALなど豪華ゲストが多数出席。店内では、本書を閲覧できるスペースや、アーカイブコレクションが展示されていたりと、『A to Z』の世界観を楽しめるスペースが用意された。またパーティ内には一晩限りのアクティビティも。sacaiの洋服が着せ替え可能なパネルから顔を出して写真撮影ができるコーナーでは、来場者たちは思い思いに選んだイラストの洋服をパネルに着せ替え、写真を撮っていた。他にもテディベアと記念撮影できるコーナーも。歴代の洋服に使用された様々なファブリックのパッチワークで作られたこのテディベアは、しばらく青山店にディスプレイされるという。またこの日、ブックを購入した来場者にはデザイナーの阿部千登勢によるサイン会も実施。デザイナー自身がユーザーと密なコミュニケーションを取る貴重な夜となった。
2015年05月02日サカイ(sacai)は28日、ブランド初の作品集『SACAI:A to Z』を発刊する。この本は単なる作品集やアーカイブという形態にとどまらず、理念や考え方といったブランドの裏側を伝えるために制作された。紙面は人々を“驚かす”ことを意味する「Astonish」にはじまり、「Brand」、「Creation」というようにアルファベット順に並んだテーマ別に構成。アーカイブやショーの風景など200点を超える写真が収録されており、ファッションに斬新なアプローチを開発するデザイナー、阿部千登勢の製作プロセスが明らかにされている。更に、巻頭ではファッション評論家のサラ・モーア(Sarah Mower)をはじめ、ファッションジャーナリストやブランドを取り巻く人々によるエッセイを収録。アルファベットの“V”にちなんだ「Voice」でも、『Teen Vogue』の編集長Amy Astleyなど9人による、サカイについてのコメントが掲載された。なお、国内ではボックス付きのスペシャル版が、サカイ青山店、及びドーバーストリートマーケットで販売される。【書籍情報】「SACAI:A to Z」著者:Sarah Mower、Sarah Andelman、Tim Blanks、Angelo Flaccavento出版社:Rizzoli New York言語:英語装丁:ハードカバー/232ページ/8インチ1/2×11インチ発刊:2015年価格:75ドル発売:アメリカ、イギリス、カナダ、日本
2015年04月17日注目のコラボレーション、「ナイキ ラボ × サカイ(NikeLab × sacai)」のファーストコレクションの全てのアイテムが発売日に先駆けて公開された。3月25日より発売されるのは、ナイキ ラボ(NikeLab)とサカイ(sacai)とのコラボレーションの第1弾、スプリングコレクションとして展開されるラインアップ。サカイのデザイナー、阿部千登勢にとってナイキは20代の頃から愛用するブランドのひとつで、コラボレーションに至ったのは自然な流れだったという。普段彼女自身も、サカイのドレスの足元にナイキのシューズをコーディネートすることも。今回のコラボレーションに際し阿部はナイキの本社にも訪れた際にアーカイブや資料にも触れ、ウインドランナーやテック フリースといったナイキのヘリテージをベースに、彼女独自の手法によってクラシック(=ナイキ)をモダンに再構築。スポーツウェアの新たな解釈を乗せた。ナイキの素材やテクノロジーを使いつつ、シルエットやディテールなどは全てオリジナル。サカイによると、阿部は「誰もが『どこから見てもサカイで、どこから見てもナイキ』と思えるコレクションにした」という。例えば異素材をドッキングする手段として、サカイのコレクションなら縫製するところを、ナイキ ラボ × サカイでは熱加工で圧着しシームレスに仕上げるなど、機能性を体現すべく特殊なテクニックを利かせているがこの「ナイキ ラボ × サカイ」の一番の特徴と言えるだろう。女性の動く姿の美しさを表現する為、ボンディングなどの技法により素材を極限まで軽量化することで、背面に細かく入ったプリーツやフレアなシルエットが、動きによって躍動する仕掛けだ。他にも、ナイキのアイコニックな素材、テックフリースが用いられたスウェットシャツ、カットソー、スウェットパンツ、スリッポンタイプに姿を変えたAir Max 90などが展開される。削ぎ落とすナイキ、異なる要素を再構築するサカイといった対極的なクリエイションがひとつのコレクションに解け合うことで、新しい試みが実現した。ナイキ ラボ × サカイの第2弾はサマーコレクションとして、6月に発売予定。11111
2015年03月25日サカイ(sacai)が伊勢丹新宿店本館1階ザ・ステージにポップアップショップ「"THE" tribe called sacai」を3月25日からオープンする。31日まで。会場では、サカイ、サカイ ラックの新作販売に加え、ナイキ(Nike)とのカプセルコレクション「ナイキ ラボ × サカイ(NikeLab × sacai)」がお披露目される。このコレクションでは、サカイの阿部千登勢が30年前のナイキウエアをセレクト。クラシックなフォルムを女性らしく、機能的なデザインへとアップデートさせている。ナイキのアイコンシューズ「エア マックス 90」のコラボモデルは今ポップアップショップでは26.5cmまで展開される。27cm以上はサカイの南青山フラッグシップストアのみで販売。現在発売日未定、サカイホームページ(www.sacai.jp)で随時更新される予定だ。
2015年03月20日ナイキ ラボ(NikeLab)と「サカイ(sacai)」がコラボレーションしたウィメンズコレクション「ナイキ ラボ × サカイ(NikeLab × sacai)」が発表された。サカイの阿部千登勢が、ナイキのランニング、テニス、アメリカンフットボールのアーカイブをベースに、革新的な素材や技術を用いて大胆なスタイルを表現した同コレクション。クラシックなアイテムのシルエットに、女性らしく現代的な視点から新しい解釈を与え、機能性とスポーツの要素を併せ持つアイテムへと進化させた。クラシックなウインドランナーは、新たにプリーツを纏い、スカートにまで形を変えた。また、フードつきのスウェットシャツは、ぺプラムのディテールが動いたときに初めて完成形を見せる。これらのデザインにより、着る人が振り返った時に周りに驚きを与えるコレクションが完成。パネルの構成や戦略的に配置された展開部分、内側の素材がガーメントの動きに関係なく、流れるような印象を与えている。また、今回のコラボにあたり、阿部はナイキのアイコニックな素材イノベーションであるテックフリースに注目。「テック フリース クルー」「ジップ付きテック フリース」「テック フリース ドレス」「バックジップ付きテック フリース クルー トップ」「テック フリース パンツ」の5点を完成させた。これに、「フーデッド スウェット シャツ」「ウインド ランナー スカート」「スポーツ スカート」「グラフィック ティー」などを加えたアイテムが、大胆なカラーパレットで展開される。更に、今回のコラボによって新たに解釈をされた「エア マックス」のシルエットが、ユニークなスリッポンスタイルとなって登場。だまし絵の手法を用い、ミッドソールにまるでウエッジがあるかのようなデザインに仕上げた。素材にはレザーを採用し、伸縮するシュータン部分にフューズ技術を用いて究極の快適さを実現さいる。阿部は「素材のイノベーションが常にサカイの中心にあるように、私にとって機能性はとても大事なものです。私にとってナイキは機能性とイノベーションをその中心に持つ、オリジナルなアイコンです」とコメント。また、「ナイキ スポーツウェア」ヴァイスプレジデントのカート・パーカーは、「着る人が歩いたり動いたりすることにより、ガーメントが命を与えられるように、美しさと強さが同時に表現されます。これはスポーツとスタイルの完璧な融合であると感じます」と語っている。同コレクションはNIKE.COM/NikeLab、NikeLab DSM GINZA、サカイ南青山フラッグシップストア、及び伊勢丹新宿店1階ザ・ス テージで行われるポップアップショップで3月25日から発売。また、第2弾コレクションでは同コレクションの新色と、新作の「ウインド ランナー スカート」「グラフィック ナイキ タンク」「ナイキ ダンク ラックス」が6 月に展開される。
2015年03月17日サカイ(sacai)がナイキ(NIKE)とコラボレーションし、ウィメンズスポーツウエアコレクション「NikeLab x sacai」を3月下旬にグローバルで発売する。クラシックで普遍的なガーメントを崩し、マスキュリンとフェミニンなど異なる要素をハイブリッドするサカイ独特の手法は、今回のコレクションでも遺憾なく発揮される。ニットと繊細な布帛など全く対照的な風合いの組み合わせなど遊び心にあふれたデザインが登場する。サカイデザイナーの阿部千登勢は今回、ナイキの素材のイノベーションと体の動きを考えたデザインに着目し、彼女のユニークなスタイルで解釈。「常にクラシックなものに刺激を受けています。伝統的なシルエットやアイデアは、しばしばスポーツウエアに由来しますが、それらを扱っているうちに、異なる素材や形を融合させて、着やすく、新しいハイブリッドなものを作りたいと思うようになりました」と話している。シルエットは伝統的なナイキのメンズがベース。それを女性らしさとモダニティーを持つスタイルに転換した。コレクションの更なる情報は、 NIKE.COM/NIKELAB で随時更新される。
2015年02月18日サカイ(sacai)が、1月24日パリのオラトワール・デュ・ルーヴル(プロテスタント用礼拝所)で15-16AWメンズコレクションのプレゼンテーションを開催した。オーセンティックなアイテムが多数登場し、サカイらしいレイヤードスタイルを見せた。2枚重ね着をしているかのようで、実は1枚のブルゾンやコートといったハイブリッドのテクニックも健在。今シーズンはヘリンボーンの厚手のウール素材をあしらった男性的なブランケットやポンチョが目を引き、ボアを巧みに配したパンツやブルゾンも印象的。多くのアイテムで首元に取り付けられるチンストラップが見られた。マスキュリンなアイテムがすう勢を占める中、アニマルプリントやチェックのツイード素材を登場させ、フェミニンな味付けをしている点も注目。敢えて異種のものをミックスすることで、それが遊びとなり、デザイナー阿部千登勢のバランス感覚を巧妙に表出させている。暖かそうなルックにシルバーやゴールドのサンダルというコーディネートも絶妙。
2015年02月04日創業79年を迎えた笹かまぼこの老舗 阿部蒲鉾店は11月より、冬のギフト商品の受付を開始した。○12万枚を超えるヒット商品、「えび焼」が冬季限定で登場今年の冬ギフトのテーマは「きちんと素材の味がする。」。本物の笹かまぼこは「魚の旨み」がしっかり味わえるという。その理由を同社の工場長、佐々木悦郎氏は「本当においしい笹かまぼこは、表面を軽くあぶると焼き魚のような食欲をそそる香りがふわっと立つんですよ。絶妙な塩加減で、素材の味がきちんとして、食感もいい。うちのはそういうかまぼこです」とコメントしている。今回の冬ギフトは、職人のこだわりが生んだ、魚の旨みがしっかりする「笹かまぼこ」を中心に、12万枚を超えるヒット商品の冬季限定「えび焼」が入った限定詰合せ8アイテムを用意。さらに数量限定の高級笹かまぼこの詰め合わせなどをバラエティー豊かにそろえたという。同社の2大笹かまぼこ「笹かま千代(ささかませんだい)」「厚焼笹(あつやきささ)」の詰め合わせや、人気の定番詰め合わせ、ボリューム感たっぷりの高級ギフト、自宅用品など約40アイテムを用意。商品はすべて保存料を一切使用していないため、贈り物にも安心して利用できるという。なお期間中、阿部蒲鉾直営店、通信販売およびオンラインショップに限り、人気の特選ギフト9品を全国クール便432円(税込)の特別送料にて受け付ける。また、それ以外の商品についても全国クール便756円(税込)で発送。さらに、届け先が1カ所で商品代金が1万800円(税込)以上の場合は送料が無料となる。
2014年11月13日阿部真央が10月10日に東京・日本武道館で「5th Anniversary 阿部真央らいぶ2014@日本武道館」を開催した。「ありがとうしか言えません。去年の年末に行ったツアーで今日の武道館公演を発表させてもらって、その日からずーっと待ってました、この日を!」。最初のMCで2階の最後尾までぎっしり埋まったファンに向かってこう語った阿部。豪快なロックンロールから心に染み入る切ないバラード、ギターの弾き語りに至るまで幅広い音楽性だが、一貫しているのは不器用なまでに自分の生き様をさらして生み出された歌詞のリアルさ。会場に駆け付けた、現在24歳の阿部と同世代の女性の心をわしづかみにするような、繊細さと大胆さが交互に見え隠れする歌世界。ときに屈託のない笑顔を浮かべ、ときに妖艶なまでの視線を送り、ときに張り詰めた表情で気持ちを吐露する彼女。曲に合わせて拳を突き上げ、タオルを振り回し、大歓声で応えるファンたち。5年という月日を迷いながら、悩みながら、それでも歩き続けてきた阿部とファンの絆が垣間見えて切なくなった。初披露となる『always』は、ハンドマイクで情感たっぷりに歌い上げた。中盤で10月22日(水)にリリースされる新曲『それぞれ歩き出そう』を歌う前に、この曲は映画「小野寺の弟・小野寺の姉」のために書き下ろしたこと、自分と母親のエピソードを基に書いたことを告白し、「歌詞をみていただきたいので」とスクリーンに歌詞を映しての演奏に。途中思わずこぼれ出す涙も映し出され、静かな感動が場内を満たした。「跳べんのか、武道館っ!」という阿部の挑発に大盛り上がりの『ロンリー』で締めた本編のあと、スクリーンには5年間のヒストリー映像が流れた。2010年、地元大分のライブMCが字幕と共に紹介され「私は18年間自分を嫌いでした。でも歌うことで20歳になった今、”自分を嫌いな自分から卒業”って感じでした」と赤裸々な告白。決して順風な道程でなかったことをうかがわせた。アンコールでは鮮やかな朱色のチャイナ服で現れ2曲。ダブルアンコールでは嬉しそうに全国23公演を回る全国ツアー「阿部真央らいぶNo.6」の開催決定を自身で発表し、この日25曲目となる『母の唄』をギター1本で熱唱して3時間に渡るライブは幕を閉じた。阿部真央はこの後、11月29日(土)・30(日)にファンクラブイベントを開催。詳細はオフィシャルHPで確認を。取材・文/浅野保志(ぴあ)
2014年10月14日気がつけばこの1年余りで公開作5本、うち主演作4本。堂々たる“阿部サダヲ・イヤー”である。当人は「ありがたいです。目立ちたくはないんですが…」と劇中のハイテンションがウソのように恥ずかしがるが、周囲は放っておかない。主演ラッシュの掉尾を飾る『謝罪の王様』の公開を前に話を聞いた。その他の写真ヤクザとのトラブルの示談、息子の不祥事でマスコミの矢面に立った有名俳優への助言、さらには文化の違いで生じた外交問題の解決まで“謝罪師”と呼ばれる謝罪のプロフェッショナルが事を収めるために持てる技術を駆使するさまを描いたコメディ。阿部にとって『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』に続き、脚本・宮藤官九郎×監督・水田伸生に主演・阿部といわゆる“舞妓Haaaan!!!チーム”の最新作。だが阿部が「自分たちでチームを名乗ったことはない(笑)」と語るようにチームという意識は希薄である。彼ら3人が「次はこれをやろう」「こんなものを作ろう」と話し合う様子を想像してしまうが、実際には「そういう話をしたこともない」という。「いつも水田監督と宮藤さんが脚本まで作ってくれて、僕は撮影直前まで知らないんです。この作品も最初は井上真央さんから聞きました(笑)」と驚きのエピソードを明かしてくれた。勝手知ったる宮藤脚本とはいえ今回、井上真央に竹野内豊、岡田将生ら初めてのメンバーが多く、演じながら新鮮な刺激を受けたようだ。「こっちが仕掛けるのではなく、相手にやってもらって、それに反応して怒ったりツッコんだりというのは難しくも楽しかったですね。ただ、ひとつひとつのエピソードが短くて正直、もっといろいろ試したかったという気持ちもあります。みなさん独特で『そう来るか?』『宮藤さんの本をそう読むんだ!?』という驚きがありました。岡田くんの沼田役がバカなキャラで楽しみだったんですけど、予想以上のバカできたり(笑)。竹野内さんは普段すごく落ち着いてるんですよ。『こうやって、ここで驚けばいいんですね』って。それが、カメラが回ると凄いんです。終わるとまた『いまのでいいんですかね?』って静かになる(笑)。全然、(テンションが)上がってないのに面白いのが不思議でした」。『ぱいかじ南海作戦』に『夢売るふたり』、『奇跡のリンゴ』に本作と主演作の多さのみならず、その多様な役柄に改めて驚かされる。「主役にこだわってないし、何十本もやってるわけじゃないんで何を語れるわけじゃないですが…」と断りつつ、自らが表現すべき“主役像”について、こんな言葉で語る。「いびつな感じというか、いままでの主役像とは違うイメージを持っていただけたらとは思ってますね。安心して見ていられるというより、不安になる、危険なニオイがするような感じで(笑)」。『謝罪の王様』9月28日(土)全国ロードショー取材・文・写真:黒豆直樹
2013年09月27日公開中の映画『カラスの親指』の大ヒット御礼舞台挨拶が12月5日(水)に都内劇場で行われ、主演の阿部寛を始め、小柳友、古坂大魔王、伊藤匡史監督が登壇。阿部さんにとっては第2子となる次女の誕生が報じられて以来、初めての公式の場で改めてファンに報告した。道尾秀介の人気小説を実写化した本作。ある過去を抱えた中年詐欺師を中心に、ひょんなことから知り合った5人の男女が人生を取り戻すべく大勝負をかけるという物語だが、鑑賞したほとんどの観客がラストのカラクリに関して「騙された」と答えていることも大きな話題を呼んでいる。阿部さんは「僕自身、台本を読んですんなりと騙されました(笑)。これだけ『騙される』と言ってたらみんな騙されまいと思うでしょうが、それでも騙されるんです。これから観るみなさんもこれだけ言っても騙されると思いますよ」と自信満々。とはいえ、伊藤監督は“騙し合い”を意識するために構えて観てほしくはないようで「さんざん煽りましたが、みなさん一度忘れて素直に楽しんでください」と呼びかける。さらに「たいしたことは起きませんから(笑)」と監督としてあるまじき発言も。阿部さんも「何も起きませんよ(笑)。癒される映画です」とさっきまでの発言を翻し、古坂さんは「子猫がずっとご飯を食べている映画です」とストーリーを超短縮し笑いを誘っていた。最後にマイクを握った阿部さんは、自ら「先日第2子が生まれまして…」と10月1日に誕生した次女について少し照れくさそうに報告。「お父さん、これからもどんどん働かないといけないのでこの映画をよろしくお願いします」と映画と絡めてユーモラスに語り、会場は温かい拍手に包まれた。『カラスの親指』は公開中。■関連作品:カラスの親指 2012年11月23日より全国にて公開© 道尾秀介・講談社/2012「カラスの親指」フィルムパートナーズ
2012年12月05日演劇ファンが熱を持って観続けてきた“大人計画の役者・阿部サダヲ”が、ここ数年で“皆が知っている俳優・阿部サダヲ”になった。映画とドラマで続く主演や、話題作への出演など、阿部が「いま最も求められている俳優」のひとりであることは間違いない。来年3月には主演舞台『八犬伝』への出演も決定している。そんな阿部に見えているのはどんな景色なのか。現在の心境を訊いた。『八犬伝』チケット情報日本の長編伝奇小説のひとつ、滝沢馬琴著の『里見八犬伝』。この名作をもとに、今回新たに演劇としてこの作品に光をあて、8人の若者の成長物語として描く舞台が『八犬伝』だ。阿部は八犬士のひとり、犬塚信乃を演じる。「台本を読んで思ったのは、主役ではあるけど意外と普通の人ですよね。他の八犬士は個性的だけど、信乃は周囲の人との関わりで動いていく人。ただ、物語はやっぱり信乃が軸にならないといけないから、芯はブレないようにしようと思っています。信乃のまっすぐなところ、企みがないところは意識しながらっていうバランスが難しいけど、稽古場で作っていくのは楽しみですね」。脚本は『ロミオ&ジュリエット』の上演台本や劇団☆新感線『港町純情オセロ』の脚色を手がけるなど、近年めざましい活躍をみせる青木豪。演出は星野源主演の『テキサス』やシス・カンパニープロデュース公演で高い評価を得ている河原雅彦が担う。河原は2002年の解散まで「HIGHLEG JESUS」の総代を務めており、阿部とは同世代の小劇場仲間とも言えるが、意外にも演出を受けるのは初めてだと明かす。「共演者としての河原さんはよく知ってるんですけどね。演出家としての稽古場での居方ってきっと違うじゃないですか。聞く人によって“優しかったよ”とか“けっこう厳しいよ”とか言っていることが違うので、今回は優しいほうの河原さんだといいな(笑)」。八犬士には阿部のほか、瀬戸康史、津田寛治、中村倫也、近藤公園、尾上寛之、太賀、辰巳智秋と若い俳優が集結。また大人計画での共演も多い田辺誠一や二階堂ふみら、多彩なキャストが顔を揃える。公演は3月8日(金)から31日(日)まで東京・シアターコクーン、4月4日(木)から10日(水)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、4月13日(土)から14日(日)まで愛知・刈谷市総合文化センター アイリスにて上演する。チケットは12月15日(土)より一般発売開始。なお、阿部のインタビュー全容は@チケットぴあ『今週のこの人』のコーナーにて掲載。
2012年11月20日俳優の阿部寛と人気芸人の村上ショージが異色の共演を果たした『カラスの親指』の完成披露試写会が8日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた。この日、阿部と村上のふたりは“警備員”に変装し、本編上映中の会場内にこっそり潜入。舞台あいさつの開始と同時に、正体が明かされると映画さながらのドンデン返しに、客席からは驚きの声があがった。当のふたりも「もろバレするだろうと思っていたので、逆に拍子抜け。でも人をだますのは楽しい」(阿部)、「僕はもともとオーラがないですけど…」(村上)とドッキリ成功にご満悦だった。その他の写真第144回直木賞を受賞した道尾秀介氏のベストセラー小説を実写映画化。プロの詐欺師・タケ(阿部)と新米詐欺師のテツ(村上)、そして彼らの元に転がり込んできた男女3人が、タケが背負う暗い過去にケリをつけるため一世一代の大勝負に挑む姿を描く。阿部はキャリア初の詐欺師役に「今までと違う自分を発見できた」と自信のアピール。共演した村上について「芸人さんとしての苦労が、背中で表現されている方。台詞を超えた存在感がある」と絶賛の声をおくった。かたや村上は「台詞が長すぎて、阿部さんに泣きついた」と振り返り、「どうしたらいいか尋ねたら、『とりあえず覚えるしかない』と言われて…。とにかく皆さんに迷惑をかけられないと、しがみついていた」と初の本格演技に満身創痍だったようだ。舞台あいさつには阿部と村上に加えて、共演する石原さとみ、鶴見辰吾、小柳友、古坂大魔王、原作者の道尾氏と伊藤匡史監督が登壇した。道尾氏は「こんなにいい作品にできあがるとは…。小説が長男なら、映画は次男。どちらも出来のいい子どもです」と感激しきり。映画は予測不可能なストーリー展開が大きな見どころで、伊藤監督も「最後のドンデン返し以外にも、いろんな場所にヒントが隠されている。一度と言わず、何度でも繰り返し、観てもらえれば」とアピールしていた。『カラスの親指』11月23日(金)公開取材・文・写真:内田 涼
2012年11月09日製作段階から注目を集めている阿部寛の最新主演作『つやのよる』。直木賞作家・井上荒野の同名小説を映画化する本作は、『今度は愛妻家』などの行定勲監督と阿部との初タッグや、小泉今日子、野波麻帆、風吹ジュン、真木よう子、忽那汐里、荻野目慶子ら豪華女優陣の共演など、これまでにも多くの話題を提供してきたが、今度は阿部と元妻子役の大竹しのぶ、忽那が出会う緊張感のあるシーンの模様が解禁になった。その他の写真映画は、不貞の妻・艶に苦悩し続けてきた阿部の演じる松生が、ガンで艶が危篤状態にあることを、彼女が過去に関係した男たちに伝えにいくストーリー。総勢22人の大人の男女が入り乱れる恋愛群像劇だ。さて今回解禁になったのは、艶のいる病室で、松生と大竹が演じる元妻・早千子がニアミスをするシーン。6月下旬に撮影されたこのシーンは、南房総の「少年自然の家」を、舞台となる伊豆大島の病院に見立てて撮影。艶の病室にいる早千子に驚いた松生が、2階から駆け下りてきて病院の外の喫煙所で煙草に火をつけるが、病院のロビーにいた忽那扮する娘の麻千子がそれに気づき、声をかけるも、松生は出てきた早千子を察知してまた逃げ去ってしまうという場面だ。その一連を建物の内側からの引き、寄り、外からと行定組特有の長回しで撮影していくが、その度に阿部がダッシュで駆け下りてきて、カットの度に肩で息をしている。だが、阿部は「行定監督とは10年以上前にCMで1回だけご一緒させていただいて、映画にも出してくれないかな? って思っていたんですけど、今回やっと夢が叶いました」と充実の笑顔。「それに大竹さんとも今回初めて映像で共演できたし」。すると大竹が「でも言葉も交わしてない(笑)。それにしても変わった話よね(笑)」と本音をポロリ。それに対して忽那は「監督は大切なシーンほどテイクを重ねるから大変(笑)」と行定組の洗礼をたっぷり浴びている様子。「それに母親を初めて女性として意識し、自分もそれに近づこうとする感覚を表現するのは難しい」と語った。一方、今回デジタルでの撮影に初挑戦した行定監督は「武器を得た感じ。予算を気にせずに回せるからね」とうれしそう。「日本にはなぜロバート・アルトマン(『ショート・カッツ』)のような登場人物のアンサンブルで見せる映画がないのかな? と前から思っていた。それに、俺がずっとやってきた連作短編をこの捻じれた構造の中で1本の映画にするのは新しいと思ったんです」。聞けば聞くほど濃密で一筋縄ではいかない内容の本作、来年1月26日の公開がいまから楽しみだ。『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』2013年1月26日(土)全国ロードショー取材・文・写真:イソガイ マサト
2012年10月10日