教科書に必ず載っている超有名画家、黒田清輝(1866~1924)。彼の代表作などを集めた大回顧展、特別展『生誕150年 黒田清輝 ─日本近代絵画の巨匠』が2016年3月23日から上野の東京国立博物館で開かれます。子爵の家で育った黒田清輝は、17歳で法律を学ぶためフランスに留学します。しかしパリ滞在中、進路に迷い、画家になると決意。法律学校をやめて絵を学びます。やがてフランスで画壇デビューを果たし、才能を認められたあと帰国。日本で画家として活躍しながら後進の指導も行い、日本美術の近代化に尽力しました。本展では、黒田の初期から晩年までの代表作をまとめて展示。さらに、師ラファエル・コランやミレーなど、黒田がフランスで影響を受けた作品もパリのオルセー美術館などから来日しています。オススメの作品は、黒田の最高傑作《湖畔》。切手にもなった有名な絵で、きっと一度は教科書で見たことがあるはず。日本でもっとも美しい肖像画ともいわれ、黒田は後に本作のモデル、照子と結婚しました。また、フランスの展覧会で初入選した記念すべき作品《読書》も見どころのひとつです。この絵のモデル、マリアはフランス留学時代の恋人。本を読む女性の姿が描かれた本作は、穏やかな雰囲気が漂う美しい作品です。本展では、黒田清輝の画業だけでなく、その人生も詳しく紹介されています。進路や恋に悩む等身大の姿を知ると、巨匠にちょっと親しみを感じるかも。ぜひ美術館に足を運んでみて。イベントデータ:特別展『生誕150年 黒田清輝 ─日本近代絵画の巨匠』会期:2016年3月23日(水)~ 5月15日(日)※休館日は月曜日(ただし、3月28日(月)、4月4日(月)、5月2日(月)は開館)時間:9:30 ~ 17:00(金曜日は20時まで、土・日曜、祝日、5月2日(月)は18時まで)※入館は閉館の30分前まで会場:東京国立博物館 平成館料金:一般 1,600円/大学生 1,200円/高校生 900円/中学生以下無料
2016年01月02日ヤクルトが14年ぶりの優勝に向けて、マジック1とする中、巨人の『クライマックスシリーズ(CS)』のチケットが先行抽選「プレリザーブ」受付中だ。【チケット情報はこちら】現在、巨人は140試合を終えて、72勝67敗1分。首位・ヤクルトに2.5ゲーム差をつけられ、3位・阪神に2ゲーム差、4位・広島に3.5ゲーム差をつけている。奇跡の大逆転優勝も、まさかの3位転落も、可能性として残されているが、2位での『CS』出場が可能性としては一番高い。昨年の悔しさを忘れてはいない。昨年、巨人は2位・阪神に7ゲーム差をつけ、3連覇を達成しながら、『日本シリーズ』進出はならなかった。ご存知の通り、3位・広島とのファーストステージを制し、ファイナルステージに勝ち上がってきた阪神に、4連敗を喫して、スイープを許したのだ。このまま2位でペナントレースを終えたとしたら、狙うはスイープだ。そのためにはきっちり、東京ドームで『CS』ファーストステージを迎えたいところ。巨人は今季東京ドームで40勝23敗の高い勝率を誇る。9月27日、ヤクルトに敗れるまで、12連勝を飾っていた。東京ドームでの阪神戦は5連勝中の11勝2敗だ。阪神甲子園球場に舞台を移すと、5勝7敗と負け越す。10勝15敗と苦手とする広島相手にも、MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島での4勝9敗より、東京ドームでは4勝6敗とやや盛り返している。もちろん、阪神や広島と東京ドームで戦ったからと言って、勝利が約束されているわけではない。阪神の3本柱=14勝6敗・防御率2.32の藤浪晋太郎、9勝12敗・防御率2.97のメッセンジャー、11勝12敗・防御率3.67の能見篤史、広島の3本柱=14勝8敗・防御率2.20の前田健太、10勝8敗・防御率2.68の黒田博樹、14勝7敗・防御率1.87のジョンソンはともに強力だ。ただ、巨人は藤浪に4勝2敗、メッセンジャーに4勝2敗、能見に2勝2敗とするのに対し、前田に3勝3敗、黒田に1勝1敗、ジョンソンには0勝2敗と分が悪い。特にジョンソンには3回対戦して、1得点すら奪えていない。10勝11敗・防御率1.91の菅野智之、12勝3敗・防御率1.95のマイコラス、8勝8敗・防御率2.94のポレダという巨人の3本柱の成績を見ても、阪神戦の方が相性はいい。と言うより、巨人の課題は、打率.269・12本塁打・65打点の3番・坂本勇人、.243・15本・46打点の4番・阿部慎之助、.243・14本・48打点の5番・長野久義らの主軸のバットが火を噴くか否かにかかっている。果たして、巨人は昨季の、そして今季の悔しさを『CS』で晴らすことができるのか。『クライマックスシリーズ』ファーストステージ・ファイナルステージのチケットは、10月1日(木)午前11時まで先行抽選「プレリザーブ」受付中。10月3日(土)午前11時より一般発売。内野・外野ビジターチーム応援席は10月6日(火)午前11時より一般発売。
2015年09月30日パルコが運営するセレクトショップ「Meetscalストア by once A month」は7月15日、「広島東洋カープ」×「ファミスタ」のTシャツとトートバッグを発売する。オリジナルTシャツとトートバッグは、1980年代~90年代のファミコンの野球ゲーム「ファミリースタジアム」と「広島東洋カープ」がコラボして誕生した。5月に広島パルコで販売したところ、即完売となるほどの人気だったという。今回、新デザインを4種類加え、全6アイテムを販売する。新デザインは、広島復帰後不動の4番として打線を引っ張る「新井貴浩」モデル、広島のエース「前田健太」モデル、2013年の盗塁王「丸佳浩」モデル、2014年のホームラン王の「エルドレッド」モデルの4種。また、第1弾で販売した「黒田博樹」モデルと「菊池涼介」モデルも関東地区で初めて発売する。Tシャツは男女兼用で、サイズはS~L、キッズサイズ(130cm)も用意する。価格はTシャツが3,456円(税込)、トートバッグが2,916円(税込)。販売場所は渋谷パルコPART1で、なくなり次第終了。予約や通信販売は受け付けていない。(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
2015年07月15日その後6月16日、黒田総裁は「円安を望んでいないと言ったわけではない」と釈明をしており、やはり実質的な円高を望んだわけではなさそうです。それを受け、一旦は円高に振れた米ドル・円相場も再び円安(米ドル高)に戻しています。米国の利上げに注目が集まるなか、今後も要人の発言には要注意です。ドル・円為替レートの推移(日次、期間:2015年4月30日~2015年6月17日)●ピクテ投信投資顧問が提供する、「ボンジュール」からの転載です。
2015年06月18日5月14日、『マツダオールスターゲーム2015』の記者会見が行われ、パ・リーグを率いる工藤公康監督(ソフトバンク)、セ・リーグを指揮する原辰徳監督(巨人)らが登壇した。第1戦は7月17日(金)・東京ドーム、第2戦は7月18日(土)・MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島でプレーボールを迎える。工藤監督が「ファンや子どもたちに夢や勇気を与えられるような、しっかりした戦いを見せたい」と意気込めば、原監督も「ファンのための夢の球宴。監督として、ファンに喜んでもらえるような演出をしたい」と同意した。マツダオールスターゲーム2015 チケット情報スタメンについて、原監督が言及した。「第1戦はファン投票で選ばれた選手を使う。第2戦に関しては、私の独断で選びたい」としたが、黒田博樹(広島)がファン投票1位を獲得した場合は「彼に限っては第1戦か第2戦かは決めない」とした。さらに「大谷(翔平・日本ハム)君が投げない時はどう使うのか、楽しみ」と工藤監督に話を振った。話を受け、工藤監督も「投手としては1試合目に先発してもらって、第2戦は打って守ってもらいたい」と二刀流起用を約束した。注目プレーヤーについても質問が挙がると、両指揮官は次のように応えた。「筒香(嘉智・DeNA)君は責任感がある。チームの勝ち負けを自分で背負って野球をしている。勝負強く、パワーがあり、技術もある。手強い選手になる階段を上っている」(原監督)。「ボールの速さ、変化球のキレ、クイックモーションの速さなど大谷選手の攻略法を探っているが隙が少ない。オールスターでともに戦うのはうれしいが、敵に回すのは大変」(工藤監督)。四番についてはこう語った。「代表の四番の中田(翔・日本ハム)選手、本塁打を量産している中村(剛也・西武)選手、このあたり。オールスターまでの成績を含めて選んでいきたい」(工藤監督)。「筒香君や梶谷(隆幸・DeNA)君はファンを魅了するバッティングができている。四番については当日のお楽しみということで」(原監督)。また、それぞれの印象について、原監督は「勝っているか負けているか、(ベンチの)工藤監督の表情を見ればわかる」と語った上、「(オールスターでは)一喜一憂の喜びの表情を出させないような試合をしたい」と宣戦布告。工藤監督は「勝負への貪欲さを持っている。勝たなくてはいけない巨人の監督として、選手に厳しさとやさしさを持って接している。勉強になります」と敬意を表した。『マツダオールスターゲーム2015』のチケットは第1戦・7月17日(金)・東京ドーム、第2戦・7月18日(土)・MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島ともに6月17日(水)午前10時~21日(日)午後6時にサークルK・サンクス先行抽選、7月3日(金)午前10時に一般発売。ファン投票は5月19日(火)スタート。
2015年05月14日カラオケ JOYSOUNDはこのほど、広島東洋カープの選手たちの映像を背景に広島カープの応援歌「それ行けカープ」を歌える"本人映像カラオケ"の配信を開始した。「それ行けカープ」のカラオケ背景には、グラウンドで活躍する選手たちの最新映像が流れる。緒方孝市監督をはじめ、今年から広島カープに復帰した黒田博樹投手、新井貴浩内野手なども登場。配信曲は南一誠「それ行けカープ」、塩見大治郎「それ行けカープ(若き鯉たち)」、鯉してるオールキャスターズ「それ行けカープ(若き鯉たち)」の3曲。対象機種は、JOYSOUND f1、JOYSOUND fR、CROSSO。鯉してるオールキャスターズ「それ行けカープ(若き鯉たち)」を除く2曲はHyperJoyWAVEでも楽しめるとのこと。
2015年05月08日カシオ計算機のプロジェクター技術を応用した小型サイネージ機器「カシオサイネージ」を売場に設置したことで、その売場の販売実績が倍増した家電量販店があるという。真相を確かめるべく「エディオン広島本店」を訪れ、担当者に話を聞いてきた。カシオ計算機のプロジェクター技術を応用した小型サイネージ機器「カシオサイネージ」を売場に設置したことで、その売場の販売実績が倍増した家電量販店が広島にあるという。その店舗では、どのようにして実績倍増に成功したのだろうか? 店舗経営者ならずとも気になるところだ。真相を確かめるべく「エディオン広島本店」を訪れ、担当者に話を聞いてきた。○カシオサイネージとは?カシオサイネージは、パネルに投映したキャラクターが来店者に語りかけるユニークなデジタルサイネージ機器。家電量販店の店頭スタッフに代わり、製品の簡単な説明を行うこともできる。エディオン広島本店では、カメラのフロア(新館7階)内に設けられているカシオのデジタルカメラ「エクシリム EX-ZR50」コーナーに、このカシオサイネージを設置したところ、販売台数が約2倍に伸びたという。「EX-ZR50」のコーナーに向かうと、エディオンの制服を着た女性販売員風のキャラクターがカシオサイネージに投映されていた。本体前面に設置された4つのボタンを押すことで、来店者が自由に「EX-ZR50」の特長を確認できる仕様。フロアの入り口付近に設置されていることもあり、足を踏み入れるとカシオサイネージが目に入るようになっていた。○エディオン担当者にカシオサイネージの効果を聞いてみたさて、デジカメ売り場で一際目をひくカシオサイネージだが、設置後にどのような効果が現れたのだろうか? エディオン広島本店の新館7階フロア長の松島幹夫氏に話を聞いたので、紹介しよう。―― どういった経緯でカシオサイネージを設置されたのでしょうか?広島本店では昨年の一時期、テスト導入させていただき、手応えを感じていました。カシオサイネージの販促効果に期待していたところ、今回、エディオンの150店舗に導入が決まり、広島本店にも設置させていただきました。―― 設置されたカシオサイネージをご覧になっての第一印象は?キャラクターが動くので、インパクトがありますよね。販売員も驚いています。エディオン広島本店では、販売員がカシオサイネージを操作しながら、「EX-ZR50」の特長をお客様に説明するスタイルをとっています。―― 実際に設置してみていかがですか?期待していた効果は出ていますか?面白い店頭販促だと感じています。お客様も「なにこれ? 」と不思議がって近づいていただけます。2月に導入したんですが、導入前の1月と比較すると「EX-ZR50」の販売台数が約2倍になりました。カシオサイネージのパネルに広島カープの黒田博樹投手や、サンフレッチェ広島の選手を使うというアイデアを思いつきました。難しいかも知れませんが、如何でしょうか?面白いと思います(笑)。カシオサイネージは、使い方によって可能性がどんどんと広がっていくのではないでしょうか。―― お忙しいところ、ありがとうございました。***今回の取材を通じて、エディオン広島本店ではカシオサイネージを効果的に使っていることが分かった。もちろん、他のカメラメーカーも販促活動に力を入れていないわけではない。大型ディスプレイを設置し、盛んに製品の特長をアピールしている。しかし昨今は、ディスプレイに動画を流すだけでは来店者の足を止めることは難しくなってきている。だが、カシオサイネージのようなインパクトのある店頭販促機器であれば来店者は足を止めてくれるようだ。カシオサイネージは、店舗の特性に合わせたコンテンツを投映できる。エディオンでは、流行りの"自撮りスティック"と連携した使い方をアピールする内容を、カシオサイネージに投映している。ちなみに、これはエディオンの要望に基づいてカシオが制作した映像だという。エディオン広島本店では、自撮りスティックと絡めた売り場づくりを行っていた。このあたりにも、売り上げが倍増した秘密が隠されているように感じた。店頭での売り方が面白ければ、消費者にも製品の良さが響く。今回、それを実感した。カシオ計算機の今後の販促活動にも注目したい。
2015年03月30日LINEクリエイターズスタンプに29日、広島東洋カープの黒田博樹投手のスタンプが登場した。黒田投手本人も、クオリティの高さに驚いたという出来栄えで、価格は100円。スタンプの名称は「黒田博樹」となっている。黒田博樹投手は、今シーズンより古巣である広島東洋カープに復帰。29日には、復帰初戦を勝利で飾っている。同日発売されたスタンプは、1セット40種類で、「任せろ!」や、「君ならできる!」、「次は必ず!!」といった、“男気”溢れるものから、「ZZZ……」、「広島NOW」、「LUCKY」など、ユニークなものまで、様々な黒田投手を楽しむことができる。黒田投手は、「僕自身あまりイメージのない分野だったが、出来上がりのクオリティの高さに驚いている。日常のコミュニケーションツールとともに野球観戦のアイテムとしても使ってもらえれば」とコメントしている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月30日スカパーJSATはこのほど、「スカパー! プロ野球セット」の最新TVCMとして、広島東洋カープ・黒田博樹投手が出演する「スカパー! プロ野球『黒田博樹登板篇』(15秒/30秒」を全国で放送開始した(一部地域除く)。同CMは全国放映となっているが、黒田選手は全国で放映されるCMに出演するのは初めてとのこと。スカパー! も、プロ野球のTVCMを単独の現役選手で制作したのは、今回が初めてだという。チームの垣根を越えた日本球界を象徴するプレーヤーとして、プロ野球を盛り上げてほしいという思いを込めて制作した。CMは「また日本に戻ってプレーすることがあるならば、このチームしかない。そう言い残し彼は海を渡った」というナレーションからスタート。バックヤードからグラウンドへ続く階段、そしてベンチと、登板前の黒田選手の姿を再現した映像が流れる。手に握ったボール、背番号「15」をつけた黒田選手の真っすぐな視線が、並々ならぬ覚悟を感じさせる。撮影は3月16日、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島で実施。無事に撮影を終えた黒田選手は、「野球に注目してもらい、人気が高まれば、出演したかいがある」とCMに期待を寄せていたという。
2015年03月26日音楽ユニット・B’zの書き下ろし曲「RED」が、広島東洋カープ・黒田博樹投手のマツダスタジアムでの登場曲として使われることが、このほど明らかになった。黒田投手は2015年、大リーグ・ヤンキースから8年ぶりに古巣に復帰する。今回の登場曲誕生は、黒田投手が今年2月にアメリカ・ロサンゼルスでB’zの松本孝弘さんと食事をし、意気投合したことがきっかけだという。翌々日には黒田選手が直々に登場曲を依頼した。B’zはこれまで「ultra soul」(世界水泳)など、スポーツ大会の曲を書き下ろしてきたが、特定のアスリートのための曲を手掛けたのは今回が初めて。全国ツアーの合間を縫いながら、黒田投手をアメリカから帰って来たサムライにイメージを重ねて曲作りを行い、復帰を飾る「RED」を完成させた。B’zの曲を高校生くらいの頃からよく聞いていたという黒田投手は、完成した曲を聴いて「曲・歌詞とも本当にカッコいい」と大変満足した様子だった。タイトルの「RED」については、「カープのチームカラーですし、一番先にカープを連想するようなタイトルで素晴らしい」と絶賛している。また「松本さん、稲葉さん始め、曲作成に携わっていただいたみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。いいピッチングをして少しでも恩返しができたらと思います」と意気込みを語った。B’zの松本孝弘さんは「開幕まであまり時間がなかった」とタイトなスケジュールの中での曲制作だったことを明かした上で、「ミュージシャンとして興味深く、よい楽曲ができそうな予感はありました」とコメントした。「カントリーミュージックの代名詞的な楽器、バンジョーのリフから始まるのは、アメリカから帰って来たサムライといった感じのイメージ」と語っている。稲葉浩志さんは詞について、「どんな試合でも粘り強く寡黙に投げるという、男なら誰でもしびれるような黒田投手のイメージがありますが、他人には見せないであろう葛藤なども想像しながら言葉を選びました」と説明した。「単なる黒田投手のテーマソングではなく、それを歌う私や聞き手も自分を投影できる、B’zの作品になったと思います」。同曲は、黒田投手のマツダ スタジアム公式戦初登板で初披露となる。この曲は、広島東洋カープファンの応援歌としても愛され続けてほしいという願いが込められているという。
2015年03月26日TCエンタテインメントはこのほど、DVD「黒田博樹のカープ愛~野球人生最後の決断~」を発売した。プロ野球の黒田博樹選手は、広島東洋カープ(以下広島カープ)入団後にメジャーデビューを果たし、ドジャースとヤンキースで活躍した。今年はメジャー球団からの巨額年棒の提示を断り、2007年以来、8年ぶりに古巣・広島カープに復帰した。同商品は、黒田選手の"野球人生最後の決断"を記念した完全保存版DVD。2月16日に行った広島カープ復帰記者会見を完全収録している。さらに、広島カープ時代の映像や通算79勝をマークしたドジャース・ヤンキース時代の活躍シーン、今年1月にロサンゼルスで公開した自主トレーニングの様子とインタビュー映像、8年ぶりに広島カープのキャンプに合流した映像なども収録している。価格は2,800円(税込)。特典グッズとして、黒田博樹オリジナルステッカーも付いている。
2015年03月17日白泉社は3月13日0時より、マンガ「誰(た)がために ~黒田博樹物語~」の配信を、無料WEBコミックマガジン「ヤングアニマルDensi」にて開始した。同作は、メジャーで活躍していた黒田博樹選手の広島東洋カープ(以下広島カープ)電撃復帰を記念して発行するもの。ヤングアニマルに掲載した2話と描き下ろしの1話の全3話を無料配信する。第1話は、2006年の出来事を基にしたストーリーとなっている。同年にFA権を獲得した黒田選手は、権利を行使して他球団へ移籍する可能性が報じられていた。しかし、同選手は2006年ペナント最終戦に、広島カープファンの思いに心を打たれ、チームへの残留を決意する。第2話は、同選手の「男気」をテーマにしたオリジナルストーリー。同選手が広島カープで投手として活躍する2007年、広島に異動してきたある1人のサラリーマン青年は、仕事がうまくいかず悩んでいた。その折、青年は偶然観戦したカープ戦で、同選手のピッチングを見て勇気をもらい、前向きに自身の人生を歩む決意をする。第3話では、メジャーリーグで79勝という成績をおさめ、20億円以上のオファーを受けたと報じられた同選手が、2015年に広島カープに復帰する「はじまりのストーリー」を描いた。2月16日に行われた復帰記者会見がベースとなっている。(C)2013HAKUSENSHA all rights reserved.
2015年03月13日TOKYO FMは3月14日、21日の2週にわたり、スポーツ×音楽プログラム「TOYOTA Athlete Beat」にて、プロ野球・黒田博樹選手のスペシャルインタビューの模様を放送する。「TOYOTA Athlete Beat」は、注目のアスリートたちの素顔に迫るラジオ番組で、野球をはじめとするスポーツを好む俳優・藤木直人さんと、毎週フットサルをしているというタレントの伊藤友里さんが進行を務める。黒田選手は広島東洋カープ入団後、2007年にFA宣言。翌年メジャーデビューを果たし、ドジャースとヤンキースで活躍した。今シーズンは、20億円とも言われているメジャーからのオファーを振り切って、8年ぶりに古巣に復帰した。番組内では、「この先の野球人生がどうなるか分からないから、最後まで悩んでいた。待ってくれているファンもいる。一方で年齢も考えての決断でした」と復帰について語っている。古巣・広島カープのユニフォームには「この年齢だから、赤のユニフォームは似合わないか……」と照れる場面も。ゲストに迎えた選手が1曲を選ぶ同番組のコーナー「Cheer up songs!」では、お気に入りの曲を紹介。その曲は、昨年たまたま広島にいたときに出向いたコンサートで聴いた曲であったという。当時はアメリカに残るか広島に帰るかで悩んでいた時期であり、その曲の内容が自分自身と重なったとのこと。同プログラムでは、黒田選手のサイン入り広島カープタオルマフラーのプレゼントも予定している。放送時間は10時~10時50分。
2015年03月13日ブラインドサッカー日本代表の黒田智成選手、元サッカー選手の北澤豪が11日、WOWOWのノンフィクションW『盲目のストライカー 世界へ~ブラインドサッカー日本代表 闘いの軌跡~』の完成披露試写会に出席した。同番組は、視聴覚障がい者が行うブラインドサッカーの日本代表として活躍する黒田選手を、約1年にわたって追ったドキュメンタリー番組。昨年11月、東京で開催されたIBSAブラインドサッカー世界選手権に挑んだ日本代表チーム、ストライカーでエースの黒田選手の戦いに密着した内容で、番組は21日13時から放送する。試写を終えた黒田選手は、「大観衆の中、日本で戦えて最高の気分でした。続けてきて良かった」と大会を振り返り、「自分が上手くなりたいと思ってプレーをしてきたけど、会場にいるみなさんを笑顔にして喜び合えるんだと感じた」とサポーターたちからも刺激を受けた様子。一方で、「同時に、悔しさもこみ上げて来ました。ベスト4以上を達成できるように頑張っていかないと」とも語ると、北澤は、「(サッカー日本代表を)ライバル視されましたからね。お互いに競い合うのは大事」と笑顔を見せた。プレー中の衝突に対して恐怖心がないという黒田選手だが、「街の中は自転車や車など危険がいっぱい。ピッチの中は安全なので、思いっ切り走ることができる」と嬉々として話すと、ブラインドサッカーを体験したことがある北澤は、「怖くて、腰が下がって手が前に出ちゃうんです。体験をすると難しさを感じる。黒田くんのように手を振って走るのはすごいこと」と感嘆。そんな黒田選手は、2016年にブラジルで開催されるパラリンピックに向けて、「まずは出場すること。可能性は限りなくあることを信じて、どこまで行けるか追求していきたい」と意気込んでいた。
2015年03月12日ここ数年の躍進に加え、今年は黒田博樹選手がメジャーリーグから復帰。プロ野球12球団のなかでもひときわ話題を振りまいている広島東洋カープ。広島東洋カープ優勝への妄想ストーリーを大募集!シーズン開幕を控え多くのファンが期待膨らますこの時期、せっかくならその妄想をみんなでシェアして楽しもう! というファン参加型の応募企画 ( ) が開催中だ。この企画は3月23日に発売予定の、広島東洋カープ公認ファンブック「WE LOVE CARP 2015」内の企画で、ファンから募集した秀逸なカープ優勝への妄想ストーリーを誌面で掲載しようというもの。予想オーダー、優勝への条件、キーマンなどは画像化され、 Facebook、twitter のタイムラインにアップすることも可能だ。あわせて誌面上では、俳優の谷原章介、声優の水田わさび、漫画家の田中宏、お笑い芸人のギース尾関など、各界のファンによる優勝への妄想ストーリーも掲載予定。応募締め切りは3月2日までだが、サイトはその後も使用することができる。なお、プロ野球セントラル・リーグは3月27日(金)に開幕。広島東洋カープは本拠地マツダスタジアムで東京ヤクルトスワローズと対戦する。公式戦のチケットは3月1日(日)より発売。チケットぴあでは一般発売に先駆けてインターネット先行抽選(プレリザーブ)を2月23日(月)11:00まで受付中。■「WE LOVE CARP 2015」発売日:2015年3月23日(月)価格:926円+税
2015年02月20日ヤンキース・田中将大選手が1月29日、東京都・六本木ヒルズで開催されたイベント「ウブロ チャリティ "ウブロ×田中将大 アイアン・アーム・チャレンジ"」に参加。寒空の中でも針の穴を通す投球を披露し、スプリングキャンプに向けて万全な仕上がりをアピールすると共に、マーリンズへの移籍が決まった元同僚・イチロー選手との対戦を熱望した。スイスの時計ブランド「ウブロ」が主催した同イベントは、一般の参加者が挑戦可能な「ピッチングスピードチャレンジ」と田中選手による「ターゲットチャレンジ」によって構成されている。一般参加者が投げたボールのスピード×100円の金額と、田中選手が投げ当てた的に書かれている金額の合計がチャリティーとして寄付されるというものだ。この日は、六本木ヒルズのアリーナに特設された"マウンド"で投球を披露するとあって、「僕も六本木ヒルズで投げるなんてないですから」と上機嫌で「ターゲットチャレンジ」に臨んだマー君。ただ、自分の投球次第でチャリティー金額が変わってくるだけあって、いざチャレンジが始まると真剣モードに突入。全9球の"勝負"に全力を注いだ。初球に右打者のインローにあたる10万円の的を射抜いたのを皮切りに、針の穴を通すコントロールで次々と寄付金をゲットしていく。圧巻は、硬球の実寸大の大きさという100万円を射抜いた瞬間。美しいフォームから投じられた1球は、糸を引くかのような球筋で見事、ボードのど真ん中に配置された100万円の的を射抜いた。渾身の一球に、「一番集中力を高めて投げたけど、うまく当たってくれてよかった」とご満悦だった。結局、的の近くをかすめたボールも「OK」とカウントされたこともあり、9球で290万円のチャリティー金額を稼いだマー君。「ピッチングスピードチャレンジ」では、一般の参加者とキャッチボールをしたり、会話をしたりする一幕もあり、「MLBに行って前よりも(日本の)ファンの方と触れ合う機会が少なくなっていたので、こういうイベントができて良かった」と笑顔で話した。「(イベントでの投球を)見てもらったら分かるように(体の仕上がりは)ばっちり」と話す田中選手は、オフにトレーニングをしっかりと行い、キャンプに向けて順調な様子。ただ、「今回のオフはチームがプレーオフに出られず、レギュラーシーズンで終わってしまったので長いオフになってしまった」。オフにしっかりと練習が「できてしまった」ことにもどかしさも感じている。それだけに、「今シーズンに結果を出して、今回よりも短いオフにしなくてはいけないなと思います」と、ポストシーズン出場に意欲を見せた。ただ、ポストシーズンへ進む上で貴重な戦力となりうるはずだったイチロー選手と黒田博樹選手の両選手は、新天地で今シーズンを迎える。関西出身のマー君だけに、イチロー選手への思い入れも強いようだ。「僕が兵庫県出身なので、(イチロー選手は)オリックスの時代からすごい雲の上の存在の方だった。野球人として同じチームでプレーできるというのは、これ以上ない(至福の)時間だったと思いますし、イチローさんの野球に対する姿勢というものを間近で見られたことが、ぼくにとってはすごく大きかったと思う」。ただ、勝負となれば話は別。イチロー選手が所属するマーリンズとは、6月に対戦する可能性がある。「それ(対戦)も今年はすごい楽しみ。WBCのときはシート打撃で対戦したことはあるが、試合の緊張感の中での対戦はないので、ぜひ対戦したい」と、「対イチロー」を熱望した。「チームの中で自分が存在感を示していけるようにやっていきたい」。2013年に日本で24勝無敗の大記録を打ち立てた右腕は、メジャー2年目の今季にヤンキースの中心選手として活躍することを誓っていた。なお、イベントによって得られた合計金額396万7,100円は、日本の児童保護施設の21世紀型の学習法や新しい生活スタイルをサポートするNPO法人「リビングドリームス」に寄付される。
2015年01月30日東京都千代田区丸の内の東京シティアイ・パフォーマンスゾーンで、黒田官兵衛にちなむイベント「官兵衛フェスタin東京」が開催される。日時は12月13日~14日の10時~20時まで。○NHK大河ドラマで使用された品も展示福岡県、大分県、岡山県、兵庫県姫路市が主催する同イベントは、黒田官兵衛とゆかりの地の魅力を来場者に伝えるため、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の最終回に合わせて行われる。期間中は、黒田官兵衛、母里太兵衛、光姫といった人物ゆかりの地のゆるキャラが集まる「官兵衛ゆかりの地ゆるキャラ大集合」や、黒田家の家臣らで結成した「武将隊」がステージに登場して演武を披露する「福岡黒田武将隊+(プラス)」を実施。また、母里太兵衛をモデルにした民謡「黒田節」に合わせてロボットが舞を披露する「黒田節ロボット」などのイベントが行われる。そのほか、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で実際に使われた衣装や兜などを展示する「NHK大河ドラマ関連展示」も展開。紙製の甲冑を着て記念撮影が出来る「甲冑体験」、各県・市のブースで貰えるスタンプを集めると、温泉旅館宿泊券、特産品詰め合わせなどの賞品が当たる「ゆかりの地巡りスタンプラリー」といった参加イベントも用意している。
2014年12月12日今シーズンにMLBでプレーした日本人選手は、活躍とケガの両方が目立った。30代後半になっても、コンスタントに成績を残し現役を続けられる選手と、ケガで大きくパフォーマンスを落とす選手とが、くっきり明暗を分けたシーズンだったと言える。今シーズンを振り返りながら、日本人メジャーリーガーの良い話題と残念な話題の上位3つを紹介しよう。○MLB全体で2位の四球率だった岩隈が奮闘まずは、明るい話題を振りまいてくれた3人の選手からだ。■1位: 岩隈久志(マリナーズ)―33歳で15勝、四球率3%好成績の理由は、なんといっても生命線である制球力がさえわたったこと。過去2年に比べストレートが減り、スプリッターなど、コントロールしにくい落ちるボールがやや増えた投球内容にも関わらず、MLB全体で2位の3%という四球率を達成した。打者100人に投げて3つという割合は、1試合を完投して1個出すか出さないかという驚異的な数字だ。勝ち星(15)よりも四球が少ないまま、シーズンを終えそうな感すらあった(最終的な与四球は、敬遠を除いて21)。今年33歳となり、一般的なフィジカルのピークは完全に過ぎたと思われるが、それでもなおMLBトップクラスの成績を残した岩隈。37歳で39セーブを挙げた斎藤隆(当時ドジャース)、35~39歳まで連続で2ケタ勝利を記録している黒田博樹(ヤンキース)、38歳で「世界一のクローザー」と称された上原浩治(レッドソックス)など、長命選手の系譜に名を連ねることを予感させる活躍だった。■2位: 青木宣親(ロイヤルズ)―攻守で魅せてWS進出岩隈と同じくMLB3年目の青木は、所属するロイヤルズの久々となるワールドシリーズ進出を支える活躍が印象的な1年となった。ただ、打率は維持しているが1年目に10本打った本塁打は1本に減り、30個を記録した盗塁は17個に減っている。過去2年に比べて良かったと見られるのが守備だ。守備範囲などを加味すると、僅差ながらライトでは、ア・リーグで最も高い評価を得ている。青木の守備についてはメディアの評価は分かれたが、エンゼルスとのア・リーグ地区シリーズでの好捕など印象的なプレーもあった。日本人野手はMLBで苦戦が続く。青木も日本での活躍を考えれば苦戦の部類に入るが、これまでの経験を生かし持てる力を振り絞って奮闘している。■3位: 黒田博樹(ヤンキース)―5年連続2ケタ勝利&規定投球回達成華やかながら浮き沈みも激しいチームにあって、黒田は今シーズンも一人黙々と投げ続け11勝をマークした。投球回も199回に達し、日本人投手ではトップだった。三振奪取や四球の出し方、被打率などはもうこの5年ほとんど変わっておらず、波のない完成されたパフォーマンスを見せてきたが、その裏側にはさまざまな工夫がある。例えば今シーズンは、ストレート(フォーシーム)やスライダーが減ってスプリッターが増加。変わらず多投したシンカー(ツーシーム含む)とともに、一層重要な球種になっていた。黒田はこの夏、広島市で発生した土砂災害を受け広島市に義援金を送ったが、ことあるごとに古巣・広島への復帰の意思を口にしている。しかし、ここまで安定した成績を残している限りMLBからのオファーは減らず、日本復帰のタイミングは計りづらそうだ。2年連続で3位と若手が育ち、新井貴浩が戻ってきた広島に、黒田の復帰がもしあれば、来シーズンは最高に盛り上がりそうだが……。○マー君のケガを巡り、日米をはさんだ議論が発生ここからは、残念に感じられた話題のトップ3を紹介しよう。■1位: 田中将大(ヤンキース)―「右ヒジ靭帯部分断裂」全米を震撼(しんかん)させた素晴らしい活躍から突如の暗転。マー君のケガを聞いて、背筋が凍る思いをした日本のファンも多くいたはず。「高校時代に投げ過ぎた」「NPBで投げ過ぎた」「スプリッターの多投の影響」「MLBの中4日ローテの問題」……。田中の悲劇を受け、責任を押し付け合うかのようなかまびすしい議論が日米をまたにかけて発生した。当初に伝えられていた程度より症状は軽く、シーズン中に復帰を果たしたものの、その起用方針もまた議論を呼んだ。■2位: ダルビッシュ有(レンジャーズ)―物議をかもした発言右ヒジの炎症で8月13日に故障者リスト入りしたダルビッシュ。直後の会見で今シーズン中の復帰の可否を聞かれたダルビッシュは、優勝争いから脱落していたチーム事情もあり「できるでしょう。でも本当に無理するところではないので……」と話し、地元メディアが反発。選手の本音としては理解でき、地元メディアが放置できないのもわかる。それだけに不毛な衝突にも映った。■3位: 藤川球児(カブス)―来季契約オプション破棄MLB1年目の昨シーズン、前腕部の張りを訴え検査を受け、6月にトミー・ジョン手術。今シーズン8月に復帰し15試合に登板したが評価は上がらず、カブスが権利を持っていた3年目の契約延長はなされなかった。MLB2年間で27イニングに登板。1勝1敗2セーブ、31奪三振、防御率5.04 で藤川はカブスでのプレーを終了した。日本でのパフォーマンスが圧倒的だった選手ほど、ケガの話題はつらいものがある。週刊野球太郎スマホマガジン『週刊野球太郎』では、今年限りで引退した選手たちの心揺さぶるヒューマンストーリーを紹介。また、プロ、アマ、メジャーの今年を振り返るクイズも開催中。新刊『野球太郎No.013~2014ドラフト総決算&2015大展望号』は、ドラフト指名選手81名、育成ドラフト指名選手23名のデータに加え、2015年度のドラフト候補選手88名も掲載!
2014年12月05日現在放映されているNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」では、岡田准一さん演じる黒田官兵衛が日に日にスゴみとシブさを増していき、特に相手とのギリギリの駆け引きや調略シーンはドラマの見どころのひとつとなっている。だが、官兵衛は調略だけでなく、攻城戦でもその才をいかんなく発揮している。そこで今回、歴史上、官兵衛の軍略の真骨頂というべき3つの城攻めについて紹介しよう。○事前準備を周到にすませ、相手の戦意を削ぐ~VS吉川経家 @鳥取城~天下を目指す織田信長に、中国平定を任された羽柴(豊臣)秀吉と官兵衛。1581年(天正9)7月、秀吉は2万の兵を引き連れて、鳥取城を取り囲んだ。対するは、毛利元就の次男である吉川元春も一目置いた、勇将・吉川経家。数の上では圧倒的不利だったが、経家は一縷の望みをかけて籠城戦にのぞむ。しかし、城内の様子を見て愕然とした。命綱である兵糧が、ほとんど残されていなかったのである。実は秀吉は先年、播磨(兵庫県)の三木城攻略の折にも、同様に兵糧攻めを行っていた。城主の別所長治の切腹と城の開城を成し遂げたものの、2年という長期戦となったのも事実で、何とか短期決戦を望んでいた。そして今回の鳥取城攻城にあたり、官兵衛は秀吉にある秘策を献言する。すなわち、1)周辺の米を高値で買い占め、鳥取城に食料を持ち込ませないこと2)鳥取城下の領民を襲って城に逃げ込ませ、備蓄食料の消費を早めることさらに官兵衛は兵糧を運びに来る毛利軍に対処するため、海上の防備を固めて封鎖。徹底的に相手の補給路を断ったのだ。こうして周到に準備を済ませると、秀吉軍は鳥取城を悠々と取り囲む。鳥取城内では次々と餓死者が現れ、飢え苦しんだ兵たちは牛や馬、草を食べ、果ては兵の死肉まで食らう惨状となった。極限の飢餓状態が続いた約3カ月後、経家はついに降伏。2年かけた三木合戦よりも、圧倒的なスピードでの完全勝利となった。ちなみに、ドラマではこの「鳥取の渇殺し(かつえごろし)」はあまりに悲惨な合戦のためか、スッパリと割愛されている。○低湿地帯を利用して城をまるごと沈没~VS清水宗治 @備中高松城~1582年(天正10)3月、秀吉は毛利輝元の属将である清水宗治の守る備中高松城(岡山県岡山市)を攻めた。官兵衛ももちろん従軍し、まずは宗治に投降を促すも宗治は全く応じない。やむなく城攻めとなるが、城は低湿地と川に守られた自然の要害で進軍は容易ではなかった。そこで官兵衛はこの立地を逆手にとり、堤防を築いて川の流れをせき止め、城ごと沈めるという策を編み出す。策が採用されると官兵衛はすぐさま城を囲む堤防の工事を命じ、水攻めの手はずを整えた。梅雨の雨も功を奏してこの歴史的な奇策は成功し、備中高松城は「浮城」と呼ばれるような水没状態に。いよいよ宗治の降伏を待つのみとなったが、ここで秀吉のもとに急報が届く。織田信長が本能寺の変で横死したのだ。「ご運が開けました!」信長の死をむしろ秀吉出世の好機と見た、官兵衛の最も有名なセリフだ。「軍師官兵衛」で岡田准一さん演じる官兵衛は、泣き叫ぶ竹中直人さん扮する秀吉の肩をゆさぶり目をむいて、「お気を確かに! 分かりますか?」と必死に訴えた。顔には笑みすら浮かんでおり、その迫力に「岡田官兵衛渾身の演技」と感じる人も多かったようだ。信長の死を知った官兵衛はすぐさま毛利軍のもとへ和睦交渉に向かい、清水宗治の切腹と引き替えに城内の兵全員の助命を約束した。絶望的な状況の中、兵たちの命を重んじた宗治はその条件を潔く受け入れる。そして水辺に小舟を浮かべて一差し舞うと、腹を切って果てたのだった。自らの命をもって多くの領民を救った清水宗治を悼み、今でも城下では「宗治祭」を催して、その魂に感謝を捧げているという。辞世の句にしたためた通り、宗治の武名と心意気は、まさに高松の地に染み渡ったのである。○厭戦状態を察知し、丸腰でひとり敵陣へ~VS北条氏政・氏直 @小田原城~秀吉は着実に天下統一への足場を固めていく。残す反秀吉勢力は関東の北条家のみだった。1590年(天正18)、上杉謙信・武田信玄の龍虎すら手が出せなかった堅城・小田原城に立てこもり、徹底抗戦を試みる北条氏政・氏直父子に対し、20万ちかくの兵力を持つ秀吉軍は北条の支城をひとつずつ攻め落として小田原城を孤立させ、同時に兵糧攻めも行いながらじりじりと北条軍の士気を下げていく。官兵衛は時を見計らうと、弱り切った北条軍のもとへ陣中見舞いを届けたのち、なんと単身、小田原城に乗り込んだ。肩衣(かたぎぬ)姿で刀を帯びずに、北条氏政・氏直の親子に対面を要求する。放送でも、官兵衛と城主・氏政との和睦開城をめぐる鬼気迫るシーンが注目された。かくして官兵衛は交渉を成功させ、ついに小田原城の無血開城を実現した。ここに、秀吉の天下統一が合い成ったのである。○官兵衛の城攻め、すなわち「戦わずして勝つ」こうしてみると、官兵衛は双方血を流さぬよう、極力戦を避けてきたのが分かるだろう。「戦わずして勝つのが最善の法」というのは兵法書『孫子』の教えだが、官兵衛はそれを見事に体現した。現在でいう「Win-Win」の関係を最善の状態で築こうとしたのである。さて、「軍師官兵衛」はいよいよクライマックス。専横を強めていく秀吉、石田三成との衝突、存在感を増す徳川家康の暗躍と、ますます見逃せない展開だ。今回紹介した各城にはいずれも城趾公園が整備され、鳥取城以外は資料館が併設されている。ドラマの舞台を是非実際に訪れて、官兵衛の戦いの軌跡をたどってほしい。(文・かみゆ歴史編集部 真田明日美)○筆者プロフィール : かみゆ歴史編集部歴史関連の書籍や雑誌、デジタル媒体の編集制作を行う。ジャンルは日本史全般、世界史、美術・アート、日本文化、宗教・神話、観光ガイドなど。おもな編集制作物に『一度は行きたい日本の美城』(学研パブリッシング)、『日本史1000城』(世界文化社)、『廃城をゆく』シリーズ(イカロス 出版)、『日本の寺完全名鑑』(廣済堂出版)、『大江戸今昔マップ』(KADOKAWA)など多数。また、トークショーや城ツアーを行うお城プロジェクト「城フェス」を共催。「かみゆ」「城フェス」
2014年10月16日画家・黒田アキと小篠弘子によるトークセッションが11月26日、東京・銀座のKHギャラリーで行われた。2月23日まで同会場で開催されている展覧会「黒田アキ『宇宙庭園=コスモガーデン』+小篠弘子」のオープニングレセプションで行われたもの。2人はコラボレーションや今後などについて語った。トークセッションは「黒田先生は大御所中の大御所。現代のシャガールともいえる凄い人。でも、お話をしてみると、面白くて、いい『おっちゃん』で、楽しいことをしよう、ということになった」(小篠氏)、「僕も緊張したが、初めて会ったときから、昔から知っている人と話しているように感じた」(黒田氏)という出会いの印象からスタート。今回のコラボレーションについて、小篠氏は「通常のように、それぞれの作品を並べるのではなく、もっと違う、面白いことをしたかった。そこで、先生の作品の中に私(の作品)が入っていくようなものにした。私はコスモガーデンの中で、迷いに迷って、さまよっている感じだった。でも、迷うことも面白かった。迷うというのは、どこかにたどり着こうとすることだし、人生はいつも迷っているものだから。それがコスモガーデンのテーマなのかな、と思った」と説明。黒田氏はコスモガーデンについて「簡単に言うと、僕の頭の中。誰でも入ることができるが、答えは出したくないし、答えは出ないと思う。(見る人にも)迷ってほしいし、僕自身迷っている」と話した。また、小篠氏は来年の春に、パリで(画家小篠弘子として単独での)個展を開催することも発表。小篠氏は「黒田先生が違うジャンルの人とコラボレーションしているのを見てうらやましいなと思っていたが、今回はお互いに画家としてのコラボレーション。始めたばかりの新人と大家とのコラボレーションは、おこがましいことだし、何とかなるやろという思いもあったが、やってみて、やっぱりあかんやろと思った。でも、そのうち……」と、画家としての意気込みを語った。それに対して、若い頃からパコ・ラバンヌとカフェで語り合うなど、ファッションデザイナーとも親交があり、最近も若手デザイナーのモデルを務めたという黒田氏は「そのうち、僕もファッションをやります(笑)」と切り返し、会場を沸かせた。
2013年12月03日