タツノコプロ制作の人気OVA『ナースウィッチ小麦ちゃん マジカルて』、『ナースウィッチ小麦ちゃん マジカルてZ』をベースに、TVシリーズとして生まれ変わった『ナースウィッチ小麦ちゃんR』。2016年1月10日(日)より放送開始となった本作より、キャラクターアイコンを使用したお得でかわいい『【つく~るちゃーむ】ナースウィッチ小麦ちゃんR』がグルーヴガレージよりリリースされる。価格は1,000円(税別)。【つく~るちゃーむ】は、カット後アクリル板にセットされたチャームを自由に取り外して付属のボールチェーン(3本付属)を使ってお好みのチャームが作れるというDIY的なグッズ。グラフィカルなデザインになっているため、バラさずにそのまま飾っても楽しめる。今回の商品では10種のチャームをつくることが可能。しかも国内生産で、最新プリンターでの製造を行っているので、細かなところまでくっきりとキレイに印刷されている。こちらの【つく~るちゃーむ】は、すでに複数作品での商品化が決まっているとのことなので、今後の展開にも期待したい。『【つく~るちゃーむ】ナースウィッチ小麦ちゃんR』は、ネット通販サイトおよびアニメショップで予約受付中で、発送は2016年3月上旬を予定。(C)タツノコプロ/小麦ちゃんR 製作委員会
2016年01月16日絵本の読み聞かせ中に子どもが大笑いをして「この絵本、ツボにはいってるな~」なんて思ったことはありませんか? 笑いのツボは人それぞれですが、子どもたちの笑顔を引き出そう、楽しませようと工夫がこらされた絵本はたくさん存在します。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「笑いがとまらない! ユーモア絵本」をご紹介しましょう。1位 だるまさんが作:かがくい ひろし/出版社:ブロンズ新社 「だるまさんが」(絵本ナビ紹介ページ) ぼかしのはいった色合いが優しい気持ちを呼び起こす、だるまさんが主人公の絵本です。手足のあるだるまさんが重たそうなお腹を精いっぱい持ちあげて、お相撲さんのようにシコを踏む姿が愛らしい! その一方、笑顔でおならをする姿に思わずこちらも笑ってしまいます。特にストーリーがあるわけではありませんが、小さな赤ちゃんをも笑顔にするユーモア力のある1冊です。2位 キャベツくん作・絵:長 新太/出版社:文研出版 「キャベツくん」(絵本ナビ紹介ページ) 日本の絵本賞「絵本にっぽん大賞」を受賞している作品。おなかがすいたブタヤマさんがキャベツくんを食べようとすると「ぼくをたべるとキャベツになるよ!」といわれてしまいます。空には体のどこかがキャベツになってしまった動物たちの姿が…。独特の世界観がありますが、ブタヤマさんの「ブキャ!」という叫び声は子どものツボにはまるよう。親子で「ブキャブキャ」言い合いながら笑顔で楽しめる1冊となっています。3位 いいからいいから作:長谷川 義史/出版社:絵本館 「いいからいいから」(絵本ナビ紹介ページ) 新品のパンツをすすめられたかみなりのお父さんが「パンツまでは…」と汗をかいて恐縮する、大人もニヤッとしてしまうシーンがちりばめられています。おじいちゃん特有のおおらかさが絵本中からにじみでており、何も考えていないようで人への思いやりにあふれたあたたかさに、笑いながらじーんときてしまうことも。「物怖じしてしまうわが子も絵本のセリフを交えた『いいからいいから、またやってみよう』という言葉がけで、前向きに取り組むようになった」というレビューもありました!4位 ぶたのたね作:佐々木 マキ/出版社:絵本館 「ぶたのたね」(絵本ナビ紹介ページ) ぶたよりも走るのが遅いおおかみが主人公の絵本。追いつくことができないので今まで一度もぶたを食べたことがない…。そこで登場するきつねはかせから「もっといいものをあげよう」といわれたおおかみ。動物と研究室という異質な組み合わせが新鮮です。もらった「ぶたのたね」を植え、ぶたの木を見事に育てたおおかみは果たして無事に(?)ぶたを食べることができるのか? 何が起こるか想像もできないわくわく感に包まれる1冊に仕上がっています。5位 ほげちゃん作:やぎ たみこ/出版社:偕成社 「ほげちゃん」(絵本ナビ紹介ページ) ある日やってきた青色の不思議なぬいぐるみ・ほげちゃんは家族の一員としてみんなから愛されています。決して愛らしい見た目じゃないのに思わず手にとってしまう憎めないキャラキターのほげちゃんはある日、おうちに置いてけぼりにされてしまいます。そこでほげちゃんがとった意外な行動とは…?子どもはお気に入りでも汚してしまったり、握りつぶしてしまったりすることがよくありますよね。丁寧に扱ってあげないと、時には思わぬ反感をかっていることも。ものを大事に扱う意味を知る、キッカケになるかもしれませんね。思わず親子で笑ってしまう、ユーモアのある絵本をご紹介しました。読んで笑顔になれる絵本が見つかったら、お守りのように大事にしていきたいですね!データ協力: 絵本ナビ
2016年01月08日子どもの学力と豊かな心を育むために、絵本を読むことがいいと言われています。どんな絵本を選んで、どんな風に読んであげるのがいいのでしょうか。年齢に応じた絵本の選び方と読み聞かせ方について、発達心理学が専門の内田伸子先生に伺いました。年齢にあった絵本の選び方と読み聞かせ方「赤ちゃんには、イラストや写真が大きくハッキリしていて、色も単純なものがいいでしょう。食べ物や動物、乗り物など、身近なもので子どもの興味を引くものが描かれている絵本がおすすめです。最初のうちは絵本をめくって絵を見せるだけもよく、絵本を通した『遊び』だという感覚を大切にすることがポイントです」「かわいいニャンニャン」「ピカピカ、キレイだね」などと、解説を加えたり、擬音を楽しんだりするのもいいそうです。「3歳までは、絵本の挿絵について話すなどしてもいいでしょう。4歳になったら、絵本の言葉は吟味されていますから、それを大事に、絵本に書かれているまま読み聞かせてあげてください。5歳ぐらいになると、『大きなカブ』のような、くり返しの文章を好むようになります」年齢によって楽しみ方が少しずつ変わってくるのですね。どの年齢にも共通して大切なポイントは、お子さんのリズムに合うように、語りかけるようにして読み聞かせることだそうです。1冊の絵本をじっくり読み込むのと、たくさんの絵本を読んで多くの語彙に触れるのとどっちがいい?「語彙を得るために本を読むのではありません。本というのは、親子で手を取り合って入っていく世界なのです。親も楽しみながら、真心をこめて読んであげてください」内田先生は、絵本の持つ力について次のお話をしてくださいました。「ベッテルハイムという児童精神科医の病院に、注意欠陥・多動性障害の子どもが入院していました。遊戯療法や箱庭療法など、さまざまな治療を施しましたが、症状は軽くなりませんでした。あるとき、ベッテルハイムが絵本を持って病室に入ると、その子はパッと絵本を見ました。ベッテルハイムが『読んであげようか』と言うと、ふだんは少しもじっとしていられない子が、動かずにじっと絵を見つめお話を聞いていたのです。次の日、ベッテルハイムが来る時間が近づくと、その子は入り口を見ていました。ベッテルハイムが来ることが楽しみだったのでしょう。ベッテルハイムが来て『絵本を読んであげようか』と言うと、その子は数冊ある絵本の中からまた同じ絵本を選びました。30回くり返したそうです。30回読んであげたら、やっと次の本に興味を持った。つまり、30回かけてその本の栄養を吸収しつくしたということです。絵本には栄養があります。十分に味わわせてあげてください。子どもは何度でも『読んで』とせがみます。『昨日、読んだわよ。違うのにしましょう』ではいけないのです」子どもが求めている限り、その本を読み続けてあげるのがいいのですね。親子で絵本を楽しみながら、大切な「見えない力」と豊かな心を育んであげましょう。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは内田 伸子先生十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学―ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『 子育てに「もう遅い」はありません 』(冨山房インターナショナル)など多数。
2016年01月02日電車に車、バスに飛行機…。物心がついた時にはすでに乗り物が大好きだった!というお子さんは多いですよね。街中で走る乗り物を目にしてはキラキラと目を輝かせる様子に「ほんとに好きなんだなぁ…」と感心してしまうことも。そんな子におすすめしたいのが「乗り物絵本」です。ここに出てくる乗り物は電車やバス、はたらく車などさまざまですが、単なる乗り物の魅力を紹介するだけにとどまりません。乗り物に乗る人の気持ちや、先を見据えた発想力など、子ども自身に想像させるような工夫がなされています。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「人気の乗り物絵本!」をご紹介します。1位 がたん ごとん がたん ごとん作:安西 水丸/出版社:福音館書店 「がたん ごとん がたん ごとん」(絵本ナビ紹介ページ) がたんごとん、という電車の音と「のせてくださーい」の繰り返しが耳に心地よい、赤ちゃんから楽しめる1冊です。ちょっとまじめそうな顔つきの黒い機関車がのせるのは、哺乳瓶やコップ、スプーンなど赤ちゃんも目にしたことのあるもの。読み聞かせ中は赤ちゃんも「う、う、う~」と声に出して喜んでくれます。シンプルな内容ながら、白に緑に赤や黄色など色の対比が目にも鮮やかで、昔から親しまれているロングセラー絵本となっています。2位 せんろはつづく文:竹下 文子/絵:鈴木 まもる/出版社:金の星社 「せんろはつづく」(絵本ナビ紹介ページ) 小さな子どもたちが線路をつなげていきます。途中にはさまざまな障害物が立ちふさがっていて「あきらめちゃうの?」と思いきや、「どうする?」の問いかけの後に「そうきたか!」と大人をもうならせるアイデアで線路はどんどんのびていきます。どんな方法があるか考えるおもしろさ、仲間たちと協力しながらひとつのことをやりとげる達成感など、読む年齢に応じた響き方のある1冊です。3位 おたすけこびと文:なかがわ ちひろ/絵:コヨセ・ジュンジ/出版社:徳間書店 「おたすけこびと」(絵本ナビ紹介ページ) ショベルカーにクレーン車、ブルドーザーにミキサー車…。この絵本では乗り物好きの子どもたちにとっては垂涎モノの「はたらく車」オールスターズが登場します。そして乗り物を動かすのは、小さな小さな小びとたち。割り入れて、かきまぜて、流し込んで…。一体なにを作っているのでしょうか? 働きものの小びとたちを目にして「うちにも来てくれないかなぁ」と目を輝かせる子もいるかもしれませんね。4位 ピン・ポン・バス作:竹下 文子/絵:鈴木 まもる/出版社:偕成社 「ピン・ポン・バス」(絵本ナビ紹介ページ) 郊外のやわらかな夕暮れ道をバスが走ります。停留所にとまる時はお決まりの「ピンポン」。駅前から山道の終点まで、バスは家に帰るお客さんを優しく運びます。バスから見える風景はなぜかなつかしくて、読み聞かせながらほっこりしてしまうママやパパもいるかもしれません。お年寄りのやりとりや荷物を落としてしまうシーンなど、路線バスで実際に目にする出来事が描かれ、お客さん1人1人のストーリーをも想像させてくれる、余韻深い1冊となっています。5位 でんしゃにのって作:とよた かずひこ/出版社:アリス館 「でんしゃにのって」(絵本ナビ紹介ページ) うららちゃんは、おばあちゃんに会いにいくため電車に乗ります。ふと見るとセーラー服姿の「緑のわに」がのってきました…! アナウンスが流れるたびに増えていく動物たちですが、いくら混み合ってもお互いゆずりあう姿に優しい気持ちになれる絵本です。ひとりぼっちのお出かけは不安がつきものですが、たくさんの動物たちと一緒なら寂しくありません。でも電車の揺れで、うとうとしてきたうららちゃん。きちんとおばあちゃんのいる駅で降りられるのか…、注目してみてくださいね。乗り物がますます大好きになる、そんな絵本をご紹介しました。親子のお出かけの際はぜひ、絵本のことを思い出して乗り物に乗ってみてはいかがでしょうか。データ協力: 絵本ナビ
2016年01月01日絵本は読み聞かせ以外にも楽しい手法を用いているものがたくさんあります。隠れているところをめくることで、予想外の発見や新鮮な驚きを得られるのが「しかけ絵本」です。登場人物と一緒になって探し物をしたり、知らなかった知識が身についたり、本を使った新しい遊び方を編み出したり…。しかけ絵本にはたくさんの魅力がつまっているのです。赤ちゃんの時期からでも興味をもって楽しめるしかけ絵本もたくさんあります。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「小さな子でも楽しめるしかけ絵本」をご紹介しましょう。1位 ボードブック はらぺこあおむし作・絵:エリック・カール/訳:もり ひさし/出版社:偕成社 「ボードブック はらぺこあおむし」(絵本ナビ紹介ページ) 持ち運びにぴったりなボードブックは厚紙でできているので丈夫です。やぶられてしまう心配がなく、0歳児の赤ちゃんから楽しめる絵本です。めくりやすいので赤ちゃん自身の手で物語を読み進めることもでき、ギフトとしても大人気の1冊。小さな青虫がいつしかきれいな蝶に成長するストーリーは大人にとっては当たり前に感じる事実ですが、子どもの目には一体どう映っているのでしょうか。そんな思いがする絵本です。2位 コロちゃんはどこ?作・絵:エリック・ヒル/訳:まつかわ まゆみ/出版社:評論社 「コロちゃんはどこ?」(絵本ナビ紹介ページ) ごはんの時間なのに姿の見えないコロちゃんを探すママ。ドアのうしろは…違った。ピアノの中は…また違う。でも次々と姿を見せてくれるユーモアたっぷりの動物たちや、くすっと笑ってしまうセリフ使いに「あれ、誰を探してたんだっけ?」と、つい本来の目的を忘れそうになる1冊です。目を引く大きな文字もこの絵本ならでは。言葉覚えにも役立ちそうですね。3位 たまごのえほん作:いしかわ こうじ/出版社:童心社 「たまごのえほん」(絵本ナビ紹介ページ) たまごの中から小さな命が生まれる…その瞬間がしかけ絵本になりました。ページを3方向にめくりあげることで、たまごの殻が割れ、ひよこやカタツムリ、海ガメなどさまざまな赤ちゃんが誕生! まるでプレゼントの箱を開ける時のようなワクワクした気持ちを呼び起こします。たまごはいろんな模様や形になっているので目にも鮮やか。赤ちゃんたちのセリフもとっても愛らしいです。4位 よこながきしゃぽっぽ作・絵:リチャード・スキャーリー/訳:きたむら まさお/出版社:大日本絵画 「よこながきしゃぽっぽ」(絵本ナビ紹介ページ) 横に長くのびる、おりたたみ式のしかけ絵本。全長はなんと3mにもなり、超巨大機関車が楽しめます。厚手な絵本なので、本物の機関車に見立て、立たせて遊ぶこともできます。おうちにあるレールなどと組み合わせて電車ごっこするのもいいですね。絵本の中のところどころにある小さなしかけで遊ぶこともでき、ダイナミックに広げても、本来の絵本としても楽しめる1冊となっています。5位 おでかけ版ボードブック いないいないばああそび作・絵:きむら ゆういち/出版社:偕成社 「おでかけ版ボードブック いないいないばああそび」(絵本ナビ紹介ページ) 丈夫で、かばんにもスッポリ入るサイズがうれしいボードブックは、赤ちゃんが楽しむしかけ絵本に最適です。「ばあっ!」のシーンが大好きな子が多く、キャキャキャッと笑い声をあげてくれる子も多いよう。興味をもって自分からページをめくるようになる、最初の1冊となりそうなしかけ絵本です。好奇心を刺激する、小さな子でも楽しめるしかけ絵本をご紹介しました。赤ちゃんの頃からずっと大好き!という絵本を持っている子も多いようです。子どもが笑顔になるお気に入りの1冊を探してみてはいかがでしょうか。データ協力: 絵本ナビ
2015年12月25日子どもも大人もそわそわしてしまうクリスマス。寒い冬の日、あたたかい家の中で、家族みんなで過ごす時間は記憶に残るものですよね。そんなクリスマスに関係する絵本も実はたくさんあります。おっちょこちょいなサンタクロースや、思わぬプレゼントに喜ぶ動物たちなど、心をほっこりさせるお話ばかりです。キャラクターやイラストがかわいい本もありますが、ストーリーにひねりがきいたものや子どもをうならせる「しかけ」が施されているものも。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「クリスマスに読みたい絵本」をご紹介しましょう。1位 まどから おくりもの 作・絵:五味 太郎/出版社:偕成社 「まどから おくりもの」(絵本ナビ紹介ページ) おっちょこちょいなサンタクロースが繰り広げる、ユーモアあふれるクリスマスのお話です。窓の形に開いた穴から見える景色が実際と違っていることに驚いて「違ってるよ!」とママに指摘する子や、プレゼントがちゃんと届けられるかわからなくて心配になってしまう子も。でも最後には「ああ、良かった!」と思えるエンディングが待っており、子どもたちのにっこり笑顔と一緒に読み終えることができる1冊となっています。2位 てぶくろ作:(ウクライナ民話)/絵:エウゲーニー・M・ラチョフ/訳:内田 莉莎子/出版社:福音館書店 「てぶくろ」(絵本ナビ紹介ページ) ウクライナの名作でもあるこの絵本は、描きこまれた動物たちの表情が個性的。おじいさんが落としたあたたかい手袋の中に「いれて」「いいよ」のかけあいをしながら動物たちが次々と「いそうろう」。でも、訪れる動物のサイズがどんどん大きくなって…。ただの手袋に窓やハシゴがついて「家」に変身していく様子も見どころです。寒い冬の夜にこそ読みたい1冊ですね。3位 ぐりとぐらのおきゃくさま作:中川 李枝子/絵:山脇 百合子/出版社:福音館書店 「ぐりとぐらのおきゃくさま」(絵本ナビ紹介ページ) 大きな足跡を発見した、ぐりとぐら。何だろう? 誰だろう? とドキドキしながらたどっていくと、足跡はわが家に向かっていました。家の中には誰も見当たらないのに、あちこちに長靴や赤いマント、えりまきが…。「誰か」とご対面するまでの緊張感とわくわくが、この絵本の魅力です。赤と青のマントにちょこんとニット帽をかぶった2匹の姿もまたキュートです。4位 よるくま クリスマスのまえのよる作:酒井 駒子/出版社:白泉社 「よるくま クリスマスのまえのよる」(絵本ナビ紹介ページ) 「たくさん叱られて悪い子だったから、サンタさんこないかも…」こう思ったことのある子はどれくらいいるのでしょうか? 不安な僕の側によりそって優しい気持ちで満たしてくれる、夜のように黒い「よるくま」。僕との思いやりあふれるやりとりは、どこか不思議で神秘的です。「そんなに悪い子だとサンタさんきてくれないよ!」と口にしてちょっぴり後悔しているママも、ぜひ読んであげてみてくださいね。5位 100にんのサンタクロース作:谷口 智則/出版社:文溪堂 「100にんのサンタクロース」(絵本ナビ紹介ページ) 「100人のサンタクロースが住んでいる」という設定がとても新鮮な1冊。1年に一度だけのクリスマスに向けて、プレゼントを配る家の地図をつくったり、キラキラの星空をつくる練習をしたり、立派なツリーを育てたりとサンタクロースたちはみんな大忙し! 個性あふれるサンタの中にはカレンダー柄の衣装を着ているものも。ぜひ、親子でお気に入りサンタを探してみてくださいね。家族の思い出をあたたかくしてくれる、クリスマスに読みたい絵本をご紹介しました。毎年この時期に読みたくなる、お気に入りの1冊を見つけてみてくださいね。データ協力: 絵本ナビ
2015年12月18日書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~0歳・1歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~2歳・3歳児向け~ の続きです。12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかが? 二子玉川 蔦屋家電 住(あそび・絵本)コンシェルジュの小川 舞さんに、4歳~5歳児にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」選んでもらいました。4歳・5歳児への絵本選びのポイント「4歳~5歳児は、長いお話も聞けるようになってくる時期なので、少し長めのお話しを選んでみました。また、本を大事にすることもできるようになってくるので、精密な作りの仕掛け絵本も良いのでは? 車が大好きな子は、雪の中で働く自動車の話も響くはず!」(小川さん)4歳・5歳におすすめの絵本 その1『ノラネコぐんだん おすしやさん』人気絵本作家の工藤ノリコさん作「ノラネコぐんだんシリーズ」の3巻目で、2015年11月6日に発売になったばかり。とてもいたずらな猫のお話で、突っ込みどころが満載! ノラネコたちの表情や、やっていることを見て、「何、コレ!」と、ただ、ただ、母子で笑いあえる本。『 ノラネコぐんだん おすしやさん 』工藤ノリコ(著)4歳・5歳におすすめの絵本 その2『とびだす絵本 おもちゃばこ』上質な仕掛け絵本。場面ごとに、美しいデザインの仕掛けが飛び出す。ページをめくっていると、この本自体が「おもちゃばこ」なんだな、ということに気づく。「大人の方が自分のために買って行かれることも多いですね」(小川さん)『 とびだす絵本 おもちゃばこ 』ジェラール・モナコ(著)/うちだ さやこ(訳)4歳・5歳におすすめの絵本 その3『はたらきもののじょせつしゃけいてぃー』ロングセラー絵本、「小さいおうち」の作者であるバージニア・リー・バートンさんの作。大雪の日、学校もお店も休みで、病院も消防署も困っている時、働き者の除雪車ケイティーが、たくさんの人たちを助けるお話。「雪が降った日に、『雪を片付けてくれる仕事って、何なんだろうね?』なんて言いながら読んであげるといいですね」(小川さん)『 はたらきもののじょせつしゃけいてぃー 』バージニア・リー・バートン(著)/石井桃子(訳)皆さんもこの冬、子どもと一緒にお気に入りの1冊を見つけてみてはいかがだろうか。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550蔦屋家電は「ライフスタイルを買う家電店」。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。(楢戸ひかる)
2015年12月17日書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~0歳・1歳児向け~ の続きです12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかがでしょうか? 二子玉川 蔦屋家電 住(あそび・絵本)コンシェルジュの小川 舞さんに、2歳~3歳児にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」を選んでもらいました。2歳・3歳児への絵本選びのポイント「2歳~3歳児は、自我が芽生えてきて、お母さんとのコミュニケーションも楽しくなってくる時期。リズムのある言葉を、お母さんの声で聴かせてあげたいですね。また、『クリスマス』が少しわかり始めるので、クリスマスっぽい絵本も選んでみました」(小川さん)2歳・3歳におすすめの絵本 その1『わらう』「9月に発売された比較的新しい本なのに、もう増刷されています」と小川さん。帯に切り抜ける「ひげ」がついていて、その「ひげ」をつけて、絵本を読んであげると、親子のコミュニケーションが一層盛り上がること間違いなし。本のタイトル通り、親子でウフフと笑い合いながら読んで欲しい本です。『 わらう 』さこ ももみ(著)2歳・3歳におすすめの絵本 その2『ゆうびんやのくまさん』『パンやのくまさん』『うえきやさんのくまさん』などの、くまさんシリーズの中の1冊。ゆうびんやのくまさんが、ていねいに仕事をこなす様子が描かれている。クリスマス・イブの日のお話なので、窓からクリスマスツリーが見えたり、くまさんの帽子にひいらぎがついていたりと、クリスマス気分を盛り上げてくれます。『 ゆうびんやのくまさん 』フィービ・ウォージントン(著)/まさきるりこ(訳)2歳・3歳におすすめの絵本 その3『ハリーのクリスマス』ハリーが主人公のシリーズの中の1冊。こねこのハリーとお母さんは、サンタさんにクリスマスプレゼントをお願いすることに。サンタさんや、お母さんの話し方が優しくて、子どもに読み聞かせてあげるのにピッタリです。『 ハリーのクリスマス 』メアリー・チャルマーズ(著)/おびか ゆうこ(訳)皆さんもこの冬、子どもと一緒にお気に入りの1冊を見つけてみてはいかがだろうか。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550蔦屋家電は「ライフスタイルを買う家電店」。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。(楢戸ひかる)
2015年12月16日12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかがでしょうか? 二子玉川 蔦屋家電・住(あそび・絵本)コンシェルジュの小川 舞さんに、0歳~1歳児にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」を選んでもらいました。0歳・1歳児への絵本選びのポイント「0歳~1歳児は、自分の手で触ったり、いじったりと感覚を楽しみたい時期。そんな欲求を満たしてあげるために、厚紙でできた仕掛け絵本はいかがでしょうか? 薄い紙の絵本だと破いてしまったり、紙で手をケガしてしまったりする可能性もあるますからね」(小川さん)0歳・1歳におすすめの絵本 その1『GUESS! WHO』ディズニーランドの「It’s a Small World」の世界観が1冊の本に。ページを開くと、紙でできた飛び出す仕掛けがある。洋書だが、英語は、ごくごく簡単なもの。色使いがキレイなのでページをめくっているだけで楽しい気分に。『 GUESS! WHO 』0歳・1歳におすすめの絵本 その2『かがみのえほんプレゼントセット(全2冊・特製ケース入り)』鏡のように反射する銀色の紙が貼られた絵本。絵本を開くと、ページの絵がお互いに写りこむ。鏡を効果的に使うことで、三次元空間ができあがり驚くほど立体的に見える。「きょうのおやつは?」と「ふしぎなにじ」の2冊セットで、特製ケースに入っているのでプレゼントにピッタリ。『 かがみのえほんプレゼントセット(全2冊・特製ケース入り) 』わたなべちなつ(著)0歳・1歳におすすめの絵本・その3『Curious George Pat-A-Cake』(おさるのジョージパペット絵本)おさるのジョージのパペットがついた絵本。本の裏側からパペットに手を入れて、動かす仕組み。すべてのページの真ん中がくり貫いてあり、パペットを動かしながらお話しをすることができる。こちらも洋書だが、簡単な英語なので、本を読むというよりもパペットを使っての親子のコミュニケーションを楽しもう。『 Curious George Pat-A-Cake 』(おさるのジョージパペット絵本)蔦屋家電って、何?ところで。小川さんが勤務する、「二子玉川 蔦屋家電って何?」と思った方もいるのでは? 「蔦屋家電とは、『ライフスタイルを買う家電店』です」(小川さん)。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550(楢戸ひかる)
2015年12月15日子どものころに読んだ絵本のなかの食べものの記憶って、鮮明に残っていませんか。今回はおいしそうな食べものが出てくるロングセラーの絵本を5冊、ご紹介します。■5位:『パンやのくまさん』(福音館書店)30万冊くまのパン屋さん、ではなく、パン屋のくまさん、というタイトルがミソ。ひとりでパン屋を切り盛りするくまさんの一日が、ていねいに描かれています。くまさんのつくったパンやパイ、タルト、クッキー、マフィン、どれもこれも、本当においしそう! 決して上手な絵ではないのだけれど、くまさんと、くまさんのつくるものに対する愛情が絵からあふれています。■4位:『おばけのてんぷら』(せなけいこ作、ポプラ社)93万冊せなけいこさんのちぎり絵芸術、ここに極まれり。夜、うさぎさんが天ぷらをあげています。サクサク音がしてきそうでおいしそうな天ぷら!ところがおいしそうな匂いにつられておばけがやってきて……。「あ~、てんぷら揚げたい!」と思ったのは筆者だけでしょうか。■3位:『くだもの』(平山和子作、福音館書店)167万冊まず、まるごとのくだものが出てきます。次のページでは、皮をむいたくだものが「さあ、どうぞ」と差し出されます。子どもでなくても、つい手が伸びてしまいそう!言葉をおぼえはじめた子どもが、なしを「りんご!」と間違えたりするのもかわいいもの。最後のバナナは、自分でむけるもんね。■2位:『ぐるんぱのようちえん』(西内ミナミ文、堀内誠一絵、福音館書店)222万冊体の大きなゾウ、ぐるんぱはとても気が小さくて、やることなすこと、なかなかうまくいきません。せっかくみんなに応援されて、働き始めてみたものの、つくるものみんな大きくて、失敗ばかり。そんなぐるんぱがつくった「とくだいびすけっと」、食べてみたい! と思いませんでしたか? 絵本のすごいところは、「こんなのがあったらいいな」が実現してしまうところ。水彩タッチで描かれたぐるんぱや子どもたちも、かわいい!■1位:『ちびくろサンボ』(ヘレン・バナーマン文、フランク・トビアス絵、岩波書店、瑞雲舎他)シリーズ累計260万冊一時、人種差別的観点から論議を醸した絵本ではありますが、それにしたって、木のまわりをぐるぐるまわってバターになってしまったトラの描写はあまりに強烈!それをすくって家に持って帰り、お母さんのマンボはホットケーキを焼きます。サンボは169枚も平らげてしまうというんだから、「どれだけおいしいんだろう?」と子ども心に思った人は少なくないはず。*写真で見るより、絵の方が@おいしそうにみえるものってありますよね。大人になったいまなら、自分でつくることもできるかもしれません。「とくだい」とまではいかないにしても、ぐるんぱみたいな大きなビスケット、今度のお休みに焼いてみませんか?(文/Kinkiii)
2015年11月20日松屋銀座8階イベントスクエアで12月9日から28日まで、展覧会「絵本原画からアニメまで スノーマン展」が開催される。『スノーマン』は1978年にイギリスの絵本作家レイモンド・ブリッグズによって描かれた絵本。日本をはじめ世界60ヶ国以上で出版されており、82年、2012年にはアニメ作品として展開。アカデミー賞にもノミネートされている。同展では絵本の全場面の原画18点、アニメーションのセル画や絵コンテ等の制作資料約80点を展示。「スノーマン」の魅力を紹介する。展示は1章から3章、エピローグと分けられており、1章では「スノーマン・絵本の世界」として絵本の全場面の原画18点を展示。2章「スノーマン・アニメーションの世界」ではアニメーションのセル画や絵コンテ等の制作資料約80点を展示する。さらに3章「スノーマンを描いたブリッグズの世界」では作者ブリッグズと彼が描いたスノーマン以外の絵本約14点を紹介。またエピローグ「スノーマン・メモリアルゾーン」は撮影スペースとなっており、スノーマンやスノードッグと一緒に記念撮影ができる。会期中の12日、13日、19日、20日にはスノーマンとの記念撮影会も開催される予定。また、グッズコーナーでは「スノーマン×CANDYBOUQUET」(1,620円から2万7,000円)を販売。この他、マグカップ(3,780円)、ハンカチ(2,160円)、フィギュリン(5,940円)といった展覧会先行販売品など約300点のグッズがそろう。なお、11月25日からは松屋銀座のクリスマスプロモーションとして、スペース・オブ・ギンザの吹き抜けに約6.5mの巨大スノーマンバルーンが登場する。【イベント情報】「絵本原画からアニメまで スノーマン展」会場:松屋銀座8階イベントスクエア住所:東京都中央区銀座3-6-1会期:12月9日~28日時間:10:00~20:00(入場は閉場の30分前まで12日~24日は20:30閉場/最終日は17:00閉場)料金:一般700円(500円)、高大生500円(400円)、中学生400円(300円)、小学生300円※()内は前売り料金
2015年11月20日あなたが最近泣いたのはいつですか? 大人になると、子どものように素直に感情表現する機会がめっきり少なくなるものですよね。そんな時には、子どもと一緒に思いっきり絵本の世界にひたりきって、涙を流してみるのもいいかもしれません。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「子どもも大人も泣ける絵本ランキング」をご紹介します。1位 100万回生きたねこ 作・絵:佐野 洋子/出版社:講談社 「100万回生きたねこ」(絵本ナビ紹介ページ) 何人もの飼い主に愛され、何度も死んでは何度も生きかえってきた猫。初めて「のら猫」として生きた時、自分を好きになることができ、運命の相手と出会うことに。自分を愛するすばらしさを知り、自分より愛すべき存在ができた時に本当の悲しみの意味を知ることになる…。この絵本を読んで、子どもがどう感じるのか聞いてみたくなる、深い味わいの作品です。2位 だいじょうぶだいじょうぶ作・絵:いとう ひろし/出版社:講談社 「だいじょうぶだいじょうぶ」(絵本ナビ紹介ページ) 登場人物の僕とおじいちゃんは、毎日のように何てことのないお散歩をしていた。のんびり歩くだけだけど、新しい発見や出会いがあって楽しかった。でも、成長するにつれて困ることも、怖いことも増えてきた。そんな時、おじいちゃんの「だいじょうぶだいじょうぶ」が心のおまじないとしてずっと僕を支えてくれた…というストーリー。いつしか僕も大人になって…のところで、感慨深い思いがこみあげます。生きていくために必要な強さ、それは日常の中から自然と育まれるもののようですね。3位 おまえ うまそうだな作・絵:宮西 達也/出版社:ポプラ社 「おまえ うまそうだな」(絵本ナビ紹介ページ) 産まれたばかりのアンキロサウルスの赤ちゃんを食べようと近づいたものの「おとうさーん!」としがみつかれたことをキッカケに、とまどいながらも父親のふりをし始めるティラノサウルスの姿がなんとも愛しく、微笑ましいお話です。笑いがあって涙がある、恐ろしいタイトル(笑)からは想像もつかない、愛にあふれた絵本です。「情」が「愛情」に変わる様子が具体的で分かりやすく、子どもも大人も共感しうる1冊です。 4位 やさしいライオン 作・絵:やなせ たかし/出版社:フレーベル館 「やさしいライオン」(絵本ナビ紹介ページ) 「アンパンマン」の作者である、やなせたかしさんの作品です。みなしごのライオンと育ての親である犬は、同じ動物ではないけれど強い絆でしっかりと結ばれています。人間の都合で離ればなれになってしまった2匹。それでも消えることのない愛情の深さに親として自身の心を重ね、グッときてしまうママもいるはず。「離れてもお互いを思う」ことさえ忘れなければ、消える絆もないことを学べる1冊です。5位 おじいちゃんがおばけになったわけ作:キム・フォップス・オーカソン/絵:エヴァ・エリクソン/訳:菱木 晃子/出版社:あすなろ書房 「おじいちゃんがおばけになったわけ」(絵本ナビ紹介ページ) 「この世にわすれものがあると、人はおばけになる」という本の言葉を信じて、死んだはずのじいじと一緒に忘れ物探しをする僕。はたして忘れていた物とは…? テーマとなっているのは死だとしても、暗いイメージはまったく感じさせません。肝心の忘れ物が分からず、所在無げなじいじの立ち姿がなんともかわいらしく、「身近な人の死」という出来事がどういうことかも伝えてくれる絵本となっています。親子でほろっとしてしまう「子どもも大人も泣ける絵本」をご紹介しました。涙とともに、「優しい気持ち」の大切さを改めて実感できる本ばかりです。ぜひ、参考にしてみてくださいね!データ協力: 絵本ナビ (すだあゆみ)
2015年11月20日チョコレートやカステラでできたお菓子の家が登場する普及の名作「ヘンゼルとグレーテル」。「家がお菓子でできているなんて…、なんて幸せ!」と幼心にうっとりしたことのある人もいるかもしれません。そうした「美味しそうな食べ物」が登場する絵本って意外と多いようです。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から親子で楽しめる「美味しそうな絵本ランキング」をご紹介します。1位 くだもの 作:平山 和子/出版社:福音館書店 「くだもの」(絵本ナビ紹介ページ) 離乳食がスタートし、いろんな食べ物に興味を持ち始めた赤ちゃんにおすすめの絵本です。すいかやももや、ぶどうなど、普段スーパーで手に入る果物がとても鮮やかに、みずみずしく描かれています。「さあ、どうぞ」と果物をさしだされるシーンは、ママも思わず手ののばしくたくなります。果物そのものから、包丁で切り分けた後の姿まで分かるので、子どもの「この果物は、切るとどうなっているんだろう?」と疑問を解決することもできますよ。2位 ぐりとぐら 作:中川 李枝子/絵:大村 百合子/出版社:福音館書店 「ぐりとぐら」(絵本ナビ紹介ページ) 「小さいころに読んだことがある!」というママも多い超ロングセラーの名作は、料理することと食べることが大好きな「ぐり」と「ぐら」が主人公です。森で見つけた大きな卵でカステラを作ることにした2匹のまわりに、続々と動物たちが集まってくる…というお話ですが、このカステラがまた美味しそう! みんなで分け合う姿にも「あたたかさ」を感じられる、世代を超えて愛される絵本です。3位 しろくまちゃんのほっとけーき作:わかやま けん/出版社:こぐま社 「しろくまちゃんのほっとけーき」(絵本ナビ紹介ページ) しろくまちゃんがお母さんと一緒にホットケーキを作る。ただそれだけなのに、ママと子どもの心をこんなにもつかんで離さないのは、ホットケーキ作りの描写にあります。「ぽたあん」から始まって、1秒1秒焼けていく様子が細かく描かれ、「ぴちぴち」「ぶつぶつ」「ぺたん」「ふくふく」「ぽいっ」とひっくり返すところまで、まるで自分も一緒にお手伝いしている感覚に。ここまでシンプルに、美味しそうに見せる絵本は、ほかにないと言ってもいい、「心が満腹になれる」絵本です。4位 からすのパンやさん 作:かこ さとし/出版社:偕成社 「からすのパンやさん」(絵本ナビ紹介ページ) カラスのパン屋さんに赤ちゃんが産まれ、お世話におわれてパンが黒焦げや半焼きになってしまい、お客さんが遠のいてしまう…という序盤から、カラスの子どもたちのおやつとなった売り物にならないパンが、今度は評判に…というどんでん返しまで、ストーリーも楽しめる絵本です。黒焦げなのに美味しそうな、つやつやとひかるパンの焼き色が食欲をそそります。子どもたちの意見を取り入れて新しいパンをつくるという、親子の共同作業も子育ての参考になりそうですね。5位 きょうのおやつは作:わたなべ ちなつ/出版社:福音館書店 「きょうのおやつは」(絵本ナビ紹介ページ) 絵本を開くと片側がミラーのようになっていて、絵本を直角に開くことで立体的に見える「しかけ絵本」、いわゆる目で楽しめる絵本です。牛乳がボールにそそぎこまれる様子や、出来上がったホットケーキにシロップをかけるシーンは特にリアルで「なにこれ!」「不思議~!」と子どももキラキラした目で楽しんでくれます。絵本の見せ方は、時代とともに進化していることを知る、ママも驚きの絵本です。思わずゴクリとのどがなる、美味しそうな絵本をご紹介しました。親子で楽しむおやつやランチの参考にしてみてもいいですね!データ協力: 絵本ナビ (すだあゆみ)
2015年11月13日赤ちゃんが笑うのはいつ頃からでしょうか。産まれたばかりの赤ちゃんは視力もぼんやりしており、寝たり、おなかがすいて泣いたりで精一杯。まわりの反応に笑顔を見せるのは早くても3~4ヵ月が経った頃かもしれません。赤ちゃんから笑顔を引き出すためには、ママやパパとのスキンシップもとても大切ですが、そのタイミングや内容は赤ちゃんによって異なることも。まずは気軽に、絵本などの読み聞かせで、赤ちゃんの笑いのツボを探ってみるのも良いかもしれません。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「赤ちゃんの笑顔が見られる絵本ランキング」をご紹介します。1位 くっついた作・絵:三浦太郎/出版社:こぐま社 「くっついた」(絵本ナビ紹介ページ) ママのほっぺと赤ちゃんのほっぺがくっついている表紙の「くっついた」は、何かと何かがくっつく、という単純明快な絵本ながら赤ちゃんの好奇心をくすぐります。ぞうが、あひるが、金魚が…とめくるうち、赤ちゃんのほうから「くっついた!」といってくれる日も遠くありません。作者の三浦さんの、自身も子育てをしながら、赤ちゃんとのふれあいの中でこの本を作ったというエピソードにも、ほっこりしますね。2位 おててがでたよ作:林 明子/出版社:福音館書店 「おててがでたよ」(絵本ナビ紹介ページ) 着せてあげていた洋服も、いつしか自分ひとりで着られるようになるもの。でも最初は、頭や手をどこから出していいのかわからなくて、いつまでももぞもぞと奮闘していましたよね。この絵本は、そのころの赤ちゃんのかわいさがたっぷりつまっています。すっぽりかぶった大きめの洋服から「おててがでて、あたまがでて、次は…」とすすんでいく物語に、赤ちゃん自身もワクワクした視線を向けるはず。体のパーツを覚える、いい機会にもなりそうですね。3位 どんどこももんちゃん作:とよた かずひこ/出版社:童心社 「どんどこももんちゃん」(絵本ナビ紹介ページ) どこまでもどこまでも「どんどこ」すすんでいく、ももんちゃんが主人公のお話。川にかかった橋も、急斜面の山も、くまさんでさえ「どーん」と投げ飛ばしてしまうももんちゃんが急いでいる、その理由とは…?ママが「どんどこ、どんどこ」と繰り返し読み聞かせることでリズムがうまれ、知らないうちに赤ちゃんもそのリズムに体を合わせているかもしれませんね。4位 おひさま あはは作:前川かずお/出版社:こぐま社 「おひさま あはは」(絵本ナビ紹介ページ) 子どもの機嫌がどうにも悪い…そんな時には、この絵本がおすすめです。おひさまも、ことりも、おはなも、本に登場するものはみんな笑っているのに、僕だけが笑っていない。それじゃあ、何だかつまらない。だったら、ママと一緒にみんなみたいに笑ってみよう!「笑うことは楽しいことなんだ」と、知らず知らずのうちに赤ちゃんが学べる、笑顔あふれる絵本です。5位 いいおかお文:松谷 みよ子/絵:瀬川 康男/出版社:童心社 「いいおかお」(絵本ナビ紹介ページ) 主人公・ふうちゃんの下にやってきて「いいおかお、みせて」という猫。次々とやってくる動物たち。最後にやってくるお母さんがいった言葉とは…? 子どもにとっての「いい顔」とは、どんな顔なのでしょう。ニカっとたくさん歯のみえる顔、くしゃっとした柔らかな顔、はにかむような恥ずかしげな顔…。子どもにとってのいい顔はきっと、子どもの数だけあるのかもしれません。絵本を読み終えたらぜひ「いいおかお、ママにみせて?」と赤ちゃんに話しかけてみましょう!赤ちゃんの笑顔を見たママも笑顔になれる、そんな絵本をご紹介しました。親子のお気に入りの1冊を見つけてみてくださいね。データ協力: 絵本ナビ (すだあゆみ)
2015年11月06日変化が目まぐるしい世の中でも、よい絵本は長く読まれています。そこで、100万部も売れている、0歳児からでも楽しめる絵本を10冊ご紹介します。どれも「これ、あった!」と思う絵本ばかりですよ。■1:『いない いない ばあ』(松谷みよ子文、瀬川康男絵、童心社)569万部いないいないばあの絵本は数あれど、この絵本に出てくる動物たちの『ばあ』の顔は強烈!どんな恥ずかしがり屋の人でも、子どもにこの本を読んであげるときは、思い切り『ばあ!』としてあげてくださいね。キャッキャと大喜びされること間違いなしです!■2:『ぐりとぐら』(なかがわりえこ文、やまわきゆりこ絵、福音館書店)472万部みんな大好き、ぐりとぐら!子どもたちの記憶にいつまでも残る、フライパンいっぱいの大きな『かすてら』の出てくるあの最強絵本の登場です。他にも、大きな鉄のフライパンや、きっとホウロウなんだろうな、と思わせる赤いフチの白い大きなボウルも萌えポイントです。■3:『ねないこ だれだ』(せなけいこ作、福音館書店)268万部せなけいこさんの描く絵は、かわいいけれど、ちょっとこわい。そんな魅力を最大に味わえるのが、この絵本。なかなか寝ない子、おうちにいませんか?「よなかはおばけのじかんだぞ、寝ないとおばけが……」トラウマにならない程度に、楽しく読んであげるといいかもしれません。■4:『しろくまちゃんのほっとけーき』(わかやまけん作、こぐま社)267万部昨今のパンケーキ人気に押されて、やや後退した感のあるホットケーキ。しかし、この絵本を読めば、「お母さんのホットケーキ、おいしかったな~」と、大人読者のメモリーも一気にフラッシュバックすることでしょう。なにげにレシピにもなるこの絵本、お手伝いをしたい年頃のお子さんと一緒にホットケーキをつくってみるのもいいですね。たまごのひとつやふたつ、落とすのはご愛嬌です。■5:『きんぎょがにげた』(五味太郎作、福音館書店)228万部金魚鉢から逃げ出した金魚の大冒険! ページをめくって、金魚の行方を追います。『どこかな?』といってあげると、子どもは喜んで指差すでしょう。探し絵絵本の決定版!■6:『からすのぱんやさん』(かこさとし作、偕成社)224万部数あるパン屋さん系の絵本のなかでも、これは元祖といえるのではないでしょうか。街のパン屋さんでもインテリアとしてこの絵本を置いている店が多い気がします。けっこう文字数は少なくないので、小さなお子さんにはパンのページを見せてあげるだけでもよいでしょう。なにせ、いろーんな種類のパンが描かれているので、一緒に『これなーに?』とあてっこしても楽しめます。■7:『しょうぼうじどうしゃじぷた』(わたなべしげお作、福音館書店)206万部車、特に消防自動車には、小さな男の子を引きつけてやまない魅力があります。ピカピカに磨き上げられた真っ赤な車体。普通の車にはついていないホースやハシゴも興味をそそります。何度も読んであげるうちに、意味もわからないのに文章を暗記してしまう子どももいるほど。『ちいさいけれど、すごくせいのうのいい』じぷたの活躍に、子どもは夢中になるでしょう。■8:『おふろでちゃぷちゃぷ』(松谷みよ子文、いわさきちひろ絵、童心社)186万部お風呂に入りたがらない子は多いものですが、この絵本では、お風呂好きのあひるに誘われ、小さな男の子が自分で服を脱いで、湯船に飛び込むまでが楽しく描かれています。子どものいる人は、最後のページの『あたまあらってきゅーぴーさん』をやってみたくなるはず。■9:『だるまさんが』(かがくいひろし作、ブロンズ新社)134万部2008年に登場した『だるまさん』三冊作の1冊目にあたるこの絵本、ぜひ赤ちゃんの頃から読んであげてください。歩けるようになるころになれば、頭を左右に揺らしながら、子どもが読んでーとこの本を持ってやってきますよ。■10:『ねずみくんのチョッキ』(なかえよしを文、上野紀子絵、ポプラ社)103万部小さな動物から大きな動物へ。同じことばのやりとりが繰り返されるうちにねずみくんの悲劇が起こります。しかし、「悲劇は喜劇でもあるのだ!」という驚きのオチに、子どもはいつか、人生の機微を知るでしょう。*子どもが生まれたことで、再会する絵本もあるでしょう。大人になって、ふと書店で手にとった懐かしい絵本もあるでしょう。深まる秋の夜長、絵本の魅力に浸りきってみてはいかがでしょうか。(文/Kinkiii)【参考】※株式会社トーハン編集部『ミリオンぶっく2015年版』トーハン
2015年10月17日最近、ママが泣ける絵本として「ママがおばけになっちゃった」(作/のぶみ 講談社)が人気を集めていますね。放送作家の鈴木おさむさんもブログでその魅力をつづっていました。絵本は子どものためのものとして考えている人も多いですが、実は大人になっても、涙してしまうほどの力を持っています。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「ママが泣ける絵本ランキング」をご紹介します。1位 ちょっとだけ作:瀧村有子/絵:鈴木 永子/出版社:福音館書店 「ちょっとだけ」(絵本ナビ紹介ページ) 兄妹が生まれると、これまで100%愛情を注がれていたお兄ちゃん、お姉ちゃんたちは、途端にママにかまってもらう時間が少なくなってしまいます。お兄ちゃんお姉ちゃんとして頑張ってみよう、けどやっぱりちょっと悲しい…。そんな子どもの思いが、この絵本に登場するなっちゃんの姿から知ることができます。2位 おこだでませんように作:くすのき しげのり/絵:石井 聖岳/出版社:福音館書店 「おこだでませんように」(絵本ナビ紹介ページ) いつもお母さんや先生に怒られてばっかりのやんちゃな男の子、「小学校のころいたな~」なんて思う人も多いのでは? そんな男の子の素直な気持ちが描かれたこの絵本は、子どもなりに一生懸命、悩んで、考えて行動している男の子の気持ちを知ることができます。最後はきっと誰もが涙してしまいます。3位 だいじょうぶだいじょうぶ作・絵:いとう ひろし/出版社:講談社 「だいじょうぶだいじょうぶ」(絵本ナビ紹介ページ) 大好きなおじいちゃんは、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と魔法の言葉でいつも「ぼく」の不安な気持ちを優しく包み込んでくれます。でもいつのまにか「ぼく」もおじいちゃんになり…。自分のおじいちゃん、おばあちゃんを頭に浮かべながら読まずにはいられません。4位 100万回生きたねこ作・絵:佐野 洋子/出版社:講談社 「100万回生きたねこ」(絵本ナビ紹介ページ) もはや“大人の絵本”と言っても良いくらいの名作。英語版も出版されており、世界中にファンをもつ1冊です。日本では2013年には森山未來と満島ひかりが、2015年には、NHK連続テレビ小説「マッサン」で紺野役を演じた成河と、深田恭子がミュージカルで演じました。自分のことが大好きだった猫が白猫と出会うことで悲しみと愛を知ります。何度読んでも心に響く作品です。5位.おへそのあな作:長谷川 義史/出版社:講談社 「おへそのあな」(絵本ナビ紹介ページ) 忙しい毎日に負けて、赤ちゃんがお腹にいた時のことをつい忘れてしまったというママたちにもぴったりのこの絵本。お腹の中の赤ちゃんが、おへその穴から家族みんなを見ているとしたら…。そして生まれてくる前、あかちゃんはそっと一言つぶやきます。その言葉とは…? これから出産を控えたママたちにもおすすめの一冊です。あなたは何冊読んだことがありましたか? 絵本は子どものためだけのものではなく、大人も楽しめるものがたくさん。あなたもお気に入りの1冊を見つけてみてください。データ協力: 絵本ナビ
2015年10月16日奇譚クラブは9月29日より、コップのフチ子シリーズ最新作「コップのフチの大阪のおばちゃん」(各400円/税込、全6種)を全国のガチャガチャにて発売している。同シリーズは2012年に7月に奇譚クラブとマンガ家・タナカカツキ氏が共同開発したカプセルトイ。「OL風の女性"フチ子"をコップのフチに腰掛けさせたりぶら下げたりして遊ぶ」というコンセプトと、その光景を写真に撮ってSNSに投稿する遊びで話題となり、現在までシリーズ累計900万個を超えている。今回発売された「コップのフチの大阪のおばちゃん」は今までの愛らしいフチ子とは一線を画し、「おばちゃんだってフチりたい! 」という想いを抱いたであろうおばちゃんたちが、ポージング・表情・服装など持てる力を全力で発揮したデザインとなっている。それぞれのデザインは、まさにこれぞ"ドン"の「大阪の雌豹」、いまだにバブルの香りをまとった「大阪の元ヤンママ」、ポージングがベストマッチの「大阪モンスターペアレント」、こんな人いるいる風の「紫外線を避ける女」、フチから襲い掛かってくる姿が勇ましい「夜中に物音の女」、ド派手の決定版とも言えそうな超豪華仕様の「大阪のトップレディー」という全6種類となっている。それぞれに付属しているミニパンフレットには、原案者タカナ氏による書き下ろしイラストも収録している。このデザインに関してタカナ氏は、「日本国の大阪府に生息する面白珍獣『大阪のおばちゃん』のフィギュア化に成功いたしました。わずか数センチ、まるで生きているかのようなリアルさを追求する難題に、日本の技術者が挑みました。長い時間がかかりましたが、これ以上にないクールジャパンな仕上がりになったと自負しております」とコメントしている。
2015年09月30日今回は、ママ自身におすすめの一冊『 Someday 』/Alison McGhee(著)、Peter H. Reynolds(イラスト)をご紹介します。すべてのママに読んで欲しい1冊今回ご紹介する絵本は、どちらかと言うと子ども向けというよりも、ママ向けの絵本です。表紙に描かれているのは、赤ちゃんを高々と持ち上げる母親の姿。One day I counted your fingers and kiss each one.(あの日、私はあなたのちっちゃな指を数えて、キスをしたのよ)というフレーズから始まるこの絵本には、出産を経てわが子が成長していくさまが綴られています。赤ちゃんだったわが子が、今やすっかり子どもへと成長している。出産したあの日の感動と、私がいなくては何もできなかった毎日。それがいつしか、自分でいろんなことができるようになっている――母親としての喜びと何とも言えない寂しさとが相まって、読んでいるうちに自分の育児経験を思い出し、感極まってしまう絵本です。わが子を想う母の気持ち、そしてまた自分も想われているストーリーはその後、成長し、大人になっていくわが子を見守る時代についても描かれています。自分でなんでもできるようになったわが子は、自分自身で嬉しさや悲しみを経験し、心身ともにどんどん成長していきます。やがて、育った家を出て、結婚し、出産を経て、子どももまた親になります。わが子の成長を見守りながら、自分自身も親にそうやって見守られていたことにはじめて気づくのかもしれません。「いつまでもいつまでも、あなたが大切だよ」、そんなメッセージが伝わる、母性にあふれた絵本です。年代を問わず読んで欲しい絵本この本の主人公は、40代頃の女性でしょうか。主人公の子どもの性別は女の子ですが、男の子のママにも、違う年代のママにも、そしてパパにも、年齢、性別を問わずすべての親におすすめの絵本です。絵本を手にした時の年代でも感じ方は違うでしょうし、同じ人でも最初に読んだ時と、5年後に読み返した時とでは、感じ方がかなり変わってくるはずです。この『 Someday 』の日本語訳(邦題は『 ちいさなあなたへ 』)が出版された当時(2008年)の読者層は、下は10代から上は80代まで。幅広い年代に支持された結果、ベストセラーとなり、翻訳者のなかがわちひろさんのもとには、読者から多くの手紙が寄せられたそうです。日本語訳も素晴らしいですが、ぜひ一度は原書で読んでみることをおすすめします。イラストを描いたピーター・レイノルズ氏はすばらしい表現力の持ち主で、柔らかなイラストと手描きの文字の組み合わせが、ひとつのアートとなり、感動を誘います。大事な人への贈り物としていつ読んでもジワジワと涙腺を刺激してくるこの絵本は、大切な人への贈り物としてもおすすめです。育児に疲れた時、子どもを叱りすぎてしまった時、自分にご褒美をあげたい時、ママ自身への読み聞かせにピッタリです。私はいつか、とっておきの時に、娘にプレゼントしようと決めています。これからも皆さんが、英語の絵本を読み聞かせを通じて、楽しい親子の時間を過ごせますように。
2015年09月13日世界の絵本作家展シリーズ第4回「ART×絵本」が、9月7日までジェイアール京都伊勢丹7階の美術館「えき」KYOTOにて開催されている。03年の「大いなる<子ども>たち」、06年の「絵本作家ワンダーランド」、10年の「絵本の世界へ旅しよう」に続いて開催される同展。DETAIL・FANTASY・COLOR・ANIMALの4テーマで編集された原画の数々が展示される。海外からはハリウッド映画『ジュマンジ』の原作者であり、翻訳の多くを村上春樹が手掛けていることでも知られるクリス・ヴァン・オールズバーグや、フランス・パリの寄宿舎で暮らす女の子を描いた『マドレーヌ』シリーズのルドウィッヒ・ベーメルマンスなど、“絵本のノーベル賞”と称えられる「コールデコット賞」の受賞者4名の作品が出展。アカデミー賞短編アニメ賞を受賞しした『ロスト・シング』のショーン・タンの作品も紹介される。国内からは、酒井駒子や長新太らの原画が登場。特別展示として参加するモーリス・センダック、黒井健などを含め、計14作家による約200作品が展示される。8月22日、23日には黒井健によるサイン会も開催される予定だ。【イベント情報】世界の絵本作家展IV 「ART×絵本」会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区東塩小路町657会期:8月19日~9月7日時間:10:00~20:00(入館は19:30まで)料金:一般 800円、高大学生 600円、小中学生 400円
2015年08月21日植物をオリジナリティのあるタッチで描く、ポーランド・ワルシャワの女性アーティスト「Bozka」が、ポップアップブック・シリーズ「New Botany」を作り上げた。本シリーズは全て手作業で作成され、それぞれこの世に1つしか存在しない。一度目にすると、吸い込まれるように細部まで覗き込んでしまう繊細なタッチと妖艶な配色で描かれている。この「New Botany」プロジェクトは当初、立体的に表現するつもりではなかった。それぞれの作品を平面上で描き上げてから、これらを立体的に仕上げたら面白いものになるのではないか、と思いついたことからポップアップブックという形になった。日々のパソコン上での作業に疲れ果て、自らの手で何かを作り上げてみたいと思っていたという彼女の気持ちもきっかけのひとつとなった。しかし彼女は、軽い気持ちで制作に取り組んだわけではなかった。このプロジェクトのためにポップアップブックの専門書をいくつか読み、なんとイギリスのウェスト・ディーン大学のポップアップブック制作の授業に一週間みっちりと参加したという。1つの作品を完成させるまでにかかった時間は、3、4週間。「それは時間のかかる複雑な作業だったわ。1:1スケールのモデルを切ったり糊付けしたりの繰り返し!自分の頭の中で描いているものと完全に一致するまで作業を続けたの。複雑な箇所では、組み立てに14時間かかった部分もあるわ」と、彼女の言葉からもうかがえるように、作品には相当なこだわりと努力、時間が費やされている。リアルに描かれた植物や動物、昆虫が隙間のないほどにレイアウトされ、非現実的でファンタジックな世界を体験できる同作品。彼女は、アリスが不思議の国へ通じる穴に落ちた時のような感覚を味わえるような作品を作りたかった、と語る。※本記事は (引用元: )に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2015年08月11日絵本は子どもにとっての大切な教科書でもあり、心の友達のような存在です。私は幼いころ母に読聞かせしてもらった中の一番のお気に入りの絵本を今でも大切にしています。なにか仕事で落ち込んだり、辛いことがあると原点回帰のような気持ちで声に出して読み、子どものころの気持ちを取り戻しています。学生時代、親の言う事は聞かないけど、他人から言われると納得できたという経験はありませんでしたか? それと同じで、子どももお母さんから怒られるより、絵本を通して知ることの方が素直に聞くことが多いのです。実際、保育ではよく 「いやだ いやだ」(せなけいこ 福音館書店) を使います。読聞かせしたあとに「ルルちゃんはなんて言えばよかったのかな?」と子ども聞くと「できるできる!だよ」と教えてくれます。そこまで言えなかったら絵本の中の「いやだ いやだ」を「できる できる」に置き換えて読んであげてください。きっと子ども顔がパ~っと明るくなるはずです!言葉で魔法をかけてあげることでグンっと子どもの可能性は広がります。身近な見本として絵本の中の登場人物が活躍してくれるので、なかなか言うことを聞いてくれないときは、その状況に応じた絵本を見つけ出すのが解決に繋がるかもしれません。絵本選びに困ったらどうする?絵本と子どものつながりは切っても切れない大切なものです。現在の日本では子どもと絵本の出会いは早く、平均0歳~1歳代から絵本の読聞かせをスタートする家庭がほとんどと言われています。1992年にイギリスでスタートした「ブックスタート」というサービスが2001年に日本に入ってきたことも、早期読み聞かせスタートの要因になっているかもしれません。ブックスタートとは各地方自治体において開始されたサービス。保健所、保育者そして研究者らの幅広い専門家が関わり親子で楽しめる絵本を伝える運動。 NPOブックスタート たくさんある絵本の中から何を選べばいいか不安というママ。そして読み聞かせってどんな風にしたらいいの? と悩んでいるママにぴったりのブックスタート。全国923市区町村に広がるブックスタートを有効活用してみてはいかがですか? きっと親子で楽しめる絵本に出会えるはずです。
2015年07月27日今回は、子どもと一緒に想像力を働かせたい時に読みたい英語絵本、『 If You Give a Mouse a Cookie 』/Laura Joffe Numeroff(著)、Felicia Bond(イラスト)をご紹介します。連想ごっこにぴったりな内容の絵本ですよ。エスカレートする要求に答えると…最後はどうなる!?このお話は、男の子がネズミにクッキーをあげるところから始まります。もらったクッキーを食べたら、ネズミはのどが乾いてしまい、ミルクを欲しがります。コップに入れたミルクをあげると、今度はストローを欲しがります。ストローをあげると、次は紙ナプキンを…というように、話がどんどん展開します。エスカレートするネズミの要求に答えていくと、最後は一体どうなるのでしょうか!?おすすめポイントネズミが次から次へと欲しがるさまが、ハリウッドの映画「エアフォース・ワン」のセリフにも引用されているほど、アメリカでは有名な絵本です。テンポよく展開するストーリーは読み聞かせるのにちょうど良く、子どもも「絵本のネズミは、次は何を欲しがるのかな?」と推測しながら楽しめます。推理しながら読み進めることで、子どもの想像力を育てることができます。絵本の英語から~今すぐ使える英語のフレーズ~「If You Give a Mouse a Cookie, he’s going to ask a glass of milk.」(男の子がネズミにクッキーをあげたら、ネズミはミルクを欲しがりました)を応用して、「If I Give you a Cookie, what will you ask for?」(もしあなたにクッキーあげたら、ほかに何が欲しい?)と聞いてみるのもいいですね。また、日常生活に登場する英単語や英語フレーズもたくさん出てくるので、語彙力アップにもつながります。たとえば、mirror(鏡)refrigerator(冷蔵庫)glass of milk(コップ一杯のミルク)sweep(掃除する)take a nap(お昼寝する)drow a picture(お絵描きする)ask for(要求する)など、日々の生活で接した時や声かけの時に取り入れてみてください。英語を語学として学習する年代がくる前に、日常に英語をうまく組み込むことで、より自然に英語に親しめるはずです。そのためにも、絵本というツールを通して、英語でコミュニケーションを図ることが大切になるでしょう。英語の絵本を読み聞かせを取り入れて、親子の時間をもっと楽しいものにしていってください。
2015年07月18日お天気のいい日は、子どもと一緒にちょっと遠くにお出かけするのも楽しいですよね。バスや電車に乗っての移動は、子どもにとって特別な気分になるものです。お出かけの際には、お茶やお菓子、着替えやオムツなどを持っていきますが、それらのアイテムにプラスして「絵本」を持って行ってみては? お出かけがもっと楽しくなりますよ。今回は、絵本を持ってお出かけすることの楽しさと、持って行く絵本の選び方についてお話しします。お出かけのシチュエーションに合った絵本を持っていこうお出かけのときに持っていく絵本を選ぶ時は、出かける場所、出かける方法などに合った内容にするのがよいでしょう。たとえば、電車で移動するなら電車が出てくる絵本、動物園に行くなら動物がたくさん出てくる絵本など。家にある絵本を探してみて、「この絵本なら楽しめそうかも」という1冊を見つけてみましょう。「もっと凝りたい!」という場合は、事前に図書館でお目当ての絵本を借りておくのもよいですね。なんでシチュエーションにマッチした絵本がいいの?なぜ、シチュエーションに合わせた絵本をおすすめするか、それは、同じシチュエーションのほうが子どものイメージを膨らませやすいからです。行き先が動物園なら、「この絵本にはこんな動物がいるけど、これから行く動物園にはどんな動物がいるのかな?」「ゾウさんの鼻は、すっごく長いね」などと声かけしながら絵本を読むことで、子どもはママの言葉を確かめるべく、動物園に着くと動物たちを真剣に見るはずです。そのような目的を持って動物たちを見ることは、子どもの感受性の発達につながることでしょう。季節の絵本もおすすめ行き先やシチュエーションにマッチした絵本がなくても大丈夫! その季節に合った絵本も、お出かけのおともになるはずです。春なら桜やお花夏ならおひさまやひまわり、セミやカブトムシ秋なら落ち葉やお月様冬なら雪だるまなどが登場する絵本だと、季節に合っていてイメージを膨らませやすいでしょう。また、読み聞かせの際には、ただ絵本の文章を読むだけでなく、ママがイメージした言葉をプラスしていくことがポイントです。そうしていくと次第に、子どものほうからどんどん言葉が出てきて、想像力を高めることにもつながるはずです。絵本に夢中になっている間に目的地に到着し、移動中のぐずぐずも減るかもしれませんね。次のお出かけは、季節やシチュエーションに合った絵本を持って、楽しいお出かけにしましょう!
2015年07月17日絵本を詰め込んだトレーラーハウス「えほんのうみのいえ」が、7月17日から29日までドライブインカフェ「パシフィック ドライブイン(Pacific DRIVE-IN)」に登場する。「えほんのうみのいえ」では、“海”をテーマに選書された約200冊の絵本を紹介。海の生き物図鑑や写真集など、親子で一緒に楽しめるラインアップが用意された。これらの本は「パシフィック ドライブイン」の来店者ではなくとも利用が可能。カフェの店内だけでなく、テラス席や浜辺で読書をすることもでき、海辺のピクニックのように波の音に耳を傾けながら絵本を読むことで、全身で海を体感することが出来る。また、7月20日には絵本の描き手による朗読会も実施される。【イベント情報】「えほんのうみのいえ」会場:パシフィック ドライブイン住所:神奈川県鎌倉市七里ガ浜東2-1-12会期:7月17日~29日時間:8:00~20:00(えほん貸出時間は9:00~18:00、ラストオーダーは19:30)
2015年07月10日6月4日から歯の衛生週間が始まります。毎年この時期に読みたくなる絵本が、今回ご紹介する『 Brush Your Teeth, Please 』/Leslie Mcguire (著)、 Jean Pidgeon (イラスト)です。子どもに歯が生え始めると歯磨きがスタートしますよね。初めての歯磨きを嫌がる赤ちゃんも多いです。けれども、歯はきれいに磨かないといけないし、無理矢理磨いて歯磨き嫌いになるのも困るし…とお悩みのママにとって、この絵本は必見! 楽しく歯磨き習慣を身につけられる絵本です。 ■歯磨きタイムを英語時間にこの絵本を使って、歯磨きをお子さんと一緒に楽しみながら習慣づけ、しかも、それを英語学習の時間にしてしまいましょう。『Brush Your Teeth, Please』は、表紙にも「A Pop-up Book」(飛び出す絵本)とあるように、各ページが仕掛け絵本になっています。最初のページにはBear(くまさん)が登場。大きく開けたくまさんの口に向かって、絵本についている歯ブラシでゴシゴシと磨きながら絵本を楽しみます。読み方も、リズムに乗って軽快に読むのがおすすめ。たとえば最初のページでしたら、「Bears brush/ their teeth/ up and /down」と一定のリズムで区切りながら抑揚をつけて読んであげると、子どもにも覚えやすいはずです。どのページにも「Shouldn't you?(一緒に磨かない?)」という誘い文句がついているのは、親にとっては嬉しいところ。読み聞かせの後、「さぁ、○○ちゃんも磨こうね」とつなげるのにお役立ちなストーリー展開です。■仕掛け絵本を使って一緒に磨こうページごとに違う動物が登場しますが、それぞれの動物の歯の特徴もふまえ、磨き方、注意する箇所などを実践できる仕掛けもあるので、すでに歯磨き嫌いになってしまったという子どもさんにも、かなりおすすめです。絵本についている歯ブラシの仕掛けを手に持って使えるのが子ども心をくすぐるようで、本当に大喜びです。私の娘は、歯ブラシの柄がそれぞれ違うことを発見して、楽しんでいました。歯ブラシだけでなくフロスを使う場面もあるので、おもしろいですよ。■Let's Try! 歯磨きフレーズ『Brush Your Teeth, Please』の絵本に出てくるものも含め、歯磨きに関する英語のフレーズを、毎日の歯磨きの中で実践してみましょう・歯を毎日磨く=Brush my teeth everyday.・上の歯を磨く=Brush the top teeth.・下の歯を磨く=Brush the bottom teeth.・前歯を磨く=Brush the front teeth.・奥歯を磨く=Brush the back teeth.Brush ! Brush ! Brush !(ゴシ!ゴシ!ゴシ!)と、磨く時の音もおもしろく読んで、実際の歯磨きのときも唱えながら磨いてみましょう。歯磨きも、英語絵本の読み聞かせも、子どもの好奇心をくすぐることで効果的に定着していきますよ。
2015年05月22日絵本の読み聞かせ、していますか? 「これなら間違いない!」と選んだ絵本が、子どものツボにはまるかどうかは、案外わからないものですよね。そこで、実際に「読み聞かせが大好き!」ではないわが子でも、思わず笑顔になってしまった絵本を3冊ご紹介しましょう!■ちょっと天然なティラノサウルスに萌える『おまえうまそうだな』 『おまえうまそうだな』 150万部売れ、映画化もされたという宮西達也さんの作品。食べようと思った赤ん坊の恐竜に「お父さん」と勘違いされ、「うまそう」と名付けてしまったティラノサウルスが主人公のお話です。「うまそう」に、わが子のような愛情を感じ始めてしまい、自分にとまどうティラノサウルス。そんなシーンでは、読み聞かせしている大人のほうが共感でき、予想以上にジーンと心に響くものがあります。子どもの落書きのような「ほっこり」イラストですが、奥が深い良作です。■大人の発想力アップにも?『りんごかもしれない』 『りんごかもしれない』 ヨシタケシンスケさんのユニークな発想がきらめく絵本です。もうすぐ6歳になる息子が、見たことがないくらい大爆笑した、ユーモアとインパクトの強い絵本でもあります。りんごひとつから広がる世界は、子どもの好奇心を刺激します。「どんな想像をしてもいいんだ」と、子どもに安心感を与えるとともに「そんな発想もあったのか!」と、ものの見方は無限にあるのだ、という気づきを大人にも与えてくれる絵本となっています。■そこかしこで繰り広げられるドラマに釘づけ!『新ウォーリーのふしぎなたび』 『新ウォーリーのふしぎなたび』 言わずと知れた、世界的に有名な名作絵本シリーズのひとつです。「どちらが先に見つけられるか」という遊び方は定番ですが、通常の絵本よりサイズが大きいだけに、パパも交えて家族みんなで楽しめ、大人数での遊び道具としても活躍してくれます。「凶暴な赤いドワーフの国」「深海のダイバー」「地底の狩人の国」など、想像するだけでワクワクしてしまう、コミカルで不思議な世界はウォーリーならでは!主役のウォーリーだけでなく、サブキャラやアイテムの紹介もあるので「次はこれを探そう!」と難易度高めに設定しなおすことも可能な、プレゼントにも最適な絵本となっています!子どもだけでなく、「これはすごい!」と大人をうならせる作品も、実はたくさん存在する絵本。ロングセラーが「名作」と呼ばれる絵本業界でも、新進気鋭の若手作家は毎年のように誕生しています。そんな中から、今自分が選ぶ名作を探してみるのも楽しそうですね!
2015年05月13日今回ご紹介する1冊は、『 The Family Book 』/Todd Parr(著)です。カラフルな色使いとシンプルなタッチの親しみの感じられるこのイラストを、皆さんもどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。絵本作家でもあり、イラストレーターでもあるTodd Parr(トッド・パール)さんのつくるユーモラスな絵本は、アメリカではもちろん、日本で翻訳もされていて大人気です。多数あるシリーズの中で私がおすすめするのがこの1冊。邦題は『いろんなかぞく』です。 ■さまざまな家族のあり方を学べる絵本ちょっとシリアスな話になりますが、日本でも今や夫婦の3組に1組は離婚しているといわれており、ひとり親家庭や再婚家庭、未婚の母など、家族の形態は非常に多様化しています。そんな、多様化する家族のあり方に対する偏見を失くし、「家族にとって何が大切なことなのか」を考えさせてくれる絵本が、この『The Family Book』なのです。ぜひ親子で読んでいただきたい絵本です。ページをめくると、さまざまな家族が出てきます。最初は見開きの左ページに「Some families are big.」(大人数の家族もあれば)、右ページに「Some families are small.」(人数の少ない家族もいる)といった、対比した家族構成を紹介するところから始まります。それぞれがわかりやすくイラストで描かれているので、小さな子どもでも想像ができます。読み進めていくと、ひとつ屋根の下に住んでいる家族だけでなく、離れて暮らす家族や、大切な家族を亡くしてしまった家族などが出てきます。さらに、母子家庭や養子の家庭、お父さんとお母さんが2人ずついる家庭なども登場します。現代では、子どもたちは実際に生活するコミュニティで、さまざまな構成の家族に出会います。家族のかたちは、1つではないのです。この絵本を通じて、そのことを子どもに、ごく自然に教えられるのではないでしょうか。家族のかたちが異なっても、大切なのはそれぞれの家族が助け合って暮らしていくことなのだということ。そのメッセージを、この絵本を読み聞かせることで、子どもたちに伝えられるのが、一番の願いです。変に構えることなく、自然体で読んであげたい1冊です。■読み聞かせのワンポイントアドバイス:絵本の中の表現から『The Family Book』には、さまざまな対比の言葉が載っています。それらを比べて、反対表現を楽しんでみましょう。・same(同じ)⇔ different(違う)・quiet(静かな)⇔ noisy(騒がしい)・live near each other(近くに住んでいる)⇔ live far from each other(遠くに住んでいる)・big(大きい) ⇔ small(小さい)・clean(きれいな)⇔ messy(きたない)そのほか、家族に関する表現もたくさん載っています。この機会に覚えてみてください。・some families have two moms or two dads(お母さん、またはお父さんが2人いる家族)・some families adopt children(養子を迎えた家族)さまざまな家族がいるけれど、私の家族がいちばん! と思えるような子に育てたい。私にとっては、あらためてそう思わせてくれる、特別な1冊です。
2015年05月08日フルラ(FURLA)は4月25日、絵本イラストレーターとして活躍する殿内真帆とのコラボコレクションを発売した。このコレクションのために殿内は、4種のアイコンバッグをモチーフとしたイラストを制作。音楽フリークの“PIPER”、ファスナーから目を覗かせるシャイな“ALICE”などのプリントによって、ポップでアーティスティックなアイテムが完成した。ラインアップは、爽やかなペールカラーのナイロンバッグ「ジョリー(JOLIE)」(3万7,000円から)をはじめ、マチの薄さでバッグinバッグに適したビッグポーチ「ロイヤル(ROYAL)」(2万円)、キーリング(8,000円)など。普段はブランドの取り扱いのないヘッドフォンも、カップにフェイスマークを取り入れたモデルが特別に用意される。さらに、iPhoneケース「ハイ テック(HIGH TECH)」では3色、3つの異なる表情で、コレクションの世界観がユーモラスに表現されている。また、コレクションの発売を記念したポップアップショップもオープン。4月29日~5月5日までが伊勢丹新宿店本館1階のハンドバッグ/プロモーションで、5月13日~19日までが大阪高島屋2階のイベントスペースでそれぞれ開催される予定。期間中は会場、もしくは一部店舗、公式サイトでコレクションを含む4万円以上のアイテムを購入すると、イラストをプリントしたオリジナルノートが先着順にプレゼントされる。なお、公式サイトでは現在ショートムービーを公開中。可愛らしいアニメーションを通して、殿内が生み出したキャラクターたちの個性を垣間見ることが出来る。
2015年04月30日今回ご紹介する1冊は、 『This Little Piggy』 /Jill Ackerman(著)・ Michelle Berg (イラスト)。マザーグースの詩がもとになった絵本です。 絵本そのものが足の形をしている、おもしろいデザインになっています。しかも、ページごとに親指から順番に指を動かせるようになっていて、読み聞かせをしながら、文面通りの動きを再現することができます。指を動かすと飛び出してくるブタさん(=Little Pig)も、とってもかわいらしく、どのお子さんも自分で絵本の指を動かしたくなるはず。読み聞かせだけでなく、お子さん自身が手に取って楽しめる絵本です。各指を動かしながら、5本の指を英語で言ってみる遊びもできます。詩も短く、リズムが良いので、子どもたちもすぐ覚えてしまうでしょう。詩を歌いながら指遊びをすると楽しいですよ。■読み聞かせのワンポイントアドバイス:手遊び歌を楽しもうこの絵本は手遊び歌としても有名です。「This Little Pig Went to Market」という曲名で検索すると、すぐに見つけられます。曲にのせて、お子さんの手や足の指をつまみながら楽しく手遊びできます。冬の寒い時期には、この手遊び歌を歌いながら、手足のマッサージをすることもあります。やり方は簡単。以下の通りです。♪This little pig went to market で、親指をつまむ♪This little pig stayed at home で、人さし指をつまむ♪This little pig had roast beef で、中指をつまむ♪This little pig had none で、薬指をつまむ♪And this little pig cried, で、小指をつまむ♪Wee, wee, wee, wee, wee! で、くすぐる(脇でも足の裏でもよい)♪All the way home で、おしまい子どもはママにくすぐられるのが大好き。何度も手遊びで歌っているうちに、くすぐりの前のところで、子どもさんが先に笑い出すようになりますよ。親子のスキンシップに使える歌です。なお、ブタさんが「Wee, wee, wee, wee, wee!」と鳴く箇所は、読み聞かせの声色も変化させると、さらにおもしろさが増し、さまざまな感情を表現できるポイントになりますよ。
2015年04月12日明星食品は27日、「明星 一平ちゃん大盛」カップシリーズより、「明星 一平ちゃん大盛 旨辛台湾ラーメン」を発売する。○「台湾ラーメン」をイメージした、「旨さ+辛さ」が特徴のカップめん同商品は、名古屋ご当地メニューの「台湾ラーメン」をアレンジした、「旨さ+辛さ」が特徴の大盛りカップめん。めんはパンチの効いた濃厚スープにマッチした、しっかりとした食べ応えのある油揚げ麺を採用。スープは、名古屋のご当地メニュー「台湾ラーメン」をイメージし、醤油をベースに「にんにく」と「辛み」で特徴をつけた。「一平ちゃん」ならではの味わいを演出するためにとんこつスープを加え、深く濃厚な味わいに仕上げたという。かやくは、ダイス肉、ネギに加え、「台湾ラーメン」定番のニラ、ニンニク、チリを組み合わせた。彩り豊かな具材が香りと味わいが食欲をそそり、大盛りユーザーも満足できる、パンチある1杯になっているという。内容量119g(めん90g)で、希望小売価格は205円(税別)。
2015年04月09日