長良川鉄道はこのほど、12月23日限りで引退となるナガラI型10号車について、「さよなら運行」として引退直前の3日間限定で定期運用すると発表した。「さよなら運行」は12月20・21・23日の3日間実施。20・21日は、関駅8時57分発・美濃太田駅9時17分着、美濃太田駅9時56分発・北濃駅12時1分着、北濃駅12時21分発・美濃太田駅14時15分着、美濃太田駅14時22分発・関駅14時40分着の順に運行される。営業運転最終日の23日は、始発(関駅5時52分発美濃太田行)から最終列車(美濃太田駅22時22分発美濃行)まで、定期列車10本で運用される。最終列車の後の回送列車(美濃駅22時56分発関行)も一般開放され、乗車できるという。ナガラI型10号車は、1986年の長良川鉄道開業時から在籍していた、同社で最も古い車両。2012年・2013年は冬季の「コタツ列車」としても活躍した。
2014年12月04日前田敦子が11月23日(日)、東京・有楽町朝日ホールで開催中の「第15回東京フィルメックス」に来場し、特別招待された主演作『さよなら歌舞伎町』をアピール。劇中ではギターの弾き語りを披露しており「1か月みっちり練習しました」と明かした。本作で有名ミュージシャンを目指すヒロイン・沙耶を演じた前田さん。それまでギターには「触ったこともなかった」のだとか。「監督から『まるまる1曲弾いてね』となかなか厳しいご注文をいただいた」とふり返り、司会者が「では、前田さんの弾き語りが見どころですね」と期待を煽ると、「どうでしょうか!?」と照れ笑いを見せていた。この日は前田さんに加えて、共演する女優の南果歩と前田さんにギター演奏の“無茶ぶり”した廣木隆一監督が同席。映画はヒロイン・沙耶&一流ホテルマンだと偽るラブホテル店長の徹の同棲カップルをはじめ、新宿歌舞伎町のラブホテルに集う男女5組のワケありな1日を描いた群像劇だ。前田さんが廣木監督とタッグを組むのは初めて。『ヴァイブレータ』『軽蔑』『100回泣くこと』などで知られる名監督だけに、前田さんは「監督のお名前を聞いただけで、ぜひお願いしますと出演を決めた。現場では自分で考えることの厳しさを教えていただいた」と手応えを示し、女優として多くのことを学んだ様子だ。また、“倦怠期の恋人”を演じた共演者・染谷将太については「事前に何も話さず『とりあえず、演じてみる』という空気を染谷さんが出してくれて、演技にも入りやすく、とてもありがたかった」と話していた。一方、ラブホテルの清掃員を演じた南さんは、実際に都内のホテルに足を運び「手と足を同時に使うテクニックを清掃員の方に教えていただいた」。豪華キャストが揃った本作について、廣木監督は「みんな良いところがなく、ダメダメな役ばかり(笑)。こうして皆さんに出演していただいただけでありがたい」と感謝を語った。今年9月に行われた第39回トロント国際映画祭でワールドプレミア上映され、10月の第19回釜山国際映画祭でも高い評価を獲得。この日が日本で初めてのお披露目となった。『さよなら歌舞伎町』は2015年1月24日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月23日染谷将太と前田敦子がラブホテルを舞台に倦怠期の同棲カップルを演じる、「R15+」指定の話題作『さよなら歌舞伎町』。このほど本作初の映像となる予告編、さらにポスタービジュアルが到着した。本作の主人公は、一流ホテルマンと周囲に嘘をついている、ラブホテルの店長・徹(染谷将太)。彼はミュージシャンを目指す沙耶(前田敦子)と同棲しているがちょっぴり倦怠期。ある日、徹は勤め先の歌舞伎町のラブホテルでいつもの苛立つ1日を過ごすはずだった。そこに集まる年齢も職業も違うさまざまな男と女たち。彼らの人生が鮮やかに激しく交錯したときにあらわれる欲望や寂しさ、そして秘密。徹の人生もまた予期せぬ方へ変わっていく…。前田さん扮する沙耶の「ねぇ、しよ?」というどストレートな“お誘い”で幕を開ける、この予告編。一方の染谷さん演じるラブホテルの店長・徹は、ブルーのジャージ姿で「オレはね、今はこんなところで燻ってるけど、ここにいる人間じゃないんだ」と言いながらカップラーメンをすすり、まさに“ダメ男”全開な様子がうかがえる。さらに、南果歩、松重豊、村上淳、田口トモロヲ、イ・ウンウらが演じる一癖も二癖もある個性的なキャラクターが繰り広げる男と女の悲喜交々が綴られるが、映像の終盤には徹の勤めているラブホテルに沙耶が別の男やってきてしまい、そこでまさかの鉢合わせしてしまう…という一幕も。修羅場になりそうなシーンも、ゆる~いテンションから生み出れる絶妙な“間”が癖になりそうな本作。迷える大人たちの愛の巣箱で巻き起こる、のんびりとした濃いドラマを覗いてみて。『さよなら歌舞伎町』は2015年1月24日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月07日染谷将太と前田敦子が共演する映画『さよなら歌舞伎町』の予告編映像とポスタービジュアルが解禁された。ラブホテルに集う男女のある1日を描いた作品で、トロント映画祭や釜山映画祭に出品されるなど、公開前から大きな注目を集めている。『さよなら歌舞伎町』予告編映像映画は、新宿・歌舞伎町のラブホテルにやってきた年齢も職業もばらばらな訳アリな男女の1日を描いた群像劇。『ヴァイブレータ』『やわらかい生活』の廣木隆一監督と脚本家の荒井晴彦が3度目のタッグを組むほか、南果歩、松重豊、大森南朋、村上淳、忍成修吾、田口トモロヲ、イ・ウンウらが出演する。ポスタービジュアルは、ラブホテルを被写体にした作品を撮り続けているフォトグラファー、TAKAMURADAISUKEが新宿の街で撮り下ろしたもので、染谷は本作で一流ホテルマンだと彼女に嘘をついているラブホテルの店長・徹を演じる。予告編映像は、前田演じる、徹とマンネリな同棲生活を続けている沙耶の「ねぇ、しよ」というひと言からはじまり、秘密を抱えた男女がラブホテルという人間の性があらわになる場所で、交錯していくさまが映し出されている。なお、11月8日(土)よりテアトル新宿ほかで、本作の特典付き前売券の発売が開始され、劇場窓口で購入すると先着で“歌舞伎町ポストカードセット”がプレゼントされる。『さよなら歌舞伎町』2015年1月24日(土)テアトル新宿ほか全国順次公開
2014年11月07日ソースネクストは19日、市販の各種定型用紙や申請書類など、紙のフォーマットに合わせて印刷できるソフト「さよなら手書き」を発売した。価格は4,189円。同社の通販サイト「ソースネクストeSHOP」では、2014年1月19日まで3,480円で発売される。請求書や履歴書などの書類を読み込んで、枠内に文字を入力して印刷するソフト。今まで大量に手書きしていた書類を、手書きせずにきれいな文字で作成できるとしている。使い方は、TWAIN対応スキャナから各種申請書類を読み込み、必要な部分に文字を書き込んでいくというもの。複数ページからなる書類にも書き込み可能。PDFファイルや画像ファイルも読み込め、書類データと文字データは個別に保存される。描画ツールを内蔵し、簡単な地図などの作成が行えるほか、書類の取り込み時に写り込んだゴミなどの修正にも対応する。対応OSはWindows XP(SP3) / Vista(SP2) / 7(SP1) / 8 / 8.1、Mac OS X。
2013年12月19日6月22日(土)より全国公開される真木よう子、7年ぶりの単独主演作『さよなら渓谷』の初日舞台あいさつが、東京と千葉で行なわれることが決定した。その他の写真本作は、吉田修一の同名小説が原作。都会から離れた緑豊かな渓谷を舞台に、のどかな町で起こった幼児殺害事件と、それを発端に浮かび上がる、レイプ事件の被害者(真木)と加害者(大西信満)の関係性を描いた壮絶な愛の物語。監督は『まほろ駅前多田便利軒』の大森立嗣。公開初日の22日(土)は、東京の有楽町スバル座、新宿武蔵野館、千葉の京成ローザ10に真木、大西、大森監督らが登壇し舞台あいさつを行なう。舞台あいさつのチケットは15日(土)から発売される。『さよなら渓谷』6月22日(土)より全国ロードショー『さよなら渓谷』6月22日(土)有楽町スバル座登壇者:真木よう子、大西信満、鈴木杏、鶴田真由、大森立嗣監督6月22日(土)新宿武蔵野館登壇者:真木よう子、大西信満、鈴木杏、鶴田真由、大森立嗣監督6月22日(土)京成ローザ10登壇者:真木よう子、大西信満、大森立嗣監督チケット発売:6月15日(土)プレリザーブ:受付中(6月14日(金)まで)
2013年06月08日第8回“このミステリーがすごい!”大賞を受賞した中山七里の同名小説を、橋本愛主演で映画化した『さよならドビュッシー』が26日(土)より公開される。本作は、主人公が不可解な事件に巻き込まれていく様を描いたミステリーだが、困難を乗り越えて夢をかなえようとする主人公の姿を描く感動作でもある。その他の画像本作の主人公は、ピアニストを目指す16歳の少女・遥(橋本)。彼女は従姉妹の片桐ルシアとピアニストを目指すがある日、火事に巻き込まれ、遥は祖父とルシアを失うと同時に自身も全身の大怪我をおってしまう。映画は、やけどの後遺症に苦しみながら新しいピアノ教師の岬洋介(清塚信也)と猛レッスンを続けると同時に、遥の周囲で起こる不可解な事件と祖父が彼女の遺した莫大な遺産を狙う者の正体に迫っていく。このほど公開された画像は、遥が火事でおった怪我を回復しようとリハビリに励む場面。ピアニストの命ともいえる“指”が動かなくなってしまった彼女は、新しい教師、岬と懸命に特訓をする。そこにあるのは誰にも打ち明けられない不安や孤独だが、彼女は共に夢をおった従姉妹ルシアとの約束“ドビュッシーの『月の光』を弾くこと”を胸に苦しい日々を乗り切ろうとする。本作はミステリーを主軸とした作品だが、近年、出演作の続く橋本は、孤独と苦境の中で決してあきらめないヒロインを繊細なタッチで演じている。ちなみに現実世界では、聴力を失ってしまったフジコ・ヘミングや、視覚障がいと共に生きる辻井伸行、リサイタル中に脳溢血で倒れ右手の自由を奪われるも左手で演奏を続ける舘野泉など、困難を乗り越えて世界的な評価を確かなものにしているピアニストたちが多く存在している。本作に登場する遥は、世界的な才能をもつ演奏家ではないが、困難に負けることなく、強い意志で音楽を自身に手繰り寄せようとする姿は、多くの観客の胸をうつのではないだろうか。『さよならドビュッシー』1月26日(土)全国ロードショー
2013年01月23日「さよなら三角またきて四角……」の英語版とも言える、「さよなら」を言う時の面白い表現がこちら。「See you later, alligator. After a while, crocodile.」。だじゃれのようで、リズムもよく楽しいですね。まだまだ「Bye-bye butterfly. Give a hug, ladybug……」などといろいろなバージョンで続くのも、「さよなら三角」と似ています。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年01月03日第8回“このミステリーがすごい!”大賞を受賞した中山七里原作の同名小説を、橋本愛主演で映画化する『さよならドビュッシー』のポスター画像と予告編がこのほど公開された。『さよならドビュッシー』予告編本作は、ピアニストを志す16歳の主人公・遥が、コンクール優勝を目指して励む中で、不可解な事件に巻き込まれていく姿を描いたミステリー。現役ピアニストの清塚信也がピアノ教師役を演じ、『クロエ』の利重剛が監督を務めている。本作の基になった小説は、ミステリーでありながら観客の心に響くドラマを描いて人気を得たが、このほど公開された予告編も美しいピアノの旋律に乗せて、主人公・遥の幼少期が双子同然に育った従姉妹のルシアと仲良く遊ぶ場面から始まる。しかし、音楽が消え、画面を炎が包むと、遥は祖父とルシアを失い、自身も大きなやけどを負ってしまう。目を覚まし、身体に深い傷を負った彼女は、ピアノ教師の岬洋介と二人三脚で、かつてルシアと一緒に弾くと約束を交わしたドビュッシーの『月の光』を弾くべく猛レッスンに挑む。その一方で映像の中盤からはミステリーの要素も顔を出す。遥は焼死した祖父が遺した24億円もの遺産を相続し、様々な思惑を抱えた者たちが暮らす屋敷の中で不可解な事件に巻き込まれ、命を狙われる。すべてのドラマをつなぐヒントは、タイトルにもなっているドビュッシーの『月の光』。予告とともに公開されたポスター画像にも“秘めた思い「月の光」とともに溢れ出す…”というコピーがデザインされており、主人公の少女が遠い昔に交わした約束をかなえようと鍵盤に向かうドラマと、彼女の命を狙う者の正体を巡るサスペンス劇を読み解くカギは、劇中に登場する“音楽”にあるようだ。『さよならドビュッシー』2013年1月26日(土)全国ロードショー
2012年12月04日京成グループの鋸山(のこぎりやま)ロープウェーは、26日より12月7日までの平日、同社が運行するロープウェイの現ゴンドラの「さよならイベント」を開催している。現ゴンドラは、1962年、開業時に導入した初代ゴンドラに代わり、1988年から24年間にわたり活躍。このほど12月7日に新型ゴンドラが導入されるのに伴い、現役を引退することとなった。同イベントは、通常の速度よりゆっくり運行する「ゆっくり特別運行便」など、現ゴンドラとの最後の思い出となるような内容となっている。開催日時は、11月26日~12月7日の平日。「ゆっくり特別運行便」は9時から15時まで、1時間ごとに約70%の速度で運行する。参加費は運賃のみで、乗車は先着順となる。その他、「現ゴンドラとの記念写真プレゼント」「撮影会」なども開催される。いずれも荒天の場合には中止となることもある。詳しくは同社Webページまで。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月28日第8回“このミステリーがすごい!”大賞を受賞した中山七里原作の同名小説を、橋本愛主演で映画化する『さよならドビュッシー』の特報動画が公開された。特報動画『さよならドビュッシー』は、ピアニストを志す16歳の主人公・遥が、コンクール優勝を目指して励む中で、不可解な事件に巻き込まれていく姿を描いたミステリー。『Another アナザー』『桐島、部活やめるってよ』など、出演作が相次いで公開されている注目の若手女優、橋本が主人公を、現役ピアニストの清塚信也がピアノ教師を演じ、俳優としても活躍する『クロエ』の利重剛が監督を務める。このほど公開された特報動画は、橋本演じる主人公と、清塚演じる教師が登場し、ピアニストである清塚が演奏する『リスト超絶技巧練習曲第四番 マゼッパ』と、本作のメインテーマ曲であるドビュッシーの『月の光』がバックに流れる中で、火事に遭い大怪我を負った主人公が逆境に負けず、ピアニストを目指す姿が描かれている。『さよならドビュッシー』2013年1月26日(土)全国ロードショー(C)2013さよならドビュッシー製作委員会
2012年11月06日三重県の伊賀鉄道で活躍してきた860系が廃車されるのを受け、7月8日に伊賀鉄道友の会主催で「860系車両さよなら撮影会&さよなら運転」を実施する。伊賀鉄道では同車両の引退記念グッズも発売する。860系は1984年、伊賀鉄道の前身・近鉄伊賀線に4編成が導入された。近鉄奈良線820系の車体に、近鉄南大阪線6800系の狭軌台車と主電動機を組み合わせた車両だった。その後、近鉄田原本線で活躍した820系3編成も改造された上で860系として伊賀線へ移籍。2007年に伊賀鉄道が設立された後も活躍は続いたが、2009年以降、200系車両の投入とともに廃車が進み、最後まで残った2編成(ダークグリーン塗装車とマルーンレッド塗装車)も現在は定期運用から離脱。ともに上野市駅の側線に留置されている。7月8日に行われるイベントでは、10時より伊賀鉄道上野市車庫にて、860系ダークグリーン塗装車のさよなら撮影会を開催。会場では、「860系さよなら記念入場券セット」などの記念グッズや、懐かしい昭和グッズの販売もあるという。同日には、860系ダークグリーン塗装車によるさよなら運転も実施。上野市~伊賀神戸間を臨時列車として1往復(上野市駅13時17分発、伊賀神戸駅13時54分発)運転する予定で、上野市駅のホームでは出発式も実施し、マスコットキャラクター「ふくにん」が出発合図を行うという。臨時列車に乗車するには、「伊賀鉄道一日フリー乗車券」(大人700円、小児350円)の購入が必要。車内では「さよなら列車乗車証明書」が1人1枚配布される。伊賀鉄道では860系の引退を受け、記念乗車券セット(1セット2,000円)や伊賀焼皿(1枚1,000円)、定規(500円)をはじめ記念グッズも販売。7月1日には、上野市駅にて860系の「鉄道コレクション(鉄道模型)」も発売する。ダークグリーン塗装車とマルーンレッド塗装車を精巧に再現しており、価格は各1セット2,200円。さよなら運転で取り付けるヘッドマークなどをデザインした「860系引退記念シール」(200円)も同時発売される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月27日世界的に活躍する彫刻家のイサム・ノグチの母親の辿った波乱に満ちた人生を描いた『レオニー』がまもなく公開となる。監督を務めたのは、アルツハイマー症を患った女性のドラマを描いた『ユキエ』、『折り梅』が、劇場公開後に口コミで広がりを見せ、いまなお各地で自主上映会が開かれるなど、人々の心に静かに訴えかける佳作を世に送り出してきた松井久子。日米合作で製作された本作について、そして“天才”イサム・ノグチの原点である母・レオニーという女性について松井監督が口を開いた。まず、イサム・ノグチその人ではなく、“母親”に焦点を当てた理由について、監督はこう説明する。「イサム・ノグチや彼の父親(※詩人の野口米次郎)はすごく有名なのに、彼女のドラマティックな人生が、どうして誰にも知られることなく歴史に埋もれてしまったのかと思いました。もちろんいままで映画にもなっていませんでしたから。イサム・ノグチの母であり、ドラマティックな人生を歩んできたレオニー・ギルモアという人物を、同じ女性として世に送り出さなければ!という気持ちが強かったです」。映画の中にもノグチ・イサムが残した作品が登場する。エンディングの舞台となるモエレ沼公園(札幌市)もそのひとつ。「映像化契約を結んだ後、初めて公園を訪れました。札幌の青い空と公園の緑、イサム・ノグチさんが選んだ石や道の白の素晴らしいコントラストに目を奪われました。雄大な素晴らしい風景でした。これをレオニーが見たら『我が息子は本当に素晴らしいものを作った』と、どんなに充足するだろうと思ったのを覚えています。シナリオを書く前でしたが、そのときにここをエンディングにしよう!と迷わず決めました」。ほかにも劇中に様々な芸術作品が見られるが「私の趣味です(笑)。ひとつひとつに特に深い意味はありません」と監督は笑う。ちなみに松井監督が特に好きな、イサム・ノグチの作品は「高松のイサムノグチ庭園美術館にある“エナジーボイド”という作品」だそう。「かなり大きな石の彫刻なのですが、見る角度によって全然違う見方ができます。昔からイサム・ノグチさんの光の彫刻“あかり”が好きで、自分で買ったりもしていました。イサム・ノグチさんのことはフリーダ・カーロの本で知りました。その本には『恋人だった』と書かれていたので、恋多き男でもあったのかなと(笑)」。レオニー役のエミリー・モーティマーに米次郎役・中村獅童をはじめ、キャスト・スタッフに日米の人材が集められた本作。その中で苦労した点は?「大変だったのは資金集めです(笑)。この使い捨ての時代、映画もただの商売道具になってしまっているように思えるいま、時代を超えて観ることのできる映画があるべきでは?と6年訴え続けてきた結果、幸運なことに作品を完成させることができました。周りから反対されればされるほど闘志がわいてきましたよ(笑)。使命感もわいてきましたし。自分で自分の可能性を狭めることだけはしてほしくないと思います。嬉しかったのは、7年かかってやっと映画が完成して…英語もほとんど話せない私が、世界中の国の人たちと一緒に仕事が出来たことです」。ちなみに11月17日はノグチ・イサムの誕生日。これに合わせて映画の公式サイトでは、レオニーとイサム・ノグチの生涯の軌跡をたどるをコンテンツ「『レオニー』オリジナル年表」を展開中。映画の世界観さながらに、母から子へと受け継がれる歴史を堪能することができる。母の辿った道のりの何が不世出の天才彫刻家を育て上げるきっかけとなったのか――。映画と合わせて彼女の歩みを辿ってみては?『レオニー』公式サイト■関連作品:レオニー 2010年11月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© レオニーパートナーズ合同会社
2010年11月17日