宝塚歌劇星組トップスターとして6年間を務めた柚希礼音のサヨナラ公演が、2月6日(金)より兵庫・宝塚大劇場にて開幕。ミュージカル『黒豹(くろひょう)の如(ごと)く』と、ショー『Dear DIAMOND!!-101カラットの永遠の輝き-』を上演する。宝塚歌劇星組 チケット情報『黒豹(くろひょう)の如(ごと)く』は、柚希をイメージして作られた物語。トップ娘役・夢咲ねね演じるヒロインとの大恋愛物で、黒豹のように俊敏でしなやかに仕事をこなす海軍士官を演じる。「黒豹というカッコ良いイメージをつけてくださり、恐縮しています(笑)。柴田(侑宏)先生が書かれるセリフは美しくて、“ザ・タカラヅカ”な雰囲気。演じる上ではちゃんと心を伴って、役の感情で自然に言葉を出していきたいです。ラブシーンの表現も流れを大切にして、お客様の胸にグッとくるようなものを見つけたいと思います」。一方ショーでは「やりたいことがたくさんある」と語る柚希。プロローグのリベルタンゴ、登場の仕方、芝居仕立ての展開など、演出の藤井大介に希望を伝えた。「稽古場では一つひとつ夢が叶っていくようで、幸せです。初舞台後すぐの新人公演(1999年月組『ノバ・ボサ・ノバ』)でドアボーイ役をさせていただいたので、新人ドアボーイが大きく成長するようなストーリーをコメディタッチで入れていただきました。それに、また作詞もしています(笑)。昨年の武道館コンサートではファンの皆様や仲間への想いを歌詞にしたので、今回はタカラヅカへの想いを書きました」。どんな想いが込められているのかを尋ねると「夢のような世界だけど、たくさんの人たちの“本気”が詰まっている。だからすごくタカラヅカを好きになりましたし、簡単な気持ちじゃ何も掴めないところだなと。そこのフレーズは自分でも好きです」と、照れながら語ってくれた。下級生時代から新人公演で主演を務めてきた柚希。順風満帆なイメージを持たれるが、意外にも劣等感しかなかったという。「新人公演の本役さんに陰ソロがあったときには、上手い人を代役に立てられそうになるくらい下手で…。でも上級生の方々が毎日稽古に付き合ってくださったり、しかってくださったから、たくさんもがいて成長できたのだと思います。トップに立ってからは“できない”では済まされないので、そこでようやく自覚が生まれました。ずっと1作1作ごとに成長することを目標にやってきましたので、最後の最後まで上を目指したいです」。公演は宝塚大劇場にて2月6日(金)から3月9日(月)まで上演。東京宝塚劇場公演は3月27日(金)から5月10日(日)まで。東京公演は2月22日(日)より一般発売を開始。取材・文:黒石悦子
2015年01月28日毎夏、札幌を中心に開催されるクラシック音楽祭、パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)の2012年度開催概要が発表された。「PMF2012」の公演情報パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)は、20世紀を代表する作曲家・指揮者レナード・バーンスタインが、1990年に札幌を拠点に創設した国際教育音楽祭。これまでの受講生は世界70か国から延べ2700名以上。第一線で活躍中の演奏家たちによる講師陣のもと、音楽家の卵たちが研鑽を積み重ね、その成果を演奏会で披露する。2012年度の音楽祭では、PMFアカデミーの充実、初の海外公演の開催、ガラ・コンサートの新設と、新しい取り組みがスタート。PMFオーケストラ・アカデミーの弦楽部門では、世界を代表する音楽学校より優秀な学生を招待する推薦コースを試験的に導入する。今年の推薦枠には、ヨーロッパ2校、日本1校より各3名ずつ合計6名が採用されている。またアジア地域の若手音楽家の育成を目的とするPMFアジア・フレンドシップ・アカデミーも新設する。初の海外公演は、日中国交正常化40周年を記念して中国で開催。8月2日(木)に瀋陽(遼寧大劇院)、8月4日(土)に北京(中国国際青年交流センター世紀劇院)で、PMFオーケストラによる演奏会が予定されている。また新設されるガラ・コンサートは、会場のKitaraのパイプオルガンを生かしたプログラム、室内楽の名曲のほか、PMFオーケストラによる演奏を予定。フィナーレでは、ホルスト作曲「惑星」を題材に新たに書き下ろされる「PMF賛歌」を初披露。作詞は北海道に縁のあるなかにし礼、編曲はロサンゼルス在住の田中カレンが手がける。「PMF2012」は、7月5日(木)から29日(日)まで、札幌コンサートホールKitara、札幌芸術の森 野外ステージにて開催。またPMF芸術監督ファビオ・ルイジ指揮によるPMFオーケストラ東京公演が、7月30日(月)・31日(火)にサントリーホールで開催される。いずれもチケットは発売中。
2012年04月24日