CS映画専門チャンネル“Movie Plus”が5月27日(日)深夜(日本時間)に行われる第65回カンヌ映画祭授賞式を日本独占生中継することが分かった。また、『カンヌ映画祭スペシャル 2012』と題して、5月1日(火)からは過去の受賞作&出品作を厳選して放映、5月19日(土)からは特別番組を放映する。その他の写真カンヌ映画祭の日本オフィシャル・ブロードキャスターに選ばれた“Movie Plus”。特別番組では、華やかな開会式のレッドカーペットの様子や俳優、女優、監督らのインタビューの模様も放映される。今年は、ミヒャエル・ハケネやケン・ローチら、個性派が揃う中、高梨臨や加瀬亮ら日本の俳優が出演するアッバス・キアロスタミ監督の『ライク・サムワン・イン・ラブ(原題)』がコンペティション、妻夫木聡と武井咲共演の『愛と誠』がミッドナイト・スクリーニング部門、『11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち』がある視点部門に選ばれていることから、日本映画への注目度も高いことが伺える。過去の受賞作&出品作をピックアップして放映する「We LOVE カンヌ映画祭」という番組では、第47回パルム・ドール賞を獲得した『パルプ・フィクション』をはじめ、第59回脚本賞、女優賞ほかに輝いた『ボルベール〈帰郷〉』といった映画史に残る名作や、昨年審査員賞を受賞した『渇き』、監督週間出品作『フィリップ、きみを愛してる!』などの話題作も紹介される。そのほか、昨年のカンヌオープニング作品『ミッドナイト・イン・パリ』の特別試写会を日本公開の前に実施するなど、放送以外でも様々なプロモーションを展開するという。カンヌ映画祭をより楽しめるこの企画。番組を楽しみながら今年の賞レースの結果を予想してみてはいかがだろうか。CS映画専門チャンネル Movie Plus「We LOVE カンヌ映画祭」5月1日(火)から放送開始特別番組(カンヌ映画祭:開会式、授賞式ライブ、ハイライト)5月19日(土)から放送開始
2012年04月27日来月16日(現地時間)から開催される第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門審査員に、ユアン・マクレガーや『ファミリー・ツリー』のアレクサンダー・ペイン監督らが選ばれたことが25日(現地時間)に発表された。審査員長を務めるのは7月21日(土)公開の『ローマ法王の休日』のナンニ・モレッティ監督。ほかに『アンノウン』のダイアン・クルーガー、『ココ・アヴァン・シャネル』のエマニュエル・ドゥヴォス、イギリスのアンドレア・アーノルド監督、ファッション・デザイナーのジャン・ポール・ゴルチエ、『扉をたたく人』などに出演しているパレスチナ人女優のヒアム・アッバスやハイチの映画監督、ラウル・ペックら総勢9人。オープニング上映作でもあるウェス・アンダーソン監督、ブルース・ウィリス主演の『Moonrise Kingdom』(原題)、アッバス・キアロスタミ監督が日本で撮影し、加瀬亮やでんでんが出演する『Like Someone in Love』(原題)、ウォルター・サレス監督がジャック・ケルアックの名作「路上」を映画化した『On The Road』(原題)、デヴィッド・クローネンバーグ監督の『Cosmopolis』(原題)やミヒャエル・ハネケ監督の『Amour』(原題)、ケン・ローチ監督の『The Angel’s Share』(原題)、レオス・カラックス監督の『Holy Motors』(原題)、ホン・サンス監督、イザベル・ユペール主演の『In Another Country』(原題)など22作品の審査にあたる。『少年と自転車』のジャン=ピエール・ダルデンヌ監督がシネフォンダシヨンと短編映画部門、ティム・ロスは「ある視点」部門の審査員長を務める。映画祭は5月16日から27日まで開催、クロージング上映作は今月4日(水)に亡くなったクロード・ミレール監督の遺作でオドレイ・トトゥ主演の『Therese Desqueyroux』(原題)。去年の映画祭では『アーティスト』がプレミア上映され、そこから同作の快進撃が始まった。今年はどんな傑作が登場するだろうか?第65カンヌ国際映画祭(公式サイト)(text:Yuki Tominaga)© Photoshot/AFLO■関連作品:第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:ミス・ユニバース優勝の森理世が故郷・静岡とカンヌの結びつきを猛アピール!三池崇史、2年連続でカンヌに殴りこみ!『愛と誠』、カンヌ国際映画祭で上映決定
2012年04月27日5月16日(現地時間)より第65回カンヌ国際映画祭が開幕となるが、映画祭の会期中、カンヌと日本で唯一の姉妹都市である静岡市において「シズオカ×カンヌウィーク2012 ~野外と映画とフランスの3日間~」が展開される。4月26日(木)、日本でのカンヌ国際映画祭のオフィシャル放送を行う「ムービープラス」との合同記者会見を在日フランス大使館で開催。スペシャルサポーターを務める2007年度ミス・ユニバース世界大会優勝者の森理世、カンヌ映画祭授賞式ライブ ナビゲーターを務める別所哲也、田辺信宏静岡市長らが出席した。「シズオカ×カンヌウィーク2012」では、海辺のスクリーンで映画を鑑賞する「すんぷ野外映画フェスティバル」や世界中の映画の魅力的な予告編を集めた「世界予告編映画祭」を始め、期間中、市内各地で様々な映画を鑑賞できるイベントを開催する。スペシャルサポーターであると同時に出身地の静岡市観光大使も務める森さんは、ミス・ユニバースの任期中にカンヌ国際映画祭に足を運んだことがあるそう。「自然の美しさやファッショナブルな街並みが心に残りました。街の空気にワクワクドキドキが充満していて、子供からお年寄りまでが楽しめる雰囲気でした」と思い出を明かす。同じ空気を静岡でも味わえるようにできればと感じているようで「シネマやファッションを超えて、文化の交流になると思います」と意気込みを語った。ちなみに別所さんも実は静岡県の出身。「僕は常々静岡は日本の南仏だと言ってきました!お茶はハーブの一種だし、海があり温泉もある」とフランスに通じる魅力を挙げ「シズオカ×カンヌウィーク」にエールを送る。別所さんがムービープラスにおける授賞式ライヴ中継のナビゲーターを務めて今年で9年目となるが、これまでの軌跡を思い返し「マイケル・ムーアがドキュメンタリーで、しかも政治的メッセージを持った作品でパルムドール(最高賞)を獲ったことが印象深い。驚きと共に、さすがカンヌだと感じました。それから柳楽優弥さんが最年少での主演男優賞受賞(『誰も知らない』)に輝いた瞬間や、河瀬直美監督が『殯の森』でグランプリを獲ったときの素晴らしいスピーチを番組を通じて分かち合うことができた」と感慨深げにふり返った。そして話題が今年の映画祭になると別所さんはさらにヒートアップ。「今年は審査委員長がナンニ・モレッティ監督ですが、審査員に僕が尊敬するユアン・マクレガーも入ってる。それから目玉はデザイナーのジャン・ポール・ゴルチエも審査員を務めること。カンヌは映画監督というよりも映像作家と言うべきシネマにしか表現できないものを極め、作っていこうとする人たちが集まる。どんな作品がどんな評価を受けるのか楽しみです」と期待を口にした。森さんが「女性目線ではファッションも気になります」と言うように華やかなレッドカーペットも見どころ。別所さんは「誰がどんな形で誰と現れるのか?注目いただきたいです」と頷いた。なお、コンペティション部門にはイランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督の新作で、横浜市、静岡市でも撮影が行われ、主演に高梨臨、さらに加瀬亮やでんでんも参加している『ライク・サムワン・イン・ラブ』が出品される。静岡で撮影が行われたということで別所さんも森さんも誇らしげな表情。この日は高梨さんからビデオメッセージも到着したが、日本人が関わる作品が世界でどのような評価を受けるのか楽しみだ。第65回カンヌ国際映画祭は5月16日より開幕。「シズオカ×カンヌウィーク2012 ~野外と映画とフランスの3日間~」は5月25日(金)より27日(日)まで静岡市内で開催。ムービープラス「カンヌ映画祭スペシャル2012」■関連作品:愛と誠 2012年6月16日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012「愛と誠」製作委員会第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:三池崇史、2年連続でカンヌに殴りこみ!『愛と誠』、カンヌ国際映画祭で上映決定妻夫木聡&斎藤工、大暴走する『愛と誠』三池監督にヒヤヒヤ!?妻夫木聡、31歳での高校生役に「すいません」と苦笑妻夫木聡&武井咲が歌い、踊る…『愛と誠』音楽プロデュースは小林武史!武井咲、忽那汐里、剛力彩芽に続け!「国民的美少女コンテスト」3年ぶり開催
2012年04月26日俳優の加瀬亮が12月23日(祝・金)、ハリウッド出演第2弾『永遠の僕たち』の初日舞台挨拶を東京・渋谷のシネマライズで行った。メガホンを取るガス・ヴァン・サント監督が暮らすアメリカ・オレゴン州のポートランドで、2009年11月から約2か月弱の撮影を敢行。2年越しの日本公開に「この時期になった原因は分からないが、ようやく公開されることになってホッとしています」と安堵の表情で、駆けつけたファンに挨拶した。両親の事故死をきっかけに“死”に取り憑かれたイーノック(ヘンリー・ホッパー)と、不治の病に冒された少女・アナベル(ミア・ワシコウスカ)が織り成す儚いロマンスを幻想的なタッチで描く。加瀬さんはイーノックにしか見えない、日本軍特攻隊員の幽霊・ヒロシを演じている。「特攻隊員という役柄もあって、現地に行ってから誤解があるといけないと思い、衣裳などについていろいろ確認事項を伝えました」と加瀬さん。「完全にあちら(ハリウッド)の感覚に乗っかるのもいいんですけど、僕の頭にあるのはやっぱり日本のお客さん。よく洋画に出てくる日本人の違和感をなるべく少なくしたいと思った」と役作りに対する真摯な姿勢をうかがわせた。とはいえ、いわゆる“ハリウッド作品”とは一線を画す手触りが印象的な本作。現場もカジュアルな雰囲気だったといい、「よくみなさんが、ハリウッド進出って宣伝してくれるんですけど、ちょっと違うかもしれないですね」と少々照れくさそうな表情だ。撮影中は共演したヘンリーやミアと「よく朝まで騒いで遊んでいた」。それでも「2人とも若くて、ものすごく元気なんですよ。年齢は一回り以上違うし、僕は疲れちゃって」と図らずも“年の差”を実感してしまったのだとか。いまもヘンリーとは交流があると言い「僕は行けなかったんですけど、カンヌ(国際映画祭)からビデオメッセージを送ってくれた」と明かした。ちなみに、気になるクリスマスのご予定は?「ディズニーランド…と言いたいところですけど、以前アメリカで知り合った友人夫婦が遊びに来るので、日本を案内する予定です。『焼き鳥が食べたい』って言ってました」。前日(12月22日)には、出演するアッバス・キアロスタミ監督の新作『THE END』(原題)が撮了したばかり。今年も大活躍だった加瀬さんが、焼き鳥パワーで(!?)2012年、さらなる飛躍を遂げることに期待したい。『永遠の僕たち』はTOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほか全国にて順次公開。■関連作品:永遠の僕たち 2011年12月23日よりTOHOシネマズシャンテ、シネマライズほか全国にて順次公開■関連記事:加瀬亮、映画への“愛”「10年前の僕と今の僕。等身大の自分から始めるしかない」加瀬亮、ハリウッド進出第2弾!現場での仕事は、監督が飼う犬の散歩!?海外で活躍してほしい俳優1位は水嶋ヒロ、2位に向井理必須条件は語学力と長身?シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第20回)“ほっとけない男子”俳優は?【TIFFレポート】加瀬亮、デニス・ホッパーの息子と朝4時までの付き合いを明かす
2011年12月24日加瀬亮のフィルモグラフィーの大半を占めるのは、映画のタイトル。その数60本以上。初めて友人の芝居を観たときの感動が彼の“演じる”スイッチを押し、現場製作スタッフ、(浅野忠信の)付き人を経て、2000年の映画『五条霊戦記』によって俳優・加瀬亮の名前はスクリーンに刻まれた。それから11年。ドラマやCMでも活躍中だが、ずっと映画に寄り添って生きてきた彼には、やはり俳優ではなく映画俳優という肩書きを添えたくなる。そんな彼が日本から世界へ──2006年のクリント・イーストウッド監督による『硫黄島からの手紙』に続いてのハリウッド長編映画出演となったのが、ガス・ヴァン・サント監督の最新作『永遠の僕たち』だ。『永遠の僕たち』は、死にとらわれた少年・イーノックと余命3か月の少女・アナベルのラブストーリー。加瀬さんは、イーノックの話し相手、特攻隊員の幽霊・ヒロシを演じている。「君の役を用意できそうなんだ。脚本を読んで感想を聞かせてくれないか?」というガス・ヴァン・サント監督からの1通のメールが出演のきっかけ。けれど、2人の出会いは7年前に遡る。「初めて監督と出会ったのは『エレファント』で来日したときでした。僕が『マイ・プライベート・アイダホ』が好きだって言っていたのを雑誌の編集の方が覚えていてくださって、対談を組んでくれたんです。監督の映画はほとんど観ていて、大好きな監督なのでそのときは緊張しすぎてあまり話せなかったんです。メールアドレスも教えてもらったのに、恐れ多くてメールもできなくて…。それでも、新しい映画を持って来日するたびに事務所に連絡をくれて、『今キャストのみんなと来日しているから遊びに来いよ、一緒に飯に行こう、自分は取材で忙しいからキャストをどこかに連れていってやってくれ』とか、声をかけてくれて、交流は続いていました。そして、今回の映画で初めて(僕のところに)メールが来て…。“とても良かったです”と、脚本の感想を送ると、じゃあオーディションを受けてくれって」。今回の撮影の舞台、監督の故郷・ポートランドへ向かうことに。映画はキャスティングで決まるという人もいるように、ヒロシ役は加瀬さん以外に考えられないほどのベストキャスティングと言えるだろう。しかも「えっ?」と意表を突く幽霊としてスクリーンにたたずむ。ガス・ヴァン・サント監督への賛辞はこうだ。「監督はまっすぐにくる(表現する)人ではないので(笑)、ベタなラブストーリーにはならないだろうなとは思っていたんですが、生きている人と同次元で幽霊を扱っているところは、さすがというか、監督らしいというか。ほかの映画でもあまり見たことがない、独特の設定ですよね。ほかの若い監督がこの映画を撮ったら、もっとドラマチックに描いて、きっとイタい映画になっていたと思う(苦笑)」。難病もの、生と死、恋愛…わざとらしい感傷映画に陥りやすいテーマであるのに、そこにたどり着かないのがガス・ヴァン・サント監督らしさ。なんとも言えない優しい気持ちが観客の心に流れるはず。それは監督自身が持っている優しさでもあり──「優しいけれど、ただ単純に優しいんじゃなく、いろいろなものを見て絶望を引き受けたうえでの優しさなんです。たとえば、『マイ・プライベート・アイダホ』は、最後ひどい目にあって路上で倒れているけれど、それでもニコちゃんマークが浮かび上がる、ああいう感じって心に突き刺さるんですよね。『永遠の僕たち』もそうですが、インディペンデントというか、パーソナルな部分から始まって最終的にパーソナルなところに届く、そういう作品が僕自身とても好きです」と語る加瀬さんの表情ももちろん優しい。とある理由で高校をドロップアウトし、生きることに背を向けたイーノック。彼が出会い恋をしたのは、余命3か月の難病に侵されていた可憐な少女・アナベル。演じるのは、昨年急逝した名優デニス・ホッパーの愛息ヘンリー・ホッパーと、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカだ。瑞々しい若者たちの恋愛をそっと見守るヒロシを演じることで「自分自身の過去の恋愛を思い出したりしました。でも、ヘンリーやミアと比べると僕はもうオジサンだなと(笑)。ちょっと引いて見ちゃっているところもありました」と、役柄同様に若き俳優たちを現場で見守っていた。その背景には、監督からの「3人仲良くしろよ」という指令があったそう。「とにかく、いろいろな話をしました。ヘンリーとは音楽の話から入って…パソコンを持って互いの部屋に行き来して、お前どんな音楽を聴いているんだ?とか。彼は日本の音楽も好きだったので、曲を交換したり、読んでいる本や好きな映画について…夜中まで話をしていましたね。いまもミアやヘンリーとも連絡をとっているけれど、彼らの家族も撮影現場に遊びに来たりしていて、実はミアの弟とも仲が良かったりします(笑)。『今日○○のライヴがあるから、みんなで行こうか?その前にこのシーンを片づけちゃおう』。みたいな、ほんとに境界のない、温かい現場でした」。また、“若さと死”というガス・ヴァン・サントの作家テーマに触れ、ヘンリーの父である名優デニス・ホッパーの死に触れることで、加瀬さんのなかで生と死の概念が変わった。「文字で表現すると誤解されてしまうかもしれないけれど、死は当たり前のことであるんだと考えるようになりました。この映画の撮影をしている間、デニス・ホッパーは闘病中で、撮影が終わった少し後に亡くなったんです。そういうことを抱えながら仕事をしていたヘンリーを僕はすぐそばで見ていたわけで。そのとき、漠然とした意味で、死は当たり前のことなんだ、そう思いました」。同じような感覚を『永遠の僕たち』を観た人は感じるだろう。死はごく自然のことであると。そして、哀しみの先に微笑みたくなる。そんな感動を求めるがゆえに、人は映画を観たくなり、俳優は表現したくなるのかもしれない。今年は『永遠の僕たち』のほかに『婚前特急』『東京オアシス』が公開、来年2012年は当たり役となった連続ドラマ『SPEC』の劇場版『SPEC~天~』と世界的巨匠アッバス・キアロスタミ監督の『THE END』(原題)が公開予定。今後どんな映画俳優の道を歩むのかも気になる。「もともと飽き性な性格なんです。だから、10年以上もこの仕事を続けていることに自分が一番驚いている。演じるのはもう嫌だっていう瞬間はたくさんあったけれど…それでも演じることを続けていられるのは、日常じゃない時間や場所に行くこと、日常で味わえない感覚を味わえること、それが自分にとっての面白さなのかもしれないです。映画を作ること演じることは一緒でも、人も場所も毎回変わる、10年前の僕と今の僕も当然違う、その時の等身大の自分から始めるしかなくて…。でも、決して難しいということではなく、まあ(今回は)セリフが英語じゃなかったらもっとやりやすかったですけど(笑)」。10年という軌跡を一瞬ふり返り、垣間見せた加瀬さんのやわらかな表情には、揺るぎない映画への愛が溢れていた。(photo:Toru Hiraiwa/text:Rie Shintani)Stylist:Yuta Kaji/Hairmake:Yasushi Miyata■関連作品:永遠の僕たち 2011年12月23日よりTOHOシネマズシャンテ、シネマライズほか全国にて順次公開SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会■関連記事:加瀬亮、ハリウッド進出第2弾!現場での仕事は、監督が飼う犬の散歩!?海外で活躍してほしい俳優1位は水嶋ヒロ、2位に向井理必須条件は語学力と長身?シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第20回)“ほっとけない男子”俳優は?【TIFFレポート】加瀬亮、デニス・ホッパーの息子と朝4時までの付き合いを明かす戸田恵梨香インタビュー自分に素直になること。女優としての覚悟の瞬間
2011年12月21日ロバート・デ・ニーロやスティングをはじめとする80人以上の著名人が、イランで殺人や姦通罪に問われ、石打ちによる死刑を宣告された同国人の女性サキネ・モハマディ・アシュティアニ被告の解放を求める公開書簡を13日、英国の「The Time」紙に掲載した。ロバート・レッドフォードやコリン・ファース、イランのアッバス・キアロスタミ監督の『トスカーナの贋作』に主演しているジュリエット・ビノシュ、ミア・ファロー、現代美術家のダミアン・ハースト、ノーベル文学賞受賞者のウォーレ・ショインカとV・S・ナイポール、現イギリス労働党党首のエド・ミリバンド、ベルナール・クシュネール前フランス外務大臣らも署名した書簡は、イラン・イスラム共和国の最高指導者のハメネイ師およびアフマディネジャド大統領に宛てて、投獄中のアシュティアニ被告と彼女の息子、弁護士の解放を訴えている。43歳のアシュティアニ被告は2006年に2人の男性との姦通罪と前年の夫殺害幇助で有罪判決を受け、99回のムチ打ち刑に処され、その後獄中生活が続いていたが、今年になって石打ちによる死刑が宣告された。この判決には国際社会から非難が寄せられ、バチカンのローマ教皇庁や欧州連合(EU)も執行停止を要求している。(text:Yuki Tominaga)写真はニューヨーク女性基金イベントに出席した際のロバート・デ・ニーロとグレイス・ハイタワー夫妻。© Globe Photos/AFLO■関連作品:大いなる陰謀 2008年4月18日より日劇1ほか全国にて公開© 2007 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.アーサーと魔王マルタザールの逆襲 2010年4月29日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 EUROPACORP–TF1 FILMS PRODUCTION–APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONSImages et Effets 3D–BUF photos:Daniel Smith © 2009 EUROPACORP – TF1 FILMS PRODUCTION – APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONS 英国王のスピーチ 2011年春、TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.マチェーテ 2010年11月6日より新宿バルト9ほか全国にて公開■関連記事:オスカー有力『キングズ・スピーチ』が全米で1館あたりの平均今年No.1のスタートリンジー・ローハン、感謝祭を家族と祝うためにリハビリ施設から一時帰宅ロバート・デ・ニーロの67歳の“変身”仮釈放管理官と移民嫌いの議員の間で揺れる?【ハリウッドより愛をこめて】『ミート・ザ・ペアレンツ』最新作キャストにあの人は…リンジー・ローハン、保釈直後に10代のホームレスたちの施設を訪問
2010年12月14日第15回釜山国際映画祭の今年のメインゲストの一人である、フランスを代表する女優ジュリエット・ビノシュ。今年のカンヌ映画祭で主演女優賞に輝いた最新作『トスカーナの贋作』の舞台挨拶や、記者会見に加え、「They Walk Together」と題して海雲台ビーチでオープントーク、および手形セレモニーを行った。トークの相手は、『トスカーナの贋作』のアッバス・キアロスタミ監督と、『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』のホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督。ビノシュは、彼らと仕事をした経験を「二人の映画ではどちらも息子を持つ母親役を演じたのだけれど、ヒロインが求めるものがそれぞれ違っていて、とても興味深かった。アッバスの映画では、母としてだけでなく、女として愛されたいと求める女性。一方、シャオシェンの映画では、息子とのつながりの強さに気付く女性。アッバスもシャオシェンも、女性のことをよく理解しているし、もっと理解しよう、という気持ちを持っていてくれる。そのことに感謝したいです」と語った。また、各国の映画人との交流パーティーでは、今年で退任するキム・ドンホ釜山映画祭委員長と、ABBAの曲にあわせてチャーミングかつ熱烈なダンスを披露。15年間、本映画祭をゼロから育て、尽力してきたキム・ドンホ委員長の労をねぎらった。映画祭は15日に閉幕。閉幕式には、クロージング・フィルムで釜山を舞台にしたオムニバス映画『カメリア』(原題)の中の1本、『かもめ』の行定勲監督と主演の吉高由里子、ソル・ギョングも出席。今年の釜山には、レポートで取り上げたスターたちのほかにも、ウィレム・デフォー、オリバー・ストーン監督ら多くの映画人が登場、トークショーなどさまざまな企画が催された。アジアの若手監督から選ぶコンペ、ニューカレンツ部門に日本映画がノミネートされなかったのは残念だったが、製作支援をするPPPアワードを、荻上直子監督の企画作『マッシュルームとメロン』が受賞した。毎年、拡大しつつも、観客と映画人の距離の近さを感じさせる釜山国際映画祭。温厚な人柄と映画への愛情の深さで、世界中の映画人に愛されたキム・ドンホ委員長の退任で、来年以降どう変わっていくかが注目だ。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:第15回釜山国際映画祭 [映画祭]■関連記事:仲村トオル、チャン・ドンゴンとの再会に感激!『行きずりの街』韓国公開も即決定釜山の観客の熱烈歓迎に深津絵里「クセになりそう!」宮崎あおい&大竹しのぶに韓国人ファン熱狂「ステキ!」、「カワイイ!」と声援安藤政信が釜山登場!米中合作アクションコメディで天才料理人を熱演
2010年10月18日イランのメディアが、3月から拘束されていたジャファル・パナヒ監督が保釈されたと報道している。パナヒ監督は、昨年6月のイラン大統領選挙に関する反政府的内容の作品を制作したのを理由に3月1日に拘束された。デビュー作『白い風船』でカンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人賞)を受賞、『チャドルと生きる』で2000年のヴェネチア映画祭金獅子賞を受賞、2006年の『オフサイド・ガールズ』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞するなど、国際的に活躍するパナヒ監督の解放を求めて、スティーヴン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシ、フランシス・コッポラ、アン・リー、スティーヴン・ソダーバーグ、マイケル・ムーアといった監督たちが署名運動を行っていた。パナヒ監督は23日に閉幕したカンヌ国際映画祭の審査員に決まっていたが、渡仏はかなわず、オープニング・セレモニーでは彼のネームプレートが置かれた椅子が用意され、最終日にはイランのアッバス・キアロスタミ監督の『Copie conforme』(原題)で女優賞に輝いたジュリエット・ビノシュが受賞スピーチでパナヒ監督解放を訴えた。保釈金は20億イラン・リアル(約1,800万円)で、解放されたパナヒ監督は、家族や弁護士との面会を求めて16日からテヘランのエビン刑務所でハンガーストライキを始めていた。(text:Yuki Tominaga)カンヌ国際映画祭で、ジュリエット・ビノシュはパナヒ監督と同じイラン人監督、アッバス・キアロスタミからのパナヒ監督拘束に関する手紙を読み上げた(右は映画祭会長ジル・ジャコブ)。© REUTERS/AFLO■関連作品:第63回カンヌ国際映画祭 [映画祭] 2010年5月12日開幕© Brigitte Lacombe – ad design graphiqueオフサイド・ガールズ 2007年9月1日よりシャンテ・シネほか全国にて順次公開■関連記事:【カンヌレポート 最終回】バルデム受賞にペネロペ涙!最高賞はタイ作品映画祭開催中のカンヌで、豪華セレブが集うエイズ研究チャリティ・ガラ開催【カンヌレポート 番外編】ファッションで見るカンヌ!ベストドレッサーは誰?【カンヌレポート 06】ディエゴ・ルナ初監督作にカンヌっ子拍手!雨の日に観たい映画ランキング大発表!1位はあのミュージカルの傑作
2010年05月26日