ブルガリ(BVLGARI)のフレグランスコレクション「オムニア」から、新作「オムニア ゴールデン シトリン」が数量限定で登場。「オムニア ゴールデン シトリン」は、ブランドを象徴するイランイランの花を基調にした、明るく華やかなフローラル ノートのフレグランスだ。ひと吹きすれば、フレッシュなマンダリンや甘いホワイトピーチに続いて、イランイランとジャスミンペタルが織りなすフローラル ノートが香りたつ。最後にはゴールデン ベンゾインとシダーウッドが余韻を残す、魅惑的なフレグランスに仕上げてている。なお「オムニア ゴールデン シトリン」は、多彩な魅力を放つワンダーランドを表現した限定コレクション「オムニアランディア(Omnialandia)」として登場。観覧車などを組み合わせた限定パッケージで展開される。同コレクションでは、華やかで甘い「オムニア ピンク サファイヤ オードトワレ」や、みずみずしく透明感あふれる「オムニア クリスタリン オードトワレ」など全5種類がラインナップする。【詳細】オムニア ゴールデン シトリン オードトワレ(リミテッド エディション)〈数量限定〉発売日:2020年5月1日(金)価格:40mL 8,900円+税 / 65mL 11,000円+税販売店舗:ブルガリ取扱店舗(※)、ブルーベル・ジャパン公式フレグランスサイト「ラトリエ デ パルファム」 ※ブルガリ取り扱い店舗は臨時休業中のため、営業再開後、順次展開をスタートする。 ■限定コレクション「オムニアランディア」〈数量限定〉発売日:2020年5月1日(金)価格:各65mL 11,000円+税ラインナップ:オムニア ゴールデン シトリン オードトワレ、オムニア クリスタリン オードトワレ、オムニア アメジスト オードトワレ、オムニア コーラル オードトワレ、オムニア ピンク サファイヤ オードトワレ※いずれもリミテッドエディション【問い合わせ先】ブルガリ/ブルガリ パルファン事業部TEL:03-5413-1202
2020年05月14日第70回ベルリン国際映画祭が3月1日(現地時間)に閉幕した。最高賞であるコンペティション部門の金熊賞には、イラン出身モハマド・ラスロフ監督作『There Is No Evil』(英題)が選ばれた。同作は死刑制度をテーマとした作品。ラスロフ監督作は今作以前の作品が問題視され、イランからの出国を禁じられているため、今作に出演もしている娘のバランが代わりにトロフィーを受け取った。次点の銀熊賞は、イライザ・ヒットマン監督が17歳の少女を主役としてアメリカ国内における中絶問題を描いた『Never Rarely Sometimes Always』(原題)に贈られた。今年はエンカウンターズ部門という新部門が設けられた。公式サイトによると、この部門では「映画界における新しい声や多様性のある物語やドキュメンタリーをサポートする」とのこと。3人の審査員によって最優秀作品賞、最優秀監督賞、審査員特別賞が選ばれる。初の最優秀作品賞には、加瀬亮や本木雅弘が出演する『The Works And Days (of Tayoko Shiojiri in the Shiotani Basin)』(原題)が選ばれた。アメリカ、スウェーデン、日本、イギリス合作。C・W・ウィンター&アンダース・エドストロームがメガホンを取った。京都の集落で27週間かけて撮影されたドキュメンタリー調の作品。480分の長編で、3回の休憩をはさんで上映されたという。(Hiromi Kaku)
2020年03月02日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「イランVSアメリカ」です。イランは日本と関係の深い国。現状に目を向けて。今年に入り、イランとアメリカの緊張関係が急速に高まりました。イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官が、イラクを訪問中の1月3日に、アメリカのドローンを使った空爆により殺害されました。イランは報復措置として、8日にイラクの米軍基地をミサイル攻撃しましたが、それ以上の戦いは望まないと、双方手打ちとなりました。ところが、同日、ウクライナ旅客機がテヘラン近郊で墜落。最初は事故と発表されていましたが、のちにイラン軍による誤射だったことが明らかに。これにより外国人を含む176人の民間人の命が奪われました。イランとアメリカの関係は、オバマ政権時代に改善しかけていました。2009年から8年かけた粘り強い交渉の末、イランの核開発を平和裡に制限させることに成功。代わりに経済制裁を解除する予定でした。歴史的に意味のある合意だったのですが、トランプ政権はそれを白紙に戻してしまいました。前大統領の功績をすべて覆そうとするトランプ大統領。イランに強硬な態勢をとっているのも、秋の大統領選を意識しての行動といわれています。一方、日本とイランは親密な関係にあります。事件後、安倍首相はすぐさまイランに飛び、アメリカと中東の仲介役になろうと働きかけています。日本はイランから、石油や天然ガスを多く輸入していますから、有事にそれらが入らなくなれば、日本の社会は回りません。アメリカに気を使い、中東地域に海上自衛隊を派遣しましたが、目的はあくまで情報取集で、攻撃のためではないことを強調しました。しかし、自衛隊は専守防衛、武器の使用を禁じられています。そんな状態で隊員の安全は守られるのでしょうか?もう一つ注目すべきは、イラン国内で起きている反政府デモです。発端は昨年11月の石油価格の高騰。政府の制圧で300人以上の人が亡くなったとの報道も。そして、ウクライナ旅客機墜落で真実を隠蔽しようとしたことから、国民の不満は再燃。言論統制されているイランで政府に反発を示すのは命がけの行為です。それほど不満が溜まっている状態であることを、みなさんにも知っていただけたらと思います。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。映画『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)が3月7日公開。※『anan』2020年3月4日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年02月27日おめでたいはずの新年。米軍によるイランのソレイマニ司令官殺害をきっかけに、アメリカとイランの間で緊張が高まっています。アメリカは、日本にいながらにして「身近な国」である一方、イランについては、今回の件で「行ってはいけない危ない国」というイメージを持った方も多いのではと感じます。しかし、イランは知る人ぞ知る魅力のある国。今回は、2度のイラン旅行を経てすっかりイランの虜となった私が、観光地としてのイランの魅力をお伝えします。※現在、外務省海外安全ホームページでは、イランの大部分が「レベル3渡航中止勧告」となっています(2020年1月12日時点)【魅力①】ひたすらに美しい世界遺産の宝庫イランには、世界史の教科書にも登場するような、歴史的に重要な文化遺産が数多く存在しています。こちらは、古代遺跡『ペルセポリス』。砂漠にそびえる巨大な遺跡群に圧倒されます。紀元前331年にアレクサンダー王によって陥落し、廃墟となりました。イランの首都テヘランにある『ゴレスタン宮殿』は、18世紀末から20世紀初頭にかけて栄えたカジャール朝の宮殿。2013年に文化遺産に指定されていて、博物館として宮殿見学ができます。イランのなかでも、古く美しいモスクがたくさんあるのが、古都イスファハン。日本でいう京都にあたる街です。イスファハンでぜひ訪れたいのが、かつて「世界の半分」とも言われ、今では市民の憩いの場となっている『イマーム広場』です。こちらの写真は、イマーム広場の南にそびえる『マスジェデ・ジャーメ』(王様のモスク)。イスラム建築の最高峰と言われていて、青を基調とした美しい壁面装飾は必見です。イマーム広場の東にある『マスジェデ・シェイフ・ロトゥフォッラー』は王族専用だったモスク。小さいながらも神々しさを感じさせます。そのほか、イマーム広場を見渡せるアーリー・ガープ宮殿も有名な観光スポットです。世界遺産ではありませんが、こちらはイラン南西部のシーラーズにある『ハンマーメ・ヴァルキール』。“ピンクモスク”の名で知られ、窓一面にステンドグラスがはめ込まれた美しいモスクです。午前中には、外から差し込む日光がステンドグラスを通過し、カラフルな光がモスク内を彩ります。このように、イランには、時間を忘れて見入ってしまう美しい歴史遺産や建築物が溢れています。【魅力②】日本人に合うおいしい食事イランの食事は、基本的に優しい味付け。辛いものや脂っこいものが少なく、日本人が食べやすいメニューが多いのが特徴です。こちらは、イランでよく見かけるのがイラン式ケバブ。日本でよく見かける、巨大な肉が回っているタイプはトルコ式で、イランのケバブは大きな焼鳥形式です。焼鳥のように焼いたり、ひき肉にして串焼きにしたお肉を、ご飯と一緒にいただきます。こちらは、イランのパン。食感が違う4種類のパンは、どれも朝食でよく出てきます。柔らかいチーズやニンジンのジャム、ハチミツが添えられることが多く、特にチーズが絶品!あまり知られていませんが、現地に住む方によると、イランの農作物は基本的にオーガニックなのだそう。野菜も果物もお米も非常においしく、何より安心して食べられるのはうれしいです。イランの北部、ラシュトはオリーブの産地。ラシュトのバザールに行くと、これでもかと大量のオリーブが並んでいました。ほとんど臭みがない「にんにくのピクルス」もラシュトの名品です。レストランでは出てきませんが、特においしいのが家庭料理。写真のように、レーズンやくるみ、豆を入れて炊きこんだご飯や、イラン風のおこげを作って食べるミートソーススパゲッティ(マカロニ)など、ほっぺたが落ちそうになる激ウマ料理ばかりです。しかし残念ながら、これらの料理はレストランやホテルではお目にかかれません。私は宿泊先のゲストハウスでランチやディナーを頼んだ際にいただきました。ゲストハウスに宿泊し、オーナーに「食べてみたい」と頼むと作ってもらえるかもしれません。【魅力③】親日で優しいイランの人たちイラン人はとても親切で人懐こく、「サラーム(こんにちは)」と挨拶すると、ニコッと笑って「どこから来たの?」と気さくに話しかけてくる人が多いです。長距離移動のバスや電車で隣に乗り合わせた人とは、「仕事は何しているの」「兄弟はいる?」と翻訳アプリを駆使しながらの会話が始まり、最後に「私の家にこれから来ない?」なんて誘われることも。私自身、いつの間にか現地の友達がたくさん増えていて、別れた後もこまめにメッセージをくれています。また、イランには親日家が多く、「日本から来ました」「私は日本人です」と言うと、「ジャーポン!!」と目を輝かせ、「日本も日本人も大好きだよ!」と大歓迎してくれたのを覚えています。ひとり旅でも寂しさを感じることのない国私がイランに行くかどうか悩んでいた頃、世界1周旅行をしたことがある人に「イランはどんな国でしたか?」と尋ねたことがあります。するとその人からは、「涙が出そうなくらい素朴で優しい人ばかりの国。最高だよ」という答えが返ってきました。私は、実際にイランを旅してみて「まさにその通り」だと実感しました。道でガイドブックを開けば、誰かが「どこに行きたいの?」と声をかけてきてくれるイランでは、ひとりでもあまり寂しさを感じることなく過ごせるように思います。今はアメリカと緊張状態にあるため、イランの大部分が「レベル3渡航中止勧告」(2020年1月12日時点)となっていますが、レベルが引き下げられたときには、また訪れたいと願っています。
2020年01月12日サモサとはインドの軽食として定番の料理。起源はイラン高原にあるとされていますが、インドに渡りストリートフードとして定着し、“世界初のファストフード”とも言われています。じゃがいもやグリーンピースなどを茹でて潰し、クミン、コリアンダーなどのスパイスで調味して、小麦粉、塩、水、油を混ぜ合わせて作った皮で包んで油で揚げたものです。今回ご紹介するレシピはじゃがいもの代わりに食物繊維が豊富なおからを使い、春巻きの皮で包みます。手軽でヘルシーに仕上げた一品ですよ。■おからたっぷりサモサ調理時間 25分レシピ制作:伊藤 けいこ<材料 2人分>おから 100g牛ひき肉 100g玉ネギ 1/4個ショウガ 1片サラダ油 大さじ1 カレー粉 小さじ2 チリパウダー 少々 顆粒スープの素 小さじ1/2 甜菜糖 小さじ1 塩 少々豆乳(成分無調整) 適量春巻きの皮 3枚 小麦粉 大さじ2 水 大さじ2揚げ油 適量 トマトピューレ50g しょうゆ麹 大さじ1 オレガノ(ドライ) 小さじ1/2オリーブ油 小さじ1サラダ菜 適量<下準備>・玉ネギ、皮をむいたショウガはみじん切りにする。プライパンにおからを入れて軽く煎り、しっとりさが残るくらいで取り出しておく。<小麦粉のり>の材料を混ぜる。おからは煎りすぎるとパサつくので注意してください。<作り方>1、フライパンにサラダ油をひき、玉ネギ、ショウガを炒め、しんなりしたら牛ひき肉を加え、ほぐしながら中火で色が変わるまで炒める。2、<調味料>の材料を加え、さらに炒めて混ぜる。おからも加えてよく炒め合わせ、6等分にしておく。パサつく場合は、豆乳や分量外の牛乳または水を加え、しっとりするくらいまで水分を調整してください。3、春巻きの皮は縦2等分にし、1枚の端に(2)の具をのせ、三角に折りたたみながら包み、巻き終わりに<小麦粉のり>をぬって留める。残りも同様にする。具を詰め過ぎると、中身が出やすくなるので注意しましょう。4、170℃の揚げ油でカリッとキツネ色になるまで揚げる。5、<トマトソース>を作る。ボウルに<トマトソース>の材料を全て入れ、混ぜ合わせる。6、器にサラダ菜を敷き、(4)のサモサ、<トマトソース>を添える。おつまみにも、おやつにもいいですね。
2019年12月18日国や文化が変われば、社会における女性の立場も大きく異なるもの。そこで、3世代の女優の人生をもとにイランが抱える“闇”に迫る注目作『ある女優の不在』をご紹介します。今回は、その背景について、主演を務めたこちらの方にお話をうかがってきました。写真・大内香織(ベーナズ・ジャファリ)イランの人気女優ベーナズ・ジャファリさん!【映画、ときどき私】 vol. 280今回、劇中では本人役として出演しているジャファリさん。自殺をほのめかす女優志望の少女から“遺言動画”を受け取ったことがきっかけとなり、本作を手がけるジャファル・パナヒ監督とともに彼女を探す旅に出るところから映画は始まります。そこで、来日を果たしたジャファリさんに、フィクションでありながらドキュメンタリーの要素も含む本作の裏側とイランの俳優たちの知られざる現状などについて、語っていただきました。―まずは、この作品に出演することになった経緯を教えてください。ジャファリさんオファーを受けたのは、海外旅行から帰国して空港に到着した夜のことでした。編集の方から「パナヒ監督の映画に出ませんか?」とお電話をいただいたんです。そのときに、撮影のスケジュールを聞いたら、「明日からです」と言われて非常に驚きましたが、以前からパナヒ監督の作品に対しては尊敬の念を持っていたので、すぐに脚本を読み、次の日の朝には撮影に出ました。―かなり急展開な始まりだったのですね。とはいえ、準備期間もなく、しかも本人役での出演に対して躊躇することはなかったのでしょうか?ジャファリさん実は、こういった役を演じるのは、私にとっては初めてのことではありませんでした。まずは20年以上前に、イランで発生した大地震で被害を受けた遺跡でドキュメンタリーのような映画を撮ったときのこと。そこでは、崩壊した建物のなかにあった油と人のにおいが残っていた毛布を頭にかぶせられ、「自分自身を演じなさい」と監督に言われたこともありました。そのほかにも、女優が職業のキャラクターを演じたこともあったので、そういう意味でもいままで演じた役と今回の役はそこまでかけ離れたものだと感じることはなかったんだと思います。やりとりはすべて即興的に行われていた―なるほど。ちなみに、セリフに関しては、ほとんどがアドリブですか?ジャファリさん事前にもらっていた脚本には細かいセリフは書かれておらず、それぞれのシーンとポイントになる会話が書かれているだけでした。ただ、今回はパナヒ監督自身も本人役を演じていたので、現場で話し合って即興的なやりとりを一緒にしています。とはいえ、登場する村人たちは素人なので、彼らには「こういう話をしてほしい」と伝えたうえで考えながら作っていくという流れでした。―パナヒ監督といえば、イランを代表する監督のひとりでありながら、作品の内容が反政府的と見なされて2度の逮捕、さらには2010年から20年間にわたって映画製作・脚本執筆・海外旅行・ インタビューを禁止されています。それでも、映画作りを続けるパナヒ監督は映画界にとっても唯一無二の存在だと思いますが、ジャファリさんから見た印象は?ジャファリさん私が好きなのは、パナヒ監督の作品には、昔から女性を平等に見ている目線があるところです。彼は、女性に理不尽なことが起きていることを問題視して映画を作っているので、すごく尊敬していますし、学ぶことがたくさんある監督だと思います。―ただ、ジャファリさんはパナヒ監督の作品に出演したことで、イラン政府当局から呼び出されたそうですが……。ジャファリさん呼び出されたことは事実ですが、イランの俳優にとっては、あまり特別なことだとは感じていません。というのも、日本やほかの国とは違って、イランの俳優にはエージェントがいないので、すべて自分でやらなければいけないからです。もちろん、それによって今回のようなさまざまな対応や経済的なこと、契約のやりとりなど、すべてを自分でしなければいけないのは大変なことではありますが、その代わりに自由があります。つまり、どんなに小さな役でも、「脚本が素晴らしいから」とか「この監督の作品には絶対に出たいから」と思えば、何でも自分で決めることができるんです。しかも、イランでは男優よりも女優のほうがギャラが高いんですよ。イランでは女優のほうが自由がある―ハリウッドですら女優のギャラが男優よりも安いことがいまだに問題となっているだけに、それは驚きです。イランではなぜ逆なのですか?ジャファリさん私にも正確な理由やどのくらい違うのかについて、はっきりとはわかりませんが、それは女性に対する尊敬かもしれないですね。たとえば、女優は「このくらいだったら受けます」と自由に言うことができますし、同じレベルの俳優の場合、女優よりも男優のほうが安いというのが一般的です。―とはいえ、劇中でも描かれているように、イランでは女性が女優になることに対して、偏見があるようですが、ご自身も同じような経験をされたのでしょうか?ジャファリさん私が子どものころに「女優になりたい」と言ったとき、母はすごく怒っていましたが、いまはそういうことも少なくなってきていて、逆に親が子どもを俳優にさせたいと思って私に演技を教えてほしいと頼んでくることもあるほどです。それは、そのほうが子どもが幸せになれると思っている人や、本当は自分が俳優になりたかったけどなれなかったから子どもにその夢を託した人が増えてきているからだと思います。―ということは、この映画で描かれているような状況は少なくなってきていると。ジャファリさん私はそう感じてはいますが、もうひとつの理由は、映像が身近なものになったからかもしれません。いまはデジタルの世界になったことで、人々は簡単に自分の映像を撮ったり、見て楽しんだりできるようになりましたよね?それによって、昔のように映像に出ている人たちと自分たちとのギャップが狭くなっているんだと思います。ただ、こういう人たちが増えていくと、「私たちのように俳優として長年やってきた人間たちはどうなってしまうんだろう」という不安も感じているところです。そういう意味では疑問もたくさんありますし、この状況がいいのかどうかも、いまはわかりません。実際、本作に出てくるマルズィエは、「女優になりたい」というよりも、「有名になりたい」ほうのタイプだと私は思っています。デジタル化によって感じている危機とは?―つまり、デジタル化が進んだことによって、「役者になりたい」ではなく、「有名になりたい」と思っている若者が増えているように感じているということですか?ジャファリさんそうですね。なので、私は演技を教えている生徒には、「自分が映画のポスターに載ったりすることは、忘れてください」と必ず伝えています。こういったことは、いまの若者の性格なのか、それとも自信のなさからきているものなのか、私にもわかりませんが、彼らは自分の映像を見ることに満足し、自分自身を示す場所を探しているのかもしれません。たとえば、「俳優としてもっとうまくなりたい」とか「もっと高いハードルを超えて俳優として世界に出ていきたい」という思いがあれば別ですが、「有名になるために俳優になりたい」と俳優を軽く見ている人がいるのなら、それは違うと思っています。―村の人々が芸術を軽視するようなシーンは劇中でも見られましたが、映画には作品を通じて現状を訴えたり、変えたりする力があると思っています。ご自身が女優として伝えていきたいと考えていることは?ジャファリさん私が女優である意味のひとつは、自国の文化を紹介すること。それは、映画の内容としてだけではなく、私の生き方や仕草、服装などでも見せることができると思っています。私は海外の映画祭に自分の作品が出ることを目指しているところもありますが、それは国外の人たちにイランの文化や考え方を知ってほしいからです。そうやってほかの国の女優や女性たちとコミュニケーションを取れることはうれしいことですし、私もイランの女性としての在り方について話せることが喜びであり、願いでもあります。なので、私は単なる“お飾り女優”にはなりたくないですし、ただきれいなドレスを着て映画祭のレッドカーペットを歩きたいとは思いません。それよりも、いろいろな国の女優が集まったときには、それぞれの文化や考え方について話し合い、これから自分たちの国の映画界をどうするべきか、といった会話をすることのほうが私は好きなんです。ただ、ほかの国から学んだことを自国の女性たちに伝えたいと思っても、私ひとりの力では難しいので、それには政府の力が必要だと考えています。テクノロジーに頼らず自分の生き方を選ぶべき―素晴らしいお考えだと思います。では、最後にananwebの女性読者へ向けてもメッセージをお願いします。ジャファリさん1980年代に起きたイラン・イラク戦争のときには、『おしん』が何度も放送されていたので、私にとって日本人女性というと、いまだにおしんのイメージしかないんですよね(笑)。なので、いまの日本の女性たちについてはあまりわからないですし、女性と男性をわけて話したくないというのもあるので、全体に向けてお話することになりますが、日本は文化が豊かな国で、とても品の高い国民性だと感じています。そして、ひとつのことをきちんと対応してから次のことへ向かう姿勢は、いろいろなことを一度にしようとしてしまう私にとっては、尊敬しているところでもありますね。なぜなら、水でも同じところに一滴一滴落とし続ければ、石にも穴を開けることができますから。日本人にはそういった素晴らしい精神があるので、私が何かをアドバイスできる立場ではないと感じています。ただ、テクノロジーがどんどん進化するなかで、それに食われてしまっている部分もあると思うので、そこに関しては抵抗したほうがいいかもしれませんね。自分たちの豊かな文化があることは忘れてはいけないですし、そこから学ぶこともたくさんあるので、テクノロジーに頼るのではなく、できるだけ自分なりの生き方を選んでいったほうがいいとは思っています。インタビューを終えてみて……。映画の雰囲気とは異なる魅力をまとっているジャファリさん。政府当局に呼び出されても動じることのない芯の強さと信念の高さを持ち合わせており、カッコイイ佇まいには思わずしびれてしました。本作で見せる圧倒的な存在感もお見逃しなく!観客に問いを投げかけ続ける必見作!現代を生きるイランの女性たちが味わっている苦しみや葛藤に、同じ女性としてさまざまな感情が湧き上がる本作。イランの名匠が危険を冒してでも描きたかった女性たちの姿と、映画に対する情熱をぜひ受け取ってみて。ストーリーイランの人気女優ジャファリのもとにある動画メッセージが届く。そのなかでは、見知らぬ少女マルズィエが女優になる夢を断たれたことに絶望し、自殺を試みていたのだった。あまりにも深刻な内容にジャファリは衝撃を受け、友人で映画監督のジャファル・パナヒ監督とともに、イラン北西部の村へと向かうことを決意する。そこで待ち受けていたものとは……。心をかき乱される予告編はこちら!作品情報『ある女優の不在』12月13日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開配給:キノフィルムズ©Jafar Panahi Film Production
2019年12月11日スラム街出身の無職の男とハンディキャップを持つ大富豪の出会いと友情を描いた『THE UPSIDE/最強のふたり』。この度、ケヴィン・ハート、ブライアン・クランストン、ニコール・キッドマンといったハリウッド人気俳優を迎えた本作に登場する、注目女優ゴルシフテ・ファラハニの出演シーンが到着した。ハリウッドでもトップクラスの豪華キャストが揃った本作。その中でもひときわ輝く魅力を放つのは、フィリップ(ブライアン)の理学療法士マギー役を演じるゴルシフテ・ファラハニ。イラン生まれの彼女は、イランで数本の映画に出演したのち、レオナルド・ディカプリオ主演『ワールド・オブ・ライズ』でヒロイン役を演じ、ハリウッドに進出。しかし、イラン政府から出国禁止処分となり、解除された後はパリへ移住。2016年には、ジム・ジャームッシュ監督作『パターソン』でアダム・ドライバー扮する主人公パターソンの妻ローラを好演、カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品の社会派映画『バハールの涙』でも主演を務め、日本でもじわじわと人気が高まっている注目の女優だ。今回は、ファラハニの出演シーンが到着。デル(ケヴィン)にフィリップの腕のストレッチ方法を教えるマギー。フィリップそっちのけで口説こうとするお調子者のデルを、クールにかわす姿がかっこいい映像となっている。本作の監督を務めたニール・バーガーは、このマギー役について「キャスティングがとても難しい役だった。ケヴィン、ブライアン、ニコールとバランスを取れる俳優を見つけなくてはならなかったから、部屋に入ってきた途端に何か特別なものを感じさせる人でなくてはならなかったんだよ。そしてゴルシフテ・ファラハニはその役を完璧にこなしてくれた」と、そのカリスマ性に称賛を贈っている。『THE UPSIDE/最強のふたり』は12月20日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:THE UPSIDE/最強のふたり 2019年12月20日より全国にて公開©2019 STX Financing, LLC. All Rights Reserved.
2019年12月10日2018年の第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で脚本賞を受賞した、イランの名匠ジャファル・パナヒ監督最新作『ある女優の不在』。この度、予告編と場面写真が解禁となった。本作は、2010年より20年間の映画製作禁止令を命じられながらも、決して権力には屈しない姿勢で作品を発表し続けているパナヒ監督の最新作。過去、現在、未来の3つの時代をシンボリックに体現する3人の女優をめぐる深遠なドラマを映像化し、2018年の第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で脚本賞を受賞した。今回解禁された予告編では冒頭2カット目でスマホサイズの縦型の画面が提示され、そこにはある少女がロープで首を吊って自殺をしようとしているショッキングな姿が映し出されている。将来女優になるという夢を終えず絶望に追い込まれた少女マルズィエは、「この動画を女優のベーナズ・ジャファリさんに送って」という言葉を残し、自殺を図った。衝撃的な自殺動画を送りつけられたジャファリは真相を確かめるため、友人である映画監督ジャファル・パナヒと共に、少女が住むイラン北西部の村を訪れる。しかし2人に待ち受けていたのは、歓迎とは程遠い村人たちの冷ややかで厳しい反応だった。やがてジャファリとパナヒは、イラン革命後に演じることを禁じられた往年のスター女優シャールザードにまつわる悲劇的な真実を探りあてていく…。表現の自由を訴え続けるパナヒ監督が本作に込めたメッセージとは…?映像を通して伝わってくる表現者の悲痛な叫びに心揺さぶられる予告編となっている。また、劇中にはイラン北西部の曲がりくねった道のショットが幾度となく登場する。その一寸先も見通せない険しい道は、イラン映画史をふり返ったパナヒ監督がそれぞれの時代における芸術家たちの苦難を象徴的に映像化したもの。そこには、フィクションとドキュメンタリーの垣根を軽々と超え、豊かな余白やメタファーによって観る者の想像力を刺激してやまないパナヒ監督の作家性が凝縮されている。予告編と同時に場面写真4点も解禁。ジャファリが1人暗闇で佇む姿や子どもたちにサインを求められ笑顔で応える姿、パナヒ監督と並んで路上に座る姿などを収めている。『ある女優の不在』は12月13日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年10月12日イランの少女更生施設を舞台に、強盗、殺人、薬物、売春といった罪を犯した少女たちに迫り、第66回ベルリン国際映画祭アムネスティ国際映画賞を受賞したドキュメンタリー映画『少女は夜明けに夢をみる』から、予告編が解禁となった。イランを代表するドキュメンタリー作家で、小津安二郎、アッバス・キアロスタミ、ロベール・ブレッソンの作品群から映画を学んだというメヘルダード・オスコウイ監督が、撮影許可に7年もの歳月をかけて完成させた本作。予告編では更生施設で過ごす、ときに無邪気な少女たちの姿とともに、彼女たちが犯した罪についてのインタビューカットが連なっていく。世界30か国以上の映画祭で上映され、多くの賞を受賞した本作には、世界中の少女たちが経験し、抱えている本源的な“痛み”が描かれている。少女たちはなぜ罪を犯さなければならなかったのか?家族に裏切られ、社会に絶望してもなお、家族の愛を求め、社会で生きていかざるをえない少女たち。「見えない存在(インビジブルピープル)」として疎外されてきた少女たちとオスコウイ監督が築き上げた強固な信頼関係と親密な時間から生まれたドキュメンタリーとなっている。あらすじ雪が黒い土や建物を覆う、クリスマス前の少女更生施設。雪が降り積もり、無邪気に雪合戦に興じる、あどけない少女たち。その表情は、ここが高い塀に囲まれ、厳重な管理下におかれた更生施設であることを感じさせないほど瑞々しい。やがて少女たちが施設に入ることになった背景が、彼女たち自身の言葉によって、解き明かされていく。むごい虐待に耐えかねて父親を殺してしまった少女。叔父の性的虐待からのがれて、家出をし、生きるために犯罪を繰り返す少女。幼くして母となり、その夫に強要され、ドラッグの売人となった少女…。義父や叔父による性的虐待にさいなまれ、あるいはクスリよって崩壊した家庭は、少女たちにとって安息の場所ではありえない。ストリートにも家庭にも自らの居場所がない少女たち。その心の嗚咽が問いかける。少女たちの罪の深さと、人間の罪深さとを――。『少女は夜明けに夢をみる』は11月2日(土)より岩波ホールほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月28日シンガポール発のラグジュアリーティーブランドTWG Tea(ティーダブリュージーティー)から「ホワイトスカイティー(White Sky Tea)」が、2019年9月1日(日)より国内店舗で発売される。中秋の名月を祝し登場する「ホワイトスカイティー」は、上質な緑茶をベースに、シルバーニードルと呼ばれる最高級のホワイトティーを加えた澄み切った味わいが特徴。希少な材料のみを使ったフルーティーなブレンドは、インド洋諸島に咲くイランイランの芳醇な香りを思わせる優雅な1杯だ。パッケージは、天国に繋がる楽園を想起させるホワイトとゴールドの優美な色合い。秋の薫りを存分に楽しめるホワイトティーで、贅沢なひとときを過ごしてみては。【詳細】ホワイトスカイティー発売日:2019年9月1日(日)価格:4,000円+税 ※数量限定商品【問い合わせ先】東急グルメフロント TWG TeaグループTEL:03-3793-4525
2019年08月23日シャネル(CHANEL)のフレグランス「ガブリエル シャネル」から、9月6日、2つの新アイテムが仲間入りする。ジャスミンとチュベローズ、イランイラン、オレンジフラワーの4種の白い花々が織り成すフローラルノート。まるで満開に咲き誇る花のようにリッチな香り立ちと、太陽のように燦然と輝くフレグランス「ガブリエル シャネル」は、2017年の登場以来、多くの女性たちに愛されてきた。今回登場する新作は、より軽やかにさりげなく香りをまといたい時に最適なヘアミスト。ひと吹きすれば、やさしい香りが髪をふわりと包み込み、しなやかさとなめらかさ、つやを与える。フロステッドガラスのボトルは、小さなバッグにも収まるコンパクトなサイズ。香りのエントリーアイテムとしてもおすすめ。ガブリエル シャネル ヘア ミスト(40mL 6,000円)© CHANELもう一つは、「ガブリエル シャネル オードゥ パルファム」を、気軽に持ち歩けるスプレータイプの新パッケージ。ボトルをツイストするとスプレーがあらわれ、いつでもどこでもスマートな仕草でさっと香りをまとうことができる。ガブリエル シャネル オードゥ パルファム ツィスト&スプレイ(20mLリフィル2本付 1万4,500円/リフィル 20mL×3 1万3,000円)© CHANEL
2019年08月14日前回に引き続き、イランの砂漠の街ヤズドから「なにこれ、かわいい!」を連発したくなるカフェと「日本でもよく見るアレ」を見つけたお話を。 砂漠の街ヤズド。楽しみ方は人それぞれ 「砂漠でしょ!」「ゾロアスター教の歴史でしょ!」様々な目的を持って、たくさんの人がこの街を訪れます。 わたしの今回の目的は…そう、かわいいカフェ巡りです。土色の壁の小道を歩き進めると、カフェがポツリポツリと現れます。 例えばこんなルーフトップカフェ。 手作りの品を展示販売するアートギャラリーとカフェを併設した、ドキドキが止まらないお店です。 もっと歩いていくと、こんなカフェも。 絨毯屋さんに併設されたこのお店は、中庭に大きなザクロの木が!初めて木になるザクロを見ました。 そして見つけた、今回の1番のお気に入りとは…? 日本の冬の代名詞がイランにも! そう、コタツカフェ! 高い建物があまりないヤズド。モスクや街並みを眺めながら、暖かなコタツでぬくぬく。 屋外でコタツに入ったのは初めての経験です。ちなみに、イランでコタツは「コルスィー」と呼ばれているそう。 毎日ここに通い、温かいチャイを飲みながら楽しい時間を過ごしました。 砂嵐が来そうだというアドバイスのもと入った屋内も、オシャレな空間。 首都テヘランよりもゆっくりとした時間が流れていました。 アクティブに観光するもよし、気分を変えてお店を楽しむも良し。イランの楽しみ方は人それぞれ。 さて、イランは3月下旬にイラン暦の新年を迎えます。2度目のイランのお正月。 今年はどんな年越しになるでしょうか。
2019年03月25日映画『誰もがそれを知っている』が、2019年6月1日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国順次公開。イランの名匠アスガー・ファルハディ監督最新作『別離』『セールスマン』で2度のアカデミー賞外国語映画賞に輝いた、イランの名匠アスガー・ファルハディ監督の最新作。アカデミー賞授賞式をボイコットしたことでも話題を呼んだ前作から2年、ついに待望の最新作が公開となる。“一枚の行方不明者写真”から着想した極上サスペンス最新作『誰もがそれを知っている』は、1枚の行方不明者の写真から着想。15年前のスペイン旅行中に目にした一枚の写真をインスピレーションに、アスガー・ファルハディ監督がずっと温めてきた物語だ。物語は、スペインの故郷で家族、幼なじみと久しぶりに再会するところからスタート。結婚式で起きた娘の失踪きっかけに、隠していたはずの真実をめぐり家族の秘密と嘘がほころび始める…。綿密な脚本と緊迫感溢れる語り口で、人間社会の裏に潜む普遍的なテーマを鋭く描き出す監督は、最新作で家族の秘密と嘘をめぐる新たなる極上サスペンスを作り上げる。ペネロペ・クルス&ハビエル・バルデム夫婦共演出演は、スペインを代表する女優ペネロペ・クルスと夫のハビエル・バルデム。本作では、企画段階からペネロペとハビエルが携わり、彼らに当て書きする形でキャラクターは描かれているという。脇を固めるのは、アカデミー賞外国語映画賞受賞『瞳の奥の秘密』で知られるアルゼンチンの俳優リカルド・ダリン、『マジカル・ガール』でゴヤ賞主演女優賞を受賞したバルバラ・レニーなどの実力派キャストたち。第71回カンヌ国際映画祭では華々しくオープニングを飾り、「ここ数年の中で最も力強く、価値のあるオープニング作品の1つ」と称されたほど。カンヌと同日に劇場公開を迎えたフランスでもヒットを記録している。【作品情報】映画『誰もがそれを知っている』公開日:2019年6月1日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開監督:アスガー・ファルハディ脚本:アスガー・ファルハディ出演:ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルス、リカルド・ダリン英題:EVERYBODY KNOWS配給:ロングライド
2019年03月24日最近、ヤズドという砂漠の街にちょっと旅行に行ってきました。 そこで見つけたのは、印象的な街並みとあたたかな雰囲気のかわいいお店たち!今回はその様子をご紹介します。 初めて訪れた街ヤズド。行ってみたらこんなところだった ヤズドは、イランの地図の真ん中らへん、テヘランから南に下った場所にある、イランの中でも歴史の古い都市です。ゾロアスター教の中心地でもあります。 その街並みは、スターウォーズに出てきそうなイメージの世界観…とでも言いましょうか。土色の壁、青い空、小さな路地が続きます。 楽しみ方は人それぞれ。 ゾロアスター教の歴史を辿るもよし、車を走らせて砂漠に向かうもよし、ただただ、いつもと違う街並みをお散歩するもよし。 お散歩をしている中で出会ったのはこんなお店。 なんとこれ、この近くの大学生が作った作品が並ぶ雑貨屋さん。手作り感があって、ここにしかないものに心が惹かれます! ワイヤーとガラスで出来たステンドグラスのような壁掛けの絵。イランらしく、ザクロがたくさん並んだり、小鳥が描かれています。 お買い物をひとしきり楽しんだあとはまた街歩き。 日本の4倍以上の土地が広がる大国イラン。街が変わるとまた、人も変わり、景色も変わり、文化も変わる。 異国に来たかのような変化を楽しむ旅行となりました。 text:Mami Yamada
2019年03月06日テヘランの冬は寒く、わたしの住む北のエリアでは雪が降ることもしばしば。イランも日本と同じく四季があり、季節の移り変わりを楽しむことができます。 今回は、イランで採れる魚や野菜から季節の風景をお伝えします! 気になるイランでの食材調達事情とは? イランでの買い物は、通常・大規模スーパー(大規模なコストコのようなお店、ショッピングセンター地下の大きなお店)・独立型の中規模スーパー・八百屋さん・コンビニのような地域のお店・バーザール・道端の物売りの人から買う(!)など、選択肢が多くあります。 お野菜は年中種類がとても豊富で、味も◎!お肉お魚は、鮮度が気になるため生食はあまりしませんが、色々な種類から選択することができます。 イランで日本食を作りたい、そんな時は? 今日は和食が食べたいな…お魚の気分かも! そんな日は「ベフジャットアーバード」と言う名の小さなバーザールに足を運びます。日本人には「サブジーバーザール」と呼ばれ親しまれているちょっと変わったバーザール。今回は、「ベフジャットアーバード」この写真付きで詳しく紹介します。 ベフジャットアーバードは、いわゆるアジア圏の中国、韓国、日本人が多く訪れるバーザールです。 ここ以外では輸入品を取り扱う高級なお店でしか目にすることのない、アジア系の調味料やインスタント食品、日本米や、和食に使いそうな生鮮品が並びます。 冷蔵庫には、味噌や納豆、キムチ、作りたての豆腐もコンテナーに並んでいます。 今回は…わたし、ついに買いたかったあのお魚を購入しました! そう、鰆です! 鰆やクエ、ヒラメやスズキなど、日本と全く同じ種類ではないかもしれませんが、同じような見た目の魚がたくさん並んでいるのです。 日本語が流暢なパーズーキーさんが「鰆!シンセン!コレガイイヨ!」そういうものだから、お買い上げ。 買った魚は、「三枚おろし?二枚おろし?鱗は取る?カマはいる?皮はどうする?切り身はどのサイズ?」細かに質問をしてもらいながら気持ちのいいスピードで処理をしてもらえます。 鰆も三枚おろし、腹骨をすいてもらって、切り身に。アラと中骨の部分も汁物に使うから!と綺麗にパッキングしてもらいました。おまけでマス(イクラ付き)も購入! 帰りのタクシーまでお店の人たちが荷物を持って行ってくれるほど優しく、丁寧なお店です。 -- さて、買った食材で料理を!ちなみにイランでは、和食レストランは寿司ロールがほとんど。日本人がやっているお店は今のところ見つけていません。 なので、家で楽しむ和食は格別!今回は、買ってきた鰆の切り身で西京焼きを作ったり、マスの筋子からイクラの塩漬けを作ったり。大根はマヨネーズ和えのサラダに! 買ってきた生鮮品と、日本から持ってきた保存のきく調味料や乾物で、いつも色々な料理を楽しんでいます。 お弁当にしたり、おうちごはんに活用したり。 日本人経営の日本食レストランのないイランですが、おうちで努力して日本の味を楽しむ、、そんなイラン生活2年目の冬のある日でした。 text:Mami Yamada
2019年02月24日“朝ごはんを通して世界を知る”をテーマに、世界各地の朝ごはんを2ヶ月ごとに特集するレストラン「ワールド・ブレックファスト・オールデイ(WORLD BREAKFAST ALLDAY)」。2月、3月の新メニューは、イランの朝ごはん。かつてはペルシャと呼ばれ、3世紀頃から東西の文化が交わるシルクロードの中継地として栄えてきた国、イラン。日本のようにはっきりとした四季のある風土が特徴で、山岳地帯や砂漠地帯もある一方、豊かな穀倉地帯が広がっている。イスラム教国家ゆえ、豚肉を食べないなど戒律に沿った食習慣があるイランでは、ペルシャ料理と呼ばれる独特の食文化が根付いている。食材は、生産量が世界一のサフランやローズウォーター、シナモンやディルなどが主。そして朝ごはんの主役はナン。ナンの種類もいくつかあるが、今回ワールド・ブレックファスト・オールデイが提供するのは、厚みのある「バルバリ」というもの。それに、ハーブやニラなどの生野菜を、「パニール」という白いフレッシュチーズや生クリーム、ハチミツなどと一緒に挟んで食べる。付け合わせには、野菜とハーブがたっぷり入ったオムレツ「ククサブジ」を。その他にも、イランの伝統的なドリンクやデザートなど、朝ごはん以外のメニューもこの機会に味わってみてほしい。ワールド・ブレックファスト・オールデイは外苑前店と原宿店の2店舗で営業中。イランのごはんが食べられるのは、2月5日から3月31日まで。期間中は、イランの料理教室や、食文化について学べるワークショップ、ミニコンサートなどさまざまなイベントが予定されている。
2019年02月05日「日本人のなかにいると顔が濃いといわれるのでこういう役はあまり来なかったけど、イランの人から見ると自分は薄いほうなのかな」そうおちゃめに笑った加藤雅也(55)。映画『二階堂家物語』(1月25日全国公開)で、名家の跡取りに生まれたがゆえの運命に翻弄される主人公・二階堂辰也を演じている。河瀬直美のプロデュースでイランの新鋭女性監督がメガホンを取り、奈良県天理市の緑豊かな美しい風景と共に描かれている作品だ。「故郷の奈良でずっと映画を撮りたいと思っていました。俳優になって30年という節目の年に念願がかなったことに、ますます縁を感じました。改めて奈良のことを調べてみたら、今の名物は、なんとかき氷。春日大社の湧き水で作った氷は密度が高くて、蜜をかけても崩れないしおいしいんです」(加藤・以下同)辰也は跡取り息子を亡くし、妻とも別れ、一人娘の由子と母の3人暮らし。由子に養子をとらせるか、自分が愛のない結婚をするかで迷う日々を送ることに……。「人間って自分の子どもの幸せを祈りますよね。僕にも娘しかいないから、この先加藤家はつながらないんだな、という寂しい思いもありますが、無理やり娘に養子をとろうとは思いません。墓参りに来てくれたらいいかなってくらいですね」放送中の連続テレビ小説『まんぷく』では、間違った英語を多用するユニークな喫茶店のマスターを演じている。「起承転結の『転』の時期に入ったんだと思っています。これからは今までやってこなかった新しいことにチャレンジしていきたい。コロッケさんがやっているようなお客さんと対峙して作り出す面白いお芝居や、綾小路きみまろさんのようにマイク1本で楽しませるようなパフォーマンスなど。両方、難しいんですけどね」端正な顔立ちでクールに見えがちだが、『まんぷく』のマスターさながら、本人も関西弁で明るく軽妙なトークを繰り出す。そして、55歳にしてスレンダーな体形を見事にキープしている。「最後まで自分の足で立ってお芝居をすることも目標です。生活習慣でゆがんでしまった体を元に戻してから筋肉をつけて、ケガをしない体作りを。そのために足腰を強くするトレーニングをやっています。食生活はもうお肉がキツくなってきました。奥さんが魚を中心にした和食を作ってくれるので、外食はできるだけしないで、家に帰って食事をしていますね」
2019年01月28日今回で、中東イランでの2度目の年越し。イランでは、西暦ではなくイラン暦で生活をするため、クリスマスや年末年始感はあまりありません。2019年1月1日は、イラン暦では1397年10月11日。あと2ヶ月ほど経つと、年末年始の慌しさがやってきます。 そんなイランですが、日本のクリスマスやお正月を祝うことに似た、冬の大イベントがあるんです!それが1年で1番長い夜に行われる「シャベヤルダー」という行事。 今回は、冬の景色とともに古くから伝わるイランのお祝いを紹介します。 イランではクリスマスではなく冬至を祝う? イランでは冬至の前日の夜を「ヤルダー」「シャベヤルダー(ヤルダーの夜)」といい、お祝いをします。 冬至は1年で1番夜の長い日。すなわち「明日から次第に昼が長くなっていく」ことから、イランでは古くから「光が闇に勝利する日」と考えられ「太陽の生誕」を祝う風習があるそうです。その長い夜の終わりを祝い、太陽の生誕の朝まで続くイベントを「シャベヤルダー」と呼びます。 シャベヤルダーが近くなると街のあらゆる場所で「赤いフルーツ」が綺麗に飾られたものをよく目にするようになります。 イランでおなじみのザクロ、そしてスイカ。そして名産のナッツ類がずらり。 赤いフルーツは「太陽」を象徴しているらしく、必ずシャベヤルダーの飾りで目にします。これらを食べることで、寒い冬も、健康に元気に過ごせますよう、という願いを込めているそう。 いよいよシャベヤルダー当日!イランの家族はどう冬至を過ごす? シャベヤルダー当日。イラン人は、家族や仲のいい友人を集めて家でお祝いをしたり、外で集まって食事をしたりして、お祝いをします。シャベヤルダーの形は様々。比較的伝統的な形のシャベヤルダーにお邪魔することができたので、写真とともにご紹介! 会場は友人のおうち!そこに、家族(イランの家族の定義はとても広く、日本で言う親族の集まりのようになります。)や友人が続々と集まります。 お飾りもバッチリ。横にはクリスマスツリーも一緒に。 人が集まると、まずはみんなで夜ご飯。イランの伝統的な料理をいただきます! ごはんを食べながら、みんなで他愛のない話をし、夜が更けるのを待ちます。踊ったり歌ったりしながら、長い夜を過ごします。(踊るのが好きなイラン人。踊りは欠かせないようです!) そして、もちろん飾るだけではなく、赤いフルーツを食べます。すいかをお母さんにいただきパクリ。 「味はどう?あまい?すっぱい?」と尋ねるイランの友人。「甘いよ」と答えると、にっこりし「恋人との暮らしも甘いものになるさ」と告げられるのでした。 この時点で既に時計は2時近く。シャベヤルダーは長い夜を大切な人と過ごすイベント。朝まで続くと言われています。 そして3時を迎えたころ、友人のお父さんが詩集の朗読を始めました。イランの有名な詩人「ハーフェズ」の詩集から、ランダムにページを開き、そこに書いてある詩の内容から、これから先の日々を占う習慣があるそうで、みんなで詩の朗読を聞きます。 驚いたのは、シャベヤルダーの夜は小さな子供も一緒に長い夜を楽しむということ。日本人のわたしたちは耐性がなくこのあたりで脱落するのでした。 前述しましたが、シャベヤルダーの過ごし方の形は様々。日本のお正月のように、形は変化すれど、お祝いをする心や、考え方は変わらないことに通ずるものを感じました。 おまけですが、外国人が暮らすエリアではクリスマスの飾りを目にすることもあります。撮影時期は1月過ぎでしたがフォトスポットのようになっていました! ちょっと変わったイランの年越し。そこには、文化と家族や友人との繋がりを大切にするイラン人の暮らしが垣間見えるイベントがあるのでした。 さて、雪も降り寒さの厳しいテヘランでの暮らしも2年目。遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします! text:Mami Yamada
2019年01月23日2018年ももうすぐ終わり。早いもので、中東生活を始めて1年が経ちました。 今日はそんなわたしが、前回に引き続きイランから飛行機で1.5時間!旧ソ連、ジョージア(旧グルジア)の首都トビリシ旅行の様子をお伝えします。 前回記事はこちら。 今回は、旅行のお楽しみ!ジョージアグルメを紹介します。初めて訪れた国ですが、全体的に日本人好みなごはんが多い印象でした。香草をよく使用し、ビールやワインなどのお酒がついつい進んでしまう、そんなトビリシごはんがたくさんありました! かわいい形のパン!その名も「ハチャプリ」 現地の言語でプリはパンを表すそう。ハチャプリは、かわいい形の焼きたてパンにチーズや卵、バターが入ったもちもちサクサクパンです。 サイズは様々。わたしが頼んだハチャプリは大きくて、ふたりでも食べきれないほどでした。レストランはもちろん、パン屋さんでもよく目にしました。 写真は、古くから街にあるパン屋さん。暗い階段を降りた先に大きな焼き場を持つお店を見つけました。 冷えた体を温めるピリ辛すっぱいスープ「ハラチョー」 牛肉にトマトベースのスープ、そこにお米が入ったピリ辛でちょっと酸っぱいスープ、「ハラチョー」。 アクセントにパクチーがパラパラと。メインの食事をいただく前に、必ずこのスープを頼んでしまうほど、わたしにはピッタリはまりました!煮込んだ牛肉がほろほろで、さっぱり、でも少し辛くて体がポカポカしてくる。日本人にもウケそう!でも、あまり日本ではない組み合わせ。そんなスープです。 ジョージアといえば!肉汁たっぷりの「ヒンカリ」 ジョージアといえば、よく写真をみるのがこのヒンカリ。 香草の効いた、肉汁たっぷりの大きめの小籠包のような食べ物でした。ふるふるの皮をつまんで、少し皮を噛んで、中から溢れる肉汁を逃さず口の中へ!人気の理由がわかる、見てかわいい、食べて美味しいヒンカリでした。 わたし的ナンバーワン。ビールが止まらない酒泥棒「オジャクリ」! ジョージアに来てみてびっくり、お酒がとても種類豊富でお手軽な値段なんです。 500mlの大きなグラスの生ビールがごくごく進んでしまう、そんな相棒の料理の名前は「オジャクリ」!カリカリジューシーな豚肉(豚肉、牛肉どちらもありました)と玉ねぎ、たっぷりのニンニクとジャガイモが合わさったジョージア流のジャーマンポテト。ホクホク、ごくごくのループが止まりません!ハマってしまったわたしは、滞在中毎日オジャクリを注文してしまうのでした…。 他にも美味しいごはんはたくさん!それはもう、書ききれないほどです。 そんなグルジア。ワインの歴史が長く、街のあらゆる場所に自然にワイン専門店が並びます。 伝統的なカメのような容器で作ったワインをはじめ、テイスティングしきれないほどのワインが歓迎してくれます。目安の価格を伝えると、様々紹介してもらえます。(1000円以下のものから、高価なものまで本当にたくさん!)飲み比べをしながら、好きなボトルを選ぶのも、旅の楽しみかもしれません。 ワイン屋さんで購入したワイン、お菓子を並べてお部屋でパーティー。そんな自由な旅も時にはありかも。 思い出すと、またすぐに行きたくなっちゃう!ジョージアは、日本からアクセスは悪いけれど、魅力溢れる素敵な国なのでした。 Text:Mami Yamada
2018年12月29日中東テヘラン暮らしを始めてもうすぐ1年。 日本からはちょっと遠いけれど、イランからは近い、そんな国がいくつかあります。いつか行ってみたい!そんな国に行ってみよう!今回はそんな記事をお送りします。 行き先は、テヘランのイマームホメイニ国際空港から直行便で1.5時間!ジョージア(旧グルジア)の首都トビリシです。 ジョージアは北にロシア、南にトルコ、アルメニア、アゼルバイジャンが隣接する旧ソ連の一国です。小さな、日本から遠く離れた国ジョージア。 今回の旅先の決定ポイントは3つ・ゆっくりしたい!(ひたすらゆっくり!)・ごはんが美味しい!(特に豚肉が食べたい)・お酒が美味しい!(出来ればあまり高くないのが希望) イスラム教の国イランに住んでいると、豚やお酒がない暮らしになるので、リフレッシュの旅をしたかったわたし。ジョージア、実は温泉とワインがとても有名らしく、望みを叶えてくれるステキな場所でした。 一見変わった、ゆったりした、美味しいものがいっぱいの旅レポートです! ゆっくり過ごしたい街、トビリシ。温泉と自然で癒される、優雅な時間を トビリシの街の名前の由来にも、温泉が関係するほど、昔より温泉が大事にされてきたそう。 海外で温泉は初めて!本当にお湯は温泉なのかな…と不安になりながら温泉があるというエリアに向かいます。 ちいさな丸い建物がポコポコと見えてきます。実はこれが、ひとつひとつ温泉になっていました!(なんと丸いポコポコは温泉の屋根!)公衆浴場とプライベートバスがあり、今回はプライベートバスへ。 中には何部屋かの個室(温泉)があり、内側から鍵がかかります。 個室の中には温泉が!そして、アカスリマッサージ用の台とシャワー、小さなサウナ、休憩用のテーブルと椅子が付いていました。 硫黄の香り!熱めのお湯は気持ちよく、ゆったりリラックスできます。水着着用ではなく裸で入る温泉なので、気分は日本です。なんと湯上りのビールまでフロントに用意されていて…!!日本より少し寒い気温のジョージアの今の季節に、心も体も温まるとてもいい温泉でした。 温泉を上がって、さあ観光!とは行かないのが、何もしない旅の醍醐味。ホテルでゆっくりしながら、数日間かけて近くの自然や綺麗な建物を楽しみました。 街を一望できるテレキャビンにのったり。 壮大な教会を観に行ったり。 新しい建物が建設されていく中、ふと横を見ると廃墟がならぶ街並みから、旧ソ連を感じることが多くありました。 何をするでもない、ゆったりした時間を過ごす旅。何もしない贅沢を満喫する旅。 今回は街の風景をご紹介しました。長くなってしまったので、次回はグルジアの食とお酒を!日本人にも馴染みやすい、美味しいグルジアグルメを満喫した話を紹介します。 それでは! text:Mami Yamada
2018年12月13日イランでごはん、何食べてるの?よくそんな質問をもらいます。 もちろん、お家で料理はしますし、時々外食もします。…そういえば!イランに来て、デリバリーフードを頼む機会が増えました。 今回はテヘラン生活をする中で重宝している、フードデリバリーアプリについてご紹介! イランのフードデリバリーサービス事情 日本でもここ数年、1つのアプリ、サービスからたくさんのお店のメニューをチョイス出来るフードデリバリーアプリが普及していると思います。 元々なんでも持ち帰り、デリバリーは当たり前!なイランですが、最近は日本と同じような複数の店舗の選択肢からメニューをチョイスできるフードデリバリーアプリケーションが大人気! 基本的にペルシア語表記なのですが、写真も多くなっていますし、操作の方法がわかりやすいので、ペルシア語のアルファベットと簡単な単語がわかれば利用できるのではないかな?と思います。 中身は…なんと昼や夜だけでなく、朝ごはんの注文も可能!また、料理もジャンルごとに分かれていたり、レストラン系・カフェ系・スイーツ系といった区切りかたでも見ていくことができます。 頼んだものは、レストランが調理・パッキング→snapp foodのドライバーがピックアップ→配達という流れでお家に到着。 イラン料理はもちろん お寿司が届いたり 朝ごはんメニューが届いたり デザートのスムージーやアイスクリーム、ケーキまでアプリ1つでお家まで宅配可能です。 カフェドリンクも、デリバリー用に可愛くて溢れないパッケージにしているお店がいくつか。 日本のデリバリーほど時間は正確ではないですし、日によってクオリティはまちまちですが、今日は何も作りたくない!なんていう日にとても役に立つサービス。ランチにちょっと注文しよう、ちょっとコーヒーとケーキを注文しよう、そんな風に気軽に注文し、お家で充実ごはんが可能なんです。 ここ数ヶ月でまた利用が広がっているようで、掲載店もどんどん増えていく、今ホットなイランのフードデリバリーアプリ。なんだか今日はやる気が出ない、外にも出て行く気力がない、そんな日のおうちごはんを支える心強い味方です。 実はタクシーアプリも便利で利用が進む国イラン。またいつかの機会に紹介します! Text:Mami Yamada
2018年11月30日5度近くまで気温の下がった11月のはじまり。もこもこのコートに厚めのヒジャブを巻いて、寒さに耐えながら焼きたてのパンを買いに行く。 そんな冬の始まりの朝の光景を、イランの首都テヘランからお届けいたします! イランでの朝ごはん、なに食べる? フルーツを食べる人、スープを飲む人、オムレツを焼いてパンを食べる人。イランも日本と同じで、色々な朝ごはんの形があります。 わたしが好きなのは、焼きたてのパンを買いに行って、おうちで食べること!日本のお洒落なベーカリーとはまた異なるお店の姿が、テヘランの日常にはあります。 今日はイランのイケメン(笑)がナンを作る様子、地域のパン屋さんを写真とともに紹介します。 イランのパン、おススメは焼きたてのナン! ペルシア語で、パンはナンと呼びます。 お洒落なベーカリーもありますが、もっと人々の生活に密着しているのがナンバーイーと呼ばれるナン屋さん。1つ数10円の焼きたてのナンを毎日購入することができるんです。 ナン屋さんは、店舗によって作りはマチマチですが、ざっくりと説明すると ・捏ねた生地を伸ばし形作る机・ナンを焼く釜・焼けたナンを置く台と簡素な作りです。 そんなナン屋さん、焼きたてパリッパリのナンを求めて、朝早くから大賑わい! 手際よくナンを捏ねて、伸ばして、ごまを振って、釜に入れ、焼けたらどんどんと取り出す。あっという間にナンが焼きあがる様は、見ていてとても楽しく、待ち時間があっという間に感じるほど。 焼けたナンは大きくて、思わず写真をパシャり。帰り道に、手でちぎりながらサクサク、パクパクと食べ歩きしてしまうくらいいい香りがします。 朝早い時間には朝ごはん用のナンを買いに来る人たちが、正午過ぎからは昼ごはん用、そして夜も晩ごはん用のナンを買いに来る人たちが、店の前に並ぶ光景をよく目にします。 これは夜の様子。 買ったナンは、朝はチーズやジャムをつけたり、オムレツを乗っけたり。それからスープにつけたり。 昼や夜はケバブと一緒に食べたりも。 そんな格安グルメのナンですが、焼きたての味は最高!買うまでの時間も楽しむことができる、おススメのイラングルメです。 こんなナン屋さんなら、寒い朝も頑張れるかも!なんてことを思いながら、ほとんどの日は家から出るのが億劫なわたしでした…。 Text:Mami Yamada
2018年11月16日10月も半ば。季節の変わり目のテヘランは、めずらしく数ヶ月ぶりに雨の日が続きました。夏の間は全くと言ってもいいほど雨が降らないイラン、雨とともに、一気に秋が深まってきました。 そんな今回は、テヘランのお出かけスポットを紹介します! テヘランの山はプチデートスポット? ここはテヘランの北部に位置する「タジュリーシュバーザール」から少しの時間で行ける「ダルバンド」という山です。車の排気ガスや工場の煙などで大気汚染の進むイラン。灰色の空気の中を乗合タクシーで進むこと5分、10分で目的地に到着です。 すぐ麓にあるバーザールや大通りと比較すると、人も少なくなり、空気もほんの少しひんやりと、そして澄んで綺麗になります。家族でお出かけをする姿、また男女が仲良く歩く姿をよく目にします。 服装も、山に登れば登るほど、少しずつ開放的になるのが興味深いところ。山の斜面を少しずつ登っていくと、レストランやカフェが軒を連ねます。 イラン料理(ケバブ屋が多い)を提供するお店、紅茶とシーシャ(水タバコ)を提供するお店などさまざま。絨毯の上に靴を脱いで座るお店が多いのも、イランの雰囲気を感じられていいなといつも思います。 お店によっては、簡単なテントのようにひとつひとつの席を区切ってあることも。プチ・プライベートな空間で、それぞれ寛ぐことができるのが魅力のひとつ! そして、夜は少し濡れた路面が店舗の灯りに照らされてロマンチックな雰囲気に。 観光客よりも現地の人が多く訪れるスポットですが、車で5分、開放的な山は、麓の人混みから逃れた開放的な空間としておススメです。 text:Mami Yamada
2018年10月27日今年も、あのフルーツが美味しい季節がやってきた! イランは40度近くまで気温の上がる夏を超え、少しずつ秋の足音が聞こえてくる季節になりました。そんな秋の始まりとともに、今年もあのフルーツが美味しい時期が。イランと言えば…そう、ザクロ! イランのザクロは◯◯が違う! 夏の暑い気温に耐え、イランの寒暖差の激しい高地で育ったザクロは秋の始まりとともに、とても美味しい季節を迎えます。日本でも稀に目にするザクロですが、イラン産ザクロは全く別物といってもいいほどの違いがあります。 片手で収まらないほどのサイズ感、甘さとほのかな酸味はイランの暑い雨が降らない乾燥した夏に耐えたからこそ成し得るものなのです。そんなザクロ、お店では他のフルーツと同様、山盛りになって陳列されていることが多いです。 白いザクロ、赤いザクロ、そして幻の黒ザクロ! 最近八百屋さんに足を運ぶと、たくさんのザクロが並んでいました。 上の写真は皆さんもご存知の赤いザクロ。 そしてこちら、白いザクロ。店員の方いわく、白ザクロの方が酸味が強いんだそうです。 たくさんあるザクロの中から、優しい店員さん方が美味しいザクロを選んでくれます。美味しいサインは何?と尋ねると、「皮が薄くてパンパンで、丸いものでなく5角形に角ばっているもの。それが食べ頃のサインだよ」と。 オススメしていただいたザクロは、さっそくお家でお試し!ナイフを入れたあと、水を入れたボールでバラバラにしながら皮から外していきます。 朝からとても贅沢な朝ごはんの完成!フルーツが安く、四季折々で季節のものを味わえるのがイランのいいところ。 また、お店では生搾りジュースやアイスのトッピングにしたりも。 そんなザクロですが、実は世界の中で、イランの一部地域で、更に限られた期間しか収穫されない珍しい種類があるんです。それが真っ黒な皮のザクロ!去年1月、イランに初めて訪れた冬に、運良く購入することができました。 それ以降、黒ザクロはないの?と色々なお店で尋ねても出会えていません。日本でも、黒ザクロを使用したジュースは高値で販売されているそう。 今年の冬は久しぶりに出会えるといいな!そんなことを思いながら、赤いザクロと白いザクロでビタミン補給をするわたしなのでした。 テヘランから、秋そして冬へと移り変わる様子をこれからもお届けします。 text:Mami Yamada
2018年10月22日こんにちはMamiです。今回は前回に引き続き、実際に買ってみてよかったイラン・中東土産のあれこれをご紹介! 前回はイランの食品系土産をご案内しましたが、今回は、絨毯だけじゃない!イランのおしゃれなインテリアについて紹介します。 インテリア好きにおすすめ!手書きの繊細な技が光る伝統工芸品「ミーナーカーリー」 ミーナーカーリーって何?と知名度は低い商品かと思います。まずはこちらの写真を見てください!ペルシアを感じる模様でとってもかわいいんです。銅のお皿や器に手書きで加工をされた伝統工芸品。 中東といえば・・・そうモスクの内側の柄にそっくりなんです。サイズは様々で、小皿サイズのものから、壁掛けサイズのお皿、花瓶や時計仕様のものまで。 全部が手書きなので、まったく同じものがないという点もおすすめポイント。バーザールやモールなどで多く取り扱われています。自分にあう1皿を見つけるのも旅のお楽しみ! ダイニングを彩る、銀色の雑貨たちが可愛い! ミーナーカーリーのように、イランのバーザールでよく見かける銀色の雑貨。 お皿や花瓶、ティッシュ入れなど、繊細な印象の品が並びます。実はこの銀色の商品の名前がわからずなんと紹介していいのやら…。ただ、とってもかわいいんです! 実際に日本に連れて帰った我が家のダイニングのお写真はこちら。 白を基調にしたお部屋にぴったり!購入したのはシルバーのものですが、同じ構造のピンク色のものも販売されていました。持ち帰る際にキャリーケースに入れても、割れるものではないので大丈夫!と現地の店員さんは話していました。 ちなみにこちらもミーナーカーリーと同じレベルの値段感。お手頃サイズで、変わっているけれど使えるものをお土産に探している方にお勧めです。 自分用のお土産にも!壁掛け絨毯 イランといえば…そう!ペルシア絨毯です。 帰国した際に日本の百貨店でペルシア絨毯を見る機会があったのですが、値段を見てびっくり!それに比べると、やはり現地購入はとてもお得な印象です。 ペルシア絨毯屋さんは町中のいたるところにあります。サイズ感も様々。 リビングに敷くような大きな3メートル級のものはもちろん、玄関マットになるようなもの、使い勝手のいい1メートル半程度のものなど、選択肢は尽きません。 最近では比較的安価な遊牧民の絨毯、「ギャッペ」も若い層に特に人気が出ているようです。 その中で私が今回紹介したいのが、壁掛け絨毯!絨毯って敷くものじゃないの?という声も多いのでは? 敷くのはもちろん、飾るのも可愛いんです! 小さなものだとA3サイズ程度のものも多く取り扱われています。お値段は1~5万程度から。本格的なシルクの絨毯をインテリアの一部に取り入れるのもおすすめです。 お店では、これくらいのサイズが欲しい、何色が好き、こんなイメージで、などを伝えながらたくさん見せていただくのも楽しい旅の時間の使い方。 私も、チャイを頂きながら1日中絨毯を見せてもらいました!英語、時には日本語を話す店員さんがいる店もあります。 中東旅行の思い出に、小さなペルシア絨毯もとってもおすすめです。 次回はイランの秋模様をお届けできればと思います。それでは! text:Mami Yamada
2018年09月27日9ヶ月ぶりに日本に帰国することになり、日本で待つ家族や友人へのお土産探しに明け暮れる日々。なんて良いタイミング!今回はイランのお土産物を紹介します。 わたしがいつも買って帰るもの。そして、わたしの母が今年の春にイランに訪れた際に購入したもの。その中から、実際に買ってみたら良かったものを紹介していこうと思います。 「中東の風を、日本にお届けするギフト」と題して色々と載せていきます! 目次:_________1.世界イチのピスタチオ!みんなが絶賛する大粒ピスタチオ 2.世界最高級のイラン産サフラン! 3.インテリア好きにおすすめ!手書きの繊細な技が光る伝統工芸品 ミーナーカーリー 4.インテリア好きにおすすめ 2!ダイニングを彩る可愛い銀の雑貨 5.自分用のお土産にも!壁掛け絨毯_________ 1.世界イチのピスタチオ!みんなが絶賛する大粒ピスタチオ 実はイラン、ピスタチオの世界トップクラスの生産国なんです!街中の路面店、バーザール、ショッピングモールの中にも、たくさんのピスタチオ屋さんが並びます。 お店の中はこんな感じ。ほとんどのお店でなんと試食し放題!色んな種類のナッツを食べ比べすることができます。 ピスタチオ、アーモンド、くるみ、他にも日本ではあまり見ない種類のものまで。味も、シンプルなもの、塩っけのあるもの、ピリ辛、酸っぱいものなどたくさん。 ドライフルーツも一緒に販売しているお店も多いです。グラム数、いくつほしいかを伝えると、店員さんが袋に詰めてくれます。 イランのピスタチオは大粒!縦長いもの、丸々としたもの、色んな種類があります。お気に入りが見つかるまで試食していくのも楽しいポイント。 わたしは、いつも大きなキャリーケースの半分をピスタチオで埋めて帰ります。大体1年はもつよ!とイラン人は言いますが、日本はイランと比較して湿度が高くなるので、早めに召し上がった方が美味しいかもしれません。 2.世界最高級のイラン産サフラン! イランと言えばサフランの名産地!他中東圏でもサフランは収穫されますが、最高級品として並べられているのがイラン産サフランです。 「マシュハド」という、イランの宗教都市で採れるサフランが高級だよー!と教えていただきました。(他にも色々な産地はあるかもしれません) イランでは、サフランは色々なお店で販売されています。先程紹介した、ナッツ屋さんやバーザール、スーパーやサフラン専門店など。スパイス屋さんでも販売されています。 見た目もかわいく、中東ならでは。また、とても軽いのでオススメなお土産の一つです。 今回は食べ物編をお送りしました!次回は、伝統工芸品、装飾品を紹介します。 イラン、中東の風を日本へ!次回もどうぞよろしくお願いします。それではまた! text:Mami Yamada
2018年09月22日最近、引っ越しをしました。 すると家から近くの山に、世界最長級のテレキャビンがある!とそんな話を聞いて、いてもたってもいられず、ひとりで歩いて行ってきました。 今回はイランの山「トーチャール」をご紹介します。 世界最長のテレキャビン、頂上はなんと約3700m! テヘラン北部の繁華街から車で20分くらい。トーチャールという山があります。冬はスキー場として運営されているそう。 大きなテレキャビンが第1ステーションから、海抜約3700mになる第7ステーションまで続いています。なんと全長7.5kmにもなるのだとか。 世界最長級のテレキャビンがテヘランにあるなんて!!とびっくり。 どのステーションまで行くかで値段が異なります。チケット売り場で、今回は第2ステーションまでの往復チケットを購入! 約10分くらい、ガタつきが激しいテレキャビンに乗り込みます。ちなみに、平日の昼間に行くと、待ち時間もなく、お客さんはほぼいませんでした。 第2ステーションで約2500mの高さまで!大気汚染で曇っているのが残念ですが、テヘランの街を見下ろすことができます。 ベンチや公園があります。 山の方を見ると、トレッキングしている人が数名。真夏でも風が心地よく、ぽけーっと山や空を眺めていたくなる気候です。 なんでもこのテレキャビン、イランの革命(1979年)より前にできた年代もの。ジェットコースターのようなドキドキ感も味わうことができます。 冬のスキーシーズンにも行ってみたいなと思うほど、大きくてステキな斜面の山でした。イランにも天然のスキー場があるんだ!と、驚きです。 ちなみに、テレキャビンで下まで降りると、フードコートやジュース屋さん、アイスクリーム屋さん、ジェットコースターのようなアトラクション、そしてバンジージャンプなどがありました。今度はジェットコースターに乗って景色を見るぞー! 友人から聞いた話では、夜は夜景が綺麗なのでデートにオススメとのこと。 四季や時間帯によってさまざまな顔を持つトーチャール。次はまた別の顔を見にいきたいなと思います。 それでは! text:Mami Yamada
2018年08月29日イランも夏真っ盛り! こんにちは Mamiです。日本の各地で40度近い気温を記録した話を最近よく耳にします。 イランも、40度近くまで気温が上昇することがよくありますが、実際に住んでみてびっくり、涼しいんです! その理由は湿度!だいたい10%くらいなので、カラッとした天気が続いています。直射日光の当たる場所は日差しが辛いのですが、日陰に入ると涼しくてとても過ごしやすい気候です。(とはいえ、暑いのですが。想像していたよりは全然マシです!) ちょっと足を延ばして、宮殿までお散歩! そんな最近、マイブームはお散歩。ひとりで、家から散歩をしたり、メトロで少し遠いところに行ったり。 今回は、お散歩で行ってきた「サアダーバード宮殿」を紹介します! サアダーバード宮殿は、テヘラン北部にある宮殿。かつてのパフラヴィー王家の夏の離宮だった場所が、現在約20個の博物館として公開されています。 本当に大きな場所で、敷地内を乗り合いのバス(ゴルフ場の車みたいなもの)が走る程です。 沢山の博物館がある中で、今回は白の宮殿(メッラト宮殿)と緑の宮殿に行ってきました!敷地がとても広いのですが、緑がいっぱいで気持ちいい場所でした。 入り口からテクテクと5分程度歩いてまず到着したのが通称ホワイトパレス「メッラト宮殿」です。 外から見るとこんな建物!さっそく中に入って行きます。 入り口で支払いをした際のレシートについたバーコードを読み取ってもらい入場。レセプションホールや寝室など様々な部屋をガラス越しに撮影することができます。 一部屋一部屋の絨毯の大きさにびっくり。1番おおきなものは37畳サイズ!手織りで37畳。。衝撃です。 キラッキラ!また同じ建物の中に、近代美術を紹介するコーナーも。 壁や階段まで可愛くて、ついつい写真におさめてしまいます。 白の宮殿を出て、緑の宮殿へ。1キロ以上坂道を登っていきます。気温は35度を超え暑いのですが、日陰に入ると体感温度が一気に下がるのがイランのいいところ。日陰を探しつつ丘を登ります。 そして到着した、通称緑の宮殿ことグリーンパレス。残念ながら内側は撮影禁止です。。白の宮殿よりもサイズは小さいものの、豪華絢爛、とても見応えのある宮殿でした! 広大な敷地には、レストランカフェもあり、ゆっくり休憩もできます。 そして、周りを見渡すとカップルがとても多くてほっこりします。次は誰かと一緒に来たい場所だなと、1人猛暑の中歩いて来たわたしは思うのでした。 イランには、今回ご紹介したような宮殿が沢山あります!また他の宮殿もご紹介できればと思います。それでは! text:Mami Yamada
2018年08月19日こんにちは、Mamiです。 中東圏で観光を兼ねたお買い物をする場所は?その答えに、「バーザール」や「スーク」という単語を耳にすることも多いかもしれません。 今日は、イランの「バーザール」= 市場を紹介します。 なんでも揃う!中東のバーザール イランにはたくさんのバーザールがあります。サイズは様々、徒歩で数十分で回りきれるものもあれば数日かけても回りきれないような巨大なものまで! お魚やお肉、季節の野菜などの日常的な食材はもちろん、イラン名産のナッツ類やドライフルーツのお店も多く並びます。 食材だけではありません!服屋さんがあったり、食器・インテリアなどを取り扱うお店があったり。 バーザールはみんなの生活に根ざした、小さなお店の集合体なのです。 今回は、わたしの家の近くにある、比較的手頃なサイズのバーザールの様子を写真でおさめてみました!テヘラン北部にある「タジュリーシュ・バーザール」です。 バーザールの入り口には大きなお野菜屋さんが! カラフルで盛り盛りに積まれた季節の野菜を購入することが出来ます。イランのカラッとした天気の元育ったお野菜は、いつもみずみずしくて美味しいんです! お野菜は、そのままのものもあれば、イラン式のお漬物にされたものもたくさん販売されています。 いつも人々で大賑わい! 小道を抜けると、ドライフルーツ屋さん。イランでは、ナッツ屋さんとドライフルーツ屋さんをよく見かけます。 みんな、色々な種類のナッツやドライフルーツを味見しながら、購入するものをじっくり吟味…(ついつい、味見しすぎておなかいっぱいに!) バーザールは、場所によって様々な顔を持ちます。イランにはそれぞれ、観光地に大きめのバーザールが存在します。 モスクや宮殿観光を終えたら、その街その街のバーザールで、中東らしい雰囲気を味わいつつ、お土産探しもいいかもしれません。 今回はテヘラン北部、タジュリーシュバーザールを紹介しましたが、またいつか、他の地域のバーザールも写真で紹介します! text:Mami Yamada
2018年08月07日イランのごはんは、美味しいものが色々。 こんにちは、Mamiです。今回はイランのごはんをテーマにご紹介します! 首都テヘランに住んでいると、少し海から遠いからか、お魚よりもお肉を食べる頻度が高いです。イスラム教の国なので、豚肉を街中で見ることはありません。 「じゃあ、何の肉を食べるの??」 よく食べるのは、日本と同じく鶏肉、牛肉、あと豚肉の代わりといってはなんですが「新鮮な羊肉」がよく食卓に並びます。 日本に住んでいる頃は、羊肉ってなんだか臭いがあって、好んで食べることはありませんでした。 でもイランの羊肉は美味しい!「新鮮だから、臭くないよ」と皆口を揃えて言います。(焼きたてをオススメします。冷めてくるとヒツジ感が。。) 今日は、イラングルメの中でも、きっと上位に来るであろう「ケバブ」をピックアップ! 日本のケバブと一味違う!イラン式ケバブとは? ケバブって、イメージで多く持たれているのが、ドネルケバブかなと思います。あの、トルコ屋台でよく見る、縦長い筒状のお肉を削いで、ピタパンに入れるものです。 イラン式ケバブは、いうならば「ジャンボ焼き鳥」。大きな串に、具材を刺して炭火で焼いて、焼きたてをごはんやナン、野菜たちと食べる料理です。 イランではケバブの語源、「キャバーブ、キャバービー」はグリルするという動作そのものを意味します。なので、串に刺して炭火で焼いてしまえばほとんどのものが「ケバブ」となるんです。 ケバブには色んな種類があって、おなじみの鶏肉、牛肉、そしてシシリークと呼ばれる羊肉。牛肉のホルモンもキャバービーされて出てきます。付け合わせは、ピクルス、焼いたトマト、柑橘類が出て来ることが多いです。 味付けも、シンプルなものから、ピリッと辛いもの、トルシュと呼ばれる酸味のあるものまで、様々。 日本人にも馴染みやすい味付けなので、旅行の際はオススメ! こんなカラフルで可愛いものや お焦げが美味しいパリパリごはんの上に乗ったケバブも。 屋外で食べるケバブも最高!炭に火をつけてケバブを焼くファミリーの姿も、よく公園で目にします。 また、暮らしの中のイランごはん事情をご紹介できればと思います! text:Mami Yamada
2018年07月16日